JP4861110B2 - 光学機器 - Google Patents
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レンズMPU124は、フォーカスレンズ制御、絞り制御及び防振制御等のための初期設定を行う。
レンズMPU124は、各スイッチの状態検出やズーム及びフォーカスレンズ126,125の位置検出を行う。ここにいうスイッチとしては、オートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り換えスイッチ(図示せず)や、防振機能のON/OFFスイッチ139などがある。
レンズMPU124は、カメラ側からフォーカス駆動命令の通信があったかどうかを判定する。フォーカス駆動命令が受信されていればステップ203へ、受信されていなければステップ207へ進む。
カメラからのフォーカス駆動命令には、フォーカスレンズ125の目標駆動量(パルス数)の情報も含まれる。レンズMPU124は、フォーカス制御回路129内に設けられたフォーカスエンコーダ(図示せず)から出力されるパルス数をモニタして、フォーカスレンズ125を合焦位置に移動させるよう、フォーカスモータ130を目標駆動量、駆動する。
レンズMPU124は、フォーカスモータ130の駆動量が目標駆動量Pに達したかどうかを判定する。目標駆動量に達していればステップ205へ、達していなければステップ206へ進む。
レンズMPU124は、合焦状態が得られたとしてフォーカスレンズ126(フォーカスモータ130)の駆動を停止させる。
レンズMPU124は、目標駆動量までの残り駆動量に応じて、フォーカスモータ130の駆動速度を設定する。残り駆動量が少なくなるにしたがって、駆動速度を減じる。
ステップ201で防振機能ON/OFFスイッチ139のOFFが検出された場合は、不図示のロック機構によって防振レンズ127をその光軸が撮像光学系の光軸に一致した状態でメカ的にロックする。一方、防振機能ON/OFFスイッチ139のONが検出された場合は、カメラ側からステータス通信によりレリーズスイッチの半押し操作(SW1ON)が検出されることを条件に上記ロックを解除(アンロック)する。これにより、防振動作が可能な状態となる。
レンズMPU124は、カメラ側からレンズ内の全てのアクチュエータの駆動を停止させる命令(全駆動停止命令)を受信したかどうかを判定を行う。カメラ側で所定時間の間何も操作がなされない場合に、この全駆動停止命令がレンズ側に送信される。
(ステップ209)
レンズMPU124は、カメラ側からレンズ内の全てのアクチュエータの駆動を停止させる。また、レンズMPU124自体も、スリープ(停止)状態にする。さらに、リニアモータ133への給電も停止させる。その後、カメラ側で何らかの操作が行われると、カメラ側からレンズ側にそれを示す通信が行われ、レンズMPU124はスリープ状態を解除する。
レンズMPU124は、このステップでカメラ側からの命令(コマンド)を解析し、その結果に応じた処理に分岐する。
レンズMPU124は、フォーカス駆動命令を受信した場合は、ステップ302で目標駆動量に応じてフォーカスモータ130の速度を設定し、フォーカスレンズ駆動を開始する。
レンズMPU124は、絞り駆動命令を受信した場合は、送信されてきた絞り駆動データに基づいて絞り128を駆動するため、ステップ304で絞りモータ138の駆動パターンを設定する。そして、設定した駆動パターンを絞り制御回路33を介して絞りモータ138に出力し、絞り128を駆動する。
レンズMPU124は、カメラからステータス通信命令を受信する。そして、ステップ306で、交換レンズ102の焦点距離情報や防振動作状態などのレンズステータス情報をカメラ側に送信したり、カメラステータス情報(レリーズスイッチの状態、撮像モード、シャッター速度などの情報)を受信したりする。ここで、カメラが撮像準備中(SW1ON)であるか撮像動作中(SW2ON)であるかを判別し、後述する振れ検出の特性切り換えを行う。
レンズMPU124は、その他の命令、例えばフォーカスレンズ125のフォーカス敏感度データ通信命令や、レンズ光学データ通信命令を受けて、ステップ308でそれらの通信処理を行う。
レンズMPU124は、角速度センサ135からの角速度信号(振れ信号)をA/D変換する。A/D変換結果は、レンズMPU124内のVAD_DATで設定される不図示のRAM領域に格納される。
レンズMPU124は、SW1ON=1(ON)で否か、つまりレリーズスイッチが半押し操作されて撮像準備状態になったか否かを判定する。SW1ON=1であればステップ403へ、SW1ON=0(OFF)であればステップ402へ進む。
レンズMPU124は、防振制御を行わないので、第1及び第2の積分演算の初期化を行う。
レンズMPU124は、第1の積分演算を行う。第1の積分演算の結果はレンズMPU124内のINT1_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。また、防振の開始後、所定時間が経過するまでは時定数の切り換えを行い、防振の立ち上がり時における像揺れを緩和する。
レンズMPU124は、振れ信号VAD_DATから第1の積分演算の結果を減算する。演算結果は、レンズMPU124内のHPF_DATで設定される不図示のRAM領域に格納される。
レンズMPU124は、ステップ404での演算結果HPF_DATを入力信号として、第2の積分演算を行う。この演算結果は、レンズMPU124内のINT2_DATで設定される不図示のRAM領域に格納される。
レンズMPU124は、SW2ON=1であるか否か、つまりレリーズスイッチが全押し操作されて撮像動作に入ったか否かを判定する。これは、図3のステップ305,306のステータス通信の処理結果から判定する。SW2ON=1であればステップ409へ、SW2ON=0であればステップ407へ進む。
撮像動作中ではないので、レンズMPU124は、第2の積分演算の結果であるINT2_DATをレンズMPU124内のDEG_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。DEG_DATは振れ角変位信号である。
レンズMPU124は、前述した角速度センサ135のオフセットのデータをラッチしたことを示すオフセット調整制御用フラグOFST_LCHをクリアする。
レンズMPU124は、撮像動作中であるので、オフセットデータをラッチしたか否か、すなわたOFST_LCH=1か否かを判定する。OFST_LCH=1であればステップ411へ、OFST_LCH=0であればステップ410へ進む。
レンズMPU124は、オフセットデータをラッチしていないので、第1の積分演算の結果INT1_DATと第2の積分演算の結果INT2_DATとの差を求め、オフセットデータOFST_DTを算出する。
レンズMPU124は、第1の積分演算の結果INT1_DATからオフセットデータOFST_DTを差し引き、その結果をレンズMPU124内のDEG_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。DEG_DATは振れ角変位信号である。
ズームレンズ126及びフォーカスレンズ125のポジションに応じて、振れ角変位信号DEG_DATを補正するための防振レンズ127の偏心量(敏感度)が変化するので、レンズMPU124は、その調整を行う。具体的には、ズーム及びフォーカスレンズ126,125のポジションをそれぞれいくつかのゾーンに分割し、各ゾーンにおける平均的な光学防振敏感度(deg/mm)をテーブルデータから読み出して、防振レンズ駆動データに変換する。この変換結果は、レンズMPU124内のSFTDRVで設定される不図示のRAM領域に格納される。
レンズMPU124は、防振レンズエンコーダ134からの出力により得られる防振レンズ127の位置を示す信号をA/D変換し、該A/D結果をレンズMPU124内の SFTPST で設定されるRAM領域に格納する。
レンズMPU124は、フィードバック演算(SFTDRV-SFTPST)を行う。演算結果はレンズMPU124内の SFT_DTで設定されるRAM領域に格納される。
レンズMPU124は、ループゲインLPG_DTとステップ407での演算結果SFT_DTとを乗算する。この演算結果は、レンズMPU124内の SFT_PWMで設定されるRAM領域に格納される。
レンズMPU124は、安定した防振制御系を得るために位相補償演算を行う。
レンズMPU124は、ステップ416での演算結果をPWM信号としてレンズMPU124の出力ポートから出力する。これにより、防振割込みが終了する。PWM信号は、防振制御回路132内の不図示のドライバー回路に入力され、該ドライバー回路によってリニアモータ133が駆動されることで、防振レンズ127がピッチ方向及びヨー方向のうち少なくとも一方に移動して防振動作が行われる。
102 交換レンズ
107 カメラシステムMPU
112 撮像素子
124 レンズMPU
125 フォーカスレンズ
126 ズームレンズ
127 防振レンズ
133 リニアモータ
135 角速度センサ
136 信号処理回路
Claims (5)
- 振れを検出する振れ検出手段の出力を積分する第1の積分手段と、
前記振れ検出手段の出力から前記第1の積分手段の出力を減算する減算手段と、
前記減算手段の出力を積分する第2の積分手段と、
前記第1の積分手段の出力と前記第2の積分手段の出力との差から得られる前記振れ検出手段のオフセット成分に対応するオフセットデータを前記第1の積分手段の出力から差し引くオフセット調整手段と、
撮像前は前記第2の積分手段の出力に基づいて、像振れを低減するための防振手段を制御し、撮像中は前記オフセット調整手段の出力に基づいて前記防振手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする光学機器。 - 前記振れ検出手段は、回転振れを検出することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
- 前記振れ検出手段と前記防振手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
- 前記防振手段は、撮像光学系の一部を構成する光学素子を移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の光学機器。
- 振れを検出する振れ検出手段の出力を積分する第1の積分ステップと、
前記振れ検出手段の出力から前記第1の積分ステップでの出力を減算する減算ステップと、
前記減算ステップでの出力を積分する第2の積分ステップと、
前記第1の積分ステップでの出力と前記第2の積分ステップでの出力との差から得られる前記振れ検出手段のオフセット成分に対応するオフセットデータを前記第1の積分ステップでの出力から差し引くオフセット調整ステップと、
撮像前は前記第2の積分ステップでの出力に基づいて、像振れを低減するための防振動作を行うステップと、
撮像中は前記オフセット調整ステップでの出力に基づいて、像振れを低減するための防振動作を行うステップと、を含むことを特徴とする防振制御方法。
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