JP4957479B2 - 手振れ補正制御装置、及びそれを備えたカメラボディ、交換レンズ - Google Patents

手振れ補正制御装置、及びそれを備えたカメラボディ、交換レンズ Download PDF

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Description

本発明は、手振れ補正制御装置、及びそれを備えたカメラボディ、交換レンズに関し、特に、手振れ補正機能を備えたカメラボディ及び交換レンズを含むカメラシステムによる手振れ補正を制御する手振れ補正制御装置、及びそれを備えたカメラボディ、交換レンズに関する。
特開2005−189654号公報(特許文献1)には、手振れ補正機構を備えたカメラが記載されている。このカメラにおいては、カメラボディ側及び交換レンズ側に手振れ補正機構が組み込まれており、交換レンズの焦点距離が所定値を超えている場合にはカメラボディ側の手振れ補正機構が選択され、所定値を超えていない場合には交換レンズ側の手振れ補正機構が選択されるように構成されている。
特開2005−189654号公報
しかしながら、手振れ補正機構の性能には様々な要素が含まれており、交換レンズの焦点距離を参照するだけでは、カメラボディ及び交換レンズに備えられた手振れ補正機能を夫々十分に評価することが困難であり、個々の手振れ補正機構を十分に活用することができないという問題がある。また、手振れにも様々な態様のものがあり、撮影者がカメラを慎重に構えた状態でなお残存する手振れと、撮影者が動きのある被写体を追う際に生じる手振れでは、それらを補正するために要求される手振れ補正機構の特性も異なったものになる。
従って、本発明は、生じている手振れの性質に応じて、カメラボディ及び交換レンズに備えられた手振れ補正機能を適切に選択することができる手振れ補正制御装置、及びそれを備えたカメラボディ、交換レンズを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、手振れ補正機能を備えたカメラボディ及び手振れ補正機能を備えた交換レンズを含むカメラシステムによる手振れ補正を制御する手振れ補正制御装置であって、カメラボディの手振れ補正性能を表すボディ補正性能パラメータを入力するボディ性能入力手段と、交換レンズの手振れ補正性能を表すレンズ補正性能パラメータを入力するレンズ性能入力手段と、カメラシステムの保持状態を表す保持状態パラメータを入力する保持状態入力手段と、入力されたボディ補正性能パラメータ、レンズ補正性能パラメータ、及び保持状態パラメータに基づいて、カメラボディの手振れ補正機能、又は交換レンズの手振れ補正機能を選択する手振れ補正機能選択手段と、を有し、保持状態パラメータには、撮像前の所定期間における最大振れ角速度が含まれており、ボディ補正性能パラメータには、カメラボディにおいて実行可能な手振れ補正制御の分解能を表すカメラボディ補正分解能、及びカメラボディにおける手振れ補正制御の応答性を表すカメラボディ補正制御応答性パラメータが含まれ、レンズ補正性能パラメータには、交換レンズにおいて実行可能な手振れ補正制御の分解能を表す交換レンズ補正分解能、及び交換レンズにおける手振れ補正制御の応答性を表す交換レンズ補正制御応答性パラメータが含まれており、手振れ補正機能選択手段は、最大振れ角速度がカメラボディ補正制御応答性パラメータ又は交換レンズ補正制御応答性パラメータよりも大きい場合には、応答性が高い方の手振れ補正機能を選択し、最大振れ角速度がカメラボディ補正制御応答性パラメータ及び交換レンズ補正制御応答性パラメータよりも小さい場合には、カメラボディ補正分解能及び交換レンズ補正分解能に基づいて手振れ補正機能を選択することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ボディ補正性能パラメータがボディ性能入力手段に入力され、レンズ補正性能パラメータがレンズ性能入力手段に入力され、保持状態パラメータが保持状態入力手段に入力される。手振れ補正機能選択手段は、入力されたボディ補正性能パラメータ、レンズ補正性能パラメータ、及び保持状態パラメータに基づいて、カメラボディの手振れ補正機能、又は交換レンズの手振れ補正機能を選択する。
このように構成された本発明によれば、手振れ補正機能選択手段が、保持状態パラメータをも参照して手振れ補正機能を選択するので、生じている手振れの性質に応じて、カメラボディ及び交換レンズに備えられた手振れ補正機能を適切に選択することができる。
このように構成された本発明によれば、保持状態パラメータに最大振れ角速度が含まれているので、手振れの性質に応じた手振れ補正機能の適切な選択を行うことができる。
このように構成された本発明によれば、手振れの角速度が大きい場合には、応答性を重視してカメラボディ又は交換レンズの手振れ補正機能を選択し、手振れの角速度が小さい場合には、分解能を重視して選択するので、手振れ補正機能の妥当な選択を行うことができる。
本発明において、好ましくは、保持状態パラメータには、撮像前の所定期間における最大振れ角度が含まれており、手振れ補正機能選択手段は、最大振れ角度にカメラシステムの手振れ補正によって見込まれる振れ角度の低減率を乗じた値を使用して手振れ補正機能を選択する。
このように構成された本発明によれば、手振れ補正機能により補正された後に残存すると考えられる振れ角度に基づいて手振れ補正機能を選択することができる。
本発明において、好ましくは、手振れ補正機能選択手段には、撮影すべき画像の露光時間が入力され、ボディ補正性能パラメータには、カメラボディの補正制御の安定性を表すカメラボディ補正制御安定性パラメータが含まれ、レンズ補正性能パラメータには、交換レンズの補正制御の安定性を表す交換レンズ補正制御安定性パラメータが含まれており、手振れ補正機能選択手段は、カメラボディの手振れ補正の性能を、露光時間とカメラボディ補正制御安定性パラメータを乗じた値を使用して評価し、交換レンズの手振れ補正の性能を、露光時間と交換レンズ補正制御安定性パラメータを乗じた値を使用して評価する。
このように構成された本発明によれば、手振れ補正機能の選択に、安定性パラメータに露光時間を乗じた値を使用しているので、制御の安定性に関するパラメータを評価に有効に活用することができる。
本発明において、好ましくは、カメラシステムは、さらに、カメラボディと交換レンズの間に取り付けられるコンバータレンズを含み、ボディ補正性能パラメータ又はレンズ補正性能パラメータは、コンバータレンズを介して伝達されると共に、コンバータレンズの倍率に応じて変換される。
このように構成された本発明によれば、カメラシステムにコンバータレンズが含まれている場合にも本発明を適用することができると共に、コンバータレンズの影響を正確に評価することができる。
また、本発明は、手振れ補正機能を備えたカメラボディであって、カメラボディ本体と、このカメラボディ本体の内部に配置された撮像素子と、本発明の手振れ補正制御装置と、を有することを特徴としている。
さらに、本発明は、本発明の手振れ補正制御装置を備えたカメラボディに取り付けて使用される交換レンズであって、レンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒の内部に配置された撮像用レンズと、交換レンズの手振れ補正性能を表すレンズ補正性能パラメータを、手振れ補正制御装置に出力するレンズ性能出力手段と、カメラシステムの保持状態を表す保持状態パラメータを、手振れ補正制御装置に出力する保持状態出力手段と、を有することを特徴としている。
本発明の手振れ補正制御装置、及びそれを備えたカメラボディ、交換レンズによれば、生じている手振れの性質に応じて、カメラボディ及び交換レンズに備えられた手振れ補正機能を適切に選択することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態による手振れ補正制御装置によって制御されるカメラシステム全体を示すブロック図である。
図1に示すように、カメラシステム1は、カメラボディ2と、交換レンズ4と、交換レンズ4とカメラボディ2の間に取り付けられたコンバータレンズ6と、を有する。
カメラボディ2は、撮像素子8と、この撮像素子8を駆動する撮像素子アクチュエータ10と、シャッター12と、カメラボディ2の振れを検出するボディ側ジャイロ14a、14bと、ミラー16と、ペンタプリズム18と、視度補正レンズ20と、レリーズボタン22と、ボディ制御部24と、ボディ側マウントコネクタ26と、を有する。
カメラボディ2のヨー方向、ピッチ方向の振れ角速度は、ボディ側ジャイロ14a、14bによって夫々検出され、ボディ制御部24に入力される。ボディ制御部24は、検出された振れ角速度に基づいて撮像素子アクチュエータ10を水平方向及び鉛直方向に駆動し、撮像素子8に形成される像を安定化させている。これにより、カメラボディ2における手振れ補正機能が実現されている。
交換レンズ4は、レンズ鏡筒35と、このレンズ鏡筒35の内部に配置された撮像用レンズ36乃至45と、撮像用レンズのうちの像振れ補正用レンズ44を駆動するためのレンズアクチュエータ46と、交換レンズ4の振れを検出するレンズ側ジャイロ48a、48bと、を有する。また、交換レンズ4は、撮像用レンズのうちのズーム用レンズ36の移動量を検出するズームエンコーダ50と、撮像用レンズのうちのフォーカス調整用レンズ40の移動量を検出するフォーカスエンコーダ52と、を有する。さらに、交換レンズ4は、絞り機構54と、レンズ制御部56と、レンズ側マウントコネクタ58と、を有する。
交換レンズ4のヨー方向、ピッチ方向の振れ角速度は、レンズ側ジャイロ48a、48bによって夫々検出され、レンズ制御部56に入力される。レンズ制御部56は、検出された振れ角速度に基づいてレンズアクチュエータ46を制御して像振れ補正用レンズ44を水平方向及び鉛直方向に駆動し、撮像素子8に形成される像を安定化させている。これにより、交換レンズ4における手振れ補正機能が実現されている。
コンバータレンズ6は、コンバート用レンズ28と、コンバータ制御部30と、コンバータ−ボディマウントコネクタ32と、コンバータ−交換レンズマウントコネクタ34と、を有する。
レンズ鏡筒35に設けられたズームリング(図示せず)が操作されると、ズーム用レンズ36がレンズ鏡筒35内で移動され、交換レンズ4の焦点距離が変化する。ズーム用レンズ36の移動距離は、ズームエンコーダ50によって検出され、レンズ制御部56に入力される。
また、レンズ鏡筒35に設けられたフォーカスリング(図示せず)が操作されると、フォーカス調整用レンズ40がレンズ鏡筒35内で移動され、撮像素子8上に形成される像のフォーカスが調整される。フォーカス調整用レンズ40の移動距離は、フォーカスエンコーダ52によって検出され、レンズ制御部56に入力される。
さらに、絞り機構54は、カメラボディ2からの信号により所定の絞り値になるように駆動され、露光時に撮像素子8に入射する光量を調整するように構成されている。
レンズ鏡筒35に入射した光は、各撮像用レンズ、絞り機構54を介してコンバータレンズ6に入射される。コンバータレンズ6を通過した光はミラー16によって反射され、ペンタプリズム18、視度補正レンズ20を介して撮影者にファインダー画像として認識される。また、レリーズボタン22が操作されると、ミラー16が跳ね上がると共に、シャッター12が所定の露光時間開放され、コンバータレンズ6を通過した光が撮像素子8に入射する。
次に、本発明の実施形態による手振れ補正制御装置の作用を概略的に説明する。本実施形態においては、手振れ補正制御装置60は、カメラボディ2のボディ制御部24に内蔵されている。
まず、レンズ制御部56に内蔵されたレンズメモリ56aには、交換レンズ補正制御応答性パラメータ、交換レンズ補正制御分解能パラメータ、交換レンズ補正制御安定性パラメータ、交換レンズ解像度パラメータ、交換レンズ最大補正量パラメータ、交換レンズ慣性モーメントパラメータ等のレンズ補正性能パラメータが予め記憶されている。また、撮影条件パラメータであるズームエンコーダ50によって検出されたズーム用レンズ36の位置、及びフォーカスエンコーダ52によって検出されたフォーカス調整用レンズ40の位置が、レンズ制御部56に入力される。さらに、本実施形態においては、レンズ側ジャイロ48a、48bによって検出された最大振れ角速度、最大振れ角度が、保持状態パラメータとしてレンズ制御部56によって取得される。上記の各レンズ補正性能パラメータ、保持状態パラメータについては後述する。
レンズメモリ56aに記憶された各レンズ補正性能パラメータ、各エンコーダによって検出された撮影条件パラメータ、及び各ジャイロによって検出された保持状態パラメータは、レンズ側マウントコネクタ58、コンバータ−交換レンズマウントコネクタ34を介してコンバータ制御部30に入力される。入力された各レンズ補正性能パラメータ及び保持状態パラメータは、コンバータ制御部30において、コンバータ制御部30に内蔵されたコンバータメモリ30aに予め記憶されている所定の倍率に変換される。
変換された各レンズ補正性能パラメータ、撮影条件パラメータ、及び保持状態パラメータは、コンバータ−ボディマウントコネクタ32、ボディ側マウントコネクタ26を介してボディ制御部24に入力される。また、カメラボディ2において設定されている撮影条件パラメータである露光時間もボディ制御部24に入力される。
ボディ制御部24に入力されたレンズ補正性能パラメータは、手振れ補正制御装置60内のレンズ性能入力手段60aに入力される。また、撮影条件パラメータである露光時間、ズーム用レンズ36の位置、及びフォーカス調整用レンズ40の位置は、手振れ補正制御装置60内の撮影条件入力手段60bに入力される。さらに、保持状態パラメータである最大振れ角速度、最大振れ角度は、手振れ補正制御装置60内の保持状態入力手段60eに入力される。
一方、ボディ制御部24に内蔵されたボディメモリ24aには、カメラボディ補正制御応答性パラメータ、カメラボディ補正制御分解能パラメータ、カメラボディ補正制御安定性パラメータ、撮像素子解像度パラメータ、カメラボディ最大補正量パラメータ等のボディ補正性能パラメータが予め記憶されている。これらのボディ補正性能パラメータは、手振れ補正制御装置60内のボディ性能入力手段60cに入力される。
また、手振れ補正制御装置60内の手振れ補正機能選択手段60dは、入力されたレンズ補正性能パラメータ、ボディ補正性能パラメータ及び撮影条件パラメータに基づいて、カメラボディ2の手振れ補正機能又は交換レンズ4の手振れ補正機能の何れを使用するかを選択する。各パラメータに基づく手振れ補正機能の選択については後述する。
次に、各パラメータについて説明する。
交換レンズ補正制御応答性パラメータaLは、交換レンズ4内の像振れ補正用レンズ44を移動させる応答性の度合いを示すパラメータであり、本実施形態においては、これをレンズアクチュエータ46が像振れ補正用レンズ44を移動させることができる最大加速度によって表している。
交換レンズ補正制御分解能パラメータは、レンズアクチュエータ46が像振れ補正用レンズ44を移動させる際の最小移動距離を示すパラメータである。本実施形態においては、レンズアクチュエータ46によって移動される像振れ補正用レンズ44の位置をホール素子(図示せず)で検出して、検出された電圧をA/D変換器(図示せず)によってデジタルデータに変換し、このデータに基づいて制御を行っているため、A/D変換器の分解能が、交換レンズ補正制御分解能パラメータrLに相当する。
交換レンズ補正制御安定性パラメータsLは、レンズアクチュエータ46によって位置決めされる像振れ補正用レンズ44の位置の安定性を示すパラメータである。本実施形態においては、交換レンズ4の振れ角速度がレンズ側ジャイロ48a、48bによって検出されているが、一般にジャイロには温度ドリフト等の誤差が存在するので、交換レンズ4が静止している場合でも、ジャイロからは信号が出力される。本実施形態においては、このジャイロのドリフト等の誤差が補正制御の安定性の限界となるため、温度ドリフトに相当する速度を交換レンズ補正制御安定性パラメータsLとしている。
交換レンズ最大補正量パラメータbLは、レンズアクチュエータ46によって像振れ補正用レンズ44を最大限移動させることができる距離を表すパラメータである。このパラメータには、機械的な移動限界、電気的な制御可能範囲等が関連する。
交換レンズ解像度パラメータqLは、交換レンズ4の光学的な解像度を示すパラメータであり、長さの単位を有する。
交換レンズ慣性モーメントパラメータiLは、交換レンズ4の慣性モーメントに基づくパラメータであり、カメラボディ2を保持する想定位置から交換レンズ4の重心までの距離の2乗と、交換レンズの質量を乗じることによって得られる慣性モーメントの逆数によって表される。
カメラボディ補正制御応答性パラメータaBは、カメラボディ2内の撮像素子8を移動させる応答性の度合いを示すパラメータであり、本実施形態においては、これを撮像素子アクチュエータ10が撮像素子8を移動させることができる最大加速度によって表している。
カメラボディ補正制御分解能パラメータrBは、撮像素子アクチュエータ10が撮像素子8を移動させる際の最小移動距離を示すパラメータである。本実施形態においては、撮像素子アクチュエータ10によって移動される撮像素子8の位置をホール素子(図示せず)で検出して、検出された電圧をA/D変換器(図示せず)によってデジタルデータに変換し、このデータに基づいて制御を行っているため、A/D変換器の分解能が、カメラボディ補正制御分解能パラメータrBに相当する。
カメラボディ補正制御安定性パラメータsBは、撮像素子アクチュエータ10によって位置決めされる撮像素子8の位置の安定性を示すパラメータである。本実施形態においては、カメラボディ2の振れ角速度がボディ側ジャイロ14a、14bによって検出されているが、一般にジャイロには温度ドリフト等の誤差が存在するので、カメラボディ2が静止している場合でも、ジャイロからは信号が出力される。本実施形態においては、このジャイロのドリフト等の誤差が補正制御の安定性の限界となるため、温度ドリフトに相当する速度をカメラボディ補正制御安定性パラメータsBとしている。
カメラボディ最大補正量パラメータbBは、撮像素子アクチュエータ10によって撮像素子8を最大限移動させることができる距離を表すパラメータである。このパラメータには、機械的な移動限界、電気的な制御可能範囲等が関連する。
撮像素子解像度パラメータqBは、撮像素子8のピクセルの間隔等に基づいて決められるパラメータであり、長さの単位を有する。
次に、図2を参照して、レンズ補正性能パラメータの効き率を説明する。図2は効き率の説明図である。
レンズ補正性能パラメータは、ズームリングの位置、フォーカスリングの位置等によって、撮像素子8上の像に与える影響が変化するため、この度合いを効き率kとして換算する必要がある。即ち、図2に示すように、像振れ補正用レンズ44がΔLs移動されると、撮像素子8上の像はΔPs移動される。この割合ΔPs/ΔLsを効き率kとしてレンズ補正性能パラメータに乗じる必要がある。
図3は、フォーカスエンコーダ52の出力値とフォーカスによる振れ補正効き率k1の関係の一例を示す図である。図4は、ズームエンコーダ50の出力値とズームによる振れ補正効き率k2の関係の一例を示す図である。
図3は、例えばフォーカスエンコーダ52の出力パターンが「00001」である場合には撮影距離は0.35mであり、このときのフォーカスによる振れ補正効き率k1が1.27倍であることを示している。同様に、図4は、例えばズームエンコーダ50の出力パターンが「00001」である場合には焦点距離fは28mmであり、このときのズームによる振れ補正効き率k2が0.52倍であることを示している。これらの効き率k1、k2を組み合わせた効き率kは、k1とk2の積によって与えられる。
さらに、撮像素子8上に形成される像は、コンバータレンズ6によっても影響を受けるので、レンズ補正性能パラメータ、及び保持状態パラメータは、コンバータレンズ6の倍率dにより換算する必要がある。
次に、図5を参照して、保持状態パラメータである最大振れ角速度、及び最大振れ角度について説明する。図5は、レンズ側ジャイロによって検出された角速度の時系列波形の一例を実線で、この角速度から計算された角度の時系列波形を破線で示したグラフである。
図5に示すように、レンズ制御部56は、レンズ側ジャイロによって検出された所定時間に亘る直近の角速度データ、及び角度データを常に保持している。図5の時刻t1においてレリーズボタン22が押されると、レンズ制御部56は、時刻t1よりも所定時間前の時刻t0から過去の所定期間Tにおける最大振れ角速度v、及び最大振れ角度eを抽出する。即ち、レンズ制御部56は、所定期間Tにおける角速度のプラス側の最大振幅v1と、マイナス側の最大振幅v2を抽出し、これらの最大振幅の絶対値の大きい方を最大振れ角速度vとする。また、レンズ制御部56は、所定期間Tにおける振れ角度の最大振幅(両振幅)を最大振れ角度eとする。
次に、各パラメータを転送するデータの形式を説明する。本実施形態においては、上記各パラメータの対数をとることにより、指数形式にデータを変換し、このデータをカメラボディ2に転送している。
即ち、各パラメータは、
L=32×log2L
L=32×log2L
L=32×log2L
L=32×log2L−128、
L=32×log2L
L=32×log2L+256、
B=32×log2B
B=32×log2B
B=32×log2B
B=32×log2B−128、
B=32×log2B
F=32×log2f−64、
K=32×log2k、
D=32×log2
E=32×log2
V=32×log2
に変換される。この変換により、各パラメータは0〜255の整数値にスケーリングされる。また、各パラメータは指数標記に変換されているため、各パラメータの乗算は指数標記データの和により計算され、除算は差により計算することができる。
次に、図6を参照して、手振れ補正機能選択手段60dによる手振れ補正機能の選択手順を説明する。図6は、選択手順を示すフローチャートである。このフローチャートによる処理は、レリーズボタン22が押された際に開始される。
まず、図6のステップS1においては、フォーカスエンコーダ52の出力、及びズームエンコーダ50の出力が、レンズ制御部56によって取得される。これらの出力値は、図3、図4に示すように変換され、指数形式にされ、加算されることによって効き率が計算される。この指数形式の効き率Kは、各コネクタを介してカメラボディ2に転送される。また、交換レンズ4の実効焦点距離fも指数形式に変換され、カメラボディ2に転送される。これらのデータは、手振れ補正制御装置60の撮影条件入力手段60bに入力される。従って、レンズ制御部56は、撮影条件出力手段として機能する。
次に、ステップS2においては、レンズメモリ56aに記憶されているレンズ補正性能パラメータである交換レンズ補正制御応答性パラメータaL、交換レンズ補正制御分解能パラメータrL、交換レンズ補正制御安定性パラメータsL、交換レンズ解像度パラメータqL、交換レンズ最大補正量パラメータbL、及び交換レンズ慣性モーメントパラメータiLが、夫々指数標記のデータで転送される。これらのデータは、手振れ補正制御装置60のレンズ性能入力手段60aに入力される。従って、レンズ制御部56は、レンズ性能出力手段として機能する。
さらに、ステップS3においては、レンズ制御部56によって抽出された最大角速度及び最大角度が、指数形式のデータV、Eに変換され、転送される。これらの保持状態パラメータである最大角速度及び最大角度は、手振れ補正制御装置60の保持状態入力手段60eに入力される。従って、レンズ制御部56は、保持状態出力手段として機能する。さらに、ステップS4においては、コンバータメモリ30aに記憶されているコンバータの倍率dが指数標記のデータで転送される。
次いで、ステップS5においては、ボディメモリ24aに記憶されているボディ補正性能パラメータであるカメラボディ補正制御応答性パラメータaB、カメラボディ補正制御分解能パラメータrB、カメラボディ補正制御安定性パラメータsB、撮像素子解像度パラメータqB、及びカメラボディ最大補正量パラメータbBが、夫々指数標記のデータで転送される。これらのデータは、手振れ補正制御装置60のボディ性能入力手段60cに入力される。また、カメラボディ2において設定されている露光時間が、手振れ補正制御装置60の撮影条件入力手段60bに入力される。
次に、ステップS6において、手振れ補正機能選択手段60dは、転送された指数標記の最大振れ角速度Vに、実効焦点距離F及びコンバータレンズ6の倍率Dを加算し、これを撮像素子における振れ角速度に換算する。さらに、ステップS6において、次の条件式1が満足されているか否かが判断される。
条件式1:
((V+F+D)<AB)AND((V+F+D)<AL
この条件式1が満足されている場合にはステップS7に進み、満足されていない場合にはステップS8に進む。即ち、最大振れ角速度(V+F+D)に対して、交換レンズ補正制御応答性パラメータAL及びカメラボディ補正制御応答性パラメータABが小さい場合には、ステップS8に進む。これは、現在生じている最大振れ角速度に対して、カメラボディ及び交換レンズの振れ補正機能が何れも十分に応答できない場合に相当する。
ステップS8においては、交換レンズ補正制御応答性パラメータALとカメラボディ補正制御応答性パラメータABが比較され、カメラボディ補正制御応答性パラメータABが交換レンズ補正制御応答性パラメータALよりも大きい(優れている)場合には、ステップS9に進み、カメラボディの手振れ補正機能が選択される。逆に、交換レンズ補正制御応答性パラメータALがカメラボディ補正制御応答性パラメータABよりも大きい(優れている)場合には、ステップS10に進み、交換レンズの手振れ補正機能が選択される。即ち、現在生じている振れ角速度に手振れ補正機能が十分に応答できていないため、応答性の優れている方を選択して、手振れの発生を減少させる。
一方、ステップS6において条件式1が満足されている場合にはステップS7に進み、ステップS7においては、手振れ補正制御装置60の手振れ補正機能選択手段60dは、交換レンズ解像度パラメータqLとコンバータレンズ6の倍率dの積(QL+D)を計算する。また、手振れ補正機能選択手段60dは、転送された指数標記の最大振れ角度Eに、実効焦点距離F及びコンバータレンズ6の倍率Dを加算する。この最大振れ角度(F+D+E)を16で除する(指数標記では4を減じる)ことにより、撮像素子8上に残存すると考えられる最大の振れ量を計算する。即ち、本実施形態においては、カメラボディ又は交換レンズの手振れ補正機能により、振れ量がシャッタースピードに換算して約4段階、即ち、振れ量が約1/16に低減されることを見込んでいる。従って、最大振れ角度に低減率である1/16を乗じることにより、撮像素子8上に残存すると想定される最大の振れ量を計算している。
次に、手振れ補正機能選択手段60dは、交換レンズ解像度パラメータ(QL+D)、最大振れ角度(F+D+E−4)及び撮像素子解像度パラメータ(QB)を比較して、最小解像度qminを決定する。即ち、交換レンズの解像度、見込まれる最大の振れ角度、及び撮像素子の解像度のうち、最も解像度の低いものをカメラシステム1において実現可能な最小解像度qminとして選択する。
また、手振れ補正機能選択手段60dは、交換レンズ補正制御安定性パラメータsLと、交換レンズの実効焦点距離fと、コンバータレンズ6の倍率dの積(D+F+SL)に露光時間を乗じた値と、交換レンズ補正制御分解能パラメータrL(RL)を比較して、交換レンズ補正分解能RLminを決定する。即ち、交換レンズ補正制御安定性に基づく分解能と、交換レンズ補正制御の分解能を比較して、分解能の低い方を、カメラシステム1において実現可能な最小の分解能である交換レンズ補正分解能RLminとして選択する。
さらに、手振れ補正機能選択手段60dは、カメラボディ補正制御安定性パラメータsBに露光時間を乗じた値と、カメラボディ補正制御分解能パラメータrBを比較して、カメラボディ補正分解能RBminを決定する。即ち、カメラボディ補正制御安定性に基づく分解能と、カメラボディ補正制御の分解能を比較して、分解能の低い方を、カメラシステム1において実現可能な最小の分解能であるカメラボディ補正分解能RBminとして選択する。
次に、ステップS11においては、次の条件式2が満足されているか否かが判断される。
条件式2:
(qmin>RLmin)AND(qmin>RBmin)AND(RLmin=RBmin
この条件式2が満足されている場合にはステップS12に進み、満足されていない場合にはステップS13に進む。即ち、交換レンズ補正分解能RLmin及びカメラボディ補正分解能RBminが、最小解像度qminよりも低く(劣っている)、交換レンズ補正分解能RLminとカメラボディ補正分解能RBminが等しくない場合には、ステップS13に進む。
ステップS13においては、交換レンズ補正分解能RLminとカメラボディ補正分解能RBminが比較され、カメラボディ補正分解能RBminが交換レンズ補正分解能RLminよりも小さい(優れている)場合には、ステップS9に進み、カメラボディの手振れ補正機能が選択される。逆に、交換レンズ補正分解能RLminがカメラボディ補正分解能RBminよりも小さい(優れている)場合には、ステップS10に進み、交換レンズの手振れ補正機能が選択される。即ち、カメラボディ及び交換レンズの補正分解能が最小解像度よりも劣っている場合には、補正分解能が優れている方の手振れ補正制御を使用して、解像度の低下を防止する。
一方、ステップS11において条件式2が満足されている場合にはステップS12に進み、ステップS12においては、コンバータレンズ6の倍率dと交換レンズの実効焦点距離fの積を、交換レンズ慣性モーメントパラメータiLで除した値である慣性モーメント転送データ(D+F−IL)が計算される。また、コンバータレンズ6の倍率dと、効き率kと、交換レンズ補正制御応答性パラメータaLの積(D+K+AL)である交換レンズ応答性転送データが計算される。
次に、ステップS14においては、次の条件式3が満足されているか否かが判断される。
条件式3:
((D+F−IL)<(D+K+AL))AND((D+F−IL)<AB)AND((D+K+AL)=AB
この条件式3が満足されている場合にはステップS15に進み、満足されていない場合にはステップS16に進む。即ち、交換レンズ応答性転送データ(D+K+AL)及びカメラボディ応答性転送データABが何れも慣性モーメント転送データ(D+F−IL)よりも大きく、交換レンズ応答性転送データ(D+K+AL)とカメラボディ応答性転送データABが等しい場合には、ステップS16に進む。
即ち、交換レンズ及びカメラボディの応答性が高く(優れている)、それらの間に差がない場合にはステップS15に進み、ステップS15においては、交換レンズ最大補正量パラメータbLとカメラボディ最大補正量パラメータbBが比較され、補正量が大きい(ストロークが大きい)方の振れ補正制御機能が選択される。
一方、ステップS14において条件式2が満足されていない場合、即ち、交換レンズの慣性モーメントの逆数が大きく、手振れが生じやすい場合や、交換レンズ応答性転送データとカメラボディ応答性転送データが異なっている場合には、ステップS16に進む。ステップS16においては、交換レンズ応答性転送データ(D+K+AL)とカメラボディ応答性転送データABが比較され、応答性が高い(優れている)方の振れ補正制御機能が選択される。
本発明の実施形態の手振れ補正制御装置によれば、手振れ補正機能選択手段が、振れ角度や振れ角速度等の保持状態パラメータをも参照して手振れ補正機能を選択するので、生じている手振れの性質に応じて、カメラボディ及び交換レンズに備えられた手振れ補正機能を適切に選択することができる。
また、本実施形態の手振れ補正制御装置によれば、保持状態パラメータに最大振れ角速度が含まれているので、手振れの性質に応じた手振れ補正機能の適切な選択を行うことができる。
さらに、本実施形態の手振れ補正制御装置によれば、手振れの角速度が大きい場合には、応答性を重視してカメラボディ又は交換レンズの手振れ補正機能を選択し、手振れの角速度が小さい場合には、分解能を重視して選択するので、手振れ補正機能の妥当な選択を行うことができる。
また、本実施形態の手振れ補正制御装置によれば、手振れ補正機能選択手段が、最大振れ角度にカメラシステムの手振れ補正によって見込まれる振れ角度の低減率を乗じた値を使用して手振れ補正機能を選択しているので、手振れ補正機能により補正された後に残存すると考えられる振れ角度に基づいて手振れ補正機能を選択することができる。
さらに、本実施形態の手振れ補正制御装置によれば、手振れ補正機能の選択に、安定性パラメータに露光時間を乗じた値を使用しているので、制御の安定性に関するパラメータを評価に有効に活用することができる。
また、本実施形態の手振れ補正制御装置によれば、レンズ補正性能パラメータがコンバータレンズの倍率に応じて変換されるので、コンバータレンズの影響を正確に評価することができる。
さらに、本実施形態の手振れ補正制御装置によれば、レンズ補正性能パラメータに交換レンズの慣性モーメントが含まれているので、交換レンズ自体が物理的に振れやすいか否かを評価することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、カメラボディ側に手振れ補正制御装置が含まれていたが、手振れ補正制御装置は、交換レンズ又はコンバータレンズに内蔵されていても良い。
また、上述した実施形態においては、カメラシステムにコンバータレンズが含まれていたが、コンバータレンズは含まれていなくても良い。この場合には、コンバータレンズの倍率dを1(指数標記の倍率D=0)とすることにより、上記の実施形態をそのまま適用することができる。
さらに、上述した実施形態においては、レンズ補正性能パラメータ及び効き率が交換レンズからカメラボディに転送され、ここでレンズ補正性能パラメータと効き率を乗じていたが、レンズ補正性能パラメータと効き率を交換レンズ内で乗じ、このデータをカメラボディに転送しても良い。同様に、上述した実施形態においては、コンバータレンズの倍率がカメラボディに転送され、ここでレンズ補正性能パラメータと倍率を乗じていたが、交換レンズから転送されたレンズ補正性能パラメータと倍率をコンバータレンズ内で乗じ、このデータをカメラボディに転送しても良い。
本発明の実施形態による手振れ補正制御装置によって制御されるカメラシステム全体を示すブロック図である。 効き率の説明図である。 フォーカスエンコーダの出力値とフォーカスによる振れ補正効き率の関係の一例を示す図である。 ズームエンコーダの出力値とズームによる振れ補正効き率の関係の一例を示す図である。 レンズ側ジャイロによって検出された角速度の時系列波形の一例を実線で、この角速度から計算された角度の時系列波形を破線で示したグラフである。 手振れ補正機能選択手段による手振れ補正機能の選択手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カメラシステム
2 カメラボディ
4 交換レンズ
6 コンバータレンズ
8 撮像素子
10 撮像素子アクチュエータ
12 シャッター
14a、14b ボディ側ジャイロ
16 ミラー
18 ペンタプリズム
20 視度補正レンズ
22 レリーズボタン
24 ボディ制御部
24a ボディメモリ
26 ボディ側マウントコネクタ
28 コンバート用レンズ
30 コンバータ制御部
30a コンバータメモリ
32 コンバータ−ボディマウントコネクタ
34 コンバータ−交換レンズマウントコネクタ
35 レンズ鏡筒
36 ズーム用レンズ
38 撮像用レンズ
40 フォーカス調整用レンズ
42 撮像用レンズ
44 像振れ補正用レンズ
46 レンズアクチュエータ
48a、48b レンズ側ジャイロ
50 ズームエンコーダ
52 フォーカスエンコーダ
54 絞り機構
56 レンズ制御部
56a レンズメモリ
58 レンズ側マウントコネクタ
60 手振れ補正制御装置
60a レンズ性能入力手段
60b 撮影条件入力手段
60c ボディ性能入力手段
60d 手振れ補正機能選択手段
60e 保持状態入力手段
L 交換レンズ補正制御応答性パラメータ
L 交換レンズ補正制御分解能パラメータ
L 交換レンズ補正制御安定性パラメータ
L 交換レンズ解像度パラメータ
L 交換レンズ最大補正量パラメータ
L 交換レンズ慣性モーメントパラメータ
B カメラボディ補正制御応答性パラメータ
B カメラボディ補正制御分解能パラメータ
B カメラボディ補正制御安定性パラメータ
B 撮像素子解像度パラメータ
B カメラボディ最大補正量パラメータ
min 最小解像度
Lmin 交換レンズ補正分解能
Bmin カメラボディ補正分解能

Claims (6)

  1. 手振れ補正機能を備えたカメラボディ及び手振れ補正機能を備えた交換レンズを含むカメラシステムによる手振れ補正を制御する手振れ補正制御装置であって、
    上記カメラボディの手振れ補正性能を表すボディ補正性能パラメータを入力するボディ性能入力手段と、
    上記交換レンズの手振れ補正性能を表すレンズ補正性能パラメータを入力するレンズ性能入力手段と、
    上記カメラシステムの保持状態を表す保持状態パラメータを入力する保持状態入力手段と、
    入力された上記ボディ補正性能パラメータ、上記レンズ補正性能パラメータ、及び上記保持状態パラメータに基づいて、上記カメラボディの手振れ補正機能、又は上記交換レンズの手振れ補正機能を選択する手振れ補正機能選択手段と、を有し、
    上記保持状態パラメータには、撮像前の所定期間における最大振れ角速度が含まれており、
    上記ボディ補正性能パラメータには、上記カメラボディにおいて実行可能な手振れ補正制御の分解能を表すカメラボディ補正分解能、及び上記カメラボディにおける手振れ補正制御の応答性を表すカメラボディ補正制御応答性パラメータが含まれ、上記レンズ補正性能パラメータには、上記交換レンズにおいて実行可能な手振れ補正制御の分解能を表す交換レンズ補正分解能、及び上記交換レンズにおける手振れ補正制御の応答性を表す交換レンズ補正制御応答性パラメータが含まれており、上記手振れ補正機能選択手段は、上記最大振れ角速度が上記カメラボディ補正制御応答性パラメータ又は上記交換レンズ補正制御応答性パラメータよりも大きい場合には、応答性が高い方の手振れ補正機能を選択し、上記最大振れ角速度が上記カメラボディ補正制御応答性パラメータ及び上記交換レンズ補正制御応答性パラメータよりも小さい場合には、上記カメラボディ補正分解能及び上記交換レンズ補正分解能に基づいて手振れ補正機能を選択することを特徴とする手振れ補正制御装置。
  2. 上記保持状態パラメータには、撮像前の所定期間における最大振れ角度が含まれており、上記手振れ補正機能選択手段は、上記最大振れ角度に上記カメラシステムの手振れ補正によって見込まれる振れ角度の低減率を乗じた値を使用して手振れ補正機能を選択する請求項記載の手振れ補正制御装置。
  3. 上記手振れ補正機能選択手段には、撮影すべき画像の露光時間が入力され、上記ボディ補正性能パラメータには、カメラボディの補正制御の安定性を表すカメラボディ補正制御安定性パラメータが含まれ、上記レンズ補正性能パラメータには、交換レンズの補正制御の安定性を表す交換レンズ補正制御安定性パラメータが含まれており、上記手振れ補正機能選択手段は、上記カメラボディの手振れ補正の性能を、上記露光時間と上記カメラボディ補正制御安定性パラメータを乗じた値を使用して評価し、上記交換レンズの手振れ補正の性能を、上記露光時間と上記交換レンズ補正制御安定性パラメータを乗じた値を使用して評価する請求項1又は2に記載の手振れ補正制御装置。
  4. 上記カメラシステムは、さらに、上記カメラボディと上記交換レンズの間に取り付けられるコンバータレンズを含み、上記ボディ補正性能パラメータ又は上記レンズ補正性能パラメータは、上記コンバータレンズを介して伝達されると共に、上記コンバータレンズの倍率に応じて変換される請求項1乃至の何れか1項に記載の手振れ補正制御装置。
  5. 手振れ補正機能を備えたカメラボディであって、
    カメラボディ本体と、
    このカメラボディ本体の内部に配置された撮像素子と、
    請求項1乃至の何れか1項に記載の手振れ補正制御装置と、
    を有することを特徴とするカメラボディ。
  6. 請求項1乃至の何れか1項に記載の手振れ補正制御装置を備えたカメラボディに取り付けて使用される交換レンズであって、
    レンズ鏡筒と、
    このレンズ鏡筒の内部に配置された撮像用レンズと、
    上記交換レンズの手振れ補正性能を表すレンズ補正性能パラメータを、上記手振れ補正制御装置に出力するレンズ性能出力手段と、
    上記カメラシステムの保持状態を表す保持状態パラメータを、上記手振れ補正制御装置に出力する保持状態出力手段と、
    を有することを特徴とする交換レンズ。
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