JP5817124B2 - プラスチック容器 - Google Patents
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Description
(2)前記第1の樹脂組成物は、最外層に備えられることを特徴とする(1)記載のプラスチック容器。
以下、本発明の実施例と比較例を説明する。まず、ポリプロピレンと、直鎖状低密度ポリエチレンと、低密度ポリエチレンと、からなる樹脂組成物評価のため、前記樹脂組成物を厚さ1.5mm、幅25mmのシートとして押出成形し、評価を行った。
ポリプロピレン(PP)と、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、低密度ポリエチレン(LDPE)の配合を種々に変更して試行し、下記の実施例1ないし4と比較例1ないし5を得た。
混合物合計100重量%として、ランダムポリプロピレン(r−PP 密度:0.890g/cm3、MFR(230℃、2.16kg):3.43g/10min、融点:132℃)を85重量%用い、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE 密度:0.895g/cm3、MFR(190℃、2.16kg):9.34g/10min、融点:99℃)を10重量%と、低密度ポリエチレン(LDPE 密度:0.919g/cm3、MFR(190℃、2.16kg):1.05g/10min、融点:107℃)を5重量%配合して混練し、得られた樹脂組成物の常温での透明性、高温(70℃)での透明性、低温衝撃性、剛性についての評価を行った。
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=85:5:10
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=70:15:15
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=70:20:10
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=87:10:3
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=87:3:10
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=65:20:15
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=65:25:10
実施例1の配合の割合を次の通りに変更した他は同じ条件にて樹脂組成物を作製し、評価を行った。
r−PP:LLDPE:LDPE=70:10:20
(透明性)
島津製作所株式会社 UV−2400PCを用いて、縦50mm×横8mm×厚み1.5mmに押し出し成形を行った試験片を、常温または80℃(高温)に温めてに450nmの波長の光線を照射し、その透過率を測定した。
なお、(常温又は高温での)透明性についての評価基準は下記の通りとした。
○:20%以上
△:10%以上20%未満
×:10%未満
平均肉厚0.6mmでブロー成形した容器に−5℃の液体、約450mlを充填し、地上1.5mの高さから10回繰り返し落下させ、割れるまでの回数を測定した。同様の実験をそれぞれ10回行い、平均値を計測した。
なお、低温衝撃性についての評価基準は下記の通りとした。
○:8以上
△:4以上8未満
×:4未満
23℃(常温)、あるいは80℃(高温)における引張弾性率をJIS K 7161に基づいて測定を行った。
なお、常温での剛性についての評価基準は下記の通りとした。
○:500MPa以上
△:400MPa以上500MPa未満
×:400MPa未満
また、高温での剛性についての評価基準は下記の通りとした。
○:100MPa以上
△:80MPa以上100MPa未満
×:80MPa未満
プラスチック容器1のA部(図1参照)の層構成については、次の第1の樹脂組成物による層(以下、「第1樹脂層」)、及び/又は、第2の樹脂組成物による層(以下、「第2樹脂層」)を含む層構成を種々に変更して試行し、下記の実施例5ないし9と比較例6ないし12を得た。
第1樹脂層:ポリプロピレン(r−PP)に、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)を配合、混練して得られた樹脂組成物による層。
第2樹脂層:ポリプロピレン(r−PP)に、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、低密度ポリエチレン(LDPE)を配合、混練して得られた樹脂組成物による層。
第1樹脂層につき、混合物合計100重量%として、ランダムポリプロピレン(r−PP 密度:0.890g/cm3、MFR(230℃、2.16kg):1.50g/10min、融点:132℃)を85重量%を用い、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS 密度:0.890g/cm3、MFR(230℃、2.16kg):1.50g/10min、融点:132℃)を10重量%配合し、さらに直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE 密度:0.908g/cm3、MFR(190℃、2.16kg):0.90g/10min、融点:125℃)を5重量%配合し、混練して作製したものを用いた。
第2樹脂層につき、混合物合計100重量%として、ランダムポリプロピレン(r−PP 密度:0.890g/cm3、MFR(230℃、2.16kg):3.43g/10min、融点:132℃)を85重量%用い、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE 密度:0.895g/cm3、MFR(190℃、2.16kg):9.34g/10min、融点:99℃)を10重量%と、低密度ポリエチレン(LDPE 密度:0.919g/cm3、MFR(190℃、2.16kg):1.05g/10min、融点:107℃)を5重量%配合して混練して作製したものを用いた。
層構成につき、内層側から順に膜厚比30:30:1:3:1:35として次の層構成にて作製した。なお、EVOHはガスバリア層であり、日本合成化学工業株式会社社製ソアノール DC3212Bを用いた。
第1樹脂層/第2樹脂層/接着/EVOH/接着/第1樹脂層
層構成につき、内層側から順に膜厚比35:1:3:1:30:30にて次の層構成とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層/接着/EVOH/接着/第2樹脂層/第1樹脂層
第1樹脂層の混合樹脂組成物を次の配合比率とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層につき、
r−PP:SEBS:LLDPE=90:5:5
第1樹脂層の混合樹脂組成物を次の配合比率した他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層につき、
r−PP:SEBS:LLDPE=70:25:5
層構成につき、内層側から順に膜厚比60:1:3:1:35にて次の層構成とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第2樹脂層/接着/EVOH/接着/第1樹脂層
第2樹脂層を用いず、層構成につき、内層側から順に膜厚比60:1:3:1:35にて次の層構成とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層/接着/EVOH/接着/第1樹脂層
層構成につき、第1樹脂層を用いず、内層側から順に膜厚比60:1:3:1:35にて次の層構成とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第2樹脂層/接着/EVOH/接着/第2樹脂層
内層側から順に膜厚比30:30:1:3:1:35として次の層構成とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第2樹脂層/第1樹脂層/接着/EVOH/接着/第2樹脂層
第1樹脂層の混合樹脂組成物を次の配合比率とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層につき、
r−PP:SEBS:LLDPE=92:3:5
第1樹脂層の混合樹脂組成物を次の配合比率とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層につき、
r−PP:SEBS:LLDPE=65:30:5
第1樹脂層の混合樹脂組成物を次の配合比率とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層につき、
r−PP:SEBS=90:10
第1樹脂層の混合樹脂組成物を次の配合比率とした他は、実施例5と同じ条件とした。
第1樹脂層につき、
r−PP:SEBS:LLDPE=70:10:20
(透明性)
島津製作所株式会社 UV−2400PCを用いて、縦50mm×横8mm×厚み1.5mmに押し出し成形を行った試験片を、常温または80℃(高温)に温めて450nmの波長の光線を照射し、その透過率を測定した。
なお、(常温又は高温での)透明性についての評価基準は下記の通りとした。
○:60%以上
△:40%以上60%未満
×:40%未満
ブロー成形した容器の外観を目視により確認し、光沢性のあるものを○、光沢性のないものを×として評価を行った。
23℃(常温)における引張弾性率をJIS K 7161に基づいて測定を行った。
なお、常温での剛性についての評価基準は下記の通りとした。
○:500MPa以上
△:400MPa以上500MPa未満
×:400MPa未満
2 内層
3 中間層
4 接着層
5 ガスバリア層
6 外層
Claims (2)
- ポリプロピレンと、熱可塑性エラストマーと、直鎖状低密度ポリエチレンと、を有する第1の樹脂組成物からなる層と、
ポリプロピレンと、直鎖状低密度ポリエチレンと、低密度ポリエチレンと、を有する第2の樹脂組成物からなる層と、を備えるプラスチック容器であって、
前記第1の樹脂組成物は、混合樹脂組成物100重量部に対して、前記熱可塑性エラストマーを5重量部以上、前記直鎖状低密度ポリエチレンを5重量部以上、且つ前記熱可塑性エラストマーと前記直鎖状低密度ポリエチレンとの合計添加量が30重量部以下であり、
前記第1の樹脂組成物は、前記熱可塑性エラストマーの添加量が前記直鎖状低密度ポリエチレンの添加量より大きい
ことを特徴とするプラスチック容器。 - 前記第1の樹脂組成物は、最外層に備えられることを特徴とする請求項1記載のプラスチック容器。
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