JP2017013809A - 多層容器 - Google Patents

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Ikunori Kagawa
生法 香川
健 菊澤
Takeshi Kikuzawa
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Abstract

【課題】容器自体の透明性を保持しつつ、容器自体の耐熱性を向上させた多層容器を提供する。【解決手段】ポリエチレンテレフタレートを含む内層15及び外層16と、内層15と外層16との層間に配設される中間層17と、を有する多層容器10であって、内層15及び外層16は、耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、ポリエチレンテレフタレートと、を混合して形成され、中間層17は、ガスバリア性樹脂により形成されるように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、多層容器に関するものである。
従来、飲料水、食用油、シャンプー等の多層容器として、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」とする)を成形して得られるものが用いられている。このようなPETからなる多層容器においては、容器自体のガスバリア性を向上させる観点から、中間層にガスバリア層を配置したPET/ナイロンMXD6/PETの3層構造又はPET/ナイロンMXD6/PET/ナイロンMXD6/PETの5層構造からなるものが用いられる(特許文献1参照)。
また、上記多層容器においては、容器自体の耐熱性を向上させる観点から、内層及び外層を形成するPETの結晶化度を高めたものが用いられる(特許文献1参照)。
特許3951752号公報
しかしながら、上記のような多層容器は、PETの結晶化度を高めることによって、容器自体の透明性が低下する。また、上記のような多層容器においては、その成形工程において、熱処理(ヒートセット)等の工程を追加する必要があるため、その成形工程が複雑になり、生産性低下(成形サイクルタイム長くコストアップ)につながるという問題もある。
本発明は、上記課題を解決するもので、容器自体の透明性を保持しつつ、生産性を低下することなく容器自体の耐熱性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る多層容器は、ポリエチレンテレフタレートを含む内層及び外層と、前記内層と前記外層との層間に配設される中間層と、を有する多層容器であって、前記内層及び外層は、耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、ポリエチレンテレフタレートと、を混合して形成され、前記中間層は、ガスバリア性樹脂により形成されるものである。
また、請求項2の発明に係る多層容器は、請求項1に記載の多層容器であって、前記内層及び外層は、ポリエチレンテレフタレートと、前記耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、を重量比8:2〜2:8の割合で混合して形成されるものである。
さらに、請求項3の発明に係る多層容器は、請求項1又は請求項2に記載の多層容器であって、前記内層及び外層の厚さに対する前記中間層の厚さの割合が、1〜30%の範囲にあるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。すなわち、上記多層容器によると、容器自体の透明性を保持しつつ、生産性を低下することなく容器自体の耐熱性を向上させることができる。
本発明に係る多層容器の側面図及び同多層容器の側面の部分断面模式図である。
以下に、本発明に係る多層容器10について図1に基づき説明する。
図1に示すように、多層容器10は、口部11と、口部11から拡径した肩部12と、筒状に形成された胴部13と、胴部13の下端を閉鎖する底部14と、から構成されている。多層容器10は、口部11と、肩部12と、胴部13と、底部14とが順に連接されている。なお、図1の多層容器10の形状は、本発明における多層容器の一例に過ぎず、本発明はこの形状に限定されるものではない。
また、多層容器10の各部(口部11、肩部12、胴部13、底部14)は、内層15と、外層16と、内層15と外層16との層間に設けられる中間層17と、の3層(多層体構造)により形成される。
内層15及び外層16は、容器の外観形状を形成する層である。内層15及び外層16は、耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂と、を混合して形成される。
内層15及び外層16に用いられる耐熱非晶性ポリエステル樹脂は、スピログリコールと、ポリエチレンテレフタレート樹脂と、を共重合させたポリエステル樹脂(商品名「アルテスタ」三菱ガス化学株式会社製)、シクロヘキサンジメチレンテレフタレートと、イソフタレートと、を共重合させたPCTA樹脂(商品名「エスター」EASTMANChemical株式会社製)、その他(商品名「ECOZEN」SK Chemical株式会社製)が挙げられる。
また、内層15及び外層16に用いられる耐熱非晶性ポリエステル樹脂は、その屈折率が、延伸時におけるPETの屈折率と同程度のものが好ましい。
さらに、内層15及び外層16は、PETと、耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、を重量比2:8〜8:2の割合で混合して形成される。なかでも、内層15及び外層16は、PETと、耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、を重量比5:5の割合で混合して形成されるものが好ましい。
中間層17は、内層15と外層16との層間に設けられるガスバリア層である。中間層17は、ナイロンMXD6により形成される。ナイロンMXD6は、メタキシレンジアミンとアジピン酸とを重縮合させて形成される結晶性のポリアミドである。なお、中間層17は、ナイロンMXD6により形成されるものに限定されるものではなく、ガスバリア性を有する従来公知の樹脂(例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体)で形成されるものであれば構わない。
また、中間層17は、その厚さが、内層15及び外層16の厚さに対して1〜30%の割合で形成される。なかでも、中間層17は、その厚さが、内層15及び外層16の厚さに対して2〜10%の割合で形成されることが好ましい。
なお、多層容器10は、PET+耐熱非晶性樹脂(内層15)/ナイロンMXD6(中間層17)/PET+耐熱非晶性樹脂(外層16)の3層構造により構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、PET+耐熱非晶性樹脂/ナイロンMXD6/PET+耐熱非晶性樹脂/ナイロンMXD6/PET+耐熱非晶性樹脂の5層構造により構成しても構わない。
多層容器10は、ダイレクトブロー成形や二軸延伸ブロー成形等の従来公知のブロー成形法により作成されるが、これらの中でも、二軸延伸ブロー成形法を用いることが好ましい。
以下に、二軸延伸ブロー成形法による多層容器10の製造方法について説明する。
1.多層プリフォームの製造
多層容器10は、多層プリフォームを延伸させ2軸配向することにより製造される。多層プリフォームの製造は、複数の射出シリンダを有する共射出成形機を用いて、プリフォーム金型キャビティ内に溶融した樹脂を逐次成形法又は同時成形法により共射出する。この方法により、(1)内外層が耐熱非晶性ポリエステル樹脂とポリエステル樹脂を混合して形成した樹脂層であり、(2)少なくとも一層の中間層がナイロンMXD6であり、(3)全体として3層以上の多層構成を有する、有底の多層プリフォームを作製する。
2.多層容器10の製造
多層容器10は前述の多層プリフォームを延伸ブロー成形することで製造される。延伸ブロー成形工程では、多層プリフォームを延伸可能な温度に調整した後、ブロー成形用金型キャビティ内に挿入し、圧縮空気を吹き込んで延伸ブロー成形を行なう。延伸ブロー成形は、従来から公知のホットパリソン方式又はコールドパリソン方式のいずれかの方式により行なうことができる。多層容器10の成形時におけるバレル温度は、240〜300℃とする。
以下に、本発明の実施例を説明する。なお、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例を以下の評価方法により評価する。
[透明性試験]
多層容器の胴部から一辺30mmの試験片サンプル(厚み0.9mm)を切り出し、このサンプルについて、ヘイズメータ(スガ試験機株式会社製HGM−2B型)を用いて、曇り度合(ヘイズ値)を測定した。
[耐熱性試験]
多層容器に、温度80℃、83℃、85℃の熱水を100cc充填し、20秒間倒立させた後、室温(23℃)にて正立状態で保管し、充填前後での多層容器の容量変化量により収縮率を測定した。実施1〜3例及び比較例1〜2の試験においては、それぞれ3本(n=3)の多層容器のサンプルについて試験を行った。
透明性試験及び耐熱性試験の結果を表1に示す。
Figure 2017013809
(実施例1)
実施例1は、多層容器10の構成を内層15/中間層17/外層16の3層構造とした。実施例1は、内層15及び外層16の厚さを0.45mmとし、中間層17の厚さを0.03mmとした。また、実施例1においては、多層容器10の成形後、温度23℃で多層容器10を保管した後に試験を行った。
内層15及び外層16は、PET樹脂(「BK6180C」日本ユニペット株式会社製)と、耐熱非晶性ポリエステル樹脂(「アルテスタSN1500」三菱ガス化学株式会社製)と、を重量比8:2の割合で混合して形成した。
中間層17は、ナイロンMXD6(「S6011」三菱ガス化学株式会社製)により形成した。また、中間層17の割合を3wt%とした。使用したプリフォームの延伸倍率は縦1.3倍、横1.6倍とした。
(実施例2)
実施例2は、内層15及び外層16は、PET樹脂と、耐熱非晶性ポリエステル樹脂とを重量比5:5の割合で混合して形成した以外は、実施例1と同様の要件で成形した。
(実施例3)
実施例3は、内層15及び外層16は、PET樹脂と、耐熱非晶性ポリエステル樹脂とを重量比2:8の割合で混合して形成した以外は、実施例1と同様の要件で成形した。
(比較例1)
比較例1は、その容器形状を実施例1と同様の形状(多層容器10の形状)とした。比較例1は、多層容器の構成を実施例1と同様に内層/中間層/外層の3層構造とした。また、内層及び外層の厚さを0.45mmとし、中間層の厚さを0.03mmとした。さらに、比較例1においては、多層容器の成形後、温度23℃で多層容器を保管した後に試験を行った。
内層及び外層は、PET(「BK6180C」日本ユニペット株式会社製)により形成した。中間層は、ナイロンMXD6(「S6011」三菱ガス化学株式会社製)により形成した。また、中間層の割合を3wt%とした。
(比較例2)
実施例2は、内層及び外層を、耐熱非晶性ポリエステル樹脂(「アルテスタSN1500」三菱ガス化学株式会社製)により形成した以外は、実施例1と同様の要件で成形した。
表1に示すように、本発明に係る実施例1〜3の曇り度合(ヘイズ値)は、比較例1の曇り度合(ヘイズ値)と略同一の値となった。すなわち、中間層をナイロンMXD6とし、内層及び外層をPET樹脂と耐熱非晶性ポリエステル樹脂とを混合した層で形成した場合であっても、延伸ブロー時における濁り(白化)が生じず、透明性を保持することができる。
また、表1に示すように、本発明に関わる実施例1〜3の熱水充填後の収縮量は、比較例1の収縮量よりも少ない値となった。すなわち内外層にPET樹脂と耐熱非晶性ポリエステル樹脂をブレンドすることで耐熱性が向上する。
10 多層容器
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
15 内層
16 外層
17 中間層

Claims (3)

  1. ポリエチレンテレフタレートを含む内層及び外層と、前記内層と前記外層との層間に配設される中間層と、を有する多層容器であって、
    前記内層及び外層は、耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、ポリエチレンテレフタレートと、を混合して形成され、前記中間層は、ガスバリア性樹脂により形成されること、
    を特徴とする多層容器。
  2. 前記内層及び外層は、
    ポリエチレンテレフタレートと、前記耐熱非晶性ポリエステル樹脂と、を重量比8:2〜2:8の割合で混合して形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の多層容器。
  3. 前記内層及び外層の厚さに対する前記中間層の厚さの割合は、1〜30%の範囲にあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多層容器。
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