JP6912718B2 - 積層剥離容器 - Google Patents

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Description

本発明は、積層剥離容器に関する。
従来、内容物の減少に伴って内袋が収縮することによって容器の内部に空気が入り込むことを抑制する積層剥離容器が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015−163531号公報
本発明者が特許文献1の容器について、低温での落下を繰り返す試験を行ったところ、容器が破損してしまう場合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、低温での落下時の破損が抑制される積層剥離容器を提供するものである。
本発明によれば、外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する容器本体を備える積層剥離容器であって、前記外殻は、ポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーを含む混合層を有する、積層剥離容器が提供される。
本発明者らは鋭意検討を行ったところ、ポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーを含む混合層を外殻に設けることによって、低温での落下時の破損が抑制されることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記外殻は、前記内袋に対向する最内層を備え、前記最内層に含まれる樹脂成分中のポリエチレン系エラストマーの質量割合が前記混合層に含まれる樹脂成分中のポリエチレン系エラストマーの質量割合よりも低い。
好ましくは、前記混合層に含まれる樹脂成分中の前記ポリエチレン系エラストマーの割合が1〜20質量%である。
好ましくは、前記混合層は、直鎖状低密度ポリエチレンをさらに含む。
本発明の第1実施形態の積層剥離容器1の容器本体3の構造を示す斜視図である。 図1中の外気導入孔15の中央を通る断面図である。図2では、外気導入孔15に弁部材5が装着されている。 図1の容器本体3の底面29の近傍の構造を示し、図3Aは底面図、図3Bは正面図、図3Cは図3A中のA−A断面図、図3Dは、図3A中のB−B断面図である。図3Aでは、容器本体3を水平面に載置したときに接地する接地領域29fにハッチングを付している。図3Dでは、層構成は省略してハッチングで表している。 本発明の第2実施形態の積層剥離容器1の容器本体3の構造を示す斜視図である。 図4の容器本体3の底面29の近傍の構造を示し、図5Aは底面図、図5Bは正面図、図5Cは図5A中のA−A断面図、図5Dは、図5A中のB−B断面図である。図5Aでは、容器本体3を水平面に載置したときに接地する接地領域29fにハッチングを付している。図5Dでは、層構成は省略してハッチングで表している。 本発明の第3実施形態の積層剥離容器1の容器本体3の構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態の積層剥離容器1は、容器本体3と、弁部材5を備える。容器本体3は、内容物を収容する収容部7と、収容部7から内容物を吐出する口部9を備える。
図2に示すように、容器本体3は、内容物を収容する収容部7と、収容部7から内容物を吐出する口部9を備える。容器本体3は、収容部7及び口部9において、外殻12と内袋14を備えており、内容物の減少に伴って内袋14が外殻12から離れて収縮する。
口部9には、逆止弁付きのキャップと係合可能な係合部9dが設けられている。キャップは、打栓式で装着するものであってもよく、ネジ式で装着するものであってもよい。
図1に示すように、収容部7には凹部7aが設けられており、凹部7aに外気導入孔15が設けられている。外気導入孔15は、外殻12にのみ設けられた貫通孔であり、外殻12と内袋14の間の中間空間21と、容器本体3の外部空間Sとを連通する。
図2に示すように、弁部材5は、外気導入孔15に挿通され且つ外気導入孔15に対してスライド移動可能な軸部5aと、軸部5aの中間空間21側に設けられ且つ軸部5aよりも断面積が大きい蓋部5cと、軸部5aの外部空間S側に設けられ且つ弁部材5が中間空間21に入り込むことを防ぐ係止部5bを備える。
蓋部5cは、外殻12を圧縮した際に外気導入孔15を実質的に閉塞させるように構成され、軸部5aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状になっている。また、係止部5bは、外殻12が圧縮された後に復元する際に中間空間21に空気が導入可能なように構成される。外殻12を圧縮すると、中間空間21内の圧力が外圧よりも高くなって、中間空間21内の空気が外気導入孔15から外部に漏れ出す。この圧力差と空気の流れによって蓋部5cが外気導入孔15に向かって移動し、蓋部5cが外気導入孔15を閉塞する。蓋部5cが軸部5aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状であるので、蓋部5cが容易に外気導入孔15に嵌って外気導入孔15を閉塞する。
この状態で外殻12をさらに圧縮すると、中間空間21内の圧力が高まり、その結果、内袋14が圧縮されて、内袋14内の内容物が吐出される。また、外殻12への押圧力を解除すると、外殻12が自身の弾性によって復元しようとする。この際、蓋部5cが外気導入孔15から離れて、外気導入孔15の閉塞が解除されて、中間空間21内に外気が導入される。また、係止部5bが外気導入孔15を塞いでしまわないように、係止部5bには流通路5dが設けられており、係止部5bが外殻12に当接した状態でも、流通路5d及び外気導入孔15を通じて、外気が中間空間21内に導入可能になっている。
図1及び図3に示すように、収容部7の底面29には、凹領域29aと、周縁領域29bが設けられる。周縁領域29bは、凹領域29aを囲むように設けられる。凹領域29aは、周縁領域29bよりも凹んだ領域である。凹領域29aには、ピンチオフ部27が設けられる。ピンチオフ部27は、筒状の積層パリソンを用いたブロー成形における、積層パリソンのシール部である。ピンチオフ部27は、細長い形状である。周縁領域29bには、ピンチオフ部27の延長線上に溝29cを備える。溝29cの縁29dの曲率半径は、4mm以上が好ましい。この曲率半径は、例えば4〜20mmであり、5〜9mmが好ましく、具体的には例えば、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この曲率半径を4mm以上にすることによって溝29cの縁29dでの容器の破損が抑制される。なお、図3Bには、縁29dの曲率半径と同じ半径を有する円29eを点線で示している。
周縁領域29bには、容器本体3を水平面に載置したときに接地する接地領域29fが設けられている。図3Aでは、接地領域29fにハッチングを付している。接地領域29fの外縁29gの半径をR1、容器本体3の外周の半径をR2とすると、R1/R2は、0.75以上が好ましい。この値は、例えば、0.75〜0.90であり、0.77〜0.85が好ましく、具体的には例えば、0.75、0.76、0.77、0.78、0.79、0.8、0.81、0.82、0.83、0.84、0.85、0.86、0.87、0.88、0.89、0.9であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この値を0.75以上にすることによって容器本体3の落下時に容器本体3に局所的に加わる衝撃が緩和されて容器の破損が抑制される。
また、図3Dに示すように、溝29cは、径方向外側に向かって深さが浅くなっており、このような構成によって容器本体3が転倒しにくくなっている。
次に、容器本体3の層構成についてさらに詳細に説明する。容器本体3は、外殻12と内袋14を備える。
外殻12は、単層構成であっても複数層構成であってもよい。外殻12は、ポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーを含む混合層を有する。ポリプロピレンは、プロピレンのホモポリマーであっても、プロピレンと別のモノマーの共重合体であってもよい。共重合体は、ブロック共重合体であってもランダム共重合体であってもよいが、透明性の観点からランダム共重合体であることが好ましい。
混合層に含まれる樹脂成分中のポリプロピレンの割合は60〜99質量%が好ましく、70〜95質量%がさらに好ましく、具体的には例えば、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
混合層に含まれる樹脂成分中のポリエチレン系エラストマーの割合は、1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。この割合は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17,18、19、20質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ポリエチレン系エラストマーの割合が小さすぎると低温落下時の容器の破損抑制の効果が十分でない場合があり、ポリエチレン系エラストマーの割合が大きすぎると、容器がベタついたり、容器の強度が低下する場合がある。
ランダム共重合体は、プロピレン以外のモノマーの含有量が、50mol%よりも小さいものであり、5〜35mol%が好ましい。この含有量は、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。プロピレンと共重合されるモノマーとしては、プロピレンのホモポリマーに比べた場合のランダム共重合体の耐衝撃性を向上させるものであればよく、エチレンが特に好ましい。プロピレンとエチレンのランダム共重合体の場合、エチレンの含有量は、5〜30mol%が好ましく、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
ポリエチレン系エラストマーは、ポリエチレンをハードセグメントとして、所定のゴム成分をソフトセグメントとしたエラストマーをいう。例えば、エチレンに対してコモノマーとしてブテンを入れたC−4のポリエチレン系エラストマー、ヘキセンを入れたC−6のポリエチレン系エラストマー、オクテンをいれたC−8のポリエチレン系エラストマーなどが挙げられる。
混合層は、樹脂成分としてポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーのみを含んでもよく、その他の樹脂成分を含んでもよい。その他の樹脂成分としては、ポリエチレン等が挙げられる。ポリエチレンは、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンの何れであってもよいが、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。
混合層に含まれる樹脂成分中のその他の樹脂成分の割合は、1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。この割合は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17,18、19、20質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
外殻12が多層構成である場合、上記混合層に加えて、内袋14に対向する最内層を備えてもよい。最内層にポリエチレン系エラストマーが多く含まれると、外殻12と内袋14の間の剥離性が悪化する場合があるので、最内層に含まれる樹脂成分中のポリエチレン系エラストマーの質量割合をP1、混合層に含まれる樹脂成分中のポリエチレン系エラストマーの質量割合をP2とすると、P1/P2は、1より小さいことが好ましく、0.5以下であることがさらに好ましい。この値は、具体的には例えば、0、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
最内層は、樹脂成分としてポリプロピレンのみを含んでもよく、その他の樹脂成分を含んでもよい。その他の樹脂成分は、混合層と同様である。また、最内層には、脂肪酸アミド(例:オレイン酸アミド)のような滑剤を含んでもよい。
外殻12が多層構成である場合、混合層が最外層であってもよく、別の樹脂成分を有する最外層を設けてもよい。例えば、最外層として、ポリエチレン(例:低密度ポリエチレン)で構成された層を設けてもよい。また、外殻12は、容器の成形時にでたバリをリサイクルして使用したリプロ層を含んでもよい。リプロ層は、混合層と最内層の間に設けることが好ましい。
外殻12全体の厚さをT1、混合層の厚さをT2とすると、T2/T1は、例えば0.1〜1であり、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。最内層の厚さをT3とすると、T3/T1は、例えば0.05〜0.5であり、具体的には例えば、0.05、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。T2/T3は、例えば0.5〜10であり、具体的には例えば、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
内袋14は、容器外面側に設けられたEVOH層と、EVOH層の容器内面側に設けられた内面層と、EVOH層と内面層の間に設けられた接着層を備える。EVOH層を設けることでガスバリア性、及び外殻12からの剥離性を向上させることができる。接着層は省略してもよい。
EVOH層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層であり、エチレンと酢酸ビニル共重合物の加水分解により得られる。EVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、酸素バリア性の観点から32mol%以下が好ましい。エチレン含有量の下限は、特に規定されないが、エチレン含有量が少ないほどEVOH層の柔軟性が低下しやすいので25mol%以上が好ましい。
内面層は、内容物に接触する層であり、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、シクロオレフィンポリマー、EVOH及びその混合物などからなる。
接着層は、EVOH層と内面層とを接着する機能を有する層であり、例えば上述したポリオレフィンにカルボキシル基を導入した酸変性ポリオレフィン(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン)を添加したものや、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)である。接着層の一例は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンと、酸変性ポリエチレンの混合物である。
2.第2実施形態
図4〜図5を用いて、本発明の第2実施形態の積層剥離容器1について説明する。本実施形態の積層剥離容器1の容器本体3は、第1実施形態とは層構成は同じであるが、底面29の形状が異なっている。
本実施形態の底面の形状は、特許文献1と同じであり、溝29cの縁29dの曲率半径が3mmである。また、接地領域29fの外縁29gの半径をR1、容器本体3の外周の半径をR2とすると、R1/R2は、0.72になっている。
本実施形態の容器においても、外殻12に混合層を設けることによって、低温落下時に容器が破損しにくくなっているが、縁29dの曲率半径が4mm未満であり、R1/R2が0.75未満になっているために、第1実施形態よりも低温落下時に容器が破損しやすい場合がある。
3.第3実施形態
図6を用いて、本発明の第3実施形態の積層剥離容器1について説明する。本実施形態の積層剥離容器1の容器本体3は、第1実施形態と層構成及び底面形状が同じであるが、収容部7の形状が異なっている。本実施形態のような形状の容器においても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
[試験例1]
1.サンプルの作成
容器外側から順に、外殻[混合層(15.5%)/リプロ層(58.0%)/最内層(10.0%)]/内袋[EVOH層(5.5%)/接着層(4.5%)/内面層(6.5%)]で構成される層構成を有する容器本体3をブロー成形によって作成した。層構成中の括弧内の数値は、容器の壁厚全体に対する各層の厚さの比率を示す。容器の壁厚は、約0.7mmとした。容器本体3は、第1実施形態で示す形状を有し、収容部7の直径が50mmのものを作成した。容器本体3の外殻12に外気導入孔15を形成し、内袋14を外殻12から予備剥離させてサンプルを作成した。
各層を構成する樹脂は、以下のものを用いた。
<外殻の混合層>
下記のランダムポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、及びポリエチレン系エラストマーをそれぞれ83.7質量%、9.3質量%、7質量%含む混合樹脂。
ランダムポリプロピレン(密度:0.890g/cm、MFR(230℃、2.16kg):1.20g/10min、融点:135℃)
ポリエチレン系エラストマー(コモノマーは1−ブテン、密度0.860g/cm、MFR(190℃、2.16kg):0.50g/10min、融点50℃)
直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.898g/cm、MFR(190℃、2.16kg):2.00g/10min、融点:94℃)
<外殻のリプロ層>
容器の成形時にでたバリをリサイクルして得られた樹脂
<外殻の最内層>
上記のランダムポリプロピレン及び直鎖状低密度ポリエチレンをそれぞれ90.7質量%及び9.3質量%含む混合樹脂(オレイン酸アミドを0.35質量%含む)。
<内袋のEVOH層>
EVOH(型式:ソアノールSF7503B、日本合成化学工業株式会社)
<内袋の接着層>
酸変性ポリオレフィン(型式:モディックL522、三菱ケミカル株式会社製)
<内袋の最内層>
低密度ポリエチレン(型式:サンテック−LD、グレード:F2206、旭化成株式会社製)
2.低温落下試験
容器本体3内に比重1.16g/mlの食塩水を充填してキャップを締めたサンプルを5つ準備した。各サンプルについて、5℃の環境下で1mの高さからコンクリート製の床に対して、縦落下と横落下を交互に5回繰り返した。途中で容器に割れが確認された場合にはその時点でそのサンプルについての落下試験を終了させた。縦落下では、容器のキャップを上、底面を下にした状態で落下させた。横落下では、容器を横向きにして、ピンチオフ部を上下方向に向けた状態で落下させた。
試験例1では、全てのサンプルについて、5回の落下試験では容器に割れが確認されなかった。
[試験例2]
1.サンプルの作成
試験例1と同様の方法でサンプルを作成した。但し、層構成は、容器外側から順に、外殻[最外層(15.0%)/リプロ層(57.0%)/最内層(10.0%)]/内袋[EVOH層(6.0%)/接着層(5.0%)/内面層(7.0%)]とした。
各層を構成する樹脂は、以下のものを用いた。外殻のリプロ層及び内袋は、試験例1と同じ樹脂で構成した。
<外殻の最外層>
上記のランダムポリプロピレン及び直鎖状低密度ポリエチレンをそれぞれ85質量%及び15質量%含む混合樹脂。
<外殻の最内層>
上記のランダムポリプロピレン(オレイン酸アミドを0.35質量%含む)。
2.低温落下試験
試験例1と同様の方法で低温落下試験を行った。5つのサンプルは、それぞれ、1回目の縦落下、3回目の縦落下、3回目の縦落下、3回目の横落下、4回目の縦落下で割れが確認された。
[試験例3]
1.サンプルの作成
試験例1と同様の方法でサンプルを作成した。但し、層構成は、容器外側から順に、外殻[最外層(15.5%)/リプロ層(59.0%)/最内層(10.5%)]/内袋[EVOH層(5.0%)/接着層(4.5%)/内面層(5.5%)]とした。
外殻の最外層は上記の低密度ポリエチレンで構成した。外殻のリプロ層及び最内層及び内袋は、試験例2と同じ樹脂で構成した。
2.低温落下試験
試験例1と同様の方法で低温落下試験を行った。2つのサンプルは、それぞれ、3回目の横落下、4回目の横落下で割れが確認された。3つのサンプルは、5回の落下試験を行っても割れが確認されなかった。
[試験例4]
1.サンプルの作成
試験例2と同じ層構成及び方法で、第2実施形態で示す底面形状を有するサンプルを作成した。
2.低温落下試験
試験例1と同様の方法で低温落下試験を行った。5つのサンプルは、それぞれ、1回目の縦落下、1回目の縦落下、1回目の縦落下、1回目の横落下、1回目の横落下で割れが確認された。
[考察]
試験例1では、全てのサンプルで割れが確認されず、本発明の構成によって、低温落下時の破損が抑制されることが実証された。試験例2と試験例4を比較すると、第1実施形態に示す底面形状の容器は、第2実施形態に示す底面形状の容器よりも、低温落下時の破損が抑制されることが実証された。
1 :積層剥離容器
3 :容器本体
5 :弁部材
5a :軸部
5b :係止部
5c :蓋部
5d :流通路
7 :収容部
7a :凹部
9 :口部
9d :係合部
12 :外殻
14 :内袋
15 :外気導入孔
21 :中間空間
27 :ピンチオフ部
29 :底面
29a:凹領域
29b:周縁領域
29c:溝
29d:縁
29e:円
29f:接地領域
29g:外縁
S :外部空間

Claims (2)

  1. 外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する容器本体を備える積層剥離容器であって、
    前記外殻は、ポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーを含む混合層と、前記内袋に対向する最内層を備え、
    前記最内層に含まれる樹脂成分中のポリエチレン系エラストマーの質量割合をP1、前記混合層に含まれる樹脂成分中のポリエチレン系エラストマーの質量割合をP2とすると、P1/P2は、0〜0.9であり、
    前記P2は、1〜20質量%である、積層剥離容器。
  2. 前記混合層は、直鎖状低密度ポリエチレンをさらに含む、請求項1に記載の積層剥離容器。
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