JP6927220B2 - 処理装置、レンズアダプタ、カメラボディ及び防振制御方法 - Google Patents

処理装置、レンズアダプタ、カメラボディ及び防振制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6927220B2
JP6927220B2 JP2018531823A JP2018531823A JP6927220B2 JP 6927220 B2 JP6927220 B2 JP 6927220B2 JP 2018531823 A JP2018531823 A JP 2018531823A JP 2018531823 A JP2018531823 A JP 2018531823A JP 6927220 B2 JP6927220 B2 JP 6927220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
lens
adapter
camera body
lens unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018531823A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018025639A1 (ja
Inventor
憲雄 姫井
憲雄 姫井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Sony Group Corp
Original Assignee
Sony Corp
Sony Group Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Sony Group Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2018025639A1 publication Critical patent/JPWO2018025639A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6927220B2 publication Critical patent/JP6927220B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B5/00Adjustment of optical system relative to image or object surface other than for focusing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/12Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets
    • G03B17/14Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets interchangeably
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/56Accessories
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2205/00Adjustment of optical system relative to image or object surface other than for focusing
    • G03B2205/0007Movement of one or more optical elements for control of motion blur

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)

Description

本開示は、処理装置、レンズアダプタ、カメラボディ及び防振制御方法に関する。
従来、カメラ(例えば、スチルカメラ又はビデオカメラ)により撮像される画像のブレ(blurring)を抑制するために、カメラの振動を検出し、検出された振動に応じて防振(anti-vibration)動作をカメラシステムに行わせる技術が知られている。レンズユニットでの防振動作は、典型的には、検出された振動の影響を打ち消すように光学系を通過する光の経路を制御することにより行われる。カメラボディでの防振動作は、検出された振動の影響を打ち消すようにイメージセンサを変位させることを含む。特許文献1は、露光期間中にレンズユニットにおける防振動作とカメラボディにおける防振動作とを協調的に制御する技術を開示している。
レンズアダプタ(マウントアダプタともいう)は、レンズユニットとカメラボディとの間に介在し得るコンポーネントである。レンズアダプタは、物理的に互いに適合しないレンズユニット及びカメラボディを間接的に連結し、又はカメラシステムに追加的な機能性(例えば、焦点距離の短縮)を提供するために利用され得る。特許文献2は、防振機能が実装されたレンズアダプタの一例を開示している。特許文献2により開示されたレンズアダプタは、マウントされるレンズユニットの種類に応じて自動的に設定されるゲイン値に基づいて防振動作を制御する。
特開2009−265182号公報 特開2007−086679号公報
カメラシステムを構成する複数のユニットが防振機能を有する場合、各ユニットが独立的に防振動作を行うと、防振動作が互いに競合し、全体的な防振性能が劣化しかねない。この場合、特許文献1に記載された技術のように、ホストの役割を有するいずれかのユニットが複数のユニットの動作を協調的に制御することが望ましい。しかし、ホストの役割を特定のユニットに画一的に負わせると、システムの構成によっては、最適な防振性能が発揮されないことがある。
そこで、本開示は、複数のユニットの防振動作を協調させるホストの役割をより柔軟に決定する仕組みを提案する。
本開示によれば、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する判定部、を備える処理装置が提供される。
また、本開示によれば、レンズアダプタであって、レンズユニット及びカメラボディへ連結可能な筐体と、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する前記レンズアダプタを介して前記レンズユニットが前記カメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する処理装置と、を備えるレンズアダプタが提供される。
また、本開示によれば、カメラボディであって、レンズアダプタへ連結可能な筐体と、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する前記レンズアダプタを介してレンズユニットが前記カメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する処理装置と、を備えるカメラボディが提供される。
また、本開示によれば、処理装置において、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定することと、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定することと、を含む防振制御方法が提供される。
本開示に係る技術によれば、カメラシステムの防振性能を最適化することができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果と共に、又は上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
カメラシステムの概要について説明するための説明図である。 3つのユニットの防振動作の協調的な制御の一例について説明するための説明図である。 3つのユニットの防振動作の協調的な制御の他の例について説明するための説明図である。 防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第1の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第1の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るカメラボディの処理装置により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るレンズアダプタの処理装置により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。 ホスト判定処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。 ホスト判定処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。 ホスト判定処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。 レンズアダプタがホストである場合の、3ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 カメラボディがホストである場合の、2ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 カメラボディがホストである場合の、3ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 協調的演算処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。 ヨー方向及びピッチ方向の制御量を3つのユニットへと分配する手法の第1の例を示すフローチャートである。 ヨー方向及びピッチ方向の制御量を3つのユニットへと分配する手法の第2の例を示すフローチャートである。 協調的演算処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。 協調的演算処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るカメラシステムのヨー(Yaw)、ピッチ(Pitch)及びロール(Roll)方向、並びに水平(Horizontal)及び垂直(Vertical)方向について概略的に示す説明図である。 防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第2の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第2の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 レンズアダプタがホストである場合の、第2の実施形態に係る3ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 カメラボディがホストである場合の、第2の実施形態に係る2ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第3の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第3の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るカメラボディの処理装置により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るレンズアダプタの処理装置により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。 防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第4の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第4の実施形態に係るカメラシステムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序で説明を行う。
1.システムの概要
2.第1の実施形態
2−1.ユニットごとの詳細な構成
2−2.ホスト決定条件
2−3.処理の流れ
3.第2の実施形態
3−1.ユニットごとの詳細な構成
3−2.ホスト決定条件
3−3.処理の流れ
4.第3の実施形態
4−1.ユニットごとの詳細な構成
4−2.ホスト決定条件
4−3.処理の流れ
5.第4の実施形態
5−1.ユニットごとの詳細な構成
5−2.ホスト決定条件
5−3.処理の流れ
6.まとめ
<1.システムの概要>
図1は、本開示に係る技術が適用され得る一例としてのカメラシステムの概要について説明するための説明図である。図1を参照すると、カメラシステム10は、少なくともカメラボディ20及びレンズアダプタ30を含む。さらに、カメラシステム10は、レンズユニット40aを含んでもよく、又はレンズユニット40bを含んでもよい。即ち、レンズユニット40a及びレンズユニット40bは、交換可能である。なお、図1には、カメラシステム10の防振動作に関与する構成要素が主に示されており、それ以外の構成要素は、説明の簡明さのために省略されている。
カメラボディ20は、筐体21と、イメージセンサ22と、防振機構24と、処理装置26とを備える。筐体21は、レンズアダプタ30を含む特定のタイプのレンズアダプタへ連結可能である。また、筐体21は、特定のタイプのレンズユニットへも連結可能である。即ち、カメラボディ20には、直接的に又はレンズアダプタを介して、レンズユニットがマウントされ得る。イメージセンサ22は、光軸15に沿って入射する光信号を電気信号へと変換する撮像素子の集合である。個々の撮像素子は、典型的には、画素に相当し得る。防振機構24は、処理装置26による制御の下でイメージセンサ22を変位させ又は回転させることにより、イメージセンサ22において生成される画像のブレを抑制する。処理装置26は、1つ以上のセンサ(図示せず)により検出されるカメラシステム10の振動の影響を打ち消すための防振動作を制御するプロセッサである。
レンズアダプタ30は、筐体31と、防振機構34と、処理装置36とを備える。筐体31は、一端においてカメラボディ20を含む特定のタイプのカメラボディへ連結可能であり、並びに他端においてレンズユニット40a及び40bを含む特定のタイプのレンズユニットへ連結可能である。防振機構34は、処理装置36による制御の下で防振レンズを変位させることにより、カメラボディのイメージセンサにおいて生成される画像のブレを抑制する。処理装置36は、1つ以上のセンサ(図示せず)により検出されるカメラシステム10の振動の影響を打ち消すための防振動作を制御するプロセッサである。
レンズユニット40aは、筐体41aと、レンズ群42aと、防振機構44aと、処理装置46aとを備える。筐体41aは、レンズアダプタ30を含む特定のタイプのレンズアダプタ及びカメラボディへ連結可能である。筐体41aは、カメラボディ20へ直接的に連結可能であってもよく、又は連結可能でなくてもよい。レンズ群42aは、1つ以上のレンズを含み、外界から入射する光を光軸15に沿って取り込む。防振機構44aは、処理装置46aによる制御の下で防振レンズを変位させることにより、カメラボディのイメージセンサにおいて生成される画像のブレを抑制する。処理装置46aは、1つ以上のセンサ(図示せず)により検出されるカメラシステム10の振動の影響を打ち消すための防振動作を制御するプロセッサである。
レンズユニット40bは、筐体41bと、レンズ群42bとを備える。筐体41bは、レンズアダプタ30を含む特定のタイプのレンズアダプタ及びカメラボディへ連結可能である。筐体41bは、カメラボディ20へ直接的に連結可能であってもよく、又は連結可能でなくてもよい。レンズ群42bは、1つ以上のレンズを含み、外界から入射する光を光軸15に沿って取り込む。図1の例では、レンズユニット40bは、防振機構及び防振動作を制御する処理装置を有しない。
レンズユニット40aが直接的にカメラボディ20へマウントされた場合、カメラシステム10は防振動作を制御することの可能な2つの処理装置26、46aを有することになる。これら処理装置26、46aがそれぞれ独立的に防振動作を行うと、防振動作が互いに競合し、全体的な防振性能が劣化しかねない。そこで、例えばカメラボディ20の処理装置26をホストとして動作させる(換言すれば、処理装置26をマスタ、処理装置46bをスレーブとして動作させる)手法が知られている。この場合、処理装置26がカメラボディ20の防振動作及びレンズユニット40aの防振動作を協調的に制御することで、防振動作の競合が回避され得る。処理装置26の代わりに、レンズユニット40aの処理装置46aがホストとして動作してもよい。概して、2つの処理装置の処理能力に差がある場合には、より高い処理能力(例えば、最も高い処理速度、又は特定の演算機能など)を有する処理装置がホストとして動作することが望ましいであろう。
レンズアダプタ30は、例えば物理的にカメラボディ20に適合しないレンズユニットをカメラボディ20へ間接的に連結し、又はカメラシステム10に追加的な機能性を提供するために利用され得る。レンズアダプタ30がカメラボディ20へ連結された場合、カメラシステム10は防振動作のための2つの処理装置26、36を有することになる。さらにレンズユニット40aがレンズアダプタ30へ連結されると、カメラシステム10は防振動作を制御することの可能な3つの処理装置26、36、46aを有することになる。この場合にも、いずれかのユニットの処理装置がホストとして動作して複数のユニットの防振動作を協調的に制御することで、防振動作の競合に起因する防振性能の劣化を回避することができる。しかし、ホストの役割を特定のユニットに画一的に負わせると、システムの構成によっては、最適な防振性能が発揮されないことがある。
図2Aは、3つのユニットの防振動作の協調的な制御の一例について説明するための説明図である。図2Aの例では、カメラボディ20の処理装置26が、カメラボディ20、レンズアダプタ30及びレンズユニット40aの防振動作を協調的に制御するホストである。処理装置26は、例えば、カメラボディ20のセンサ、レンズアダプタ30及びレンズユニット40aから、振動量を示すセンサデータをそれぞれ取得し、取得したセンサデータに基づいて協調的演算を実行する。そして、処理装置26は、協調的演算の結果に基づく制御データを、カメラボディ20の防振機構24、レンズアダプタ30及びレンズユニット40aへそれぞれ出力する。図2Aの例では、合計で6ホップ分のユニット間の通信が行われる。より具体的には、1)レンズユニット40aのセンサデータがレンズアダプタ30へ送信され、2)レンズユニット40aのセンサデータがレンズアダプタ30からカメラボディ20へ転送され、3)レンズアダプタ30のセンサデータがカメラボディ20へ送信され、4)レンズアダプタ30のための制御データがカメラボディ20からレンズアダプタ30へ送信され、5)レンズユニット40aのための制御データがカメラボディ20からレンズアダプタ30へ送信され、6)レンズユニット40aのための制御データがレンズアダプタ30からレンズユニット40aへと転送される。
図2Bは、3つのユニットの防振動作の協調的な制御の他の例について説明するための説明図である。図2Bの例では、レンズアダプタ30の処理装置36が、カメラボディ20、レンズアダプタ30及びレンズユニット40aの防振動作を協調的に制御するホストである。処理装置36は、例えば、カメラボディ20、レンズアダプタ30のセンサ及びレンズユニット40aから、振動量を示すセンサデータをそれぞれ取得し、取得したセンサデータに基づいて協調的演算を実行する。そして、処理装置36は、協調的演算の結果に基づく制御データを、カメラボディ20、レンズアダプタ30の防振機構36及びレンズユニット40aへそれぞれ出力する。図2Bの例では、合計で4ホップ分のユニット間の通信が行われる。より具体的には、1)レンズユニット40aのセンサデータがレンズアダプタ30へ送信され、2)カメラボディ20のセンサデータがレンズアダプタ30へ送信され、3)レンズユニット40aのための制御データがレンズアダプタ30からレンズユニット40aへ送信され、4)カメラボディ20のための制御データがレンズアダプタ30からカメラボディ20へ送信される。
図2A及び図2Bの例を比較すると、図2Aの例の方が、防振動作の協調的制御に全体としてより長い物理的な通信パスを要する。長い通信パスは制御の遅延を招来し、防振性能を劣化させる。また、図2Aの例では、カメラボディ20の処理装置26とレンズアダプタ30の処理装置36との間で、レンズアダプタ30からのセンサデータ及びレンズアダプタ30への制御データのみならず、レンズユニット40aからのセンサデータ及びレンズユニット40aへの制御データもまた伝送される。伝送データ量の増加は、制御を一層遅延させ、及び各ユニットの通信リソースに負荷を掛ける。
従って、仮に2つの処理装置26、36(又は3つの処理装置26、36及び46a)の中でカメラボディ20の処理装置26が最も高い処理能力を有しているとしても、カメラボディ20の処理装置26ではなくレンズアダプタ30の処理装置36がホストとして動作した方が、カメラシステム10の全体としての防振性能が最適化される場合がある。こうした事情を踏まえ、複数のユニットの防振動作を協調させるホストの役割を画一的にではなくより柔軟に決定する仕組みについて、次節以降で詳細に説明する。
<2.第1の実施形態>
[2−1.ユニットごとの詳細な構成]
図3Aは、防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第1の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図3Bは、防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第1の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
図3Aを参照すると、カメラシステム10は、カメラボディ110及びレンズアダプタ130を含む。カメラボディ110は、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する。レンズアダプタ130もまた、防振機能を有する。さらに、レンズアダプタ130を介してレンズユニット140aがカメラボディ110にマウントされている。レンズユニット140aもまた、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する。
カメラボディ110は、イメージセンサ111、アナログフロントエンド(AFE)112、イメージプロセッサ113、ディスプレイ114、フレームメモリ115、ユーザインタフェース(UI)119、加速度センサ121、振動センサ122、位置センサ123、カメラコントローラ124、ドライバコントローラ125、ドライバ126、アクチュエータ127、メモリ128及びインタフェース129を備える。イメージセンサ111は、カメラシステム10の光軸に沿って入射する光信号を電気信号へと変換する。AFE112は、イメージセンサ111から入力される電気信号であるアナログ画像信号について、例えば増幅及びフィルタリングなどのアナログ領域の処理を行い、処理後のアナログ画像信号をデジタル画像信号へと変換する。イメージプロセッサ113は、AFE112から入力されるデジタル画像信号について、例えばデモザイク、ガンマ補正、ヒストグラム解析及びホワイトバランス調整などのデジタル領域の処理を行う。イメージプロセッサ113は、システム設定又はユーザ入力に関連する情報を表示するためのOSD(On Screen Display)を、ディスプレイ114により表示される画像に重畳してもよい。イメージプロセッサ113による処理後のデジタル画像信号は、ディスプレイ114及びフレームメモリ115の少なくとも一方へ出力される。ディスプレイ114は、イメージプロセッサ113から入力されるデジタル画像信号に基づいて画面上に画像を表示する。フレームメモリ115は、イメージプロセッサ113から入力されるデジタル画像信号を画像データとして記憶する。UI119は、例えばボタン、スイッチ、ダイヤル、タッチセンサ又は音声認識モジュールなど、ユーザ入力を受け付けるためのいかなる種類の入力インタフェースを含んでもよい。加速度センサ121は、カメラボディ110に加わる加速度(イメージセンサ111の撮像面に平行な少なくとも二次元の加速度)を測定する。振動センサ122は、カメラボディ110の角速度(典型的には、イメージセンサ111の撮像面及び光軸を基準とするヨー方向、ピッチ方向及びロール方向の角速度)を測定する。なお、振動センサとして、角速度ではなく、角度(姿勢)又は角加速度を測定するセンサ(例えば、ジャイロセンサ)が使用されてもよい。加速度センサもまた、振動センサの一種であるものとして扱われてよい。位置センサ123は、イメージセンサ111の位置(典型的には、イメージセンサ111の撮像面に沿った基準位置からの変位)を測定する。図16には、ヨー方向、ピッチ方向及びロール方向、並びに撮像面に平行な水平方向及び垂直方向の定義の一例が示されている。
カメラコントローラ124は、カメラボディ110による撮像並びに画像の表示及び記録といった動作の全般を制御する処理装置(プロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ばれてもよい)である。また、カメラコントローラ124は、カメラボディ110による防振動作を制御して、撮像される画像のブレを抑制する。カメラボディ110にマウントされ又は連結されるレンズユニット又はレンズアダプタが防振機能を有する場合、カメラコントローラ124は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、カメラコントローラ124は、後に詳しく説明するように、レンズアダプタ及びレンズユニットのマウント状態を判定し、その判定結果に基づいて防振動作のホストを決定する。ドライバコントローラ125は、カメラコントローラ124から指示される制御目標値と位置センサ123から入力される現在位置とに基づいて、イメージセンサ111の駆動量(例えば、イメージセンサ111の撮像面に沿った水平方向及び垂直方向のシフト量、並びにロール方向の回転量)を決定する。ドライバ126は、ドライバコントローラ125により決定された駆動量を表す駆動信号をアクチュエータ127へ出力する。アクチュエータ127は、ドライバ126から入力される駆動信号に応じてイメージセンサ111の位置をシフトし、又はイメージセンサ111の姿勢を回転させる。メモリ128は、カメラコントローラ124により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。インタフェース129は、カメラボディ110とレンズアダプタ又はレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
レンズアダプタ130は、防振レンズ131、振動センサ132、位置センサ133、アダプタコントローラ134、ドライバコントローラ135、ドライバ136、アクチュエータ137、メモリ138、並びにボディ側インタフェース139a及びレンズ側インタフェース139bを備える。防振レンズ131は、自らの位置に依存して、カメラシステム10の光学系を通過する光の経路を変化させる。振動センサ132は、レンズアダプタ130の角速度(典型的には、ヨー方向及びピッチ方向の角速度)を測定する。位置センサ133は、防振レンズ131の位置(典型的には、基準位置からの水平方向及び垂直方向の変位)を測定する。
アダプタコントローラ134は、レンズアダプタ130による防振動作を制御して、撮像される画像のブレを抑制する処理装置(プロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ばれてもよい)である。レンズアダプタ130に連結されるレンズユニット又はカメラボディが防振機能を有する場合、アダプタコントローラ134は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、アダプタコントローラ134は、後に詳しく説明するように、カメラボディ110のカメラコントローラ124によりレンズアダプタ130が防振動作のためのホストであると決定された場合に、防振のための協調的演算を行う。ドライバコントローラ135は、アダプタコントローラ134から指示される制御目標値と位置センサ133から入力される現在位置とに基づいて、防振レンズ131の駆動量(例えば、水平方向及び垂直方向のシフト量)を決定する。ドライバ136は、ドライバコントローラ135により決定された駆動量を表す駆動信号をアクチュエータ137へ出力する。アクチュエータ137は、ドライバ136から入力される駆動信号に応じて防振レンズ131の位置をシフトさせる。メモリ138は、アダプタコントローラ134により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。ボディ側インタフェース139aは、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信接続を提供する。レンズ側インタフェース139bは、レンズアダプタ130とレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
レンズユニット140aは、外界から入射する光をカメラシステム10の光学系へと取り込むための1つ以上のレンズ(図示せず)、防振レンズ141a、振動センサ142a、位置センサ143a、レンズコントローラ144a、ドライバコントローラ145a、ドライバ146a、アクチュエータ147a、メモリ148a及びインタフェース149aを備える。防振レンズ141aは、自らの位置に依存して、カメラシステム10の光学系を通過する光の経路を変化させる。振動センサ142aは、レンズユニット140aの角速度(典型的には、ヨー方向及びピッチ方向の角速度)を測定する。位置センサ143aは、防振レンズ141aの位置(典型的には、基準位置からの水平方向及び垂直方向の変位)を測定する。
レンズコントローラ144aは、レンズユニット140aによる防振動作を制御して、撮像される画像のブレを抑制する処理装置(プロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ばれてもよい)である。ドライバコントローラ145aは、レンズコントローラ144aから指示される制御目標値と位置センサ143aから入力される現在位置とに基づいて、防振レンズ141aの駆動量(例えば、水平方向及び垂直方向のシフト量)を決定する。ドライバ146aは、ドライバコントローラ145aにより決定された駆動量を表す駆動信号をアクチュエータ147aへ出力する。アクチュエータ147aは、ドライバ146aから入力される駆動信号に応じて防振レンズ141aの位置をシフトさせる。メモリ148aは、レンズコントローラ144aにより行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。インタフェース149aは、レンズユニット140aとレンズアダプタとの間の通信接続を提供する。
図3Bを参照すると、カメラシステム10は、図3Aの例と同様に、カメラボディ110及びレンズアダプタ130を含む。さらに、レンズアダプタ130を介してレンズユニット140bがカメラボディ110にマウントされている。レンズユニット140bは、防振機能を有しない。
レンズユニット140bは、外界から入射する光をカメラシステム10の光学系へと取り込むための1つ以上のレンズ(図示せず)、レンズコントローラ144b、メモリ148b及びインタフェース149bを備える。レンズコントローラ144bは、レンズユニット140bの動作を制御する処理装置である。メモリ148bは、レンズコントローラ144bにより行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。インタフェース149bは、レンズユニット140bとレンズアダプタとの間の通信接続を提供する。
[2−2.ホスト決定条件]
上述したように、本実施形態において、カメラボディ110の処理装置であるカメラコントローラ124は、レンズアダプタ及びレンズユニットのマウント状態を判定し、その判定結果に基づいて防振動作のホストを決定する。より具体的には、カメラコントローラ124は、防振機能を有するレンズアダプタ130を介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、マウントされているレンズユニットが防振機能を有するかを判定する。そして、カメラコントローラ124は、マウントされているレンズユニットが防振機能を有すると判定した場合に、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせることを決定し得る。この場合、防振動作を協調的に制御するホストの役割が、レンズアダプタ130に与えられる。一方、カメラコントローラ124は、レンズユニットが防振機能を有しないと判定した場合には、防振のための演算をカメラボディ110自身に行わせることを決定し得る。この場合、防振動作を協調的に制御するホストの役割が、カメラボディ110に与えられる。表1は、こうしたホスト決定条件を例示している。
Figure 0006927220
なお、カメラコントローラ124は、連結されたレンズアダプタが防振機能を有しない場合、又はレンズアダプタを介することなくレンズユニットが直接的にマウントされている場合には、防振のための演算をカメラボディ110自身に行わせることを決定してよい。
他の例として、ホストの役割をレンズアダプタ130に与えるための条件に、例えば通信性能に関連する条件が追加されてもよい。例えば、カメラコントローラ124は、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たすと判定されるときに、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせることを決定してもよい。一方、カメラコントローラ124は、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たさないと判定されるときに、ユーザ入力に基づいて、レンズアダプタ130及びカメラボディ110のうちのいずれに防振のための演算を行わせるかを決定してもよい。概して、光学系内の防振レンズによる防振は、振幅の大きい振動に起因するブレの抑制に適しており、例えば遠景撮影時により強い効力を発揮する。一方、カメラボディ内のイメージセンサの駆動による防振は、光軸回りの回転を伴うブレの抑制に適しており、被写体への距離に関わらず効力を発揮する。そのため、レンズアダプタ及びカメラボディの双方での十分な制御周期を確保できる程度の通信性能がレンズアダプタ130とカメラボディ110との間で得られない場合には、防振動作のホストをユーザ入力に依存して決定することで、ユーザのニーズに合った防振を提供することができる。表2は、こうしたホスト決定条件を例示している。
Figure 0006927220
同様に、カメラコントローラ124は、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たさないと判定されるときに、レンズアダプタ130及びカメラボディ110のうちの撮像モードに基づいて推奨される一方に、防振のための演算を行わせることを決定してもよい。例えば、撮像モードが夜景モードである場合には、カメラコントローラ124は、振幅の大きい振動に起因するブレを優先的に抑制することを目的として、レンズアダプタ130を防振動作のホストとすることを決定し得る。また、撮像モードが人物モードである場合には、カメラコントローラ124は、回転を伴うブレを優先的に抑制することを目的として、カメラボディ110を防振動作のホストとすることを決定し得る。このように撮像モードに基づいて動的にホストを切り替えることで、ユーザ入力を要することなく、撮像場面に合った防振を提供することができる。表3は、こうしたホスト決定条件を例示している。
Figure 0006927220
また別の例として、カメラコントローラ124は、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間で高速な通信が可能ではないことを条件として、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせることを決定してもよい。この条件は、表2及び表3を用いて説明した条件に対して、ある側面において逆の考え方を意味し得る。しかし、ユニット間通信が低速である場合にセンサデータ及び制御データの通信パスを短縮することで、制御遅延を低減して防振性能を改善し得る可能性がある。表4は、こうしたホスト決定条件を例示している。
Figure 0006927220
カメラコントローラ124は、カメラボディ110の電源投入後にレンズユニット及びレンズアダプタのマウント状態を判定し、レンズユニットが防振機能を有するかの判定に基づいて防振のための演算をどのユニットが行うべきかを決定してもよい。それにより、カメラシステム10の最新の時点の構成に適した協調的な防振制御を遂行することができる。また、カメラコントローラ124は、レンズユニットの交換の検出後に新たなレンズユニットが防振機能を有するかを判定し、その判定に基づいて防振のための演算をどのユニットが行うべきかを決定してもよい。それにより、最新の時点でマウントされているレンズユニットの機能性に適した協調的な防振制御を遂行することができる。
[2−3.処理の流れ]
(1)カメラボディにおける処理
図4は、第1の実施形態に係るカメラボディ110のカメラコントローラ124により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。
図4を参照すると、まず、カメラコントローラ124は、ステップS101において、インタフェース129を介してレンズアダプタ130を検出し、さらにレンズアダプタ130を介してレンズユニット140a又はレンズユニット140bを検出する。
次に、カメラコントローラ124は、ステップS103において、検出されたレンズアダプタ130の構成情報を取得する。カメラコントローラ124は、例えば、レンズアダプタ130へと問合せ信号を送信し、問合せ信号への応答としてレンズアダプタ130から返信され得る構成情報を受信してもよい。カメラコントローラ124は、問合せ信号への応答が無い場合には、レンズアダプタが防振機能を有しないと判定してもよい。また、カメラコントローラ124は、レンズアダプタ130から周期的に発信され得る構成情報を受信してもよい。また、カメラコントローラ124は、レンズアダプタ130から受信され得るモデル番号などの識別情報を用いて、予めメモリ128内に記憶される構成情報リストから対応する構成情報を読み出してもよい。レンズアダプタ130の構成情報は、レンズアダプタ130が撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有することを示す。レンズアダプタ130の構成情報は、レンズアダプタ130によりサポートされる通信速度を示す通信速度情報、又はレンズアダプタ130によりサポートされる通信プロトコルを示す通信プロトコル情報を含んでもよい。
次に、カメラコントローラ124は、ステップS105において、検出されたレンズユニットの構成情報を取得する。カメラコントローラ124は、例えば、レンズアダプタ130を介してレンズユニットへと問合せ信号を送信し、問合せ信号への応答として返信され得る構成情報を受信してもよい。カメラコントローラ124は、問合せ信号への応答が無い場合には、レンズユニットが防振機能を有しないと判定してもよい。また、カメラコントローラ124は、レンズアダプタ130を介して周期的に転送され得るレンズユニットの構成情報を受信してもよい。また、カメラコントローラ124は、レンズユニットのモデル番号などの識別情報を用いて、予めメモリ128内に記憶される構成情報リストから対応する構成情報を読み出してもよい。レンズユニット140aの構成情報はレンズユニット140aが防振機能を有することを示し、レンズユニット140bの構成情報はレンズユニット140bが防振機能を有しないことを示す。
次に、カメラコントローラ124は、ステップS110において、レンズアダプタ及びレンズユニットの構成情報を用いて、ホスト判定処理を実行し、防振のための演算をいずれのユニットに行わせるかを決定する。ホスト判定処理のいくつかの例について、後に詳しく説明する。
その後の処理は、ホスト判定処理の結果に依存して分岐する(ステップS130)。例えば、カメラコントローラ124は、防振のための演算をレンズアダプタ130に行わせることを決定した場合、ステップS131において、レンズアダプタ130へ防振制御要求を送信する。そして、カメラコントローラ124は、ステップS133において、レンズアダプタ130による制御の下で、カメラボディ110の防振動作を実行する。一方、カメラコントローラ124は、防振のための演算をカメラボディ110に行わせることを決定した場合、ステップS135において、防振制御処理を実行し、カメラボディ110のみならずレンズアダプタ130の防振動作をも制御する。なお、ステップS133における防振動作又はステップS135における防振制御処理は、ホストの判定又は防振制御要求の送信からいくらかの時間が経過した後に(例えば、撮像時又はオートフォーカス駆動時などに)行われてもよい。
(2)レンズアダプタにおける処理
図5は、第1の実施形態に係るレンズアダプタ130のアダプタコントローラ134により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。
図5を参照すると、まず、アダプタコントローラ134は、ステップS141において、レンズ側インタフェース139bを介してレンズユニットを検出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS143において、検出されたレンズユニットの構成情報を取得する。アダプタコントローラ134は、例えば、レンズユニットへと送信される問合せ信号への応答として構成情報を受信してもよく、又はレンズユニットから周期的に発信され得る構成情報を受信してもよい。アダプタコントローラ134は、所定の時間の間に問合せ信号への応答が無い場合には、レンズユニットが防振機能を有しないと判定してもよい。また、アダプタコントローラ134は、レンズユニットのモデル番号などの識別情報を用いて、予めメモリ138内に記憶される構成情報リストから対応する構成情報を読み出してもよい。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS145において、レンズアダプタ130の構成情報をカメラボディ110へ送信し、及びレンズユニットの構成情報をカメラボディへ送信する。
その後の処理は、カメラボディ110において実行されるホスト判定処理の結果に依存して分岐する。例えば、アダプタコントローラ134は、防振のための演算をレンズアダプタ130が行うべきであると判定され、その結果としてステップS150において防振制御要求が受信されると、ステップS151において、防振制御処理を実行し、カメラボディ110、レンズアダプタ130及びレンズユニットの防振動作を制御する。一方、防振のための演算をカメラボディ110が行うべきであると判定されると、防振制御要求は受信されない。この場合、アダプタコントローラ134は、ステップS155において、カメラボディ110による制御の下で、レンズアダプタ130の防振動作を実行する。なお、ステップS151における防振制御処理又はステップS155における防振動作は、防振制御要求の受信からいくらかの時間が経過した後に(例えば、撮像時又はオートフォーカス駆動時などに)行われてもよい。
(3)ホスト判定処理−第1の例
図6は、図4のステップS110においてカメラボディ110のカメラコントローラ124により実行され得るホスト判定処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。ここで説明されるホスト判定処理は、表1を用いて上で説明したホスト決定条件に対応する。
図6を参照すると、まず、カメラコントローラ124は、ステップS111において、レンズアダプタ130を介してマウントされているレンズユニットが防振機能を有するかを、当該レンズユニットの構成情報に基づいて判定する。
レンズユニットが防振機能を有する場合、カメラコントローラ124は、ステップS113において、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせると決定する。一方、レンズユニットが防振機能を有しない場合、カメラコントローラ124は、ステップS115において、防振のための演算をカメラボディ110に行わせる(即ち、カメラコントローラ124自身が行う)と決定する。
(4)ホスト判定処理−第2の例
図7Aは、図4のステップS110においてカメラボディ110のカメラコントローラ124により実行され得るホスト判定処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。ここで説明されるホスト判定処理は、表2及び表3を用いて上で説明したホスト決定条件の組合せに対応する。
図7Aを参照すると、まず、カメラコントローラ124は、ステップS111において、レンズアダプタ130を介してマウントされているレンズユニットが防振機能を有するかを、当該レンズユニットの構成情報に基づいて判定する。レンズユニットが防振機能を有しない場合には、カメラコントローラ124は、ステップS115において、防振のための演算をカメラボディ110に行わせると決定する。
一方、レンズユニットが防振機能を有する場合、カメラコントローラ124は、ステップS121において、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たすか(例えば、高速なユニット間通信が可能か)をさらに判定する。一例として、所定の条件は、レンズアダプタ130及びカメラボディ110によりサポートされる通信速度が所定の速度閾値を上回ることであってもよい。他の例として、所定の条件は、レンズアダプタ130及びカメラボディ110によりサポートされる通信プロトコルが高速通信を提供する所定のプロトコルに一致することであってもよい。あるユニットによりサポートされる通信速度又は通信プロトコルは、当該ユニットの構成情報により記述されてもよい。その代わりに、速度検査信号をユニット間で送受信することにより、通信速度が実測されてもよい。レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たす場合、カメラコントローラ124は、ステップS122において、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせると決定する。
一方、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たさない場合、カメラコントローラ124は、ステップS123において、撮像モードからホストを決定するか、又はユーザ入力に基づいてホストを決定するかを判定する。
例えば、カメラコントローラ124は、撮像モードからホストを決定すべきであることをシステム設定が示している場合には、撮像モードに基づいてホストを決定する(ステップS124)。より具体的には、カメラコントローラ124は、例えば、大きい振幅の補正が優先される撮像モード(例えば、夜景モード又は風景モードなど)が設定されている場合、ステップS128において、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせると決定し得る。一方、カメラコントローラ124は、回転の補正が優先される撮像モード(例えば、人物モードなど)が設定されている場合、ステップS129において、防振のための演算をカメラボディ110に行わせると決定し得る。撮像モードは、事前に設定されていてもよく、又はステップS124の時点で(ユーザ入力に基づき若しくはシステムにより自動的に)設定されてもよい。
また、カメラコントローラ124は、ユーザ入力に基づいてホストを決定すべきであることをシステム設定が示している場合には、ステップS126において、例えばユーザへ向けて選択肢をOSD上に表示させ、ホスト選択のためのユーザ入力を取得する。ここで表示される選択肢は、振幅の補正及び回転の補正のいずれを優先するかという選択肢であってもよく、又はレンズアダプタ130及びカメラボディ110のいずれをホストにするかという選択肢であってもよい。カメラコントローラ124は、UI119を介して取得されるユーザ入力が、例えば振幅の補正を優先すべきことを示す場合(ステップS127)、ステップS128において、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせると決定し得る。一方、カメラコントローラ124は、そうでない場合、ステップS129において、防振のための演算をカメラボディ110に行わせると決定し得る。
なお、図7Aの例において、高速なユニット間通信が可能ではない場合に、ステップS123の条件分岐が省略され、専らユーザ入力に基づいてホストが決定されてもよい(表2のホスト決定条件)。同様に、高速なユニット間通信が可能ではない場合に、専ら撮像モードに基づいてホストが決定されてもよい(表3のホスト決定条件)。また、動作中に撮像モードが切り替えられた場合には、図7Aに示したホスト判定処理の全体又はステップS124以降の判定が再度実行されてもよい。
(5)ホスト判定処理−第3の例
図7Bは、図4のステップS110においてカメラボディ110のカメラコントローラ124により実行され得るホスト判定処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。ここで説明されるホスト判定処理は、表4を用いて上で説明したホスト決定条件に対応する。
図7Bを参照すると、まず、カメラコントローラ124は、ステップS111において、レンズアダプタ130を介してマウントされているレンズユニットが防振機能を有するかを、当該レンズユニットの構成情報に基づいて判定する。レンズユニットが防振機能を有しない場合には、カメラコントローラ124は、ステップS115において、防振のための演算をカメラボディ110に行わせると決定する。
一方、レンズユニットが防振機能を有する場合、カメラコントローラ124は、ステップS121bにおいて、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たすか(例えば、ユニット間通信が低速か)をさらに判定する。レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たす場合、カメラコントローラ124は、ステップS128において、防振のための協調的演算をレンズアダプタ130に行わせると決定する。
一方、レンズアダプタ130とカメラボディ110との間の通信性能が所定の条件を満たさない場合、カメラコントローラ124は、ステップS129において、ステップS129において、防振のための演算をカメラボディ110に行わせると決定する。
(6)レンズアダプタによる防振制御処理(3ユニット)
図8は、図5のステップS151において実行され得る、レンズアダプタがホストである場合の3ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図8に示した防振制御処理には、カメラボディ110、レンズアダプタ130及びレンズユニット140aが関与する。
図8を参照すると、まず、レンズユニット140aの振動センサ142aは、ステップS501において、レンズユニット140aの振動を測定する。レンズユニット140aの位置センサ143aは、ステップS502において、防振レンズ141aの現在位置を測定する。レンズコントローラ144aは、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータを、ステップS503においてレンズアダプタ130へと送信する。
カメラボディ110の振動センサ122(及び加速度センサ121)は、ステップS504において、カメラボディ110の振動(及び加速度)を測定する。カメラボディ110の位置センサ123は、ステップS505において、イメージセンサ111の現在位置を測定する。カメラコントローラ124は、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータを、ステップS506においてレンズアダプタ130へと送信する。
レンズアダプタ130の振動センサ132は、ステップS507において、レンズアダプタ130の振動を測定する。レンズアダプタ130の位置センサ133は、ステップS508において、防振レンズ131の現在位置を測定する。アダプタコントローラ134は、ステップS509において、これらセンサから測定結果を取得すると共に、レンズユニット140aからのセンサデータ及びカメラボディ110からのセンサデータを受信する。
アダプタコントローラ134は、ステップS509において収集したセンサデータに基づいて、ステップS520において、防振動作のための協調的演算処理を実行する。ここで実行される協調的演算処理のいくつかの例について、後にさらに詳しく説明する。
協調的演算は、典型的には、レンズユニット140a、レンズアダプタ130及びカメラボディ110のうちの1つ以上で検出される振動量に基づく、複数の防振機能の各々のための1つ以上の制御量の計算を含む。振動量は、少なくともヨー方向及びピッチ方向における角速度、角速度の積分としての角度、又は角度に対応する変位として表現されてよい。例えば、レンズユニット140aの防振機能のための制御量は、光軸に直交する方向に沿った防振レンズ141aの(水平方向及び垂直方向の)シフト量であってよい。レンズアダプタ130の防振機能のための制御量は、光軸に直交する方向に沿った防振レンズ131の(水平方向及び垂直方向の)シフト量であってよい。カメラボディ110の防振機能のための制御量は、光軸に直交する方向に沿ったイメージセンサ111の(水平方向及び垂直方向の)シフト量を含んでよい。検出される振動量がロール方向における角速度又は角速度の積分としての角度をも含む場合には、カメラボディ110の防振機能のための制御量は、ロール方向の(即ち、光軸周りの)イメージセンサ111の回転量をさらに含んでもよい。また、これら制御量の計算に、カメラボディ110で検出される並進加速度が算入されてもよい。
アダプタコントローラ134は、上述した協調的演算を実行して、カメラシステム10の振動を全体として打ち消すための総制御量を、複数の防振機能のための上述した制御量へと分配する。そして、アダプタコントローラ134は、ステップS571において、レンズユニット140aの防振機能のための制御量を記述した制御データをレンズユニット140aへと送信し、及びカメラボディ110の防振機能のための制御量を記述した制御データをカメラボディ110へと送信する。
レンズユニット140aのレンズコントローラ144aは、ステップS572において、ホストであるレンズアダプタ130から制御データを受信し、ステップS575において、受信した制御データに従って防振レンズ141aを駆動する。
レンズアダプタ130のアダプタコントローラ134は、ステップS574において、自らがレンズアダプタ130へと分配した制御量に従って防振レンズ131を駆動する。
カメラボディ110のカメラコントローラ124は、ステップS573において、ホストであるレンズアダプタ130から制御データを受信し、ステップS576において、受信した制御データに従ってイメージセンサ111を駆動する。
(7)カメラボディによる防振制御処理(2ユニット)
図9は、図4のステップS135において実行され得る、カメラボディがホストである場合の2ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図9に示した防振制御処理には、カメラボディ110及びレンズアダプタ130が関与する。
図9を参照すると、まず、レンズアダプタ130の振動センサ132は、ステップS514において、レンズアダプタ130の振動を測定する。レンズアダプタ130の位置センサ133は、ステップS515において、防振レンズ131の現在位置を測定する。アダプタコントローラ134は、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータを、ステップS516aにおいてカメラボディ110へと送信する。
カメラボディ110の振動センサ122(及び加速度センサ121)は、ステップS517において、カメラボディ110の振動(及び加速度)を測定する。カメラボディ110の位置センサ123は、ステップS518において、イメージセンサ111の現在位置を測定する。カメラコントローラ124は、これらセンサから測定結果を取得すると共に、ステップS519において、レンズアダプタ130からのセンサデータを受信する。
カメラコントローラ124は、ステップS519において収集したセンサデータに基づいて、ステップS520bにおいて、防振動作のための協調的演算処理を実行して、カメラシステム10の振動を全体として打ち消すための総制御量を、複数の防振機能のための制御量へと分配する。そして、カメラコントローラ124は、ステップS581において、レンズアダプタ130の防振機能のための制御量を記述した制御データをレンズアダプタ130へと送信する。
レンズアダプタ130のアダプタコントローラ134は、ステップS582aにおいて、ホストであるカメラボディ110から制御データを受信し、ステップS585において、受信した制御データに従って防振レンズ131を駆動する。
カメラボディ110のカメラコントローラ124は、ステップS584において、自らがカメラボディ110へと分配した制御量に従ってイメージセンサ111を駆動する。
(8)カメラボディによる防振制御処理(3ユニット)
図10は、図4のステップS135において実行され得る、カメラボディがホストである場合の3ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図10に示した防振制御処理には、カメラボディ110、レンズアダプタ130及びレンズユニット140aが関与する。なお、図10の例は、図8の例と比較してより多くのユニット間通信のホップ数を要するものの、例えば光軸回りの回転を伴うブレの抑制が優先される場合に有益な処理として採用され得る。
図10を参照すると、まず、レンズユニット140aの振動センサ142aは、ステップS511において、レンズユニット140aの振動を測定する。レンズユニット140aの位置センサ143aは、ステップS512において、防振レンズ141aの現在位置を測定する。レンズコントローラ144aは、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータを、ステップS513においてレンズアダプタ130へと送信する。
レンズアダプタ130の振動センサ132は、ステップS514において、レンズアダプタ130の振動を測定する。レンズアダプタ130の位置センサ133は、ステップS515において、防振レンズ131の現在位置を測定する。アダプタコントローラ134は、ステップS516bにおいて、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータをカメラボディ110へと送信し、及びレンズユニット140aから受信されるセンサデータをカメラボディ110へと転送する。
カメラボディ110の振動センサ122(及び加速度センサ121)は、ステップS517において、カメラボディ110の振動(及び加速度)を測定する。カメラボディ110の位置センサ123は、ステップS518において、イメージセンサ111の現在位置を測定する。カメラコントローラ124は、これらセンサから測定結果を取得すると共に、ステップS519において、レンズアダプタ130及びレンズユニット140aからのセンサデータを受信する。
カメラコントローラ124は、ステップS519において収集したセンサデータに基づいて、ステップS520において、防振動作のための協調的演算処理を実行して、カメラシステム10の振動を全体として打ち消すための総制御量を、複数の防振機能のための制御量へと分配する。そして、カメラコントローラ124は、ステップS581において、レンズアダプタ130の防振機能のための制御量を記述した制御データ及びレンズユニット140aの防振機能のための制御量を記述した制御データを、レンズアダプタ130へと送信する。
レンズアダプタ130のアダプタコントローラ134は、ステップS582bにおいて、ホストであるカメラボディ110から制御データを受信し、レンズユニット140aのための制御データをレンズユニット140aへと転送する。そして、アダプタコントローラ134は、ステップS585において、レンズアダプタ130のための制御データに従って防振レンズ131を駆動する。
レンズユニット140aのレンズコントローラ144aは、ステップS583において、ホストであるカメラボディ110において生成された制御データをレンズアダプタ130を介して受信し、ステップS586において、受信した制御データに従って防振レンズ141aを駆動する。
カメラボディ110のカメラコントローラ124は、ステップS584において、自らがカメラボディ110へと分配した制御量に従ってイメージセンサ111を駆動する。
(9)協調的演算処理−第1の例
図11は、図8若しくは図10のステップS520、又は図9のステップS520bにおいて実行され得る協調的演算処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。第1の例では、センサ出力としてヨー方向の角速度及びピッチ方向の角速度のみが協調的演算処理に算入される。なお、ここでは、説明の便宜上、レンズアダプタ130のアダプタコントローラ134が協調的演算処理を実行するものとする。カメラボディ110がホストである場合には、以下の説明におけるアダプタコントローラ134は、カメラコントローラ124に読み替えられてよい。
図11を参照すると、アダプタコントローラ134は、ステップS521において、複数のユニットにおいて測定された角速度から、角速度の代表値V及びVを導出する。ここで、Vはヨー方向の角速度(の代表値)を表し、Vはピッチ方向の角速度(の代表値)を表す。代表値は、例えば、レンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディのうちの2つ以上のユニットにおいて測定された値の平均値であってもよく、又はそれら測定値のうちの選択される1つ(例えば、中央値)であってもよい。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS522において、角速度Vを積分することによりヨー方向の角度Aを算出し、及び角速度Vを積分することによりピッチ方向の角度Aを算出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS523において、焦点距離Lを用いて、角度A及び角度Aをそれぞれシフト量S及びシフト量Sへと変換する。ここでの変換は、例えば次の式(1)及び式(2)により表現され得る。
Figure 0006927220
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS530において、シフト量S及びシフト量Sの各々を、それぞれのユニットのための制御量へと分配する。ここでの制御量の分配のための手法の2つの例について、図12及び図13を用いてさらに説明する。
(10)制御量の分配
図12及び図13は、ヨー方向及びピッチ方向の制御量を3つのユニットへと分配する手法の第1の例及び第2の例をそれぞれ示している。
図12に示した第1の手法では、まず、ステップS531において、次の式(3)〜式(5)に従って、分配前制御量xに所定の分配率α、α及びαを乗算することにより、暫定制御量x、x及びxが算出される。分配前制御量xは、ステップS523において算出されたシフト量S又はシフト量Sに相当し得る。なお、αはレンズユニット向けの分配率、αはレンズアダプタ向けの分配率、αはカメラボディ向けの分配率を表す。例えば等分配の場合には、α=α=α=1/3であってよい。xはレンズユニット向けの暫定制御量、xはレンズアダプタ向けの暫定制御量、xはカメラボディ向けの暫定制御量を表す。
Figure 0006927220
次に、ステップS532において、レンズユニット向けの暫定制御量xが制御限界Cでクリッピングされる。同様に、ステップS533においてレンズアダプタ向けの暫定制御量xが制御限界Cでクリッピングされ、ステップS534においてカメラボディ向けの暫定制御量xが制御限界Cでクリッピングされる。これらクリッピングは、例えば次の式(6)〜式(8)により表現され得る。なお、X、X及びXは、それぞれクリッピング後のレンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディ向けの制御量を表す。
Figure 0006927220
ここまでの制御量は、イメージセンサの撮像面上のスケールで表現されている。ステップS537では、撮像面上のスケールをレンズユニットの防振レンズの制御スケールへと変換するために、レンズユニット向けの制御量Xが所定の補正係数Kで補正され得る(例えば、制御量Xが補正係数Kで除算される)。同様に、ステップS538では、撮像面上のスケールをレンズアダプタの防振レンズの制御スケールへと変換するために、レンズアダプタ向けの制御量Xが所定の補正係数Kで補正され得る(例えば、制御量Xが補正係数Kで除算される)。なお、クリッピング及びスケール変換の順序は逆であってもよい。式(6)〜式(8)における制御限界C、C及びCは撮像面上のスケールで表現されるが、スケール変換の後にクリッピングが行われる場合には、防振レンズの制御スケールで表現される制御限界の値が利用され得る。
このような分配を、ヨー方向の総制御量であるシフト量Sについて行うことにより、レンズユニットのためのヨー方向のシフト量、レンズアダプタのためのヨー方向のシフト量、及びカメラボディのためのヨー方向のシフト量が算出され得る。同様に、このような分配を、ピッチ方向の総制御量であるシフト量Sについて行うことにより、レンズユニットのためのピッチ方向のシフト量、レンズアダプタのためのピッチ方向のシフト量、及びカメラボディのためのピッチ方向のシフト量が算出され得る。
図13に示した第2の手法では、まず、ステップS541において、カメラボディの制御限界Cで分配前制御量xがクリッピングされ、次式のようにカメラボディのための制御量Xが算出される。
Figure 0006927220
次に、ステップS542において、制御量の残差x−Xが計算され、残差x−Xがゼロでない場合にはさらなる分配が行われる。ステップS543において、レンズアダプタの制御限界Cで残差x−Xがクリッピングされ、次式のようにレンズアダプタのための暫定制御量xが算出される。
Figure 0006927220
レンズアダプタのための暫定制御量xは、ステップS544において、撮像面上のスケールをレンズアダプタの防振レンズの制御スケールへと変換するために、所定の補正係数Kで補正され得る。その結果、レンズアダプタのための制御量Xが算出される。
次に、ステップS545において、撮像面上の制御量の残差x−X−xが計算され、その残差がゼロでない場合にはさらなる分配が行われる。ステップS546において、レンズユニットの制御限界Cで残差がクリッピングされ、次式のようにレンズユニットのための暫定制御量xが算出される。
Figure 0006927220
レンズユニットのための暫定制御量xは、ステップS547において、撮像面上のスケールをレンズユニットの防振レンズの制御スケールへと変換するために、所定の補正係数Kで補正され得る。その結果、レンズユニットのための制御量Xが算出される。
図13の例では、総制御量である分配前制御量x(例えば、シフト量S又はSに相当)が最初にカメラボディの制御限界Cでクリッピングされている。これは、総制御量がカメラボディの制御限界を上回らない限り、カメラボディにのみ制御量が分配されること、即ちカメラボディでの防振動作が優先的に利用されることを意味する。こうした分配の手法は、カメラボディが防振動作のホストである場合に特に適している。なぜなら、カメラボディにのみ制御量が分配される場合には、レンズアダプタ及びレンズユニットへの制御データの送信の必要性が回避され、制御遅延が低減されるからである。一方、レンズアダプタが防振動作のホストである場合には、総制御量が最初にレンズアダプタの制御限界でクリッピングされ、レンズアダプタへ優先的に制御量が分配されることが有益である。なぜなら、レンズアダプタがホストであってレンズアダプタにのみ制御量が分配される場合には、カメラボディ及びレンズユニットへの制御データの送信の必要性が回避され、制御遅延が低減されるからである。このように、いずれのユニットがホストであるかに依存して、制御量の分配のために異なる手法が利用されてもよい。
(11)協調的演算処理−第2の例
図14は、図8若しくは図10のステップS520、又は図9のステップS520bにおいて実行され得る協調的演算処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。第2の例では、センサ出力として、ヨー方向の角速度及びピッチ方向の角速度に加えて、ロール方向の角速度が協調的演算処理に算入される。なお、ここでも、カメラボディ110がホストである場合には、以下の説明におけるアダプタコントローラ134は、カメラコントローラ124に読み替えられてよい
図14を参照すると、アダプタコントローラ134は、ステップS521において、複数のユニットにおいて測定された角速度から、角速度の代表値V及びVを導出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS522において、角速度Vを積分することによりヨー方向の角度Aを算出し、及び角速度Vを積分することによりピッチ方向の角度Aを算出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS523において、焦点距離Lを用いて、上述した式(1)及び式(2)に従って、角度A及び角度Aをそれぞれシフト量S及びシフト量Sへと変換する。
また、アダプタコントローラ134は、ステップS524において、カメラボディにて測定されたロール方向の角速度Vを積分することによりロール方向の角度Aを算出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS530において、シフト量S及びシフト量Sの各々を、例えば図12又は図13を用いて説明した手法を用いて、それぞれのユニットのための制御量へと分配する。
また、アダプタコントローラ134は、ステップS552において、角度Aから、カメラボディ110のための制御量の1つとしてのイメージセンサ111のロール方向の回転量(典型的には、角度Aに等しくてよい)を算出する。
(12)協調的演算処理−第3の例
図15は、図8若しくは図10のステップS520、又は図9のステップS520bにおいて実行され得る協調的演算処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。第3の例では、センサ出力として、角速度に加えて、加速度センサにより測定される加速度が協調的演算処理に算入される。なお、ここでも、カメラボディ110がホストである場合には、以下の説明におけるアダプタコントローラ134は、カメラコントローラ124に読み替えられてよい
図15を参照すると、アダプタコントローラ134は、ステップS521において、複数のユニットにおいて測定された角速度から、角速度の代表値V及びVを導出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS522において、角速度Vを積分することによりヨー方向の角度Aを算出し、及び角速度Vを積分することによりピッチ方向の角度Aを算出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS523において、焦点距離Lを用いて、上述した式(1)及び式(2)に従って、角度A及び角度Aをそれぞれシフト量S及びシフト量Sへと変換する。
また、アダプタコントローラ134は、ステップS524において、カメラボディにて測定されたロール方向の角速度Vを積分することによりロール方向の角度Aを算出する。
また、アダプタコントローラ134は、ステップS525において、カメラボディにて測定された水平方向の並進加速度Pを二重積分することにより水平方向の変位量Dを算出し、及び垂直方向の並進加速度Pを二重積分することにより垂直方向の変位量Dを算出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS526において、加速度センサのスケールを撮像面上のスケールへと変換するために、変位量D及び変位量Dに所定の変換係数を乗算することにより、水平方向のシフト量S及び垂直方向のシフト量Sをそれぞれ算出する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS527において、ヨー方向のシフト量Sに水平方向のシフト量Sを加算し、及びピッチ方向のシフト量Sに垂直方向のシフト量Sを加算する。
次に、アダプタコントローラ134は、ステップS551において、シフト量S+S及びシフト量S+Sの各々を、例えば図12又は図13を用いて説明した手法を用いて、それぞれのユニットのための制御量へと分配する。
また、アダプタコントローラ134は、ステップS552において、角度Aから、カメラボディ110のための制御量の1つとしてのイメージセンサ111のロール方向の回転量を算出する。
図11〜図15を用いて説明した協調的演算処理は、図8のステップS520においては、レンズアダプタ130のアダプタコントローラ134により実行され、図10のステップS520においては、カメラボディ110のカメラコントローラ124により実行され得る。図9のステップS520bにおいても、カメラボディ110のカメラコントローラ124により同様の協調的演算処理が実行され得る。但し、図9のシナリオでは、レンズユニット140bが防振動作に関与しないため、レンズユニット向けの制御量の分配は省略され得る。
<3.第2の実施形態>
前節では、カメラボディ110が防振のためにイメージセンサを駆動する機構を有している例を説明した。本節では、第2の実施形態として、カメラボディが防振のためのホスト判定処理を実行するものの、イメージセンサを駆動する機構を有しない例を説明する。
[3−1.ユニットごとの詳細な構成]
図17Aは、防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第2の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図17Bは、防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第2の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
図17Aを参照すると、カメラシステム10は、カメラボディ210及びレンズアダプタ230を含む。カメラボディ210は、撮像される画像のブレを抑制する防振機能のためのセンサを有する。レンズアダプタ230は、防振機能を有する。さらに、レンズアダプタ230を介してレンズユニット140aがカメラボディ210にマウントされている。レンズユニット140aもまた、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する。
カメラボディ210は、イメージセンサ211、AFE212、イメージプロセッサ213、ディスプレイ214、フレームメモリ215、UI219、加速度センサ221、振動センサ222、カメラコントローラ224、メモリ228及びインタフェース229を備える。イメージセンサ211は、カメラシステム10の光軸に沿って入射する光信号を電気信号へと変換する。AFE212は、イメージセンサ211から入力される電気信号であるアナログ画像信号についてアナログ領域の処理を行い、処理後のアナログ画像信号をデジタル画像信号へと変換する。イメージプロセッサ213は、AFE212から入力されるデジタル画像信号についてデジタル領域の処理を行う。イメージプロセッサ213は、システム設定又はユーザ入力に関連する情報を表示するためのOSDをディスプレイ214により表示される画像に重畳してもよい。イメージプロセッサ213による処理後のデジタル画像信号は、ディスプレイ214及びフレームメモリ215の少なくとも一方へ出力される。ディスプレイ214は、イメージプロセッサ213から入力されるデジタル画像信号に基づいて画面上に画像を表示する。フレームメモリ215は、イメージプロセッサ213から入力されるデジタル画像信号を画像データとして記憶する。UI219は、ユーザ入力を受け付けるためのいかなる種類の入力インタフェースを含んでもよい。加速度センサ221は、カメラボディ210に加わる加速度を測定する。振動センサ222は、カメラボディ210の角速度を測定する。
カメラコントローラ224は、カメラボディ210による撮像並びに画像の表示及び記録といった動作の全般を制御する処理装置である。また、カメラボディ210にマウントされ又は連結されるレンズユニット又はレンズアダプタが防振機能を有する場合、カメラコントローラ224は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、カメラコントローラ224は、図6、図7A又は図7Bを用いて説明したホスト判定処理を実行することにより、防振動作のホストを決定する。メモリ228は、カメラコントローラ224により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。インタフェース229は、カメラボディ210とレンズアダプタ又はレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
レンズアダプタ230は、防振レンズ231、振動センサ232、位置センサ233、アダプタコントローラ234、ドライバコントローラ235、ドライバ236、アクチュエータ237、メモリ238、並びにボディ側インタフェース239a及びレンズ側インタフェース239bを備える。防振レンズ231は、自らの位置に依存して、カメラシステム10の光学系を通過する光の経路を変化させる。振動センサ232は、レンズアダプタ230の角速度を測定する。位置センサ233は、防振レンズ231の位置を測定する。
アダプタコントローラ234は、レンズアダプタ230による防振動作を制御して、撮像される画像のブレを抑制する処理装置である。レンズアダプタ230に連結されるレンズユニット又はカメラボディが防振機能を有する場合、アダプタコントローラ234は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、アダプタコントローラ234は、カメラボディ210のカメラコントローラ224によりレンズアダプタ230が防振動作のためのホストであると決定された場合に、防振のための協調的演算を行う。ドライバコントローラ235は、アダプタコントローラ234から指示される制御目標値と位置センサ233から入力される現在位置とに基づいて、防振レンズ231の駆動量を決定する。ドライバ236は、ドライバコントローラ235により決定された駆動量を表す駆動信号をアクチュエータ237へ出力する。アクチュエータ237は、ドライバ236から入力される駆動信号に応じて防振レンズ231の位置をシフトさせる。メモリ238は、アダプタコントローラ234により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。ボディ側インタフェース239aは、レンズアダプタ230とカメラボディ210との間の通信接続を提供する。レンズ側インタフェース239bは、レンズアダプタ230とレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
図17Bを参照すると、カメラシステム10は、図17Aの例と同様に、カメラボディ210及びレンズアダプタ230を含む。さらに、レンズアダプタ230を介してレンズユニット140bがカメラボディ210にマウントされている。レンズユニット140bは、防振機能を有しない。
[3−2.ホスト決定条件]
上述したように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、カメラボディ210の処理装置であるカメラコントローラ224が、レンズアダプタ及びレンズユニットのマウント状態を判定し、その判定結果に基づいて防振動作のホストを決定する。具体的なホスト決定条件は、表1に示した例のように、レンズアダプタ230を介してマウントされているレンズユニットが防振機能を有するか否かに基づいてよい。追加的に又は代替的に、ホスト決定条件は、表2〜表4に示した例のように、通信性能に関連する条件を含んでもよい。例えば、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタ230とカメラボディ210との間の通信性能が所定の条件を満たさないと判定されるときには、ユーザ入力に基づいて、又は撮像モードに基づいて自動的に、防振のための演算を主体的に行うべきホストが決定されてもよい。ホスト判定処理は、カメラボディ210の電源投入又はレンズユニットの交換の検出などのいかなるイベントを契機として行われてもよい。
[3−3.処理の流れ]
カメラボディ210のカメラコントローラ224により実行される処理の全体的な流れは、図4を用いて説明した流れと同様であってよい。また、レンズアダプタ230のアダプタコントローラ234により実行される処理の全体的な流れは、図5を用いて説明した流れと同様であってよい。
(1)レンズアダプタによる防振制御処理(3ユニット)
図18は、本実施形態において実行され得る、レンズアダプタがホストである場合の3ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図18に示した防振制御処理には、カメラボディ210、レンズアダプタ230及びレンズユニット140aが関与する。
図18を参照すると、まず、レンズユニット140aの振動センサ142aは、ステップS501において、レンズユニット140aの振動を測定する。レンズユニット140aの位置センサ143aは、ステップS502において、防振レンズ141aの現在位置を測定する。レンズコントローラ144aは、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータを、ステップS503においてレンズアダプタ230へと送信する。
カメラボディ210の振動センサ222(及び加速度センサ221)は、ステップS504において、カメラボディ210の振動(及び加速度)を測定する。カメラコントローラ224は、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータを、ステップS506においてレンズアダプタ230へと送信する。
レンズアダプタ230の振動センサ232は、ステップS507において、レンズアダプタ230の振動を測定する。レンズアダプタ230の位置センサ233は、ステップS508において、防振レンズ231の現在位置を測定する。アダプタコントローラ234は、ステップS509において、これらセンサから測定結果を取得すると共に、レンズユニット140aからのセンサデータ及びカメラボディ210からのセンサデータを受信する。
アダプタコントローラ234は、ステップS509において収集したセンサデータに基づいて、ステップS520において、防振動作のための協調的演算処理を実行して、カメラシステム10の振動を全体として打ち消すための総制御量を複数の防振機能のための制御量へと分配する。そして、アダプタコントローラ234は、ステップS571において、レンズユニット140aの防振機能のための制御量を記述した制御データをレンズユニット140aへと送信する。
レンズユニット140aのレンズコントローラ144aは、ステップS572において、ホストであるレンズアダプタ230から制御データを受信し、ステップS575において、受信した制御データに従って防振レンズ141aを駆動する。
レンズアダプタ230のアダプタコントローラ234は、ステップS574において、自らがレンズアダプタ230へと分配した制御量に従って防振レンズ231を駆動する。
(2)カメラボディによる防振制御処理(2ユニット)
図19は、図4のステップS135において実行され得る、カメラボディがホストである場合の2ユニットが関与する防振制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図19に示した防振制御処理には、カメラボディ210及びレンズアダプタ230が関与する。
図19を参照すると、まず、レンズアダプタ230の振動センサ232は、ステップS514において、レンズアダプタ230の振動を測定する。レンズアダプタ230の位置センサ233は、ステップS515において、防振レンズ231の現在位置を測定する。アダプタコントローラ234は、これらセンサから取得される測定結果を記述したセンサデータを、ステップS516aにおいてカメラボディ210へと送信する。
カメラボディ210の振動センサ222(及び加速度センサ221)は、ステップS517において、カメラボディ210の振動(及び加速度)を測定する。カメラコントローラ224は、これらセンサから測定結果を取得すると共に、ステップS519において、レンズアダプタ230からのセンサデータを受信する。
カメラコントローラ224は、ステップS519において収集したセンサデータに基づいて、ステップS520cにおいて、防振動作のための演算を実行する。そして、カメラコントローラ224は、ステップS581において、レンズアダプタ230の防振機能のための制御量を記述した制御データをレンズアダプタ230へと送信する。
レンズアダプタ230のアダプタコントローラ234は、ステップS582aにおいて、ホストであるカメラボディ210から制御データを受信し、ステップS585において、受信した制御データに従って防振レンズ231を駆動する。
(3)協調的演算処理
本実施形態において実行される防振動作のための協調的演算処理は、図11〜図15を用いて説明したものと同様であってよい。但し、本実施形態では、カメラボディ210は、防振機能のためのセンサを有するものの、アクチュエータを有しない。そのため、例えばヨー方向のシフト量及びピッチ方向のシフト量といった制御量は、カメラボディ210へは分配されなくてよい。また、ロール方向の回転に関する演算は省略されてよい。図19のシナリオでは、レンズユニット140bが防振動作に関与せず、カメラボディ210もイメージセンサ211を駆動しないため、防振動作は、カメラボディ210及びレンズアダプタ230から収集されたセンサデータから振動量の代表値が導出され得ることを除いて、単一のユニットでの通常の防振動作と同様であってよい。
<4.第3の実施形態>
第1の実施形態及び第2の実施形態では、表1〜表4に例示したような条件に従って、カメラボディにおいてホスト判定処理が実行される。しかしながら、本開示に係る技術は、カメラボディではなくレンズアダプタ又はレンズユニットにおいてホスト判定処理が実行される例にも適用可能である。本節で説明する第3の実施形態では、レンズアダプタにおいてホスト判定処理が実行される。
[4−1.ユニットごとの詳細な構成]
図20Aは、防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第3の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図20Bは、防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第3の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
図20Aを参照すると、カメラシステム10は、カメラボディ310及びレンズアダプタ330を含む。カメラボディ310は、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する。レンズアダプタ330もまた、防振機能を有する。さらに、レンズアダプタ330を介してレンズユニット140aがカメラボディ310にマウントされている。レンズユニット140aもまた、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する。
カメラボディ310は、イメージセンサ311、AFE312、イメージプロセッサ313、ディスプレイ314、フレームメモリ315、UI319、加速度センサ321、振動センサ322、位置センサ323、カメラコントローラ324、ドライバコントローラ325、ドライバ326、アクチュエータ327、メモリ328及びインタフェース329を備える。イメージセンサ311は、カメラシステム10の光軸に沿って入射する光信号を電気信号へと変換する。AFE312は、イメージセンサ311から入力される電気信号であるアナログ画像信号についてアナログ領域の処理を行い、処理後のアナログ画像信号をデジタル画像信号へと変換する。イメージプロセッサ313は、AFE312から入力されるデジタル画像信号についてデジタル領域の処理を行う。イメージプロセッサ313は、システム設定又はユーザ入力に関連する情報を表示するためのOSDをディスプレイ314により表示される画像に重畳してもよい。イメージプロセッサ313による処理後のデジタル画像信号は、ディスプレイ314及びフレームメモリ315の少なくとも一方へ出力される。ディスプレイ314は、イメージプロセッサ313から入力されるデジタル画像信号に基づいて画面上に画像を表示する。フレームメモリ315は、イメージプロセッサ313から入力されるデジタル画像信号を画像データとして記憶する。UI319は、ユーザ入力を受け付けるためのいかなる種類の入力インタフェースを含んでもよい。加速度センサ321は、カメラボディ310に加わる加速度を測定する。振動センサ322は、カメラボディ310の角速度を測定する。位置センサ323は、イメージセンサ311の位置を測定する。
カメラコントローラ324は、カメラボディ310による撮像並びに画像の表示及び記録といった動作の全般を制御する処理装置である。また、カメラコントローラ324は、カメラボディ310による防振動作を制御して、撮像される画像のブレを抑制する。カメラボディ310にマウントされ又は連結されるレンズユニット又はレンズアダプタが防振機能を有する場合、カメラコントローラ324は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、カメラコントローラ324は、レンズアダプタ330のアダプタコントローラ334によりカメラボディ310が防振動作のためのホストであると決定された場合に、防振のための協調的演算を行う。ドライバコントローラ325は、カメラコントローラ324から指示される制御目標値と位置センサ323から入力される現在位置とに基づいて、イメージセンサ311の駆動量を決定する。ドライバ326は、ドライバコントローラ325により決定された駆動量を表す駆動信号をアクチュエータ327へ出力する。アクチュエータ327は、ドライバ326から入力される駆動信号に応じてイメージセンサ311の位置をシフトし、又はイメージセンサ311の姿勢を回転させる。メモリ328は、カメラコントローラ324により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。インタフェース329は、カメラボディ310とレンズアダプタ又はレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
レンズアダプタ330は、防振レンズ331、振動センサ332、位置センサ333、アダプタコントローラ334、ドライバコントローラ335、ドライバ336、アクチュエータ337、メモリ338、並びにボディ側インタフェース339a及びレンズ側インタフェース339bを備える。防振レンズ331は、自らの位置に依存して、カメラシステム10の光学系を通過する光の経路を変化させる。振動センサ332は、レンズアダプタ330の角速度を測定する。位置センサ333は、防振レンズ331の位置を測定する。
アダプタコントローラ334は、レンズアダプタ330による防振動作を制御して、撮像される画像のブレを抑制する処理装置である。レンズアダプタ330に連結されるレンズユニット又はカメラボディが防振機能を有する場合、アダプタコントローラ334は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、アダプタコントローラ334は、図6、図7A又は図7Bを用いて説明したホスト判定処理を実行することにより、防振動作のホストを決定する。ドライバコントローラ335は、アダプタコントローラ334から指示される制御目標値と位置センサ333から入力される現在位置とに基づいて、防振レンズ331の駆動量を決定する。ドライバ336は、ドライバコントローラ335により決定された駆動量を表す駆動信号をアクチュエータ337へ出力する。アクチュエータ337は、ドライバ336から入力される駆動信号に応じて防振レンズ331の位置をシフトさせる。メモリ338は、アダプタコントローラ334により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。ボディ側インタフェース339aは、レンズアダプタ330とカメラボディ310との間の通信接続を提供する。レンズ側インタフェース339bは、レンズアダプタ330とレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
図20Bを参照すると、カメラシステム10は、図20Aの例と同様に、カメラボディ310及びレンズアダプタ330を含む。さらに、レンズアダプタ330を介してレンズユニット140bがカメラボディ310にマウントされている。レンズユニット140bは、防振機能を有しない。
[4−2.ホスト決定条件]
上述したように、本実施形態においては、レンズアダプタ330の処理装置であるアダプタコントローラ334が、レンズユニットのマウント状態を判定し、その判定結果に基づいて防振動作のホストを決定する。具体的なホスト決定条件は、表1に示した例のように、レンズアダプタ330を介してカメラボディ310へマウントされているレンズユニットが防振機能を有するか否かに基づいてよい。追加的に又は代替的に、ホスト決定条件は、表2〜表4に示した例のように、通信性能に関連する条件を含んでもよい。例えば、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタ330とカメラボディ310との間の通信性能が所定の条件を満たさないと判定されるときには、ユーザ入力に基づいて、又は撮像モードに基づいて自動的に、防振のための演算を主体的に行うべきホストが決定されてもよい。ホスト判定処理は、カメラボディ310及びレンズアダプタ330の電源投入又はレンズユニットの交換の検出などのいかなるイベントを契機として行われてもよい。
[4−3.処理の流れ]
(1)カメラボディにおける処理
図21は、第3の実施形態に係るカメラボディ310のカメラコントローラ324により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。
図21を参照すると、まず、カメラコントローラ324は、ステップS301において、インタフェース329を介してレンズアダプタ330を検出する。
次に、カメラコントローラ324は、ステップS305において、検出されたレンズアダプタ330へカメラボディ310の構成情報を送信する。カメラボディ310の構成情報は、予めメモリ328内に記憶され得る。カメラボディ310の構成情報は、カメラボディ310によりサポートされる通信速度を示す通信速度情報、又はカメラボディ310によりサポートされる通信プロトコルを示す通信プロトコル情報を含んでもよい。
その後の処理は、レンズアダプタ330において実行されるホスト判定処理の結果に依存して分岐する。例えば、カメラコントローラ324は、防振のための演算をカメラボディ310が行うべきであると判定され、その結果としてステップS310において防振制御要求が受信されると、ステップS311において、防振制御処理を実行し、カメラボディ310及びレンズアダプタ330の防振動作を制御する。一方、防振のための演算をレンズアダプタ330が行うべきであると判定されると、防振制御要求は受信されない。この場合、カメラコントローラ324は、ステップS315において、レンズアダプタ330による制御の下で、カメラボディ310の防振動作を実行する。なお、ステップS311における防振制御処理又はステップS315における防振動作は、防振制御要求の受信からいくらかの時間が経過した後に(例えば、撮像時又はオートフォーカス駆動時などに)行われてもよい。
(2)レンズアダプタにおける処理
図22は、第3の実施形態に係るレンズアダプタ330のアダプタコントローラ334により実行される処理の全体的な流れの一例を示すフローチャートである。
図22を参照すると、まず、アダプタコントローラ334は、ステップS321において、ボディ側インタフェース339aを介してカメラボディ310を検出し、及びレンズ側インタフェース339bを介してレンズユニットを検出する。
次に、アダプタコントローラ334は、ステップS323において、カメラボディ310の構成情報を取得する。また、アダプタコントローラ334は、ステップS325において、検出されたレンズユニットの構成情報を取得する。アダプタコントローラ334は、例えば、問合せ信号への応答として構成情報を受信してもよく、又は周期的に発信され得る構成情報を受信してもよい。アダプタコントローラ334は、所定の時間の間に問合せ信号への応答が無い場合には、レンズユニットが防振機能を有しないと判定してもよい。また、アダプタコントローラ334は、各ユニットのモデル番号などの識別情報を用いて、予めメモリ338内に記憶される構成情報リストから対応する構成情報を読み出してもよい。カメラボディ310の構成情報は、カメラボディ310が防振機能を有することを示す。レンズユニット140aの構成情報はレンズユニット140aが防振機能を有することを示し、レンズユニット140bの構成情報はレンズユニット140bが防振機能を有しないことを示す。
次に、アダプタコントローラ334は、ステップS330において、カメラボディ及びレンズユニットの構成情報を用いて、図6、図7A又は図7Bを用いて説明したホスト判定処理を実行し、防振のための演算をいずれのユニットに行わせるかを決定する。
その後の処理は、ホスト判定処理の結果に依存して分岐する(ステップS340)。例えば、アダプタコントローラ334は、防振のための演算をカメラボディ310に行わせることを決定した場合、ステップS341において、カメラボディ310へ防振制御要求を送信する。そして、アダプタコントローラ334は、ステップS343において、カメラボディ310による制御の下で、レンズアダプタ330の防振動作を実行する。一方、アダプタコントローラ334は、防振のための演算をレンズアダプタ330に行わせることを決定した場合(即ち、アダプタコントローラ334自身が行う)、ステップS345において、防振制御処理を実行し、レンズユニット、レンズアダプタ330及びカメラボディ310の防振動作を制御する。なお、ステップS343における防振動作又はステップS345における防振制御処理は、ホストの判定又は防振制御要求の送信からいくらかの時間が経過した後に(例えば、撮像時又はオートフォーカス駆動時などに)行われてもよい。
(3)防振制御処理
図22のステップS345において実行され得る、レンズアダプタがホストである場合の3ユニットが関与する防振制御処理の流れは、図8に示した流れと同様であってよい。また、図21のステップS311において実行され得る、カメラボディがホストである場合の防振制御処理の流れは、図9又は図10に示した流れと同様であってよい。
<5.第4の実施形態>
前節では、カメラボディ310が防振のためにイメージセンサを駆動する機構を有している例を説明した。本節では、第4の実施形態として、レンズアダプタが防振のためのホスト判定処理を実行し、カメラボディがイメージセンサを駆動する機構を有しない例を説明する。
[5−1.ユニットごとの詳細な構成]
図23Aは、防振機能を有するレンズユニットがマウントされた、第4の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図23Bは、防振機能を有しないレンズユニットがマウントされた、第4の実施形態に係るカメラシステム10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
図23Aを参照すると、カメラシステム10は、カメラボディ410及びレンズアダプタ430を含む。カメラボディ410は、撮像される画像のブレを抑制する防振機能のためのセンサを有する。レンズアダプタ430は、防振機能を有する。さらに、レンズアダプタ430を介してレンズユニット140aがカメラボディ410にマウントされている。レンズユニット140aもまた、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する。
カメラボディ410は、イメージセンサ411、AFE412、イメージプロセッサ413、ディスプレイ414、フレームメモリ415、UI419、加速度センサ421、振動センサ422、カメラコントローラ424、メモリ428及びインタフェース429を備える。イメージセンサ411は、カメラシステム10の光軸に沿って入射する光信号を電気信号へと変換する。AFE412は、イメージセンサ411から入力される電気信号であるアナログ画像信号についてアナログ領域の処理を行い、処理後のアナログ画像信号をデジタル画像信号へと変換する。イメージプロセッサ413は、AFE412から入力されるデジタル画像信号についてデジタル領域の処理を行う。イメージプロセッサ413は、システム設定又はユーザ入力に関連する情報を表示するためのOSDをディスプレイ414により表示される画像に重畳してもよい。イメージプロセッサ413による処理後のデジタル画像信号は、ディスプレイ414及びフレームメモリ415の少なくとも一方へ出力される。ディスプレイ414は、イメージプロセッサ413から入力されるデジタル画像信号に基づいて画面上に画像を表示する。フレームメモリ415は、イメージプロセッサ413から入力されるデジタル画像信号を画像データとして記憶する。UI419は、ユーザ入力を受け付けるためのいかなる種類の入力インタフェースを含んでもよい。加速度センサ421は、カメラボディ410に加わる加速度を測定する。振動センサ422は、カメラボディ410の角速度を測定する。
カメラコントローラ424は、カメラボディ410による撮像並びに画像の表示及び記録といった動作の全般を制御する処理装置である。また、カメラボディ410にマウントされ又は連結されるレンズユニット又はレンズアダプタが防振機能を有する場合、カメラコントローラ424は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、カメラコントローラ424は、レンズアダプタ430のアダプタコントローラ434によりカメラボディ410が防振動作のためのホストであると決定された場合に、防振のための協調的演算を行う。メモリ428は、カメラコントローラ424により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。インタフェース429は、カメラボディ410とレンズアダプタ又はレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
レンズアダプタ430は、防振レンズ431、振動センサ432、位置センサ433、アダプタコントローラ434、ドライバコントローラ435、ドライバ436、アクチュエータ437、メモリ438、並びにボディ側インタフェース439a及びレンズ側インタフェース439bを備える。防振レンズ431は、自らの位置に依存して、カメラシステム10の光学系を通過する光の経路を変化させる。振動センサ432は、レンズアダプタ430の角速度を測定する。位置センサ433は、防振レンズ431の位置を測定する。
アダプタコントローラ434は、レンズアダプタ430による防振動作を制御して、撮像される画像のブレを抑制する処理装置である。レンズアダプタ430に連結されるレンズユニット又はカメラボディが防振機能を有する場合、アダプタコントローラ434は、カメラシステム10の全体としての防振動作を協調的に制御することもできる。本実施形態において、アダプタコントローラ434は、図6、図7A又は図7Bを用いて説明したホスト判定処理を実行することにより、防振動作のホストを決定する。ドライバコントローラ435は、アダプタコントローラ434から指示される制御目標値と位置センサ433から入力される現在位置とに基づいて、防振レンズ431の駆動量を決定する。ドライバ436は、ドライバコントローラ435により決定された駆動量を表す駆動信号をアクチュエータ437へ出力する。アクチュエータ437は、ドライバ436から入力される駆動信号に応じて防振レンズ431の位置をシフトさせる。メモリ438は、アダプタコントローラ434により行われる制御のためのプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。ボディ側インタフェース439aは、レンズアダプタ430とカメラボディ410との間の通信接続を提供する。レンズ側インタフェース439bは、レンズアダプタ430とレンズユニットとの間の通信接続を提供する。
図23Bを参照すると、カメラシステム10は、図23Aの例と同様に、カメラボディ410及びレンズアダプタ430を含む。さらに、レンズアダプタ430を介してレンズユニット140bがカメラボディ410にマウントされている。レンズユニット140bは、防振機能を有しない。
[5−2.ホスト決定条件]
上述したように、本実施形態においては、レンズアダプタ430の処理装置であるアダプタコントローラ434が、レンズユニットのマウント状態を判定し、その判定結果に基づいて防振動作のホストを決定する。具体的なホスト決定条件は、表1に示した例のように、レンズアダプタ430を介してカメラボディ410へマウントされているレンズユニットが防振機能を有するか否かに基づいてよい。追加的に又は代替的に、ホスト決定条件は、表2〜表4に示した例のように、通信性能に関連する条件を含んでもよい。例えば、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタ430とカメラボディ310との間の通信性能が所定の条件を満たさないと判定されるときには、ユーザ入力に基づいて、又は撮像モードに基づいて自動的に、防振のための演算を主体的に行うべきホストが決定されてもよい。ホスト判定処理は、カメラボディ410及びレンズアダプタ430の電源投入又はレンズユニットの交換の検出などのいかなるイベントを契機として行われてもよい。
[5−3.処理の流れ]
カメラボディ410のカメラコントローラ424により実行される処理の全体的な流れは、図21を用いて説明した流れと同様であってよい。また、レンズアダプタ430のアダプタコントローラ434により実行される処理の全体的な流れは、図22を用いて説明した流れと同様であってよい。
図22のステップS345において実行され得る、レンズアダプタがホストである場合の3ユニットが関与する防振制御処理の流れは、図18に示した流れと同様であってよい。また、図21のステップS311において実行され得る、カメラボディがホストである場合の防振制御処理の流れは、図19に示した流れと同様であってよい。
本実施形態において実行される防振動作のための協調的演算処理は、図11〜図15を用いて説明したものと同様であってよい。但し、本実施形態では、カメラボディ410は、防振機能のためのセンサを有するものの、アクチュエータを有しない。そのため、例えばヨー方向のシフト量及びピッチ方向のシフト量といった制御量は、カメラボディ410へは分配されなくてよい。また、ロール方向の回転に関する演算は省略されてよい。図19のシナリオでは、レンズユニット140bが防振動作に関与せず、カメラボディ410もイメージセンサ411を駆動しないため、防振動作は、カメラボディ410及びレンズアダプタ430から収集されたセンサデータから振動量の代表値が導出されることを除いて、単一のユニットでの通常の防振動作と同様であってよい。
<6.まとめ>
ここまで、図1〜図23Bを用いて、本開示に係る技術のいくつかの実施形態について詳細に説明した。これら実施形態によれば、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、マウントされているレンズユニットが防振機能を有するかが判定され、当該判定の結果に基づいて防振のための協調的演算をレンズアダプタ及びカメラボディのいずれに行わせるかが決定される。従って、レンズアダプタ及びカメラボディ(又はレンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディ)の各々が独立的に防振動作を行う場合に生じ得る防振動作の競合が防止されると共に、例えば協調的演算を画一的に特定のユニットが実行する既存の手法と比較して防振性能をより効果的に発揮させることができる。
例えば、レンズユニットもまた防振機能を有する場合には、防振のための協調的演算を実行するホストとしての役割を、カメラボディとレンズユニットとの間に介在するレンズアダプタに与えることで、防振制御のためにユニット間で交換されるセンサデータ及び制御データの通信パスを短縮し、制御遅延を最小化することができる。また、防振制御のための伝送データ量の増加を抑制することもできる。
レンズユニットが防振機能を有しない場合には、カメラボディ及びレンズアダプタのいずれが防振動作のホストとなったとしても、通常は、防振制御に要する通信パスの長さは変わらない。この場合、防振のための演算をカメラボディに行わせることで、カメラボディに固有の防振機能(例えば、ロール方向の回転を伴う画像のブレの抑制)を重点的に活用することができる。また、概してカメラボディの処理装置の能力は他のユニットよりも高いことが多いため、通信パスの長さが変わらない場合にはカメラボディの処理装置の高い処理能力を活用することが、制御の応答性を向上させるために有益である。
レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタとカメラボディとの間の通信性能が期待されるレベルを満たさない場合には、防振動作のホストとしての役割をレンズアダプタに与えたとしても、レンズアダプタ及びカメラボディの双方での十分な制御周期を確保することが困難となり得る。この場合、ユーザ入力又は撮像モードに基づいて防振動作のホストを決定することで、ユーザのニーズ又は撮像場面に合った防振を提供することができる。但し、レンズユニットが防振機能を有する場合において、レンズアダプタとカメラボディとの間の通信性能が期待されるレベルを満たさない場合には、防振制御のためにユニット間で交換されるセンサデータ及び制御データの通信パスを短縮することを目的として、防振動作のホストとしての役割がレンズアダプタへ与えられてもよい。
また、防振動作のホストにより実行される協調的演算は、レンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディのうちの1つ以上で検出される振動量に基づく、複数の防振機能の各々のための1つ以上の制御量の計算を含み得る。これは、例えば、ホストとして決定されたユニットで制御量が計算される場合に、レンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディで検出される振動量が演算に算入され得ること、及びレンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディのための制御量が算出され得ることを意味する。上述した実施形態によれば、これら振動量を記述するセンサデータ及び制御量を記述する制御データの通信パスが最適化されるため、システムに最適な防振性能を発揮させることができる。
また、上記協調的演算は、レンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディのうちの1つ以上で検出される振動量に基づいて計算される総制御量を、複数の防振機能のための制御量へと分配することを含み得る。例えば、単一のユニットの防振機能のみが活用される場合には、その単一の防振機能の制御限界を超える振動の影響を打ち消すことはできない。しかし、上述した実施形態によれば、例えば総制御量がレンズユニット、レンズアダプタ及びカメラボディ(又はレンズアダプタ及びカメラボディ)へと分配さるため、単一の防振機能の制御限界を超える総制御量での防振動作をシステム全体として提供することができる。
なお、本明細書において説明した各ユニットにおける処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各ユニットの内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、実行時にRAM(Random Access Memory)に読み込まれ、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実行される。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書において説明した通信パスは、全体として又は部分的に、有線接続ではなく無線接続によって形成されてもよい。無線接続は、無線LAN(Local Area Network,Wi−Fiともいう)、Bluetooth(登録商標)又はNFC(Near Field Communication)など、いかなる種類の無線通信プロトコルを用いて確立されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果と共に、又は上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する判定部、
を備える処理装置。
(2)
前記判定部は、前記レンズユニットが防振機能を有しないとの判定に基づいて防振のための演算を前記カメラボディに行わせることを決定する、前記(1)に記載の処理装置。
(3)
前記判定部は、前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記レンズアダプタと前記カメラボディとの間の通信性能が所定の条件を満たすと判定されるときに、防振のための前記協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する、前記(1)又は前記(2)に記載の処理装置。
(4)
前記判定部は、前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記通信性能が前記所定の条件を満たさないと判定されるときに、ユーザ入力に基づいて、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちのいずれに防振のための演算を行わせるかを決定する、前記(3)に記載の処理装置。
(5)
前記判定部は、前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記通信性能が前記所定の条件を満たさないと判定されるときに、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちの撮像モードに基づいて推奨される一方に、防振のための演算を行わせることを決定する、前記(3)に記載の処理装置。
(6)
前記判定部は、前記レンズアダプタ又は前記カメラボディによりサポートされる通信速度又は通信プロトコルに基づいて、前記通信性能が前記所定の条件を満たすかを判定する、前記(3)〜(5)のいずれか1項に記載の処理装置。
(7)
前記判定部は、前記カメラボディの電源投入後に、前記レンズユニットが防振機能を有するかの前記判定に基づいて、防振のための演算をどのユニットが行うべきかを決定する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の処理装置。
(8)
前記判定部は、レンズユニットの交換の検出後に、新たなレンズユニットが防振機能を有するかの判定に基づいて、防振のための演算をどのユニットが行うべきかを決定する、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の処理装置。
(9)
前記協調的演算は、前記レンズユニット、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちの1つ以上で検出される振動量に基づく、複数の防振機能の各々のための1つ以上の制御量の計算を含む、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の処理装置。
(10)
前記協調的演算は、前記レンズユニット、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちの前記1つ以上で検出される振動量に基づいて計算される総制御量を、前記複数の防振機能のための前記制御量へと分配することを含む、前記(9)に記載の処理装置。
(11)
前記レンズユニットの防振機能及び前記レンズアダプタの防振機能のための前記制御量は、光軸に直交する方向に沿った防振レンズのシフト量を含み、
前記カメラボディの防振機能のための前記制御量は、光軸に直交する方向に沿ったイメージセンサのシフト量を含む、
前記(9)又は前記(10)に記載の処理装置。
(12)
前記カメラボディの防振機能のための前記制御量は、光軸周りのイメージセンサの回転量をさらに含む、前記(11)に記載の処理装置。
(13)
レンズアダプタであって、
レンズユニット及びカメラボディへ連結可能な筐体と、
撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する前記レンズアダプタを介して前記レンズユニットが前記カメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する処理装置と、
を備えるレンズアダプタ。
(14)
カメラボディであって、
レンズアダプタへ連結可能な筐体と、
撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する前記レンズアダプタを介してレンズユニットが前記カメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する処理装置と、
を備えるカメラボディ。
(15)
処理装置において、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定することと、
前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定することと、
を含む防振制御方法。
(16)
プロセッサを、
撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する判定部、
として機能させるためのプログラム。
(17)
撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズユニットであって、
防振機能を有するレンズアダプタを介して前記レンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、防振のための協調的演算を行うように動的に決定された前記レンズユニット又は前記カメラボディによる制御の下で前記レンズユニットの防振機能を駆動させる制御部、
を備えるレンズユニット。
10 カメラシステム
15 光軸
20,110,210,310,410 カメラボディ
21 筐体
22,111,211,311,411 イメージセンサ
26,124,224,324,424 処理装置(カメラコントローラ/判定部)
30,130,230,330,430 レンズアダプタ
31 筐体
36,134,234,334,434 処理装置(アダプタコントローラ/判定部)
40a,40b,140a,140b レンズユニット
41a,41b 筐体
46a,46b,144a,144b 処理装置(レンズコントローラ)

Claims (14)

  1. 撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、
    前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定し、
    前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記レンズアダプタと前記カメラボディとの間の通信性能が所定の条件を満たすと判定されるときに、防振のための前記協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する判定部、
    を備える処理装置。
  2. 前記判定部は、前記レンズユニットが防振機能を有しないとの判定に基づいて防振のための演算を前記カメラボディに行わせることを決定する、請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記判定部は、前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記通信性能が前記所定の条件を満たさないと判定されるときに、ユーザ入力に基づいて、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちのいずれに防振のための演算を行わせるかを決定する、請求項に記載の処理装置。
  4. 前記判定部は、前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記通信性能が前記所定の条件を満たさないと判定されるときに、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちの撮像モードに基づいて推奨される一方に、防振のための演算を行わせることを決定する、請求項に記載の処理装置。
  5. 前記判定部は、前記レンズアダプタ又は前記カメラボディによりサポートされる通信速度又は通信プロトコルに基づいて、前記通信性能が前記所定の条件を満たすかを判定する、請求項のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 前記判定部は、前記カメラボディの電源投入後に、前記レンズユニットが防振機能を有するかの前記判定に基づいて、防振のための演算をどのユニットが行うべきかを決定する、請求項1〜のいずれか1項に記載の処理装置。
  7. 前記判定部は、レンズユニットの交換の検出後に、新たなレンズユニットが防振機能を有するかの判定に基づいて、防振のための演算をどのユニットが行うべきかを決定する、請求項1〜のいずれか1項に記載の処理装置。
  8. 前記協調的演算は、前記レンズユニット、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちの1つ以上で検出される振動量に基づく、複数の防振機能の各々のための1つ以上の制御量の計算を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の処理装置。
  9. 前記協調的演算は、前記レンズユニット、前記レンズアダプタ及び前記カメラボディのうちの前記1つ以上で検出される振動量に基づいて計算される総制御量を、前記複数の防振機能のための前記制御量へと分配することを含む、請求項に記載の処理装置。
  10. 前記レンズユニットの防振機能及び前記レンズアダプタの防振機能のための前記制御量は、光軸に直交する方向に沿った防振レンズのシフト量を含み、
    前記カメラボディの防振機能のための前記制御量は、光軸に直交する方向に沿ったイメージセンサのシフト量を含む、
    請求項又は請求項に記載の処理装置。
  11. 前記カメラボディの防振機能のための前記制御量は、光軸周りのイメージセンサの回転量をさらに含む、請求項10に記載の処理装置。
  12. レンズアダプタであって、
    レンズユニット及びカメラボディへ連結可能な筐体と、
    撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する前記レンズアダプタを介して前記レンズユニットが前記カメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、
    前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定し、
    前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記レンズアダプタと前記カメラボディとの間の通信性能が所定の条件を満たすと判定されるときに、防振のための前記協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する処理装置と、
    を備えるレンズアダプタ。
  13. カメラボディであって、
    レンズアダプタへ連結可能な筐体と、
    撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有する前記レンズアダプタを介してレンズユニットが前記カメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定し、
    前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定し、
    前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記レンズアダプタと前記カメラボディとの間の通信性能が所定の条件を満たすと判定されるときに、防振のための前記協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定する処理装置と、
    を備えるカメラボディ。
  14. 処理装置において、撮像される画像のブレを抑制する防振機能を有するレンズアダプタを介してレンズユニットがカメラボディにマウントされている場合に、前記レンズユニットが防振機能を有するかを判定することと、
    前記レンズユニットが防振機能を有するとの判定に基づいて防振のための協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定することと、
    前記レンズユニットが防振機能を有する場合において、前記レンズアダプタと前記カメラボディとの間の通信性能が所定の条件を満たすと判定されるときに、防振のための前記協調的演算を前記レンズアダプタに行わせることを決定することと、
    を含む防振制御方法。
JP2018531823A 2016-08-01 2017-07-19 処理装置、レンズアダプタ、カメラボディ及び防振制御方法 Active JP6927220B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151269 2016-08-01
JP2016151269 2016-08-01
PCT/JP2017/026067 WO2018025639A1 (ja) 2016-08-01 2017-07-19 処理装置、レンズアダプタ、カメラボディ及び防振制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018025639A1 JPWO2018025639A1 (ja) 2019-05-30
JP6927220B2 true JP6927220B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=61072695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018531823A Active JP6927220B2 (ja) 2016-08-01 2017-07-19 処理装置、レンズアダプタ、カメラボディ及び防振制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11347131B2 (ja)
EP (1) EP3492975A4 (ja)
JP (1) JP6927220B2 (ja)
WO (1) WO2018025639A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7080118B2 (ja) * 2018-07-09 2022-06-03 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、撮影レンズ、プログラム、記憶媒体
US12007683B2 (en) * 2018-07-20 2024-06-11 Nikon Corporation Camera body, camera accessory, and information transmission method
JP7157314B2 (ja) * 2018-08-22 2022-10-20 ミツミ電機株式会社 カメラモジュール、及びカメラ搭載装置
US11095807B2 (en) * 2019-01-23 2021-08-17 Giovanni Sacco Method and apparatus for the correction of geometric and depth of field problems during image taking
US11102412B1 (en) 2020-02-13 2021-08-24 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Imaging apparatus
JP7208203B2 (ja) * 2020-09-16 2023-01-18 キヤノン株式会社 中間アクセサリ装置、撮像装置、撮像システム、処理方法、およびプログラム
JP2022049397A (ja) * 2020-09-16 2022-03-29 キヤノン株式会社 撮像装置、アクセサリ装置、これらの制御方法およびプログラム
JP2022049398A (ja) 2020-09-16 2022-03-29 キヤノン株式会社 撮像装置、アクセサリ装置、これらの制御方法およびプログラム
JP2023009570A (ja) * 2021-07-07 2023-01-20 キヤノン株式会社 レンズ装置、撮像装置、撮像装置本体、およびプログラム
JP7273127B1 (ja) 2021-11-15 2023-05-12 旭化成エレクトロニクス株式会社 カメラモジュール、ポータブル電子機器、および、位置制御システム

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5257058A (en) * 1990-11-30 1993-10-26 Canon Kabushiki Kaisha Interchangeable lens system
JP3219451B2 (ja) * 1992-03-25 2001-10-15 キヤノン株式会社 ビデオカメラ装置
JPH07104338A (ja) 1993-10-07 1995-04-21 Canon Inc 像振れ補正装置
JPH07168230A (ja) * 1993-12-14 1995-07-04 Nikon Corp 防振機構を有するカメラ
JPH07191357A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Canon Inc 防振レンズ用アダプタ装置
JPH10213833A (ja) * 1997-01-28 1998-08-11 Canon Inc 像振れ補正機能付き光学機器及び交換レンズ
JP4038627B2 (ja) * 1998-03-30 2008-01-30 フジノン株式会社 テレビカメラの防振装置
JP2000075339A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Nikon Corp カメラシステムおよび撮影レンズ鏡筒
JP2001141988A (ja) * 1999-08-31 2001-05-25 Canon Inc 焦点調節装置及びその制御方法及びその制御プログラムを供給する媒体
DE60127909T2 (de) * 2000-09-07 2007-08-02 Fujinon Corp. Adapter zur Kompensation von Vibrationen für eine Kamera
US6738571B2 (en) * 2001-03-30 2004-05-18 Fuji Photo Optical Co., Ltd Lens device and vibration-proof adapter
JP4303653B2 (ja) * 2004-07-16 2009-07-29 富士フイルム株式会社 中間アダプタ
JP2007025298A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Olympus Imaging Corp カメラシステム
JP2007148045A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Olympus Imaging Corp 手振れ補正機能付きカメラシステム
US8390733B2 (en) * 2007-02-15 2013-03-05 Panasonic Corporation Imaging device with interchangeable lens and camera body for imaging device
WO2009008164A1 (ja) 2007-07-09 2009-01-15 Panasonic Corporation デジタル一眼レフカメラ
JP4957479B2 (ja) * 2007-09-19 2012-06-20 株式会社タムロン 手振れ補正制御装置、及びそれを備えたカメラボディ、交換レンズ
WO2010029697A1 (ja) * 2008-09-11 2010-03-18 パナソニック株式会社 カメラ本体、アダプタおよび撮像装置
JP5509805B2 (ja) * 2009-11-19 2014-06-04 株式会社ニコン コンバータ、レンズ鏡筒、カメラボディおよびカメラ
EP2910998B1 (en) * 2014-02-20 2016-12-28 Canon Kabushiki Kaisha Adapter and camera system
JP6398081B2 (ja) * 2014-03-12 2018-10-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 カメラ本体、カメラシステム、そのブレ補正制御方法、及びカメラ本体のブレ補正制御プログラム
JP2015194712A (ja) 2014-03-28 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置
JP6861355B2 (ja) 2014-03-28 2021-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3492975A1 (en) 2019-06-05
US20190285967A1 (en) 2019-09-19
EP3492975A4 (en) 2019-07-31
US11347131B2 (en) 2022-05-31
WO2018025639A1 (ja) 2018-02-08
JPWO2018025639A1 (ja) 2019-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6927220B2 (ja) 処理装置、レンズアダプタ、カメラボディ及び防振制御方法
EP1881698B1 (en) Image processing device
US10812722B2 (en) Imaging apparatus, shake correction method, lens unit, and body unit
JP4509988B2 (ja) 操作デバイス制御装置、操作デバイス制御方法、プログラム及び操作デバイス
JP6257207B2 (ja) 像振れ補正装置およびその制御方法、レンズ鏡筒、並びに撮像装置
US8189088B2 (en) Lens apparatus and camera system
JPWO2008117584A1 (ja) 手ぶれ補正装置、撮像装置、手ぶれ補正プログラム、撮像プログラム、手ぶれ補正方法、撮像方法
US11310416B2 (en) Control device, control system, control method, and storage medium
JP6674701B2 (ja) 画像処理モジュール、および半導体システム
JP7033928B2 (ja) 防振制御装置、撮像システム、制御方法及びプログラム
JP4700584B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
WO2020019295A1 (zh) 图像获取方法、成像装置及拍摄系统
JP2018105938A (ja) 撮像装置、交換レンズおよびそれらの制御方法
US20230388633A1 (en) Camera accessory and method of transmitting information
US9507170B2 (en) Optical apparatus, interchangeable lens, and method for correcting image blurring
CN106165394A (zh) 摄像装置的控制装置
US20110122269A1 (en) Method for compensating for vibration and imaging apparatus using the same
JP4621726B2 (ja) 手ぶれ補正装置、手ぶれ補正プログラム、撮像装置、撮像プログラム
JP6026695B1 (ja) 制御装置、移動体、制御方法及びプログラム
JP6525800B2 (ja) 像振れ補正装置およびその制御方法、撮像装置
US20120262587A1 (en) Image Capturing System for Capturing and Transmitting Digital Video Images, Image Data Processing System for Receiving and Processing Digital Image Data, Image Stabilizing System, and Method for Generating Digital Video Images with Little Blurring
JP2018185407A (ja) 像振れ補正装置及び方法、撮像装置及び撮像システム
JP2019124928A (ja) 像ブレ補正装置、交換レンズ、カメラ本体、像ブレ補正方法、及びプログラム
KR20160123021A (ko) 손떨림에 의한 데이터 왜곡 보정기능을 구비한 핸드핼드/모바일용 3d 스캔 장치 및 그 보정 방법
JP2012199803A (ja) 撮像装置、及びその制御方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190214

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190515

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6927220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151