JP6918438B2 - 配管支持構造 - Google Patents

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Description

この発明は、配管支持構造に関するものである。
建物に対して配管を固定するのに、配管固定具が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような配管固定具は、建物に対する固定部と、配管に対するクランプ部とを備えた固定用金具などとされる。
特開2006−283814号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された配管固定具は、クランプ部で配管をクランプするようにしていたので、配管に熱伸縮が生じた時に、クランプ部が配管に対してズレてしまうという問題があった。
このように、配管に対してクランプ部がズレると、例えば、繰り返しの熱伸縮によって配管が全体的に長手方向(例えば、配管の上端側)へ変位して建物に対する納まり不良が発生したり、変位された配管の上端側が建物の天井部に突き当たって配管の上端側に急激な曲がりが発生したり、配管に接続された枝管の分岐部などに応力が集中したりするような不具合が生じ得る。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
建物の床スラブに形成された貫通穴に対して、配管が貫通配置されており、
該配管の前記貫通穴に対する貫通部分の近傍に、前記配管と一体化された拡径部が形成されており、
該拡径部と前記床スラブとの間に、前記配管の熱伸縮に拘わらず、前記床スラブに対して前記拡径部の位置を保持する配管保持部が取付けられており、
前記拡径部が電気熱融着継手であり、
前記配管保持部は、前記床スラブに支持される脚部を有しており、
前記拡径部としての電気熱融着継手が、前記配管における前記床スラブの上下の位置に融着固定され、
前記配管保持部が、上側の前記拡径部の下端部と前記床スラブの上面との間に配置されると共に、第二の前記配管保持部が、下側の前記拡径部の上端部と前記床スラブの下面との間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、配管と配管保持部との間のズレを防止することができる。
本実施の形態にかかる配管支持構造の第1の実施例を示す側面図である。 配管支持構造の第2の実施例を示す側面図である。 金属製の横架部材の斜視図である。 金属製の横架部材の平面図である。 配管支持構造の第3の実施例を示す側面図である。 配管支持構造の第4の実施例を示す側面図である。 配管支持構造の第5の実施例を示す側面図である。 図5の変形例を示す側面図である。 (a)は配管支持構造の第6の実施例を示す側面図である。(b)は(a)の拡径部の側面図である。 建物に設置された縦向きの配管(縦管)に対して第1〜第6の実施例のいずれかの配管支持構造を適用した状態を示す図である。 配管に熱伸縮が生じた状態を示す図7と同様の図である。 配管支持構造を適用しなかった場合における、配管に熱伸縮が生じた状態を示す図7と同様の図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図9は、この実施の形態を説明するためのものである。このうち、図1〜図6はそれぞれ具体的な実施例1〜実施例6を示しており、図7は、図1〜図6のいずれかの配管支持構造を適用した建物、図8は、図7の建物で配管に熱伸縮が生じた状態、図9は、配管支持構造を適用していない建物の状態をそれぞれ示している。
<構成>以下、構成について説明する。
(1)図7に示すように、建物1の壁や床、特に床スラブ2に形成された貫通穴3に対して、配管4が貫通配置されている。このような配管4に対して、以下のような配管支持構造5を適用する。
図1〜図6のいずれかに示すように、この配管4の上記貫通穴3に対する貫通部分4hの近傍に、配管4と一体化された拡径部7が形成されている。
この拡径部7と上記床スラブ2との間に、配管4の熱伸縮に拘わらず、床スラブ2に対して拡径部7の位置を保持する配管保持部8が取付けられている。
ここで、建物1は、複数階の階層構造を有する鉄筋コンクリート製のものなどとされる。
床スラブ2は、例えば、建物1の階層間隔壁(床スラブなど)とされる。
貫通穴3は、配管4に対して十分に大きなもの(そして、拡径部7が通るもの)とされる。貫通穴3は、最終的にモルタル11によって埋設される。
図7に示すように、この場合、配管4は、上下方向へ延びる縦管とされている。配管4の途中からは、各階ごとに分岐継手12を介して横方向へ延びる別の配管(横管13)が接続されている。なお、最上階については、配管4の上端部にエルボ14などの屈曲継手や、空気弁を付けたT字継手などを介して横管13が接続されている。但し、上記した配管4は、横管13などであっても良い。
この配管4は、例えば、温水管や冷水管などとされる。温水管や冷水管の場合、配管4や横管13の外周部には、例えば、グラスウールやロックウール、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォームなどの断熱材15が全体的に取付けられる。
このような温水管や冷水管には、通常、鋼管が使用されているが、鋼管に替えて樹脂管を用いることが検討されている。しかし、温水管や冷水管などに樹脂管を用いた場合、内部を流れる流体の熱(温熱や冷熱)による熱伸縮量が鋼管よりも格段に大きくなるため、これまでのような、建物1に対する固定部と、配管4に対するクランプ部とを備えた金属製の配管固定具では、配管4(特に、縦管)を保持しきれないので、樹脂管に適した新たな配管支持構造5が必要となる。
配管4を樹脂管とする場合、樹脂管には、例えば、ポリエチレン管、ポリブテン管、ポリプロピレン管、塩化ビニル管、架橋ポリエチレン管、ポリプロピレン複合管、ポリエチレン複合管などを使用することができる。ポリプロピレン複合管、ポリエチレン複合管は、空調機内配管などの錆びを防止するための酸素バリア層や、熱伸縮を抑えるための繊維強化層などを有する管とすることができ、酸素バリア層としてはエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂やアルミニウム、繊維強化層としてはガラス繊維や炭素繊維等を含有させたポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂が挙げられる。ポリプロピレン複合管、ポリエチレン複合管の構造としては、表層から順に酸素バリア層、酸素バリア層と樹脂層を接着するための接着層、後述する電気熱融着継手と融着する樹脂層、繊維強化層、樹脂層、を積層した構造が挙げられ、樹脂層、繊維強化層に用いられる樹脂は同一の樹脂材料を含むことが好ましい。
配管支持構造5は、例えば、少なくとも建物1の最上階1Aと最下階1Bの床スラブ2などに設けるようにする。建物1が高い場合には、最上階1Aと最下階1Bとの間に対し、例えば、2階おきや3階おき・・などに適宜取付けるようにする。なお、建物1の最下階1Bの床スラブ2の下側(床下部1C)では、配管4の下端部に横方向へ延びる別の横管16が設置されると共に、配管4の下端部を支持する支持部17を設けても良い。この別の横管16や支持部17が下側に存在する場合、配管4は、熱伸縮によって上側へ向けて変位されることになる。なお、上記した横管13や横管16については、建物1に対する固定部と、配管4に対するクランプ部とを備えた既存の金属製の配管固定具18などを用いても支障なく固定することができる。但し、壁貫通部分などにおいては、この実施例の配管支持構造5を用いても良いことは勿論である。
図1〜図6に示すように、拡径部7は、文字通り、配管4の径を部分的に拡大したものである。拡径部7には、例えば、電気熱融着機構を備えた継手(電気熱融着継手21)を使用することができる。この電気熱融着継手21は、電気熱融着継手21を構成する樹脂を熱で軟化・溶融させて樹脂製の配管4と融着させるようにしたものであり、融着される配管4と同じ樹脂からなる継手本体の内面近傍に埋設された加熱コイル22を有すると共に、外面に上記加熱コイル22へ電力を供給するためのターミナル部23を有している。電気熱融着継手21は、配管4に外嵌してターミナル部23に通電し加熱コイル22を加熱させることにより、予め表面を切削しておいた配管4と熱融着により一体化される。そして、この電気熱融着継手21により、拡径部7は、両端部に配管4に対する段差部24を有するものとなる。
配管保持部8は、床スラブ2に対して拡径部7(の配管4の長手方向)の位置を一定に保持するものとされる。
以下、拡径部7および配管保持部8の配置について説明する。
(2)図2〜図6に示すように、上記拡径部7および上記配管保持部8は、床スラブ2の一側に対して、上記拡径部7の少なくとも他側への変位を規制し得るように設置されても良い。
ここで、図2、図3、図5、図6では、床スラブ2の一側は床スラブ2の上面側、床スラブ2の他側は床スラブ2の下面側となっている。また、図4では、床スラブ2の一側は床スラブ2の下面側、床スラブ2の他側は床スラブ2の上面側となっている。但し、上下は逆にしても良い。
(3)図1に示すように、上記拡径部7および上記配管保持部8は、床スラブ2の両側に対して、上記拡径部7の一側への変位および他側への変位の両方を規制し得るように設置されても良い。
ここで、図1のものは、床スラブ2の一側における拡径部7と配管保持部8の組み合わせを、床スラブ2の両側に対して、互いに反対向きとなるように設置したものとされている。なお、図2〜図6のものについても、床スラブ2の両側で拡径部7と配管保持部8の組み合わせを反対向きにして2組設置させるようにしても良い。また、図1のものについては、図2〜図6と同様に、床スラブ2の一側にのみ拡径部7と配管保持部8の組み合わせを設置するようにしても良い。
以下、上記配管保持部8の基本的な構造について説明する。
(4)上記配管保持部8は、上記配管4を通して上記拡径部7を通さない大きさの穴状部31を有すると共に、上記床スラブ2の貫通穴3よりも大きい外形部32を有する横架部材33とされている。
この横架部材33は、穴状部31に配管4が通されると共に拡径部7が係止された状態で、外形部32が床スラブ2の貫通穴3の周囲に係止または固定されるようにしている。
ここで、横架部材33は、図1、図5に示すように、塩ビなどの樹脂製のフランジリングなどとしても良い。この場合、横架部材33の平面形状は、円形状とするのが好ましいが、例えば、多角形状やその他の形状などとしても良い。
または、図2〜図4、図6に示すように、金属製のもの(金具)としても良い。金属製の横架部材33は、例えば、図2A、図2Bに示すように、中間部に配管4の外径とほぼ等しい半円形状の凹部を有する2枚の金属バンド部材38を合わせて穴状部31と外形部32とを形成し得るようにしたものなどとされる。2枚の金属バンド部材38は、ボルトナットなどの締結具(固定具39)によって一体に固定される。上記した横架部材33には、床スラブ2に対してボルト36でほぼ面直に固定可能な脚部37を設けるようにしても良い。上記した脚部37は、少なくとも電気熱融着継手21と同じかそれ以上の長さを有して、周方向に複数備えられる。この場合には、脚部37は、横架部材33の両端部に左右一対設けられているが、脚部37は、3本以上設けるようにしても良い。なお、床スラブ2の貫通穴3が大きい場合には、各脚部37は、貫通穴3をまたぐようなハ字状に開いた形状のものなどとしても良い。
以下、より具体的な配管支持構造5の実施例について説明する。
(5)図1の実施例では、上記配管保持部8が、上記拡径部7と床スラブ2との間に設置されるようにしている。
この場合、床スラブ2の上面に対し、配管保持部8(横架部材33)の下面を当接配置した状態で、配管保持部8(横架部材33)の上面に拡径部7(電気熱融着継手21)の下端部が接触するようにして、拡径部7が隙間なく取付けられている。但し、拡径部7の下端部と配管保持部8の上面との間や、配管保持部8の下面と床スラブ2の上面との間に、1mm〜3mm程度の僅かな隙間が生じても許容される。
また、床スラブ2の下面に対し、配管保持部8(横架部材33)の上面を当接配置した状態で、配管保持部8(横架部材33)の下面に拡径部7(電気熱融着継手21)の上端部が接触するようにして、拡径部7が隙間なく取付けられている。但し、拡径部7の上端部と配管保持部8の下面との間や、配管保持部8の上面と床スラブ2の下面との間に、1mm〜3mm程度の僅かな隙間が生じても許容される。
なお、図1では、配管保持部8(横架部材33)を床スラブ2に対してボルト36で面直方向に固定するようにしているが、2つの配管保持部8(横架部材33)で床スラブ2を両側から挟むようにしているので、必ずしもボルト36は必要ない。
(6)図2の実施例では、上記配管保持部8が、2つの上記拡径部7の間に設けられるようにしている。
この場合、金属製の横架部材33の脚部37を床スラブ2にボルト36で固定した状態で横架部材33の上下面を挟持するように上下の電気熱融着継手21が取付けられている。但し、横架部材33の両面と拡径部7との間に、1mm〜3mm程度の僅かな隙間が生じても許容される。
(7)図3、図4の実施例では、上記配管保持部8が、上記拡径部7の両側を挟むように設けられるようにしている。
この場合、配管4に取付けられた電気熱融着継手21の上下面を2つの金属製の横架部材33で挟持すると共に、各横架部材33の脚部37を床スラブ2にボルト36で固定するようにしている。なお、2つの金属製の横架部材33は、連結部材などで一体に連結したものなどとしても良い。但し、拡径部7の両端部と横架部材33との間に、1mm〜3mm程度の僅かな隙間が生じても許容される。
なお、図3は、床スラブ2の上面側に設ける場合、図4は、床スラブ2の下面側に設ける場合を示している。また、図4では、横管13を接続するための分岐継手12を、電気熱融着継手21としている。横管13は、この分岐継手12に更に、別の電気熱融着継手21aを介して接続されている。そして、上記した電気熱融着継手21の内部では、上側の配管4aと下側の配管4bとの接合が行われている。
(8)図5の実施例では、上記配管保持部8が、上記拡径部7に一体に設けられている。
この場合、電気熱融着継手21の下端部に横架部材33が一体に設けられている。この樹脂製の横架部材33は、床スラブ2の上面に直接ボルト36で面直方向に固定されている。但し、横架部材33と床スラブ2との間に、1mm〜3mm程度の僅かな隙間が生じても許容される。
なお、図5Aの変形例に示すように、電気熱融着継手21の上端部に横架部材33を一体に設けるようにしても良い。この場合、横架部材33は脚部37を介して床スラブ2に固定されている。
(9)図6の実施例では、上記配管保持部8が、上記拡径部7の中間部に形成された溝部41に嵌着されるようにしている。
(10)上記各場合において、配管4の貫通穴3に対する貫通部分4hの周囲に断熱材51(グラスウール)が取付けられるようにしている。
この場合、断熱材51は、グラスウールなどとされる。但し、グラスウール以外の断熱材51を使用しても良い。
更に、この断熱材51の周囲には、更に、耐火シート52が巻き付けられている。この耐火シート52は、例えば、熱膨張性黒鉛を含むことにより、火災などの発生時に熱膨張性黒鉛が熱膨張して貫通穴3を塞ぐようにしたものとされる。
耐火シート52と貫通穴3との間には、上記したようにモルタル11が打設される。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果1)建物1の床スラブ2に形成された貫通穴3に配管4を貫通配置した。これにより、例えば、建物1の上下の階層間隔壁(床スラブ2)を貫通して上下方向へ延びる温水管や冷水管などを設置することができる。
配管4の貫通穴3に対する貫通部分4hの近傍に、配管4と一体の拡径部7を形成した。これにより、拡径部7を、熱伸縮する配管4における位置固定点に定めることができると共に、建物1に対する配管4の位置固定点を貫通穴3の近傍に定めることができる。また、この拡径部7を、配管4に対する配管保持部8の取付部として利用することができる。
拡径部7と床スラブ2との間に配管保持部8を取付けた。これにより、拡径部7を利用して配管保持部8を容易に取付けることができるようになるので、施工時間を短縮することができる。
また、配管4が熱伸縮した場合に、拡径部7と床スラブ2との間に取付けられた配管保持部8によって、拡径部7の位置を床スラブ2の近傍に保持することができる。この際、拡径部7は配管4と一体になっているので、拡径部7を利用して配管保持部8を取付けることで、配管保持部8が配管4に沿って位置ズレなどを起こすことを防止でき、配管保持部8を強固に設置することができる。その結果、配管4と床スラブ2との固定性が高まって、図8に示すように、配管4の熱伸縮の影響が配管保持部8の間での配管4の撓みとして吸収されるようになる。よって、例えば、図9に示すように、配管4と配管保持部8との間にズレが生じることで、配管4が全体的に長手方向(例えば、配管4の上端側)へ変位して建物1に対する納まり不良が発生したり、上方へ変位された配管4の上端側が建物1の天井部2aに突き当たって上端側に急激な曲がりが発生したり、配管4に接続された横管13に対する分岐継手12などに応力が集中したり、横管13を支持する配管固定具18が破損されたりするような不具合を防止することができる。
(作用効果2)拡径部7および配管保持部8を床スラブ2の一側に設けて、拡径部7の少なくとも他側への変位を規制させるようにした。これにより、配管4の熱伸縮に対して、拡径部7の少なくとも他側への変位を有効に防止する支持構造を得ることができる。また、拡径部7および配管保持部8を、床スラブ2の一側にのみ設ければ良いので、施工を容易化することができる。
(作用効果3)拡径部7および配管保持部8を床スラブ2の両側に設けて、拡径部7の一側への変位および他側への変位の両方を規制させるようにした。これにより、配管4の熱伸縮に対して、拡径部7の変位を有効に防止する支持構造を得ることができる。また、拡径部7および配管保持部8を、床スラブ2の両側に設けることで、より強固で確実な施工状態を得ることができる。
(作用効果4)配管保持部8を横架部材33とした。そして、この横架部材33の穴状部31に配管4を通して拡径部7を係止させ、外形部32を床スラブ2の貫通穴3の周囲に係止または固定させるようにした。これにより、配管保持部8は、簡単な構造で拡径部7の変位を有効に拘束できるものとなる。
(作用効果5)拡径部7と床スラブ2との間に配管保持部8を設置した。これにより、少ないスペースに拡径部7と配管保持部8とをコンパクトにまとめて設置することができる。
(作用効果6)2つの拡径部7の間に配管保持部8を設けた。これにより、2つの拡径部7で配管4の伸縮時における拡径部7の両方向への変位を拘束することができる。また、2つの拡径部7の間に配管保持部8を挟むことにより、配管保持部8の設置を容易化することができる。
(作用効果7)拡径部7の両側を挟むように配管保持部8を設けた。これにより、拡径部7の両側を挟む配管保持部8で配管4の伸縮時における拡径部7の両方向への変位を一度に拘束することができる。また、拡径部7の設置数を少なくすることができる。
(作用効果8)上記拡径部7に配管保持部8を一体に設けた。これにより、拡径部7と配管保持部8とを1つにまとめたシンプルな構造が得られる。また、配管保持部8を貫通穴3の周囲に固定することで、配管4の伸縮時における拡径部7の両方向への変位を一度に拘束することができる。
(作用効果9)拡径部7の中間部に形成された溝部41に配管保持部8を嵌着した。これにより、1個の拡径部7で、配管4の伸縮時における拡径部7の両方向への変位を一度に拘束することができる。
(作用効果10)配管4の貫通部分4hに断熱材51を取付けた。これにより、配管4の貫通部分4hについても断熱性を確保することができる。そして、断熱性の欠落をなくすことができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 建物
2 床スラブ
3 貫通穴
4 配管
4h 貫通部分
5 配管支持構造
7 拡径部
8 配管保持部
31 穴状部
32 外形部
33 横架部材
41 溝部
51 断熱材

Claims (7)

  1. 建物の床スラブに形成された貫通穴に対して、配管が貫通配置されており、
    該配管の前記貫通穴に対する貫通部分の近傍に、前記配管と一体化された拡径部が形成されており、
    該拡径部と前記床スラブとの間に、前記配管の熱伸縮に拘わらず、前記床スラブに対して前記拡径部の位置を保持する配管保持部が取付けられており、
    前記拡径部が電気熱融着継手であり、
    前記配管保持部は、前記床スラブに支持される脚部を有しており、
    前記拡径部としての電気熱融着継手が、前記配管における前記床スラブの上下の位置に融着固定され、
    前記配管保持部が、上側の前記拡径部の下端部と前記床スラブの上面との間に配置されると共に、第二の前記配管保持部が、下側の前記拡径部の上端部と前記床スラブの下面との間に配置されていることを特徴とする配管支持構造。
  2. 建物の床スラブに形成された貫通穴に対して、配管が貫通配置されており、
    該配管の前記貫通穴に対する貫通部分の近傍に、前記配管と一体化された拡径部が形成されており、
    該拡径部と前記床スラブとの間に、前記配管の熱伸縮に拘わらず、前記床スラブに対して前記拡径部の位置を保持する配管保持部が取付けられており、
    前記拡径部が電気熱融着継手であり、
    前記配管保持部は、前記床スラブに支持される脚部を有しており、
    前記配管保持部が、前記拡径部としての2つの前記電気熱融着継手の間に設けられていることを特徴とする配管支持構造。
  3. 建物の床スラブに形成された貫通穴に対して、配管が貫通配置されており、
    該配管の前記貫通穴に対する貫通部分の近傍に、前記配管と一体化された拡径部が形成されており、
    該拡径部と前記床スラブとの間に、前記配管の熱伸縮に拘わらず、前記床スラブに対して前記拡径部の位置を保持する配管保持部が取付けられており、
    前記拡径部が電気熱融着継手であり、
    前記配管保持部は、前記床スラブに支持される脚部を有しており、
    前記配管保持部が、前記拡径部としての前記電気熱融着継手の両側を挟むように設けられていることを特徴とする配管支持構造。
  4. 建物の床スラブに形成された貫通穴に対して、配管が貫通配置されており、
    該配管の前記貫通穴に対する貫通部分の近傍に、前記配管と一体化された拡径部が形成されており、
    該拡径部と前記床スラブとの間に、前記配管の熱伸縮に拘わらず、前記床スラブに対して前記拡径部の位置を保持する配管保持部が取付けられており、
    前記拡径部が電気熱融着継手であり、
    前記配管保持部は、前記床スラブに支持される脚部を有しており、
    前記配管保持部が、前記拡径部としての前記電気熱融着継手の中間部に形成された溝部に嵌着されていることを特徴とする配管支持構造。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の配管支持構造であって、
    前記拡径部としての電気熱融着継手が、前記配管における前記床スラブの上下の少なくとも一方の位置に融着固定されていることを特徴とする配管支持構造。
  6. 請求項1ないし請求項いずれか1項に記載の配管支持構造であって、
    前記各配管保持部は、前記配管を通して前記拡径部を通さない穴状部を有すると共に、
    前記床スラブの前記貫通穴よりも大きい外形部を有する横架部材とされており、
    該横架部材は、前記穴状部に前記配管が通されると共に前記拡径部が係止された状態で、前記外形部が前記床スラブの前記貫通穴の周囲に係止または固定され、
    前記配管の前記貫通穴に対する貫通部分の周囲に断熱材が取付けられていることを特徴とする配管支持構造。
  7. 建物の床スラブに形成された貫通穴に対して、配管が貫通配置されており、
    該配管の前記貫通穴に対する貫通部分の近傍に、前記配管と一体化された拡径部が形成されており、
    該拡径部と前記床スラブとの間に、前記配管の熱伸縮に拘わらず、前記床スラブに対して前記拡径部の位置を保持する配管保持部が取付けられており、
    前記拡径部が電気熱融着継手であり、
    前記拡径部としての電気熱融着継手が、前記配管における前記床スラブの上下の位置に融着固定され、
    前記配管保持部が、上側の前記拡径部の下端部と前記床スラブの上面との間に当接配置されると共に、第二の前記配管保持部が、下側の前記拡径部の上端部と前記床スラブの下面との間に当接配置され、
    且つ、前記各配管保持部は、前記配管を通して前記拡径部を通さない穴状部を有すると共に、前記床スラブの前記貫通穴よりも大きい外形部を有する横架部材とされており、
    該横架部材は、前記穴状部に前記配管が通されると共に前記拡径部が係止された状態で、前記外形部が前記床スラブの前記貫通穴の周囲に係止または固定され、
    前記配管の前記貫通穴に対する貫通部分の周囲に断熱材が取付けられていることを特徴とする配管支持構造。
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