JP6886610B2 - キャップ及びキャップ付き容器 - Google Patents

キャップ及びキャップ付き容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6886610B2
JP6886610B2 JP2016193386A JP2016193386A JP6886610B2 JP 6886610 B2 JP6886610 B2 JP 6886610B2 JP 2016193386 A JP2016193386 A JP 2016193386A JP 2016193386 A JP2016193386 A JP 2016193386A JP 6886610 B2 JP6886610 B2 JP 6886610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
valve body
cap
film
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016193386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018052579A (ja
Inventor
洋輔 室屋
洋輔 室屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP2016193386A priority Critical patent/JP6886610B2/ja
Publication of JP2018052579A publication Critical patent/JP2018052579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6886610B2 publication Critical patent/JP6886610B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、キャップ及びキャップ付き容器に関するものであり、特に、フィルム状の弁体を用いた新規なキャップ及びキャップ付き容器に関するものである。
従来、外層容器と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って内袋が収縮する容器本体と、外層容器と内袋の間の中間空間と容器本体の外部空間との間の空気の出入りを調節する逆止弁とを備える二重容器(いわゆる積層剥離容器)が知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特許文献1には、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性の内容器、および該内容器が内装されており、弾性変形して該内容器との間に外気を吸入するための吸気孔が形成された外容器を有する容器本体と、内容物を吐出する吐出口が天面部に形成されており、該容器本体の口部に装着される吐出キャップと、外部と前記吸気孔とを連通する外気導入孔と、該外気導入孔と吸気孔との連通およびその遮断を切り替える空気弁部とを備える吐出容器が開示されている。
特許文献2には、熱可塑性樹脂を多層にした成形容器において、少なくとも1つの外層と、該外層の内側に一部繋合する少なくとも1つの内層とを易剥離状態にするとともに、外層と内層間に連通する層間通気孔を外層又は外層と内層間に形成してなる多層成形容器が開示されている。
特開2013−35557号公報 特開平4−267727号公報
前述の二重容器では、内袋の中に収容された内容物が空気に触れないことが利点である。そのために、口部に装着されるキャップには、外層容器と内袋の間の中間空間と容器本体の外部空間との間の空気の出入りを調節する逆止弁とは別に、内袋の内容物の注出後に内袋内に空気が流入することがないように、逆止弁を設けるのが一般的である。
ここで、例えば内袋内に収容される収容物が固形物を含むような場合、当該固形物が逆止弁と弁座の間に挟まれて密閉状態が不十分なものとなり、内袋内への空気の流入を確実に抑えることができないという問題が生ずることがある。例えばドレッシングは、ゴマや胡椒等の粒状物や、野菜の破砕物等の繊維状物等が含まれており、これら粒状物や繊維状物が逆止弁に挟まって、その機能を損なうおそれがある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたものであり、内容物に粒状物や繊維状物等の固形物が含まれている場合にも、確実に逆止弁の機能を維持することができ、容器内への空気の流入を防止することが可能なキャップを提供することを目的とし、さらには、キャップ付き容器を提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明のキャップは、弁座となる支持部材と、吐出口を有するキャップ部材と、フィルム状の弁体を有し、前記フィルム状の弁体は、前記支持部材とキャップ部材とで外周の少なくとも一部を挟み込むことにより固定され、前記フィルム状の弁体の縁部の少なくとも一部が支持部材に接離することにより逆止弁として機能し、 前記弁体が円形のフィルムであり、その外周縁の一部が支持部材に対して接離することを特徴とする。
挟み込み固定されたフィルム状の弁体の縁部を利用することで、内容物に固形物を含んでいる場合にも、その挟み込みによる空気の流入が抑えられる。例えば、弁体を円形のフィルムとし、その外周縁の一部が支持部材に対して接離するようにすれば、フィルムが固形物による凹凸に追従して密着し、空気の流入が抑制される。弁体を円環状のフィルムとし、その内周縁が支持部材に対して接離するようにすれば、フィルムと支持部材の間の固形物は弾き出され、やはり空気の流入は抑制される。
本発明のキャップ及びキャップ付き容器によれば、内容物に粒状物や繊維状物等の固形物が含まれている場合にも、確実に逆止弁の機能を維持することができ、容器内への空気の流入を防止することが可能である。
本発明を適用したキャップ、及びキャップを装着したキャップ付き容器の一実施形態を示す概略断面図である。 図1に示すキャップの分解斜視図である。 キャップ部材を下方からみた斜視図である。 図1に示すキャップ付き容器の注出状態を示す概略断面図である。 図1に示すキャップ付き容器の弁体による密閉状態を示す概略断面図である。 本発明を適用したキャップ、及びキャップを装着したキャップ付き容器の他の実施形態を示す概略断面図である。 図6に示すキャップの分解斜視図である。 図6に示すキャップ付き容器の注出状態を示す概略断面図である。 (A)〜(D)は、図6に示すキャップにおける弁体の動作を模式的に説明する図である。
以下、本発明を適用したキャップ及びキャップ付き容器の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態のキャップは、弁体を円形のフィルムとし、その外周縁の一部が支持部材に対して接離することより逆止弁として機能するようにしたものである。
図1に示すように、本実施形態のキャップ付き容器1は、容器本体2を主体とするものであり、容器本体2は、内容物を収容する収容部3と、収容部3から内容物を吐出する口部4を備えている。また、容器本体2の口部4には、キャップ30が取り付けられている。
本実施形態のキャップ付き容器1は、二重容器(いわゆる積層剥離容器)であり、容器本体2は、収容部3及び口部4において、外殻である外層容器11と内袋12を備えており、内容物の減少に伴って内袋12が収縮する。
外層容器11と内袋12は、多層パリソンとしてブロー成形に供され、一体に接合された状態で成形されるが、その使用形態としては、例えば使用前に予め外層容器11から内袋12を剥離しておき、内袋12が外層容器11に接するまで内容物を充填する。内容物を押し出すことで、円滑に内袋12が収縮する。あるいは、内袋12が外層容器11に接合された状態のままとし、内容物の排出に伴って内袋12が外層容器11から剥離して収縮するようにしてもよい。
容器本体2の層構成についてさらに説明すると、容器本体2は、前記の通り、外層容器11と内袋12を備え、外層容器11は、復元性が高くなるように、内袋12よりも肉厚に形成されている。
外層容器11は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などで構成される。外層容器11は、単層又は複数層構成であり、その最内層と最外層の少なくとも一方に滑剤を含有することが好ましい。外層容器11が単層構成の場合、その単層が最内層であり且つ最外層であるので、その層に滑剤を含有させればよい。外層容器11が2層構成の場合、容器内面側の層が最内層となり、容器外面側の層が最外層となるので、その少なくとも一方に滑剤を含有させればよい。外層容器11が3層以上で構成される場合、最も容器内面側の層が最内層であり、最も容器外面側の層が最外層となる。
外層容器11は、例えば最内層と最外層の間にリプロ層を備えることが好ましい。リプロ層とは、容器の成形時に発生するバリをリサイクルして使用した層をいう。外層容器11が複数層構成の場合、その最内層と最外層の両方に滑剤を含有することが好ましい。
滑剤としては、一般に滑剤として市販されているものを使用することができ、炭化水素系、脂肪酸系、脂肪族アマイド系、金属石鹸系の何れであってもよく、2種以上を併用してもよい。炭化水素系滑剤としては、流動パラフィン、パラフィンワックス、合成ポリエチレンワックスなどが挙げられる。脂肪酸系滑剤としては、ステアリン酸やステアリルアルコールなどが挙げられる。脂肪族アマイド系滑剤としては、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミドの脂肪酸アミドや、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミドのアルキレン脂肪酸アミドなどが挙げられる。金属石鹸系滑剤としては、ステアリン酸金属塩などが挙げられる。
外層容器11の最内層は、内袋12に接触する層であり、外層容器11の最内層に滑剤を含有させることによって外層容器11と内袋12の間の剥離性を向上させることができる。一方、外層容器11の最外層は、ブロー成形の際に金型に接触する層であり、外層容器11の最外層に滑剤を含有させることによって離型性を向上させることができる。
外層容器11の最内層と最外層の一方又は両方は、プロピレンと別のモノマーとの間のランダム共重合体で形成することができる。これによって、外殻である外層容器11の形状復元性・透明性・耐熱性を向上させることができる。
ランダム共重合体は、プロピレン以外のモノマーの含有量が、50mol%よりも小さいものであり、5〜35mol%が好ましい。この含有量は、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。プロピレンと共重合されるモノマーとしては、ポリプロピレンのホモポリマーに比べた場合のランダム共重合体の耐衝撃性を向上させるものであればよく、エチレンが特に好ましい。プロピレンとエチレンのランダム共重合体の場合、エチレンの含有量は、5〜30mol%が好ましく、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ランダム共重合体の重量平均分子量は、10〜50万が好ましく、10〜30万がさらに好ましい。この重量平均分子量は、具体的には例えば、10、15、20、25、30、35、40、45、50万であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、ランダム共重合体の引張弾性率は、400〜1600MPaが好ましく、1000〜1600MPaが好ましい。引張弾性率がこのような範囲の場合に、形状復元性が特に良好であるからである。引張弾性率は、具体的には例えば、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600Mpaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
なお、容器が過度に硬いと、容器の使用感が悪くなるため、ランダム共重合体に、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンなどの柔軟材料を混合して外層容器11を構成してもよい。ただし、ランダム共重合体に対して混合する材料は、ランダム共重合体の有効な特性を大きく阻害することのなきよう、混合物全体に対して50重量%未満となるように混合することが好ましい。例えば、ランダム共重合体と直鎖状低密度ポリエチレンとを85:15の重量割合で混合した材料により外層容器11を構成することができる。
内袋12は、例えば容器外面側に設けられたEVOH層と、EVOH層の容器内面側に設けられた内面層と、EVOH層と内面層の間に設けられた接着層を備える。EVOH層を設けることで、ガスバリア性、及び外層容器11からの剥離性を向上させることができる。
EVOH層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層であり、エチレンと酢酸ビニル共重合物の加水分解により得られる。EVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、酸素バリア性の観点から32mol%以下が好ましい。エチレン含有量の下限は、特に規定されないが、エチレン含有量が少ないほどEVOH層の柔軟性が低下しやすいので25mol%以上が好ましい。また、EVOH層は、酸素吸収剤を含有することが好ましい。酸素吸収剤をEVOH層に含有させることにより、EVOH層の酸素バリア性をさらに向上させることができる。
EVOH樹脂の融点は、外層容器11を構成するランダム共重合体の融点よりも高いことが好ましい。外気導入孔は、加熱式の穿孔装置を用いて外層容器11に形成することが好ましいが、EVOH樹脂の融点をランダム共重合体の融点よりも高くすることによって、外層容器11に外気導入孔を形成する際に、孔が内袋12にまで到達することを防ぐ。この観点から、(EVOHの融点)−(ランダム共重合体層の融点)の差は大きい方がよく、15℃以上であることが好ましく、30℃以上であることが特に好ましい。この融点の差は、例えば5〜50℃であり、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
内面層は、二重容器1の内容物に接触する層であり、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などのポリオレフィンからなり、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンからなることが好ましい。内面層12bを構成する樹脂の引張弾性率は、50〜300MPaが好ましく、70〜200MPaが好ましい。引張弾性率がこのような範囲の場合に、内面層13bが特に柔軟であるからである。引張弾性率は、具体的には例えば、具体的には例えば、50、100、150、200、250、300Mpaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
接着層は、EVOH層と内面層とを接着する機能を有する層であり、例えば上述したポリオレフィンにカルボキシル基を導入した酸変性ポリオレフィン(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン)を添加したものや、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)である。接着層の一例は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンと、酸変性ポリエチレンの混合物である。
また、図示は省略するが、外層容器11には大気導入孔が穿設されている。大気導入孔は、外層容器11にのみ設けられた貫通孔であり、内袋12には到達していない。そして、この大気導入孔から空気が導入されることで、外殻である外層容器11と内袋12の間に中間空間が形成される。すなわち、中間空間と外部空間は、この大気導入孔によって互いに連通されることになる。
大気導入孔には、弁部材が設けられており、外層容器11を圧縮すると、弁部材が外気導入孔を閉塞する。この状態で外層容器11をさらに圧縮すると、中間空間内の圧力が高まり、その結果、内袋12が圧縮されて、内袋12内の内容物が吐出される。外層容器11への圧縮力を解除すると、外層容器11が自身の弾性によって復元しようとする。この際、弁部材が外気導入孔から離れて、外気導入孔の閉塞が解除されて、中間空間内に外気が導入される。内袋12はしぼんだままで外層容器11だけが膨張することになる。
容器本体2の構成は以上の通りであり、容器本体2においては、口部4にキャップ30が取り付けられる。以下、キャップ30の構成について詳述する。
キャップ30は、容器本体2の口部4に取り付けられるものであり、図2に示すように、容器本体2の口部4に打栓により直接固定された支持部材31と、この支持部材31上に組み付けられるキャップ部材32と、これら支持部材31とキャップ部材32によって挟み込まれて固定されるフィルム状の弁体33とから構成されている。
支持部材31は、容器本体2の口部4に取り付けられる取付部31Aと、中央に円形の孔31Bを有する弁座部31Cとを有しており、弁座部31Cは、孔31Bが形成される中央部に向かって次第に高さが高くなるように傾斜面として形成されている。また、弁座部31Cの寸法(内径)はフィルム状の弁体33の外径寸法とほぼ等しく、孔31Bの径は弁体33の外形寸法よりも小さい。
フィルム状の弁体33は、単なる円形のフィルムであり、弁座部31Cの上に載置される形で固定される。弁体33は柔軟であることが好ましく、その材質としては、エラストマーが好ましい。エラストマーとしては、スチレン系エラストマーやオレフィン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーや、ウレタンゴム等の熱硬化性エラストマーを主成分とした樹脂が挙げられる。 特に、油や柑橘類等に対する耐性を有するシリコーンエラストマーが好適である。
フィルム(弁体33)の硬さは、ショア硬度で50°〜90°の範囲内であることが好ましく、60°〜80°の範囲内がより好ましい。弁体33が柔らかすぎると、僅かな衝撃でも弁体33が開いてしまい、弁としての機能が損なわれるおそれがある。逆に、弁体33が硬すぎると、固形物を包み込む機能が失われ、固形物が挟み込まれた際に、弁体33が弁座部31Cに対して密着しなくなるおそれがある。
一方、キャップ部材32は、図3に示すように、その中央部に注出口32Aを有するとともに、その支持部材31との対向面には、支持部材31に向かって垂下する形で円筒状部32Bが形成されている。また、円筒状部32Bの外径寸法は、円形のフィルム状の弁体33の外径寸法とほぼ同じであり、この円筒状部32Bの下面と支持部材31の弁座部31Cの上面の間に弁体33の外周縁を挟み込むことで、フィルム状の弁体33が固定される。
また、キャップ部材32に形成された円筒状部32Bは、弁体33の全周に対応して形成されているわけではなく、その一部が切り欠かれ、切欠部32Cとされている。したがって、この切欠部32Cと対向する位置において、フィルム状の弁体33の外周縁が押さえられることなく、いわばフリーの状態となっている。このように、フィルム状の弁体33の外周縁の一部33Aがフリーの状態となって、弁座部31Cに対して接離自在となることで、この外周縁の一部33Aが逆止弁として機能する。
なお、前記円筒状部32Bの切欠部33cは、その内角が60°〜120°であることが好ましい。角度が小さすぎると、弁体33の外周縁の一部33Aの動きが悪くなるおそれがある。角度が大きすぎると、弁体33の外周縁の一部33Aが、安定に逆止弁として機能しなくなるおそれがある。切欠部33Cは、複数個所設けてもよい。
図4は、図1に示すキャップ付き容器1の注出状態を示す概略断面図である。容器本体2を例えばスクイズすると、容器本体2内の内圧が上がり、フィルム状の弁体33の外周縁の一部33Aがめくれ上がる。これにより、容器本体2内の収容物は、支持部材31の孔31Bからキャップ部材32の注出口32Aを通って外部に注出される。
スクイズを開放すると、容器本体2の内圧は下がる。すると、図5に示すように、フィルム状の弁体33の外周縁の一部33Aのめくれ上がりが元に戻り、弁座部31Cの孔31Bを塞ぐ。この時、弁体33と弁座部31Cの間に固形物Pが挟み込まれることがあるが、フィルム状の弁体33が柔軟であり、所定の広さで弁座部1Cと接するので、固形物Pは弁体33によって包み込まれ、外周縁の一部33Aの弁座部31Cの密着状態が保たれる。これにより、固形物Pがあっても逆止弁としての機能が維持され、容器本体2内への空気の流入が抑制される。
(第2の実施形態)
本実施形態のキャップ付き容器11は、図6に示すように、容器本体2の口部4にキャップ40が装着されてなるものである。容器本体2の構成は、先の第1の実施形態と同様であるので、同一の部材に同一の符号を付し、ここではその説明は省略する。
キャップ40は、図7に示すように、容器本体2の口部4に取り付けられる支持部材41と、この支持部材41上に組み付けられるキャップ部材42と、これら支持部材41とキャップ部材42によって挟み込まれて固定されるフィルム状の弁体43とから構成されている。
支持部材41は、容器本体2の口部4に取り付けられる取付部41Aと、外周部分に設けられフィルム状の弁体43を固定する固定部41B、及び中央に設けられた支柱41Cとを有している。また、支柱41Cの周囲には、当該支柱41Cを支持するアーム部41Dが放射状に形成されており、これらアーム部41D間は開口部41Eとされている。また、支柱41Cの先端は、面取りされ、その周縁部にテーパが付与されている。すなわち、支柱41Cの先端は円錐台形状とされている。こうすることで、支柱41Cに接触しながら動くフィルム状の弁体43の動きがスムーズになる。
キャップ部材42は、その中央部に注出口42Aを有するとともに、その支持部材41との対向面には、支持部材41に向かって垂下する形で円筒状部42Bが形成されている。円筒状部42Bの外径寸法は、フィルム状の弁体43の外径寸法とほぼ同じであり、この円筒状部42Bの下面と支持部材41の固定部41Bの上面の間に弁体43の外周縁を挟み込むことで、フィルム状の弁体43が固定される。
フィルム状の弁体43は、本実施形態のキャップ40の場合、円環状であり、中央に円形の孔43Aが形成されている。当該孔43Aの径は、フィルム状の弁体43全体の外径寸法の1/2〜1/3であることが望ましい。例えば、フィルム状の弁体43全体の外径寸法が直径23mmである場合、孔43Aの内径は9mm程度に設定する。孔43Aの径がこれより小さすぎると、大粒の固形物(ゴマ等)が逆止弁を通過し難くなるおそれがある。逆に、孔43Aの径がこれより大きすぎると、逆止弁を開くために必要な内圧が大きくなり、内容物の吐出が難しくなるおそれがある。
また、フィルム状の弁体43に設けられた孔43Aの径は、支柱41Cの直径の7/10〜9/10であることが望ましい。例えば、支柱41Cの直径が10mmである場合、孔43Aの内径は9mm程度に設定する。孔43Aの径がこれより小さすぎると、支柱41Cとフィルム(弁体43)が強固に噛み合ってしまい、弁として機能しなくなるおそれがある。逆に、孔43Aの径がこれより大きすぎると、支柱41Cとフィルム(弁体43)が噛み合わなくなってしまい、やはり弁として機能しなくなるおそれがある。
図8は、図6に示すキャップ付き容器11の注出状態を示す概略断面図である。容器本体2を例えばスクイズすると、容器本体2内の内圧が上がり、フィルム状の弁体43の孔43Aに臨む周縁部43Bが支柱41Cからめくれ上がる。これにより、容器本体2内の収容物は、支持部材41の開口部41Eからキャップ部材42の注出口42Aを通って外部に注出される。
スクイズを開放すると、容器本体2の内圧は下がる。すると、フィルム状の弁体43の周縁部43Bのめくれ上がりが元に戻り、その内周面が支柱41Cの外周面と接して密閉状態となる。この時、支柱41Cの周囲に固形物Pが残存することがあるが、これら固形物Pは、フィルム状の弁体43の周縁部43Bによって拭われる形になり、フィルム状の弁体43と支柱41Cの間から弾き出される。
図9は、キャップ40における弁体43の動作を模式的に説明する図である。図9(A)に示すように、不使用時には、フィルム状の弁体43の孔43Aに臨む内周縁が支柱41Cの外周面と接して密閉状態となる。容器本体2を例えばスクイズすると、容器本体2内の内圧が上がり、図9(B)に示すように、フィルム状の弁体43の孔43Aに臨む周縁部43Bが支柱41Cからめくれ上がる。スクイズを開放すると、容器本体2の内圧は下がり、図9(C)に示すように、フィルム状の弁体43の周縁部43Bのめくれ上がりが元に戻ろうとする。この時、支柱41Cの周囲に固形物Pが残存しても、これら固形物Pは、フィルム状の弁体43の周縁部43Bによって拭われ、図9(D)に示すように、固形物Pがフィルム状の弁体43と支柱41Cの間に挟み込まれることはない。したがって、元の密閉状態に戻る。
以上、本発明を適用した実施形態について説明してきたが、本発明がこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、先の実施形態は、本発明を二重容器(積層剥離容器)に適用した実施形態であるが、これに限らず、通常のプラスチック容器等、任意の容器に適用することが可能である。
1,11 キャップ付き容器
2 容器本体
3 収容部
4 口部
11 外層容器
12 内袋
30 キャップ
31 支持部材
31A 取付部
31B 孔
31C 弁座部
32 キャップ部材
32A 注出口
32B 円筒状部
32C 切欠部
33 弁体
33A 外周縁の一部
41 支持部材
41A 取付部
41B 固定部
41C 支柱
41D アーム部
41E 開口部
42 キャップ部材
42A 注出口
42B 円筒状部
43 弁体
43A 孔
43B 周縁部

Claims (4)

  1. 弁座となる支持部材と、吐出口を有するキャップ部材と、フィルム状の弁体を有し、
    前記フィルム状の弁体は、前記支持部材とキャップ部材とで外周の少なくとも一部を挟み込むことにより固定され、
    前記フィルム状の弁体の縁部の少なくとも一部が支持部材に接離することにより逆止弁として機能し、
    前記弁体が円形のフィルムであり、その外周縁の一部が支持部材に対して接離することを特徴とするキャップ。
  2. 前記キャップ部材には、前記フィルム状の弁体の外周に対応して円筒状部が垂下する形で形成されるとともに、前記円筒状部は一部切り欠かれており、
    前記円筒状部の下面と、前記弁座の外周部分の上面との間に弁体を挟み込むことで弁体が固定され、
    弁体の前記円筒状部の切り欠きに対応する外周縁部が支持部材に対して接離することを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 請求項1または2記載のキャップが口部に装着されていることを特徴とするキャップ付き容器。
  4. 外層容器と内袋とを有し、内袋に収容される内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する二重容器であることを特徴とする請求項3記載のキャップ付き容器。
JP2016193386A 2016-09-30 2016-09-30 キャップ及びキャップ付き容器 Active JP6886610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016193386A JP6886610B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 キャップ及びキャップ付き容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016193386A JP6886610B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 キャップ及びキャップ付き容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018052579A JP2018052579A (ja) 2018-04-05
JP6886610B2 true JP6886610B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=61833607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016193386A Active JP6886610B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 キャップ及びキャップ付き容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6886610B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0356252A (ja) * 1988-10-11 1991-03-11 Tambrands Inc ノズルをもった注入容器
JP3410551B2 (ja) * 1994-07-14 2003-05-26 日本クラウンコルク株式会社 スクイズボトル用キャップ
JP2001106263A (ja) * 1999-08-02 2001-04-17 Kao Corp 二重容器
US6616012B2 (en) * 2001-07-27 2003-09-09 Richard C. G. Dark Fluid dispensing valve and method of use
US20060261097A1 (en) * 2005-05-04 2006-11-23 Bailey James C Dispensing valve
JP4853772B2 (ja) * 2006-03-13 2012-01-11 東京ライト工業株式会社 キャップ
JP5376522B2 (ja) * 2009-11-27 2013-12-25 株式会社吉野工業所 注出容器
JP2014139091A (ja) * 2012-12-20 2014-07-31 Technocrats Corp 注出キャップ及び注出容器
JP6380998B2 (ja) * 2014-02-17 2018-08-29 株式会社テクノクラーツ 弁部材及び該弁部材を備える注出容器
WO2015151260A1 (ja) * 2014-04-03 2015-10-08 株式会社テクノクラーツ 逆止弁付キャップ、該逆止弁付キャップを備える注出容器及び該逆止弁付キャップの製造方法
JP6427958B2 (ja) * 2014-05-27 2018-11-28 凸版印刷株式会社 注出口栓及び包装容器
JP3201111U (ja) * 2015-09-09 2015-11-19 三笠産業株式会社 逆止弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018052579A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6752512B2 (ja) 吐出容器
JP7092980B2 (ja) キャップ及び積層剥離容器
JP6481384B2 (ja) 積層剥離容器
CA2962723C (en) Delamination container
KR20180129940A (ko) 적층박리용기
KR101995407B1 (ko) 적층박리용기 및 적층박리용기로의 캡의 장착 방법
JP6886610B2 (ja) キャップ及びキャップ付き容器
JP6775132B2 (ja) 二重容器
JP2018052578A (ja) 多層容器及び多層容器の外層部と内層部を分離する方法
JP6802476B2 (ja) 積層剥離容器
JP2016097978A (ja) 高粘性液体用二重容器
JP2018203284A (ja) 吐出容器
JP6973937B2 (ja) スクイズ吐出容器
JP6741964B2 (ja) キャップ付き容器
JP7258429B2 (ja) 二重容器
JP2019043604A (ja) 積層剥離容器
JP7142423B2 (ja) 積層剥離容器
JP2595396Y2 (ja) 多層押圧式容器
JP6896342B2 (ja) 二重容器用キャップ
JP7058919B2 (ja) 二重容器用キャップ
JP7104875B2 (ja) 二重容器
JP7377426B2 (ja) 二重容器
JP2016193743A (ja) 二重容器
JP2020093828A (ja) 二重容器
JP7312353B2 (ja) 二重容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6886610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250