JP2023034495A - 部材 - Google Patents

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英雄 竹内
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Abstract

【課題】低光沢表面を有する部材において防汚性を高める。【解決手段】基材3と、基材3の上方に位置する表面層5と、を有する部材1である。表面層5の表面は、JIS Z8741:1997の、60度における鏡面光沢度が30以下であり、カットオフ値λcを0.008mmとした際の算術平均粗さRa’が9.3×10-2μm以下である。【選択図】図1

Description

本開示は、部材に関する。
光沢度の低い部材は、一般的に材料表面に凹凸を設け、光が拡散されるように設計されている。この部材は、凹凸に汚れが入りやすくなり、防汚性が低下する。そこで、例えば特許文献1では、粗さ指標の数値を特定の範囲内にして、低光沢の領域において防汚性を確保している。
特開2018-104272号公報
特許文献1の技術では、粗さ指標のうちで、最大高さの値を所定値よりも小さな値にしている。特許文献1では、これにより、均質的で、しっとりとした面状を達成できる旨が記載されている。
この技術を用いて、ゆらぎのある例えば焼き物らしさを有した低光沢表面にするには、最大高さの値を大きくする必要がある。しかし、その値が大きくなると凹凸に汚れが入りやすくなる。
本開示は、上記事情に鑑み、低光沢表面を有する部材において防汚性を高めることを目的とする。
基材と、前記基材の上方に位置する表面層と、を有する部材であって、前記表面層の表面は、JIS Z8741:1997の、60度における鏡面光沢度が30以下であり、カットオフ値λcを0.008mmとした際の算術平均粗さRa’が9.3×10-2μm以下である、部材。
図1は、一実施形態に係る部材の断面を示す概念図である。
1.部材1
部材1は、基材3と、基材3の上方に位置する表面層5とを有する。表面層5の表面5Aは、JIS Z8741:1997の、60度における鏡面光沢度が30以下である。部材1は、カットオフ値λcを0.008mmとした際の算術平均粗さRa’が9.3×10-2μm以下である。
(1)鏡面光沢度
表面層5の表面5Aは、表面5Aにマット感を持たせる観点、すなわち、表面5Aを艶のない状態にする観点から、JIS Z8741:1997の、60度における鏡面光沢度が30以下であり、28以下が好ましく、25以下がより好ましい。鏡面光沢度の下限は特に限定されない。防汚性の観点から、鏡面光沢度は、5よりも大きいことが好ましく、7以上がより好ましく、10以上が更にこのましい。これらの観点から60度における鏡面光沢度は、5以上30以下が好ましく、7以上28以下がより好ましく、10以上25以下が更に好ましい。
鏡面光沢度は、堀場製作所製の光沢計「グロスチェッカーIG-320」にて測定できる。光沢度は、光源から規定された入射角θで試料表面に光を入射し、鏡面反射方向に反射角θ’で反射する光を受光器で測定する。JIS規格(Z8741)では、屈折率1.567の黒色鏡面ガラス板を基準とし、規定された入射角θでの鏡面反射率を鏡面光沢度100と定義している。測定に用いた光学系の条件は以下のように設定できる。
<光学系>
入射角60°-受光角60°
測定面積:12mm×6mmの楕円
光源:LED(波長880nm)
使用温度範囲:0℃以上40℃以下
(2)算術平均粗さRa’
表面層5の表面5Aの算術平均粗さRa’は、表面5Aのマット感及び防汚性の両立の観点から、9.3×10-2μm以下が好ましく、8.0×10-2μm以下がより好ましく、7.0×10-2μm以下が更に好ましい。他方、低光沢の観点から、算術平均粗さRa’は、1.0×10-2μmよりも大きいことが好ましく、2.2×10-2μm以上がより好ましく、2.5×10-2μm以上が更に好ましい。これらの観点から算術平均粗さRa’は、1.0×10-2μm以上9.3×10-2μm以下が好ましく、2.2×10-2μm以上8×10-2μm以下がより好ましく、2.5×10-2μm以上7×10-2μm以下が更に好ましい。
算術平均粗さRa’はJIS B 0601:2001に準拠したレーザー顕微鏡(例えばKEYENCE製のレーザー顕微鏡VK-X150)を用いて測定できる。JIS B 0633:2001で定められている条件で測定した算術平均粗さをRaとする。これに対し、以下の条件で測定した算術平均粗さをRa’とする。対物レンズには50倍レンズを使用し、1視野あたり200μm×275μmの画像を撮影する。1サンプルにつき3画像撮影する。カットオフ値λcを0.008mm,評価長さを264μm(40μm以上推奨)として1画像につき10か所の線粗さを測定する。各画像における10か所の平均値を算出する。3画像でそれぞれ求めた平均値を更に平均してRa’とする。
(3)表面粗さSz
表面層5の表面5Aの表面粗さSz(最大高さ)は、特に限定されない。表面粗さSzは、マット感の観点から、4.0μm以上が好ましく、5.0μm以上がより好ましく、6.0μm以上が更に好ましい。他方、防汚性の観点から、表面粗さSzは、20.0μm以下が好ましく、18.0μm以下がより好ましく、16.0μm以下が更に好ましい。これらの観点から表面粗さSzは、4.0μm以上20.0μm以下が好ましく、5μm以上18μm以下がより好ましく、6μm以上16μm以下が更に好ましい。
表面粗さSzは、JIS B 0601:2001に準拠したレーザー顕微鏡(例えばKEYENCE製のレーザー顕微鏡VK-X150)を用いて測定できる。ISO25178に規定される最大高さSzは以下の条件で算出する。対物レンズには50倍レンズを使用し、1視野あたり200μm×275μmの画像を撮影する。F-オペレーション(形状補正)には平面傾き補正を選択し、L-フィルター、S-フィルターは設定なしとした。1サンプルにつき3画像撮影し、その平均値を採用する。
(4)基材3
基材3は、特に限定されない。基材3として、例えば、無機質基材、有機質基材を用いることができる。無機質基材は、特に限定はされないが、例えば、ソーダガラス、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス等のガラス基材;金属基材;陶器、磁器等のセラミックス基材が挙げられる。有機質基材は、特に限定はされないが、例えば、樹脂基材、木質基材(木材等)、紙基材等が挙げられる。樹脂基材は、特に限定はされないが、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)等のポリエステル;PVC(ポリ塩化ビニル);PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等のポリオレフィン系樹脂;PA(ポリアミド);ABS樹脂;PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂;シリコーン樹脂等が挙げられる。
(5)表面層5
表面層5の材質は特に限定されない。表面層5は、例えば、釉薬層、樹脂層のいずれであってもよい。基材3の材質と表面層5の材質は、同一であっても相違していてもよい。基材3と表面層5の材質が同一の場合には、両者に界面が存在しなくても、存在していてもよい。基材3と表面層5との間に他の層(中間層)が存在していてもよい。表面層5が釉薬層の場合には、例えば焼成後の状態で以下の組成を有する。釉薬層の組成はEDS(エネルギー分散型X線分光器)によって測定できる。
(釉薬層の組成の例)
SiO :50質量%以上75質量%以下
Al :3質量%以上20質量%以下
CaO :5質量%以上22質量%以下
MgO :1質量%以上20質量%以下
O :0.1質量%以上10質量%以下
NaO :0.1質量%以上5質量%以下
ZnO :0質量%以上15質量%以下
ZrO :0質量%以上20質量%以下
表面層5の厚みは、特に限定されない。表面層5に耐水性の機能及び耐貫入性の機能を持たせる観点から、0.2mm以上1mm以下が好ましく、0.3mm以上0.8mm以下がより好ましく、0.4mm以上0.8mm以下が更に好ましい。
2.部材1の製造方法
部材1の製造方法は、算術平均粗さRa’を特定範囲に調整できる限り、特に限定されない。
基材3がセラミックス基材であり、表面層5が釉薬層である部材1の場合には、例えば次のようにして製造できる。
窯業原料に水を加えて粉砕し、素地スラリーを調製する。素地スラリーを、所定の形状にして成形素地とする。成形素地を乾燥して乾燥素地とする。乾燥素地に、釉薬スラリーを施釉する。その後、施釉した素地を焼成する。
窯業原料としては、例えば、長石、陶石、カオリン、粘土等が例示される。粉砕には、例えばボールミル等が用いられる。成形素地とするためには、例えば、石膏型等が用いられる。成形素地の乾燥温度は、例えば20℃以上80℃以下である。焼成温度は、例えば1200℃以上1300℃以下である。
算術平均粗さRa’を調整する方法は、特に限定されない。例えば、釉薬スラリーの調製方法を工夫することで算術平均粗さRa’を調整できる。一例を挙げると、釉薬原料のうち、ダイオプサイドの形成に関係する原料のメジアン径(d50)を15μm以上50μm以下に調整し、それ以外の原料のメジアン径(d50)を3μm以上15μm以下にコントロールして算術平均粗さRa’を調整できる。ダイオプサイドの形成に関係する原料とは、ドロマイト、炭酸カルシウムが例示される。それ以外の原料としては、長石、ジルコン、亜鉛華、粘土、アルミナ、ガラスフリット、珪砂が例示される。このように釉薬原料のメジアン径を調整するためには、例えば、ダイオプサイドの形成に関係する原料の粉砕と、それ以外の原料の粉砕を別々に行って、両者のメジアン径をコントロールできる。例えば、ボールミルでの粉砕時間を調整することでメジアン径がコントロールされる。このように釉薬原料のメジアン径を調整するためには、予め所望のメジアン径に調整された原料(初期粒度が調整された原料)を用いてもよい。ダイオプサイドの形成に関係する原料のメジアン径(d50)を15μm以上50μm以下に調整し、それ以外の原料のメジアン径(d50)を3μm以上15μm以下にコントロールした場合には、次のようにして算術平均粗さRa’が9.3×10-2μm以下に調整されると推測される。ダイオプサイドの形成に関係する原料(結晶の源となる釉薬原料)が比較的大きいために種(結晶の源)となり、この種によってダイオプサイドの結晶が成長することで、算術平均粗さRa’が9.3×10-2μm以下になると推測される。粒子のメジアン径は、レーザー回折散乱法によって測定できる。
算術平均粗さRa’を調整する方法としては、表面層5の後加工も好適に採用される。例えば、後処理としてウェットブラスト処理等のブラスト処理が挙げられる。
表面層5が樹脂層である場合には、樹脂層の表面を成形する際に使用する型(例えば金型)の表面を、エッチング処理、サンドブラスト処理、ガラスビーズブラスト処理、メッキ処理等の処理で所望の表面形状にすることで、算術平均粗さRa’を調整できる。表面層5が樹脂層の場合には、基材3も樹脂基材であることが好ましい。この場合には、基材3と表面層5とが同一樹脂素材からなることが好ましい。
3.部材1の用途
本開示の部材の用途は、特に限定されない。本開示の部材1は、防汚性及び低光沢性を有するため、この特性を生かした用途、例えば、便器、洗面器、便器タンク、便蓋、便座シートに好適に用いられる。
4.部材1の効果
本開示の部材1は、低光沢表面を有していても防汚性が高い。
1.実験例の評価サンプルの作製
(1)実験例1―21
表1に示す実験例1―21は、次のようにして作製した。窯業原料に水を加えて粉砕し、素地スラリーを調製した。窯業原料としては、長石、陶石、カオリン、粘土を用いた。素地スラリーを、所定形状して成形素地とした。成形素地を40℃で乾燥して乾燥素地とした。乾燥素地に、釉薬スラリーを施釉した。その後、施釉した素地を1200℃以上1300℃以下で焼成してサンプル(焼成体)を作製した。
各実験例で用いた釉薬スラリーは、釉薬原料としての、ドロマイト、炭酸カルシウム、長石、ジルコン、亜鉛華、粘土、アルミナ、ガラスフリット、珪砂の配合割合を適宜調整して作製した。各実験例の釉薬層の組成は、表3に示されている。焼成後の釉薬層が各組成になるように、各釉薬原料を配合した。釉薬層の組成はEDSによって測定した値である。
釉薬スラリーの調製において、実験例1,4,6,9では、結晶源となる釉薬原料としてのドロマイト、炭酸カルシウムの粉砕と、これら以外の釉薬原料の粉砕とは別々に行った。その結果、結晶の源となる釉薬原料(ドロマイト、炭酸カルシウムの混合物)のメジアン径と、これ以外の釉薬原料(長石、ジルコン、亜鉛華、粘土、アルミナ、ガラスフリット、珪砂の混合物)のメジアン径が異なっている。表1においては、結晶の源となる釉薬原料のメジアン径は、「結晶源原料の粒度」として示されており、これ以外の釉薬原料のメジアン径は、「釉薬原料の粒度」として示されている。
釉薬スラリーの調製において、実験例2,3,5,7,8,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21では、ドロマイト、炭酸カルシウム、長石、ジルコン、亜鉛華、粘土、アルミナ、ガラスフリット、珪砂は、一緒に粉砕を行った。これらの実験例では、長石、ジルコン、亜鉛華、粘土、アルミナ、ガラスフリット、珪砂の混合物のメジアン径は、「釉薬原料の粒度」として示されている。
実験例17では、焼成したサンプル(焼成体)の釉薬層(表面層)の表面の表面粗さを更にウェットブラストにて調整した。
(2)実験例22―27
表2に示す実験例22―27の評価サンプルは、射出成形によって作製した。樹脂としてはABSまたはPP樹脂を使用した。樹脂層の表面を成形する際に使用する金型の表面を、エッチング処理、サンドブラスト処理、ガラスビーズブラスト処理、メッキ処理の処理で所望の表面形状にすることで、評価サンプルの表面層の表面の算術平均粗さRa,Ra’,Szを調整した。
Figure 2023034495000002
Figure 2023034495000003
Figure 2023034495000004
2.評価方法
評価サンプルの表面層の表面の鏡面光沢度,Ra,Ra’,Sz,マット感を測定した。
(1)鏡面光沢度
鏡面光沢度は、堀場製作所製の光沢計「グロスチェッカーIG-320」を用いて測定した。詳細は、上記「(1)鏡面光沢度」の欄に記載した通りである。マット感は、以下の基準で評価した。
良好:60度における鏡面光沢度が30以下である。
不良:60度における鏡面光沢度が30より大きい。
(2)Raの測定
JIS B 0601:2001に準拠したレーザー顕微鏡を用いて測定した。
(3)Ra’の測定
JIS B 0601:2001に準拠したレーザー顕微鏡を用いて測定した。詳細は、上記「(2)算術平均粗さRa’」の欄に記載した通りである。
(4)Szの測定
JIS B 0601:2001に準拠したレーザー顕微鏡を用いて測定した。詳細は、上記「(3)表面粗さSz」の欄に記載した通りである。
(5)汚染回復率の測定方法
まず、汚れていないサンプル表面の拡散反射率をコニカミノルタ製の色彩色差計CR-400を用いて測定した。次に、ワセリンとカーボンブラックを10対1の割合(質量比)で混錬した汚染物質をサンプル表面に擦り込み30分放置した後、乾いた脱脂綿を用いて汚染物質をふき取った。汚れをふき取ったサンプル表面の拡散反射率を再度測定した。汚染回復率Y(%)は以下の式によって求めた。
Y(%)=(Y/Y)×100
但し、Yは汚染試験後の拡散反射率、Yは汚染試験前の拡散反射率である。本試験においては、汚れに対する耐性(耐汚れ)は以下の基準で評価した。
良好:Yが85%以上である。
不良:Yが85%未満である。
3.結果
実験例の評価サンプルの評価結果を表1,2に併記する。60度における鏡面光沢度が30以下であり、かつ算術平均粗さRa’が9.3×10-2μm以下である、実験例1,2,4,6,8,9,15,17,18,22,23,24,25は、低光沢表面であり(マット感があり)、かつ汚れに対する耐性が高かった。
1…部材、3…基材、5…表面層

Claims (4)

  1. 基材と、前記基材の上方に位置する表面層と、を有する部材であって、
    前記表面層の表面は、JIS Z8741:1997の、60度における鏡面光沢度が30以下であり、
    カットオフ値λcを0.008mmとした際の算術平均粗さRa’が9.3×10-2μm以下である、部材。
  2. 前記表面層は、釉薬層である、請求項1に記載の部材。
  3. 前記表面層は、樹脂層である、請求項1に記載の部材。
  4. 前記基材と前記表面層とが同一素材である、請求項1及び請求項3のいずれか一項に記載の部材。
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