JPH08463U - 側面窓バイザー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輌の側面窓に使用するのに特に適応した回
動バイザーアセンブリを提供することである。 【構成】 側面窓の上方で車輌のヘッドライニングまた
は屋根の固着された装着用構造および一対の離間した平
行アームを含み、各アームは一端が車輌ヘッドライニン
グに固着された装着用構造体にピボット結合されかつ他
端が日よけにピボット結合され、側面窓上方の上昇又は
収納位置と下方の降下使用位置との間で平行アームの回
転によって日よけが並進させられうるようになってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車輌バイザー、特に側面窓と共に使用するのに適用したバイザーに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動車のような、車輌に現在使用されている従来のバイザーは、側面から車輌 に入る日光を遮断するために、典型的には垂直軸を中心として回動して風防位置 から側面窓位置へ移動する。入来する日光に対する車輌方向の変化によって必要 とされる、ドライバによる自動車の運転中のバイザーのこのような移動は、前部 風防位置から側面窓位置へ回動させられるバイザーの下に頭をかがめることをし ばしば必要とするために幾分危険を伴なう。

【０００３】 さらに、車輌のヘッドライニングから滑り降りるところの米国特許第２，２８ ９，６４４号に開示された形式の滑りバイザーの場合には、このようなバイザー は側面窓区域からの日光を遮蔽するためには使用できない。

【０００４】 米国特許第２，５５９，４７１号に開示された形式の滑りバイザーの場合には 端縁トラック中を案内されるバイザーの操作はきわめて困難である。すなわち、 バイザーが上昇位置と降下使用位置との間で円滑に滑らないためにバイザーは操 作が困難である。

【０００５】

【考案が解決しょうとする課題】

本考案のバイザー構造は、車輌の側面窓に使用するのに特に適応した回動バイ ザーアセンブリを設けることによって従来技術の欠点を克服する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案を実施するバイザーは、側面窓の上方で車輌のヘッドライニングまたは 屋根に固着された装着用構造および一対の離間した平行アームを含み、各アーム は一端が車輌ヘッドライニングに固着された装着用構造体にピボット結合されか つ他端が日よけにピボット結合され、側面窓上方の上昇又は収納位置と下方の降 下使用位置との間で平行アームの回転によって日よけが並進させられうるように なっている。本考案の好適実施態様においては、車輌屋根にスナップばめされう るモジュールが設けられ、回動バイザーは装飾パネルの後方に引込められかつ任 意の選択位置へのバイザーの昇降を容易にするための手段を含む。

【０００７】

【実施例】

本考案のこれらその他の特徴、目的及び利点は図面と関連する以下の説明から 明らかになるであろう。

【０００８】 最初に第１図を参照すると、車輌１０の右前内部が示されており、風防１２と 、右側前部乗客側面窓１４と、後座席右側乗客窓１６とを含む。窓の上方には車 輌の天井又はヘッドライニング区域１８が延在し、このヘッドライニング区域は 典型的には車輌の一般的内部装飾に従う織布を張られている。ヘッドライニング はしばしばスナップばめ装飾パネルを含み、このパネルは、スナップフアスナ、 ねじ等を受入れるのに適応した通常の装着用構造体によって、車輌のシートメタ ル製屋根に通常固着されている。

【０００９】 乗客窓１４、１６のすぐ上のヘッドライニングの下端縁に沿って一体のバイザ ーアセンブリモジュール２０が延在し、このモジュールは本考案を実施する、第 ２〜４図に詳示された、一対の下方へ回動させられるバイザーアセンブリ２１を 組込んでいる。

【００１０】 第１図では、前部バイザーアセンブリはモジュール２０内したがって車輌のヘ ッドライニング内に隠されたその収納位置に示され、後座席バイザーアセンブリ が降下使用位置に示されている。モジュール２０内に収容される各バイザーアセ ンブリの構造および操作について次に第２〜４図を参照して説明する。

【００１１】 最初に第２、３図を参照すると、モジュール２０の前部側面窓区域に使用され るバイザーアセンブリが示されており、固定支持部材２２が設けられ、この固定 支持部材は大体台形の平坦な形状を有しかつ横断面で幾分湾曲している。その形 状は特定車輌の側面窓上方のヘッドライニング区域に順応するように変化しうる 。

【００１２】 固定支持部材２２にバイザーパネル２４がピボット結合され、バイザーパネル ２４は不透明、半透明または透明であり、典型的にはアクリルのようなポリマー の着色材料から作られかつ約０．１２５インチ（３．２ｍｍ）の厚さを有する。

【００１３】 バイザーパネル２４はやはり台形であり、第１図に見られるように頂部付近の 窓１４の前縁の角度に対応するテーパ前縁２５を有し、窓のこの三角区域をカバ ーするようになっている。

【００１４】 バイザーパネル２４は支持部材２２に一対の離間した平行アーム２６、２８に よってピボット結合され、各アームは一端２７、２９が固定部材２２にピボット 装着されかつ他端３１、３３がバイザーパネル２４にピボット結合されている。 アーム２６、２８は薄い、弾性材料から作られ、好適実施態様では約０．０６０ ７インチ（１．５ｍｍ）の厚さを有するＡＢＳから作られる。部材２２、２４、 ２６、２８は平行四辺形を形成し、アーム２６、２８が実質的に垂直であるとこ ろの第２図に示す降下位置と、アームがバイザーを収納位置に上昇させるために 実質的に水平位置へ逆時計回り方向に回動している収納位置との間で、固定部材 ２２に対するバイザーパネル２４の実質的に均一な並進運動を与える。

【００１５】 もちろん、後座席バイザーアセンブリ２１は第２図に示されたパネル２４とは 異なる形状のバイザーパネルを含み、図示の実施態様では、第１図に見られるよ うに、大体長方形のパネルである。

【００１６】 本考案の好適実施態様では、第４図の最もよく見られるように、支持部材２２ は車輌の屋根線に順応するために幾分湾曲しかつねじのような締結手段２１によ って車輌のシートメタル製屋根に溶接その他の方法で適当に取付けられた装着用 ナット（図示されていない）に固着されている。しかしスナップフアスナを使用 してもよい。

【００１７】 ピボット結合部２７、３１はアーム２６および支持部材２２およびバイザーパ ネルに形成された開口を貫通するリベットによって与えられうる。アーム２８の 場合も同様である。

【００１８】 第１、４図に見られるように、車輌の布張りに適合するように布張りされた、 一体構造の装飾内部パネル３０は車輌の前部分から延在してバイザーアセンブリ ２１をおおっている。パネル３０の下端縁はバイザーパネル２４を受入れるため の一対のスロット３４を含み、バイザーパネル２４は好適にはハンドル２３を含 み、第１、２、３図に示されているように、収納位置から降下位置へのバイザー の降下を容易にしている。ハンドル２３は第１図に示されているようにパネル３ ０に形成されたノッチ３５中に引込ませられる。

【００１９】 第４図にまた示されているように、パネル３０はヘッドライニングと側面窓上 方の上部分との交差部における車輌ヘッドライニングの湾曲に順応するように湾 曲させられかつ例えば、このパネルを車輌屋根に結合するスナップフアスナを使 用して固着されうる。ある場合には、支持部材２２を除去し、その代りに装飾パ ネル３０を支持部材として使用することが望ましいこともある。

【００２０】 各種パネルおよびアームの間隔は重要ではないが、バイザー２４を第２、３図 に示された位置間の任意の所望選択降下位置に保持するために摩擦ばめが一般に 望ましい。可撓性アーム２６、２８は湾曲パネル２２、３０間の空間内で実質的 に平らなバイザーパネル２４の移動を可能にする。バイザー２４が透明材料で作 られている場合には、バイザー２４とパネル３０、２２との間に中間摩擦接触面 を与えて間隔部材の役目をさせかつ透明バイザーの引つ掻き傷を防止するために 、対向端縁に沿って耐摩耗性材料の垂直ストリップを取付けることが望ましい。

【００２１】 バイザー２４と支持部材との平行四辺形型の内部接続を設けることにより、円 滑な操作が得られ、特に車輌の側面窓に適した、無限に調整可能なバイザーを与 える。第１〜３図に示されているように、バイザーはアーム２６、２８のピボッ ト軸Ａ（第４図）に対して大体直角の平面Ｐ内で下方かつ前方へ移動する。前部 バイザーの収納位置から使用位置への移動は前部側面窓の前部三角形部をカバー する。

【００２２】 パネル３０は側面窓バイザーの一方または両方の支持部材２２に一体に固着さ れ、これにより車輌内のアセンブリとして一体の単または複バイザーモジュール を与えることができる。このようなバイザーは製造および設置費が比較的安くか つ有効な日よけ機能を与える。

【００２３】 上述した本考案の好適実施態様に、実用新案登録請求の範囲に規定された本考 案の精神または範囲から離脱することなく、種々の改変がなされうることは当業 者には明らかになるであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のバイザー装置を実施した車輌の部分斜
視図である。

【図２】バイザーが降下使用位置にある本発明に係るバ
イザーアセンブリの拡大側面図である。

【図３】バイザーが上昇収納位置にある第２図のバイザ
ーアセンブリの側面図である。

【図４】第１図のＩＶ−ＩＶ線断面図である。

【符号の説明】

１０…車輌 １２…風防 １４、１６…側面窓 １８…ヘッドライニング ２０…バイザーアセンブリモジュール ２１…バイザーアセンブリ ２２…支持部材 ２４…バイザーパネル ２６、２８…アーム ３０…装飾パネル

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 間隔をおいて実質的に平行な一対に平行
   アーム（２６、２８）に設けられた第一の他端（３１、
   ３３）と、車輌へピボットで取付ける手段をもつ前記平
   行アーム（２６、２８）に設けられた第二の他端（２
   ７、２９）とが間隔あけた位置に取付けられており、 さらに前記平行アーム（２５、２８）のピボット軸
   （Ａ）に直角で低められた使用位置から、高められた保
   管位置迄前記平行アーム（２６、２８）と平行な平面
   （Ｐ）の中で動くことのできる車輌（１０）用の後部座
   席バイザーアセンブリ（２１）において、それぞれの平
   行アーム（２６、２８）はバイザーパネル（２４）の高
   さより小さい長さをもち、それぞれの第一の他端（３
   １、３３）はパネルの垂直のセンターラインの上方に取
   付けられ、保管位置においてバイザーパネル（２４）と
   平行アーム（２６、２８）をみえないようにかくすカバ
   ー手段が備えられていることを特徴とする側面窓バイザ
   ー。
2. 【請求項２】 前記カバー手段が、固定支持部材（２
   ２）とバイザーパネル（２４）をカバーするよいうに配
   置された装飾内部パネル（３０）と、その端に沿ってバ
   イザーがそこから延びることが出来るような開口部と、
   からなることを特徴とする請求項１記載の側面窓バイザ
   ー。
3. 【請求項３】 前記バイザーパネル（２４）が保管位置
   にあるとき、前記バイザーパネル（２４）から外側にの
   びるように配置されかつ前記バイザーパネル（２４）を
   保管位置と低い使用位置との間を動かすことの出来るハ
   ンドル（２３）を入れて受け入れるように装飾内部パネ
   ル（３０）の内に形成された凹み（３５）を有すること
   を特徴とする請求項２に記載の側面窓バイザー。