JP6319546B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック容器に関し、特に食品用のボトルに関する。さらにいえば、耐低温衝撃性を有し、耐熱剛性が大きく、熱充填に適したポリプロピレンを使用したものに関する。
本発明に関連する技術が記載された文献として、特許文献1ないし4をあげる。特許文献1は、プラスチック容器の先行例であり、ポリプロピレン樹脂に直鎖状ポリエチレンをブレンドさせた樹脂組成物により、耐低温衝撃性をポリプロピレン単体より向上させることについて記載がある。尚、耐低温衝撃性とは、冷蔵庫内の温度を想定した摂氏5℃未満の低温での破損を防ぐという評価方法を用いた容器物性の一指標である。耐低温衝撃性が高い容器ほど、低温での破損が小さい。
特許文献2、3には、ポリプロピレンと直鎖状ポリエチレンと低密度ポリエチレンの組成物を用いることにより、耐低温衝撃性をポリプロピレン単体より向上させることについての記載がある。
特許文献4には、ポリプロピレンにスチレン−ブタジエンランダム共重合体の水素添加ポリマーを含有させることによって、耐低温衝撃性と透明性をポリプロピレン単体より向上させること、また、そのようにして得られた樹脂組成物を主層(最も厚い層)に用いることについて記載がある(特許文献4の段落0017参照)。
特許第2691494号公報 特開2012−148810号公報 特開2012−148811号公報 特開2003−226323号公報
従来のポリプロピレンに直鎖状ポリエチレンまたは低密度ポリエチレンをブレンドさせて低温衝撃強度を向上させる技術では、十分な改質強度を得るために直鎖状ポリエチレンや低密度ポリエチレンを多量に持ちいらなければならず、主材のポリプロピレンの透明性や耐熱剛性が損なわれる点で問題になる。また、ポリプロピレンにスチレン−ブタジエンランダム共重合体の水素添加ポリマーを含有させると耐低温衝撃性と透明性をポリプロピレン単体より向上させることが出来るものの耐熱剛性が低下する点で問題となる。
耐熱剛性とは、80℃程度の高温時における容器の剛性に関する指標である。調味料の中でも高粘度の調味料を充填する際に、粘度調整の目的で80℃近辺の温度で充填することがある。その際の充填の熱によって、容器の剛性が低下し充填ラインにて取扱いにくくなることを防止する必要がある。従って、80℃時の引張弾性率を測定し評価する。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、耐低温衝撃性及び耐熱剛性に優れた透明性の高い容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を達成するべく検討を重ねた結果、以下の構成をもって、上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
容器の少なくとも1つの層に、ポリプロピレンと、直鎖状ポリエチレンと、低密度ポリエチレンと、ポリエチレン系エラストマーとを配する混合層を持ち、前記混合層における低密度ポリエチレンの割合が1〜5重量%であり、前記ポリエチレン系エラストマーは、密度が0.880g/cm 3 未満、MFR(190℃、2.16kg)が0.50g/10minでかつ導入されるコモノマーが1−ブテンであるプラスチック容器を使用する。
本発明によれば、低温耐衝撃性及び耐熱剛性に優れた透明性の高い容器を提供することが可能となる。
本発明の実施形態の多層プラスチック容器の縦断面を示す図である。 図1のプラスチック容器のA部の層構成の好適な1例を示す模式断面図である。
本実施形態の多層プラスチック容器は、内容物を高温で充填される容器であって、少なくとも1層が、ポリプロピレンと、ポリエチレン系エラストマーと、直鎖状ポリエチレンと低密度ポリエチレンの混合物からなる層を有することを特徴とする。ここで、ポリエチレン系エラストマーとは、ポリエチレンをハードセグメントとして、所定のゴム成分をソフトセグメントとしたエラストマーをいう。例えば、エチレンに対してコモノマーとしてブテンを入れたC−4のポリエチレン系エラストマー、ヘキセンを入れたC−6のポリエチレン系エラストマー、オクテンをいれたC−8のポリエチレン系エラストマーなどが挙げられる。
本実施形態の多層プラスチック容器としては、図1に見られるような中空ボトルをはじめとする各種形状の容器が挙げられ、これらのプラスチック容器は、ロータリーブロー成形、シャトル方式のブロー成形等の方法により製造することができる。
本実施形態の多層プラスチック容器は、例えば、ケチャップ、マヨネーズ、ソース等の食品用ボトルとして有用である。特に、ケチャップ、ソースのように常温では高粘度であるが高温時には低粘度になる特性を持っている流体には、高温で充填する必要があるため、本実施形態容器を使用することにより、容器が変形せずライン適性が低下しないため生産効率がプロピレン単体多層容器と比較して向上する。
図2に、図1のプラスチック容器のA部の層構成の好適な1例を示す。図2に示した層構成においては、外層2(混合層)、接着層3、ガスバリア層4、接着層3、中間層5、内層6(混合層)が、この順番で積層された層構成である。外層2、内層6は、耐低温衝撃性、耐熱剛性に優れるポリプロピレンと、直鎖状ポリエチレンと低密度ポリエチレンとポリエチレン系エラストマーの混合物を使用する。具体的には、ポリプロピレン/直鎖状ポリエチレン/低密度ポリエチレン/ポリエチレン系エラストマー=84.6/9.4/1/5の割合が好ましい。接着層3としては、無水マレイン酸グラフトポリプロピレンなどの接着樹脂を使用する。ガスバリア層4として、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVOH)からなるガスバリア層を使用する。中間層5としては、プラスチック容器の成形時に発生するバリなどのスクラップ樹脂、またはスクラップ樹脂と未使用のポリプロピレンをブレンドした混合樹脂などを使用することが出来る。
ガスバリア層とは、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVOH)やポリアミドなどの主材のポリオレフィンと比較し気体透過性の小さい樹脂を用いて、酸素に代表される食品の風味を低下させる気体を遮断する層のことである。
図2に示した層構成を持つ容器に配置される最適な膜比率は外層2(混合層)、内層6(混合層)を合わせて容器全体の厚みに対して20%以上である。そのことにより。低温耐衝撃性及び耐熱剛性に優れた多層容器が作製できる。ここで、容器全体の厚みは、マイクロメーターを使い、容器の全域にわたって、容器高さ方向10mmごと、容器周方向10mmごとに厚みを測定し、平均して求める。また、外層2、内層6の厚みは、容器全高の1/2高さ位置にて周方向12方向で切出し、ミクロトームで切削した薄片を光学顕微鏡を用いて目視で測定した数値の平均値にて得られる。本実施形態においては、容器全体の厚みは、0.6mmであり、外層2、内層6を合算した層の厚みは、120μm以上である。
例えば、先ほど示した肉厚0.6mmの容器であれば、外層2(混合層)は141μm、接着層3(外層側)7.5μm、ガスバリア層4は24μm、接着層3(内層側)7.5μm、中間層5は240μm、内層6(混合層)は180μmのように配置することが望ましい。
この樹脂組成物の主成分であるポリプロピレンは、エチレン−プロピレン・ランダム共重合体(r−PP)であることが透明性の点で好ましい。
また、以下の実施例に示すように、ポリプロピレンの総量は、透明性、耐熱剛性の観点より70重量%以上が好ましい。さらに、好ましい範囲は、高い水準の耐熱剛性を求める点で80%以上、耐低温衝撃性の関係から90%未満が好ましい。
[実施例]
以下、本発明の内外層材(外層2、内層6いずれも混合層)として使用する材料構成の実施例と比較例について説明を行う。多層容器とは、各層の多層構造であるので、それぞれの層にそれぞれの機能を持たせている。基本的には、内外層材に、耐低温衝撃性、耐熱剛性、透明性の機能を持たせているため、内外層材の物性を評価することにより、多層容器の耐低温衝撃性、耐熱剛性、透明性の評価につながる。なお、以下の例においては、厚さ1.5mm、幅25mmのシートを成形し評価を行った。
[材料構成]
ポリプロピレン(PP)と、ポリエチレン系エラストマー(PE系エラストマー)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、低密度ポリエチレン(LDPE)の配合を種々に変更して試行し、下記の実施例1と比較例1ないし5を得た。
[実施例1]
混合物合計100重量%として、ランダムポリプロピレン(r−PP 密度:0.890g/cm、MFR(230℃、2.16kg):1.20g/10min、融点:135℃)を84.6重量%用い、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE 密度:0.898g/cm、MFR(190℃、2.16kg):2.00g/10min、融点:94℃)を9.4重量%と、低密度ポリエチレン(LDPE 密度:0.923g/cm、MFR(190℃、2.16kg):0.60g/10min、融点:112℃)を1重量%と、ポリエチレン系エラストマー(PE系エラストマー1(コモノマーは1−ブテン) 密度0.860g/cm、MFR(190℃、2.16kg):0.50g/10min、融点50℃)5重量%を配合して混練し、得られた樹脂組成物の23℃での透明性、80℃での耐熱剛性、−5℃の低温衝撃性についての評価を行った。物性値の密度、MFRは、JIS K 7112に基づき測定し、融点はDSCのピークから判断した。また、実施例1の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。r−PP/LLDPE/LDPE/PE系エラストマー1=84.6/9.4/1/5
[実施例2]
実施例1の配合においてPE系エラストマー1を密度とMFRが大きいPE系エラストマー2(コモノマーは1−ブテン 密度0.880g/cm、MFR(190℃、2.16kg):1.20g/10min、融点66℃)に変更し、割合以外は実施例1と同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。実施例2の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。
r−PP/LLDPE/LDPE/PE系エラストマー2=84.6/9.4/1/5
[実施例3]
実施例1の配合においてPE系エラストマー1をコモノマーに使用する不飽和炭化水素の炭素数が増加したPE系エラストマー3(コモノマーは1−オクテン 密度0.863g/cm、MFR(190℃、2.16kg):0.50g/10min、融点47℃)に変更し、割合以外は実施例1と同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。実施例3の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。
r−PP/LLDPE/LDPE/PE系エラストマー3=84.6/9.4/1/5
[比較例1]
実施例1の配合からLDPEを除いた他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。比較例1の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。
r−PP/LLDPE/PE系エラストマー1=85.5/9.5/5
[比較例2]
実施例2の配合からLDPEを除いた他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。比較例2の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。
r−PP/LLDPE/PE系エラストマー1=85.5/9.5/5
[比較例3]
実施例3の配合からLDPEを除いた他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。比較例3の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。
r−PP/LLDPE/PE系エラストマー1=85.5/9.5/5
[比較例4]
実施例1の配合からLLDPEとLDPEを除いた他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。比較例4の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。
r−PP/PE系エラストマー1=85/15
[比較例5]
実施例1の配合からPE系エラストマー1とLDPEを除いた他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。比較例5の配合を具体的な割合で示すと以下のようになる。
r−PP/LLDPE=85/15
容器の耐低温衝撃性を実際の落下試験をせずに材料の機械物性で推測する方法としてアイゾット衝撃強度がある。アイゾット衝撃強度については、JIS K 7110に基づき−5℃で測定し、結果を表1に示す。
容器の耐熱剛性を推測するために、80℃における試験片の引張弾性率をJIS K 7161に基づき測定し、結果を表1に示す。
可視光の透明性が高いと数値が大きくなる波長450nmの光線透過率を島津製作所株式会社 UV−2400PCにて測定した結果を表1に示す。
Figure 0006319546
上述した実施例1と比較例1は、ポリプロピレンと直鎖状ポリエチレンとポリエチレン系エラストマーの混合物にLDPEが配合されているものが実施例1で配合されていないのが比較例1である。実施例1は比較例1と比較するとアイゾット衝撃強度の引張弾性率の向上していることが分かる。
このことは、LDPEがポリプロピレンと直鎖状ポリエチレンとポリエチレン系エラストマーの相溶性を向上させ、さらに結晶化率を向上させたことによると推測される。結晶化率とは、樹脂中に含まれる結晶の割合であり、結晶性樹脂には、耐熱剛性に優れる結晶部と耐熱剛性のない非晶部に分けられる。そして、混合樹脂の相溶性が向上することは、衝撃または応力を吸収するゴム成分を最も効果の発現するサブマイクロメーターオーダーに分散することにつながり低温衝撃性が向上する。さらに、結晶化率は分散が良くなることで樹脂が秩序よく配列し結晶化しやすくなるため大きくなる。耐熱剛性に優れる結晶成分が混合樹脂中に多く存在することになり耐熱剛性が向上することとなる。
このことは、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3も同様に説明できる。
実施例1〜3を比較するとPEエラストマーによって−5℃のアイゾッド衝撃強度と80℃の引張弾性率の改善傾向に差が見られた。最も効果があるPE系エラストマーは、アイゾット衝撃強度が4.67kJ/cmから11.01kJ/cmに上昇し、引張弾性率が126MPaから147MPaに上昇した実施例1のPE系エラストマーである。すなわち、密度が0.860g/cmでコモノマーは1−ブテンのPE系エラストマーが最も改善効果が高いことが分かった。
また、屈折率の異なるポリプロピレンとポリエチレン系エラストマーをブレンドした配合では、透明性が低下する傾向になる。特に、比較例4のようにポリプロピレンに対してポリエチレン系エラストマーの相対量が多いとポリプロピレンはポリプロピレンで集合し、エラストマーはエラストマーで集合するため、分散が悪くなり極端に透明性が低下する。
さらに、比較例4はエラストマーの比率が実施例1〜3と比べて大きいため、耐低温衝撃性が改善するものの、耐熱剛性が急激に悪化する。
比較例5では、実施例1〜3と比較してアイゾット衝撃強度が低く、直鎖状ポリエチレンを大量に入れても改善効果は小さいことがわかる。
以上により、ポリプロピレンと、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリエチレン系エラストマーをブレンドした材料構成は、ポリプロピレンと、ポリエチレン系エラストマー、直鎖状低密度ポリエチレンをブレンドした材料構成と比較して−5℃のアイゾット衝撃値、80℃における剛性が向上することが分かる。このことは、低温耐衝撃性及び耐熱剛性に優れた透明性の高い容器を提供することができる。
最適な材料構成としては、ポリプロピレンが70%〜89%、ポリエチレン系エラストマー3%〜10%、直鎖状低密度ポリエチレン7%〜15%と、低密度ポリエチレン1%〜5%の割合でブレンドされた構成である。
1 多層プラスチック容器
2 外層(混合層)
3 接着層
4 ガスバリア層
5 中間層
6 内層(混合層)

Claims (3)

  1. 容器の少なくとも1つの層に、ポリプロピレンと、直鎖状ポリエチレンと、低密度ポリエチレンとポリエチレン系エラストマーとを配する混合層を持ち、
    前記混合層における低密度ポリエチレンの割合が1〜5重量%であり、
    前記ポリエチレン系エラストマーは、密度が0.880g/cm 3 未満、MFR(190℃、2.16kg)が0.50g/10minでかつ導入されるコモノマーが1−ブテンであることを特徴とするプラスチック容器。
  2. 前記混合層において、直鎖状ポリエチレンと低密度ポリエチレンとポリエチレン系エラストマーの合計が30重量%以下であることを特徴とする請求項1記載のプラスチック容器。
  3. 前記混合層において、ポリプロピレンの割合が70〜89重量%、ポリエチレン系エラストマーの割合が3〜10重量%、直鎖状ポリエチレンの割合が7〜15重量%であることを特徴とする請求項2記載のプラスチック容器。
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