JP4622198B2 - 軽量多層プラスチック容器及びその製造方法 - Google Patents

軽量多層プラスチック容器及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形性に優れるとともに良好な表面光沢と透明性を有し、しかも耐衝撃性の改善された軽量多層プラスチック容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品、化粧品、洗剤等を収容するボトル等の容器をポリエチレン系樹脂により構成することはよく知られており、容器の主層や内外層を構成する材料として、その密度、メルトフローレート等の性状を特定したポリエチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂のブレンド物等が種々提案されている。
また、近年廃棄物処理や省資源の観点から廃棄する包装資材をより少なくするために、包装容器を薄肉化し減量化する要望が高まっている。
【0003】
従来のポリエチレン系樹脂、特に高圧法低密度ポリエチレン(HP−LDPE)からなる容器では、容器を薄肉化すると耐衝撃性及び剛性が低下し、容器が破損しやすくなるという問題がある。一方、高密度で剛性のあるポリエチレン系樹脂を使用した容器では、成形性が悪くなり、容器の肌荒れや変形が生じるとともに、耐衝撃性が低下し、透明性が低下する等の欠点があった。
このため、HP−LDPEにHP−LDPEよりも低密度のポリエチレンを配合した樹脂組成物等、各種のポリエチレン系樹脂のブレンド物で容器を構成することが提案されているが、このような容器では、相当低いMFRの樹脂を配合したり、あるいはHP−LDPEよりも低密度のポリエチレンの配合量が多くなると、成形時に樹脂圧が上昇し、偏肉や変形が生じ、とりわけ容器の剛性が低下することになり、特に多層プラスチック容器ではこの傾向が著しいという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明はこれら従来技術の問題点を解消し、成形性が良好で成形時に偏肉や変形が生じず、表面光沢、透明性、剛性や耐熱性に優れるとともに耐衝撃性が改善され、薄肉軽量化された軽量多層プラスチック容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討した結果、軽量多層プラスチック容器の主層として特定の樹脂組成物を使用することによって、これら従来技術の問題点が解消されることを見出し本発明を完成したものである。すなわち、本発明は次のような構成をとるものであるが、本発明で主層とは軽量多層プラスチック容器において中心となる層(通常は、最も肉厚の層)を意味する。
1.高圧法低密度ポリエチレンを主成分とし、メタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成物を中間層として配置する主層とする軽量多層プラスチック容器において、該直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体の密度が0.850〜0.930g/cm で、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)で規定される分子量分布が2.0〜4.5であるとともに、主層を構成する樹脂組成物中の直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体の含有量が、樹脂組成物を基準として5〜24重量%であることを特徴とする軽量多層プラスチック容器。
2.高圧法低密度ポリエチレンの密度が0.915〜0.930g/cm で、MFRが0.3〜2.5g/10minであることを特徴とする1に記載の軽量多層プラスチック容器。
3.樹脂組成物が、樹脂組成物を基準として5〜50重量%の該軽量多層プラスチック容器のスクラップ樹脂を含有することを特徴とする1又は2に記載の軽量多層プラスチック容器。
4.樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が180〜400MPaであることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
5.容器の外層を、エチレン・酢酸ビニル共重合体、高圧法低密度ポリエチレン及びメタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体から選択された1種以上の樹脂を含有する樹脂組成物により構成したことを特徴とする1〜4のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
6.主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が、外層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性よりも大きいことを特徴とする1〜5のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
7.容器がさらにガスバリヤー性樹脂層を有することを特徴とする1〜6のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
8.容器がさらに該軽量多層プラスチック容器のスクラップ樹脂を含有する樹脂層を有することを特徴とする1〜7のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
9.容器の表面に、成形時に金型により形成されたマーク、又はインモールドラベルを有することを特徴とする1〜8のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
10.ブロー成形により容器を製造することを特徴とする1〜9のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明では、プラスチック容器の主層を、高圧法低密度ポリエチレン(以下、「HP−LDPE」と略記することもあり、エチレンを主成分として、若干量の他のα−オレフィン、酢酸ビニル等のビニル系モノマーを使用した樹脂も含む)を主成分とし、メタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体(以下、「mLL」と略記することがある)を含有する樹脂組成物により構成することを特徴とする。
主成分であるHP−LDPEとしては、エチレンを高圧で重合して得られる比較的高密度、好ましくは密度0.915〜0.930g/cmで、MFRが0.3〜2.5g/10minであるHP−LDPEを使用する。HP−LDPEの重合法としては、公知の方法が使用される。
密度が0.915g/cm未満のHP−LDPEを使用した場合には、容器(例えばボトル)のハンドリング性が悪くなる。一方、密度が0.930g/cmを超えるHP−LDPEを使用した場合には、容器(例えばボトル)のスクイズ性に必要な柔軟性と透明性を確保することが困難になる。
【0007】
少量成分としては、メタロセン系触媒(シングルサイト触媒とも呼ばれる)を使用して、エチレンとプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1等のα−オレフィン類を共重合させた直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体(mLL)を使用する。このmLL中のα−オレフィン含量は3%以上、特に5%以上とすることが好ましい。また、mLLは密度が0.850〜0.930g/cmで、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)で規定される分子量分布の比が2.0〜4.5であるものを使用する。
本発明では、重合体のメルトフローレート(MFR)、密度の測定はJIS K6758に従って、Mw/Mnはゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によりポリスチレンを標準分子量換算に用い、またオルゼン曲げ剛性はJIS K7106(又はASTM D747)にしたがって測定される。
【0008】
mLLの密度が0.930g/cmより大きいものを使用した場合には、耐衝撃性の改善効果が不十分となり、多層軽量プラスチック容器の透明性も低下する。また、少量の配合で耐衝撃性を向上させるためには、密度が0.900g/cm程度以下のいわゆる超低密度mLLを使用することが好ましい。
mLLのMFRは、主成分であるHP−LDPEの溶融粘度の2倍を超えない範囲で、0.7〜10.0g/10minのものが好ましい。
mLLの重合法としては特に制限はなく、溶液重合法、気相重合法などが用いられる。そして、分子量分布の比が特定の範囲内にあるmLLを使用することによって、主層を構成する樹脂組成物の結晶サイズや分散構造の均一性が確保され、耐衝撃性及び透明性が向上する。
【0009】
mLLの配合量は、多層プラスチック容器の成形時のスウェルやドローダウンがあまり大きくならない範囲で、また、溶融張力が3g〜12g、好ましくは6〜10gになるように選択する。この観点からは、HP−LDPEとmLLの重量配合比は、97/3〜60/40、好ましくは95/5〜70/30、さらに好ましくは92/8〜72/24とする。
mLLの配合量が多すぎると、耐熱性や剛性が不十分となり、透明性も低下する。また、mLLの配合量が24重量%を超えると、プラスチック容器の成形時に樹脂圧力、負荷が上昇する等成形性が悪くなる傾向がある。一方、mLLの配合量が3%未満では、耐衝撃性の改善効果が不十分となる。
【0010】
本発明では、軽量多層プラスチック容器の成形時に発生するバリや不良品等のスクラップ樹脂をスクラップ樹脂単独の層として形成してもよく、また、主層を構成する樹脂組成物に、スクラップ樹脂を配合することもできる。スクラップ樹脂の配合量は、樹脂組成物を基準として、通常は0〜50重量%、好ましくは5〜30重量%とする。
また、スクラップ樹脂の使用に際し、スクラップ樹脂の特性を改善する目的で、特に樹脂組成物中にスクラップ樹脂を配合する際の分散性を向上させ、耐衝撃性や透明性を改善するために、樹脂組成物を構成するmLLの一部を、mLLと同程度の密度を有する酸グラフト変性エチレン・α−オレフィン共重合体(以下、「グラフト変性共重合体」と略記する)によって置換してもよい。特に、プラスチック容器を多層構造とし、その層構成中にガスバリヤー性樹脂層としてエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下、「EVOH」と略記する)層を設ける場合には、スクラップ樹脂中のEVOH層の分散性が大幅に向上するので好ましい。
スクラップ樹脂の配合に際しては、スクラップをそのまま用いたり、スクラップを再度ペレット化して主層の樹脂と配合したり、そのまま用いたりすることができる。
【0011】
軽量多層プラスチック容器の剛性を確保し、薄肉で軽量の容器を得るためには、主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性を180〜400MPa、特に190〜380MPaとすることが好ましい。樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が400MPaよりも高い場合には、薄肉化した容器の割れが生じ易くなるとともに、ソフト感が喪失し、スクイズ性などの機能を確保するのが困難になる。樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が180MPaよりも低い場合には、ボトル等の容器をハンドリングするのが困難となる。例えば、スクイズボトルに内容物を充填する際に、口部の仕上げにあたって仕上機への挿入が困難になり、充填も著しく困難となる。さらに、ボトルの口部をヒートシールする際に、シールが不安定になる。 本発明では、主層を構成する樹脂組成物中にmLLを配合し、樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性を上記範囲のものとすることによって、軽量多層プラスチック容器の特に高温での剛性が改善され、ケチャップ等の内容物をホット充填することが容易になる。これは、mLLがHP−LDPEに比べてやや高い融点を有する樹脂が選択できること、及び本質的にHP−LDPEより高い剛性を有する樹脂が選択できることによるものと考えられる。
【0012】
本発明では、上記特定のmLLを特定の配合割合でHP−LDPEに配合した樹脂組成物を軽量多層プラスチック容器の主層を構成する材料として使用することにより、容器の耐衝撃性と透明性を同時に改善することが可能となる。また、軽量多層プラスチック容器の落下強度も大幅に向上することから、容器の目付け減、軽量薄肉化が可能となる。
ボトルの剛性には、使用する主材の剛性に加えて、ボトルの偏肉が影響するが、本発明ではHP−LDPEに少量のmLLを配合することで、偏肉が少なくなることが判明した。そして、少量のmLLを配合することによって、成形時のスウェルが配合しないものよりもやや大きくなり成形が容易になるので、より薄肉のボトルを製造することができる。また、容器成形時の異常流動性、ウェルドの生成、ピンチオフの融着不良等を防止することができ、成形性が著しく向上する。
【0013】
本発明の軽量多層プラスチック容器は、主層及び外層を有する多層構造の容器として構成するが、好ましい容器の形態としては、例えば内容量100〜1500ml程度のスクイズボトル、或いはチューブ状ボトルでハンディでスクイズ性の要求されるものなどが挙げられる。
このようなボトルの加飾には、それ自体公知のものが用いられる。例えば、ボトルの加飾の一例として、あらかじめ金型にロゴマーク等を彫刻し、成形と同時にそれをボトルに転写する方法があり、本発明の材料系では特にそのような場合に、ボトルの強度を維持するのに有効である。また、型内でラベルを装着するインモールドラベル(IML)付ボトル、成形後或いは内容品充填後にタックラベルを貼着するボトル、或いはグラビア、フレキソ印刷等を施す等の公知の加飾方法が挙げられる。容器が適度の剛性を持つことが、これらの加飾を施す上で非常に有効である。また、ボトルがねじれたり、局部的変形が少ないことが、内容品の充填後に外層袋を自動ラッピングする上でも有利である。
【0014】
軽量多層プラスチック容器の外層を構成する好ましい材料としては、例えば主層と同様にHP−LDPE及びmLLを含有する樹脂組成物や、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)を主成分とする樹脂組成物が挙げられる。このような樹脂組成物により外層を構成した軽量多層プラスチック容器では、主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が外層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性よりも大きくなるように(好ましくはやや大きくなるように)した場合には、軽量多層プラスチック容器の耐衝撃性が一段と向上し、落下時の割れ等を防止することができるので好ましい。
【0015】
本発明の軽量多層プラスチック容器には、さらに容器の中間層として、ガスバリヤー性樹脂層を設けることができる。
ガスバリヤー性樹脂層を構成する好適な材料としては、エチレン含有量が20〜50モル%でケン化度が95モル%以上のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物や、炭素数100個当たりのアミド基の数が3〜30個、特に4〜25個であるポリアミド類が挙げられる。これらのガスバリヤー性樹脂は単独で又は2種以上を混合して使用することができ、またその性状を損なわない範囲内で、他の熱可塑性樹脂を混合してもよい。
また、本発明の軽量多層プラスチック容器には、さらに容器の中間層(主層以外の層)として、該軽量多層プラスチック容器のスクラップ樹脂を含有する樹脂層を設けることができる。この樹脂層中には、適宜他の樹脂を配合することができる。
本発明の多層プラスチック容器を構成する各樹脂層間には、所望により接着剤樹脂層を設けることができる。このような接着剤樹脂としては特に制限はないが、酸変性オレフィン樹脂、例えば無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水イタコン酸等のエチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物でグラフト変性されたポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体等を使用することが好ましい。
【0016】
本発明の軽量多層プラスチック容器の好適な層構成としては、例えば外層から内層に向かって順に、HP−LDPE及びmLLを含有する樹脂層/接着剤層/ガスバリヤー性樹脂層/接着剤層/主層/HP−LDPE及びmLLを含有する樹脂層であるものや、HP−LDPE及びmLLを含有する樹脂層/主層/接着剤層/ガスバリヤー性樹脂層/接着剤層/主層/HP−LDPE及びmLLを含有する樹脂層であるものが挙げられる。
また、上記の層構成において、外層及び内層を構成するHP−LDPE及びmLLを含有する樹脂に代えて、エチレン・酢酸ビニル共重合体を使用することもできる。
【0017】
多層プラスチック容器を構成する各層の厚さは、容器の平均肉厚の最も薄い箇所(図1のA部)で測定して、接着剤層、ガスバリヤー性樹脂層では、1〜30ミクロン、他の樹脂層、及び主層では、10〜1000ミクロンなどの厚みとし、総厚みに対する割合としては、接着剤層、ガスバリヤー性樹脂層では1〜10%、外層では3〜20%の割合とすることが好ましい。
また、本発明の多層プラスチック容器を構成する各樹脂層中には、必要に応じてオレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミド等の高級脂肪酸アミド等からなる滑剤や、プラスチック容器中に通常添加される結晶核剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料等の着色剤、酸化防止剤及び中和剤等の添加剤を添加することができる。
【0018】
本発明の軽量多層プラスチック容器としては、図1にみられるような中空ボトルをはじめとする各種形状の容器が挙げられ、これらのプラスチック容器は、常法により製造することができる。
好ましい成形方法としては、容器を構成する各樹脂層を多層多重ダイスを使用し共押出しして得られたパリソンを、ブロー型内でブロー成形することによって中空プラスチック容器とする方法や、容器を構成する多層プラスチック積層材料を真空、圧空成形によりトレー、カップ等の形状に成形する方法等が挙げられる。
本発明の軽量多層プラスチック容器は、耐熱性、剛性、透明性、落下強度、さらにはスクイズ性の要求される用途に好適に用いられる。例えば、本発明の軽量多層プラスチック容器は、ケチャップ、マヨネーズ等の食品用ボトルのほかに、一般のシャンプー、リンスあるいは洗剤用ボトル等として有用である。
特に、ガスバリヤー性樹脂層を設けた軽量多層プラスチック容器の場合には、酸素遮断性に優れることから、飲食物、医薬品等の酸素の存在により変質、劣化し易い内容物を収納するブローボトルとして有用である。
【0019】
【実施例】
つぎに、図面に基づいて、本発明のプラスチック容器の実施例について説明するが、本発明は以下の具体例に限定されるものではない。
以下の例においては、常法により多層多重ダイスを使用し、共押出して得られたパリソンをロータリーブロー成形機でブロー成形することによって、多層ブローボトルを製造した。
【0020】
(実施例1)
コモノマーとしてヘキセン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって、密度0.905g/cm、MFR2.0g/10min、分子量分布Mw/Mn4.5のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、密度0.928g/cm、MFR0.7g/10min、オルゼン曲げ剛性320MPaのHP−LDPE85.7重量部に、上記共重合体14.3重量部を配合することによって、多層ブローボトルの内層及び外層を構成する樹脂組成物Aを得た。
また、この樹脂組成物A70重量部に多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等のスクラップ樹脂30重量部を配合することによって、密度0.923g/cm、MFR0.8g/10min、オルゼン曲げ剛性340MPaの主層を構成する樹脂組成物Bを得た。この樹脂組成物B中の共重合体の含有量は10重量%、スクラップ樹脂の含有量は30重量%である。
【0021】
これらの樹脂組成物A及びBを使用して、図2に示される、樹脂組成物Aからなる外層1/無水マレイン酸変性LDPE(密度0.930g/cm、MFR1.5g/10min)接着剤層2/エチレン含量32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂層3/2と同じ接着剤層4/樹脂組成物Bからなる主層5/樹脂組成物Aからなる内層6(層比:15/3/7/3/52/20重量%)、の4種6層の層構成を有する内容量800ml、質量25gの多層薄肉ボトルを、毎分55本の速度にてロータリーブロー成形した。その際に、ロゴマーク入りの金型を使用することによって、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設した。
【0022】
(比較例1)
外層1、主層5及び内層6を構成する材料として実施例1の樹脂組成物Aの主成分である、密度0.928g/cm、MFR0.7g/10min、オルゼン曲げ剛性320MPaのHP−LDPEを単独で使用したほかは、実施例1と同様にして内容量800ml、質量25gの多層薄肉ボトルを製造した。
【0023】
(比較例2)
外層1、主層5及び内層6を構成する材料として、密度0.923g/cm、MFR1.3g/10min、オルゼン曲げ剛性330MPaの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を単独で使用したほかは、実施例1と同様にして内容量800ml、質量25gの多層薄肉ボトルを製造した。
上記各例で、ボトルの主層となる樹脂組成物の構成、ならびに基本物性を表1に示す。
【0024】
【表1】
Figure 0004622198
【0025】
上記の各例で得られたボトルの落下衝撃強度、透明性、減圧変形を、つぎのようにして測定した。
(落下衝撃強度)
ボトルに満注内容量の約95%の水を充填し、キャップシールした後に、5℃に一昼夜放置し、1.5mの高さより落下させ、ボトルの底を下にした垂直落下、ボトルのロゴマークを下にした水平落下について、それぞれ20本のボトルを落下させて、破損本数を調べた。
(透明性)
JIS K7105に定められた方法にて、ボトルの側壁部での透明性としてヘイズを評価し、0.5mmの厚みに換算した値で示した。
(減圧変形)
ボトルにケチャップ750gを85℃にて充填し、口部をアルミ入りヒートシールテープにて密封し、常温水シャワーにより冷却し、5℃に1週間保管した後に外観を観察して評価した。
これらの試験結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
Figure 0004622198
【0027】
表2によれば、実施例1及び比較例1のボトルでは、薄肉軽量化しても十分な剛性が確保されているために、良好な減圧変形性を示した。しかしながら、比較例1のボトルでは、落下させた際にロゴマークを起点として割れが発生する傾向がみられた。
比較例2のボトルでは、成形時のドローダウンが激しく、またスウェルも異常に大きくなったため、肉厚調整が困難であり、減圧変形が大きくなった。また、落下強度は良好なものの、透明性が劣る傾向がみられた。
これに対して、実施例1のボトルでは、mLLを添加することである程度スウェルが大きくなって、偏肉の少ない薄肉成形が可能となり、落下強度に優れるとともに透明性が良好で、薄肉軽量化しても充分性能の確保されたボトルが得られた。
【0028】
実施例2〜4;参考例1〜3;比較例3、4)
コモノマーとしてオクテン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって、密度0.900g/cm、MFR2.5g/10min、分子量分布Mw/Mn3.5のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、密度0.930g/cm、MFR0.6g/10minのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして、表3に記載された量の上記共重合体、及び多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等のスクラップ樹脂30重量%を配合することによって、多層ブローボトルの主層を構成する樹脂組成物Cを得た。
【0029】
これらの樹脂組成物Cを使用して、図3に示される、HP−LDPE(密度0.922g/cm、MFR0.5g/10min)からなる外層11/樹脂組成物Cからなる主層12/無水マレイン酸変性LLDPE(密度0.920g/cm、MFR2.5g/10min)接着剤層13/エチレン含量32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂層14/2と同じ接着剤層15/樹脂組成物Cからなる主層16/外層11と同じHP−LDPEからなる内層17(層比:10/10/3/4/3/60/10重量%)、の4種7層の層構成を有する内容量1100ml、質量22gの多層薄肉ボトルを、毎分70本の速度にてロータリーブロー成形した。その際に、ロゴマーク入りの金型を使用することによって、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設した。
これらのボトルの成形時の特徴等を表3に示した。
【0030】
【表3】
Figure 0004622198
【0031】
また、得られたボトルの性能試験の結果を表4に示した。表4において、ボトルのガスバリヤー性は、窒素ガス及び少量の水をボトル内に入れて密封し、このボトルを30℃、相対湿度80%の恒温室中に放置し、ボトル内の酸素濃度を経時的に測定し、初期酸素濃度、ボトル表面積を使用して酸素透過係数(cc/day・atm・m)を算出したものである。
【0032】
【表4】
Figure 0004622198
【0033】
主層中のmLLの配合量が3重量%を超えると(参考例1)、過酷試験では多少ロゴマーク周辺での剥離が生じるが、落下衝撃強度の改善に効果が認められた。また、主層中の主成分であるHP−LDPEの密度が高いために、エアーホールシール性がやや劣る傾向がみられた。
mLLの配合量が多くなると樹脂圧が上昇する傾向がみられ、これにより生じる温度不均一等も原因となって、偏肉が増大する。ボトル全体の偏肉は、ボトルの異常変形、特に内容品充填後の減圧、酸素消費による変形の原因となり、商品性を損なうことになる。一方、ガスバリヤー性樹脂層(EVOH)の偏肉が大きくなると、ガスバリヤー性の低下をきたし、内容品の劣化の原因となる(参考例2、比較例3)。また、mLLの配合量が増加すると、成形品のバリが切れにくくなったり、ノズルの仕上性が劣ってきたりして、いずれも高速生産しづらくなる傾向にあった(参考例2、3)。また、ドローダウンが大きくなり、スウェルも極端に大きくなるため、肉厚調整がしづらくなる傾向がみられた。さらに、成形時に、外層にシャークスキンの発生しにくい成形性が良好な他の樹脂を用いても消すことのできないシャークスキンが発生し、外観が損なわれた(比較例3)。そして、主層にmLLのみを用いた場合には、樹脂圧が著しく上昇し、高吐出の維持が不可能となり、成形が殆どできない状態となった。
【0034】
実施例5
コモノマーとしてヘキセン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって、密度0.928g/cm、MFR2.0g/10min、分子量分布Mw/Mn4.0のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、密度0.926g/cm、MFR0.5g/10minのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして上記共重合体15重量%(重合後にパウダーとしてブレンド)、及び多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等のスクラップ樹脂を粉砕して30重量%、配合することによって、多層ブローボトルの主層を構成する樹脂組成物Dを得た。この樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性は、340MPaであった。
【0035】
この樹脂組成物Dを使用して、図2に示される、HP−LDPE(密度0.926g/cm、MFR0.5g/10min)からなる外層1/無水マレイン酸変性LLDPE(密度0.915g/cm、MFR3.5g/10min)接着剤層2/エチレン含量32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂層3/2と同じ接着剤層4/樹脂組成物Dからなる主層5/外層1と同じHP−LDPEからなる内層6(層比:15/3/4/3/60/15重量%)、の4種6層の層構成を有する内容量1100ml、質量22gの多層薄肉ボトルを、毎分70本の速度にてロータリーブロー成形した。その際に、ロゴマーク入りの金型を使用することによって、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設した。
このボトルの成形性は良好であった。
【0036】
実施例6
主層を構成する樹脂組成物中に配合するエチレン・αオレフィン共重合体として、コモノマーとしてブテン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって得た、密度0.900g/cm、MFR1.8g/10min、分子量分布Mw/Mn3.0のエチレン・αオレフィン共重合体を使用し、ペレットとして配合したほかは、実施例5と同様にして同サイズ、同質量の多層薄肉ボトルを製造した。この例で、主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性は、320MPaであった。
このボトルの成形性は良好であった。
【0037】
実施例7
主層を構成する樹脂組成物中に配合するエチレン・αオレフィン共重合体として、コモノマーとしてブテン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって得た、密度0.922g/cm、MFR2.0g/10min、分子量分布Mw/Mn4.5のエチレン・αオレフィン共重合体10重量%(樹脂組成物基準)、並びにコモノマーとしてオクテン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって得た、密度0.890g/cm、MFR1.3g/10min、分子量分布Mw/Mn2.6のエチレン・αオレフィン共重合体5重量%(樹脂組成物基準)を組み合わせて使用したほかは、実施例6と同様にして同サイズ、同質量の多層薄肉ボトルを製造した。この例で、主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性は、330MPaであった。
このボトルでは、成形時に樹脂圧がやや高くなる傾向がみられたが、成形性は良好であった。
上記実施例5〜7で得られたボトルについての、性能試験の結果を表5に示した。
【0038】
【表5】
Figure 0004622198
【0039】
実施例8
コモノマーとしてヘキセン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって、密度0.900g/cm、MFR2.1g/10min、分子量分布Mw/Mn3.0のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、密度0.932g/cm、MFR0.7g/10minのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして上記共重合体10重量%、及び多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等のスクラップ樹脂を粉砕して30重量%、配合することによって、多層ブローボトルの主層を構成する樹脂組成物Eを得た。
【0040】
この樹脂組成物Eを使用して、図2に示される、エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量2.0モル%、MFR0.7g/10min)からなる外層1/無水マレイン酸変性LDPE(密度0.930g/cm、MFR1.0g/10min)接着剤層2/エチレン含量32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂層3/2と同じ接着剤層4/樹脂組成物Eからなる主層5/HP−LDPE(密度0.932g/cm、MFR0.7g/10min)からなる内層6(層比:10/3/5/3/61/10重量%)、の4種6層の層構成を有する内容量1050ml、質量42gのシリンダー形状の多層薄肉ボトルを、ロータリーブロー成形した。その際に、ロゴマーク入りの金型を使用することによって、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設した。このボトルの成形性は良好であり、高速での成形が可能であった。
通常の密度0.920g/cm程度のHP−LDPEボトルでは、食用油等を充填した場合に、ボトルが経時的に変形することがあるが、この例では剛性の高いHP−LDPEを使用することができたために、このような不具合が解消された。このボトルは、軽量薄肉ボトルとして、食用油等の常温貯蔵されるものや、ドレッシング等の低温貯蔵されるもの等、幅広い用途に用いられる。
【0041】
実施例9
コモノマーとしてヘキセン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって、密度0.918g/cm、MFR1.9g/10min、分子量分布Mw/Mn2.5のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、密度0.928g/cm、MFR0.6g/10minのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして上記共重合体15重量%を配合することによって、多層ブローボトルの外層を構成する樹脂組成物Fを得た。この樹脂組成物Fのオルゼン曲げ剛性は、320MPaであった。
また、コモノマーとしてヘキセン−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合することによって、密度0.925g/cm、MFR1.9g/10min、分子量分布Mw/Mn2.5のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、密度0.928g/cm、MFR0.6g/10minのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして上記共重合体10重量%、及び多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等のスクラップ樹脂を粉砕して30重量%、配合することによって、多層ブローボトルの主層を構成する樹脂組成物Gを得た。この樹脂組成物Gのオルゼン曲げ剛性は、360MPaであった。
【0042】
この樹脂組成物F,Gを使用して、図2に示される、樹脂組成物Fからなる外層1/無水マレイン酸変性LDPE(密度0.930g/cm、MFR1.0g/10min)接着剤層2/エチレン含量32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂層3/2と同じ接着剤層4/樹脂組成物Gからなる主層5/HP−LDPE(密度0.928g/cm、MFR0.6g/10min)からなる内層6(層比:10/3/5/3/61/10重量%)、の4種6層の層構成を有する内容量1050ml、質量42gのシリンダー形状の多層薄肉ボトルを、ロータリーブロー成形した。その際に、ロゴマーク入りの金型を使用することによって、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設した。このボトルの成形性は良好であり、高速での成形が可能であった。
上記実施例8及び9で得られたボトルについての、性能試験の結果を表6に示した。
【0043】
【表6】
Figure 0004622198
【0044】
【発明の効果】
上記構成をとることによって、本発明では成形性が良好で成形時に偏肉や変形が生じず、表面光沢、透明性、剛性や耐熱性に優れるとともに耐衝撃性が改善され、薄肉軽量化された軽量多層プラスチック容器を得ることができる。また、本発明では容器製造時に発生するスクラップ樹脂を有効に活用することができるので、製造コストを抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軽量多層プラスチック容器(ブローボトル)の1例を示す断面図である。
【図2】本発明のブローボトルの側壁の断面の1例を示す模式断面図である。
【図3】本発明のブローボトルの側壁の断面の他の例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1,11 外層
2,4,13,15 接着剤層
3,14 ガスバリヤー性樹脂層
5,12,16 主層
6,17 内層

Claims (10)

  1. 高圧法低密度ポリエチレンを主成分とし、メタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成物を中間層として配置する主層とする軽量多層プラスチック容器において、該直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体の密度が0.850〜0.930g/cm で、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)で規定される分子量分布が2.0〜4.5であるとともに、主層を構成する樹脂組成物中の直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体の含有量が、樹脂組成物を基準として5〜24重量%であることを特徴とする軽量多層プラスチック容器。
  2. 高圧法低密度ポリエチレンの密度が0.915〜0.930g/cm で、MFRが0.3〜2.5g/10minであることを特徴とする請求項1に記載の軽量多層プラスチック容器。
  3. 樹脂組成物が、樹脂組成物を基準として5〜50重量%の該軽量多層プラスチック容器のスクラップ樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の軽量多層プラスチック容器。
  4. 樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が180〜400MPaであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  5. 容器の外層を、エチレン・酢酸ビニル共重合体、高圧法低密度ポリエチレン及びメタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体から選択された1種以上の樹脂を含有する樹脂組成物により構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  6. 主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が、外層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性よりも大きいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  7. 容器がさらにガスバリヤー性樹脂層を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  8. 容器がさらに該軽量多層プラスチック容器のスクラップ樹脂を含有する樹脂層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  9. 容器の表面に、成形時に金型により形成されたマーク、又はインモールドラベルを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  10. ブロー成形により容器を製造することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器の製造方法。
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