JP2011039436A - 撮影システムおよびレンズ装置 - Google Patents

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石川  正哲
Jun Sugita
杉田  潤
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Toshihiro Okuda
敏宏 奥田
Katsumi Omori
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Abstract

【課題】振れ補正光学素子の駆動可能範囲を適切に設定しつつ、角度振れと平行振れによる像振れを良好に低減する。
【解決手段】撮影システムは、像振れを低減するために駆動される振れ補正光学素子14を含み、撮影倍率が可変である撮影光学系を有する。撮影システムは、該撮影システムの角度振れを検出する角度振れ検出手段204と、該撮影システムの平行振れを検出する平行振れ検出手段205と、撮影倍率を検出する倍率検出手段207と、角度振れ検出手段の出力から得られた角度振れ量および平行振れ検出手段の出力から得られた平行振れ量に基づいて、振れ補正光学素子の駆動量を制御する制御手段201とを有する。制御手段は、倍率検出手段により検出された撮影倍率に応じて、振れ補正光学素子の駆動中心からの駆動可能量を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、角度振れと平行振れによる像振れを低減するために振れ補正光学素子を駆動する防振機能を有する撮影システムおよびレンズ装置に関する。
手振れ等によるカメラやレンズの振れには、ピッチ方向やヨー方向といった回転方向の振れである、いわゆる角度振れがあり、該角度振れはジャイロセンサ等の角速度センサによって検出することができる。角速度センサからの出力は、積分演算によって角変位に変換され、該角変位に応じて補正レンズを光軸に直交する面内でシフトさせることで、角度振れによる像振れを補正(低減)することができる。
一般に、撮影倍率が0.1倍以下の場合は、上述した角度振れに対する像振れの補正を行えば、振れの少ない安定した画像が得られる。ただし、撮影倍率が0.1倍より大きい場合には、光軸に直交する方向の振れである、いわゆる平行振れが問題となる。これは、平行振れが撮影倍率に比例した像面上での像位置のずれとして発生するためである。
特許文献1には、加速度センサを用いて平行振れを検出し、振れ補正光学素子を光軸に直交する面内でシフトさせることで平行振れを補正する技術が開示されている。
特開2006−091279号公報
角度振れに加えて平行振れも補正するためには、振れ補正光学素子の駆動範囲(駆動量)を大きくする必要がある。
しかしながら、振れ補正光学素子の駆動範囲を大きくすると、該振れ補正光学素子によって曲げられる光軸の偏角が大きくなるため、色収差が増加したり周辺光量が低下したりして、画質が低下する。
また、振れ補正光学素子をコイルおよびマグネットを含む電磁アクチュエータによって駆動する場合には、振れ補正光学素子の駆動範囲が大きくなるほど、その周辺領域でのコイル通電量に対する推力の大きさが低下する。このため、コイルへの通電量を大きくする必要があり、消費電力が大きくなる。
そこで、本発明は、振れ補正光学素子の駆動可能範囲を適切に設定しつつ、角度振れと平行振れによる像振れを良好に低減することができるようにした撮影システムおよびレンズ装置を提供する。
本発明の一側面としての撮影システムは、像振れを低減するために駆動される振れ補正光学素子を含み、撮影倍率が可変である撮影光学系を有する。撮影システムは、該撮影システムの角度振れを検出する角度振れ検出手段と、該撮影システムの平行振れを検出する平行振れ検出手段と、撮影倍率を検出する倍率検出手段と、角度振れ検出手段の出力から得られた角度振れ量および平行振れ検出手段の出力から得られた平行振れ量に基づいて、振れ補正光学素子の駆動量を制御する制御手段とを有する。制御手段は、倍率検出手段により検出された撮影倍率に応じて、振れ補正光学素子の駆動中心からの駆動可能量を変更することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としてのレンズ装置は、像振れを低減するために駆動される振れ補正光学素子を含み、撮影倍率が可変である撮影光学系を有する。該レンズ装置は、撮影装置に対して取り外し可能に装着される。レンズ装置は、該レンズ装置の角度振れを検出する角度振れ検出手段と、該レンズ装置の平行振れを検出する平行振れ検出手段と、撮影倍率を検出する倍率検出手段と、角度振れ検出手段の出力から得られた角度振れ量および平行振れ検出手段の出力から得られた平行振れ量に基づいて、振れ補正光学素子の駆動量を制御する制御手段とを有する。制御手段は、倍率検出手段により検出された撮影倍率に応じて、振れ補正光学素子の駆動中心からの駆動可能量を変更することを特徴とする。
本発明では、撮影倍率に応じて振れ補正光学素子の駆動が可能な範囲を変更する。これにより、像振れが目立ちやすい撮影倍率では像振れを良好に低減することができる一方、像振れが目立ちにくい撮影倍率では振れ補正光学素子の大きな駆動を抑えて消費電力の増加や画質の劣化を回避することができる。
本発明の実施例であるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムの構成を示す断面図。 実施例のカメラシステムの電気的構成を示すブロック図。 実施例のカメラシステムの動作を示すフローチャート。 実施例における撮影倍率とシフト駆動可能範囲との関係を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例であるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステム(撮影システム)の概略構成を示している。
図1において、1は撮像装置としてのカメラ本体であり、2はカメラ本体1に対して取り外し可能に装着されるレンズ装置としての交換レンズである。
カメラ本体1において、3はメインミラーである。メインミラー3は、ファインダ観察状態では、交換レンズ2内の撮影光学系からの光束の光路上のダウン位置に配置され、該光束の一部を光学ファインダに導き、他の一部をサブミラー4を介して焦点検出ユニット5に導く。光学ファインダは、ペンタプリズム7と接眼レンズ8とにより構成されている。メインミラー3は、撮像動作(露光動作)時には上記光路からアップ位置に退避する。
焦点検出ユニット5は、入射した光束を2つの光束に分割するコンデンサレンズと、該2つの分割光束をそれぞれ再結像させる2つのセパレータレンズと、結像された2つの被写体像を光電変換するCCDラインセンサ(AFセンサ)とを含む。該焦点検出ユニット5は、いわゆる位相差検出方式のAFを行うために、該2つの被写体像の位相差を検出する。なお、ラインセンサは、垂直方向(Y軸方向)と水平方向(X軸方向)の被写体像を検出するように十字型に配置されている。
6は撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する、CMOSセンサやCCDセンサ等の光電変換素子としての撮像素子である。
交換レンズ2において、11は第1レンズユニット、12はフォーカスレンズとしての第2レンズユニット、13は変倍レンズとしての第3レンズユニットである。14は角度振れおよび平行振れに対する振れ補正光学素子としての第4レンズユニットである。15は光量を調節するための絞り15である。第1〜第4レンズユニット11〜14および絞り15により撮影光学系が構成される。本実施例の交換レンズ2において、撮影光学系による撮影倍率は可変である。
第2レンズユニット12は、AFモータ16からの駆動力を受けて光軸AXLに沿った方向(以下、光軸方向という)に移動して焦点調節を行う。第2レンズユニット12の焦点調節のための移動量は、焦点検出ユニット5において検出された位相差に基づいて算出された撮影光学系のデフォーカス量に応じて決定される。
第3レンズユニット13は、撮影者によって操作される不図示のズーム操作リングの回転力が光軸方向への駆動力に変換されて該第3レンズユニット13に伝達されることで光軸方向に移動し、変倍を行う。
第4レンズユニット14は、防振アクチュエータ19から駆動力を受けて光軸AXLに対して直交する面内(以下、光軸直交面内という)でシフトする。このときのシフト量は、交換レンズ2(つまりはカメラシステム)に加わった上下左右の回転方向の振れである角度振れを検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(角度振れ検出手段)17からの出力に基づいて算出される。これにより、角度振れによる像振れを低減(補正)するための角度振れ補正が行われる。
また、第4レンズユニット14は、交換レンズ2(カメラシステム)に加わった光軸AXLに直交する方向の振れである平行振れを検出する加速度センサ(平行振れ検出手段)18からの出力に基づいて算出されるシフト量だけ光軸直交面内でシフトする。これにより、平行振れによる像振れを低減(補正)するための平行振れ補正が行われる。実際には、第4レンズユニット14は、角度振れ補正と平行振れの合成変位量に応じたシフト量だけ光軸直交面内でシフト駆動される。
防振アクチュエータ19は、コイルとマグネットにより構成され、コイルとマグネットのうち一方が第4レンズユニット14に取り付けられ、他方が第4レンズユニット14をシフト可能に支持する不図示のベース部材に取り付けられている。コイルに通電することで、コイルとマグネット間に推力が発生し、該推力によって第4レンズユニット14がシフトする。
なお、加速度センサ18は、光軸に直交するX軸方向およびY軸方向の2方向の加速度を検出することができる。また、角速度センサ17と加速度センサ18は、撮影光学系の光軸AXLに直交し、かつ撮影光学系の主点Pを含む平面上に配置されている。これにより、角速度センサ17および加速度センサ18はいずれも主点Pに対応した位置での振れの角速度および加速度を検出することができる。
また、防振アクチュエータ19の駆動の制御、つまりは第4レンズユニット14の駆動(駆動量および駆動方向)の制御は、後述するレンズCPUにより行われる。
なお、第4レンズユニット14は、光軸AXL上の一点を中心にして回動することで光軸直交方向に移動するものであってもよいし、いわゆる可変頂角プリズムであってもよい。
図2には、本実施例のカメラシステムの電気的構成を示す。100はカメラ本体であり、200は交換レンズである。
101はマイクロコンピュータにより構成されるカメラCPUである。カメラCPU101は、カメラ本体100内の各部の動作を制御する。また、カメラCPU101は、交換レンズ200の装着時には、カメラ本体100に設けられた電気接点102と交換レンズ200に設けられた電気接点202を介して、交換レンズ200内に設けられたレンズCPU(制御手段)201との通信を行う。電気接点102,202は、カメラ本体100から交換レンズ200に電源を供給する電源用接点も含まれている。
103は撮影者により操作可能な電源スイッチであり、カメラCPU101を起動したりカメラシステム内の各アクチュエータやセンサ等への電源供給を開始したりするためのスイッチである。
104は撮影者により操作可能なレリーズスイッチであり、第1ストロークスイッチSW1と第2ストロークスイッチSW2とを有する。レリーズスイッチ104からの信号は、カメラCPU101に入力される。カメラCPU101は、第1ストロークスイッチSW1からのON信号の入力に応じて撮影準備動作を行う。撮影準備動作では、測光部105による被写体輝度の測定と、図1に示した焦点検出ユニット5を含む焦点検出部(焦点検出手段)108による位相差検出方式での焦点検出を行わせる。
カメラCPU101は、測光結果に基づいて絞りユニット15の絞り値や撮像素子6の露光量(シャッタ秒時)等を演算する。また、カメラCPU101は、焦点検出部106による撮影光学系の焦点状態の検出結果である焦点情報(デフォーカス量およびデフォーカス方向)に基づいて、被写体に対する合焦状態を得るための第2レンズユニット2の駆動量(駆動方向を含む)を決定する。上記駆動量の情報(フォーカスレンズ駆動量情報)は、レンズCPU201に送信される。レンズCPU201は、交換レンズ200内の各構成部の動作を制御する。
さらに、カメラCPU101は、交換レンズ200に設けられた防振操作スイッチ203からのON信号を受けると、第4レンズユニット14のシフト駆動の制御を開始する。
第2ストロークスイッチ(SW2)からのON信号が入力されると、カメラCPU101は、レンズCPU201に対して絞り駆動命令を送信し、絞りユニット15を先に演算した絞り値に設定させる。また、カメラCPU101は、露光部109に露光開始命令を送信し、ミラー3,4の退避(アップ)動作および不図示のシャッタの開放動作を行わせ、撮像素子6を含む撮像部110にて、被写体像の光電変換、すなわち露光動作を行わせる。
撮像部110(撮像素子6)からの撮像信号は、信号処理部111にてデジタル変換され、さらに各種補正処理が施されて画像信号として出力される。画像信号(データ)は、画像記録部112において、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に記録保存される。
防振操作(IS)スイッチ203は、像振れ補正制御を行わせるかどうかを選択するために撮影者により操作される。ISスイッチ203からのON信号は、レンズCPU201を介してカメラ1側にも送信される。
204は図1に示した角速度センサ17に相当する角速度センサである。角速度センサ204は、カメラシステムの角度振れである上下方向(ピッチ方向)の角度振れと左右方向(ヨー方向)の角度振れのそれぞれの角速度を示す角速度信号を出力する検出部を有する。また、角速度センサ204は、該検出部からの角速度信号を積分して得られたピッチ方向およびヨー方向の角変位量(角度振れ量)を示す変位信号をレンズCPU201に出力する演算出力部を有する。角速度センサ204は、レンズCPU201からの指令信号によってその動作のON/OFFが制御される。
205は図1に示した加速度センサ18に相当する加速度センサである。加速度センサ205は、互いに直交するX軸方向およびY軸方向の2方向における加速度を機械的に、具体的には振れにより発生する慣性力を利用して検出して該加速度を示す加速度信号を出力する検出部を有する。また、加速度センサ205は、該検出部からの加速度信号を2回積分してX軸方向およびY軸方向での変位量(平行振れ量)を示す変位信号をレンズCPU201に出力する演算出力部を有する。
206はレンズCPU201内に設けられた振れ補正量合成部である。振れ補正量合成部206は、角速度センサ204および加速度センサ205から出力された角度振れ量(ピッチ方向、ヨー方向)および平行振れ量(X軸方向、Y軸方向)に基づいて、防振アクチュエータ19による第4レンズユニット14のシフト駆動量を算出する。以下、振れ補正量合成部206による第4レンズユニット14のシフト駆動量の算出方法の例を示す。
振れ補正量合成部206は、角速度センサ204から得られた角度振れ量を、撮影光学系の焦点距離に応じた像面上での振れ量に変換する。また、振れ補正量合成部206は、加速度センサ205から得られた平行振れ量を、後述する撮影倍率検出部207により検出された撮影倍率に応じた像面上での振れ量に変換する。
次に、振れ補正量合成部206は、X軸方向の平行振れによる像面上の振れ量とヨー方向の角度振れによる像面上の振れ量とを合成して、X/ヨー方向合成振れ量を算出する。また、振れ補正量合成部206は、Y軸方向の平行振れによる像面上の振れ量とピッチ方向の角度振れによる像面上の振れ量とを合成して、Y/ピッチ方向合成振れ量を算出する。
そして、振れ補正量合成部206は、X/ヨー方向合成振れ量に基づいて、その振れ量を打ち消すための第4レンズユニット14のX/ヨー方向へのシフト駆動量を算出する。また、振れ補正量合成部206は、Y/ピッチ方向合成振れ量に基づいて、その振れ量を打ち消すための第4レンズユニット14のY/ピッチ方向へのシフト駆動量を算出する。
207は撮影倍率検出部(倍率検出手段)である。撮影倍率検出部207は、変倍レンズ(第3レンズユニット)13の位置とフォーカスレンズ(第2レンズユニット)12の位置とを検出するレンズ位置検出部を有する。また、撮影倍率検出部207は、該レンズ位置検出部からの第3レンズユニット13と第2レンズユニット12の位置情報に基づいて、撮影光学系により得られる撮影倍率を演算(検出)する撮影倍率演算部を有する。撮影倍率演算部で演算された撮影倍率の情報は、レンズCPU201に入力される。
208はレンズCPU201内に設けられたシフト駆動可能範囲決定部である。シフト駆動可能範囲決定部208は、検出された撮影倍率に応じて、第4レンズユニット14のシフト駆動中心(光軸AXL)からのシフト駆動量の最大許容値であるシフト駆動可能量(以下、シフト駆動可能範囲という)Aを算出(決定)する。シフト駆動可能範囲Aは、光軸AXLを中心とした半径Aの円形の範囲である。
シフト駆動可能範囲決定部208は、具体的には以下の式(1)を用いてシフト駆動可能範囲Aを算出する。なお、以下の説明において、第4レンズユニット14のシフト駆動中心(光軸AXL)からのシフト駆動量を、単に「第4レンズユニット14のシフト駆動量」という。
A=B+C・β …(1)
B:角度振れ補正係数(一定値)
C:平行振れ補正係数(一定値)
β:撮影倍率
上記式(1)において、角度振れ補正係数Bは、一般的にカメラシステムに生じ得る角度振れ量を良好に補正するために必要な第4レンズユニット14のシフト駆動可能量である。平行振れ補正係数Cは、撮影倍率が等倍であるときに一般的にカメラシステムに生じ得る平行振れ量を良好に補正するために必要な第4レンズユニット14のシフト駆動可能量である。
上記式(1)によれば、撮影倍率βを平行振れ補正係数C乗じることで、撮影倍率に応じて平行振れ補正に必要な第4レンズユニット14のシフト駆動可能量(C・β)が変更され、これにより、結果的に撮影倍率に応じてシフト駆動可能範囲Aが変更される。具体的には、撮影倍率βが大きいほど、シフト駆動可能範囲Aが大きくなる。言い替えれば、撮影倍率が大きいマクロ撮影時において、通常撮影(非マクロ撮影)よりもシフト駆動可能範囲Aが大きくなる。
図4には、撮影倍率とシフト駆動可能範囲Aとの関係を示している。横軸が撮影倍率を、縦軸がシフト駆動可能範囲Aを表している。
図4中の細い実線は、角度振れによる像振れを低減するために必要な第1の駆動可能量としての角度振れ補正係数Bを示している。角度振れ補正係数Bは、撮影倍率にかかわらず一定である。また、点線は、平行振れによる像振れを低減するために必要な第2の駆動可能量としてのシフト駆動可能量(C・β)を示している。シフト駆動可能量(C・β)は、撮影倍率βが大きいほど大きくなる。太い実線は、角度振れ補正係数Bと平行振れ補正のためのシフト駆動可能量(C・β)との合計に相当するシフト駆動可能範囲Aを示している。シフト駆動可能量(C・β)が撮影倍率βが大きいほど大きくなるので、シフト駆動可能範囲Aも撮影倍率βが大きいほど大きくなる。
209はレンズCPU201内に設けられた補正駆動制御部である。補正駆動制御部209は、ISスイッチ203を通じて像振れ補正制御の実行が選択(ON)されたときに、振れ補正量合成部206にて算出されたシフト駆動量だけ第4レンズユニット14をシフト駆動させるように防振アクチュエータ19を制御する。このとき、補正駆動制御部209は、第4レンズユニット14のシフト駆動量がシフト駆動可能範囲決定部208により決定されたシフト駆動可能範囲Aを超えないように防振アクチュエータ19を制御する。これにより、第4レンズユニット14のシフト駆動は、角度振れ量および平行振れ量にかかわらず、撮影倍率に応じて決定されたシフト駆動可能範囲A内でのみ許容される。
210は補正駆動部であり、防振アクチュエータ19とその駆動回路とを含む。防振アクチュエータ19は、第4レンズユニット14をX軸方向に駆動する、永久磁石とコイルとにより構成されるX方向アクチュエータと、第4レンズユニット14をY方向に駆動する、永久磁石とコイルとにより構成されるY方向アクチュエータとを含む。
なお、交換レンズ200内には、第4レンズユニット14を、その光軸が撮影光学系の光軸AXLに一致する位置に保持するためのロック機構が設けられている。
補正駆動部210は、レンズCPU201からの指令信号に応じて、ISスイッチ203がOFFになったとき(振れ補正停止時)にロック機構をロック動作させ、ISスイッチ203がONになったとき(振れ補正動作時)にロック機構をアンロック動作させる。
211は合焦駆動部である。合焦駆動部211は、カメラCPU101から送信された第2レンズユニット12の駆動量(および駆動方向)の情報に応じてAFモータ16を駆動して第2レンズユニット12のオートフォーカス駆動を行う。
212は絞り駆動部である。絞り駆動部212は、カメラCPU101からの絞り駆動命令を受けたレンズCPU201により制御され、図1に示した絞りユニット15を上記命令により指定された絞り値に相当する開口状態に動作させる。
次に、図3のフローチャートを用いて、図2に示したカメラシステムでの動作について説明する。この動作は、カメラCPU101およびレンズCPU201に格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。
ステップS1001において、電源スイッチ103がONされると、カメラ本体100から交換レンズ200への電源供給が開始される。
ステップS1002では、カメラCPU101は、レリーズスイッチ104の第1ストロークスイッチSW1からのON信号が入力されたか否かを判別する。ON信号が入力されていなければ該判定を繰り返し、入力されていればステップS1003に進む。
ステップS1003では、レンズCPU201は、ISスイッチ203がONされているか否かを判定する。ONであればステップS1004に、ONでなければステップS1011に進む。
ステップS1004では、カメラCPU101は、前述した撮影準備動作を行う。また、レンズCPU201は、角速度センサ204および加速度センサ205による角度振れおよび平行振れの検出を開始させる。そして、ステップS1005に進む。
ステップS1005では、レンズCPU201は、前述した撮影倍率を算出する。
次にステップS1006では、レンズCPU201は、撮影倍率に応じてシフト駆動可能範囲Aを決定する。
そして、ステップS1007では、レンズCPU201は、角速度センサ204および加速度センサ205からの角度振れ量および平行振れ量に基づいて、シフト駆動可能範囲A内で第4レンズユニット14をシフト駆動させる角度振れ/平行振れ補正を開始する。
図4に示したように撮影倍率に応じて第4レンズユニット14のシフト駆動可能範囲Aが変更されることにより、特に平行振れによる像振れが目立ちやすい撮影倍率が大きい状態では、該像振れを良好に低減することができる。一方、平行振れによる像振れが目立ちにくい撮影倍率が小さい状態では、第4レンズユニット14の大きなシフト駆動を抑えることで、シフト駆動による消費電力を低減するとともに、周辺光量の低下や色収差の増加等による画質の劣化を回避することができる。
続いてステップS1008では、カメラCPU101は、レリーズスイッチ104の第2ストロークスイッチSW2からのON信号が入力されたか否かを判別する。ON信号が入力されていなければステップS1002に戻り、入力されていればステップS1009に進む。
ステップS1009では、カメラCPU101は、前述した露光動作を行う。レンズCPU201は、露光動作中も角度振れ/平行振れ補正を継続する。
そして、ステップS1010では、カメラCPU101は、露光動作により得られた画像信号を記録媒体に記録保存する。そして、次の撮影のためにステップS1002に戻る。
一方、ステップS1011では、カメラCPU101は、前述した撮影準備動作を行う。そして、ステップS1012では、カメラCPU101は、レリーズスイッチ104の第2ストロークスイッチSW2からのON信号が入力されたか否かを判別する。ON信号が入力されていなければステップS1002に戻り、入力されていればステップS1009に進んで露光動作を行う。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
なお、上記実施例では、平行振れ量の算出に、加速度センサにより検出した加速度のみを用いる場合について説明したが、他の平行振れの検出方法を用いてもよい。
例えば、平行振れは、光学主点と異なる位置に回転中心を持つ角度振れと見なすことができる。このため、該回転中心から光学主点までの距離と角度振れ量とから平行振れ量を算出することができる。この場合において、角度振れの回転中心を求める方法としては、振れ角度と所定位置での振れ変位とから回転中心を推定する方法を用いることができる。つまり、角速度センサの出力に基づく角度振れ量の検出と、加速度センサの出力に基づく平行振れ量から角度振れの回転中心を求め、該回転中心から光学主点までの距離と角度振れ量とを用いて平行振れ量を算出する。
さらに、上記実施例では、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムについて説明したが、本発明は、レンズが一体的に設けられたデジタルスチルカメラやビデオカメラといったレンズ一体型撮影システムにも適用することができる。この場合、上記実施例にて説明したレンズCPU201、角速度センサ204、加速度センサ205、撮影倍率検出部207および補正駆動部210等の防振機能に関する構成要素は、カメラに搭載される。
振れ補正光学素子の駆動可能範囲を適切に設定しつつ、角度振れと平行振れによる像振れを良好に低減する撮影システムおよびレンズ装置を提供できる。
1,100 カメラ本体
2,200 交換レンズ
12 第2レンズユニット(フォーカスレンズ)
14 第4レンズユニット(振れ補正光学素子)
17 角速度センサ
18 加速度センサ
19 防振アクチュエータ
201 レンズCPU

Claims (4)

  1. 像振れを低減するために駆動される振れ補正光学素子を含み、撮影倍率が可変である撮影光学系を有する撮影システムであって、
    該撮影システムの角度振れを検出する角度振れ検出手段と、
    該撮影システムの平行振れを検出する平行振れ検出手段と、
    前記撮影倍率を検出する倍率検出手段と、
    前記角度振れ検出手段の出力から得られた角度振れ量および前記平行振れ検出手段の出力から得られた平行振れ量に基づいて、前記振れ補正光学素子の駆動量を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記倍率検出手段により検出された前記撮影倍率に応じて、前記振れ補正光学素子の駆動中心からの駆動可能量を変更することを特徴とする撮影システム。
  2. 前記駆動可能量は、前記角度振れによる像振れを低減するために必要な第1の駆動可能量と、前記平行振れによる像振れを低減するために必要な第2の駆動可能量を含み、
    前記制御手段は、前記撮影倍率に応じて前記第2の駆動可能量を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  3. 像振れを低減するために駆動される振れ補正光学素子を含み、撮影倍率が可変である撮影光学系を有し、撮影装置に対して取り外し可能に装着されるレンズ装置であって、
    該レンズ装置の角度振れを検出する角度振れ検出手段と、
    該レンズ装置の平行振れを検出する平行振れ検出手段と、
    前記撮影倍率を検出する倍率検出手段と、
    前記角度振れ検出手段の出力から得られた角度振れ量および前記平行振れ検出手段の出力から得られた平行振れ量に基づいて、前記振れ補正光学素子の駆動量を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記倍率検出手段により検出された前記撮影倍率に応じて、前記振れ補正光学素子の駆動中心からの駆動可能量を変更することを特徴とするレンズ装置。
  4. 前記駆動可能量は、前記角度振れによる像振れを低減するために必要な第1の駆動可能量と、前記平行振れによる像振れを低減するために必要な第2の駆動可能量を含み、
    前記制御手段は、前記撮影倍率に応じて前記第2の駆動可能量を変更することを特徴とする請求項3に記載のレンズ装置。
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