JP6928892B2 - トレリングアーム - Google Patents

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本発明は、トーションビーム式サスペンションのトレリングアームに関する。
従来の車両の中には、車両の軽量化、省スペース化及び低コスト化を達成するため、車両幅方向に沿って配置されるトーションビームの左右端部に左右一対のトレリングアームが接合されたトーションビーム式サスペンションを採用しているものがある。
このようなトーションビーム式サスペンションのトレリングアームの中には、アルミダイカストで作製されており、車体に枢支される枢支部、車輪を懸架する車輪懸架部、コイルスプリングを支持するスプリング支持部、及びショックアブソーバの一端が取付けられるショック取付部が一体成形されているものがある(例えば、特許文献1参照)。一般的にトレリングアームは、入力される横力と前後力に対してタイヤの姿勢を決めるトー/キャンバー剛性が要求されている。そのため、従来のトレリングアームでは、ハブが取付けられるバックプレート取付座の板厚を極端に厚くし、トー剛性及びキャンバー剛性を確保している。
ところで、ハブ取付部が開断面構造を有するトレリングアームにおいては、ハブ取付部の板厚を、当該ハブ取付部以外と同様のトレリングアームの板厚にすると、ハブ取付部の剛性が局所的に小さくなり、要求されるトー剛性及びキャンバー剛性を確保することができない。そのため、従来のトレリングアームでは、ハブ取付部の板厚を厚くすることでトー剛性及びキャンバー剛性を確保している。
特開2010−69963号公報
しかしながら、上述した従来のトレリングアームのように、ハブ取付部の板厚を厚くすると、車体重量が増加することになるので、車両全体の軽量化を実現しようとする観点から好ましくなかった。
また、一般的に鋳造、特にダイカスト鋳造においては、厚肉部の内部に鋳造欠陥が発生しやすく、特にハブ取付部の内部に鋳造欠陥が発生すると強度低下に繋がるおそれがあるので、トレリングアームの品質を確保する上で好ましくなかった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、タイヤからの様々な方向の入力に対して耐久性能及び剛性性能を上げ、ハブ取付面の板厚を薄くしても要求される剛性を確保しながら、ハブ取付面の肉厚を低減させることが可能であり、ダイカスト法で成形したとしても、軽量で良好な内部品質を確保することが可能なトレリングアームを提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車両幅方向の左右両側に配置され、少なくともハブ取付部を有するトレリングアームにおいて、前記ハブ取付部は、取付孔が設けられたハブ取付面を有し、前記取付孔の周囲には、前記ハブ取付面に対して鉛直方向へ延び、かつ前記取付孔を囲うように連続して配置された第1の補強構造部が設けられ、前記ハブ取付面には、前記第1の補強構造部から前記ハブ取付部の車両前側部分へ向かって延びる第2の補強構造部が設けられ、前記第1の補強構造部と前記ハブ取付部の車両前側部分とは、前記第2の補強構造部を介して接続されている。
上述の如く、本発明に係るトレリングアームは、車両幅方向の左右両側に配置され、少なくともハブ取付部を有しており、前記ハブ取付部は、取付孔が設けられたハブ取付面を有し、前記取付孔の周囲には、前記ハブ取付面に対して鉛直方向へ延び、かつ前記取付孔を囲うように連続して配置された第1の補強構造部が設けられ、前記ハブ取付面には、前記第1の補強構造部から前記ハブ取付部の車両前側部分へ向かって延びる第2の補強構造部が設けられ、前記第1の補強構造部と前記ハブ取付部の車両前側部分とは、前記第2の補強構造部を介して接続されているので、厚肉部を設けることなく、タイヤからの様々な方向の入力に対して耐久性能及び剛性性能を上げることができる。
したがって、本発明のトレリングアームでは、荷重が入力されるハブ取付面の肉厚を薄くしても、要求される剛性を確保しつつ、ハブ取付面の肉厚を低減させることができ、軽量化を図ることができる。
また、本発明のトレリングアームでは、ダイカスト鋳造において鋳造欠陥が発生しやすい厚肉部を設ける必要が無いので、ハブ取付部の鋳造品質を向上させ、軽量で良好な内部品質を確保することができる。
本発明の実施形態に係るトーションビーム式サスペンションのトレリングアームをトーションビームに接合する前の状態を上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るトレリングアームを備えたトーションビーム式サスペンションを示す分解斜視図である。 図2におけるZ部の拡大図であって、トーションビームへの入力荷重を説明するための斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るトレリングアームを下方から見た平面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 本発明の第2実施形態に係るトレリングアームを示すものであって、図4におけるA−A線断面と同一箇所の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るトレリングアームを示すものであって、図4におけるA−A線断面と同一箇所の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るトレリングアームを示すものであって、図4におけるA−A線断面と同一箇所の断面図である。 本発明の第5実施形態に係るトレリングアームを下方から見た斜視図である。 図9におけるB−B線断面図である。 図9におけるC−C線断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図11は本発明の実施形態に係るトレリングアーム及び該トレリングアームを備えたトーションビーム式サスペンションを示すものである。なお、図において、矢印Frは車両前方、矢印Oは車両外側方向、矢印Uは車両上方をそれぞれ示している。また、図3において、矢印F1はタイヤ接地点Gの上下力(上下荷重)、矢印F2はタイヤ接地点Gの前後力(前後荷重)、矢印F3はタイヤ接地点Gの横力(横荷重)の方向をそれぞれ示している。
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態に係るトレリングアームを備えたトーションビーム式サスペンション1は、リヤサスペンションとして4輪タイプの自動車などに搭載されており、左右の車輪2は、トーションビーム式サスペンション1を介して車体(図示せず)にそれぞれ懸架されるようになっている。このようなトーションビーム式サスペンション1は、車両幅方向の左右両側に配置される左右一対のトレリングアーム3と、車両幅方向に沿って配置され、左右両側のトレリングアーム3を車両幅方向において連結する長尺のトーションビーム4を備えている。トレリングアーム3には、スプリング5及びショックアブソーバ6が取付けられ、車体に懸架されている。
本実施形態のトレリングアーム3は、図1〜図3に示すように、軽金属合金など非鉄合金を用いたアルミダイカスト製のものであり、開断面構造に形成されている。このトレリングアーム3の車両前後方向の車両内側中間部には、車両幅方向へ延びるビーム接合部3aが設けられており、該ビーム接合部3aの反対側には車両前後方向へ延びる前側アーム部3bと後側アーム部3cが設けられている。なお、トレリングアーム3は、ダイカスト製に限らず、鋳造製でも良い。また、アルミニウム板をプレス成形したもの、アルミニウム押出し材、アルミ鍛造製でもよく、これら製造方法のうちの2種類以上を用いて接合したものでも良く、これによると、後述するハブ取付部の肉厚を低減させることが可能になる。さらに、トレリングアーム3の材質は、アルミニウムに限らず、マグネシウムなどの軽金属材料、樹脂材料でも良い。トレリングアーム3が軽金属材料の鋳造や樹脂材料の成形加工により製作される場合には、厚肉部で内部に鋳造欠陥などが発生しやすいため、後述の構造を有する本実施形態のトレリングアーム3は、特に有効である。
トレリングアーム3のビーム接合部3aは、図1〜図3に示すように、突き合わせられるトーションビーム4との接合部分であって、トーションビーム4の板厚に相当する厚さ分の段差が設けられている。そして、ビーム接合部3aの断面外周形状は、トーションビーム4の断面内周形状とほぼ同一であり、車両側方視で車両下側が開口した垂直断面略U字形状に形成されている。しかも、ビーム接合部3aの車両内側に位置する先端部側は、トーションビーム4の左右両端部のアーム接合部4aが車両上方から重ねられるようになっている。ビーム接合部3aの断面積は、車両中央側へ向かうに従って小さくなっている。このため、トレリングアーム3のビーム接合部3aとトーションビーム4のアーム接合部4aとを重ね合わせた状態では、トレリングアーム3の外周部とトーションビーム4の外周部とが略平坦(面一)になるように構成されている。
また、トレリングアーム3の前側アーム部3bには、図2及び図3に示すように、弾性部材である円筒状ブッシュ31が圧入され、このブッシュ31を介してトレリングアーム3と車体フレーム(図示せず)とをボルトにて締結し、該ボルトを中心軸として揺動運動するように構成されている。さらに、トレリングアーム3の後側アーム部3cには、ハブ取付部32、高い剛性を有するスプリング取付部33及びアブソーバ取付部34が設けられている。ハブ取付部32は、車輪2を回転可能に支持するものであり、ハブ取付部32の車両幅方向の外側面は、取付孔32aが設けられたハブ取付面32bとして構成されている。このハブ取付面32bには、取付孔32a等を介してハブ7及びブレーキドラム8が取付けられている。また、スプリング取付部33は、上端が車体フレーム(図示せず)に取付けられたスプリング5の下端を支持するものであり、トレリングアーム3の車両幅方向の内側に配置されている。そして、アブソーバ取付部34は、スプリング取付部33の車両後方に位置し、ショックアブソーバ6をボルトにて締結することにより、該ボルトを中心軸として揺動運動するように構成されている。ショックアブソーバ6の上端は、車体フレーム(図示せず)に支持されている。
本実施形態のトーションビーム式サスペンション1において、トーションビーム4に入力される荷重は、タイヤ接地点Gに対して、図3の矢印F1、F2及びF3で示す上下力、前後力、横力に加え、左右の車輪2へ車両上下方向で逆位相の変位を与えるロール荷重がある。また、トーションビーム式サスペンション1の車体に対する上下位置は、トーションビーム4の車両前方側に配置されたブッシュ31によって回転自由で拘束され、スプリング5及びショックアブソーバ6によって決められている。
トーションビーム4は、トレリングアーム3に入力される横力、前後力、上下力に対して高い剛性を有しているが、ロール荷重(左右の車輪2が上下逆位相でストロークした場合)の時は、トーションビーム4を捩じりながらストロークするため、適度な剛性が要求されている。主に、横力、前後力、上下力に対する剛性はトレリングアーム3部の剛性が支配し、ロール荷重に対する剛性はトーションビーム4部の剛性が支配している。それに加えて、トーションビーム4には、繰り返し荷重に対する耐久強度と大荷重に対する静強度も要求されている。
本実施形態のトーションビーム4は、図1〜図3に示すように、所定の板厚の板状部材を湾曲して折り曲げることにより、車両側方視で車両下側が開口した垂直断面略U字形状を有する長尺の成形品である。トーションビーム4の車両幅方向の左右両端部は、突き合わせられるトレリングアーム3との接合部分であるアーム接合部4aとしてそれぞれ形成されている。そして、アーム接合部4aを有するトーションビーム4は、トレリングアーム3のビーム接合部3aと対応する垂直断面略U字形状に形成されている。
このようなトーションビーム4は、アルミニウム押出し材に限らず、ダイカスト製、鋳造製でも良い。しかも、トーションビーム4の材質は、トレリングアーム3と同様、アルミニウムに限らず、マグネシウムなどの軽金属材料、樹脂材料でも良い。また、トレリングアーム3のビーム接合部3aとトーションビーム4のアーム接合部4aの垂直断面形状は、略V字型、略C型でも良い。
[第1実施形態]
図4及び図5は、本発明の第1実施形態に係るトレリングアームを示すものであり、図4はトレリングアームを下方から見た平面図、図5は図4におけるA−A線断面図である。なお、図1〜図3に示した上記実施形態のトーションビーム式サスペンションで説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第1実施形態のトレリングアーム3Aは、図4及び図5に示すように、ハブ取付部32Aの車両外側に位置するハブ取付面32bの車両上側から高剛性のスプリング取付部33及びアブソーバ取付部34に向かって車両幅方向及び車両前後方向に延び、これらハブ取付部32Aとスプリング取付部33及びアブソーバ取付部34とを連結する壁面形状の上部壁32cと、該上部壁32cの車両前後部の位置で車両下方に延びる前部壁32d及び後部壁32eを有している。すなわち、ハブ取付部32Aは、下面側が開口したボックス形状を有している。
さらに、トレリングアーム3Aは、ハブ取付部32Aの車両下側からスプリング取付部33の車両外側面下側の前後ほぼ中央位置に向かって車両幅方向に延び、これらハブ取付部32Aとスプリング取付部33とを連結する連結部35を有している。この連結部35は、車両下方視でほぼ直線的に延びるリブ状に形成され、ハブ取付部32Aの車両前後方向のほぼ中央位置に設けられている。
本実施形態のハブ取付部32Aは、図5に示すように、中央部に円形の取付孔32aが設けられたハブ取付面32bを有している。しかも、取付孔32aの周囲には、ハブ取付面32bに対して鉛直方向へ延び、かつ当該取付孔32aを囲うように連続して配置された第1の補強構造部36が縦壁リブのように起立して設けられている。すなわち、第1の補強構造部36は、取付孔32aの周縁部から離れた状態で1周しており、平面視で多角形状の筒状構造体として形成されている。
また、本実施形態のハブ取付部32Aは、トレリングアーム3Aにおいて車両幅方向の外側に配置され、スプリング取付部33及びアブソーバ取付部34は、トレリングアーム3Aにおいて車両幅方向の内側に配置されており、ハブ取付部32Aとスプリング取付部33及びアブソーバ取付部34とは、車両幅方向に間隔を空けながら対向して配置されている。しかも、ハブ取付部32Aの肉厚は、トレリングアーム3Aのベースとなる板厚と略同等である。そのため、本実施形態のトレリングアーム3Aでは、従来と比べてハブ取付部32Aの肉厚を低減することが可能となる。一方、本実施形態のトレリングアーム3Aにおいては、ハブ取付部32Aを中実部で鋳造して機械加工するとしても、加工部分が非常に短いため、機械加工に掛かる工数は少なくて済み、高い生産性を有する構造になっている。
さらに、第1実施形態のトレリングアーム3Aにおいて、少なくともハブ取付部32A側(及びスプリング取付部33側)に位置する箇所では、図4及び図5に示すように、上部壁32cと連結部35とが車両上下方向に離間して配置されている。また、第1の補強構造部36は、取付孔32aの周縁部から離れて配置されている。このため、取付孔32aが設けられたハブ取付面部32b側は、車両外側が開口したコ字状の凹部を有することになり、ハブ7は、一部が凹部に挿入された状態で、ハブ取付部32Aに取付けられるように構成されている。なお、ハブ取付部32A側の車両内側(及びスプリング取付部33側の車両外側)では、上部壁32cと連結部35とが繋がって形成されている。
このように本発明の第1実施形態のトレリングアーム3Aは、ハブ取付部32Aを有しており、該ハブ取付部32Aは、取付孔32aが設けられたハブ取付面32bを有している。この取付孔32aの周囲には、荷重が入力されるハブ取付面32bに対して鉛直方向へ延び、かつ取付孔32aを囲うように連続して配置された第1の補強構造部36が設けられている。そのため、本実施形態のトレリングアーム3Aにおいては、厚肉部を設けることなく、タイヤ2からの様々な方向の入力に対して耐久性能及び剛性性能を上げることができる。
すなわち、本実施形態のトレリングアーム3Aでは、荷重が入力されるハブ取付面32bの肉厚を薄くしても、ハブ取付部32Aのトー剛性及びキャンバー剛性などの要求される剛性を確保することが可能となり、ハブ取付面32bの肉厚を低減させ、軽量化を実現することができる。
また、本実施形態のトレリングアーム3Aでは、ダイカスト鋳造において鋳造欠陥が発生しやすい厚肉部を設ける必要が無いので、ハブ取付部32Aの鋳造品質を向上させ、軽量で良好な内部品質を確保することができる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係るトレリングアームを示すものであり、図4におけるA−A線断面と同一箇所の断面図である。なお、上述した第1実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第2実施形態のトレリングアーム3Bのハブ取付面32bには、上述した第1実施形態の構成に加えて、図6に示すように、第1の補強構造部36からハブ取付部32Bの車両前側部分32Baへ向かって延びる第2の補強構造部37が設けられている。そして、第1の補強構造部36とハブ取付部32Bの車両前側部分32Baとは、第2の補強構造部37を介して互いに接続されている。また、第2の補強構造部37は、起立した縦壁リブの形態で直線的に延びて設けられている。
したがって、第2実施形態のトレリングアーム3Bでは、ハブ取付面32bに第1の補強構造部36からハブ取付部32Bの車両前側部分32Baへ向かって延びる第2の補強構造部37が設けられ、第1の補強構造部36とハブ取付部32Bの車両前側部分とは、第2の補強構造部37を介して接続されているので、タイヤ2から様々な方向の入力を受けると、ハブ取付面32bを介して特に応力が掛かるトレリングアーム3Bのハブ取付部32Bの車両前側部分32Baを補強することができる。そのため、タイヤ2からの様々な方向の入力に対してトレリングアーム3Bの剛性性能を更に向上させることが可能となり、トレリングアーム3Bの破損などを防止でき、トレリングアーム3Bの性能を保持し、トレリングアーム3Bを搭載した車両の良好な乗り心地を確保できる。その他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図7は、本発明の第3実施形態に係るトレリングアームを示すものであり、図4におけるA−A線断面と同一箇所の断面図である。なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第3実施形態のトレリングアーム3Cのハブ取付面32bには、上述した第2実施形態の構成と同様、図7に示すように、第1の補強構造部36からハブ取付部32Cの車両前側部分32Caへ向かって延びる第2の補強構造部37Cが設けられている。そして、第1の補強構造部36とハブ取付部32Cの車両前側部分32Caとは、第2の補強構造部37Cを介して互いに接続されている。また、第2の補強構造部37Cは、起立した縦壁リブの形態で直線的に延びて設けられている。しかも、第2の補強構造部37Cは、第1の補強構造部36とハブ取付部32Cの車両前側部分32Caとの間の距離が最も短くなる位置に設けられている。
したがって、第3実施形態のトレリングアーム3Cでは、ハブ取付面32bに第1の補強構造部36からハブ取付部32Cの車両前側部分32Caへ向かって延びる第2の補強構造部37Cが設けられ、第1の補強構造部36とハブ取付部32Cの車両前側部分32Caとは、第2の補強構造部37Cを介して接続されているとともに、第2の補強構造部37Cが、第1の補強構造部36とハブ取付部32Cの車両前側部分32Caとの間の距離が最も短くなる位置に設けられているので、最も効率的にタイヤ2からの様々な方向の入力に対してトレリングアーム3Cの剛性性能を向上させることが可能となり、トレリングアーム3Bの破損などを防止できる。また、第2の補強構造部37Cを設ける量が少なくて済むため、軽量化にも資することができる。その他の効果は、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
[第4実施形態]
図8は、本発明の第4実施形態に係るトレリングアームを示すものであり、図4におけるA−A線断面と同一箇所の断面図である。なお、上述した第1実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第4実施形態のトレリングアーム3Dのハブ取付部32Dにおける第1の補強構造部36Dは、図8に示すように、取付孔32aの中心Cと同心の環状に形成されている。すなわち、第4実施形態における第1の補強構造部36Dは、取付孔32aの周縁部から一定の距離だけ離れた位置に設けられており、取付孔32aを囲うように連続して配置されている。
したがって、第4実施形態のトレリングアーム3Dでは、第1の補強構造部36Dが取付孔32aの中心Cと同心の環状に形成されているので、タイヤ2を通じて様々な方向から入力した荷重を第1の補強構造部36Dに均一に分散させることができる。そのため、上記第1実施形態の効果をより一層高めて得ることができる。
[第5実施形態]
図9〜図11は、本発明の第5実施形態に係るトレリングアームを示すものであり、図9はトレリングアームを下方から見た斜視図、図10は図9におけるB−B線断面図、図11は図におけるC−C線断面図である。なお、上述した第1実施形態及び第4実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第5実施形態のトレリングアーム3Eのハブ取付部32Eにおける第1の補強構造部36Eは、図9〜図11に示すように、取付孔32aの中心Cと同心の環状に形成されているとともに、取付孔32aの周縁部に設けられている。すなわち、第5実施形態における第1の補強構造部36Eは、取付孔32aの周縁部の位置に設けられており、取付孔32aを囲うように連続して配置されている。
したがって、第5実施形態のトレリングアーム3Dでは、第1の補強構造部36Eが取付孔32aの中心Cと同心の環状に形成され、かつ取付孔32aの周縁部に設けられているので、第1の補強構造部36Eが取付孔32aに最も内側に位置した縦壁部となる。そのため、第5実施形態のトレリングアーム3Dは、軽量化を実現しながら、タイヤ2を通じて様々な方向から入力した荷重を第1の補強構造部36Eに均一に分散させることができる。しかも、第1の補強構造部36Eの内側が円筒形状の空洞となっているので、別部品のハブ7を挿入できるクリアランスを確保したガイドの役割を果たし、組付作業性の向上を図ることができる。その他の効果は、上記第1実施形態及び第4実施形態と同様である。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態では、第2の補強構造部37が第2実施形態及び第3実施形態のトレリングアーム3B,3Cのハブ取付面32bに設けられているが、第4実施形態及び第5実施形態のトレリングアーム3D,3Eのハブ取付面32bに設けられていても良い。また、既述の実施の形態では、トーションビーム式サスペンション1にスタビライザが取付けられていない構造となっているが、スタビライザが取付けられている構造に適用しても良い。
1 トーションビーム式サスペンション
2 車輪
3,3A,3B,3C,3D,3E トレリングアーム
3a ビーム接合部
3b 前側アーム部
3c 後側アーム部
4 トーションビーム
4a アーム接合部
5 スプリング
6 ショックアブソーバ
7 ハブ
32,32A,32B,32C,32D,32E ハブ取付部
32Ba,32Ca ハブ取付部の車両前側部分
32a 取付孔
32b ハブ取付面
33 スプリング取付部
34 アブソーバ取付部
35 連結部
36,36D,36E 第1の補強構造部
37,37C 第2の補強構造部

Claims (4)

  1. 車両幅方向の左右両側に配置され、少なくともハブ取付部を有するトレリングアームにおいて、
    前記ハブ取付部は、取付孔が設けられたハブ取付面を有し、前記取付孔の周囲には、前記ハブ取付面に対して鉛直方向へ延び、かつ前記取付孔を囲うように連続して配置された第1の補強構造部が設けられ
    前記ハブ取付面には、前記第1の補強構造部から前記ハブ取付部の車両前側部分へ向かって延びる第2の補強構造部が設けられ、前記第1の補強構造部と前記ハブ取付部の車両前側部分とは、前記第2の補強構造部を介して接続されていることを特徴とする、トレリングアーム。
  2. 前記第2の補強構造部は、前記第1の補強構造部と前記ハブ取付部の車両前側部分との間の距離が最も短くなる位置に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のトレリングアーム。
  3. 車両幅方向の左右両側に配置され、少なくともハブ取付部を有するトレリングアームにおいて、
    前記ハブ取付部は、取付孔が設けられたハブ取付面を有し、前記取付孔の周囲には、前記ハブ取付面に対して鉛直方向へ延び、かつ前記取付孔を囲うように連続して配置された第1の補強構造部が設けられ、
    前記第1の補強構造部は、前記取付孔の中心と同心の環状に形成されていることを特徴とする、レリングアーム。
  4. 前記第1の補強構造部は、前記取付孔の周縁部に設けられていることを特徴とする、請求項に記載のトレリングアーム。
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