JP6926937B2 - 吸気ダクト - Google Patents

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本発明は、車両のパワーユニットに空気を導入するダクトであって、水の侵入をできるだけ防いだ吸気ダクトに関する。
車両前部から取り入れた外気を、パワーユニットへ導入するためのダクトとしては、種々のものが提案されている。例えば特許文献1では、吸気ダクトの前端開口をエンジンルーム内の上端に設ける構成が開示されている。
特開2015―205650
ところで、車両が冠水路を走行する際には、外気導入のために車両前部に設けられたフロントグリルの開口からエンジンルーム内に水が侵入する場合がある。この場合には特許文献1に記載された吸気ダクトでは、エンジンルーム内で生じる水位の上下動、すなわち波によって、多量の水が吸気ダクト内に侵入し、エンジンに水が侵入する可能性がある。
本発明は上記可能性を考慮し、車両のパワーユニットへの水の侵入を抑制する吸気ダクトを提供することを目的とする。
本発明の吸気ダクトは、車両前部に設けられたコンパートメント内に配置され、車両のパワーユニットに空気を導入する吸気ダクトであって、底板に開口を有する箱状のダクト本体と、前記ダクト本体の下側に取付けられるカバーと、を含み、前記カバーは、車両下面から視て前記開口及び前記ダクト本体と重なると共に、前記コンパートメントの車両前後方向前側を区画するフロントバンパカバーと車両正面視で重なり、前記ダクト本体の前記底板との間で車両前後方向前方に向けて開口する空気吸込口と、前記空気吸込口と前記ダクト本体の前記開口とを接続する折れ曲がり流路と、を構成し、前記ダクト本体は、前記空気吸込口の上端よりも車両上下方向上側で車両前後方向後方に延びて前記開口から前記パワーユニットに連通する空気流出路を構成し、前記ダクト本体には、前記パワーユニットに連通する空気出口と、前記コンパートメント内に向けて開放された排水口とが設けられ、前記排水口が前記空気出口よりも低い位置に設けられていること、を特徴とする。
本発明の吸気ダクトでは、空気吸込口が車両正面視でフロントバンパカバーと重なり、豪雨中や冠水路での走行時においても、車両前方からの水が勢いよく空気吸込口から吸気ダクトに突入することを抑制できる。また、冠水路の走行中にコンパートメント内に水が侵入しても、空気吸込口が車両前後方向前方に向けて開口しているため、下方からの水が吸気ダクト内に勢いよく突入することを抑制できる。よって、車両のパワーユニットに水が侵入することを抑制できる。また、冠水路の走行中にコンパートメント内に水が侵入しても、ダクト本体部の開口が車両下面から視てカバーに覆われているため、下方からの水が開口からダクト本体部に勢いよく突入することを抑制できる。また、パワーユニットに連通する空気流出路は、折れ曲がり流路で空気吸込口と接続されているため、空気吸込口から侵入した水が空気流出路に突入しにくい。更に、ダクト本体部内に水が侵入しても、排水口から水を排出することができる。また、空気出口が排水口よりも高い位置に配置されているため、水がパワーユニットに侵入することを抑制できる。
本発明の吸気ダクトにおいて、前記カバーは、車両下面から視て前記開口の周縁部の前記底板とも重なり、重なった部分の前記底板が前記折れ曲がり流路に突出する鍔を形成してもよい。
これにより、空気吸込口から突入した水がダクト本体部の開口周縁の下面に当たるので、水が開口からダクト本体部内に勢いよく突入することを抑制できる。
本発明の吸気ダクトにおいて、前記ダクト本体は、前記開口よりも車両前後方向後側に配置された後壁を有し、前記排水口は、前記開口と車両前後方向に並ぶように前記後壁に配置されていてもよい。
排水口がダクト本体部の後壁に配置されており、また、ダクト本体内に侵入した水の流れ方向と排水口からの水の流出方向とが同じなので、水の流れが後壁によって遮られて飛沫となることを抑制できる。このため、水がパワーユニットに吸い込まれることを低減できる。
本発明の吸気ダクトにおいて、前記空気出口は前記開口に対して車幅方向にずれて配置されていてもよい。
このように、空気出口が水の流れ方向から車幅方向にずれているので、水が空気出口に向けて流れ込みにくく、水がパワーユニットに吸い込まれることを低減できる。
本発明の吸気ダクトにおいて、前記ダクト本体の前記空気出口の側の底面は、前記開口の周縁の底面よりも車両上下方向上方に位置し、当該空気出口側の底面は、ラジエータの上方に配置されてもよい。
空気出口側のダクト本体下方の、ラジエータの搭載スペースを拡大できる。
本発明の吸気ダクトにおいて、吸気ダクトは、前記コンパートメント内に配置された電気部品の前方に配置されていてもよい。
排水口から排出される水の勢いが弱められるため、電気部品の搭載可能スペースを排水口近傍まで拡大することができる。
本発明によれば、車両のパワーユニットへの水の侵入を抑制する吸気ダクトを提供できる。
本実施形態の吸気ダクトが搭載された車両の一部を破断した側面図である。 本実施形態の吸気ダクトが搭載された車両の正面図である。 図1に示すA−Aでエンジンルームを破断した正面図である。 図1のB部を拡大して示す車両側断面図である。 本実施形態の吸気ダクトを示す下面から視た図である。 本実施形態の吸気ダクトを示す斜視図である。 本実施形態の吸気ダクトのカバーを示す、斜視図である。 本発明の他の実施形態の吸気ダクトを示す車両側断面図である。
本発明の実施形態を、以下図面に基づいて説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは、車両前方側を示しており、矢印UPは、車両上方側を示しており、矢印LT、RTは、それぞれ車両前後方向前方を向いた場合の車幅方向の左側、右側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両前後方向前方を向いた場合の左右を示すものとする。
(車両の全体構成)
図1は、本実施形態に係る吸気ダクト24を備える車両10を示す車両側面図である。なお、図1では発明の理解促進のため、車両前部を破断して示している。図1に示すように、車両10の前部12にはエンジン14が搭載されるコンパートメントとしてのエンジンコンパートメントルーム(以下、エンジンルーム16という)が設けられる。エンジンルーム16は、エンジンルーム16の前方に配置されたフロントバンパカバー20によって車両前後方向前端上部が区画されている。また、エンジンルーム16は、後方に配置された図示しないダッシュパネルによって車両前後方向後側が区画され、エンジンフード17によって、車両上下方向上側が区画される。なお車両10のダッシュパネルよりも後方には、図示しない車室が設けられる。
図1、4に示すように、エンジンルーム16内には、エンジン14に空気を導入するための吸気ダクト24とエアクリーナ28とが配置され、さらに吸気ダクト24の下方にはラジエータ38が配置されている。吸気ダクト24およびエアクリーナ28はクリーナダクト27で接続され、エアクリーナ28およびエンジン14は後部ダクト30によって接続されている。吸気ダクト24の上流端には、車両前後方向前方に向けて開口した空気吸込口32が設けられており、これにより、エンジン14から発生する負圧によって、空気吸込口32からエンジンルーム16内の空気がエンジン14に導入される。吸気ダクト24には、空気吸込口32の上端よりも車両上下方向上側で車両前後方向後方に延びる空気流出路26が、形成されている。吸気ダクト24は、空気流出路26の下流端に設けられた後述する空気出口64からクリーナダクト27に連通しており、空気がエンジン14に導入される。
(フロントバンパアッシー)
図1に示すように、エンジンルーム16の車両前方側には、エンジンルーム16の車両前後方向前側を区画するフロントバンパアッシー18が配置されている。また、図2に示すように、フロントバンパアッシー18は、エンジンルーム16の車両前後方向前側中央に配置されたフロントグリル22と、フロントグリル22を囲むように配置されたフロントバンパカバー20と、からなる。上述の空気吸込口32は、フロントバンパカバー20と車両正面視で重なっている。また、フロントグリル22はさらに、車両上下方向上側に配置されたフロントグリルアッパ22aと下側に配置されたフロントグリルロア22bとからなる。フロントグリルアッパ22aとフロントグリルロア22bは、それぞれ網状に形成されて車外48とエンジンルーム16とを連通する多数の開口を有しており、車両10の走行時には、フロントグリル22からエンジンルーム16内に走行風が導入される。一方、本実施形態では、フロントグリル22の上方に位置するフロントバンパカバー20の上部20aには、車外48とエンジンルーム16とを連通して走行風を導入する開口が設けられておらず、車両正面視でフロントバンパカバー20は、その上部20aと空気吸込口32とが重なるように配置されている。なお、図2に示すように、本実施形態では、車両前後方向前方から車両を見て、フロントバンパカバー20の上部20aによって隠れた位置に空気吸込口32が配置されている。また、フロントバンパカバー20の上部20aは、空気吸込口32と車両前後方向に離間して配置されている。
(ラジエータサポート)
図3に示すように、エンジンルーム16内の吸気ダクト24の下方にはラジエータ38およびラジエータ38を支持するラジエータサポート40が配置されている。ラジエータサポート40は、車両正面視で略矩形枠状に形成された金属製の部材であり、車両上方側に車両幅方向に延在されたラジエータサポートアッパ42と、ラジエータサポートアッパ42よりも下方に車両幅方向に延在されたラジエータサポートロア44と、ラジエータサポートアッパ42及びラジエータサポートロア44の両端部をそれぞれ上下に連結して側部を構成する左右一対のラジエータサポートサイド46と、を含んで構成されている。ラジエータサポートアッパ42は、延在方向に垂直な断面が車両下方側に開放された略U字状に形成されており、ラジエータサポートアッパ42の上側には、吸気ダクト24の後述するダクト本体52が固定される。
(吸気ダクト)
図4に示すように、吸気ダクト24は、開口としての空気入口50を底板56に有する箱状のダクト本体52と、ダクト本体52の車両上下方向下側に取り付けられるL字状断面の長手部材であるカバー33と、を含んでいる。ダクト本体52の内部には、前述の空気流出路26が形成されており、また、空気入口50は、車両上下方向下方に向けて開放された開口であるとともに、底板56に矩形状に形成された開口である(図6参照)。カバー33は、ダクト本体52の底板56との間で空気吸込口32を形成し、さらにカバー33はダクト本体52の底板56との間で、空気吸込口32と空気流出路26とを接続する折れ曲がり流路25を形成している。図5に示すように、カバー33は車両下面から視て空気入口50及びダクト本体52と重なっており、言い換えると、車両下面から視てカバー33によって空気入口50は覆われている。カバー33の詳細な説明は後述する。
なお、図4に示すように本実施形態では、ダクト本体52の底板56の前部において、空気流出路26の底面58を構成する底壁57と、底壁57の下側に取り付けられる支持部59の、2つの部材が車両下面から視て重なり底板56が構成されている。すなわち、ダクト本体52の底板56の前部において、上下に重なった2つの部材によって底板56が形成されており、底板56の上側の部材が底壁57であり、底板56の下側の部材が支持部59である。ここで、底面58は底壁57の上面である。また、空気入口50は、底壁57と支持部59の双方に設けられた略同形状の開口が重なって形成されている。
なお、本実施形態では、カバー33のフランジ部35が支持部59に下側から接合されることで、カバー33は底板56の支持部59に取り付けられている。このようにして、カバー33はダクト本体52に取り付けられる。また、図5に示すように支持部59は、その後部59bが、底壁57の後部の一部と重なるように後方に延出している。この支持部59の後部59bが、ラジエータサポートアッパ42上に固定されることで、支持部59は底壁57の前部を支持している。また、支持部59の後部59bと重なっていない底壁57の後部の一部(図5に示す57a部分)は、支持部59を介さずラジエータサポートアッパ42上に直接固定される。支持部59の前部の車両幅方向の寸法は底壁57の前部の車両幅方向の寸法よりも大きく形成されており、エンジンフード17を開放して上方からエンジンルーム16を覗いた際に、吸気ダクト24の脇から下方が見え難くなっている。
上述のように、底板56の後部が、ラジエータサポートアッパ42上に固定されて、吸気ダクト24はラジエータサポートアッパ42上に片持ち状に固定される。また、図5に示すように、クリーナダクト27には、レゾネータ70及び72が設けられている。レゾネータ70、72は、クリーナダクト27からそれぞれ枝分かれして、筒状をなして先端が閉塞されており、その内部は所定内容積を有する空間となっている。
図6に示すように、ダクト本体52には、空気入口50と車両前後方向に並ぶように排水口62が形成されている。排水口62は、底壁57の車両前後方向の後端から車両上方に向けて立設する後壁60に形成され、エンジンルーム16内に向けて開放されている。後壁60にはさらに、クリーナダクト27に接続および連通し、空気流出路26の後流端である空気出口64が形成されている。また、ダクト本体52の底壁57の空気出口64側の底面58は、空気入口50周縁の底面58よりも車両上下方向上方に位置しており、空気出口64側の底面58は、ラジエータ38の上部、すなわちラジエータサポートアッパ42の上部に配置されている。なお、図6では、ダクト本体52の底板56の支持部59およびカバー33のフランジ部35の図示を省略している。
また、図6に示すように、空気出口64は空気入口50と車幅方向にずれて配置され、排水口62よりも高い位置に配置されている。言い換えると、排水口62は空気出口64よりも低い位置に配置されている。また、吸気ダクト24は、エンジンルーム16内に配置された電気部品66の前方に配置され、排水口62の後方に電気部品66が配置されている(図4参照)。電気部品66は例えば、インバータやコンバータ、ECU、バッテリ等である。
図6に示すように、ダクト本体52の底面58には、空気入口50の車両前後方向後方に、水平区間L1が形成されている。水平区間L1は、ダクト本体52内に侵入した水が飛沫となることを抑制し、水を整流するために、空気吸込口32側から排水口62側に向かって、すなわち空気入口50から車両前後方向後方に向かって、ダクト本体52の底面58の高さが一定に形成された区間である。本実施形態では、水平区間L1は、空気入口50の近傍に形成されている。なお、本実施形態では、後述するように吸気ダクト24内に水が勢いよく突入することが抑制されて、吸気ダクト24内に侵入する水量が低減されるために、ダクト本体52内の水平区間L1を短くすることができるため、吸気ダクト24を小型化できる。
また、ダクト本体52には、底面58が後上方に向かって傾斜する傾斜区間L2が形成され、上述のように、ダクト本体52の底板56の空気出口64側の底面58は、空気入口50周縁の底面58よりも車両上下方向上方に位置している。すなわち、本実施形態では、ダクト本体52の底面58は、傾斜区間L2から後方が傾斜区間L2の前方よりも上方に位置するように形成されている。本実施形態では、傾斜区間L2は、水平区間L1と連続するように水平区間L1の後方に配置されている。なお、本実施形態では、後述するように、吸気ダクト24内に水が勢いよく突入することが抑制されて、吸気ダクト24内に侵入する水量が低減されるために、ダクト本体52内の傾斜区間L2で水が飛沫となりにくく、傾斜区間L2の水平面に対する傾斜を大きくすることができる。
(カバー)
カバー33は、前述のように、車両幅方向の両端が閉止されたL字状断面の長手部材であり、言い換えると、車両幅方向の両端が閉止され車両上下方向上方及び車両前後方向前方が開放されているトレー状部材である。図7に示すように、カバー33は、ダクト本体52の底板56との間で空間を形成して折れ曲がり流路25を構成するトレー部34と、トレー部34の周縁に設けられて、底板56(支持部59)に当接するフランジ部35と、からなる。なお、本実施形態では、カバー33は、長手(車幅)方向に垂直な断面がL字状断面のトレー状部材であるが、これに限らず、例えば、半球(ドーム)状の部材であってもよい。
また、図5、6に示すように、カバー33は、車両下面から視てダクト本体52の空気入口50の周縁部の底板56とも重なり、重なった部分の底板56が折れ曲がり流路25に突出する鍔68を形成している。本実施形態では、カバー33のトレー部34の車両前後方向及び車両幅方向の寸法は、空気入口50の車両前後方向及び車両幅方向の寸法よりも小さく構成されており、すなわち、カバー33の内面寸法が空気入口50の外形寸法よりも小さく構成されているため、鍔68は車両前後方向及び車両幅方向に折れ曲がり流路25に突出している。なお、鍔68は車両前後方向及び車両幅方向のいずれかの方向に折れ曲がり流路25に突出していてもよい。
(本実施形態の作用及び効果)
以下、本実施形態の吸気ダクトの作用及び効果について説明する。
車両10が豪雨中や冠水路で走行する際に、車両前方からの水が、フロントグリル22の開口からエンジンルーム16内に侵入することがある。このとき、本実施形態の吸気ダクト24では、空気吸込口32が車両正面視でフロントバンパカバー20と重なっており、車両前方からの水が勢いよく空気吸込口32から吸気ダクト24に突入することを抑制できる。また、車両10が冠水路を走行中に、エンジンルーム16内に水が侵入しても、空気吸込口32が車両前後方向前方に向けて開口しているため、下方からの水が吸気ダクト24内に勢いよく突入することを抑制できる。よって、吸気ダクト24内に水が突入することを低減できる。
また、本実施形態では、空気吸込口32はフロントグリル22の上方に位置するフロントバンパカバー20の上部20aと重なっているが、空気吸込口32が車両前後方向前方に向けて開口しているため、多くの吸気量が必要となる車両10の走行時には、走行風の風圧によりフロントバンパカバー20の上部20aと空気吸込口32との隙間から、吸気ダクト24に十分な空気が導入される。
また、本実施形態では、ダクト本体52には、エンジンルーム16内に向けて開放された排水口62が形成されているので、ダクト本体52内に水が浸入しても、排水口62から水を排出することができる。また、空気出口64が排水口62よりも高い位置に配置されているため、水がエンジン14に吸い込まれることを低減できる。また、本実施形態では、上述のように吸気ダクト24内に水が勢いよく突入することが抑制されて、吸気ダクト24内に侵入する水量が低減されるために、排水口62から排出される水の勢いが弱められており、エンジンルーム16内の電気部品66の搭載スペースを排水口62近傍まで拡大することができる。すなわち排水口62後方の電気部品66の搭載スペースを拡大することができる。
また、本実施形態では、ダクト本体52の空気入口50がカバー33に覆われているため、冠水路の走行中にエンジンルーム16内に侵入した下方からの水が、空気入口50からダクト本体52内に勢いよく突入することを抑制できる。また、エンジンルーム16内に連通する空気流出路26は、折れ曲がり流路25で空気吸込口32と接続されているため、空気吸込口32から侵入した水が空気流出路26に突入しにくい。
また、本実施形態では、カバー33は、車両下面から視て空気入口50の周縁部の底板56とも重なり、重なった部分の底板56が折れ曲がり流路25に突出する鍔68を形成しているので、空気吸込口32から突入した水が、ダクト本体52の開口周縁部の底板56に当たり、水が空気入口50からダクト本体52内に勢いよく突入することを抑制できる。
また、本実施形態では、ダクト本体52の空気出口64よりも低い位置に、エンジンルーム16内に向けて開放された排水口62を有することにより、ダクト本体52内に水が浸入しても、排水口62から水を排出することができる。また、空気出口64が排水口62よりも高い位置に配置されているため、水がエンジン14に侵入することを抑制できる。
また、本実施形態では、排水口62は、空気入口50と車両前後方向に並ぶように後壁60に配置されており、ダクト本体52内に侵入した水の流れ方向と排水口62からの水の流出方向とが同じなので、水の流れが後壁60によって遮られて飛沫となることを抑制できる。このため、水がエンジン14に吸い込まれることを低減できる。
また、本実施形態では、ダクト本体52の空気出口64側の底面58は、空気入口50周縁の底面58よりも車両上下方向上方に位置しているので、空気出口64側のダクト本体52下方にラジエータサポート40の搭載スペースを拡大できる。すなわち、ラジエータ38の搭載スペースを拡大できる。
また、本実施形態では、ダクト本体52の排水口62から排出される水の勢いが弱められているため、エンジンルーム16内の電気部品66の搭載スペースを排水口62近傍まで拡大することができる。
(その他の実施形態)
以下、本発明のその他の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、図1から図8を参照して説明した吸気ダクト24と同様の部位には100番台の同様の符号を付して説明は省略する。
図8に示すように本実施形態の吸気ダクト124は、箱状のダクト本体152の前壁に設けられた開口に前部ダクト74が接続されることで構成されている。前部ダクト74には、例えば車両正面視で矩形状に、車両前後方向前方に向けて開口した空気吸込口132が形成され、空気吸込口32の上端よりも車両上下方向上側でダクト本体52内部の空気流出路126が車両前後方向後方に延びている。空気吸込口132が車両正面視でフロントバンパカバー120の上部120aと重なっている。
本実施形態では、空気吸込口132が車両正面視でフロントバンパカバー120と重なっており、豪雨中や冠水路での走行時においても、車両前方からの水が勢いよく空気吸込口132から吸気ダクト124に突入することを抑制できる。また、冠水路の走行中にエンジンルーム116内に水が侵入しても、空気吸込口132が車両前後方向前方に向けて開口しているため、下方からの水が吸気ダクト124内に勢いよく突入することを抑制できる。よって、吸気ダクト24内に水が突入することを低減できる。よって、車両110のエンジン114に水が侵入することを抑制できる。
(実施例の補足)
本発明の実施形態では、パワーユニットがエンジンである車両において、エンジンに空気を導入するための吸気ダクトについて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばパワーユニットが燃料電池スタックである車両において、燃料電池スタックに空気(酸素)を導入する吸気ダクトであってもよい。
以上、本発明の実施形態について例示したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは言うまでもない。
10,110 車両、12 前部、14,114 エンジン(パワーユニット)、16,116 エンジンルーム(コンパートメント)、17 エンジンフード、18 フロントバンパアッシー、20,120 フロントバンパカバー、20a,120a 上部、22 フロントグリル、22a フロントグリルアッパ、22b フロントグリルロア、24,124 吸気ダクト、25 折れ曲がり流路、26,126 空気流出路、27 クリーナダクト、28 エアクリーナ、30 後部ダクト、32,132 空気吸込口、33 カバー、34 トレー部、35 フランジ部、38 ラジエータ、40 ラジエータサポート、42 ラジエータサポートアッパ、44 ラジエータサポートロア、46 ラジエータサポートサイド、48 車外、50 空気入口(開口)、52,152 ダクト本体、56 底板、57 底壁、58 底面、59 支持部、59b 後部、60 後壁、62 排水口、64 空気出口、66 電気部品、68 鍔、70 レゾネータ、74 前部ダクト、L1 水平区間、L2 傾斜区間。

Claims (6)

  1. 車両前部に設けられたコンパートメント内に配置され、車両のパワーユニットに空気を導入する吸気ダクトであって、
    底板に開口を有する箱状のダクト本体と、
    前記ダクト本体の下側に取付けられるカバーと、を含み、
    前記カバーは、車両下面から視て前記開口及び前記ダクト本体と重なると共に、前記コンパートメントの車両前後方向前側を区画するフロントバンパカバーと車両正面視で重なり、前記ダクト本体の前記底板との間で車両前後方向前方に向けて開口する空気吸込口と、前記空気吸込口と前記ダクト本体の前記開口とを接続する折れ曲がり流路と、を構成し、
    前記ダクト本体は、前記空気吸込口の上端よりも車両上下方向上側で車両前後方向後方に延びて前記開口から前記パワーユニットに連通する空気流出路を構成し、
    前記ダクト本体には、前記パワーユニットに連通する空気出口と、前記コンパートメント内に向けて開放された排水口とが設けられ、前記排水口が前記空気出口よりも低い位置に設けられていること、
    を特徴とする吸気ダクト。
  2. 請求項に記載の吸気ダクトであって、
    前記カバーは、車両下面から視て前記開口の周縁部の前記底板とも重なり、重なった部分の前記底板が前記折れ曲がり流路に突出する鍔を形成している、吸気ダクト。
  3. 請求項1又は2に記載の吸気ダクトであって、
    前記ダクト本体は、前記開口よりも車両前後方向後側に配置された後壁を有し、
    前記排水口は、前記開口と車両前後方向に並ぶように前記後壁に配置されている、吸気ダクト。
  4. 請求項に記載の吸気ダクトであって、
    前記空気出口は前記開口に対して車幅方向にずれて配置されている、吸気ダクト。
  5. 請求項からのいずれか1項に記載の吸気ダクトであって、
    前記ダクト本体の前記空気出口の側の底面は、前記開口の周縁の底面よりも車両上下方向上方に位置し、当該空気出口の側の底面は、ラジエータの上方に配置されている、吸気ダクト。
  6. 請求項からのいずれか1項に記載の吸気ダクトであって、
    吸気ダクトは、前記コンパートメント内に配置された電気部品の前方に配置されている、吸気ダクト。
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