JP3038710U - 自動車の日除け用半遮光板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転席や助手席の乗員を、太陽光による眩し
さから保護し、且つ運転の妨げにならない日除けの提
供。 【解決する手段】 自動車１のフロントガラス11の上部
からの太陽光の入射位置に対応して配備可能な横長の着
色透明板31と、該着色透明板31に設けられ該着色透明板
を自動車の最前列のシートの上方前方に起伏可能且つ着
脱可能に取付けることのできる取付け具32とによって構
成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は、自動車の運転席や助手席の乗員を、太陽光による眩しさから保護す るための日除け用半遮光板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

自動車の運転席及び助手席、即ち最前列のシートの上方の天井に、サンバイザ ーが起伏可能に配備されており、該サンバイザーを下方に倒して、フロントガラ スの上部への太陽光の入射を遮断して、乗員を眩しさから保護している。

【０００３】 従来のサンバイザーは、完全遮光であり、フロントガラス上部の視界を遮るた め、運転し難く、特に信号待ちの際に、サンバイザーに遮られて信号が見えない 不都合がある。 本考案は、上記問題を解決できる自動車の日除け用半遮光板を明らかにするも のである。

【０００４】

【課題を解決する手段】

本考案の自動車の日除け用半遮光板は、自動車(１)のフロントガラス(11)の上 部からの太陽光の入射位置に対応して配備可能な横長の着色透明板(31)と、該着 色透明板(31)に設けられ該着色透明板を自動車の最前列のシートの上方前方に起 伏可能且つ着脱可能に取付けることのできる取付け具(32)とによって構成される 。

【０００５】 取付け具(32)は、自動車室内の既存のサンバイザー(２)を着脱可能に挟む挟み 片(33)の基端に取付け脚片(35)を起伏可能に配備し、該脚片(35)に着色透明板(3 1)を高さ調節可能に取付けて構成できる。

【０００６】

【作用及び効果】 自動車最前列のシートの上方前方の車内に、取付け具(32)によって半遮光板(3 )を取付け、通常は着色透明板(31)を自動車の天井(12)に沿う様に起しておく。 着色透明板(31)は、フロントガラス(11)の視界を何等遮ることはなく、運転に 支障はない。 フロントガラス(11)越しの太陽光が眩しければ、着色透明板(31)を下向きに倒 す。

【０００７】 着色透明板(31)によって、太陽光の入射量が少なくなって、眩しさを感じない 。 又、着色透明板(31)が存在しない場合に比べて視界は多少悪くなるものの、着 色透明板(31)を通して外部を見通すことができるため、従来の完全遮光のサンバ イザー使用時の様に、フロントガラス(11)の上部の視界が全く利かないことの不 安感や、信号待ちの際に信号が見えない不都合は生じない。

【０００８】 既存のサンバイザー(２)を挟む様に取付け可能となすことにより、取付け工事 なしに簡単に取付けでき、使用しないときは、上方へ起こしておき或いは、半遮 光板(３)自体を取り外すことにより、視界を悪くしたり、視野を損うことはない 。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図４、図５は、自動車(１)のサンバイザー(２)に半遮光板(３)を取付けた使用 状態を示している。 図１に示す如く、半遮光板(３)は、プラスチック製の横長着色透明板(31)の長 手方向の一方の側縁の略中央部に取付け具(32)を設けている。

【００１０】 取付け具(32)は、サンバイザー(２)を挟む挟み片(33)の基端に逆Ｕ字状金具(3 4)の中間部を起伏可能に取付け、取付け具(32)の両脚片(35)(35)を着色透明板(3 1)に突設した取付けボス(38)をスライド可能に貫通させ、脚片(35)(35)の先端に 抜止め片(36)を固定している。

【００１１】 挟み片(33)は、合成樹脂の射出成形、金属帯板の曲げ加工等により略Ｕ字状に 形成され、溝幅は奥がサンバイザー(２)の厚み程度であり、先端の開口側へ徐々 に狭まっている。 挟み片(33)の屈曲側基端に挟み片(33)の長手方向と直交して合成樹脂製のボス (37)を突設し、該ボスの軸心に貫通角孔(37a)を開設し、ボス(37)の１箇所を全 長に亘ってスリット状の切込み(37b)を設けている。 逆Ｕ字状金具(34)の中間部は角軸(34a)に形成され、挟み片(33)の取付けボス( 37)の角孔(37b)に緊密に嵌合している。

【００１２】 自動車(１)の天井(12)に沿って収納状態のサンバイザー(２)に対し、前縁から サンバイザーを挟み片(33)によって挟んで半遮光板(３)をサンバイザー(２)に取 付けたた状態で、着色透明板(31)を略水平方向から下向きに、或いは下向きから 略水平に起伏でき、この時、挟み片(33)の取付けボス(37)は角軸(34a)の回転に より弾性変形するが、着色透明板(31)の下向きと略水平の２位置で取付けボス(3 7)は弾性復帰し、着色透明板(31)をその姿勢で軟係止できる。

【００１３】 逆Ｕ字状金具(34)の両脚片(35)(35)は、着色透明板(31)の取付けボス(38)に緊 密に嵌まっており、着色透明板(31)の自重では着色透明板(31)は脚片(35)を滑り 落ちることはなく、手で着色透明板(31)を下或いは上へ引っ張ることにより、着 色透明板(31)の高さ位置を調節できる。

【００１４】 然して、既存のサンバイザー(２)に取付けた半遮光板(３)を、通常は着色透明 板(31)を自動車の天井(12)に沿う様に起しておく。 着色透明板(31)は、フロントガラス(11)の視界を何等遮ることはなく、運転に 支障はない。 フロントガラス(11)越しの太陽光が眩しければ、着色透明板(31)を下向きに倒 す。

【００１５】 着色透明板(31)によって、太陽光の入射量が少なくなって、眩しさを感じなく なる。又、着色透明板(31)が存在しない場合に比べて視界は多少悪くなるものの 、着色透明板(31)を通して外部を見通すことができるため、従来の完全遮光のサ ンバイザー使用時の様に、フロントガラス(11)の上部の視界が全く利かないこと の不安感や、信号待ちの際に信号が見えない不都合は生じない。

【００１６】 尚、本考案では、着色透明板(31)は、樹脂材料に顔願を加えたものを板状に形 成したが、透明板に着色フィルム貼る等、他の着色方法を採用できるのは勿論で ある。又、板の上部から下部へ徐々に明るくなる様に色を薄くすれば、一層運転 し易くなり、且つフロントガラス(11)上部からの太陽光の眩しさも効果的に防止 できる。 本考案は、上記実施例の構成に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲 に記載の範囲で種々の変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】半遮光板の斜面図である。

【図２】半遮光板の中央部の正面図である。

【図３】図２Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】使用状態の側面図である。

【図５】使用状態の正面図である。

【符号の説明】

(11) フロントガラス (２) サンバイザー (３) 半遮光板 (31) 半遮光板 (32) 取付け具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車(１)のフロントガラス(11)の上部
   からの太陽光の入射位置に対応して配備可能な横長の着
   色透明板(31)と、該着色透明板(31)に設けられ該着色透
   明板を自動車の最前列のシートの上方前方に起伏可能且
   つ着脱可能に取付けることのできる取付け具(32)とによ
   って構成される自動車の日除け用半遮光板。
2. 【請求項２】 自動車(１)のフロントガラス(11)の上部
   からの太陽光の入射位置に対応して配備可能な横長の着
   色透明板(31)と、該着色透明板(31)に設けられ該着色透
   明板を自動車の最前列のシートの上方前方に起伏可能に
   着脱可能に取付けることのできる取付け具(32)とによっ
   て構成され、取付け具(32)は、自動車室内の既存のサン
   バイザー(２)を着脱可能に挟む挟み片(33)の基端に取付
   け脚片(35)を起伏可能に配備し、該脚片(35)に着色透明
   板(31)を高さ調節可能に取付けている自動車の日除け用
   半遮光板。