JP2010158921A - 車両の前部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】容積部で分離された水をより効果的に当該容積部から排出できるようにする。
【解決手段】外気導入用開口部2が設けられたバンパフェイス1と、バンパフェイス1の裏面側に配置されたサポート部材30とを備える。サポート部材30に、気水分離のための容積部4と、外気導入用開口部2からの外気を取り入れて容積部40に外気を導入させるための導入経路41と、容積部40内の外気をエンジンの吸気ダクト50に導くための中間経路42と、が設けられる。容積部40の底部が、外気導入用開口部2の縁部に対応した位置に設定されると共に、容積部の底部に水抜き孔45が形成される。外気導入用開口部2の縁部に、水抜き孔45の近くに外気導入用開口部2からの導入される走行風を導いて水抜き孔45に対するエゼクタ効果を得るためのガイド部51が形成されている。
【選択図】 図6
【解決手段】外気導入用開口部2が設けられたバンパフェイス1と、バンパフェイス1の裏面側に配置されたサポート部材30とを備える。サポート部材30に、気水分離のための容積部4と、外気導入用開口部2からの外気を取り入れて容積部40に外気を導入させるための導入経路41と、容積部40内の外気をエンジンの吸気ダクト50に導くための中間経路42と、が設けられる。容積部40の底部が、外気導入用開口部2の縁部に対応した位置に設定されると共に、容積部の底部に水抜き孔45が形成される。外気導入用開口部2の縁部に、水抜き孔45の近くに外気導入用開口部2からの導入される走行風を導いて水抜き孔45に対するエゼクタ効果を得るためのガイド部51が形成されている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、車両の前部構造に関するものである。
車両、特に自動車にあっては、バンパフェイスが大型化されるのに伴う剛性低下を補うために、バンパフェイスの裏面側にサポート部材を配置することが多くなっている。
また、エンジンに吸気を供給するために、バンパフェイスに形成された外気導入用開口部からの外気を、バンパフェイスとサポート部材との間に形成される導入経路を介して、エンジンの吸気ダクトへと導くことも行われている。
外気導入用開口部から導入される外気は水を含むことも多く、特に大雨時や冠水した道路を走行するときは、前記導入経路内に、外気と共に水が多量に導入されてしまう事態を発生し易いものとなる。このため、特許文献1には、ラジエタシュラウドの上方という極力高い位置に、バンパフェイスとサポート部材とで前記導入経路を形成すると共に、この導入経路の底部に水抜き孔を形成することが提案されている。つまり、導入経路そのものを気水分離用の容積部として機能させようとしたものが開示されている。
特開2008−189280号公報
ところで、気水分離用の容積部において分離された水は、不用意に中間経路を介してエンジンの吸気ダクトへと流れないように、極力すみやかに容積部から外部へと排出することが望まれることになる。容積部の底部には、水抜き孔が形成されるが、この水抜き孔からの水の排出はもっぱら重力を利用したものであり、その排出効果を高めるには限度がある。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、容積部で分離された水をより効果的に当該容積部から排出できるようにした車両の前部構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
外気導入用開口部が設けられたバンパフェイスと、該バンパフェイスの裏面側に配置されたサポート部材とを備えた車両の前部構造において、
前記サポート部材に、気水分離のための容積部が設けられ、
前記サポート部材に、前記外気導入用開口部からの外気を取り入れて該容積部に外気を導入させるための導入経路と、該容積部内の外気をエンジンの吸気ダクトに導くための中間経路とが設けられ、
前記容積部の底部が、前記外気導入用開口部の縁部に対応した位置に設定されると共に、該容積部の底部に水抜き孔が形成され、
前記外気導入用開口部の縁部に、前記水抜き孔の近くに前記外気導入用開口部からの導入される走行風を導いて該水抜き孔に対するエゼクタ効果を得るためのガイド部が形成されている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、バンパフェイスの外気導入用開口部から導入された外気は、順次、導入経路、容積部、中間経路を経て、エンジンの吸気ダクトへと導かれることになる。このとき、容積部によって分離された水は、その底部に形成された水抜き孔から容積部の外部へ排出されることになる。車両の走行中は、ガイド部からの走行風によるエゼクタ効果(吸い出し効果)によって、水抜き孔から水が効果的に排出されることになる。上記エゼクタ効果は、走行風を利用して得るようにしてあるので、例えばモータによって駆動されるファンによってエゼクタ効果を得る場合等に比して、構造の簡単化やコスト等の点でも有利である。
外気導入用開口部が設けられたバンパフェイスと、該バンパフェイスの裏面側に配置されたサポート部材とを備えた車両の前部構造において、
前記サポート部材に、気水分離のための容積部が設けられ、
前記サポート部材に、前記外気導入用開口部からの外気を取り入れて該容積部に外気を導入させるための導入経路と、該容積部内の外気をエンジンの吸気ダクトに導くための中間経路とが設けられ、
前記容積部の底部が、前記外気導入用開口部の縁部に対応した位置に設定されると共に、該容積部の底部に水抜き孔が形成され、
前記外気導入用開口部の縁部に、前記水抜き孔の近くに前記外気導入用開口部からの導入される走行風を導いて該水抜き孔に対するエゼクタ効果を得るためのガイド部が形成されている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、バンパフェイスの外気導入用開口部から導入された外気は、順次、導入経路、容積部、中間経路を経て、エンジンの吸気ダクトへと導かれることになる。このとき、容積部によって分離された水は、その底部に形成された水抜き孔から容積部の外部へ排出されることになる。車両の走行中は、ガイド部からの走行風によるエゼクタ効果(吸い出し効果)によって、水抜き孔から水が効果的に排出されることになる。上記エゼクタ効果は、走行風を利用して得るようにしてあるので、例えばモータによって駆動されるファンによってエゼクタ効果を得る場合等に比して、構造の簡単化やコスト等の点でも有利である。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記ガイド部は、前記バンパフェイスの縁部を後方に延長して形成されたフランジ部によって構成されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、ガイド部を構成する部材を別途設けることなく、バンパフェイスを有効に利用してガイド部を構成することができる。
前記ガイド部は、前記バンパフェイスの縁部を後方に延長して形成されたフランジ部によって構成されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、ガイド部を構成する部材を別途設けることなく、バンパフェイスを有効に利用してガイド部を構成することができる。
前記水抜き孔が、前記ガイド部の先端部に近接するようにして車幅方向に間隔をあけて複数形成され、
前記容積部の底部が、前記水抜き孔に向けて下向きに傾斜された傾斜面とされている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、複数の水抜き孔と、底部を水抜き孔に向けて下向きに傾斜された傾斜面とすることにより、エゼクタ効果と合わせて水をより効果的に排出することができる。
前記容積部の底部が、前記水抜き孔に向けて下向きに傾斜された傾斜面とされている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、複数の水抜き孔と、底部を水抜き孔に向けて下向きに傾斜された傾斜面とすることにより、エゼクタ効果と合わせて水をより効果的に排出することができる。
前記サポート部材は、車幅方向に延びると共に前記バンパフェイスの車幅方向中央領域を支持する中央支持部を有し、
前記容積部が、前記中央支持部の後方側に形成されている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、容積部の形成位置をバンパフェイスの車幅方向中央領域に対応した位置として、容積部の容積を極力大きく形成する上で、つまり気水分離機能を十分に高める上で好ましいものとなる。
前記容積部が、前記中央支持部の後方側に形成されている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、容積部の形成位置をバンパフェイスの車幅方向中央領域に対応した位置として、容積部の容積を極力大きく形成する上で、つまり気水分離機能を十分に高める上で好ましいものとなる。
前記容積部の底壁部のうち前記複数の水抜き孔の間において、前後方向に延びる縦壁部が形成されている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、容積部での気水分離機能をより高める上で好ましいものとなる。
前記導入経路と前記中間経路とはそれぞれ、前記バンパフェイスと前記サポート部材とでもって形成されている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、バンパフェイスとサポート部材とを有効に利用して、導入経路と中間経路とを形成することができる。
本発明によれば、走行風を利用したエゼクタ効果によって、容積部で分離された水を効果的に容積部の外部へ排出することができる。
図1において、1はバンパフェイスであり、合成樹脂による一体成形品とされている。バンパフェイス1は、その車幅方向中央領域において、それぞれ車幅方向に長く延びる上下2つの外気導入用開口部2,3を有する。また、バンパフェイス1の左右端部の下端部には、それぞれ前輪用ブレーキに向けての外気を導入するための端部開口部4が形成されている。
バンパフェイス1は、車幅方向中央領域において、上後方へ短く延びる後方突出部1aを有する。後方突出部1aの後端縁部は、ボンネット10の前端縁に滑らかに連なるものであり、ボンネット10の前端縁の車幅方向長さに対応させて車幅方向長さが大きくされている。また、後方突出部1aの左右端縁部は、左右のフェンダ11の車幅方向内端縁部と滑らかに連なる。なお、後方突出部1aの車幅方向外方側において、バンパフェイス1とボンネット10とフェンダ11とで囲まれる空間は、ヘッドライト(のレンズ)が位置されるヘッドライト用空間5である。
図2に示すように、バンパフェイス1の裏面側には、グリル部材20とサポート部材30とが配置される。グリル部材20は、上下の外気導入用開口部2,3に跨るように配置されている。より具体的には、グリル部材部材20は、その上縁部が上側の外気導入用開口部2の上縁部よりも若干上方に位置され、その下縁部が、下側の外気導入用開口部3の下縁部よりも下方に位置されている。
上記グリル部材20は、合成樹脂によって形成されて、バンパフェイス1に形成された外気導入用開口部2,3に位置されるグリル部20a、20bを有する。各グリル部20a、20bはそれぞれ、外気通過用の多数の小孔を有している。上方側のグリル部20aは、例えば縦線部と横線部とが交差する形状とされて、この縦線部と横線部とで画成される個々の小孔の開口面積が比較的大きいものとされている。また、下方側のグリル部20bは、図面では簡略して示されるがハニカム形状とされて、ハニカム形状とされた多数の小孔の個々の開口面積は比較的小さいものとされている。
サポート部材30は、バンパフェイス1のうち、車幅方向中央領域に位置されると共に車幅方向に長い後方突出部1aの裏面側に位置するように配置されている。より具体的には、サポート部材30の上縁部は、後方突出部1aの後縁部直近に位置され、その下縁部は、上側の外気導入用開口部2の上縁部直近に位置され、その車幅方向端縁部は、後方突出部1aの車幅方向端縁部直近に位置されている。このようなサポート部材部材30によって、バンパフェイス1のうちたわみ変形し易くしかも上方からの外力を受けやすい後方突出部1aやその付近の剛性が高められることになる。そして、サポート部材30の車幅方向端部はそれぞれ、外気導入用開口部2と重なる位置となるように下方に突出されている。なお、サポート部材30の下縁部は、グリル部材20の上縁部の後方に重なるように配置されている。
サポート部材30は、実施形態では、それぞれ合成樹脂からなる本体部30Aと、本体部30Aの裏面側に一体化されたボックス部30Bとから構成されている。ボックス部30Bは、車幅方向に長くされて、特にその車幅方向中央領域は、部分的に後方へ突出されて、この部分の内部に、後述する大きな容積(大きな断面積)を有する容積部40を構成している(図6参照)。
サポート部材30には、上記容積部40に対応して、導入経路41,中間経路42が形成されている。導入経路41および中間経路42はそれぞれ、サポート部材30をバンパフェイス1の裏面側に配置した状態で、後述するようにバンパフェイス1と共働して構成される。
図3に示すように、導入経路41を構成するため、サポート部材30のうち容積部40に対して車幅方向一端側において、前方へ開口する第1開口部30aが形成されている。第1開口部30aは、車幅方向に長く延びて、その車幅方向外端側の端部は、下方にも開口されている。また、第1開口部30aの車幅方向内端部が、容積部40に開口されている。さらに、第1開口部30aは、その上方、下方および後方が閉じられている。サポート部材30をバンパフェイス1の裏面側に配置したとき、図5に示すように、第1開口部30aの前方が塞がれた車幅方向に延びる導入経路41が構成される。上側の外気導入用開口部2を通過した外気が、導入経路41の車幅方向外端部の下方から導入経路41内に導入されて、容積部40に向けて流れることになる。
前記中間経路42を構成するため、サポート部材30のうち容積部40に対して車幅方向他端側において、第2開口部30bが形成されると共に、第2開口部30bの上方位置において第3開口部30cが形成されている。第2開口部30bは、その車幅方向内端部が容積部40に開口される一方、その上方、下方、車幅方向外端側が閉じられている。また、第3開口部30cは、前後方向に延びる貫通孔として形成されて、その上方、下方、車幅方向内端、車幅方向外端がそれぞれ閉じられている。そして、第2開口部30bと第3開口部30cとの境界部位は、後述する略水平なひさし部30eを構成する。
図7に示すように、バンパフェイス1の裏面側にサポート部材30を配置したとき、前記ひさし部30eによって上下に屈曲した中間経路42が構成されることになる。すなわち、図7から明かなように、容積部40からの外気は、中間経路42のうちまず第2開口部30bに対応した下方位置に導入された後、ひさし部30eの前方を通って上昇しつつ第3開口部30cに対応した位置へと流れ、この第3開口部30cを後方へと流れた後、この第3開口部30cの後端部に接続された吸気ダクト50へと流れる。
上記中間経路42のうち、第3開口部30cに相当する部分の上壁部には、ボンネット4の裏面側に臨む開口部42aが形成されている。この開口部42aは、非常用の外気吸い込み口を構成する。
図6に示すように、前記容積部40の底壁部40bには、車幅方向に間隔をあけて複数の水抜き孔45が形成されている。水抜き孔45は、前方に向けて開口されて(図3をも参照)、この水抜き孔45を通った水は下方へと落下、排出されるようになっている。容積部40の底壁部40bからは、車幅方向に間隔をあけて複数の縦壁部40aが形成されている。各縦壁部40aは、複数の水抜き孔45の間に位置されている。この縦壁部40aに対して、容積部40を流れる外気が衝突することにより、また分離された水が縦壁部40aによって中間経路42側に向けて流れるのが規制されて、気水分離機能がより効果的に発揮されることになる。さらに、容積部40の底壁部40bは、水抜き孔45に向けて下向きに傾斜された傾斜面とされて、容積部40の底部に落下した水が、すみやかに水抜き孔45に向けて流れるようにされて、分離された水の排出がより効果的に行われるようになっている。
図6に示すように、上記水抜き孔45に対応して、バンパフェイス1およびグリル部材20には、ガイド部51が形成されている。このガイド部51は、上側の外気導入用開口部2の上縁部に相当する部分を後方へ向けて延ばすことにより形成されて(バンパフェイス1のフランジ部として形成されて)、その後端は水抜き孔45の近くに位置されている。より具体的には、ガイド部51の先端部(後端部)は、水抜き孔45の直前方位置で(水抜き孔45に対して前後方向にわずかに小間隔を有して)、かつ水抜き孔45よりも若干低い位置となるように設定されている。
ガイド部51のガイド作用によって、外気導入用開口部2を通る走行風は水抜き孔45の直下方をズムーズに流れることになり、つまりガイド部51の先端部付近ではエゼクタ効果(吸い出し効果)が発揮されることになり、水抜き孔45から水が積極的に吸い出されることになる。なお、バンパフェイス1のうち上側の外気導入用開口部2の縁部によって形成されたガイド部51は、グリル部材20によって補強されている。なお、実施形態では、ガイド部51は、容積部40に対応した位置のみに設けられているが、外気導入用開口部2の上縁部の車幅方向全長に渡ってガイド部51を形成することもできる。
なお、図5〜図7において、61はラジエタシュラウド、62ラジエタ、63はエアコン用のコンデンサ、64はアンダーカバーである。また、65はバンパレインフォースメント、66はバンパレインフォースメント65の前面の取付けられた衝撃吸収部材である(例えば合成樹脂の発泡材により構成)。前記サポート部材30は、ラジエタシュラウド61に取付けられている。
図8は、外気が吸気ダクト50へと導入されるまでの流れを示している。すなわち、走行中、外気導入用開口部2からの外気は、導入経路41のうち車幅方向当該導入経路41に導入され、この導入経路41から容積部40へと導入される。大きな容積の容積部40において、外気の流速が低下され、外気中の新規(ガス)と水(あるいは雪)とが分離される(気水分離)。容積部40の底壁部40bに形成された縦壁部40aを利用して、気水分岐機能がより効果的に発揮されることになる。
容積部40において水が分離された外気は、中間経路42を通って吸気ダクト51へ導入されるが、中間経路42は、ひさし部30eを有する屈曲路とされているために、この部分でも水が周囲の内壁に付着して分離されることになる。
容積部40で分離された水は、水抜き孔45から排出されることになる。ガイド部51を利用したエゼクタ効果によって、水抜き孔45からの水の排出が効果的に行われる。なお、中間経路42内でひさし部30eを利用して分離された水は、下方へ落下して、最終的には容積部40に戻ってその底壁部に形成された水抜き孔45から排出されることになるが、中間経路42の最底部に別途水抜き孔を形成しておくようにしてもよい。
ここで、バンパフェイス1の後方のエンジンルーム内に配置されるバッテリに対して、冷却用の外気供給通路を設けるようにしてもよい。例えば、図7に示すひさし部30eを形成したことに伴って形成される凹部30fを、バッテリに連なる外気供給用ダクトに接続すると共に、この凹部30fの底部に形成された開口部30gをそのまま外気導入口として利用することができる。また、例えばサポート部材30のうち中間経路42側の端部に、外気導入用開口部2の直後方において外気取り入れ口を別途形成して、この開口部を例えばサポート部材30に取付けた通路構成用のガイド部材を介して、上記凹部30fに接続するようにしてもよい(この場合は、開口部30gを閉じておくことになる)。なお、このようなバッテリ用の外気供給経路は、酷暑時にのみ利用するのが好ましく、このためバッテリへの外気供給用通路には開閉弁を設けて、冬季等には開閉弁を閉じておけばよい。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
1:バンパフェイス
1a:後方突出部
2、3:外気導入用開口部
10:ボンネット
11:フェンダ
20:グリル部材
20a、20b:グリル部
30:サポート部材
30A:本体部
30B:ボックス部材
30a:第1開口部(導入経路構成用)
30b:第2開口部(下側の中間経路構成用)
30c:第3開口部(上側の中間経路構成用)
30e:ひさし部
40:容積部
40a:縦壁部
40b:底壁部
41:導入経路
42:中間経路
50:吸気ダクト
51:ガイド部(エゼクタ効果用)
1a:後方突出部
2、3:外気導入用開口部
10:ボンネット
11:フェンダ
20:グリル部材
20a、20b:グリル部
30:サポート部材
30A:本体部
30B:ボックス部材
30a:第1開口部(導入経路構成用)
30b:第2開口部(下側の中間経路構成用)
30c:第3開口部(上側の中間経路構成用)
30e:ひさし部
40:容積部
40a:縦壁部
40b:底壁部
41:導入経路
42:中間経路
50:吸気ダクト
51:ガイド部(エゼクタ効果用)
Claims (6)
- 外気導入用開口部が設けられたバンパフェイスと、該バンパフェイスの裏面側に配置されたサポート部材とを備えた車両の前部構造において、
前記サポート部材に、気水分離のための容積部が設けられ、
前記サポート部材に、前記外気導入用開口部からの外気を取り入れて該容積部に外気を導入させるための導入経路と、該容積部内の外気をエンジンの吸気ダクトに導くための中間経路とが設けられ、
前記容積部の底部が、前記外気導入用開口部の縁部に対応した位置に設定されると共に、該容積部の底部に水抜き孔が形成され、
前記外気導入用開口部の縁部に、前記水抜き孔の近くに前記外気導入用開口部からの導入される走行風を導いて該水抜き孔に対するエゼクタ効果を得るためのガイド部が形成されている、
ことを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項1において、
前記ガイド部は、前記バンパフェイスの縁部を後方に延長して形成されたフランジ部によって構成されている、ことを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項2において、
前記水抜き孔が、前記ガイド部の先端部に近接するようにして車幅方向に間隔をあけて複数形成され、
前記容積部の底部が、前記水抜き孔に向けて下向きに傾斜された傾斜面とされている、
ことを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記サポート部材は、車幅方向に延びると共に前記バンパフェイスの車幅方向中央領域を支持する中央支持部を有し、
前記容積部が、前記中央支持部の後方側に形成されている、
ことを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
前記容積部の底壁部のうち前記複数の水抜き孔の間において、前後方向に延びる縦壁部が形成されている、ことを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項1において、
前記導入経路と前記中間経路とはそれぞれ、前記バンパフェイスと前記サポート部材とでもって形成されている、ことを特徴とする車両の前部構造。
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