JP6908208B2 - 釉薬層を備えた物品 - Google Patents

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Description

本発明は、マット調の表面を有する釉薬層を備えた物品に関し、特に、質感に優れたマット調の表面、さらには視覚的または触覚的に使用者に好ましい質感を与えるマット調の表面を有する釉薬層を備えた物品に関する。
表面に釉薬層を備える物品、例えば衛生陶器の外観は、一般的には艶のある光沢調で高級感や清潔感を想起させる質感としている。これに対して、光沢調とは反対に艶のないマット調の製品が市場において評価されつつある。マット調とすることで、製品の外観(意匠性)を高め、また、同じ空間にある壁や器具類の質感と調和させることが可能となり、デザインのバリエーションを広げることが出来るからである。
特開2012−46364号公報(特許文献1)は、釉薬焼成時に結晶粒子を析出させてマット調の表面を形成させる技術が開示されている。特定の物性の表面とすることで、防汚性とマット調の両立を図ることができるとされている。
また、特開2018−104272号公報(特許文献2)には、施釉面をブラスト処理することでマット調と防汚性を備えた表面を得る技術が記載されている。
これらを含め従来のマット調の釉薬層表面をさらに改良し、質感に優れたマット調の釉薬層表面が依然として求められている。
特開2012−46364号公報 特開2018−104272号公報
本発明者らは、今般、特定の表面性状を備えた釉薬層の表面が、質感に優れたマット調のもとなること、さらには視覚的または触覚的に使用者に好ましい質感を与えるマット調となることを見出した。
したがって、本発明は、質感に優れたマット調の表面を有する釉薬層を備えた物品の提供をその目的としている。
そして、本発明による物品は、
基材と、該基材表面に設けられた釉薬層とを備え、
前記釉薬層の表面が、
60°光沢度が20を超え50以下であり、
JISB0651(2001)に準拠した触針式表面粗さ測定装置を用い、JIS B0601(2001)で規定される、
・粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数が0.04以上0.1以下であり、かつ
・算術平均粗さ(Ra)が0.0μ m以上0.5μm以下である性状を備える
(ここで、
前記RΔqの変動係数は、測定条件として、評価長さを0.8mm、カットオフ値λ cを0.8mm、カットオフ値λsを0.0025mm、フィルタ種別をGaussian、断面曲線の補正を傾斜補正(全体)とし、かつ、50mm×50mm内の任意の10箇所のRΔq値を測定し、その平均値と標準偏差を算出し、そこから標準偏差/平均値を求めた値であり、
前記Raは、測定条件として、評価長さを15mm、カットオフ値λsを1mm、カットオフ値λcを3mm、フィルタ種別をGaussian、断面曲線の補正を傾斜補正(全体)とし、かつ、50mm×50mm内の任意の5箇所のRa値を測定した平均値とした)
ことを特徴とするものである。
本発明による物品を説明する模式的断面図である。 本発明による物品を説明する模式的断面図である。 本発明による物品の実施例である衛生陶器の釉薬層表面をレーザー顕微鏡により観察した写真である。
定義
図1は、本発明による物品を説明する模式的断面図である。本発明において、「釉薬層を備えた物品」とは、図1に示されるように、基材80の表面80aに釉薬層10を備えた物品100を意味し、この基本構造を備える限り特に限定されないが、釉薬層を備えたホーロー製品や陶磁器が好ましく、陶磁器がより好ましい。陶磁器のうち、衛生陶器がさらに好ましい。また、本発明において、基材80は無機材料で形成されたものが好ましく、金属、ガラス、セメント、陶磁器の素地などがより好ましい。物品の具体例としては、トイレおよび洗面所周りで用いられる陶器製品が挙げられ、さらに洗面台の洗面器、手洗い器、大便器、小便器、便器のサナ、便器タンクなどが好ましい例として挙げられる。
表面性状
本発明による物品が備える釉薬層の表面が有する性状は、まず、釉薬層の表面の光沢度は、60°光沢度が20を超え50以下とされる。さらに、次の性状を備える。すなわち、JISB0651(2001)に準拠した触針式表面粗さ測定装置を用い、JIS B0601(2001)で規定される、
・粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数が0.04以上0.1以下であり、かつ
・算術平均粗さ(Ra)が0.0μ m以上0.5μm以下とされる。
より好ましくは
・粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数が0.04以上0.12以下であり、かつ
・算術平均粗さ(Ra)が0.0μ m以上0.3μm以下とされる。
さらに好ましくは、
・粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数が0.04以上0.09以下であり、かつ
・算術平均粗さ(Ra)が0.0μ m以上0.2μm以下とされる。
特に好ましくは
・粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数が0.04以上0.07以下であり、かつ
・算術平均粗さ(Ra)が0.0μ m以上0.17μm以下とされる。
ここで、「RΔq」および「Ra」は、上記のとおりJIS B0601(2001)の定義に準じ、測定条件を以下のとおりとする。
RΔqの測定条件として、
評価長さを0.8mm、
カットオフ値λ cを0.8mm、
カットオフ値λsを0.0025mm、
フィルタ種別をGaussian、
断面曲線の補正を傾斜補正(全体)とする。
さらに、50mm×50mm内の任意の10箇所のRΔq値を測定し、その平均値と標準偏差を算出し、そこから標準偏差/平均値を求める。これを「RΔqの変動係数」とする。
また、「Ra」の測定条件としては、
評価長さを15mm、
カットオフ値λsを1mm、
カットオフ値λcを3mm、
フィルタ種別をGaussian、
断面曲線の補正を傾斜補正(全体)とした。
さらに、50mm×50mm内の任意の5箇所のRa値を測定し、その平均値を求め、これを「Ra」とする。
本発明の好ましい態様によれば、上記「Ra」は、好ましくは0.0μm以上0.3μm以下である。
本発明による上記性状を有する釉薬層の表面は、質感に優れたマット調のもとなる。その質感は、人が見た時にやわらかみや温かみがあり、しっとりとした上質に感じられるものとなる。また、触り心地も向上したものとなる。すなわち、本発明によれば、視覚的または触覚的に使用者に好ましい質感を与えるマット調の釉薬層表面が実現できる。このような質感の評価は、使用者の感覚に訴えるものであり、後記する実施例にあるとおり、いわゆる官能試験によって評価せざるを得ない。そしてこの官能試験によって、本発明により実現されるマット調表面は、従来のマット調表面とは明らかに異なるものとして、人の視覚および触覚により感じとられるものであることを本発明者らは確認した。
本発明による釉薬層の表面は上記した性状により特定され、これら数値の意味をあえて叙述的に説明すれば、上記性状の表面にあっては、所定の光沢度の範囲内において微視的な凹凸形状のバラツキが小さくなり、かつ、巨視的な表面のうねりが小さくなっており、均一性が高められたきめ細やかな表面であると説明できる。それにより、光の拡散度合い、すなわち光の広がり度合いが大きくなっていると説明できる。しかしながら、このような制御された表面が、人が見た時にやわらかみや温かみがあり、しっとりとした上質に感じられるものとなる作用効果は、上記特性を示す数値、さらにはその叙述的な説明からは直接導き出し難い、意外なものであると本発明者らは考える。
本発明の好ましい態様によれば、本発明による物品の釉薬層中の気泡量が制御される。釉薬層には、その製造工程において気泡が含まれる。釉薬層中の気泡量を、後述する釉薬層の組成や焼成条件などを調整することによって、制御することができる。これにより、釉薬層の表面における形状、とりわけ凹凸形状をより容易に制御することができる。
図2(a)及び図2(b)は、本発明による物品の、釉薬層が気泡を含む態様を説明する模式的断面図である。この態様において、物品101および102が備える釉薬層10は、基材表面80aの側の第1部分11と、釉薬層表面10aの側の第2部分12とを有する。第1部分11は気泡50を含み、この気泡50の量は第1の量(>0)とされる。第2部分12は気泡を含まないか、含む場合にはその量は第1の量よりも小とされる。図2(a)は第2部分12は気泡を含まない態様であり、図2(b)は第2部分12が気泡を含むが、その量は第1の領域11が含む第1の量よりも小とされる態様である。
そして、本発明のこの態様にあっては、釉薬層の表面は、所定の条件で計測したときに、表面の面積に対する直径20μm以下(円相当径)の気泡の面積の割合(すなわち気泡面積率)が、0.0%以上2.0%未満であることが好ましく、0.0%以上1.8%以下であることがより好ましい。このような範囲とすることで、気泡の内部に汚れが浸入して清掃性が低下することを防止できるとの利点がされに得られる。
釉薬層の表面に露出する気泡の計測条件は以下の通りである。レーザー顕微鏡(例えば、OLIMPUS製、LEXT OLS−4500)を用いて、釉薬層の表面に存在する気泡を撮影する。顕微鏡による観察条件は、観察倍率を430倍とし、1サンプル当たりの観察領域のサイズは2mm×2mm以上とする。その際、表面の気泡が最も良く見えるように明るさとコントラストを調整する。撮影した画像は、画像処理ソフトウェア「WinROOF2015」(三谷商事製)を用いて、気泡面積率を算出する。先ず、レーザー顕微鏡で撮影した写真を前記ソフトウェアに取込み、モノクロ画像処理を経て、2値化処理を行う。2値化処理のしきい値の設定については、所望の気泡が選択されるように適宜調整する。気泡面積率の解析精度を高めるために、適宜「穴埋め処理」などにより気泡と思われる部分を全て選択する処理を施してもよい。次に、形状特長の処理により、円相当径と面積率を算出する。最後に、円相当径が20μm以上の気泡について、その面積率の和を求め、気泡面積率とする。
本発明の好ましい態様によれば、本発明による衛生陶器が備える釉薬層は、その性状として、その表面の、JIS B0601(2001)で規定されるRzおよびRskが、JIS B0633(2001)で規定された条件で測定したとき、
1.4μm≦Rz<2.4μm、かつ、−1.1<Rsk<0.2であることが好ましく、1.5μm≦Rz<2.4μm、かつ、−1.0<Rsk<0.1であることがより好ましい。
本発明の好ましい態様による上記性状を有する釉薬層の表面は、マット調となり、かつ、清掃性に優れる。本発明者の得た知見によれば、艶消し調の表面を実現するための釉薬層の凹凸について、光沢度80を超えるような光沢調の表面では汚れ除去性の低下はそれほどないが、光沢度が50未満に小さくなると、マット調の外観を呈するようにはなるが、汚れ除去性が悪化する傾向にある。おそらくは、凹凸形状に汚れが入り込んでしまい、除去することが困難になるか、除去のためには高い清掃負荷をかけなければならない。本発明の好ましい態様にあっては、光沢度が50未満の低い値の釉薬層表面であっても、上記のとおり、表面のRzおよびRskを所定範囲にすることで、高い清掃性、すなわち汚れが一旦ついても容易に除去できることを見出した。この態様において、清掃性の程度は、光沢度80を超えるような光沢調の表面に劣らないものである。
釉薬層の組成
本発明によれば、種々の釉薬層、すなわち当業者が一般的に釉薬層と理解するものにおいて、上記性状を備えたマット調の表面を実現することが出来る。本発明においては、釉薬層は、上記した性状がその表面において実現できる限り、当業者が一般的に釉薬層と理解する組成を備えるものとされてよい。
本発明の好ましい態様によれば、釉薬層の組成は、酸化物に換算して以下の表に記載される組成を備える。
Figure 0006908208
また、本発明のさらに一つの態様によれば、上記表における成分の外、Fe、ZrO、ZnO、TiO、BaO、B、LiO、Sb、CuO、MnO、NiO、CoO、MoO、SnO、PbOなどを含んでもいてもよい。
物品の製造
本発明による物品は、基材上に釉薬層を形成し、さらに、釉薬層の表面を上記した表面性状となるよう加工することにより製造することができる。
本発明において、釉薬層を形成する釉薬の原料は、前記釉薬層の組成を実現できる限り特に限定されないが、一般的には、釉薬原料として、珪砂、長石、石灰石等の天然鉱物粒子の混合物、コバルト化合物、鉄化合物等の顔料、珪酸ジルコニウム、酸化錫等の乳濁剤などが使用される。釉薬原料を高温で溶融した後、急冷してガラス化させることで釉薬層を得ることができる。本発明において好ましい釉薬組成は、例えば、長石が10wt%〜30wt%、珪砂が15wt%〜40wt%、炭酸カルシウムが10wt%〜25wt%、コランダム、タルク、ドロマイト、亜鉛華が、それぞれ10wt%以下、乳濁剤および顔料が合計15wt%以下のものである。上記した釉薬を基材に塗布し、その後乾燥、焼成して物品を得る。焼成温度は釉薬が軟化する1,000℃以上1,300℃以下の温度が好ましい。
本発明において、上記した釉薬層の表面の性状は、好ましくはウエットブラスト処理により実現できる。ウエットブラスト処理は、釉薬層の表面に対して水と研磨材と圧縮空気の混合物を同時に噴射することで表面を削り、所望の表面状態を形成する手法である。研磨材の種類、平均粒径、圧縮空気の供給圧力、投射距離、投射角度、投射時間等を適宜選択することで、本発明によるマット調の表面を得ることが出来る。本発明の好ましい態様によれば、研磨材として非球形のアルミナ粒子を用い、その粒径範囲が1μm〜100μmの範囲にあるものを用いることが好ましい。
例1〜4、例23(実施例)、および例22(比較例)
衛生陶器(TOTO株式会社製、ホワイト#NW1)を用意し、平面部を約10cm角に切り出し、評価サンプルを得た。このサンプルの釉薬層は、ガラスと顔料の混合した1層からなるものであった。
上記基材の釉薬層の表面を、市販のウエットブラスト装置を用いて処理した。研磨材として非球形のアルミナ粒子を用い、研磨材の粒径範囲を1μm〜100μmから選択し、圧縮空気の供給圧力、投射距離、投射角度、投射時間を適宜選択して処理を行った。こうして得られた5つのサンプルを例1〜4、例22および例23とした。
例5〜10(比較例)
下記表に示した市販のマット調衛生陶器を入手し、その平面部を約5〜10cm角で切り出して、サンプル例5〜10とした。
Figure 0006908208
例11〜21(比較例)
天然鉱物粒子2kgと水1kg及び球石4kgを、容積6リットルの陶器製ポットに入れ、ボールミルにより約24時間粉砕し釉薬スラリーを得た。次に、ケイ砂、長石、粘土等を原料として調製した衛生陶器素地泥漿を用いて、70×70mmの板状試験片を作製した。この板状試験片上に、釉薬を濡れ吹き法によるスプレーコーティングで厚み0.5mmになるように塗布し、その後、1100〜1200℃で焼成し、焼成温度から室温まで温度を降下させる時間を適宜調整することで例11〜21の試料を得た。なお、例11〜22の釉薬層の組成は、表3に示された通りであった。
Figure 0006908208
表面性状の測定
(1)粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数
例1〜23の試料について、JIS B0651(2001年)に準拠した触針式表面粗さ測定装置(株式会社ミツトヨ製SV−3200)を用い、JIS B0601(2001年)による定義と表示に従い、粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数を算出した。測定条件は、評価長さ0.8mm、カットオフ値λc0.8mm、λs0.0025mm、フィルタ種別Gaussian、断面曲線の補正は傾斜補正(全体)とした。50mm×50mm内の計10箇所のRΔq値を測定し、それらの平均値と標準偏差を算出し、そこから変動係数(=標準偏差÷平均値)を算出した。結果は、後記の表に示されるとおりであった。
(2)粗さ曲線の算術平均粗さ(Ra)
例1〜23の試料について、JIS B0651(2001年)に準拠した触針式表面粗さ測定装置(株式会社ミツトヨ製SV−3200)を用い、JIS B0601(2001年)による定義と表示に従い、粗さ曲線の算術平均粗さ(Ra)を算出した。測定条件は、評価長さ15mm、カットオフ値λsを1mm、カットオフ値λcを3mm、フィルタ種別Gaussian、断面曲線の補正は傾斜補正(全体)とした。50mm×50mm内の計5箇所のRa値を測定し、それらの平均値を算出した。結果は、後記の表に示されるとおりであった。
(3)表面性状の測定(Rsk、Rz、RSm、Rc)
例1〜23の試料について、JIS B0651(2001年)に準拠した触針式表面粗さ測定装置(株式会社ミツトヨ製SV−3200)を用い、JIS B0601(2001年)による定義と表示に従い、各表面粗さパラメータ(Rsk、Rz、RSm、Rc)を算出した。測定条件は、JIS B0633(2001年)の規定に従い、評価長さ4mm、カットオフ値λc0.8mm、λs0.0025mm、フィルタ種別Gaussian、補正は傾斜補正(全体)とし、50mm×50mm内の計10箇所の線粗さを測定し、それらの平均値をサンプルの粗さパラメータの値として採用した。結果は、後記の表に示されるとおりであった。
(4)光沢度の測定
例1〜23の試料について、その60°光沢度を、JIS Z8741に基づき、光沢計(コニカミノルタ社製GM−268plus)により測定した。その結果は、後記の表に示される通りであった。
(5)表面に露出する気泡の計測
レーザー顕微鏡(OLIMPUS製、LEXT OLS−4500)を用いて、釉薬層の表面に存在する気泡を撮影した。測定に用いたレーザー顕微鏡の構成を以下に示す。レーザー顕微鏡による観察条件は、観察倍率を430倍とし、1サンプル当たりの観察領域のサイズは2mm×2mm以上とした。その際、表面の気泡が最も良く見えるように明るさとコントラストを調整した。一例として、例23の釉薬層をレーザー顕微鏡で撮影した写真を図3に示す。
レーザー顕微鏡
装置:OLS4500
製品バージョン:1.1.8
光源:405nm半導体レーザー
検出系:フォトマルチプライヤー
対物レンズ:OLYMPUS MPlan APO N 50X/0.95 LEXT
撮影した画像は、画像処理ソフトウェア「WinROOF2015」(三谷商事製)を用いて、気泡面積率を算出した。先ず、レーザー顕微鏡で撮影した写真を前記ソフトウェアに取込み、モノクロ画像処理を経て、2値化処理を行った。2値化処理のしきい値の設定については、直径が約10μm以上の気泡が選択されるように適宜調整した。次に、形状特長の処理により、円相当径と面積率を算出し、円相当径が20μm以上の気泡について、その面積率の和を求めて、気泡面積率とした。
得られた結果は、後記の表4に示されるとおりであった。
(6)油性汚れに対する清掃性の評価
以下の方法によって、1〜23の表面の油性固形物に対する清掃性を評価した。色差計には、SPECTROPHOTOMETER CM−2600d(コニカミノルタ製)を用いた。測定条件の設定は、表色系:L*a*b*、マスク/グロス:S/I+E、UV設定:UV100%、光源:D65、観察視野:10度、表示:色差絶対値を用いて、同一箇所の3回測定の平均値を正反射光を含むSCIに表示されるa*値を用いた。
(a)サンプル表面のa*を色差計で測定し、その値をa0*とした。なお、以下も含めて、a*の測定時には、5mm幅の白いマスクを線上に被せて、にじみによる測定バラツキを防止した。
(b)赤色のクレパス(登録商標)でサンプル上に3mm幅の線を書き、線上のa*を色差計で測定し、その値をa1*とした。
(c)市販のトイレ掃除シート(商品名:トイレクイックル、花王(株)製、「クイックル」は花王(株)の登録商標)を用いて、線と垂直な方向に25g/cmの荷重をかけた状態で、30往復拭き取った。
(d)摺動後のサンプルのクレパスの線上の色を、色差計で測定し、その値をa2*とした。
(e)汚れ除去性を下記の式から算出した。
汚れ除去性(%)=(a1*−a2*)/(a1*−a0*)
得られた結果は、後記の表に示されるとおりであった。
マット調の表面の視覚的質感の官能評価
以下の方法によって、例1〜23の見た目の質感を官能評価した。
(1)予備的試験
マット部材に関する質感を評価するため、マット部材についての「上質さ」という抽象的な概念について、これを支配しているより具体的な質感を表現するキーワードの抽出を試みた。キーワードとしては、「ざらざらな」、「滑らかな」、「つややかな」、「やわらかな」、「丈夫な」、「涼しげな」、「温かな」、「軽快な」、「重厚な」、「自然な」、「清潔な」、「シックな」の12個を選定した。さらに、「上質さ」というキーワードを加えた計13個のワードについて、市販の白色マット調素材(11種類)を用意し、それぞれについて1〜5点の点数付けを行った。その結果、「上質さ」には、「やわらかな」というキーワードが最も相関が高いという結果が得られた。
(2)官能試験
マット素材に関しての「上質さ」を評価する具体的なキーワードとして、「やわらかさ」を指標とし、各種マット調衛生陶器の「上質さ」を評価する官能評価を実施した。具体的には以下の手順で行った。また、パネリスト(被験者)として、年齢や性別の偏りなく、10名を選定した。
1)上記例1〜23と同様の評価サンプルとして、縦横サイズが50mm角形平板を用意し、サンプル端部から幅5mmの領域について、黒色テープにてマスキングを行った。
2)評価環境は、質感評価ブース(GTI Graphic Technology Inc.製、GTI MiniMatcher(登録商標) Model:MM−2e)にてD65光源を用いて実施した。
3)質感評価ブース内にサンプルを設置し、被験者はサンプルを自由に手に持つことができる状態において、サンプル面と被験者の目の距離が40〜50cmを保った状態とし、光源をサンプル表面に移しこんだ際のハイライト(光の反射)の広がった部分とその周辺から感じられる質感を評価した。
評価指標は、上述の「上質さ」と「やわらかさ」として、それぞれについて1〜5点の点数を付けた。各サンプルについて、4点以上の点数を付けた人数を集計した。結果は、後記の表に示されるとおりであった。
マット調の表面の触感の官能評価
以下の方法によって、例1〜23の触り心地の官能評価をした。
1)評価サンプルとして、縦横サイズが50mm角形平板を用意した。パネリスト(被験者)として、年齢や性別の偏りなく、10名を選定した。
2)目を閉じた状態でサンプル表面を指の腹で触り、往復することで「触り心地の良さ」を評価し、1〜5点の点数を付けた。各サンプルについて、4点以上の点数を付けた人数を集計した。結果は、後記の表に示されるとおりであった。
Figure 0006908208

Claims (5)

  1. 基材と、該基材表面に設けられた釉薬層とを備え、
    前記釉薬層の表面の、
    60°光沢度が20を超え50以下であり、
    JISB0651(2001)に準拠した触針式表面粗さ測定装置を用い、JIS B0601(2001)で規定される、
    ・粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜(RΔq)の変動係数が0.04以上0.1以下であり、かつ
    ・算術平均粗さ(Ra)が0.0μ m以上0.5μm以下である性状を備える
    (ここで、
    前記RΔqの変動係数は、測定条件として、評価長さを0.8mm、カットオフ値λ cを0.8mm、カットオフ値λsを0.0025mm、フィルタ種別をGaussian、断面曲線の補正を傾斜補正(全体)とし、かつ、50mm×50mm内の任意の10箇所のRΔq値を測定し、その平均値と標準偏差を算出し、そこから標準偏差/平均値を求めた値であり、
    前記Raは、測定条件として、評価長さを15mm、カットオフ値λsを1mm、カットオフ値λcを3mm、フィルタ種別をGaussian、断面曲線の補正を傾斜補正(全体)とし、かつ、50mm×50mm内の任意の5箇所のRa値を測定した平均値とした)
    ことを特徴とする、物品。
  2. 前記算術平均粗さ(Ra)が0.0μm以上0.3μm以下である、請求項1に記載の物品。
  3. 前記表面の気泡面積率が0.0%以上2.0%未満である、請求項1または2に記載の物品。
  4. 前記表面の、JIS B0601(2001)で規定されるRzおよびRskが、JIS B0633(2001)で規定された条件で測定したとき、1.4μm≦Rz<2.4μm、かつ、−1.1<Rsk<0.2である、請求項3に記載の物品。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の物品の製造方法であって、
    釉薬層を備えた物品を用意し、
    前記釉薬層の表面をウエットブラストにより処理することを
    含んでなる、方法。

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