JP3302306B2 - キャブオーバ型トラック - Google Patents

キャブオーバ型トラック

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JP3302306B2
JP3302306B2 JP29772197A JP29772197A JP3302306B2 JP 3302306 B2 JP3302306 B2 JP 3302306B2 JP 29772197 A JP29772197 A JP 29772197A JP 29772197 A JP29772197 A JP 29772197A JP 3302306 B2 JP3302306 B2 JP 3302306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャブオーバ型のト
ラックに係り、特に、荷台面積を拡大しつつキャブの居
住性および空力特性を向上させることができるキャブオ
ーバ型トラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ型トラックのキャブを構成
するに際して、従来ではフロントウインドの上縁につな
がる略平坦なルーフを構成していた。そして、仮眠ベッ
ドを取り付ける必要性がある場合は、シートとキャブの
バックパネルの間に仮眠ベッドの設置スペースを確保し
たうえで、この設置スペースに仮眠ベッドを取り付けて
いた。また、キャブのルーフより高いバン型荷台を搭載
し、あるいは、積み荷を積載した場合の走行抵抗を低減
するために、キャブのルーフ上にウインドデフレクタを
取り付けて空力特性を向上させることがある。
【0003】しかしながら、シートとバックパネルの間
に仮眠ベッドの設置スペースを設けた場合は、この設置
スペースの前後幅に相当する寸法だけ荷台の前後長が減
少して積載面積が減少してしまうという不具合がある。
また、キャブのルーフ上にウインドデフレクタを取り付
けるようにしたものにおいては、空力特性を改善するこ
とができるにも拘らず、車重が大きく増加してしまうと
ともに、キャブの居住性を直接的に改善するに至ってい
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、荷台面積を拡大しつつキャ
ブの居住性および空力特性を向上させることができるキ
ャブオーバ型トラックを提供することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、荷台の前部上端に向って後方上位に傾斜す
るルーフパネルの上壁部に設けた開口に透明材で構成さ
れて中央部を上方に向って膨出させたドーム状のトップ
パネルを取り外し可能に取り付けてキャブのルーフを構
成している。そして、フロントウインドの前部上方から
前記トップパネルの下端近傍前面にかけて車幅方向に沿
うスリット状の隙間を形成する整流板を設け、該整流板
の両端を後方に屈曲させてルーフパネルに結合したこと
を特徴としている。また本発明は、トップパネルの両側
縁に沿う凹溝をルーフパネルに形成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るキャブオー
バ型トラックの一実施形態を示す側面図、図2は図1の
正面図、図3は図2のA−A線に沿う概略断面図、図4
は図3に示した仮眠ベッドの概略斜視図であり、図示し
ないフレームの前端部にキャブ1を搭載する一方、該キ
ャブ1の後方にバン型荷台2を搭載してキャブオーバ型
トラックを構成している。
【0007】キャブ1の内部には従来同様にシート3を
設け、フロントウインド4より上方にオーバヘッドコン
ソール5を設けている。そして、フロントウインド4お
よびドア開口部6より上方にキャブ1の室内空間を延長
させてオーバヘッドコンソール5の上部に空間を形成し
つつ、バン型荷台2の前部上端に向って後方上位に傾斜
するルーフパネル7と、このルーフパネル7の上壁部に
設けた図示しない開口を覆うトップパネル8を設けてキ
ャブ1のルーフを構成している。
【0008】前記トップパネル8は例えばポリカーボネ
イトのように機械的強度、衝撃特性および耐クリープ特
性に優れた透明樹脂などの成形品で構成されており、中
央部を上方に膨出させた半球ドーム状を呈している。ま
た、トップパネル8はルーフパネル7の上壁部に設けた
開口に従来公知のウェザーストリップ9などを介して結
合されており、常時はトップパネル8によりキャブ1の
室内空間の上面を遮蔽しているが、必要に応じてこのト
ップパネル8を取り外して開口を脱出口などとして利用
することができるようにしている。
【0009】さらに、トップパネル8の両側縁に沿う凹
溝10をルーフパネル7に形成することにより、トップ
パネル8に沿って流下する雨水などをこの凹溝10に沿
って例えばフロントピラーの上端近傍などのような所定
の位置まで流下誘導させるようにしている。
【0010】一方、フロントウインド4の前部上方から
前記トップパネル7の下端近傍前面にかけて車幅方向に
沿うスリット状の隙間11を形成する整流板12を設け
ている。そして、この整流板12の両端を後方に屈曲さ
せてルーフパネル7の側壁部に結合している。
【0011】従って、キャブ1の正面との衝突によって
上昇した空気は、整流板12が形成する隙間11の整流
作用で円滑に上昇し、トップパネル8の表面の案内作用
で側方および上方に分流してバン型荷台2の表面に沿っ
て後方に流れることになり、しかも、このように走行風
を整流する整流板12をルーフパネル7と一体化してい
るために、キャブオーバ型トラックの空力特性および外
観性が改善される。
【0012】また、整流板12の下縁にサンバイザ13
を延設し、このサンバイザ13をも整流板12の一部と
して機能させている。従って、サンバイザを車室内に設
けることによる室内空間の減少を予防しつつ、整流板1
2による整流効果をより高くすることができる。
【0013】因に、バックパネル14におけるオーバヘ
ッドコンソール5と略同一高さの位置に仮眠ベッド15
の後縁を起伏回動自在に取り付けており、常時は図3に
実線で示したように仮眠ベッド15をバックパネル14
の表面に沿って折り畳んで図示しない係合手段で重合保
持させることにより、シート3の上方空間を上方に延長
して開放感を高くしつつ、トップパネル8越しの上方視
界を直視することができるようにしている。
【0014】そして、必要に応じて係合手段による係合
を解除操作して仮眠ベッド15を倒伏回動させると、該
仮眠ベッド15の前縁が図3に二点鎖線で示したように
オーバヘッドコンソール5の後縁に上方から重合保持さ
れてキャブ1の室内空間を略水平な面で上下に二分する
ようにしている。従って、通常の運転時は仮眠ベッド1
5をバックパネル14に沿って起立回動保持させて開放
された室内空間を得ることができるとともに、仮眠時は
仮眠ベッド15で仕切られた上部空間を仮眠スペースと
して有効利用することができる。
【0015】なお、仮眠ベッド15のアシスタントシー
ト側の端部に図3および図4に示したように切欠16を
設けることにより、仮眠ベッド15を倒伏回動させて使
用状態にすると、切欠16とキャブ1により下部空間と
上部空間の連絡口17が形成されるようにしている。ま
た、アシスタントシートの後方床面にステップとして機
能するバックステップコンソール18を設けるととも
に、アシスタントシートを図3に二点鎖線で示したよう
に前方に倒伏させることにより、該シートのシートバッ
クの背面で平坦な昇降用の踏み台を構成して上部空間へ
の昇降を容易に行なうことができるようにしている。
【0016】19はバックパネル14に取り付けた補助
ステップ、20はインストルメントパネル、21はトッ
プパネル8の前端部内面に取り付けた速度表示灯であ
り、この速度表示灯21の取付部を含んでトップパネル
8の周縁部に帯状暗色部を設けることにより、点灯した
速度表示灯21のみがトップパネル8の前端下縁部に車
外から視認されるようにしている。22はオーバヘッド
コンソール5の上部に取り付けた上部空間用の室内空調
ユニットであり、必要に応じて上部空間の適所にランプ
およびオーディオ機器などを設けている。
【0017】すなわち、本実施形態に示したキャブオー
バ型トラックにおいては、後方上位に傾斜するルーフパ
ネル7の上壁部に設けた開口に、中央部を上方に向って
膨出させたドーム状をなすトップパネル8を取り外し可
能に取り付けてキャブ1のルーフを構成しているため
に、上方に延長された開放感のある室内空間が構成され
る。また、このように室内空間を上方に延長させるルー
フパネル7およびトップパネル8による整流作用でキャ
ブオーバ型トラックの空力特性が改善される。
【0018】さらに、整流板12を設けてフロントウイ
ンド4の前部上方からトップパネル7の下端近傍前面に
かけて車幅方向に沿うスリット状の隙間11を形成して
いるために、キャブ1の空力特性がより改善される。さ
らにまた、整流板12の両端を後方に屈曲させてルーフ
パネル7の側壁部に結合して一体化しているために、キ
ャブオーバ型トラックの外観性が改善される。
【0019】なお、実施形態においては半球ドーム状の
トップパネル8を設けているが、必ずしも半球状である
必要性はなく、強度特性、採光性、整流機能および空間
の拡張性に優れた形状であればトップパネル8の形状は
実施形態のものに限定されない。
【0020】一方、ルーフパネル7の上壁部に設けた開
口にトップパネル8を取り外し可能に取り付けることに
より、非常時はトップパネル8を取り外して脱出口など
を構成することができるようにしているために、安全性
が高くなる利点がある。
【0021】さらにまた、実施形態においてはバックパ
ネル14に仮眠ベッド15を起伏回動可能に取り付ける
ことにより、常時は仮眠ベッド15を起立回動させてル
ーフに至る開放感に優れた車室を得つつ、必要に応じて
仮眠ベッド15を倒伏回動させて車室内を上下に二分割
し、分割された上部空間を仮眠室として有効利用するこ
とができるようにしているが、必ずしも仮眠ベッドを設
ける必要性はない。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、荷台の前部上端に向って後方上位に傾斜するルーフ
パネルの上壁部に設けた開口に、透明材で構成されて中
央部を上方に向って膨出させたドーム状のトップパネル
取り外し可能に取り付けてキャブのルーフを構成した
ものであるから、キャブの室内空間が上方に延長される
とともに、トップパネルによる採光が行なわれるため
に、車室内の開放感が高くなってキャブの居住性が改善
されると同時に、非常時の脱出性が改善されて安全性が
高くなる。
【0023】また、キャブの室内空間を上方に延長させ
たことにより、必要に応じてシートの上方に仮眠ベッド
を設置することができる。従って、従来のようにシート
の後方に仮眠ベッドの設置スペースを確保する必要性が
なく、キャブの前後長を短縮して荷台長を拡大すること
ができる。
【0024】さらに、フロントウインドの前部上方から
トップパネルの下端近傍前面にかけて車幅方向に沿うス
リット状の隙間を形成する整流板を設け、この整流板の
両端を後方に屈曲させてルーフパネルに結合したもので
あるから、キャブオーバ型トラックの空力特性および外
観性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャブオーバ型トラックの一実施
形態を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う概略断面図である。
【図4】図3に示した仮眠ベッドの概略斜視図である。
【符号の説明】
1 キャブ 2 荷台 3 シート 4 フロントウインド 5 オーバヘッドコンソール 6 ドア開口部 7 ルーフパネル 8 トップパネル 9 ウェザーストリップ 10 凹溝 11 隙間 12 整流板 13 サンバイザ 14 バックパネル 15 仮眠ベッド 16 切欠 17 連絡口 18 バックステップコンソール 19 補助ステップ 20 インストルメントパネル 21 速度表示灯 22 室内空調ユニット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台の前部上端に向って後方上位に傾
    斜するルーフパネルの上壁部に設けた開口に透明材で
    構成されて中央部を上方に向って膨出させたドーム状の
    トップパネル取り外し可能に取り付けてキャブ
    ルーフを構成する一方、フロントウインドの前部上方
    から前記トップパネルの下端近傍前面にかけて車幅方
    向に沿うスリット状の隙間11を形成する整流板12を
    設け、該整流板12の両端を後方に屈曲させてルーフパ
    ネルに結合したことを特徴とするキャブオーバ型トラ
    ック。
  2. 【請求項2】 トップパネルの両側縁に沿う凹溝10
    をルーフパネルに形成したことを特徴とする請求項1
    記載のキャブオーバトラック。
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