JP4853772B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、内容物が充填される容器を閉栓するキャップに関し、特に、容器の容器口部の外周面に嵌合されるキャップ本体と、該キャップ本体に被冠する蓋体とを備えたキャップに関するものである。
一般に、内容物(粘性の高いもの又は低いもの)が充填される容器を閉栓するキャップは、容器口部の外周面に嵌合されるキャップ本体と、このキャップ本体にヒンジ部を介して連設されてキャップ本体に被冠する蓋体、又はねじ手段でキャップ本体に被冠する蓋体とから主に構成されている。
そこで、上述したようなキャップの従来技術として、特許文献1には倒立容器用キャップが開示されている。
すなわち、この特許文献1の発明に係る倒立容器用キャップのキャップ本体は、容器本体に接続するための固定部と、該固定部にヒンジ部を介して連結される上蓋とを備えている。固定部には、内容物の注出口を円筒状に設けており、この固定部を容器本体の口部に固定すると、容器本体の口部と固定部の注出口とが液密状態で密着し、容器本体の内容物を固定部の注出口から外部に注出可能となる。
また、上蓋の天面には、固定部の注出口に接続されて、これを密閉するための円筒状の密閉部を設けている。そして、上蓋を固定部に接続した時には、密閉部の外周面が注出口の内周面に密着して、内容物の漏れを防止している。
特開平10−258853号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、特に、容器本体に充填されている内容物が粘性の高いものである場合には、内容物を使用した後に、内容物の吐出を規制すべく上蓋の密閉部を注出口に密着させると、内容物が円筒状の密閉部の内側に大量に付着し、次に使用する時、上蓋を開けると、内容物が密閉部の内側に付着したままの状態で外部に露出され、見栄えが悪く、使用者に不潔感を与えることになり、衛生上においても好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、蓋体及びキャップ本体の露出面への内容物の付着を防ぎ、しかも、容器内の気密性を確保できるキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、容器口部に嵌合されるキャップ本体と、該キャップ本体に被冠する蓋体とを備えたキャップにおいて、前記キャップ本体は、前記容器口部内の内容物の導出通路に連通する吐出通路と、截頭錐体状を呈し、その一側を前記吐出通路中に固定して、その他側を自由縁部とした薄膜部を含む、起立状態と倒伏状態の姿勢をとる弁体とからなり、前記吐出通路には、その略中央部位に立設させた円柱部を有し、前記吐出通路を形成する内周面にその全周に亘って環状部が形成され、前記弁体の截頭錐体は上方に行くにしたがって径が大きくなる形状を呈し、截頭錐体状の前記薄膜部の下部に円筒部を接続し、該円筒部を前記円柱部の外周面に固定する構成として、また、前記蓋体は、その天面部の下面に、前記弁体の前記自由縁部を前記キャップ本体の前記環状部に押圧して密着させる押圧部を備えてなり、前記蓋体が開いた時、前記弁体は起立状態となり前記吐出通路を開き、前記蓋体を閉じた時、前記弁体の自由縁部を前記蓋体の押圧部で前記キャップ本体の前記環状部に押圧することにより前記吐出通路を閉鎖することを特徴とするものである。
従って、請求項1の発明では、内容物を使用する際には、蓋体を開けて、容器の胴部を押すと、容器内の内容物が吐出通路に導出され、吐出通路内の内容物は弁体の自由縁部が吐出通路を形成する内周面に設けた環状部から離脱された状態であるため、弁体の薄膜部と環状部との間から外部に吐出される。
一方、使用後は、蓋体をキャップ本体に被冠すると、蓋体の押圧部が弁体の自由縁部を下方に誘導し、吐出通路を形成する内周面に設けた環状部に押圧して密着させるために、弁体の薄膜部により吐出通路が閉鎖されて、容器内が外部と遮断される。
本発明の請求項1に記載した発明によれば、キャップ本体に、キャップ本体内の吐出通路に一側を固定すると共に、他側を自由縁部とした薄膜部が截頭錐状で延設される弁体を設けているので、内容物の使用後、蓋体をキャップ本体に被冠すると、特に、内容物が粘性が高い性質のものの場合には、キャップ本体内の吐出通路にまで達していた内容物に弁体の薄膜部が被さるようにしてその吐出を規制して、蓋体の押圧部により弁体の自由縁部をキャップ本体の環状部に押圧して密着させて、吐出通路を閉鎖するので、内容物の切れがよくなり、次に使用する時蓋体を開けても、内容物が蓋体の押圧部周辺やキャップ本体の吐出通路周辺の露出面に付着することなく、清潔感を得られる。
また、請求項に記載した発明によれば、内容物を使用する際には、蓋体を開けて、容器の胴部を押せば、弁体の自由縁部が環状部から離脱して吐出通路が開放されているため、容器内の内容物は吐出通路を通って外部に吐出される。
一方、使用後は、蓋体をキャップ本体に被冠すれば、蓋体の押圧部が弁体の自由縁部を下方に誘導し、環状部に押圧して密着させて、弁体の薄膜部により吐出通路を閉鎖できるので、使い勝手がよく、キャップ自体の構造も簡素化して効果的である。
本発明は、以下に説明する複数の発明を包含する発明群に属する発明であり、以下に、その発明群の実施の形態として、第1及び第2の実施の形態について説明するが、そのうち、第2の実施の形態が、本出願人が特許請求の範囲に記載した発明に対応するものである。
まず、本発明の第1の実施の形態に係るキャップ1を図1〜図4に基いて説明する。
本キャップ1は、合成樹脂製で形成されており、図1に示すように、容器5の容器口部6の外周面に嵌合されるキャップ本体2と、該キャップ本体2にヒンジ部3を介して連設され、キャップ本体2に被冠する蓋体4とを備えている。
キャップ本体2には、図1及び図2に示すように、その天面部7の略中央から上方に向かって円筒状吐出壁部8が突設されている。この円筒状吐出壁部8内に、その軸方向に延び、容器口部6の導出通路9と連通する略円形状の吐出通路10が設けられる。また、この円筒状吐出壁部8の外周面の上下方向略中央には、係合突条13が一条形成されている。また、図1及び図2に示すように、円筒状吐出壁部8内の吐出通路10の略中央部位には円柱部14が立設されている。この円柱部14の外周面からは、径方向外側に向かって複数(90°ピッチで4個)の枝状リブ15、15が放射状に突設されて円筒状吐出壁部8の内周面に接続されている。そして、円筒状吐出壁部8内の吐出通路10は、各枝状リブ15、15により複数の吐出通路16、16に分割される。この形態の場合、各吐出通路16、16は、円筒状吐出壁部8内に4箇所設けられることになる。
図1及び図2に示すように、吐出通路10に設けた円柱部14の上端の外周面には、その全周に亘って環状部17が形成されている。この環状部17は、略水平方向に延びて平面部を形成し、各枝状リブ15、15の上面と同一平面上に位置している。
また、各枝状リブ15、15の円筒状吐出壁部8の内周面との接続部位には、所定深さの係合溝部20、20がそれぞれ形成されている。また、円筒状吐出壁部8の下部の内周面で、各吐出通路16、16に臨む内周面には各段差部21、21がそれぞれ形成されている。これら各段差部21、21は各係合溝部20、20の底面と同一平面上に位置している。また、各段差部21、21から上方に連続する円筒状吐出壁部8の内周面と、各係合溝部20、20を形成する外側の周面とは同一周面上であり、それぞれの周面の下部に各係合突条22、22が連続するように形成されている。
図1に示すように、キャップ本体2の天面部7の外周端には、蓋体4の円筒状外壁部42の下端が収納される段差部23が環状に形成されている。
さらに、図1に示すように、キャップ本体2には、その天面部7の外周端から下方に向かって円筒状外壁部25が突設されている。この円筒状外壁部25の内側には、同心円状に、間隔を置いて円筒状嵌合壁部26が下方に突設されている。
円筒状外壁部25は、その下端が容器5の肩部に近接する程度の長さに設定されている。また、円筒状外壁部25の上端の外周面の一部(図1で右端)には、ヒンジ部3が接続されており、円筒状外壁部25のヒンジ部3側と反対側の壁部(図1で左端)は、所定範囲で内方に凹まされ、凹部25aが形成されている。
円筒状嵌合壁部26は、その下部の内周面に係合突条27が一条形成されている。また、円筒状嵌合壁部26は、円筒状外壁部25よりも短く形成されている。
弁体30は、ゴム等の弾性体で形成されており、図1及び図3に示すように、所定高さの円筒部31と、該円筒部31の上端の内周面全周から上方に行くにしたがって径が小さくなる截頭円錐状で上方に向かう薄膜部33と、その頂部に設けられた円形孔32とからなり、起立状態と倒伏状態の姿勢をとることが可能となる。この円形孔32の周縁が自由縁部として構成され、円形孔32の周縁は、肉厚の密着部32aとなっている。さらに、この円筒部31は、その厚みがキャップ本体2に設けた各係合溝部20の幅と略同一に形成され、円筒部31の下部の外周面には、環状凹部34が全周に亘って形成されている。
そして、図1及び図3に示すように、弁体30の円筒部31をキャップ本体2に設けた各係合溝部20、20に挿入して、円筒部31の下端周面を各係合溝部20、20の底面及び各吐出通路16、16が設けられる箇所の各段差部21、21に当接させる。これと同時に、弁体30の円筒部31の外周面に設けた環状凹部34に、円筒状吐出壁部8の内周面で各段差部21、21から上方に連続する内周面及び各係合溝部20、20の外側の周面のそれぞれに設けられた各係合突条22、22を係合させて、弁体30を、その円筒部31を介してキャップ本体2の吐出通路10を形成する円筒状吐出壁部8の内周面に固定する。
この状態において、弁体30の薄膜部33は、その円形孔32周縁の密着部32aが、円柱部14の外周面に設けた環状部17から離脱・接触することで起立・倒伏状態の姿勢をとる。
以上のように、弁体30を備えたキャップ本体2は、図1に示すように、その円筒状嵌合壁部26の下部の内周面に設けた係合突条27が、容器口部6の下部の外周面に設けた係合突条6’を乗り越えるように押し込むことで、容器口部6に嵌合され、容器口部6内の導出通路9がキャップ本体2の各吐出通路16、16に連通するようになる。
一方、蓋体4は、図1に示すように、キャップ本体2の円筒状外壁部25の上端の外周面の一部(図1で右端)とヒンジ部3を介して連設されている。また、蓋体4には、その天面部41の下面から下方に向かって突設され、径の異なる円筒状の壁部42〜43が同心円状に3箇所形成されている。これら円筒状の壁部42〜44は、外から順に間隔を置いて、円筒状外壁部42、円筒状係合壁部43、円筒状押圧壁部44である。
円筒状外壁部42は、天面部41の外周端から下方に突設されており、その下端の外周面の一部(図1で右端)にヒンジ部3が接続されている。また、円筒状外壁部42のヒンジ部3側とは反対側の部分は厚肉で形成されており、この部分に蓋体4を開ける際使用者が指を掛けることのできる引っ掛け部45が設けられるように、該引っ掛け部45から下方の外周面を、対応する、キャップ本体2の円筒状外壁部25の凹部25aと連続するように凹ましている。
円筒状係合壁部43には、その下部の内周面にキャップ本体2の円筒状吐出壁部8の外周面に設けた係合突条13に係合する係合突条46が一条形成されている。
円筒状押圧壁部(押圧部)44は、天面部41の略中央に位置しており、蓋体4がキャップ本体2に被冠された際、円筒状押圧壁部44の内周面がキャップ本体2に設けた円柱部14の環状部17から上方に連続する外周面に密着でき、且つ、円筒状押圧壁部44の下端周面が弁体30に設けた薄膜部33の円形孔32周縁の密着部32aを円柱部14の環状部17に押圧して密着させることができるように形成されている。
次に、第1の実施の形態に係るキャップ1の作用を説明する。
まず、容器5内の内容物を使用する際には、図4の実線で示すように、蓋体4を開ける。すると、弁体30の薄膜部33が、自己の弾性力でキャップ本体2の円柱部14に設けた環状部17から離脱して、上方に向かって截頭円錐状に起立した姿勢をとる。
この状態で、容器5の胴部を押圧すると、容器5内の内容物は、容器口部6内の導出通路9からキャップ本体2の各吐出通路16、16に導出され、各吐出通路16、16から弁体30の薄膜部33と、円柱部14の環状部17との間を通って、外部に吐出される。
一方、内容物を使用した後は、図4の2点鎖線で示すように、蓋体4をキャップ本体2に被冠すれば、蓋体4の円筒状係合壁部43の係合突条46が、キャップ本体2の円筒状吐出壁部8の係合突条13を乗り越えるように係合する。これと同時に、蓋体4の円筒状押圧壁部44の内周面が、キャップ本体2の円柱部14の環状部17から上方に連続する外周面に密着し、且つ、蓋体4の円筒状押圧壁部44の下端周面が、弁体30の薄膜部33の円形孔32周縁を下方に誘導して、該円形孔32周縁の密着部32aを円柱部14の環状部17に押圧して密着させて、弁体30の薄膜部33を倒伏させた姿勢にする。
そして、キャップ本体2の各吐出通路16、16は、弁体30の薄膜部33により全て同時に閉鎖されて、容器5内が外部と遮断される。
なお、この閉栓状態では、蓋体4の円筒状係合壁部43の係合突条46が、キャップ本体2の円筒状吐出壁部8の係合突条13に係合された状態が維持される限り、蓋体4の円筒状押圧壁部44の内周面がキャップ本体2の円柱部14の環状部17から上方に連続する外周面に密着し、且つ、蓋体4の円筒状押圧壁部44の下端周面が、弁体30の薄膜部33の円形孔32周縁の密着部32aを円柱部14の環状部17に押圧して密着させた状態が維持される。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るキャップ1aを図5〜図8に基いて説明する。なお、第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態と相違する形態を主に説明する。
第2の実施の形態に係るキャップ1aにおいて、キャップ本体2aの円筒状吐出壁部8内に、複数の吐出通路16、16が形成される形態は、第1の実施形態と略同一であり、簡単に説明すると、図5及び図6に示すように、円筒状吐出壁部8内を、軸方向に延び、容器口部6の導出通路9と連通する吐出通路10の略中央部位に円柱部14が立設されており、この円柱部14の外周面から径方向外側に向かって複数(90°ピッチで4個)の枝状リブ15、15が放射状に突設されて、円筒状吐出壁部8の内周面に接続される。そして、円筒状吐出壁部8内の吐出通路10は、各枝状リブ15、15により複数の吐出通路16、16に分割される。
また、図5及び図6に示すように、環状部17は、吐出通路10を形成する円筒状吐出壁部8の内周面の上部の全周に亘って形成されている。この環状部17は、略水平方向に延び平面部を形成し、各枝状リブ15、15の上面と同一平面上に位置している。
さらに、各枝状リブ15、15の円柱部14の外周面との接続部位には、所定深さの係合溝部20、20がそれぞれ形成されている。また、円柱部14の下部の外周面で、各吐出通路16、16に臨む外周面には各段差部21、21がそれぞれ形成されている。これら各段差部21、21は各係合溝部20、20の底面と同一平面上に位置している。また、円柱部14の各段差部21、21から上方に連続する外周面と、各係合溝部20、20を形成する内側の周面とは同一周面上にあり、それぞれの周面の下部に各係合突条22、22が連続するように形成されている。
弁体30aは、図5及び図7に示すように、所定高さの円筒部31と、該円筒部31の上端の外周面全周から上方に行くにしたがって径が大きくなる倒立円錐状(ラッパ状)で上方に向かう薄膜部33とからなり、起立状態と倒伏状態の姿勢をとることが可能となる。この薄膜部33の最外周縁32’が自由縁部として構成され、この最外周縁32’に、肉厚の密着部32aが形成される。
そして、図5及び図7に示すように、弁体30aの円筒部31をキャップ本体2に設けた各係合溝部20、20に挿入して、円筒部31の下端周面を各係合溝部20、20の底面及び各吐出通路16、16が設けられる箇所の各段差部21、21に当接させる。これと同時に、弁体30aの円筒部31の内周面に設けた環状凹部34に、円柱部14の各段差部21、21から上方に連続する外周面及び各係合溝部20、20の内側の周面のそれぞれに設けた各係合突条22、22を係合させて、弁体30aを、その円筒部31を介してキャップ本体2aの吐出通路10の略中央に設けた円柱部14の外周面に固定する。
この状態において、弁体30aの薄膜部33は、その最外周縁32’の密着部32aが、円筒状吐出壁部8の内周面に設けた環状部17から離脱・接触することで起立・倒伏状態の姿勢をとる。
一方、蓋体4aには、図5に示すように、その天面部41の下面から下方に向かって同心円状で突設される円筒状外壁部42、円筒状係合壁部43、円筒状押圧壁部44が、外から順に間隔を置いて設けられている。
円筒状押圧壁部(押圧部)44は、蓋体4aがキャップ本体2aに被冠されると、円筒状押圧壁部44の外周面がキャップ本体2aの吐出通路10を形成する円筒状吐出壁部8の内周面で、環状部17から上方に連続する内周面に密着でき、且つ、円筒状押圧壁部44の下端周面が弁体30aに設けた薄膜部33の最外周縁32’の密着部32aを環状部17に押圧して密着させることができるように形成されている。
次に、第2の実施の形態に係るキャップ1aの作用を説明する。
まず、容器5内の内容物を使用する際には、図8の実線で示すように、蓋体4aを開ける。すると、弁体30aの薄膜部33が、自己の弾性力でキャップ本体2aの円筒状吐出壁部8の上端の内周面に設けた環状部17から離脱して、上方に向かって倒立円錐状に起立した姿勢をとる。
この状態で、容器5の胴部を押圧すると、容器5内の内容物は、容器口部6内の導出通路9からキャップ本体2aの各吐出通路16、16に導出され、各吐出通路16、16から弁体30aの薄膜部33と、環状部17との間を通って、外部に吐出される。
一方、内容物を使用した後は、図8の2点鎖線で示すように、蓋体4aをキャップ本体2aに被冠すれば、蓋体4aの円筒状係合壁部43の係合突条46が、キャップ本体2aの円筒状吐出壁部8の係合突条13を乗り越えるようにして係合する。これと同時に、蓋体4aの円筒状押圧壁部44の外周面が、キャップ本体2の円筒状吐出壁部8の環状部17から上方に連続する内周面に密着し、且つ、蓋体4aの円筒状押圧壁部44の下端周面が、弁体30aの薄膜部33の最外周縁32’を下方に誘導して、該最外周縁32’の密着部32aを環状部17に押圧して密着させて、弁体30aの薄膜部33を倒伏させた姿勢にする。
そして、キャップ本体2aの各吐出通路16、16は、弁体30aの薄膜部33により全て同時に閉鎖されて、容器5内が外部と遮断される。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るキャップ1、1aは、キャップ本体2、2aと蓋体4、4aとからなり、キャップ本体2、2aは、容器口部6内の内容物の導出通路9に連通する吐出通路10を区画して複数設けた各吐出通路16、16と、各吐出通路16、16内の、円筒状吐出壁部8の内周面(第1の実施形態)又は円柱部14の外周面(第2の実施形態)に固定された円筒部31及び該円筒部31の上端全周から截頭円錐状(第1の実施形態)又は倒立円錐状(第2の実施形態)で上方に向かう薄膜部33を有する弁体30、30aと、各吐出通路16、16の周辺、すなわち、円柱部14の上端の外周面(第1の実施形態)又は円筒状吐出壁部8の上端の内周面(第2の実施形態)の全周に亘って設けられた環状部17とを備え、一方、蓋体4、4aは、その天面部41の下面から突設され、弁体30、30aの薄膜部33の円形孔32周縁(第1の実施形態)または最外周縁32’(第2の実施形態)の密着部32aを環状部17に押圧して密着させる円筒状押圧壁部44を備えている。
これにより、特に、内容物を使用した後、蓋体4、4aをキャップ本体2、2aに被冠すると、弁体30、30aの薄膜部33が各吐出通路16、16に被冠するようにして内容物の吐出を規制して、蓋体4、4aの円筒状押圧壁部44が、弁体30、30aの薄膜部33の円形孔32周縁(第1の実施形態)または最外周縁32’(第2の実施形態)の密着部32aを、各吐出通路16、16の周辺に設けた環状部17に押圧して密着させることで、各吐出通路16、16を弁体30、30aの薄膜部33により全て同時に閉鎖できる。その結果、内容物の切れがよくなり、次に使用する時、蓋体4、4aを開けても、内容物が蓋体4、4aの円筒状押圧壁部44の周辺、キャップ本体2、2aの各吐出通路16、16の周辺や弁体30、30aの露出面等に付着することがなく、清潔感を得られる。
さらに、蓋体4、4aをキャップ本体2、2aに被冠すると、2箇所の密着部位が設けられ、容器5内は2重で気密されるため、気密性が従来よりも確保されると共に、内容物の乾燥を防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るキャップの断面図である。 図2は、図1のキャップ本体に設けた吐出通路の平面図である。 図3は、図1の弁体を拡大して示し、(a)は平面図で、(b)は断面図である。 図4は、図1の蓋体が開いた状態の断面図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係るキャップの断面図である。 図6は、図5のキャップ本体に設けた吐出通路の平面図である。 図7は、図5の弁体を拡大して示し、(a)は平面図で、(b)は断面図である。 図8は、図5の蓋体が開いた状態の断面図である。
符号の説明
1、1a キャップ,2、2a キャップ本体,4、4a 蓋体,6 容器口部,8 円筒状吐出壁部,9 導出通路,10、16 吐出通路,14 円柱部,17 環状部,30、30a 弁体,31 円筒部,32 円形孔,32’最外周縁,44 円筒状押圧壁部

Claims (1)

  1. 容器口部に嵌合されるキャップ本体と、該キャップ本体に被冠する蓋体とを備えたキャップにおいて、
    前記キャップ本体は、前記容器口部内の内容物の導出通路に連通する吐出通路と、截頭錐体状を呈し、その一側を前記吐出通路中に固定して、その他側を自由縁部とした薄膜部を含む、起立状態と倒伏状態の姿勢をとる弁体とからなり、
    前記吐出通路には、その略中央部位に立設させた円柱部を有し、前記吐出通路を形成する内周面にその全周に亘って環状部が形成され、
    前記弁体の截頭錐体は上方に行くにしたがって径が大きくなる形状を呈し、截頭錐体状の前記薄膜部の下部に円筒部を接続し、該円筒部を前記円柱部の外周面に固定する構成として、
    また、前記蓋体は、その天面部の下面に、前記弁体の前記自由縁部を前記キャップ本体の前記環状部に押圧して密着させる押圧部を備えてなり、
    前記蓋体が開いた時、前記弁体は起立状態となり前記吐出通路を開き、前記蓋体を閉じた時、前記弁体の自由縁部を前記蓋体の押圧部で前記キャップ本体の前記環状部に押圧することにより前記吐出通路を閉鎖することを特徴とするキャップ。
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