JP2009248996A - 多層プラスチック容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 柔軟性、剛性、耐落下強度のバランスのとれた多層プラスチック容器を提供する。
【解決手段】 多層プラスチック容器1は、ガスバリア性樹脂からなる芯層5と、ポリオレフィン系樹脂からなる内層6および外層7とを備えている。内層6のポリオレフィン系樹脂はメタロセン系触媒を用いて重合された長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体である。エチレン・α−オレフィン共重合体は190℃における溶融張力が4.5〜12gで、かつメルトフローレート(MFR)が1.0g/10分未満であるとともに、密度が0.921〜0.936で、かつ引張衝撃強度が800kJ/m以上である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポリオレフィン系樹脂からなる内外層を有し、樹脂の使用量を減らすことで軽量化された多層プラスチック容器に関するものである。
本発明に係る多層プラスチック容器は、透明性、柔軟性、剛性、耐落下強度のバランスのとれたポリオレフィン系多層容器であって、特にスクイーズ性の軟質容器などに用いられるものである。
従来よりガスバリア層を有する多層プラスチック容器として内外層にポリオレフィン系の樹脂を用いたものが知られている。これらポリオレフィン系多層プラスチック容器は耐湿性が高く、比較的軟質で透明性および成形性に優れているため目的の形状にブロー成形されて各種食品、飲料または薬液用の容器として用いられている。ところで、近年これらプラスチック容器の環境に対する負荷を低減させることを目的として、プラスチックの使用量を減らして軽量化し、さらには成形の際に発生するバリを用いてリサイクル樹脂層を設けることが行なわれている。しかし、軽量化またはリサイクルを行なった場合に多層プラスチック容器の各種物性が低下し、特に落下による耐衝撃性が著しく低下することにより破損等の問題が生じていた。
このため、内層または外層に用いるポリオレフィン系樹脂として特定のパラメータを有する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いたり、密度の低い軟質樹脂をブレンドすることが提案されている。例えば、特許第3843687号公報には、軽量スクイズボトルにおいて内外層の少なくとも1層に分子量分布の比較的大きな直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を含有させることにより、適度の剛性、耐熱性、透明性及び成形性に優れた容器を得ることが開示されている。特に特定密度範囲のLLDPEを用いることでスクイズボトルの軽量化の際に落下強度が低下するのを防止することができる旨開示されている。さらに特許第2691494号公報には、ポリプロピレン系樹脂からなる最外層に直鎖状超低密度ポリエチレン樹脂を添加することにより低温時の落下強度を向上させることが開示されている。また、特開2003−89177号公報および特開2003−95240号公報には、メタロセン系触媒を用いて重合された超低密度のLLDPEを高圧法低密度ポリエチレンにブレンドすることが開示されている。
特許第3843687号公報 特許第2691494号公報 特開2003−89177号公報 特開2003−95240号公報
前掲の特許文献において開示されている容器にあっては、耐衝撃性を改善するため種々の構成をとっているが、容器壁面の肉厚を薄くすることにより軽量化した多層容器においてはその耐落下強度は未だ十分なものではない。さらに、直鎖状のエチレン・α−オレフィン共重合体を用いる場合には溶融張力が不十分なため成形性が劣り軽量化された薄肉容器の壁面の肉厚調整が困難であり、落下時の破損の原因ともなっていた。さらに、比較的密度の低い軟質樹脂をブレンドして用いる場合には剛性および透明性が劣るものとなっていた。
本発明は、柔軟性、剛性、耐落下強度のバランスのとれた多層プラスチック容器を提供するものである。すなわち、溶融張力が高く、剛性と衝撃強度とのバランスのとれたメタロセン系エチレン・α−オレフィン共重合体を多層容器の内外層に用いることにより、樹脂の使用量を減らして軽量化された容器において落下による破損のない耐衝撃性を有する軟質のスクイーズ容器を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る多層プラスチック容器は、ガスバリア性樹脂からなる芯層と、ポリオレフィン系樹脂からなる内層および外層と、を備えた多層プラスチック容器において、前記ポリオレフィン系樹脂がメタロセン系触媒を用いて重合された長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体であって、前記エチレン・α−オレフィン共重合体は190℃における溶融張力が4.5〜12gで、かつメルトフローレート(MFR)が1.0g/10分未満であるとともに、密度が0.921〜0.936で、かつ引張衝撃強度が800kJ/m以上であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に係る多層プラスチック容器は、前記エチレン・α−オレフィン共重合体は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比で規定される分子量分布が5.0〜20であることを特徴とするものである。
本発明によれば、ポリオレフィン系樹脂からなる内外層を有する多層容器において、樹脂の使用量を減らして軽量化されたボトルであっても、耐衝撃性の低下を抑制して落下による破損を防止するとともに、透明性、柔軟性、剛性のバランスに優れた多層容器を得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に係る多層プラスチック容器は、ブロー成形を用いて形成される。図1は、本発明に係る多層プラスチック容器1の一実施形態を示すものであり、図2はその層構成を示す断面模式図である。多層プラスチック容器1は粘性を有する食品などの内容物が充填されており、胴部2を押し潰すことにより内容物を口部3から注出することができる所謂スクイーズ性を有するものであり、前記口部3にはキャップ4が装着されている。多層プラスチック容器1はガスバリア性樹脂からなる芯層5と、ポリオレフィン系樹脂からなる内層6および外層7と、を備えた多層構成からなる。また、適宜リサイクル層8、接着剤層9が設けられる。
本発明の多層プラスチック容器の内外層を構成するポリオレフィン系樹脂は、エチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン・α−オレフィン共重合体である。α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン等があり、好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンが用いられる。また、上記の炭素原子数3〜20のα−オレフィンは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、エチレンに基づく単量体単位と炭素原子数3〜20のα−オレフィンに基づく単量体単位の他に本発明の効果を損なわない範囲で公知の単量体単位を用いることができる。エチレン・α−オレフィン共重合体中のエチレンに基づく単量体単位の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体に対して、50〜99wt%の範囲である。また、α−オレフィンに基づく単量体単位の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体に対して、1〜50wt%の範囲である。
本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体は有機アルミニウムオキシ化合物を担持させた担体と、シクロペンタジエニル骨格を有するメタロセン錯体と有機アルミニウム化合物を触媒として用い、エチレンとα−オレフィンをランダム共重合させることにより得られる。この際に重合条件を調整することにより、長鎖分岐の含有量および分子量分布を所望の範囲とすることができる。
本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体は、長鎖分岐構造を有し、エチレン・α−オレフィン共重合体でありながら特有の溶融張力およびメルトフローレートよる優れた成形性を実現することができ、これにより樹脂の使用量を減らすことで軽量化された容器を成形する場合にあっても部分的な薄肉が発生することがない。メタロセン系触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体は一般に溶融張力が低く、成形性に劣るという問題点を有しているが、長鎖分岐を導入したエチレン・α−オレフィン共重合体を用いることにより多層プラスチック容器に要求される各種の物性を低下させることなく、使用する材料を減らして軽量化、薄肉化された軽量多層プラスチック容器を得ることができる。
本発明の多層プラスチック容器の内外層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体としてはエチレン−1−ブテン共重合体またはエチレン−1−ヘキセン共重合体などが好適である。本発明に用いられるメタロセン系触媒を用いて重合された長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体として具体的には、190℃における溶融張力が4.5g以上、好ましくは7.0以上でかつ、メルトフローレートが1.0g/10分未満であり、分子量分布(Mw/Mn)は5.0以上、好ましくは7.0以上である。メタロセン系触媒を用いて重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体でありながら長鎖分岐を導入することにより高い溶融張力および分子量分布を得ることができ、優れた成形性を達成することができる。
さらに、本発明に用いられるメタロセン系触媒を用いて重合された長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体は、密度範囲が0.921〜0.936g/cm3であり、引張衝撃強度が800kJ/m2以上でかつ曲げ剛性率が200MPa以上である。高い引張衝撃強度および曲げ剛性率を有するエチレン・α−オレフィン共重合体により多層プラスチック容器の内外層を構成することにより軽量・薄肉とした場合であっても落下時の破損がなく、容器の内圧および外圧に対する変形のない剛性の高いの多層プラスチック容器を得ることができる。
長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体は流動の活性化エネルギー(Ea)が40kJ/mol以上であり、長鎖分岐構造を有しないエチレン・α−オレフィン共重合体と比べて高い流動の活性化エネルギーを有する。本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体の流動の活性化エネルギ
ー(Ea)は45〜95kJ/molのものが用いられる。ブロー成形または押出しシート成形などの成形性においては溶融張力を高くすべきであるがヘッドからの押出し時の過剰な圧力上昇を抑えるため適切な流動の活性化エネルギー(Ea)を選択する必要がある。流動の活性化エネルギー(Ea)は、温度−時間重ね合わせ原理に基づいて、190℃での溶融複素粘度(Pa・sec)の角周波数(rad/sec)依存性を示すマスターカーブを作成する際のシフトファクター(aT)からアレニウス型方程式により算出される数値で、Rheometrics製粘弾性測定装置を用いて、直径25mmプレートを窒素雰囲気下130℃、150℃、170℃、190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線を測定し、得られた溶融複素粘度−角周波数曲線から、Rheometrics製計算ソフトウェアを用いて求めることができる。
また、芯層を構成するガスバリア性樹脂は30℃−60%RHにおける酸素透過率が10(cc・20μm/m・day・atm)以下、好ましくは1.0(cc・20μm/m・day・atm)以下の熱可塑性樹脂で、融点が180℃以上であり、好ましくは185℃以上、さらに好ましくは190℃以上のものが好適に用いられる。前記ガスバリア性樹脂としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)が好適であり、一般にエチレン含有量が60mol%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体をケン化度90%以上にケン化したものが用いられる。またさらに、外層または内層と芯層との間には適宜、接着剤層またはリサイクル樹脂層を設けることができる。接着性樹脂としては、カルボキシル基を有するオレフィン系共重合体が好適に用いられ、無水マレイン酸変性ポリエチレン等が特に適している。
芯層を構成する樹脂は容器の多層構成を簡略化する観点から独立した接着剤層を設ける代わりに芯層を構成する樹脂に接着性樹脂をブレンドすることができ、ガスバリア性の信頼性高める観点から内外層の間に設ける芯層を複数に分けて配置することも可能である。この場合、複数の芯層は中間層を介して隔離される。
本発明の多層プラスチック容器の内外層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体は、通常の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と異なり長鎖分岐構造を有することにより、直鎖状分子構造を持ったLLDPEと比較して優れた成形性を有し、一般に相反する物性である衝撃強度と剛性とのバランスのとれた多層プラスチック容器を得ることができるものである。
本発明の多層プラスチック容器は以下の層構成が特に好適である。
4種6層構造:容器内側より、内層/リサイクル層/接着剤層/芯層/接着剤層/外層
2種5層構造:容器内側より、内層/芯層/中間層/芯層/外層
2種3層構造:容器内側より、内層/芯層/外層
各実施例で用いるポリオレフィン系樹脂の物性を下記の測定法により評価した。
(1)密度(g/cm): JIS K7112に準拠して測定した。
(2)溶融張力(g): 東洋精機製メルトテンションテスターを用いて、温度190℃の条件で溶融した樹脂をノズル部のオリフィス径2.09mm、長さ8mmから押出速度10mm/分で押出し、巻き取り速度4m/分の条件で測定した。
一般に溶融張力の値が大きくなるほど加工性に優れ、特にブロー成形時のドローダウンがなく容器の壁面を薄肉に調整することが可能となり成形性に優れる。
(3)メルトフローレート(g/10分): JIS K7210に準拠して190℃、荷重21,18Nの条件にて測定した。
メルトフローレートの値が小さいほど引張強度、衝撃強度等の物性に優れる。一方、成形性の面においてはメルトフローレートの値が小さくなると溶融粘度が高くなり押出し加工時のメルトフラクチャ、シャークスキンの原因となる。
(4)引張衝撃強度(kJ/m): ASTM D1822−68に準拠して、温度190℃、圧力5MPaの条件(予熱時間10分、圧縮時間5分)で圧縮成形された厚み2mmのシートを試料として測定した。
(5)分子量分布(Mw/Mn):ウォーターズ製GPC、東ソー製カラムTSK−GMH−HTを用い、o−ジクロロベンゼン溶媒をキャリアとして140℃条件下で測定をした。
(6)曲げ剛性率(MPa):ASTM D747−70に準拠して、温度150℃、圧力5MPaの条件(予熱時間10分、圧縮時間5分)で圧縮成形された厚み2mmのシートを試料として測定した。
(6)融点(℃):示差走査型熱量計(セイコー電子工業株式会社製 DSC200型)により測定した吸熱曲線の最大ピーク位置の温度を融点(Tm)とした。
(実施例1〜3)
内外層を構成するポリエチレン系樹脂として、メタロセン系触媒を用いて重合された長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体を用いた。実施例に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体の密度は0.921〜0.936g/cmの範囲内であり、実施例1のエチレン・α−オレフィン共重合体における分子量分布は7.8で融点が111℃、実施例2のエチレン・α−オレフィン共重合体における分子量分布は7.2で融点が109℃、実施例3のエチレン・α−オレフィン共重合体における分子量分布は7.5で融点が114℃であった。また、各実施例におけるポリエチレン系樹脂の各種物性の測定結果は表1に示すとおりであった。
(比較例1〜4)
内外層を構成するポリエチレン系樹脂として、密度が0.921〜0.936g/cmの範囲外であるメタロセン系触媒を用いて重合された長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体を用いた。各比較例1〜4におけるポリエチレン系樹脂の各種物性の測定結果は表1に示すとおりであった。
(比較例5)
内外層を構成するポリエチレン系樹脂として、高圧法低密度ポリエチレンを用いた。この高圧法低密度ポリエチレンの各種物性の測定結果は表1に示すとおりであった。
(比較例6)
内外層を構成するポリエチレン系樹脂として、チグラー系触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレンを用いた。この直鎖状低密度ポリエチレンの各種物性の測定結果は表1に示すとおりであった。また、比較例6の直鎖状低密度ポリエチレンにおける分子量分布は6.5で、融点は126℃であった。
(比較例7)
内外層を構成するポリエチレン系樹脂として、メタロセン系触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレンを用いた。この直鎖状低密度ポリエチレンの各種物性の測定結果は表1に示すとおりであった。また、比較例7の直鎖状低密度ポリエチレンにおける分子量分布は4.6で、融点は117℃であった。
(評価基準)
各実施例および比較例のポリオレフィン系樹脂を内層および外層に用いてブロー成形により多層プラスチック容器を形成した。多層プラスチック容器は、容量1000mlで、胴部における平均膜厚が400μm以下の4種6層構造のものを用いて以下の基準により評価した。その結果を表1に示す。
(1)耐落下強度(耐衝撃性);ブロー成形により形成した各実施例および比較例の多層プラスチック容器に水を約1000cc充填し、20℃で保存したものを1.5mの高さからコンクリート面に10回落下させて破損した本数を確認した。表1には各多層プラスチック容器10本中の破損した本数を示す。
(2)座屈強度:ブロー成形により形成した各実施例および比較例の多層プラスチック容器に水を約1000cc充填し、アルミシール後にキャップを装着。25℃で1ヶ月保存した時に、容器へ座屈しわが発生しなければ○、しわが発生すれば×と評価した。
(3)成形性:ブロー成形により形成した各実施例および比較例の多層プラスチック容器の胴部の肉厚を口部から底部にかけて等間隔の10点について測定し、肉厚が均一であれば○、肉厚のばらつきが大きく、局部薄肉が発生すれば×と評価した。また、ブロー比の高い底部に極端な薄肉部が発生したものも同様に×とした。
(4)透明性:ブロー成形により形成した各実施例および比較例の多層ボトルの胴部より切り出した試験片をJIS K7361−1に準拠して常温時のボトル胴部の全光線透過率を測定した。ボトル胴部より切り出した試験片には厚みのばらつきがあり比較のため各厚みでの全光線透過率を500μm換算した数値を表1に示す。全光線透過率が55%以上のものを良、55%未満のものを不可として評価した。
Figure 2009248996
本発明に係る多層プラスチック容器の一実施形態を示す側面図である。 本発明に係る多層プラスチッ ク容器の層構成を示す断面模式図である。
符号の説明
1 多層プラスチック容器
2 胴部
3 口部
4 キャップ
5 芯層
6 内層
7 外層
8 リサイクル層
9 接着剤層

Claims (2)

  1. ガスバリア性樹脂からなる芯層と、ポリオレフィン系樹脂からなる内層および外層と、を備えた多層プラスチック容器において、前記ポリオレフィン系樹脂がメタロセン系触媒を用いて重合された長鎖分岐構造を有するエチレン・α−オレフィン共重合体であって、前記エチレン・α−オレフィン共重合体は190℃における溶融張力が4.5〜12gで、かつメルトフローレート(MFR)が1.0g/10分未満であるとともに、密度が0.921〜0.936で、かつ引張衝撃強度が800kJ/m以上であることを特徴とする多層プラスチック容器。
  2. 前記エチレン・α−オレフィン共重合体は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比で規定される分子量分布が5.0〜20であることを特徴とする請求項1記載の多層プラスチック容器。
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