JP2003089177A - 軽量多層プラスチック容器及びその製造方法 - Google Patents

軽量多層プラスチック容器及びその製造方法

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JP2003089177A JP2001281697A JP2001281697A JP2003089177A JP 2003089177 A JP2003089177 A JP 2003089177A JP 2001281697 A JP2001281697 A JP 2001281697A JP 2001281697 A JP2001281697 A JP 2001281697A JP 2003089177 A JP2003089177 A JP 2003089177A
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和雄 平
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雅彦 大槻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性が良好で成形時に偏肉や変形が生じ
ず、表面光沢、透明性、剛性や耐熱性に優れるとともに
耐衝撃性が改善され、薄肉軽量化された軽量多層プラス
チック容器を提供する。 【解決手段】 高圧法低密度ポリエチレンを主成分と
し、メタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度
エチレン・α−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成
物を主層とすることにより軽量多層プラスチック容器を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形性に優れると
ともに良好な表面光沢と透明性を有し、しかも耐衝撃性
の改善された軽量多層プラスチック容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品、化粧品、洗剤等を収容するボトル
等の容器をポリエチレン系樹脂により構成することはよ
く知られており、容器の主層や内外層を構成する材料と
して、その密度、メルトフローレート等の性状を特定し
たポリエチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂のブレンド
物等が種々提案されている。また、近年廃棄物処理や省
資源の観点から廃棄する包装資材をより少なくするため
に、包装容器を薄肉化し減量化する要望が高まってい
る。
【0003】従来のポリエチレン系樹脂、特に高圧法低
密度ポリエチレン(HP−LDPE)からなる容器で
は、容器を薄肉化すると耐衝撃性及び剛性が低下し、容
器が破損しやすくなるという問題がある。一方、高密度
で剛性のあるポリエチレン系樹脂を使用した容器では、
成形性が悪くなり、容器の肌荒れや変形が生じるととも
に、耐衝撃性が低下し、透明性が低下する等の欠点があ
った。このため、HP−LDPEにHP−LDPEより
も低密度のポリエチレンを配合した樹脂組成物等、各種
のポリエチレン系樹脂のブレンド物で容器を構成するこ
とが提案されているが、このような容器では、相当低い
MFRの樹脂を配合したり、あるいはHP−LDPEよ
りも低密度のポリエチレンの配合量が多くなると、成形
時に樹脂圧が上昇し、偏肉や変形が生じ、とりわけ容器
の剛性が低下することになり、特に多層プラスチック容
器ではこの傾向が著しいという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
これら従来技術の問題点を解消し、成形性が良好で成形
時に偏肉や変形が生じず、表面光沢、透明性、剛性や耐
熱性に優れるとともに耐衝撃性が改善され、薄肉軽量化
された軽量多層プラスチック容器を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、軽量多層プラスチック容器の主層として特定の
樹脂組成物を使用することによって、これら従来技術の
問題点が解消されることを見出し本発明を完成したもの
である。すなわち、本発明は次のような構成をとるもの
であるが、本発明で主層とは軽量多層プラスチック容器
において中心となる層(通常は、最も肉厚の層)を意味
する。 1.高圧法低密度ポリエチレンを主成分とし、メタロセ
ン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレン・α
−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成物を主層とす
る軽量多層プラスチック容器。 2.直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重合体の
密度が0.850〜0.930g/cmで、Mw(重
量平均分子量)/Mn(数平均分子量)で規定される分
子量分布が2.0〜4.5であることを特徴とする1に
記載の軽量多層プラスチック容器。 3.高圧法低密度ポリエチレンの密度が0.915〜
0.930g/cmで、MFRが0.3〜2.5g/
10minであることを特徴とする1又は2に記載の軽
量多層プラスチック容器。 4.樹脂組成物中の直鎖状低密度エチレン・α−オレフ
ィン共重合体の含有量が、樹脂組成物を基準として5〜
24重量%であることを特徴とする1〜3のいずれかに
記載の軽量多層プラスチック容器。 5.樹脂組成物が、樹脂組成物を基準として5〜50重
量%の該軽量多層プラスチック容器のスクラップ樹脂を
含有することを特徴とする1〜4のいずれかに記載の軽
量多層プラスチック容器。 6.樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が180〜400M
Paであることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の
軽量多層プラスチック容器。 7.容器の外層を、エチレン・酢酸ビニル共重合体、高
圧法低密度ポリエチレン及びメタロセン系触媒を用いて
重合された直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン共重
合体から選択された1種以上の樹脂を含有する樹脂組成
物により構成したことを特徴とする1〜6のいずれかに
記載の軽量多層プラスチック容器。 8.主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が、
外層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性よりも大
きいことを特徴とする1〜7のいずれかに記載の軽量多
層プラスチック容器。 9.容器がさらにガスバリヤー性樹脂層を有することを
特徴とする1〜8のいずれかに記載の軽量多層プラスチ
ック容器。 10.容器がさらに該軽量多層プラスチック容器のスク
ラップ樹脂を含有する樹脂層を有することを特徴とする
1〜9のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。 11.容器の表面に、成形時に金型により形成されたマ
ーク、又はインモールドラベルを有することを特徴とす
る請求項1〜10のいずれかに記載の軽量多層プラスチ
ック容器。 12.ブロー成形により容器を製造することを特徴とす
る1〜11のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容
器の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では、プラスチック容器の
主層を、高圧法低密度ポリエチレン(以下、「HP−L
DPE」と略記することもあり、エチレンを主成分とし
て、若干量の他のα−オレフィン、酢酸ビニル等のビニ
ル系モノマーを使用した樹脂も含む)を主成分とし、メ
タロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレ
ン・α−オレフィン共重合体(以下、「mLL」と略記
することがある)を含有する樹脂組成物により構成する
ことを特徴とする。主成分であるHP−LDPEとして
は、エチレンを高圧で重合して得られる比較的高密度、
好ましくは密度0.915〜0.930g/cmで、
MFRが0.3〜2.5g/10minであるHP−L
DPEを使用する。HP−LDPEの重合法としては、
公知の方法が使用される。密度が0.915g/cm
未満のHP−LDPEを使用した場合には、容器(例え
ばボトル)のハンドリング性が悪くなる。一方、密度が
0.930g/cmを超えるHP−LDPEを使用し
た場合には、容器(例えばボトル)のスクイズ性に必要
な柔軟性と透明性を確保することが困難になる。
【0007】少量成分としては、メタロセン系触媒(シ
ングルサイト触媒とも呼ばれる)を使用して、エチレン
とプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1等のα−オ
レフィン類を共重合させた直鎖状低密度エチレン・α−
オレフィン共重合体(mLL)を使用する。このmLL
中のα−オレフィン含量は3%以上、特に5%以上とす
ることが好ましい。また、mLLは密度が0.850〜
0.930g/cmで、Mw(重量平均分子量)/M
n(数平均分子量)で規定される分子量分布の比が2.
0〜4.5であるものを使用する。本発明では、重合体
のメルトフローレート(MFR)、密度の測定はJIS
K6758に従って、Mw/Mnはゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)法によりポリスチレン
を標準分子量換算に用い、またオルゼン曲げ剛性はJI
S K7106(又はASTM D747)にしたがっ
て測定される。
【0008】mLLの密度が0.930g/cmより
大きいものを使用した場合には、耐衝撃性の改善効果が
不十分となり、多層軽量プラスチック容器の透明性も低
下する。また、少量の配合で耐衝撃性を向上させるため
には、密度が0.900g/cm程度以下のいわゆる
超低密度mLLを使用することが好ましい。mLLのM
FRは、主成分であるHP−LDPEの溶融粘度の2倍
を超えない範囲で、0.7〜10.0g/10minの
ものが好ましい。mLLの重合法としては特に制限はな
く、溶液重合法、気相重合法などが用いられる。そし
て、分子量分布の比が特定の範囲内にあるmLLを使用
することによって、主層を構成する樹脂組成物の結晶サ
イズや分散構造の均一性が確保され、耐衝撃性及び透明
性が向上する。
【0009】mLLの配合量は、多層プラスチック容器
の成形時のスウェルやドローダウンがあまり大きくなら
ない範囲で、また、溶融張力が3g〜12g、好ましく
は6〜10gになるように選択する。この観点からは、
HP−LDPEとmLLの重量配合比は、97/3〜6
0/40、好ましくは95/5〜70/30、さらに好
ましくは92/8〜72/24とする。mLLの配合量
が多すぎると、耐熱性や剛性が不十分となり、透明性も
低下する。また、mLLの配合量が24重量%を超える
と、プラスチック容器の成形時に樹脂圧力、負荷が上昇
する等成形性が悪くなる傾向がある。一方、mLLの配
合量が3%未満では、耐衝撃性の改善効果が不十分とな
る。
【0010】本発明では、軽量多層プラスチック容器の
成形時に発生するバリや不良品等のスクラップ樹脂をス
クラップ樹脂単独の層として形成してもよく、また、主
層を構成する樹脂組成物に、スクラップ樹脂を配合する
こともできる。スクラップ樹脂の配合量は、樹脂組成物
を基準として、通常は0〜50重量%、好ましくは5〜
30重量%とする。また、スクラップ樹脂の使用に際
し、スクラップ樹脂の特性を改善する目的で、特に樹脂
組成物中にスクラップ樹脂を配合する際の分散性を向上
させ、耐衝撃性や透明性を改善するために、樹脂組成物
を構成するmLLの一部を、mLLと同程度の密度を有
する酸グラフト変性エチレン・α−オレフィン共重合体
(以下、「グラフト変性共重合体」と略記する)によっ
て置換してもよい。特に、プラスチック容器を多層構造
とし、その層構成中にガスバリヤー性樹脂層としてエチ
レン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下、「EVO
H」と略記する)層を設ける場合には、スクラップ樹脂
中のEVOH層の分散性が大幅に向上するので好まし
い。スクラップ樹脂の配合に際しては、スクラップをそ
のまま用いたり、スクラップを再度ペレット化して主層
の樹脂と配合したり、そのまま用いたりすることができ
る。
【0011】軽量多層プラスチック容器の剛性を確保
し、薄肉で軽量の容器を得るためには、主層を構成する
樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性を180〜400MP
a、特に190〜380MPaとすることが好ましい。
樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が400MPaよりも高
い場合には、薄肉化した容器の割れが生じ易くなるとと
もに、ソフト感が喪失し、スクイズ性などの機能を確保
するのが困難になる。樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が
180MPaよりも低い場合には、ボトル等の容器をハ
ンドリングするのが困難となる。例えば、スクイズボト
ルに内容物を充填する際に、口部の仕上げにあたって仕
上機への挿入が困難になり、充填も著しく困難となる。
さらに、ボトルの口部をヒートシールする際に、シール
が不安定になる。 本発明では、主層を構成する樹脂組
成物中にmLLを配合し、樹脂組成物のオルゼン曲げ剛
性を上記範囲のものとすることによって、軽量多層プラ
スチック容器の特に高温での剛性が改善され、ケチャッ
プ等の内容物をホット充填することが容易になる。これ
は、mLLがHP−LDPEに比べてやや高い融点を有
する樹脂が選択できること、及び本質的にHP−LDP
Eより高い剛性を有する樹脂が選択できることによるも
のと考えられる。
【0012】本発明では、上記特定のmLLを特定の配
合割合でHP−LDPEに配合した樹脂組成物を軽量多
層プラスチック容器の主層を構成する材料として使用す
ることにより、容器の耐衝撃性と透明性を同時に改善す
ることが可能となる。また、軽量多層プラスチック容器
の落下強度も大幅に向上することから、容器の目付け
減、軽量薄肉化が可能となる。ボトルの剛性には、使用
する主材の剛性に加えて、ボトルの偏肉が影響するが、
本発明ではHP−LDPEに少量のmLLを配合するこ
とで、偏肉が少なくなることが判明した。そして、少量
のmLLを配合することによって、成形時のスウェルが
配合しないものよりもやや大きくなり成形が容易になる
ので、より薄肉のボトルを製造することができる。ま
た、容器成形時の異常流動性、ウェルドの生成、ピンチ
オフの融着不良等を防止することができ、成形性が著し
く向上する。
【0013】本発明の軽量多層プラスチック容器は、主
層及び外層を有する多層構造の容器として構成するが、
好ましい容器の形態としては、例えば内容量100〜1
500ml程度のスクイズボトル、或いはチューブ状ボ
トルでハンディでスクイズ性の要求されるものなどが挙
げられる。このようなボトルの加飾には、それ自体公知
のものが用いられる。例えば、ボトルの加飾の一例とし
て、あらかじめ金型にロゴマーク等を彫刻し、成形と同
時にそれをボトルに転写する方法があり、本発明の材料
系では特にそのような場合に、ボトルの強度を維持する
のに有効である。また、型内でラベルを装着するインモ
ールドラベル(IML)付ボトル、成形後或いは内容品
充填後にタックラベルを貼着するボトル、或いはグラビ
ア、フレキソ印刷等を施す等の公知の加飾方法が挙げら
れる。容器が適度の剛性を持つことが、これらの加飾を
施す上で非常に有効である。また、ボトルがねじれた
り、局部的変形が少ないことが、内容品の充填後に外層
袋を自動ラッピングする上でも有利である。
【0014】軽量多層プラスチック容器の外層を構成す
る好ましい材料としては、例えば主層と同様にHP−L
DPE及びmLLを含有する樹脂組成物や、エチレン・
酢酸ビニル共重合体(EVA)を主成分とする樹脂組成
物が挙げられる。このような樹脂組成物により外層を構
成した軽量多層プラスチック容器では、主層を構成する
樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が外層を構成する樹脂組
成物のオルゼン曲げ剛性よりも大きくなるように(好ま
しくはやや大きくなるように)した場合には、軽量多層
プラスチック容器の耐衝撃性が一段と向上し、落下時の
割れ等を防止することができるので好ましい。
【0015】本発明の軽量多層プラスチック容器には、
さらに容器の中間層として、ガスバリヤー性樹脂層を設
けることができる。ガスバリヤー性樹脂層を構成する好
適な材料としては、エチレン含有量が20〜50モル%
でケン化度が95モル%以上のエチレン・酢酸ビニル共
重合体ケン化物や、炭素数100個当たりのアミド基の
数が3〜30個、特に4〜25個であるポリアミド類が
挙げられる。これらのガスバリヤー性樹脂は単独で又は
2種以上を混合して使用することができ、またその性状
を損なわない範囲内で、他の熱可塑性樹脂を混合しても
よい。また、本発明の軽量多層プラスチック容器には、
さらに容器の中間層(主層以外の層)として、該軽量多
層プラスチック容器のスクラップ樹脂を含有する樹脂層
を設けることができる。この樹脂層中には、適宜他の樹
脂を配合することができる。本発明の多層プラスチック
容器を構成する各樹脂層間には、所望により接着剤樹脂
層を設けることができる。このような接着剤樹脂として
は特に制限はないが、酸変性オレフィン樹脂、例えば無
水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水イタコ
ン酸等のエチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物で
グラフト変性されたポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン・α−オレフィン共重合体等を使用することが好
ましい。
【0016】本発明の軽量多層プラスチック容器の好適
な層構成としては、例えば外層から内層に向かって順
に、HP−LDPE及びmLLを含有する樹脂層/接着
剤層/ガスバリヤー性樹脂層/接着剤層/主層/HP−
LDPE及びmLLを含有する樹脂層であるものや、H
P−LDPE及びmLLを含有する樹脂層/主層/接着
剤層/ガスバリヤー性樹脂層/接着剤層/主層/HP−
LDPE及びmLLを含有する樹脂層であるものが挙げ
られる。また、上記の層構成において、外層及び内層を
構成するHP−LDPE及びmLLを含有する樹脂に代
えて、エチレン・酢酸ビニル共重合体を使用することも
できる。
【0017】多層プラスチック容器を構成する各層の厚
さは、容器の平均肉厚の最も薄い箇所(図1のA部)で
測定して、接着剤層、ガスバリヤー性樹脂層では、1〜
30ミクロン、他の樹脂層、及び主層では、10〜10
00ミクロンなどの厚みとし、総厚みに対する割合とし
ては、接着剤層、ガスバリヤー性樹脂層では1〜10
%、外層では3〜20%の割合とすることが好ましい。
また、本発明の多層プラスチック容器を構成する各樹脂
層中には、必要に応じてオレイン酸アミド、ステアリン
酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミド等の高級
脂肪酸アミド等からなる滑剤や、プラスチック容器中に
通常添加される結晶核剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
顔料等の着色剤、酸化防止剤及び中和剤等の添加剤を添
加することができる。
【0018】本発明の軽量多層プラスチック容器として
は、図1にみられるような中空ボトルをはじめとする各
種形状の容器が挙げられ、これらのプラスチック容器
は、常法により製造することができる。好ましい成形方
法としては、容器を構成する各樹脂層を多層多重ダイス
を使用し共押出しして得られたパリソンを、ブロー型内
でブロー成形することによって中空プラスチック容器と
する方法や、容器を構成する多層プラスチック積層材料
を真空、圧空成形によりトレー、カップ等の形状に成形
する方法等が挙げられる。本発明の軽量多層プラスチッ
ク容器は、耐熱性、剛性、透明性、落下強度、さらには
スクイズ性の要求される用途に好適に用いられる。例え
ば、本発明の軽量多層プラスチック容器は、ケチャッ
プ、マヨネーズ等の食品用ボトルのほかに、一般のシャ
ンプー、リンスあるいは洗剤用ボトル等として有用であ
る。特に、ガスバリヤー性樹脂層を設けた軽量多層プラ
スチック容器の場合には、酸素遮断性に優れることか
ら、飲食物、医薬品等の酸素の存在により変質、劣化し
易い内容物を収納するブローボトルとして有用である。
【0019】
【実施例】つぎに、図面に基づいて、本発明のプラスチ
ック容器の実施例について説明するが、本発明は以下の
具体例に限定されるものではない。以下の例において
は、常法により多層多重ダイスを使用し、共押出して得
られたパリソンをロータリーブロー成形機でブロー成形
することによって、多層ブローボトルを製造した。
【0020】(実施例1)コモノマーとしてヘキセン−
1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて
重合することによって、密度0.905g/cm、M
FR2.0g/10min、分子量分布Mw/Mn4.
5のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、
密度0.928g/cm、MFR0.7g/10mi
n、オルゼン曲げ剛性320MPaのHP−LDPE8
5.7重量部に、上記共重合体14.3重量部を配合す
ることによって、多層ブローボトルの内層及び外層を構
成する樹脂組成物Aを得た。また、この樹脂組成物A7
0重量部に多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等
のスクラップ樹脂30重量部を配合することによって、
密度0.923g/cm、MFR0.8g/10mi
n、オルゼン曲げ剛性340MPaの主層を構成する樹
脂組成物Bを得た。この樹脂組成物B中の共重合体の含
有量は10重量%、スクラップ樹脂の含有量は30重量
%である。
【0021】これらの樹脂組成物A及びBを使用して、
図2に示される、樹脂組成物Aからなる外層1/無水マ
レイン酸変性LDPE(密度0.930g/cm、M
FR1.5g/10min)接着剤層2/エチレン含量
32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂層3/2と同
じ接着剤層4/樹脂組成物Bからなる主層5/樹脂組成
物Aからなる内層6(層比:15/3/7/3/52/
20重量%)、の4種6層の層構成を有する内容量80
0ml、質量25gの多層薄肉ボトルを、毎分55本の
速度にてロータリーブロー成形した。その際に、ロゴマ
ーク入りの金型を使用することによって、ボトル胴部の
表裏にロゴマークを配設した。
【0022】(比較例1)外層1、主層5及び内層6を
構成する材料として実施例1の樹脂組成物Aの主成分で
ある、密度0.928g/cm、MFR0.7g/1
0min、オルゼン曲げ剛性320MPaのHP−LD
PEを単独で使用したほかは、実施例1と同様にして内
容量800ml、質量25gの多層薄肉ボトルを製造し
た。
【0023】(比較例2)外層1、主層5及び内層6を
構成する材料として、密度0.923g/cm、MF
R1.3g/10min、オルゼン曲げ剛性330MP
aの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を単独で
使用したほかは、実施例1と同様にして内容量800m
l、質量25gの多層薄肉ボトルを製造した。上記各例
で、ボトルの主層となる樹脂組成物の構成、ならびに基
本物性を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記の各例で得られたボトルの落下衝撃強
度、透明性、減圧変形を、つぎのようにして測定した。 (落下衝撃強度)ボトルに満注内容量の約95%の水を
充填し、キャップシールした後に、5℃に一昼夜放置
し、1.5mの高さより落下させ、ボトルの底を下にし
た垂直落下、ボトルのロゴマークを下にした水平落下に
ついて、それぞれ20本のボトルを落下させて、破損本
数を調べた。 (透明性)JIS K7105に定められた方法にて、
ボトルの側壁部での透明性としてヘイズを評価し、0.
5mmの厚みに換算した値で示した。 (減圧変形)ボトルにケチャップ750gを85℃にて
充填し、口部をアルミ入りヒートシールテープにて密封
し、常温水シャワーにより冷却し、5℃に1週間保管し
た後に外観を観察して評価した。これらの試験結果を表
2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2によれば、実施例1及び比較例1のボ
トルでは、薄肉軽量化しても十分な剛性が確保されてい
るために、良好な減圧変形性を示した。しかしながら、
比較例1のボトルでは、落下させた際にロゴマークを起
点として割れが発生する傾向がみられた。比較例2のボ
トルでは、成形時のドローダウンが激しく、またスウェ
ルも異常に大きくなったため、肉厚調整が困難であり、
減圧変形が大きくなった。また、落下強度は良好なもの
の、透明性が劣る傾向がみられた。これに対して、実施
例1のボトルでは、mLLを添加することである程度ス
ウェルが大きくなって、偏肉の少ない薄肉成形が可能と
なり、落下強度に優れるとともに透明性が良好で、薄肉
軽量化しても充分性能の確保されたボトルが得られた。
【0028】(実施例2〜7;比較例3、4)コモノマ
ーとしてオクテン−1を使用し、メタロセン系シングル
サイト触媒を用いて重合することによって、密度0.9
00g/cm、MFR2.5g/10min、分子量
分布Mw/Mn3.5のエチレン・αオレフィン共重合
体を得た。つぎに、密度0.930g/cm、MFR
0.6g/10minのHP−LDPEに、樹脂組成物
を基準にして、表3に記載された量の上記共重合体、及
び多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等のスクラ
ップ樹脂30重量%を配合することによって、多層ブロ
ーボトルの主層を構成する樹脂組成物Cを得た。
【0029】これらの樹脂組成物Cを使用して、図3に
示される、HP−LDPE(密度0.922g/c
、MFR0.5g/10min)からなる外層11
/樹脂組成物Cからなる主層12/無水マレイン酸変性
LLDPE(密度0.920g/cm、MFR2.5
g/10min)接着剤層13/エチレン含量32モル
%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVO
H)からなるガスバリヤー性樹脂層14/2と同じ接着
剤層15/樹脂組成物Cからなる主層16/外層11と
同じHP−LDPEからなる内層17(層比:10/1
0/3/4/3/60/10重量%)、の4種7層の層
構成を有する内容量1100ml、質量22gの多層薄
肉ボトルを、毎分70本の速度にてロータリーブロー成
形した。その際に、ロゴマーク入りの金型を使用するこ
とによって、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設し
た。これらのボトルの成形時の特徴等を表3に示した。
【0030】
【表3】
【0031】また、得られたボトルの性能試験の結果を
表4に示した。表4において、ボトルのガスバリヤー性
は、窒素ガス及び少量の水をボトル内に入れて密封し、
このボトルを30℃、相対湿度80%の恒温室中に放置
し、ボトル内の酸素濃度を経時的に測定し、初期酸素濃
度、ボトル表面積を使用して酸素透過係数(cc/da
y・atm・m)を算出したものである。
【0032】
【表4】
【0033】主層中のmLLの配合量が3重量%を超え
ると(実施例2)、過酷試験では多少ロゴマーク周辺で
の剥離が生じるが、落下衝撃強度の改善に効果が認めら
れた。また、主層中の主成分であるHP−LDPEの密
度が高いために、エアーホールシール性がやや劣る傾向
がみられた。mLLの配合量が多くなると樹脂圧が上昇
する傾向がみられ、これにより生じる温度不均一等も原
因となって、偏肉が増大する。ボトル全体の偏肉は、ボ
トルの異常変形、特に内容品充填後の減圧、酸素消費に
よる変形の原因となり、商品性を損なうことになる。一
方、ガスバリヤー性樹脂層(EVOH)の偏肉が大きく
なると、ガスバリヤー性の低下をきたし、内容品の劣化
の原因となる(実施例6、比較例3)。また、mLLの
配合量が増加すると、成形品のバリが切れにくくなった
り、ノズルの仕上性が劣ってきたりして、いずれも高速
生産しづらくなる傾向にあった(実施例6、7)。ま
た、ドローダウンが大きくなり、スウェルも極端に大き
くなるため、肉厚調整がしづらくなる傾向がみられた。
さらに、成形時に、外層にシャークスキンの発生しにく
い成形性が良好な他の樹脂を用いても消すことのできな
いシャークスキンが発生し、外観が損なわれた(比較例
3)。そして、主層にmLLのみを用いた場合には、樹
脂圧が著しく上昇し、高吐出の維持が不可能となり、成
形が殆どできない状態となった。
【0034】(実施例8)コモノマーとしてヘキセン−
1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用いて
重合することによって、密度0.928g/cm、M
FR2.0g/10min、分子量分布Mw/Mn4.
0のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、
密度0.926g/cm、MFR0.5g/10mi
nのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして上記共
重合体15重量%(重合後にパウダーとしてブレン
ド)、及び多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等
のスクラップ樹脂を粉砕して30重量%、配合すること
によって、多層ブローボトルの主層を構成する樹脂組成
物Dを得た。この樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性は、3
40MPaであった。
【0035】この樹脂組成物Dを使用して、図2に示さ
れる、HP−LDPE(密度0.926g/cm、M
FR0.5g/10min)からなる外層1/無水マレ
イン酸変性LLDPE(密度0.915g/cm、M
FR3.5g/10min)接着剤層2/エチレン含量
32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂層3/2と同
じ接着剤層4/樹脂組成物Dからなる主層5/外層1と
同じHP−LDPEからなる内層6(層比:15/3/
4/3/60/15重量%)、の4種6層の層構成を有
する内容量1100ml、質量22gの多層薄肉ボトル
を、毎分70本の速度にてロータリーブロー成形した。
その際に、ロゴマーク入りの金型を使用することによっ
て、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設した。このボ
トルの成形性は良好であった。
【0036】(実施例9)主層を構成する樹脂組成物中
に配合するエチレン・αオレフィン共重合体として、コ
モノマーとしてブテン−1を使用し、メタロセン系シン
グルサイト触媒を用いて重合することによって得た、密
度0.900g/cm、MFR1.8g/10mi
n、分子量分布Mw/Mn3.0のエチレン・αオレフ
ィン共重合体を使用し、ペレットとして配合したほか
は、実施例8と同様にして同サイズ、同質量の多層薄肉
ボトルを製造した。この例で、主層を構成する樹脂組成
物のオルゼン曲げ剛性は、320MPaであった。この
ボトルの成形性は良好であった。
【0037】(実施例10)主層を構成する樹脂組成物
中に配合するエチレン・αオレフィン共重合体として、
コモノマーとしてブテン−1を使用し、メタロセン系シ
ングルサイト触媒を用いて重合することによって得た、
密度0.922g/cm、MFR2.0g/10mi
n、分子量分布Mw/Mn4.5のエチレン・αオレフ
ィン共重合体10重量%(樹脂組成物基準)、並びにコ
モノマーとしてオクテン−1を使用し、メタロセン系シ
ングルサイト触媒を用いて重合することによって得た、
密度0.890g/cm、MFR1.3g/10mi
n、分子量分布Mw/Mn2.6のエチレン・αオレフ
ィン共重合体5重量%(樹脂組成物基準)を組み合わせ
て使用したほかは、実施例9と同様にして同サイズ、同
質量の多層薄肉ボトルを製造した。この例で、主層を構
成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性は、330MPa
であった。このボトルでは、成形時に樹脂圧がやや高く
なる傾向がみられたが、成形性は良好であった。上記実
施例8〜10で得られたボトルについての、性能試験の
結果を表5に示した。
【0038】
【表5】
【0039】(実施例11)コモノマーとしてヘキセン
−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用い
て重合することによって、密度0.900g/cm
MFR2.1g/10min、分子量分布Mw/Mn
3.0のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎ
に、密度0.932g/cm、MFR0.7g/10
minのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして上
記共重合体10重量%、及び多層ブローボトルの成形時
に発生するバリ等のスクラップ樹脂を粉砕して30重量
%、配合することによって、多層ブローボトルの主層を
構成する樹脂組成物Eを得た。
【0040】この樹脂組成物Eを使用して、図2に示さ
れる、エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量
2.0モル%、MFR0.7g/10min)からなる
外層1/無水マレイン酸変性LDPE(密度0.930
g/cm、MFR1.0g/10min)接着剤層2
/エチレン含量32モル%のエチレン・酢酸ビニル共重
合体ケン化物(EVOH)からなるガスバリヤー性樹脂
層3/2と同じ接着剤層4/樹脂組成物Eからなる主層
5/HP−LDPE(密度0.932g/cm 、MF
R0.7g/10min)からなる内層6(層比:10
/3/5/3/61/10重量%)、の4種6層の層構
成を有する内容量1050ml、質量42gのシリンダ
ー形状の多層薄肉ボトルを、ロータリーブロー成形し
た。その際に、ロゴマーク入りの金型を使用することに
よって、ボトル胴部の表裏にロゴマークを配設した。こ
のボトルの成形性は良好であり、高速での成形が可能で
あった。通常の密度0.920g/cm程度のHP−
LDPEボトルでは、食用油等を充填した場合に、ボト
ルが経時的に変形することがあるが、この例では剛性の
高いHP−LDPEを使用することができたために、こ
のような不具合が解消された。このボトルは、軽量薄肉
ボトルとして、食用油等の常温貯蔵されるものや、ドレ
ッシング等の低温貯蔵されるもの等、幅広い用途に用い
られる。
【0041】(実施例12)コモノマーとしてヘキセン
−1を使用し、メタロセン系シングルサイト触媒を用い
て重合することによって、密度0.918g/cm
MFR1.9g/10min、分子量分布Mw/Mn
2.5のエチレン・αオレフィン共重合体を得た。つぎ
に、密度0.928g/cm、MFR0.6g/10
minのHP−LDPEに、樹脂組成物を基準にして上
記共重合体15重量%を配合することによって、多層ブ
ローボトルの外層を構成する樹脂組成物Fを得た。この
樹脂組成物Fのオルゼン曲げ剛性は、320MPaであ
った。また、コモノマーとしてヘキセン−1を使用し、
メタロセン系シングルサイト触媒を用いて重合すること
によって、密度0.925g/cm、MFR1.9g
/10min、分子量分布Mw/Mn2.5のエチレン
・αオレフィン共重合体を得た。つぎに、密度0.92
8g/cm、MFR0.6g/10minのHP−L
DPEに、樹脂組成物を基準にして上記共重合体10重
量%、及び多層ブローボトルの成形時に発生するバリ等
のスクラップ樹脂を粉砕して30重量%、配合すること
によって、多層ブローボトルの主層を構成する樹脂組成
物Gを得た。この樹脂組成物Gのオルゼン曲げ剛性は、
360MPaであった。
【0042】この樹脂組成物F,Gを使用して、図2に
示される、樹脂組成物Fからなる外層1/無水マレイン
酸変性LDPE(密度0.930g/cm、MFR
1.0g/10min)接着剤層2/エチレン含量32
モル%のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OH)からなるガスバリヤー性樹脂層3/2と同じ接着
剤層4/樹脂組成物Gからなる主層5/HP−LDPE
(密度0.928g/cm、MFR0.6g/10m
in)からなる内層6(層比:10/3/5/3/61
/10重量%)、の4種6層の層構成を有する内容量1
050ml、質量42gのシリンダー形状の多層薄肉ボ
トルを、ロータリーブロー成形した。その際に、ロゴマ
ーク入りの金型を使用することによって、ボトル胴部の
表裏にロゴマークを配設した。このボトルの成形性は良
好であり、高速での成形が可能であった。上記実施例1
1及び12で得られたボトルについての、性能試験の結
果を表6に示した。
【0043】
【表6】
【0044】
【発明の効果】上記構成をとることによって、本発明で
は成形性が良好で成形時に偏肉や変形が生じず、表面光
沢、透明性、剛性や耐熱性に優れるとともに耐衝撃性が
改善され、薄肉軽量化された軽量多層プラスチック容器
を得ることができる。また、本発明では容器製造時に発
生するスクラップ樹脂を有効に活用することができるの
で、製造コストを抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軽量多層プラスチック容器(ブローボ
トル)の1例を示す断面図である。
【図2】本発明のブローボトルの側壁の断面の1例を示
す模式断面図である。
【図3】本発明のブローボトルの側壁の断面の他の例を
示す模式断面図である。
【符号の説明】
1,11 外層 2,4,13,15 接着剤層 3,14 ガスバリヤー性樹脂層 5,12,16 主層 6,17 内層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 1/28 B29L 9:00 // B29K 23:00 22:00 B29L 9:00 B65D 1/00 BRBB 22:00 BSF (72)発明者 坂野 弘三郎 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 Fターム(参考) 3E033 AA02 BA14 CA03 CA06 CA08 CA18 DA03 DA08 DC02 FA03 4F100 AK01C AK06A AK06B AK06G AK63A AK63B AK63D AK68B AL05A AL07G BA04 BA07 BA10B BA10D BA26 CB00 GB16 JA06A JA06D JA07A JA07D JA13A JA13D JD02C JK04A JK04B JK10 JL02 JL03 JL16A JN01 JN21 YY00A YY00D 4F208 AA07 AA08 AA10 LA01 LB22 LG26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧法低密度ポリエチレンを主成分と
    し、メタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度
    エチレン・α−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成
    物を主層とする軽量多層プラスチック容器。
  2. 【請求項2】 直鎖状低密度エチレン・α−オレフィン
    共重合体の密度が0.850〜0.930g/cm
    で、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)
    で規定される分子量分布が2.0〜4.5であることを
    特徴とする請求項1に記載の軽量多層プラスチック容
    器。
  3. 【請求項3】 高圧法低密度ポリエチレンの密度が0.
    915〜0.930g/cmで、MFRが0.3〜
    2.5g/10minであることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の軽量多層プラスチック容器。
  4. 【請求項4】 樹脂組成物中の直鎖状低密度エチレン・
    α−オレフィン共重合体の含有量が、樹脂組成物を基準
    として5〜24重量%であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  5. 【請求項5】 樹脂組成物が、樹脂組成物を基準として
    5〜50重量%の該軽量多層プラスチック容器のスクラ
    ップ樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  6. 【請求項6】 樹脂組成物のオルゼン曲げ剛性が180
    〜400MPaであることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  7. 【請求項7】 容器の外層を、エチレン・酢酸ビニル共
    重合体、高圧法低密度ポリエチレン及びメタロセン系触
    媒を用いて重合された直鎖状低密度エチレン・α−オレ
    フィン共重合体から選択された1種以上の樹脂を含有す
    る樹脂組成物により構成したことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の軽量多層プラスチック容器。
  8. 【請求項8】 主層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲
    げ剛性が、外層を構成する樹脂組成物のオルゼン曲げ剛
    性よりも大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    かに記載の軽量多層プラスチック容器。
  9. 【請求項9】 容器がさらにガスバリヤー性樹脂層を有
    することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
    軽量多層プラスチック容器。
  10. 【請求項10】 容器がさらに該軽量多層プラスチック
    容器のスクラップ樹脂を含有する樹脂層を有することを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の軽量多層プ
    ラスチック容器。
  11. 【請求項11】 容器の表面に、成形時に金型により形
    成されたマーク、又はインモールドラベルを有すること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の軽量多
    層プラスチック容器。
  12. 【請求項12】 ブロー成形により容器を製造すること
    を特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の軽量多
    層プラスチック容器の製造方法。
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