JP2006309086A - 光学機器 - Google Patents

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石川  正哲
Jun Sugita
杉田  潤
Hirotaka Nagao
裕貴 長尾
Katsuhiro Inoue
勝啓 井上
Mitsuru Shinohara
篠原  充
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Abstract

【課題】 支持部材の種類や設置状況に応じた最適な振れ補正を行えるようにした光学機器を提供する。
【解決手段】 光学機器は、振れ補正制御を行う制御手段201と、該光学機器が支持部材20によって支持されている支持状態において第1の撮影時に発生した振れを検出して得られた振れ情報を記憶する記憶手段206とを有する。制御手段は、支持状態における第2の撮影時に、該記憶された振れ情報に基づいて振れ補正制御を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズ装置、カメラ等の光学機器に関し、特に、振れ補正機能を備えた光学機器に関する。
光学機器には、手振れや撮影動作によって該光学機器に加わる振れに起因する像振れを補正する防振システムが搭載されていることが多い。
防振システムは、レーザージャイロ等により振れの加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出し、この検出結果に応じて撮影光軸を光学的に偏心させたり、撮像素子を用いて取得された画像データからの出力範囲をシフトさせたりするものである。
このような防振システムには、撮影者が手持ちで撮影する場合や三脚で支持して撮影する場合など、様々な状況に応じた最適な特性がある。例えば、手持ち撮影の場合には、手振れによる低周波域の振れまで補正する必要があるが、三脚撮影の場合には、低周波域の振れの補正は必要ないが、カメラのクイックリターンミラーやシャッタの動作に伴う高周波域の振動を補正しなければならない。
特許文献1には、手持ち撮影状態か三脚撮影状態かを振れの検出結果に基づいて判別し、三脚撮影状態では、手持ち撮影状態に対して振れ検出に用いられるバンドパスフィルタの特性を変更して、低周波域をカットし、高周波域の振れのみ補正を行う光学機器が提案されている。
特開特開2000−39640号公報(段落0057〜0060、図1等)
上記特許文献1の光学機器では、三脚撮影状態を判別した場合に、三脚の種類にかかわらず、三脚撮影用の防振モードとして一律の振れ補正制御を行っている。しかしながら、三脚の種類による剛性の違いや三脚の設置状態等によって振れの発生の仕方が変わるため、三脚撮影状態であることを判別できたとしても、必ずしも最適な振れ補正を行えるとは限らない。
また、三脚撮影状態での振れは、レリーズ時におけるカメラ動作に起因した振れであり、周波数が高い。このため、該振れを完全に補正するためには、振れ補正制御の周波数特性を高周波側まで拡張する必要があるが、実際には、振れ補正に関わる動作部の追従遅れ等により限界がある。
本発明は、三脚等の支持部材の種類や設置状況に応じた最適な振れ補正を行えるようにした光学機器を提供することを目的の1つとしている。
1つの側面としての本発明の光学機器は、振れ補正制御を行う制御手段と、該光学機器が支持部材によって支持されている支持状態において第1の撮影時に発生した振れを検出して得られた振れ情報を記憶する記憶手段とを有する。制御手段は、支持状態における第2の撮影時に、該記憶された振れ情報に基づいて振れ補正制御を行うことを特徴とする。
また、他の側面としての本発明の補正制御プログラムは、振れ補正制御を行う制御ステップと、該光学機器が支持部材によって支持されている支持状態において第1の撮影時に発生した振れを検出して得られた振れ情報を記憶する記憶ステップとを有する。そして、制御ステップは、支持状態における第2の撮影時に、該記憶された振れ情報に基づいて振れ補正制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、三脚等の支持部材による支持状態での第1の撮影時に実際に検出した振れ情報に基づいて、その後の第2の撮影時の振れ補正制御を行うので、支持部材の種類や設置状態に関係なく、支持状態での最適な振れ補正を行うことができる。
なお、第1の撮影時の振れ情報から第2の撮影時の振れを予測し、該予測情報に基づき、第2の撮影開始に先行して振れ補正制御を開始することにより、振れ補正に関わる動作部の追従性の遅れを補うことができ、支持状態に特有な高周波域での振れ補正も適切に行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1の光学機器であるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラの構成を示している。図1において、1はカメラ本体、2は該カメラ本体1に装着された交換レンズである。カメラ本体1は、支持部材としての三脚20の雲台部に取り付けられ、該三脚20によって支持されている。
カメラ本体1において、3はクイックリターンミラーである。該クイックリターンミラー3は、被写体観察状態では交換レンズ2内の撮影光学系からの光路内に配置され、光束の一部を後述するファインダー光学系に導くと共に、残りの光束をサブミラー4を介して焦点検出ユニット5へと導く。また、クイックリターンミラー3は、撮影時には、上記光路外に待避するよう回動し、撮影終了後に再び光路内に戻るよう回動する。
焦点検出ユニット5は、入射した光束を2分割するコンデンサレンズと、各分割光束を再結像させる2つのセパレータレンズと、結像された被写体像を光電変換するCCDセンサ等のラインセンサとにより構成され、いわゆるTTL位相差検出方式で撮影光学系の焦点状態を検出する。
6は撮影時に撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する撮像素子であり、CCDセンサやCMOSセンサ等の半導体素子により構成されている。
ファインダー光学系は、ペンタプリズム7と接眼レンズ8とにより構成され、クイックリターンミラー3によって反射された被写体像を撮影者の目に導く。
19はフォーカルプレーンシャッタであり、先幕と後幕を駆動することで、撮像素子6の露光を制御する。
交換レンズ2において、11は固定の第1レンズユニット、12はフォーカシング光学系としての第2レンズユニット、13は変倍光学系としての第3レンズユニットである。さらに、14は振れ補正光学系としての第4レンズユニットである。これら第1〜第4レンズユニット11〜14を通る光束の量(光量)は、絞りユニット15によって制限される。
第2レンズユニット12は、AF駆動モータ16からの駆動力を受けて光軸方向に移動し、ピント合わせを行う。
第3レンズユニット13は、撮影者によるズーム操作を伝達する不図示の伝達機構によって光軸方向に駆動され、変倍を行う。
第4レンズユニット14は、振れ補正アクチュエータ18からの駆動力を受けて、光軸に対して略直交する方向に移動して光軸を偏心させることにより、像振れ補正を行う。なお、本実施例では、第4レンズユニット14を略光軸直交方向にシフトさせて像振れ補正を行う場合について説明するが、レンズユニットを光軸上の点を中心に回動させたり、2枚の透明板の間に液体を満たしたプリズム部材を光軸方向において変形させたりして像振れ補正を行うようにしてもよい。
絞りユニット15は、絞りアクチュエータ17によって絞り羽根が駆動されることにより、絞り開口径を増減させる。
図2には、本実施例のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムの電気的構成を示している。図中、100はデジタルカメラ本体、200は交換レンズ本体を示している。101はマイクロコンピュータで構成されるカメラCPUであり、後述のようにカメラ本体100内の各部の動作を制御するとともに、レンズ本体200の装着時には、カメラ接点102を介してレンズCPU201との通信を行う。レンズCPU201は、レンズ本体100内の各部の動作を制御するとともに、カメラ本体100に装着された時にはレンズ接点202を介してカメラCPU101との通信を行う。
カメラCPU101からレンズCPU201に通信される情報には、焦点検出情報や絞り駆動命令等があり、レンズCPU201からカメラCPU101に通信される情報には、フォーカシング光学系としての第2レンズユニット12や変倍光学系としての第3レンズユニット13の位置情報等がある。
カメラ接点102はレンズ側との通信を行うための通信接点や、レンズ側に電源を供給する電源用接点を含む。
103は、外部から操作可能な電源スイッチであり、カメラCPU101を立ち上げてシステム内の各アクチュエータやセンサ等への電源供給およびシステムを動作可能な状態とするためのスイッチである。
104は、外部より操作可能な2段ストローク式のレリーズスイッチであり、その出力信号はカメラCPU101に入力される。カメラCPU101は、レリーズスイッチ104を構成する第1ストロークスイッチ(SW1)からのON信号に応じて測光ユニット105による測光動作を行わせ、その結果に基づいて露光量を決定する。また、焦点検出ユニット106に焦点検出エリア内に存在する被写体に対するデフォーカス状態を検出させ、これに焦点を合わせるために必要な第2レンズユニット12の駆動量を決定する。
また、カメラCPU101は、レリーズスイッチ104を構成する第2ストロークスイッチ(SW2)からのON信号に応じて、レンズCPU101に絞り駆動命令を送信するとともに、シャッタ・ミラー駆動部107に露光開始命令を送信して、クイックリターンミラー(図1中の3)のアップ動作およびフォーカルプレーンシャッタ(図1中の19)の開放動作を行わせる。さらに、撮像素子108に被写体像を光電変換させ、信号処理部109に画像データを生成させる。生成された画像データは、画像記録部110にて、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に記録、保存される。
202はレンズ接点であり、カメラ側との通信を行うための通信接点やカメラ側から電源供給を受ける電源用接点を含む。
203は外部から操作可能な防振操作スイッチであり、撮影者が像振れ補正動作(防振動作)をレンズに行わせるかどうかを選択するためのスイッチである。該防振操作スイッチ203がONされることにより、像振れ補正動作が行われる。
204は振動ジャイロ等からなる角速度センサであり、レンズCPU201からの命令に従ってレンズ本体200、つまりは、カメラシステム全体の縦振れ(ピッチ方向振れ)および横振れ(ヨー方向振れ)の角速度を検出する検出部と、該検出部の出力を電気的あるいは機械的に積分して振れ変位を演算してレンズCPU201に出力する演算出力部とから構成されている。
レンズCPU201は、以下に説明する三脚検知部205、振れ情報記憶部206、補正制御決定部207および補正駆動制御部208を含む。
三脚検知部205は、角速度センサ204の検出結果から手持ち撮影状態か、支持部材としての三脚20が装着された撮影状態(三脚撮影状態)かを判別する。この三脚検知部205は、角速度センサ204により検出された振れ変位(振幅)を所定値と比較して、該振幅が該所定値より大きい場合は手持ち撮影状態と判別し、該所定値より小さければ三脚撮影状態と判別する。判別結果は、後述する補正駆動制御部208に出力される。
振れ情報記憶部206は、三脚撮影状態と判別された場合に、撮影動作中の角速度センサ204からの検出結果である、振れの振幅と周波数の情報を含む振れ情報を記憶するメモリである。ここで、「撮影動作」には、少なくとも第2ストロークスイッチSW2からのオン信号に応じたクイックリターンミラー3のアップ動作およびシャッタ19の先幕の駆動から、シャッタ19の後幕の駆動による撮像素子108の露光終了までを含む。但し、第1ストロークスイッチSW1からのオン信号に応じた測光、焦点検出、AF、さらには露光終了後のクイックリターンミラー3のダウン動作を含めてもよい。なお、記憶される振れ情報は、三脚撮影状態が検出されている状態では、露光動作毎に更新される。また、カメラ電源がオフされた場合あるいは手持ち撮影状態と判断された場合には、デフォルトで設定されている所定の振れ情報が振れ情報記憶部206に記憶(リセット)される。
補正制御決定部207は、三脚撮影状態が検知された場合に、前述した振れ情報記憶部206にて記憶された前回の撮影動作中の振れ情報に基づいて振れ補正制御方法を決定する。ここで、三脚撮影状態での振れは手振れには関係がなく、カメラの撮影動作により生じる再現性の高い振れである。このため、本実施例の補正制御決定部207は、前回の撮影動作中での振れの振幅と周波数とに基づいて次回の撮影動作中に発生するであろう振れを予測し、その予測値に基づいて、次回の撮影動作の開始信号(第2ストロークスイッチSW2のオン信号)にほぼ同期した、該予測値に応じた振れ補正制御を行う決定をする。
補正駆動制御部208は、三脚検知部205からの情報と補正制御決定部207からの情報、さらには角速度センサ204からの振れ情報に基づいて、振れ補正光学系としての第4レンズユニット14を駆動する振れ補正アクチュエータ18の駆動を制御する。なお、これら第4レンズユニット14および振れ補正アクチュエータ18は、振れ補正部209に含まれる。
具体的には、三脚検知部205により手持ち撮影状態と判別された場合は、角速度センサ204から得た振れ情報に基づいてその振れを打消すように第4レンズユニット14(振れ補正アクチュエータ18)の駆動制御が行われる。一方、三脚撮影状態と判別された場合には、撮影動作開始前は第4レンズユニット14の光軸を撮影光学系の光軸と略一致させるように第4レンズユニット14の位置制御を行い、撮影動作開始時には、前述したように前回の撮影動作中の振れ情報に基づいて今回の撮影動作中の振れ予測値を求め、その予測値に基づいて、該撮影動作に対する第4レンズユニット14の駆動を制御する。
このとき、補正駆動制御部208は、振れ予測値の周波数に応じた振れ補正アクチュエータ18の追従遅れ(位相遅れ)の見込み値に基づいて、振れ補正アクチュエータ18の駆動を制御するための駆動信号の出力タイミングを先行させる。つまり、次回の撮影動作の開始に先行して該撮影動作に対する振れ補正制御を開始する。例えば、振れ周波数が高く、振れ補正アクチュエータ18の位相遅れが大きい場合には、駆動信号に対する実際の第4レンズユニット14の駆動が遅れる分、駆動信号の位相が振れ予測値の位相に対して先行するように(進ませて)駆動信号を出力する。これにより、次回の撮影動作により実際に発生する振れに対して遅れることなく当該振れを打消すように第4レンズユニット14を駆動することができる。なお、この位相遅れを補正する制御については、さらに詳しく後述する。
なお、三脚撮影状態が検出されたときの最初の撮影動作時には、デフォルトで設定された三脚撮影時の振れ情報により決められた予測値に基づいて振れ補正光学系の駆動が制御される。
なお、振れ補正部209の振れ補正アクチュエータ18は、第4レンズユニット14を光軸に対して直交するX方向に駆動する永久磁石およびコイルからなるX方向駆動部と、該第4レンズユニット14を光軸方向およびX方向に対して直交するY方向に駆動する永久磁石およびコイルからなるY方向駆動部とにより構成される。なお、振れ補正部209には、振れ補正を行わないときに、第4レンズユニット14を撮影光学系の光軸に略一致する位置にロック保持するためのロック機構とこれを駆動するアクチュエータが含まれる。
210はフォーカス部であり、図1に示したフォーカシング光学系としての第2レンズユニット12と、カメラCPU101から送信された駆動量情報に応じて、レンズCPU201によって制御されるAF駆動モータ16とを含む。
211は絞りユニット(図1中では15)であり、カメラCPU101から送信された絞り駆動命令に従ってレンズCPU201によって制御される絞りアクチュエータ(図1中の17)と、該絞りアクチュエータによって駆動され、絞り開口径を増減させる絞り羽根とを含む。
以下、図3のフローチャートを用いて、上述したカメラシステム(特に、カメラCPU101およびレンズCPU201)の動作について説明する。なお、レンズCPU201中の三脚検知部205、補正制御決定部207および補正駆動制御部208は、図3のフローチャートに従ってプログラミングされ、カメラCPU101およびレンズCPU201の内部メモリに格納されたコンピュータプログラムによって構成されている。このうち、レンズCPU201の内部メモリに格納された部分が、補正制御プログラムとして実行される。また、以下の説明では、上記三脚検知部205、補正制御決定部207および補正駆動制御部208をまとめてレンズCPU201という。
まず、ステップ(図ではSと略す)1001において、カメラ本体100の電源スイッチ103がONされ、レンズ本体200に電源供給が開始されると、カメラ本体100とレンズ本体200との間で通信が開始される。
次に、ステップ1002では、カメラCPU101は、レリーズスイッチ104の第1ストロークスイッチSW1からのON信号(SW1ON信号)が入力されたか否かを判別する。SW1ON信号が発生していた場合、カメラCPU101は、この結果をレンズCPU201に送信する。
これを受けたレンズCPU201は、ステップ1003において、防振(IS)操作スイッチ203がONか否かを判別し、ONであればステップ1004へ、OFFであればステップ1014へ進む。
ステップ1004では、レンズCPU201は、角速度センサ204を用いた振動検出を開始する。そして、ステップ1005において、振動検出の結果から三脚の装着の有無を判別し、三脚が装着された三脚撮影状態と判別した場合にはステップ1006へ、三脚が装着されておらず、手持ち撮影状態と判別した場合にはステップ1009へと進む。
ステップ1006では、レンズCPU201は、前回の撮影時も三脚撮影状態であったか否かを判別し、前回の撮影時も三脚撮影状態であった場合はステップ1007へ、そうでない場合にはステップ1008へと進む。
ステップ1007では、レンズCPU201は、前回撮影時の振れ情報(振れ情報記憶部206に記憶された振れ情報)に基づいて、次回の撮影動作に対する振れ予測値を求める。さらに、該振れ予測値の振れ周波数から振れ補正部209の位相遅れを補うための制御上の位相進み量を決定する。これにより、三脚撮影状態での次回(2回目以降)の撮影動作に対する振れ補正制御の準備が完了する。
ステップ1008では、レンズCPU201は、カメラシステムの製造時等において予め設定されたデフォルト(イニシャル)の振れ予測値を用いた振れ補正制御を行うことを決定する。これにより、三脚撮影状態での初回の撮影動作に対する振れ補正制御の準備が完了する。
次に、ステップ1009では、カメラCPU101は、測光および焦点検出を行い、レンズCPU201は、焦点検出結果に基づくフォーカス制御(AF)を行うとともに、振れ補正制御を開始する。この段階での振れ補正制御では、手持ち撮影状態においては、角速度センサ204により検出された振れ変位に基づいて、その振れを打消すように第4レンズユニット14(振れ補正アクチュエータ18)の駆動が制御される。一方、三脚撮影状態においては、第2ストロークスイッチSW2の操作に応じた撮影の開始前は、第4レンズユニット14の光軸を撮影光学系の光軸と略一致させるように位置制御が行われる。
そして、ステップ1010では、カメラCPU101は、レリーズスイッチ104の全押し操作により第2ストロークスイッチSW2がオンになったか否かを判別し、第2ストロークスイッチSW2がオンになるまでステップ1002からステップ1009を繰り返して待機する。第2ストロークスイッチSW2がオンになると、ステップ1011へと進む。
ステップ1011では、カメラCPU101は、撮影動作を開始させる。また、レンズCPU201は、手持ち撮影状態では、この撮影動作中、角速度センサ204の検出結果に基づいた振れ補正制御を継続する。一方、三脚撮影状態では、前述した振れ予測値に基づき、かつ振れ補正部209の位相遅れを補正しながら第4レンズユニット14の駆動を制御する。
ステップ1012では、レンズCPU201は、三脚撮影状態においてのみ、角速度センサ204の検出結果から得られた撮影動作中の振れ情報を振れ情報記憶部206に記憶する。そして、ステップ1013で、カメラCPU101は、撮影動作により取得された画像データを記録媒体に記録する。こうして撮影動作が終了すると、ステップ1002へと戻る。
なお、ステップ1003にて防振操作スイッチ203がOFFされていた場合には、ただちに測光、焦点検出およびAFが行われ(ステップ1014)、その後ステップ1015へと進む。ステップ1015では、カメラCPU101は、レリーズスイッチ104の全押し操作により第2ストロークスイッチSW2がオンになったか否かを判別し、第2ストロークスイッチSW2がオンになるまでステップ1002からステップ1015を繰り返して待機する。第2ストロークスイッチSW2がオンになると、ステップ1016へと進み、撮影動作を行い、ステップ1013に進んで、撮影画像データを記録媒体に記録する。
本実施例のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムでは、電源スイッチ103がOFFされるまで上記一連の動作を繰り返し、電源スイッチ103がOFFされると、カメラCPU101とレンズCPU201の通信が終了し、レンズ本体200への電源供給が終了する。
次に、図4および図5を用いて、三脚撮影状態での撮影動作時のカメラ振れと、振れ予測値および振れ補正部209(振れ補正アクチュエータ18)対する駆動信号との関係について説明する。
図4には、三脚撮影状態での撮影動作時におけるカメラ振れの推移の一例を示している。横軸が時間の経過を、縦軸が各時刻での振れ変位を示している。タイミングaでクイックリターンミラー3がアップ動作し、タイミングbでシャッタ19の先幕が走行する。さらに、タイミングcでシャッタ19の後幕が走行して撮影動作が終了する。ここで示したように、ミラーアップ、シャッタの先幕、後幕の走行に同期して振動が発生することが一般的に知られており、撮像素子6の露光は、シャッタ19の先幕走行開始(a)から後幕の走行終了(c)までの間で行われるため、少なくともこの間の振れ補正が必要となる。
図5には、上記三脚撮影状態における撮影動作中の振れを補正するため、振れ予測値と振れ補正部209に与えられる駆動信号との関係を示している。振れ情報記憶部206に記憶された前回の撮影動作中の振れ変位は、次回の撮影動作中の振れ予測値として設定される。さらに、記憶された前回の撮影動作中の振れ周波数(例えば、振れのピーク間の間隔から求められる)で振れ補正部209を駆動した場合の位相遅れの見込み値に基づいて、振れ補正部209に追従遅れがあっても予測された振れを確実に補正できるように、駆動信号の位相を振れ予測値に対して進ませて振れ補正部209に出力する。位相遅れの見込み値は、例えば、周波数毎に位相遅れ量のデータを予めレンズCPU201の内部メモリ等に記憶しておけばよい。
図5においては。先幕走行開始(a)に先立ち、位相進み量に対応したタイミングdで振れ補正部209に対する駆動信号の出力、すなわち振れ補正制御を開始することにより、予測値に準じた実際の振れを確実に打消すことができる。
なお、本実施例では、振れ情報記憶部206に記憶された前回の撮影動作中の振れ情報をそのまま次回の振れ予測値として設定する場合について説明したが、複数の所定の振れ予測値を用意しておき、撮影動作中の振れ変位(振幅)および周波数に応じて、これら複数の所定振れ予測値から1つを選択し、振れ予測値として用いるようにしてもよい。
また、上記実施例では、交換レンズ側に振れ検出手段としての角速度センサや制御手段および振れ情報記憶手段としてのレンズCPUが設けられた場合について説明したが、本発明は、図6に示すように、カメラ本体100’側に振れ検出手段(角速度センサ204)、制御手段(カメラCPU101’〈三脚検知部205、補正制御決定部207および補正駆動制御部208〉)および振れ情報記憶手段(振れ情報記憶部206)が設けられている場合にも適用することができる。この場合、これらカメラCPU101’は、レンズCPU201’を介して振れ補正部209の駆動を制御する。なお、図6において、図2と共通する構成要素には図2と同符号を付している。
また、レンズ側に振れ検出手段が設けられ、カメラ本体側に制御手段および振れ情報記憶手段がカメラ本体側に設けられている場合、逆に、カメラ本体側に振れ検出手段が設けられ、レンズ側に制御手段および振れ情報記憶手段が設けられている場合にも本発明を適用することができる。
また、上記実施例では、支持部材の例として三脚を用いる場合について説明したが、本発明の支持部材は、三脚に限らず、カメラを支持可能な様々な形態の支持部材を含む。
さらに、上記実施例では、三脚撮影時にクイックリターンミラーやシャッタの動作により発生する振れを補正する場合について説明したが、これら以外の撮影時に発生する振れ、例えば撮影者によるレリーズスイッチ(特に、第2ストロークスイッチ)の操作により発生する振れを含めて補正するように振れ補正制御を行ってもよい。
また、上記実施例では、一眼レフカメラシステムについて説明したが、本発明は、レンズ一体型のカメラやビデオカメラにも適用することができる。
また、上記実施例では、光学的な振れ補正を行う場合について説明したが、本発明は、振れ検出結果に応じて、撮像素子により取得された画像のうち出力範囲をシフトさせる電子的な振れ補正を行う場合にも適用することができる。
さらに、上記実施例では、角速度センサにより振れを検出する場合について説明したが、本発明では、加速度センサ等、他の機械的、物理的な振れ検出手段を用いることができるほか、撮像素子により取得された画像の動きベクトルを検出することによって振れを検出する電子的な振れ検出手段を用いることも可能である。
本発明の実施例である一眼レフデジタルカメラシステムの概略構成を示す図。 実施例のカメラシステムの電気的構成を示すブロック図。 実施例のカメラシステムの動作を示すフローチャート。 三脚撮影時における振れの推移例を示す図。 実施例における振れ予測値と振れ補正駆動信号との関係を示す図。 上記実施例の変形例であるカメラシステムの電気的構成を示すブロック図。
符号の説明
1 カメラ本体
2 交換レンズ
3 クイックリターンミラー
4 サブミラー
5 焦点検出ユニット
6 撮像素子
12 第2レンズユニット(フォーカス光学系)
14 第4レンズユニット(振れ補正光学系)
15 絞りユニット
16 AF駆動モータ
17 絞りアクチュエータ
18 振れ補正アクチュエータ
19 フォーカルプレーンシャッタ
20 三脚

Claims (6)

  1. 振れ補正制御を行う制御手段と、
    該光学機器が支持部材によって支持されている支持状態において第1の撮影時に発生した振れを検出して得られた振れ情報を記憶する記憶手段とを有し、
    前記制御手段は、前記支持状態における第2の撮影時に、前記記憶された振れ情報に基づいて前記振れ補正制御を行うことを特徴とする光学機器。
  2. 前記制御手段は、前記記憶された振れ情報に基づいて前記第2の撮影時に発生する振れの予測情報を求め、該予測情報に基づいて前記第2の撮影時の振れ補正制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記制御手段は、前記第2の撮影の開始に先行して該第2の撮影に対する振れ補正制御を開始することを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 前記制御手段は、検出された振れに基づいて該光学機器が前記支持部材により支持されているか否かを判別し、支持されていると判別した場合に前記記憶された振れ情報に基づく振れ補正制御を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学機器。
  5. 振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れ補正制御に応じて動作する振れ補正手段とをさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光学機器。
  6. 光学機器に搭載されたコンピュータ上で動作する振れ補正制御プログラムであって、
    振れ補正制御を行う制御ステップと、
    該光学機器が支持部材によって支持されている支持状態において第1の撮影時に発生した振れを検出して得られた振れ情報を記憶する記憶ステップとを有し、
    前記制御ステップは、前記支持状態における第2の撮影時に、前記記憶された振れ情報に基づいて前記振れ補正制御を行うことを特徴とする振れ補正制御プロクラム。

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