JP2008197366A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレ補正精度の向上を図ることができるカメラの提供。
【解決手段】カメラのブレ量を検出し(S5)、そのブレ量に基づく補正レンズの移動量Dが所定のブレ量に対応する所定の移動量Dthより大きい場合には、位置検出分解能を第1の分解能に設定、移動量Dが所定の移動量Dthよりも小さい場合には、位置検出分解能を第1の分解能より高い第2の分解能に設定する(S10,S11)。
【選択図】図3

Description

本発明は、手ブレ等に起因した像ブレを補正するようにしたカメラに関する。
光学式手ブレ補正機能を有するデジタルカメラでは、手ブレによる像ブレを打ち消す方向に補正レンズを動作させることで像ブレを抑えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−258277号公報
ところで、補正レンズの位置検出においては、ホールセンサやPSD等の位置センサの出力信号をA/D変換して使用しているので、位置検出の分解能は、A/D変換のビット数をaビットとすると「(駆動範囲)/2」と表される。そのため、大きな手ブレにも対応できるようにするために補正レンズの駆動範囲を広くすると位置検出の分解能が悪くなり、結果的に手ブレ補正の精度が低下するという問題があった。なお、この明細書中、手ブレに起因する像ブレの補正を手ブレ補正と呼ぶ。
請求項1の発明によるカメラは、カメラのブレ量を検出するブレ量検出手段と、ブレ量に基づいて補正レンズと撮像素子との少なくとも一方を光軸と交わる方向に移動することにより、撮像素子の撮像面上における被写体像のブレを補正するブレ補正手段と、補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の位置を検出する位置検出手段と、ブレ量が所定のブレ量より大きい場合には、位置検出手段の位置検出分解能を第1の分解能に設定し、ブレ量が所定のブレ量よりも小さい場合には、位置検出手段の位置検出分解能を第1の分解能より高い第2の分解能に設定する分解能設定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、ブレ量に基づいて補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の移動量を判定する移動量判定手段をさらに有し、移動量が所定のブレ量に対応する所定の移動量より大きい場合には、位置検出手段の位置検出分解能を第1の分解能に設定し、移動量が所定の移動量よりも小さい場合には、位置検出手段の位置検出分解能を第1の分解能より高い第2の分解能に設定するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、(a)ブレ量が所定のブレ量より大きい場合には、補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の移動範囲を第1の移動範囲に設定し、(b)ブレ量が所定のブレ量より小さい場合には、補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の移動範囲を第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に設定する移動範囲設定手段を備え、位置検出手段は、位置センサと該位置センサの出力電圧をA/D変換するA/D変換器とを有し、第1および第2の移動範囲に応じた位置センサの出力電圧範囲が互いに等しくなるように位置センサを制御して、第1および第2の分解能を設定するようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、位置検出手段は、位置センサと該位置センサの出力電圧をA/D変換するA/D変換器とを備え、A/D変換器により出力電圧をA/D変換する際に、第1の分解能の場合には第1の電圧範囲をA/D変換させ、第2の分解能の場合には第1の電圧範囲よりも狭い第2の電圧範囲をA/D変換させるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、ブレ補正手段によるブレ補正の範囲をマニュアル設定するための入力操作部をさらに備え、入力操作部による範囲の設定が行われると、ブレ量の大きさに依らず、その範囲に基づいて位置検出手段の位置検出分解能を設定するようにしたものである。
請求項6の発明によるカメラは、カメラのブレ量を検出するブレ量検出手段と、ブレ量に基づいて補正レンズと撮像素子との少なくとも一方を光軸と交わる方向に移動することにより、撮像素子の撮像面上における被写体像のブレを補正するブレ補正手段と、補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の位置を検出する位置検出手段と、ブレ補正手段によるブレ補正の範囲をマニュアル設定するための入力操作部と、範囲に基づいて位置検出手段の位置検出分解能を設定する分解能設定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または6に記載のカメラにおいて、ユーザが入力操作部を操作して範囲をマニュアル設定するための指標を、ズレ量検出手段により検出されたブレ量に基づいて表示する表示手段をさらに有するものである。
請求項8の発明は、請求項3に記載のカメラにおいて、移動量は、ブレ量検出手段により検出されたブレ量と、シャッタスピードと、撮影光学系の焦点距離とに基づいて算出される。
本発明によれば、カメラのブレ量が所定のブレ量よりも小さな場合には、より高い第2の分解能に設定されるのでブレ補正精度の向上を図ることができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明によるカメラの一実施の形態を示すブロック図である。カメラは、撮像光学系1、CCD2、駆動回路18a、ボイスコイルモータ18Pおよび18Y、シャッタ絞りユニット22、シャッタ絞り駆動モータ22a、シャッタ絞り駆動機構22b、シャッタ絞り駆動回路22c、フォトインタラプタ23、レンズ駆動モータ24a,レンズ駆動機構24bおよびレンズ駆動回路24c、画像処理回路25、メモリカードドライブ装置26、ジャイロセンサ28P,28Y、ブレ補正制御部29、ブレ補正(VR)スイッチ30、レリーズスイッチ31、電源回路32、電源スイッチ33、ズームスイッチ34、CPU35、メインバス36、RAM37、ジャイロセンサ駆動回路40、ブレ補正範囲選択スイッチ41、表示装置42、タイミングジェネレータ43、位置検出器271Pおよび271Y、位置検出制御部273を備えている。
撮影光学系1により結像された被写体像は、固体撮像素子であるCCD2によって撮像される。被写体光はシャッタ絞りユニット22を介してCCD2の撮像面に入射する。ここでは、撮像素子としてCCDセンサを用いているが、CMOSセンサ等を用いてもかまわない。
撮影光学系1はブレ補正用のレンズを含む複数のレンズを備えている。それらのレンズをレンズ駆動モータ24a,レンズ駆動機構24bおよびレンズ駆動回路24cから成るレンズ駆動部によって光軸方向に駆動することで、撮影光学系1の焦点距離を変更するズーミング動作や、沈胴動作を行うことができる。レンズ駆動機構24bは回転筒、カム筒、ギヤ列などで構成され、レンズ駆動モータ24aの駆動力を各レンズに伝達する。レンズ駆動回路24cは、メインバス36を介してCPU35から入力される命令に応じてレンズ駆動モータ24aに駆動電力を供給する。撮影光学系1が設けられたレンズ鏡筒が沈胴状態にあるか否かは、フォトインタラプタ23によって検出される。
撮影光学系1に設けられた補正レンズの駆動制御系は、ボイスコイルモータ18P,18Y、駆動回路18a、位置検出器271P,271Y、位置検出制御部273、ブレ補正制御部29、ジャイロセンサ28P,28Y、ジャイロセンサ駆動回路40を含んで構成されている。なお、ジャイロセンサ28Pは、カメラのピッチング方向の加速度を検出するものである。ジャイロセンサ28Yは、カメラのヨーイング方向の加速度を検出するものである。ボイスコイルモータ18Pは、カメラのピッチング方向のブレ補正を行う場合に動作する。ボイスコイルモータ18Yは、カメラのヨーイング方向のブレ補正を行う場合に動作する。位置検出器271P,271Yは補正レンズの位置を検出するセンサである。
図2はブレ補正レンズユニットを示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。補正レンズ311を保持している可動枠300aは、スプリング等を用いることにより、固定枠300bに対して光軸と直交する方向に移動自在に支持されている。可動枠300aは、ボイスコイルモータ18P,18Yにより図示上下方向および図示左右方向に駆動される。ボイスコイルモータ18P,18Yは、駆動回路18aからの駆動電力によって駆動される。
固定枠300bに対する可動枠300aの位置、すなわち、補正レンズ311の位置は、位置検出器271P,271Yによって検出される。位置検出制御部273は、位置検出器271P,271Yを制御する。また、位置検出制御部273は、位置検出器271P,271Yからの信号をA/D変換器により変換して位置情報を算出する。位置検出制御部273は、算出した位置情報をメインバス36へと送出する。
ブレ補正制御部29は、ジャイロセンサ28P,28Yにより検出されるカメラのブレ量に基づいて、撮像面上における被写体像のブレ(以下では、このブレ量を像ズレ量と呼ぶ)を低減する方向に補正レンズ311をシフト変位させる公知のブレ補正制御を行う。その際、ブレ補正制御部29は、位置検出器271P,271Yが検出する可動枠300aの位置に基づいて、ボイスコイルモータ18P,18Yをフィードバック制御する。駆動回路18aは、ブレ補正制御部29が行うブレ補正制御に従ってボイスコイルモータ18P,18Yに駆動電力を供給する。ジャイロセンサ28P,28Yは、ジャイロセンサ駆動回路40により駆動制御される。
図2(b)に示すように、ボイスコイルモータ18P,18Yは、コイル18a、磁石18b、およびヨーク18cからなる。また、位置検出器271P,271Yは、磁石271a、ホール素子271bおよびヨーク271cを備える磁気センサである。位置検出器271P,271Yは、補正レンズ311の位置を検出する。
図1に戻って、シャッタ絞りユニット22は、露光時間を調整する不図示のシャッタ幕と、通過光量を調整する不図示の絞りとを備えている。それらのシャッタ幕および絞りは、シャッタ絞り駆動モータ22a、シャッタ絞り駆動機構22bおよびシャッタ絞り駆動回路22cを備える駆動部によって駆動される。シャッタ絞り駆動機構22bは、シャッタ絞り駆動モータ22aの出力をシャッタ膜および絞り部に伝達する動力伝達機構部である。シャッタ絞り駆動回路22cは、メインバス36を介してCPU35から入力される命令に応じてシャッタ絞り駆動モータ22aに駆動電力を供給する。
CCD2の出力信号は画像処理回路25に入力され、そこで所定の画像処理が施されて画像データが生成される。メモリカードドライブ装置26には、フラッシュメモリ等の書き込み可能な記録媒体で構成されるメモリカード26aが着脱可能に装着される。メモリカードドライブ装置26は、画像処理回路25が出力する画像データをメモリカード26aに書き込む。
電源回路32は、図示しないバッテリから供給される電力を、カメラ内の各部に供給する。ユーザが電源スイッチ33をオンオフ操作することで、電源回路32のオンオフが行われる。メインバス36には、ブレ補正(VR)スイッチ30,レリーズスイッチ31,ズームスイッチ34,ブレ補正範囲選択スイッチ41などのスイッチ類や、表示装置42が接続されている。ブレ補正(VR)スイッチ30は、ブレ補正制御を行うか否かを入力設定するための操作部である。ブレ補正範囲選択スイッチ41によるブレ補正範囲の選択については後述する。レリーズスイッチ31は、カメラのレリーズボタンの半押し操作でオンする半押しスイッチと、レリーズボタンの全押し操作でオンする全押しスイッチとを備えている。
[動作説明]
次に、本実施の形態におけるブレ補正動作の一例を、図3のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートで示される一連の処理は、CPU35で撮影処理プログラムを実行して行われる。なお、図3の各ステップの処理はCPU35の制御の下で実行されるので、各ステップの説明では、その動作主体であるCPU35の記述を省略して説明する場合もある。図3に示す処理は、電源スイッチ33がオンされるとスタートする。
ステップS1では、電源スイッチ33がオフされたか否かを判定する。ステップS1で電源スイッチ33がオンであると判定されると、ステップS2へと進む。一方、ステップS1で電源スイッチ33がオフであると判定されると、CPU35は本フローチャートの処理を終了する。ステップS2では、CPU35は、補正レンズ311の駆動範囲を第1の範囲H1に設定する。ステップS3では、第1の範囲H1に対応するように、ホール素子271bに流す電流をI1に設定する。
図5はホール素子271bの等価回路を示す図である。補正レンズ311の移動により、磁石271aに対するホール素子271bの位置が変化する。その結果、ホール素子271bにより検出される磁界の強さが変化し、端子A,B間に発生する電圧が変化する。端子A,B間の電圧は、端子C,D間に流す電流値によっても変化する。図6は、補正レンズ311の位置とホール素子271bの出力電圧との関係を示す図である。直線L1は電流値がI1の場合を示す。直線L2は、電流値が電流値I1よりも大きなI2の場合を示す。図6では、補正レンズ311が光軸上にあるときの電圧をゼロとして直線L1,L2を示した。なお、補正レンズ311の位置とホール素子271bの出力電圧との関係は、ヨーイング方向の場合もピッチング方向の場合も同様である。
補正レンズ311が第1の駆動範囲H1のレンズ位置−D1からレンズ位置+D1まで移動すると、端子A,B間の電圧は+V0/2から−V0/2まで変化する。そして、CPU33は、ステップS3において、駆動範囲H1における出力電圧変化の幅V0がA/D変換器の入力電圧範囲の幅と一致するように、ホール素子271bの電流値I1を設定する。
ステップS4では、レリーズボタンの半押し操作でオンする半押しスイッチがオンか否かを判定する。ステップS4でオンと判定されるとステップS5へ進み、オフと判定されるとステップS16へ進む。ステップS5では、ジャイロセンサ18P,18Yの出力値に基づいてカメラのブレを表す手ブレ量(加速度)を検出する。一方、ステップS4からステップS16へ進んだ場合には、CPU35は、RAM37に保存されている手ブレ量をクリアする。ステップS16の処理が終了したら、ステップS1へと戻る。
ステップS6では、ステップS5で検出された手ブレ量が、RAM37に保存されている手ブレ量よりも大きいか否かを判定する。ステップS6において、検出された手ブレ量がRAM37に保存されている手ブレ量よりも大きいと判定されると、ステップS7に進む。ステップS7では、RAM37に保存されていた手ブレ量を廃棄し、検出された手ブレ量をRAM37に保存する。一方、ステップS6において、検出された手ブレ量がRAM37に保存されている手ブレ量以下であると判定されるとステップS12へと進む。ステップS8では、ステップS5で取得された手ブレ量とシャッタスピードおよび撮影光学系1の焦点距離とに基づいて、CCD撮像面上における像ズレ量を打ち消すのに必要な補正レンズ311の移動量Dを算出する。
ところで、CCD撮像面上での像ズレ量は、単に手ブレ量だけに依存するのではなく、シャッタスピードや撮影光学系1の焦点距離も関係する。例えば、ズーム状態が望遠側であって焦点距離が長い場合には、手ブレ量が同じであっても像ズレ量はより大きくなる。また、シャッタ速度が遅くなるほど露光時の像ズレ量も大きくなる。すなわち、手ブレ量をC、シャッタ速度をt、焦点距離をfとすれば、像ズレ量はこれらをパラメータとする関数G(C,t、f)で表すことができる。そして、その像ズレ量を打ち消すのに必要な補正レンズ311の移動量Dは、D=k・Gと表すことができる。kは、像ズレ量Gを補正レンズ311の移動量Dに変換するための係数である。
ステップS9では、ステップS8で算出された移動量Dの大きさ|D|が所定閾値Dth以下か否かを判定する。ステップS9において、閾値Dth以下と判定されるとステップS10へ進み、閾値Dthよりも大きいと判定されるとステップS12へ進む。なお、手ブレ量は各ジャイロセンサ28P,28Yで検出される各加速度のそれぞれについて得られ、それらの各々に対してCPU35により移動量DP,DYが算出される。ステップS9の判定における移動量Dとしては、移動量DP,DYのいずれか大きい方が採用される。
ステップS9で|D|≦Dthと判定された場合には、ステップS10およびS11の処理を順に行って位置検出の分解能の変更を行う。すなわち、ステップS10においてCPU35は、ステップS8で算出された移動量Dに応じて補正レンズ311の駆動範囲を範囲H2に設定する。そして、ステップS11において、その駆動範囲H2に対応する位置検出器271P,271Yの出力範囲とA/D変換器の入力電圧範囲とが一致するように、位置検出器271P,271Yの設定を変更する。一方、ステップS9で|D|が閾値Dthよりも大きいと判定された場合には、ステップS12に進む。
図4は補正レンズ311の駆動範囲の一例を示す図であり、光軸を中心とする八角形領域で表される2つの駆動範囲H1,H2を示す。図4において、縦軸はカメラのピッチング方向の移動量DPを表し、横軸はカメラのヨーイング方向の移動量DYを表す。通常、補正レンズ311が移動可能な範囲は機械的なリミットによって制限されており、それ以上移動できないような構造になっている。そして、補正レンズ311をボイスコイルモータ18P,18Yで駆動する場合には、その機械的なリミットよりも狭い範囲で補正レンズ311を駆動制御する。上述した駆動範囲H1,H2は、この駆動制御の範囲を表している。
例えば、ステップS8で算出される補正レンズ311の移動量(DY,DP)が(DY1,DP1)であった場合、CPU35の命令により、補正レンズ311は図4の光軸から点P1(DY1,DP1)まで移動されることになる。この場合、DY1<DP1であってDP1<Dthなので、ステップS9ではDP1とDthとが比較され、ステップS9からステップS10へと進む。一方、補正レンズ311の移動量が点P2(DY1,DP1)で表されるような場合には、DY2>DP2であってDY2>Dthなので、ステップS9ではDY2とDthとが比較され、ステップS9からステップS12へと進む。
ステップS11では、ステップS10においてCPU35が駆動範囲を第2の範囲H2に設定したのに合わせて、駆動範囲H2に対応するホール素子271bの出力範囲がA/D変換器の入力電圧範囲と一致するように、CPU35は、ホール素子271bに流す電流を調整する。本実施の形態では、出力電圧とレンズ位置との関係が図6に示す直線L2となるように、ホール素子271bに流す電流を電流値I2に設定する。電流値をI2に増加すると直線L2の傾きは直線L1より急激になり、補正レンズ311の位置変化に対する電圧変化が直線L1の場合よりも大きくなる。ここでは、駆動範囲H2(−Dthから+Dthまで)に対応する出力電圧範囲が、直線L1の場合と同じ−V0/2〜+V0/2となるように電流値I2を設定する。
ステップS10,S11の処理を実行することにより、駆動範囲H2における位置検出の分解能は、駆動範囲H1の場合の分解能よりも高くなる。図7は分解能を説明する図であり、(a)は駆動範囲H1の場合、(b)は駆動範囲H2の場合を示す。ホール素子271bの出力電圧をaビットでA/D変換すると、駆動範囲H1,H2における出力電圧変化の幅V0は、電圧変化幅V0/2毎に2段階に分類される。図7ではa=8の場合を示した。この電圧変化幅V0/2に対応する位置変化は位置検出の分解能ΔDを表しており、駆動範囲H1(−D1〜+D1)の場合にはΔD=2D1/2であって、駆動範囲H2(−Dth〜+Dth)の場合にはΔD=2Dth/2となる。すなわち、駆動範囲H2における分解能は、駆動範囲H1における分解能の(Dth/D1)倍となり、より小さな位置変化まで検出可能となる。
ステップS12では、レリーズボタンが全押しされてレリーズスイッチ31の全押しスイッチがオンとなった否かを判定する。ステップS12で全押しされたと判定されるとステップS13へ進み、そうでない場合にはステップS4へ戻る。ステップS13では、CPU35は、露光時の条件(シャッタスピード、焦点距離、手ブレ量)に基づいて算出される移動量に基づいて補正レンズ311を移動する。ステップS14では、CPU35は撮影処理を行う。ステップS15では、CPU35はRAM37に保存されている手ブレ量をクリアする。ステップS15の処理が終了したら、ステップS1へと戻る。
図8は、カメラ背面側に設けられた表示装置42に補正レンズ311の移動量を表示した場合の、表示例を示す図である。表示装置42の表示画面上には、撮像画像がスルー画として表示される。表示画面の左上領域421には、駆動範囲H1,H2を示す表示と、補正レンズ311の現在位置を示す表示422とが示されている。表示422の表示位置は、カメラの手ブレによって時々刻々と変化する。駆動範囲H1,H2の中央が光軸と一致しており、光軸からの距離が補正レンズ311の移動距離に相当する。図8に示す例では駆動範囲H2に設定されており、駆動範囲H2の境界の方が太く表示されている。このような表示を行うことにより、ユーザは、駆動範囲の設定状態を容易に知ることができる。
なお、上述した実施の形態では、CPU35は、算出された補正レンズ311の移動量に基づいて自動的に駆動範囲を設定して分解能を変更した。しかし、表示装置42に表示される補正レンズ311の現在位置を参考にして、ユーザがマニュアルで駆動範囲を設定できるようにしてもよい。例えば、図8に示すブレ補正範囲選択スイッチ41(41a,41b)のボタン41aを操作すると駆動範囲が拡大され、ボタン41bを操作すると駆動範囲が縮小される。ホール素子271bの電流Iは、マニュアル設定により駆動範囲が変更されると、設定された駆動範囲に応じて自動的に変更される。
また、ブレ補正スイッチ30の操作により、補正レンズ311によるブレ補正制御をオン・オフできるようにしてもよい。例えば、三脚を使用しての撮影の場合手ブレのおそれがないので、ブレ補正制御をオフすることで解像の向上を図ることができる。
このように、本実施の形態では、手ブレ量に基づく補正レンズ311の移動量が少ない撮影条件において、補正レンズ311の駆動範囲を狭めるとともに、ホール素子271bの電流を増加して出力電圧の変化幅V0をA/D変換器の入力電圧範囲に一致させるようにした。その結果、図7(b)に示すように、補正レンズ311の位置検出の分解能が向上し、手ブレ補正の精度を高めることができる。逆に、補正レンズ311の移動量が大きい場合には駆動範囲を拡げるようにしたので、手ブレに対する余裕を持って補正制御を行うことができる。
上述した実施の形態では、ホール素子271bの電流値Iを大きくすることで、1LSB(LessSignificant Bit)当たりの移動量を小さくして分解能を高めたが、A/D変換器に対する電圧の割り当てを変更して入力電圧範囲を狭めることによっても分解能の向上させることができる。また、設定できる駆動範囲H1,H2を予め決めておき、移動量Dの大きさが閾値Dth以上であるか否かで駆動範囲H1,H2のいずれかを選択するようにしたが、算出された移動量に所定のマージンを加えたものを境界とし、その境界の内側を駆動範囲に設定するようにしても良い。
さらに、位置検出器271P,271Yとしては、上述したホール素子271bに限らず種々のセンサを用いることができる。図9は、PSD(PositionSensitive Detector)を用いた場合を説明する図である。PSD500およびLED501は、固定枠300b側に固定されている。補正レンズ311を保持する可動枠300aには、LED501から出射されたLED光502が通過する開口320が形成されている。開口320を通過したLED光502は、PSD500に入射する。PSD500は入射光量に応じた電流を出力するので、それを電圧に変換した後にA/D変換し位置情報として利用する。
図9(a)は補正レンズ311が光軸上にある場合を示しており、この場合にはLED光502は開口320の中心を通過する。一方、図9(b)は、補正レンズ311が図示左側へと移動した場合を示す。開口320が左側にずれてLED光502の一部が可動枠300aに遮られ、PSD500への入射光量が減少する。その結果、補正レンズ311の移動量と電圧との間に、図6のL1に相当する関係を得ることができる。また、LED501に流す電流値を変えて出射光量を増加させると、PSD500から出力される電流値が増加するので、図6のL2に相当する関係が得られる。よって、PSD500を使用した場合も、ホール素子271bを用いた場合と同様の補正制御を行うことができる。
上述した実施の形態では、撮影光学系1は焦点距離が可変なズームレンズ系を構成していたので、移動量は手ブレ量、シャッタスピードおよび焦点距離に基づいて算出されたが、単焦点レンズのカメラであれば手ブレ量およびシャッタスピードに基づいて算出される。そのため、露出条件に変化がない場合には、手ブレ量に基づいて分解能が設定されることになる。なお、上述したように補正レンズを光軸と交わる方向に移動して手ぶれ補正を行う代わりに、CCD2側を光軸と交わる方向に移動することで手ぶれ補正を行うカメラがあるが、本発明はそのようなカメラの場合にも同様に適用することができる。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
本発明によるカメラの一実施の形態を示すブロック図である。 ブレ補正レンズユニットを示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本実施の形態におけるブレ補正動作の一例を示すフローチャートである。 補正レンズ311の駆動範囲H1,H2を示す図である。 ホール素子271bの等価回路を示す図である。 補正レンズ311の位置とホール素子271bの出力電圧との関係を示す図であり、直線L1は駆動範囲H1の場合を示し、曲線L2は駆動範囲H2の場合を示す。 分解能を説明する図であり、(a)は駆動範囲H1の場合を、(b)は駆動範囲H2の場合を示す。 カメラに設けられた表示装置42に補正レンズ311の移動量を表示した場合の、表示例を示す図である。 位置検出器としてPSDを用いた場合を説明する図であり、(a)は補正レンズ311が光軸上にある場合を示し、(b)は補正レンズ311が図示左側へと移動した場合を示す。
符号の説明
1:撮影光学系、2:CCD、18a:駆動回路、18P,18Y:ボイスコイルモータ、22:シャッタ絞りユニット、28P,28Y:ジャイロセンサ、29:ブレ補正制御部、30:ブレ補正スイッチ、31:レリーズスイッチ、35:CPU、40:ジャイロセンサ駆動回路、41:ブレ補正範囲選択スイッチ、42表示装置、271P,271Y:位置検出器、273:位置検出制御部、300a可動枠、300b:固定枠、311:補正レンズ、271b:ホール素子、500:PSD、501:LED、H1,H2:駆動範囲

Claims (8)

  1. カメラのブレ量を検出するブレ量検出手段と、
    前記ブレ量に基づいて補正レンズと撮像素子との少なくとも一方を光軸と交わる方向に移動することにより、前記撮像素子の撮像面上における被写体像のブレを補正するブレ補正手段と、
    前記補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の位置を検出する位置検出手段と、
    前記ブレ量が所定のブレ量より大きい場合には、前記位置検出手段の位置検出分解能を第1の分解能に設定し、前記ブレ量が所定のブレ量よりも小さい場合には、前記位置検出手段の位置検出分解能を前記第1の分解能より高い第2の分解能に設定する分解能設定手段とを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記ブレ量に基づいて前記補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の移動量を判定する移動量判定手段をさらに有し、
    前記分解能設定手段は、前記移動量が前記所定のブレ量に対応する所定の移動量より大きい場合には、前記位置検出手段の位置検出分解能を第1の分解能に設定し、前記移動量が前記所定の移動量よりも小さい場合には、前記位置検出手段の位置検出分解能を前記第1の分解能より高い第2の分解能に設定することを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    (a)前記ブレ量が所定のブレ量より大きい場合には、前記補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の移動範囲を第1の移動範囲に設定し、(b)前記ブレ量が所定のブレ量より小さい場合には、前記補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に設定する移動範囲設定手段を備え、
    前記位置検出手段は、位置センサと該位置センサの出力電圧をA/D変換するA/D変換器とを有し、
    前記分解能設定手段は、前記第1および第2の移動範囲に応じた前記位置センサの出力電圧範囲が互いに等しくなるように前記位置センサを制御して、前記第1および第2の分解能を設定することを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記位置検出手段は、位置センサと該位置センサの出力電圧をA/D変換するA/D変換器とを備え、
    前記分解能設定手段は、前記A/D変換器により前記出力電圧をA/D変換する際に、前記第1の分解能の場合には第1の電圧範囲をA/D変換させ、前記第2の分解能の場合には前記第1の電圧範囲よりも狭い第2の電圧範囲をA/D変換させることを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記ブレ補正手段によるブレ補正の範囲をマニュアル設定するための入力操作部をさらに備え、
    前記分解能設定手段は、前記入力操作部による前記範囲の設定が行われると、前記ブレ量の大きさに依らず、前記範囲に基づいて前記位置検出手段の位置検出分解能を設定することを特徴とするカメラ。
  6. カメラのブレ量を検出するブレ量検出手段と、
    前記ブレ量に基づいて補正レンズと撮像素子との少なくとも一方を光軸と交わる方向に移動することにより、前記撮像素子の撮像面上における被写体像のブレを補正するブレ補正手段と、
    前記補正レンズと撮像素子との少なくとも一方の位置を検出する位置検出手段と、
    前記ブレ補正手段によるブレ補正の範囲をマニュアル設定するための入力操作部と、
    前記範囲に基づいて前記位置検出手段の位置検出分解能を設定する分解能設定手段とを備えたことを特徴とするカメラ。
  7. 請求項5または6に記載のカメラにおいて、
    ユーザが前記入力操作部を操作して前記範囲をマニュアル設定するための指標を、前記ズレ量検出手段により検出された前記ブレ量に基づいて表示する表示手段をさらに有することを特徴とするカメラ。
  8. 請求項3に記載のカメラにおいて、
    前記移動量は、前記ブレ量検出手段により検出されたブレ量と、シャッタスピードと、撮影光学系の焦点距離とに基づいて算出されることを特徴とするカメラ。
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