JP2003182744A - 透明性の改良された多層ブローバック及びその製造方法 - Google Patents

透明性の改良された多層ブローバック及びその製造方法

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JP2003182744A
JP2003182744A JP2001385890A JP2001385890A JP2003182744A JP 2003182744 A JP2003182744 A JP 2003182744A JP 2001385890 A JP2001385890 A JP 2001385890A JP 2001385890 A JP2001385890 A JP 2001385890A JP 2003182744 A JP2003182744 A JP 2003182744A
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blowback
multilayer
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layer
resin
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JP2001385890A
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Kazuo Taira
和雄 平
Masahiko Otsuki
雅彦 大槻
Yasuhiko Machitani
寧彦 町谷
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性が良好で、耐熱性、容器表面光沢、透
明性が改善された多層ブローバックを提供する。 【解決手段】 内外層及び中間層がエチレン系重合体に
より構成された多層ブローバックにおいて、少なくとも
中間層がメタロセン系触媒により重合されたエチレン・
α−オレフィン共重合体を主体とする主体とする樹脂組
成物より構成され、内外層と中間層の厚み比率が、2
0:80〜70:30の範囲にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性がありしか
も加熱殺菌が可能なブローバック及びその製造方法に関
するもので、より詳細には成形性、柔軟性、透明性、表
面特性に優れ、しかも加熱殺菌が可能であるバック状の
医療用ブロー成形容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、輸液、注射液等の液体医薬のため
の容器として、ガラス製容器が使用されていたが、耐衝
撃性に劣ると共に取り扱いが不便であるため、ポリオレ
フィン等の合成樹脂容器が提案されていた(特開平1−
249057号公報)。
【0003】合成樹脂からなる容器として、プロピレン
系樹脂からなるものが広く使用されていたが、ポリプロ
ピレンを用いた容器は硬く、大気圧でも変形しないため
内容液の排液性に難点があり、低温での落下衝撃性に難
点があったりの問題もあり、また溶融押出時の熱安定性
の面から酸化防止剤の添加が必須であり、医薬液への溶
出の問題がある。
【0004】このような観点より、排液性に優れ、酸化
防止剤等の添加剤を配合しなくても押出ブロー成形によ
り容器を成形できる特定密度のポリエチレンが用いられ
るに至っているが、ポリエチレンからなる容器であって
も、例えば高密度ポリエチレンを用いた場合には耐熱性
は優れるが、透明性と柔軟性に劣ったものとなり、また
低密度ポリエチレン(高圧イオン重合にて重合されるポ
リエチレンとして、HP−LDPEと以下では略記す
る)を用いたものは、透明性と柔軟性には優れているが
耐熱性に劣ったものになる。
【0005】ポリエチレンのこのような欠点を解決する
ものとして、エチレンとα−オレフィンの共重合体であ
る線状低密度ポリエチレン(以下、単にLLDPEある
いはLLと呼ぶこともある)を用いたものも知られてい
る(特開平3−94756号公報)。
【0006】透明性を改善する目的で、HP−LDPE
に、透明性良好なメタロセン系触媒によるLLDPE
(以下では通常のチーグラーナッタ系触媒、クロム系触
媒のLLと区別する意味で、m−LLと記す)を、特定
配合比、重量比で90/10〜50/50にて配合する
樹脂組成物を用いることが提案されている(特許第17
07496号公報)。
【0007】線状低密度ポリエチレンからなる多層ブロ
ーバックを用いることも公知であり、実開平6−556
40号公報には、MFRが0.1乃至2.5g/10分
の線状低密度ポリエチレン基体と、MFRが3乃至12
g/10分の線状低密度ポリエチレンの外表面層との同
時押出積層体のブロー成形物からなることを特徴とする
加熱殺菌可能な液体医薬容器が記載されている。また、
特開平10−236451号公報には、内外層にm−L
Lを含有する特定の樹脂組成物、中間層に特定のHP−
LDPEを用いる、成形性の改善された、耐熱性、透明
性に優れた柔軟ブローバックの提案もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LLD
PEやm−LLは分子量分布が狭く、これを用いた容器
は、透明性及び耐熱性に優れるという利点を奏するもの
である一方、押出ブロー成形によりダイスより吐出され
た場合、溶融張力が低いためドローダウンが激しく、容
器肉厚のコントロールが困難な上に、成形物表面にシャ
ークスキンと呼ばれる肌荒れにより外観不良が発生しや
すく、透明性が著しく低下し、容器の内容物透視性を損
なう問題があった。
【0009】輸液等の液体医薬の充填に使用される容器
では、内容物の保存性の点で加熱殺菌が不可欠であり、
これに耐える耐熱性が必要であり、スムースに内容液を
排液するための柔軟性も必要であり、さらに内容物に異
常がないことを確認するための器壁の透明性も必要であ
る。さらにブローバックでは、製袋工程を経ることな
く、バックが得られるという利点があるが、その反面、
それに適した肉厚分布を持つ容器を成形する必要があ
り、成形性に優れていること、例えば適度な肉厚コント
ロールが可能なドローダウン性を有すること、シャーク
スキンの発生が少ないことなどが要求される。
【0010】従って本発明の目的は、成形性、柔軟性
(排液性)、容器表面の平滑性、透明性に優れ、しかも
加熱殺菌が可能であるブロー成形容器を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内外層
と中間層がエチレン系重合体により構成される多層ブロ
ーバックにおいて、少なくとも内外層が高圧法低密度ポ
リエチレンを主体とする樹脂組成物より構成され、少な
くとも中間層がメタロセン系触媒により重合されたエチ
レン・α−オレフィン共重合体を主体とする樹脂組成物
により構成され、内外層と中間層の厚み比率が、20:
80〜70:30の範囲にあることを特徴とする柔軟多
層ブローバックが提供される。
【0012】本発明においては、構成される樹脂組成物
として 1.メタロセン系触媒により重合されたエチレン・α−
オレフィン共重合体が、密度0.890〜0.935g
/cc、MFR0.5〜8.0g/10分であること、 2.メタロセン系触媒により重合されたエチレン・α−
オレフィン共重合体を主体とする樹脂組成物が190℃
で測定される溶融張力が2〜8gであること、 3.高圧法低密度ポリエチレンが、密度0.910〜
0.940g/cc、MFR0.3〜4.0g/10分
であること、 4.高圧法低密度ポリエチレンを主体とする樹脂組成物
が190℃で測定される溶融張力が6〜14gであるこ
と、 が好ましい。
【0013】また、製造方法として、 5.内外層と中間層がエチレン系重合体により構成され
た多層ブローバックの製造方法において、内外層として
190℃で測定される溶融張力が6〜14gである高圧
法低密度ポリエチレンを主体とする樹脂組成物を、中間
層として190℃で測定される溶融張力が2〜8gであ
るメタロセン系触媒によるエチレン・α−オレフィン共
重合体を主体とする樹脂組成物を用い、内外層と中間層
の厚み比率を20:80〜70:30の範囲とすること
を特徴とする多層ブローバックの製造方法が提供され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】(使用樹脂と層構成)以下では、
多層ブローバックに使用する主要な材料を示す。本発明
において、ブローバックとは、ブロー成形で形成された
バックを意味する。本発明において、多層ブローバック
の少なくとも内外層を構成する高圧法低密度ポリエチレ
ンを主体とする樹脂組成物の高圧法低密度ポリエチレン
(HP−LDPE)としては、耐熱性と透明性、成形性
の観点から特定の物性のものを用いる必要がある。
【0015】上記HP−LDPEは密度0.910〜
0.940g/cc、特に0.920〜0.935g/
ccの範囲のもの、MFRとして0.3〜4.0g/1
0分、特に0.5〜3.0g/ccの範囲のものが適し
ている。密度がこの範囲以上のものは、耐熱性はあるも
のの、重合が困難のみならず、透明性が劣り、特に加熱
殺菌での透明性の低下が著しい。また、栓体の融着不良
が発生する。この範囲以下では、耐熱性が劣り、加熱殺
菌で吊具など容器の変形や栓体の曲がり、殺菌器のトレ
イ跡、ブロッキングなどが生じ外観不良となる。MFR
がこれ以下では、押出し成形時の吐出圧や負荷が大きく
なり、温度が不均一となり、パリソンの形状が不安定と
なり、スウェルが安定せず、成形が困難になる。未溶融
物=ミゲルが多くなり、外観を損なったり、孔あきの原
因となる。MFRがこの範囲よりも大きいと、ドローダ
ウンが大きくなりパリソンの肉厚制御が困難となる。内
外層樹脂として、6〜14g/10分の範囲の適度な溶
融張力を持つことが必要である。特に、中間層にドロー
ダウン性の比較的大きなm−LLを用いる場合には、内
外層樹脂の特性の微妙な制御が必要となる。内外層の樹
脂には、前記範囲のHP−LDPEをベースに、成形
性、透明性、耐熱性を損なわない範囲で他のポリエチレ
ン系樹脂、上記範囲外のHP−LDPE、EVA、HD
PE、LLDPEやm−LLなどを添加することができ
る。添加量は、添加する樹脂の特性によるが、主体のH
P−LDPEを基準に35重量%までが適当である。
【0016】本発明において、多層ブローバックの少な
くとも中間層を構成するメタロセン系触媒によるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(m−LL)を主体とする
樹脂組成物のm−LLとしては、耐熱性と透明性、成形
性の観点から特定の物性のものである必要がある。
【0017】m−LLとしては、公知のものが用いられ
る。m−LLの重合法は、特開昭58−19309号公
報をはじめとし、多数の公報で公知であり、従来の有機
溶剤中、液状単量体中或いは気相法など公知の重合法に
より合成されるが、これらのいずれの方法によるもので
も、以下に述べる特性を有するものは本発明の目的に使
用できる。複数のリアクターにより多段重合を行ったり
したものや、わざと若干の微架橋を施したものなどが、
溶融張力を高くでき、ブロー成形性の確保のために有効
である。
【0018】m−LLの場合、α−オレフィンとして
は、炭素数が4乃至8の範囲にあるものが好ましく、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペ
ンテン−1、オクテン−1等を挙げることができる。こ
れらのα−オレフィンは共重合体中に3乃至15モル%
の割合で存在するのが好ましい。分子量分布はその重合
法に依存するが、例えば狭いもので分子量分布の指標で
ある重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/
Mnが1.8、多段重合のもので3.6程度のものがあ
る。
【0019】中間層に用いるm−LLの密度として、
0.890〜0.935g/cc、特に0.900〜
0.935の範囲のもの、MFRとして0.5〜8.0
g/10分、特に0.5〜7.0g/10分の範囲のも
のが適している。密度がこの範囲以上のものは、耐熱性
はあるものの、透明性の改良効果が劣り特に加熱殺菌で
の透明性の低下が著しい。また、栓体の融着性も低下す
る傾向にある。この範囲以下では、耐熱性が劣り、加熱
殺菌で吊具など容器の変形や栓体の曲がり、栓体融着時
の樹脂のはみ出しや曲がりを生じる傾向にある。MFR
がこれ以下では、押出し成形時の吐出圧や負荷が異常に
大きくなり、温度が不均一となり、パリソンの形状が不
安定となり、スウェルが安定せず、吐出が困難となる。
未溶融物=ミゲルが多くなり、外観を損なったり、孔あ
きの原因となる。MFRがこの範囲より大きいと、ドロ
ーダウンが極端に大きくなりパリソンの肉厚制御が困難
となる。中間層樹脂として、2〜8gの範囲の適度な溶
融張力を持つことが必要である。特にたとえ内外層に溶
融張力の高い樹脂を用いても、この下限以下の溶融張力
では、安定したパリソン肉厚を確保するためのドローダ
ウン性の制御が困難になる。中間層樹脂には、前記範囲
のm−LLを主体に、成形性、透明性、耐熱性を損なわ
ない範囲で他のポリエチレン系樹脂、上記範囲外のm−
LL、HP−LDPE、EVA、HDPE、LLDPE
などを添加することができる。添加量は、添加する樹脂
の特性にもよるが、主体のm−LLを基準にして49重
量%までが適当である。
【0020】本発明においては、内外層と中間層がエチ
レン系重合体により構成される多層ブローバックにおい
て、少なくとも内外層が上記HP−LDPEを主体とす
る樹脂組成物より構成され、少なくとも中間層が上記m
−LLを主体とする樹脂組成物より構成される。内外層
の高い溶融張力を成形性の確保に利用し、一方、透明性
の高い中間層の適度なドローダウン性を肉厚制御に利用
し、トータルとして耐熱性にも優れた多層ブローバック
を完成している。適正な成形性を確保するために、内外
層と中間層の厚み比率として、20:80〜70:30
の範囲にあることが必要である。
【0021】多層ブローバックの中間層として、ブロー
成形時のバリ部分や成形開始時点や肉厚調整時に発生す
るスクラップを粉砕したもの、いわゆるリグラインド
(REG)あるいはリプロを中間層全体の60%までの
重量比にブレンドして用いることもできる。中間層に配
合することで、直接内容品との接触が回避され、異物や
異なる樹脂の混入、コンタミ等が回避され、衛生的にも
優れた容器となる。特に内層に清浄なバージン樹脂を使
用することで、内容液中の微粒子の増大が防止される。
また、内外層と中間層の間に回収樹脂層を独立した層と
して設けることも有効である。
【0022】内外層にHP−LDPE系樹脂を使用する
ことで、酸化防止剤等の添加剤の使用が回避でき、内容
液への溶出も相当量防止できるのもこの構成の特徴であ
る。また、m−LLを酸化防止剤なしで用いる場合に
は、成形時に未溶融樹脂、あるいはいわゆるミゲルが生
成する傾向にある。特に繰り返し熱履歴を経るとその傾
向が顕著である。そのため中間層に酸化防止剤を含有す
るm−LLを用いることが本発明の構成では可能とな
る。リグラインド使用時に酸化防止剤あるいは他の助剤
等を追加添加することも可能である。
【0023】酸化防止剤としては、公知のフェノール
系、リン系のものが用いられ、中和剤・ 助剤としてス
テアリン酸カルシウム等、ハイドロタルサイト等が用い
られ、他に必要に応じて、紫外線吸収剤等の添加剤が用
いられる。さらに、内外層を独立とする、例えば3種3
層構成等では、外層にブローバックのハンドリング性改
善の目的でポリアミド系、シリコーン、シリカ系滑剤を
公知の配合量で用いることができる。
【0024】本発明の多層ブローバックにおいて、器壁
の全体としての厚みは、内容品の種類・用途やブローバ
ックの大きさ等によって相違するが、一般的に言って全
体としての厚みが200乃至1000μm、特に300
乃至800μmの範囲にあるのがよい。全体としての厚
みが上記範囲よりも小さいと保形性や強度が不十分とな
り、一方上記範囲よりも大きいと柔軟性が失われて排液
性が低下するようになる。また内外層の割合が相対的に
上記範囲よりも大きいと透明性が低下し、内容液の透視
が困難となる。
【0025】本発明の多層ブローバックにおいては、エ
チレン系重合体組成物層を備えていることが必須不可欠
であるが、けして3層に限定されず、4層、5層あるい
はそれ以上の多層構成のものであってもよい。
【0026】本発明の多層ブローバックにおいては、内
容物の保存性を高めるために酸素バリヤー性樹脂層を設
けることができ、酸素バリヤー性樹脂として、エチレン
−ビニルアルコール共重合体を挙げることができ、例え
ばエチレン含量が20乃至60モル%であるエチレン−
酢酸ビニル共重合体をケン化度96モル%以上、特に9
9モル%以上になるようにケン化して得られる共重合体
ケン化物(EVOH)が使用される。このエチレン−酢
酸ビニル共重合体のケン化物は、フィルムを形成し得る
に足る分子量を有するべきであり、フェノール:水の混
合溶媒中30℃にて測定して0.01dL/g以上、特
に0.05dL/g以上の粘度を有することが好まし
い。他の酸素バリヤー性樹脂の例として、いわゆるナイ
ロン6、MXナイロン(アジピン酸とメタキシリレンジ
アミン共重合体)等フィルムを形成しうる樹脂が用いら
れる。
【0027】また、水分バリヤー性樹脂として、環状ポ
リオレフィン系共重合体(COC)を使用することがで
きる。水分を含有する内容液の水分減量を防止したり、
外部からの微量水分の内容液への浸透を防ぎ、内容液の
変質を防止する。COCは、オレフィンと環状オレフィ
ンとの非晶質乃至低結晶性共重合体からなる。特に、エ
チレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとエチレン系
不飽和結合とビシクロ環とを有する共重合体で、フィル
ム形成能を有する公知のものが用いられる。
【0028】これらのバリヤー性樹脂は、必要に応じて
変性エチレン系の接着樹脂を用いて、基材のエチレン系
樹脂と複合される。
【0029】(ブローバックの製造方法と構造)本発明
の多層ブローバックでは、内外層と中間層がエチレン系
重合体により構成される多層ブローバックの製造方法に
おいて、内外層として190℃で測定される溶融張力が
6〜14gである高圧法低密度ポリエチレンを主体とす
る樹脂組成物を、中間層として190℃で測定される溶
融張力が2〜8gであるメタロセン系触媒により重合さ
れたエチレン・α−オレフィン共重合体を主体とする樹
脂組成物を用い、内外層と中間層の厚み比率を、20:
80〜70:30の範囲として、必要により他のオレフ
ィン樹脂及びバリヤー樹脂とともに、パリソンの形に溶
融押出し、割型内でブロー成形することにより得られ
る。
【0030】積層パリソンを形成するに際しては、樹脂
の種類に対応する数の押出機を使用し、ダイ通路内で溶
融樹脂を積層体の順序となるように合流させる。内外層
が同種の樹脂からなる場合には、分岐チャンネルを経て
他のオレフィン系樹脂が中間層に対して内外層となるよ
うに分岐させ、ダイ内で合流させる。
【0031】積層パリソンの溶融押出に際して、ダイヘ
ッドの温度は160乃至230℃の温度が適当であり、
ダイオリフィスとしては、円形或いは扁平形状のものが
使用可能である。
【0032】割金型としては、鏡面仕上げのものでも、
サンドブラスト加工したものでも使用でき、割金型の表
面温度は一般に10乃至50℃の範囲にあることが好ま
しい。また、ブロー成形用の流体としては、滅菌処理し
た空気を用いることが好ましく、その圧力は1乃至15
kg/cmの範囲にあるのが適当である。
【0033】以下では、多層ブローバックの具体例を図
面に基づいて説明するとともに、その各部の機能と要求
される特性について言及する。本発明のブローバックの
一例を示す図1において、このブローバックは断面が扁
平なバック1からなり、内容物が充填される胴部2、胴
部の下の閉塞底部3、胴部の上の肩部4、肩部に設けら
れた内容物充填口5並びに内容物取り出し部6及び閉塞
底部に設けられた支持部7からなっている。内容物取り
出し部6は管状の形に成形されており、その内部には内
容物取り出し用栓体8が融着されている。支持部7には
係止用の貫通孔9が形成されている。
【0034】このブローバック1の器壁断面構造を示す
図2において、器壁断面A10は、外層11、内層13
はいずれもHP−LDPEを主体とする樹脂組成物より
構成され、中間層12はm−LLを主体とする樹脂組成
物より構成される。
【0035】やはり同様に3層構造を有するブローバッ
クの器壁断面構造を拡大して示した別の一例である図3
の器壁断面B14において、内外層は図2と同じHP−
LDPEで、中間層15にはm−LLを主体とする樹脂
組成物に加えて、このブローバックのスクラップ及びブ
ロー成形で耳として使用されないいわゆるバリ、これら
を総称して一般に回収樹脂:リグラインド(REG)と
言われる、より構成される。
【0036】このブローバック1は、上記組成の樹脂組
成物をその積層構造にて多層多重ダイスを通してそれぞ
れの押出し機にて共押出しし、押し出されたパリソンを
割型でピンチオフすると共にパリソン内に流体を吹き込
んでブロー成形することにより形成される。内容物取り
出し用栓体8は、ブローバック成形後にはめ込んでもよ
いし、特開平7−171195号公報に記載されている
とおり、ブロー成形時にインサートして一体に成形され
るようにしてもよい。
【0037】本発明のブローバック1を、内容物充填に
使用するには、内容物充填口5の一部を切り取ってこの
部分から液体医薬等の内容物を充填し、充填後この部分
をヒートシールして密封する。次いで、この包装体をレ
トルト釜等の加熱殺菌装置に入れて、所定の条件下に加
熱殺菌を行い、殺菌後冷却する。
【0038】内容物を取り出して使用するときは、内容
物取り出し用栓体8に中空針を突き刺し、支持部7の貫
通孔9を架台のフック等に係止させ、ブローバックを逆
さまに吊すことにより、中空針を通して重力による排液
が行われる。このブローバックでは、胴部2の材料が柔
軟であるので、大気圧による変形が容易であり、排液性
も良好である。
【0039】
【実施例】本発明を次の例でさらに説明するが、本発明
はこれらの例に制限されるものではない。
【0040】多層ブローバックの容器評価は以下の通り
行った。 1.成形性:押出性として、樹脂の吐出圧、負荷、それ
らの安定性等を確認し、多層パリソンの押出成形時の状
態として、シャークスキン、肌荒れ等の異常流動に伴う
外観異常の有無を観察した。また、ブローバックについ
ては、肉厚変動(偏肉)を計測し、ミゲルの多少、栓体
の融着状態等を目視にて確認する。 2. 透明性:分光光度計を用い、所定の加熱殺菌を施
したブローバックの胴部の平坦部分より切り出した短冊
状の試験片について、水中に浸漬し、波長450nmに
より、水中光線透過率を測定した。各部の膜厚を同時に
測定し、膜厚依存性を確認し、0.5mm相当の値をも
って測定値とした。 3. 耐熱性:満注内容量の約70%の水をブローバッ
クに充填し、所定のシールを施し、105℃30分のレ
トルト殺菌を行い、容器の外観として、吊具の変形、栓
体の曲がり、胴部のトレイ跡等を重点的に観察した。
【0041】実施例1、比較例1〜3 ここでは、ブローバックの多層構成として、内外層とし
てHP−LDPE、中間層としてm−LLDPEを用い
ることが最適であることを示す。m−LLとして、エチ
レン−ヘキセン−1共重合体を使用した。内外層及び中
間層に、それぞれ表1に示す樹脂を用い、厚み比率が外
層から15:70:15にて、総吐出量10kg/hr
にて毎分6本のブロー成形速度で図1に示す、内容量3
00mL、重量24gの2種3層の扁平ブローバックを
成形した。ここで、ポリエチレン系樹脂からなる栓体
は、ブロー成形時に金型内にて挿入、融着した。
【0042】
【表1】
【0043】実施例1、比較例1〜3で得られたブロー
バックについて、透明性、耐熱性、成形性を評価した結
果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】(評価結果)比較例1で得たブローバック
では、中間層の溶融張力が高すぎ、またスウェルが大で
あるため、側壁部を適度に薄くするのが困難で内容液の
排液性が著しく損なわれた。内外層にm−LLを用いた
比較例2の場合、透明性は良好であるが、ドローダウン
が著しく胴部が極端に薄肉となり肉厚を制御した成形が
困難である。特に、外層にシャークスキンが発生し、こ
れが実質的な透明性を損なう。栓体の融着時には、樹脂
のはみ出しが大きく、栓体の曲がりが生じた。また、殺
菌時の容器の変形が大きく、吊具が大きく変形した。中
間層にHP−LDPEを用いる場合には、ある程度成形
性は改善されるが、外観特性は改善されない。また、殺
菌時にトレイに接触しているため、ブローバック表面に
トレイ跡が残り外観的に劣った(比較例3)。
【0046】内外層にやや密度の高いHP−LDPE、
中間層に透明性良好なm−LLを用いることで、透明性
と耐熱性を兼ね備えたブローバックが得られる。双方の
樹脂の組み合わせにより適度なドローダウンが確保さ
れ、胴部の肉厚と栓体・吊具部分の肉厚バランスの調整
が可能となる(実施例1)。
【0047】実施例2〜4、比較例4〜6 ここでは、内外層に用いるHP−LDPEの適性範囲を
示す。表3に示す内外層樹脂組成物、中間層樹脂組成物
を用い、実施例1と同様の扁平ブローバックを作成し
た。中間層に用いたm−LLはエチレン−ヘキセン−1
共重合体を使用した。
【0048】
【表3】
【0049】実施例2〜4、比較例4〜6で得たブロー
バックについて、透明性、耐熱性、成形性について評価
した結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】(評価結果)比較例4で得たものについて
は、内外層の高圧法低密度ポリエチレンの密度が高いた
め、耐熱性は良好であるが、透明性が低下する傾向があ
った。一方、内外層に使用する高圧法低密度ポリエチレ
ンの密度が低すぎると透明性は向上するが、栓体の融着
時に樹脂がはみ出す傾向にあり、また、加熱殺菌時には
トレー跡が目立つ傾向にある(比較例5)。また、MF
Rが高いとドローダウンが激しく成形性が著しく損なわ
れ、偏肉が大きくなるため栓体の融着が不安定になる傾
向があった(比較例6)。実施例2及び4で得たブロー
バックでは、透明性、耐熱性、成形性において良好なも
のであった。また、高密度ポリエチレンを30重量%配
合した実施例4で得たブローバックについては、高密度
ポリエチレンを配合することにより耐熱性向上の効果が
あった。実施例3で得たブローバックでは、加熱殺菌時
のトレーの跡がついていたものの透明性を損なうもので
はなかった。内外層のHP−LDPEとして、耐熱性・
透明性をバランスさせる観点から、また、成形性を確保
する観点から、密度が0.910〜0.940g/c
c、MFRが0.3〜4.0g/10分の範囲にあるこ
とが望ましいことが分かる。
【0052】実施例5〜7、比較例7、8 ここでは、中間層に用いるm−LLの密度、MFRに適
性範囲があることを示す。m−LLとしてエチレン−ヘ
キセン−1共重合体を使用した。表5に示す内外層樹脂
組成物、中間層樹脂組成物を用い、厚み比率が20:6
0:20と変更した以外は実施例1と同様の扁平ブロー
バックを作成した。尚、表5中の*印を付したm−LL
は2段重合による分子量分布(Mw/Mn)が3.6と
やや広いものである。
【0053】
【表5】
【0054】実施例5〜7、比較例7、8で得られたブ
ローバックについて、透明性、耐熱性、成形性を評価し
た結果を表6に示す。
【0055】
【表6】
【0056】(評価結果)中間層のm−LLのMFRが
限度を超えると多層構造にもかかわらず、ドローダウン
が大きくなり、器壁の肉厚を確保すること困難となる
(比較例7)。また、密度の高いm−LLでは透明性が
不足した(比較例8)。m−LLの密度及びMFRが適
性範囲にあることが重要で(実施例5〜7)、また、実
施例5及び6のように分子量分布(Mw/Mn)が3.
6と広いものを用いることで、より成形性が良好となっ
た。
【0057】実施例8〜10 ここでは、ブローバックの多層構成として、内外層とし
てHP−LDPEを、中間層としてm−LLおよびこれ
らの容器及びバリの回収樹脂(REG)を配合した樹脂
を用いた例を示す。m−LLとしてエチレン−オクテン
−1共重合体を使用した。内外層及び中間層に、それぞ
れ表7に示す樹脂を用い、厚み比率20:60:20に
て、総吐出量10kg/hrにて毎分6本の速度にて、
図1と相似形状の内容量600mL、重量35gの2種
3層の扁平ブローバックを成形した。実施例9、10で
は図3に示すように中間層にREGをそれぞれの層の樹
脂基準で、20%、50%配合したものを用いた。成形
時に、ポリエチレン系樹脂からなる栓体は、先の例と同
じく、ブロー成形時に金型内にて挿入、融着した。
【0058】
【表7】
【0059】実施例8〜10について、透明性、耐熱
性、成形性を評価した結果を表8に示す。
【0060】
【表8】
【0061】(評価結果)これらの結果によると、回収
樹脂を使用することで、相対的に中間層の溶融張力が増
すことにより、成形性はさらに安定する傾向があり、透
明性も若干であるが改善された(実施例9、10)。こ
れは、いったん溶融された樹脂を再度溶融した効果によ
ると考えられる。また、内容量増加により肉厚もアップ
したが、外層のHP−LDPEに若干のm−LLを配合
することで実質的な透明性の低下を防止することができ
た(実施例8)。
【0062】実施例11、12 ここでは、多層ブローバックの一層にバリヤー層を設け
た例を示す。内外層にHP−LDPE:密度0.930
g/cc、MFR0.8g/10分、中間層に用いたm
−LLとしてエチレン−オクテン−1共重合体:密度
0.900g/cc、MFR3.8g/10分とHP−
LDPE:密度0.935g/cc、MFR0.7g/
10分の2成分を重量比70:30にてブレンドして用
い、酸素バリヤー材としてエチレン含量32モル%のE
VOH:MFR1.5g/10分、接着樹脂としてLL
系の無水マレイン酸変性ポリエチレン:密度0. 91
0g/cc、MFR2.5g/10分を用い、層厚み比
として、外層より20/49*/(3/5/3)/20
(( )内がバリヤー層と接着樹脂層を表す)なる4種
6層構成で、バリヤー層の外側には*なる回収樹脂を4
0重量%含有させた回収樹脂含有層を設け、実施例9、
10と同様サイズのブローバックを成形した(実施例1
1)。
【0063】また、別のバリヤー層を設けた例として、
水分バリヤー性を有するCOC層として、エチレンとエ
チレン系不飽和結合とビシクロ環とを有する脂環族炭化
水素化合物との共重合体:MFR15g/10分、ガラ
ス転移温度70℃を用い、接着樹脂としてLDPE系の
無水マレイン酸変性ポリエチレン:密度0.910g/
cc、MFR1.0g/10分を用い、層厚み比とし
て、外層より20/(6/10/6)/38*/20
(( )内がバリヤー層と接着樹脂層を表す)なる4種
6層構成で、バリヤー層の内側には*なる回収樹脂を4
0重量%含有させた回収樹脂含有層を設け、実施例9、
10と同様サイズのブローバックを成形した(実施例1
2)。
【0064】実施例11及び12について、透明性、耐
熱性、成形性を評価した結果を表9に示す。
【0065】
【表9】
【0066】表9に示すこれらの結果によると、バリヤ
ー層にEVOHを用いる場合には(実施例11)、若干
の樹脂温度設定を高くすることで、バリヤー層がない場
合と同様の成形性が確保され、透明性、耐熱性も良好で
酸素に敏感に内容物に適したブローバックが提供され
た。
【0067】バリヤー層にCOCを用いた場合には(実
施例12)、バリヤー層を設けないエチレン系樹脂のみ
の場合と同様の成形性が確保された。透明性は若干低下
するが、内容液を透視するには十分であった。耐熱性も
やや劣るが、回収樹脂層を別に設けた効果と思われ、吊
具の変形、栓体の曲がりは発生せず、機能は満足するも
のであった。容器を長期保管した場合の水分減少、ある
いは外部からの微量水分の浸透に伴う内容液の変質を防
止するのに有効であった。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも内外層を高
圧法低密度ポリエチレンを主体とする樹脂組成物より、
また、少なくとも中間層をメタロセン系触媒によるエチ
レン・α−オレフィン共重合体を主体とする樹脂組成物
で構成し、内外層と中間層の合計の厚み比率を、20:
80〜70:30の範囲にすることにより、成形性に優
れ、透明性、柔軟性(排液性)、表面の平滑性に優れ、
しかも加熱殺菌が可能な多層ブローバックが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブローバックの一例を示す正面図であ
る。
【図2】本発明のブローバックの器壁断面構造の一例を
示す模式断面図である。
【図3】本発明のブローバックの器壁断面構造の他の例
を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 ブローバック 2 胴部 3 閉塞底部 4 肩部 5 内容物充填物 6 内容物取り出し部 7 支持部(吊具) 8 内容物取り出し用栓体 9 貫通孔 10 器壁断面1 11 外層 12 中間層 13 内層 14 器壁断面2 15 中間層(REG含有)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 B29L 22:00 B29L 9:00 B65D 1/00 B 22:00 C A61J 1/00 330B 331A 331C Fターム(参考) 3E033 AA20 BA14 BA15 BB08 CA07 CA18 DA09 DB03 DD20 FA03 GA02 3E064 AA20 BA27 BA60 BB03 BC02 BC13 BC20 EA04 EA30 FA04 HL05 HN65 HR01 4F100 AK01C AK04A AK06A AK06C AK62B AR00D BA03 BA04 BA10A BA10C BA10D BA15 DA01 EH20 GB16 GB66 JA06A JA06B JA06C JA13A JA13B JA13C JA20 JA20A JA20B JA20C JD02D JD04D JK13 JK14 JL01 JL16B JN01 YY00 YY00A YY00B YY00C 4F208 AA07D AA08D AG03 AG07 AH54 AH63 LA01 LB22 LG39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内外層と中間層がエチレン系重合体により
    構成された多層ブローバックにおいて、少なくとも中間
    層がメタロセン系触媒により重合されたエチレン・ α
    −オレフィン共重合体を主体とする樹脂組成物より構成
    されたことを特徴とする多層ブローバック。
  2. 【請求項2】少なくとも内外層が高圧法低密度ポリエチ
    レンを主体とする樹脂組成物により構成されたことを特
    徴とする請求項1に記載の多層ブローバック。
  3. 【請求項3】メタロセン系触媒によるエチレン・α−オ
    レフィン共重合体が密度0. 890〜0.935g
    /、メルトフローレート(MFR)0.5〜8.0g/
    10分であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の多層ブローバック。
  4. 【請求項4】メタロセン系触媒によるエチレン・α−オ
    レフィン共重合体を主体とする樹脂組成物が190℃で
    測定される溶融張力が2〜8gであることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の多層ブローバック。
  5. 【請求項5】高圧法低密度ポリエチレンが、密度0.9
    10〜0.940g/cc、MFR0.3〜4.0g/
    10分であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか
    に記載の多層ブローバック。
  6. 【請求項6】高圧法低密度ポリエチレンを主体とする樹
    脂組成物が190℃で測定される溶融張力が6〜14g
    であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載
    の多層ブローバック。
  7. 【請求項7】内外層と中間層の厚み比率が20:80〜
    70:30の範囲にあることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の多層ブローバック。
  8. 【請求項8】中間層が回収樹脂を0〜60重量%の割合
    で含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の多層ブローバック。
  9. 【請求項9】多層ブローバックが、水分バリヤー性ある
    いは酸素バリヤー性の樹脂を一つの層として備えたこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の多層ブロ
    ーバック。
  10. 【請求項10】内外層と中間層がエチレン系重合体によ
    り構成された多層ブローバックの製造方法において、内
    外層として190℃で測定される溶融張力が6〜14g
    である高圧法低密度ポリエチレンを主体とする樹脂組成
    物を、中間層として190℃で測定される溶融張力が2
    〜8gであるメタロセン系触媒によるエチレン・α−オ
    レフィン共重合体を主体とする樹脂組成物を用いること
    を特徴とする多層ブローバックの製造方法。
  11. 【請求項11】内外層と中間層の厚み比率を、20:8
    0〜70:30の範囲とすることを特徴とする請求項1
    0に記載の多層ブローバックの製造方法。
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