JP5305285B2 - 球体駆動式全方向移動装置 - Google Patents
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Description
この方式は、横滑りするフリーローラが外周部に複数配置されたオムニホイール(以下、単にホイールともいう)を使用するものである。
このように構成することで、ホイールが横滑りすることにより、移動装置の全方向の移動を可能としている(例えば、非特許文献1参照)。
このため、床面の凹凸等の影響により、1つのホイールと床面の摩擦が極端に小さい場合は、走行の安定性が著しく損なわれる可能性があった。
従って、上記した方式では、床面の表面状態が均一であることが要求されるため、例えば、じゅうたん上の走行には適さず、使用場所が大幅に制限されていた。
このような球体駆動方式を使用した移動装置としては、例えば、2つの駆動用球体にそれぞれ2つの駆動用モータが設けられたもの、また3つの駆動用球体にそれぞれ1つの駆動用モータが設けられたもの(例えば、非特許文献2参照)、更には4つの駆動用球体にそれぞれ2つの駆動用モータが設けられたもの(例えば、非特許文献3参照)がある。
2つの駆動用球体にそれぞれ2つの駆動用モータを設けた移動装置は、2つの駆動用モータの回転軸が直交するように、1つの駆動用球体に接触させて配置しているため、走行時の安定性は高いが、合計4つの駆動用モータが必要となる。
平面内での移動の自由度は、並進運動と回転運動の合計3自由度であるため、原理的には駆動用モータは3つでよい。このため、4つの駆動用モータを使用することそのものが無駄であり、製造コストの上昇につながるため経済的でない。
更に、4つの駆動用球体にそれぞれ2つの駆動用モータが設けられた移動装置は、4つの駆動用球体を使用し、しかも合計8つの駆動用モータが必要となるため無駄であり、製造コストの上昇につながるため経済的でない。
本発明に係る球体駆動式全方向移動装置において、前記三角形は正三角形であることが好ましい。
本発明に係る球体駆動式全方向移動装置において、前記駆動手段は、前記隣り合って配置される駆動用球体の周面にそれぞれ接触するロータと、該2つのロータを連結する動力伝達用ベルトと、該2つのロータの一方を回転駆動する駆動用モータとを有することが好ましい。
本発明に係る球体駆動式全方向移動装置において、前記各駆動用球体の横方向の位置決めに、該駆動用球体の周面に接触する全方向に回転可能なボール型キャスターを用いることが好ましい。
本発明に係る球体駆動式全方向移動装置において、前記脱落防止用カバーの前記開口部の内側には、前記各駆動用球体の表面に接触する刷毛部材が設けられていることが好ましい。
また、各駆動手段は、それぞれ隣り合って配置される駆動用球体を同時に回転駆動させるので、各駆動手段の動作をそれぞれ制御することで、各駆動用球体の回転方向と球体駆動式全方向移動装置の移動方向を一致させることができる。これにより、各駆動用球体に横滑りが生じなくなるため、床面の凹凸等の影響を受けにくく、走行時の安定性が高い球体駆動式全方向移動装置を提供できる。
従って、球体駆動式全方向移動装置を、例えば、家庭用ロボット、電動車椅子(福祉関係)、工業用搬送台車等へ使用できる。
また、車輪型キャスターは、駆動用球体の回転中心と同一高さ位置で駆動用球体の側面に接触し、駆動用球体を上下方向に回転可能とするので、駆動用球体が車輪型キャスターと点接触する位置を中心として回転する場合以外は、駆動用球体の回転方向に伴って車輪型キャスターを回転させることができる。これにより、車輪型キャスターに対する駆動用球体の摺れを低減できるので、駆動用球体の損傷を低減でき、駆動用球体の交換頻度を低減できる。
請求項8記載の球体駆動式全方向移動装置は、脱落防止用カバーの開口部の内側に、各駆動用球体の表面に接触する刷毛部材を設けているので、各駆動用球体に付着したごみや汚れ等を、台車の走行と同時に取り除くことができる。
図1(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る球体駆動式全方向移動装置(以下、単に移動装置ともいう)10は、平面視して正三角形の頂点位置P1、P2、P3にそれぞれ配置される3つの駆動用球体11〜13と、隣り合って配置される駆動用球体11と駆動用球体12、駆動用球体12と駆動用球体13、駆動用球体13と駆動用球体11を、それぞれ同時に同一方向に回転駆動させる3つの駆動手段14〜16とを有し、床面17上を全方向に移動できる装置である。なお、各駆動手段14〜16は、図示しない制御部により、その動作が制御されている。以下、詳しく説明する。
載置台18は、プラスチック製又は金属製のものであり、平面視して六角形となっているが、この形状に限定されるものではなく、例えば、他の多角形やこの多角形の角部に丸みを形成した形状、更には円形又は楕円形でもよい。
載置台18の下方には、各駆動用球体11〜13が、載置台18の下面23に取付けられた全方向に回転可能な支持用ボール型キャスター20〜22を介して、回転可能に設けられている。なお、各支持用ボール型キャスター20〜22は、それぞれ駆動用球体11〜13の頂点位置に接触している。
図1(A)に示すように、各駆動用球体11〜13の回転中心は、平面視して正三角形の重心Gを中心として等角度(120度)に、しかも重心Gから等距離に、それぞれ配置されている(即ち、正三角形の頂点位置P1、P2、P3に配置されている)。
このロータ24は、その回転軸26の軸心が、床面17と平行になるように、また軸心の高さ位置が、各駆動用球体12、13の回転中心と同一高さ位置となるように、平面視して駆動用球体12と駆動用球体13の回転中心を結ぶ線上に配置されている。なお、ロータ24の直径は、駆動用球体12と駆動用球体13の直径よりも小さい。
これにより、ロータ24を床面17に接触させることなく、2つの駆動用球体12、13を同時に同一方向に回転駆動できる。
この駆動手段28(駆動手段27、29も同様)は、隣り合って配置される駆動用球体12、13の周面にそれぞれ接触するロータ30、31と、2つのロータ30、31を連結する動力伝達用ベルト32(例えば、チェーンベルト)と、一方のロータ30(ロータ31でもよい)を回転駆動する駆動用モータ33とを有する。
このロータ30、31は、その回転軸34、35の軸心が、床面17と平行になるように、また軸心の高さ位置が、各駆動用球体12、13の回転中心と同一高さ位置となるように、平面視して駆動用球体12と駆動用球体13の回転中心を結ぶ線上に配置されている。
これにより、使用用途に応じて、隣り合う駆動用球体12と駆動用球体13の中心間の距離を変えた場合でも、2つの駆動用球体12、13を同時に同一方向に回転駆動できる。
この車輪型キャスター37は、一方向に回転可能な従来公知のものであり、駆動手段14、16のロータ24とは、駆動用球体11を挟み込むように取付けられている。このように、車輪型キャスター37は、一方向に回転可能なものであるため、駆動用球体11を上下方向(縦方向)に回転可能にガイドするように、台車19の内側面36へ取付ける。なお、車輪型キャスター37の設置個数は、1つの駆動用球体に対して1つでもよいが、2つ以上の複数でもよい。
これにより、駆動用球体11は、2つのロータ24と車輪型キャスター37に挟み込まれるため、駆動用球体11の横方向の位置決めがなされる。
球体駆動式の移動装置10では、図3に示すように、駆動用モータ25に取付けられたロータ24が、駆動用球体13と走行面の間に生じる摩擦力を介して、駆動用球体13を回転させることにより推進力を得る。ここで、fをロータ24と駆動用球体13の間の摩擦力、Fを駆動用球体13と走行面との間の摩擦力とする。
移動装置10では、前記したように、駆動用球体13を挟み込むように、駆動用球体13の側面に、駆動用球体13の回転を保持する車輪型キャスター37とロータ24を配置することで、圧接駆動を行う。
駆動用球体13の回転を滑らかに保持するためには、図4(A)に示すように、ロータ24及び車輪型キャスター37が、3つの球の中心を含む水平面内で接触しなければならない。一方、図4(B)に示すように、ロータ24を上記した水平面内からずれた位置で接触させると、駆動用球体13の回転軸が水平方向を向かない場合が生じる。
一方、駆動用球体13の回転軸が水平方向を向かない場合は、図5(B)に示すように、回転軸から走行面の球接地点までの距離が、駆動用球体13の半径Rに対して短くなる(R´)。このように、駆動用球体13の回転軸が水平方向を向かない場合では、回転軸から走行面の球接地点までの距離、つまり有効半径が一定に定まらないため、制御システムが複雑になる。
なお、駆動用球体13が任意の方向に回転運動を行った場合、ロータ24との回転速度の関係は、図6に示すようになる。即ち、駆動用球体13の回転方向に平行でロータ24と駆動用球体13の接触点を通る円の半径R´、R´´は、球の回転方向とロータ24の回転方向が一致する場合を除いて、駆動用球体13の半径Rより短くなる。
以下、駆動用球体13とロータ24の回転軸26を使用して、図7(A)〜(H)を参照しながら説明する。ここで、図7(A)は、ロータ24の回転軸26の軸心の高さ位置を、駆動用球体13の回転中心と同一高さ位置とした場合の説明図であり、また(B)は、回転軸26の軸心の高さ位置を、駆動用球体13の回転中心より下位置とした場合の説明図である。なお、図7(C)〜(E)は、図7(A)の位置関係で駆動用球体13を回転させたときの説明図であり、図7(F)〜(H)は図7(B)の位置関係で駆動用球体13を回転させたときの説明図である。
また、他のロータ24の回転と床面17との接触により、駆動用球体13の回転軸を、図7(C)、(F)とは平面視して90度ずらす場合、図7(D)では、駆動用球体13とロータ24とが点接触した位置を中心として、駆動用球体13が回転する。このため、ロータ24は、点接触によって駆動用球体13の表面を擦るが、このときの摩擦力によって駆動用球体13の表面を損傷させたり、また駆動用球体13の回転方向が目的とする方向からずれるという恐れは低減できる。
なお、各ロータ24の回転と床面17との接触により、駆動用球体13の回転軸を、図7(C)、(D)と図7(F)、(G)との間、例えば、図7(C)、(F)の回転軸とは平面視して45度ずらす場合、図7(E)では、ロータ24は駆動用球体13の表面を擦ることなく回転することができるが、図7(H)では、ロータ24は回転しながら駆動用球体13の表面を擦ってしまう。
また、各ロータ24を、平面視して駆動用球体12と駆動用球体13の回転中心を結ぶ線上に配置させることで、駆動用球体12、13が、ロータ24を両側から安定に挟み込むことができる。
これにより、駆動用球体12、13とロータ24との位置ずれを防止できる。
なお、各ロータ24の回転軸26の軸心の高さ位置を、各駆動用球体11〜13の回転中心と同一高さ位置とした場合、各ロータ24の回転により、駆動用球体11〜13が台車19から外れる恐れがある。
また、各駆動用球体11〜13の横方向の位置決めに、各駆動用球体11〜13の周面に接触する全方向に回転可能なボール型キャスターを用いてもよい。この場合、駆動用球体11〜13への接触場所に影響されることなく、ボール型キャスターが回転するため、各駆動用球体11〜13が台車19から外れないようにできる。
以上のように、球体駆動式全方向移動装置10を構成することで、移動装置10を全方向に移動できる。
まず、図8(A)に示すように、移動装置10に固定した座標系を定義する。
ここで、3つの駆動用球体を、それぞれ球1〜3として三角形の各頂点に配置し、この三角形の内部に原点Oをとる。なお、y軸は球1の接地点の方向に、x軸はy軸と直交する方向に、それぞれとる。また、各球の番号は、球1より反時計周りに与える。そして、添字i(i=1、2、3)は球の番号を示す。更に、原点Oから各球iまでの距離をLi(m)とする。
ここで、各球iの接地点を点Oiとし、原点OからOiに向かう方向にyi軸、これと直交する方向にxi軸を、それぞれとる。そして、各球座標系の移動機構座標系からの回転角度をθi(rad)とする。
移動機構座標系での各球iの接地点Oiの座標は、原点Oからの距離Liとy軸とO−Oiのなす角度θi(反時計周りを正とする)で表すことができる。
ここで、移動装置10の原点Oにおける並進速度のx方向成分をvx(m/s)、y方向成分をvy(m/s)、原点O周りの反時計方向の回転角速度(回転数)をr(rad/s)とする。このとき、回転角速度成分rは、原点Oから点Oiの方向に直交する。つまり、この回転角速度成分rは、xi軸と平行になる。
ここで、各球接地点Oiにおいて、移動装置10の速度のxi軸方向成分をwxi(m/s)、yi軸方向成分をwyi(m/s)とすると、次の関係が成り立つ。
球1と球2を駆動するロータの角速度をλ1(rad/s)、球2と球3を駆動するロータの角速度をλ2(rad/s)、球3と球1を駆動するロータの角速度をλ3(rad/s)とする。ここで、λiは移動装置10の外側からみて時計周りを正とする。
ロータの有効半径をδi(m)とすると、ロータの角速度と、球接地点でのロータの回転軸に直交する方向の速度成分δiλiは、xi成分とyi成分に分解できるので、次の関係が成り立つ。
なお、移動装置10の運動を考えると、移動装置10の運動はx軸方向、y軸方向、及び原点O周りの運動方程式により規定され、その加速度は、各球の走行面との接地点における摩擦力により生じる。このとき、次の関係が成り立つ。
上記した関係をプログラミングすることで、移動装置10の加速度を制御できる。
まず、移動装置10を前方向へ直進走行させる場合について説明する。
図10(A)に示すように、左右両側に位置する駆動用球体12、13に同時に接触するロータ24の回転を停止させた状態で、移動装置10を平面視して、前側に位置する駆動用球体11に接触した2つのロータ24を、駆動用球体11側から駆動用球体12側及び駆動用球体13側へ、同一回転速度で回転させる。
これにより、駆動用球体11は移動装置10を前進させる方向に回転し、また他の駆動用球体12、13は、それぞれに接触するロータ24の接触点を中心として回転するので、移動装置10は前方向へ直進走行できる。なお、移動装置10をそのままの状態で後ろ方向(図10(A)に示す移動方向とは逆方向)へ直進走行させる場合は、駆動用球体11に接触する2つのロータ24の回転方向を、上記した方向とは逆方向にすればよい。
図10(B)に示すように、移動装置10を平面視して、左右両側に位置する駆動用球体12、13に同時に接触したロータ24を、駆動用球体13側から駆動用球体12側へ、回転させると共に、前側に位置する駆動用球体11に接触した他の2つのロータ24を、駆動用球体13側から駆動用球体11側へ、及び駆動用球体11側から駆動用球体12側へ、それぞれ回転させる。なお、前側に位置する駆動用球体11に接触する他の2つのロータ24は、同一回転速度で回転している。
これにより、移動装置10は左方向へ直進走行できる。なお、移動装置10を右方向(図10(B)に示す移動方向とは逆方向)へ直進走行させる場合は、各ロータ24の回転方向を、上記した方向とは逆方向にすればよい。
図10(C)に示すように、各駆動用球体11〜13が、移動装置10の移動方向と一致するように、3つのロータ24をそれぞれ回転させる。具体的には、移動装置10を平面視して、右側に位置する駆動用球体12に接触した2つのロータ24を、駆動用球体11側及び駆動用球体13側から駆動用球体12側へ回転させると共に、他のロータ24を駆動用球体11側から駆動用球体13側へ回転させる。このとき、右側に位置する駆動用球体12に接触した2つのロータ24の各回転速度は、移動装置10の移動方向に応じて、その回転速度が異なっている。
これにより、移動装置10は左斜め前方向に直進走行できる。なお、移動装置10を右斜め後ろ方向(図10(C)に示す移動方向とは逆方向)へ直進走行させる場合は、各ロータ24の回転を上記した方向とは逆方向にすればよい。また、移動装置10を右斜め前方向に直進走行させる場合は、駆動用球体11に接触する2つのロータ24の回転速度を逆にし、他の駆動用球体12、13に同時に接触するロータ24の回転を上記した方向とは逆方向にすればよい。
図10(D)に示すように、全てのロータ24を、同一方向でしかも同一回転速度で回転させる。なお、図10(D)は、旋回の途中の状態を示している。
これにより、移動装置10を反時計周りに旋回できる。なお、移動装置10を時計周りに旋回させる場合は、各ロータ24の回転を上記した方向とは逆方向にすればよい。
以上に示すように、球体駆動式全方向移動装置10は、各駆動用球体11〜13の全てが、移動装置10の移動方向と同一方向に回転している。このため、製造コストの低減が図れ、床面の凹凸等の影響を受けにくく、走行時の安定性が高い球体駆動式全方向移動装置10を提供できる。
また、前記実施の形態においては、3つの駆動用球体を、平面視して正三角形の頂点位置に配置した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、二等辺三角形でもよい。
更に、3つの駆動用球体を用いた球体駆動式全方向移動装置を1セットとし、台車の規模に応じて、1セット又は2セット以上の複数セット、台車に設けることもできる。また、球体駆動式全方向移動装置を1セット、台車の重心位置に配置し、台車の周囲に補助のキャスターを取付けてもよい。
Claims (8)
- 平面視して三角形の頂点位置に配置される同一形状の3つの駆動用球体と、隣り合って配置される該駆動用球体を同時に同一方向に回転駆動させる3つの駆動手段とを有することを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
- 請求項1記載の球体駆動式全方向移動装置において、前記三角形は正三角形であることを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の球体駆動式全方向移動装置において、前記駆動手段は、前記隣り合って配置される駆動用球体の周面に同時に接触するロータと、該ロータを回転駆動する駆動用モータとを有することを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の球体駆動式全方向移動装置において、前記駆動手段は、前記隣り合って配置される駆動用球体の周面にそれぞれ接触するロータと、該2つのロータを連結する動力伝達用ベルトと、該2つのロータの一方を回転駆動する駆動用モータとを有することを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の球体駆動式全方向移動装置において、前記各駆動用球体の横方向の位置決めに、該駆動用球体の回転中心と同一高さ位置で該駆動用球体の側面に接触し、該駆動用球体を上下方向に回転可能とする車輪型キャスターを用いることを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の球体駆動式全方向移動装置において、前記各駆動用球体の横方向の位置決めに、該駆動用球体の周面に接触する全方向に回転可能なボール型キャスターを用いることを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
- 請求項5及び6のいずれか1項に記載の球体駆動式全方向移動装置において、前記各駆動用球体は、該各駆動用球体の配置位置に応じて開口部が形成された脱落防止用カバーを下部に備える台車に設けられ、前記各駆動用球体の下部を前記開口部からそれぞれ突出させると共に、該各駆動用球体の前記台車からの脱落を防止することを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
- 請求項7記載の球体駆動式全方向移動装置において、前記脱落防止用カバーの前記開口部の内側には、前記各駆動用球体の表面に接触する刷毛部材が設けられていることを特徴とする球体駆動式全方向移動装置。
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