JP6905344B2 - 車両整備情報管理システム、車両整備情報管理方法、車両整備情報管理プログラム - Google Patents

車両整備情報管理システム、車両整備情報管理方法、車両整備情報管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両の修理や保守に係る情報を管理する車両整備情報管理システム、車両整備情報管理方法、車両整備情報管理プログラムに関する。
車両は、購入から整備、修理、補修、保守、点検、車検(以下、本明細書では、総称して「整備等」と記す)といった処理を施され、比較的長期間に亘り使用されることが考えられる物品である。このため、車両のディーラーや整備工場等、車両の整備に係る事業所(以降、「整備事業所」と称する場合がある)では、車両の整備等の記録を一元的に管理し、整備等の履歴を今後の整備等に生かすことが行われている。
このような整備等の情報を管理する発明は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のディーラーサービス管理システムは、ディーラーによって操作されるディーラー端末とネットワークを介して接続されるホストコンピュータとによって構築されている。ディーラーは、ディーラー端末を操作して予め定められているチェック項目毎に評価値を決定する。決定された評価値により、ディーラークリニックチェックデータが構成される。ディーラークリニックチェックデータは、例えば、「損傷の領域と状況の確認」、「修理済みの車の配送の手配」といったディーラーが修理/サービスを提供するために必要なデータを含んでいる。
車両の整備に係る情報は、ディーラーのみならず営業や整備等の現場においても活用することができる。このため、整備等の情報は、事務所、工場、顧客先といった様々な場所においてディーラー、整備作業者、営業担当者、事務作業者といった様々な作業者が閲覧、管理可能であることが望ましい。
特開2003−263515号公報
しかしながら、上記したように、様々な部門の作業者が整備等の情報を閲覧するとなると、コンピュータの操作に不慣れな作業者が操作に手間取って整備等の情報を充分活用することができなかったり、整備に関する専門知識が豊富な作業者と整備に関する専門知識が豊富でない作業者とで、システムを用いて顧客に提示する情報に違いが生じることが懸念される。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、コンピュータ操作に不慣れであっても車両の整備等の情報の閲覧、管理が簡易かつ円滑に行えて、整備等の情報を充分活用することができ、整備に関する専門知識が豊富か否かに関わらず顧客に十分な情報を提示することができる車両整備情報管理システム、車両整備情報管理方法、車両整備情報管理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の車両整備情報管理システムは、車両の種類を識別する車両識別情報、車両の走行距離を示す走行距離情報、該車両識別情報及び該走行距離情報に対応付けられ車両の整備内容を示す所定数の整備項目を含む整備項目情報、及び前記所定数の整備項目のうち複数の整備項目の組合せと対応付けられた複数の整備コース情報が記憶されたデータベースと、前記車両識別情報、前記走行距離情報及び前記整備コース情報に対応する前記整備項目情報を前記データベースから抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した前記整備項目情報に含まれる所定数の整備項目のうち、ユーザが選択した選択整備項目を表示する選択整備項目表示部と、前記選択整備項目表示部に表示された前記選択整備項目が示す整備内容に関する作業の工数及び該作業に係る料金を含む作業情報の入力が可能な作業情報入力部と、を備え、前記選択整備項目と、前記作業情報入力部で入力された作業情報とを含む伝票を表示可能である
本発明の一態様の車両整備情報管理方法は、コンピュータが実行する車両整備情報管理方法であって、車両の種類を識別する車両識別情報、車両の走行距離を示す走行距離情報、該車両識別情報及び該走行距離に対応付けられ車両の整備内容を示す所定数の整備項目を含む整備項目情報、及び前記所定数の整備項目のうち複数の整備項目の組合せと対応付けられた複数の整備コース情報が記憶されたデータベースから、前記車両識別情報、前記走行距離情報及び前記整備コース情報に対応する前記整備項目情報を抽出する抽出工程と、前記抽出工程において抽出された前記整備項目情報に含まれる所定数の整備項目のうち、ユーザが選択した選択整備項目を表示する選択整備項目表示工程と、前記選択整備項目表示工程において表示された前記選択整備項目が示す整備内容に関する作業の工数及び該作業に係る料金を含む作業情報を入力する作業情報入力工程と、を含み、前記選択整備項目と、前記作業情報入力工程において入力された作業情報とを含む伝票を表示可能である
本発明の一態様の車両整備情報管理プログラムは、コンピュータを、車両の種類を識別する車両識別情報、車両の走行距離を示す走行距離情報、該車両識別情報及び該走行距離情報に対応付けられ車両の整備内容を示す所定数の整備項目を含む整備項目情報、及び前記所定数の整備項目のうち複数の整備項目の組合せと対応付けられた複数の整備コース情報が記憶されたデータベースから、前記車両識別情報、前記走行距離情報及び前記整備コース情報に対応する前記整備項目情報を抽出する抽出部、前記抽出部が抽出した前記整備項目情報に含まれる所定数の整備項目のうち、ユーザが選択した選択整備項目を表示する選択整備項目表示部、及び前記選択整備項目表示部に表示された前記選択整備項目が示す整備内容に関する作業の工数及び該作業に係る料金を含む作業情報の入力が可能な作業情報入力部として機能させ、前記選択整備項目と、前記作業情報入力部で入力された作業情報とを含む伝票を表示可能である。
上記した本発明の一態様によれば、コンピュータ操作に不慣れであっても車両の整備等の情報の閲覧、管理が簡易かつ円滑に行えて、整備等の情報を充分活用することができ、整備に関する専門知識が豊富か否かに関わらず顧客に十分な情報を提示することができる車両整備情報管理システム、車両整備情報管理方法、車両整備情報管理プログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態のマルチウィンドウ表示装置を説明するための機能ブロック図である。 図1に示したマルチウィンドウ表示装置において表示されるマルチウィンドウを例示した図である。 本発明の一実施形態のフィッティングを説明するための模式図である。 本発明の一実施形態のフィッティングを説明するための図である。 本発明の一実施形態においてフィッティングする側を決定する処理を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態のマルチウィンドウ表示方法及びマルチウィンドウ表示プログラムを説明するためのフローチャートである。 図5に示したステップS52の処理を説明するためのフローチャートである。 受付情報画面が初期表示されたメインウィンドウを例示した図である。 車両・顧客検索ダイアログ画面の概略構成を示す図である。 車両及び顧客に関する情報が適用された状態の受付情報画面が表示されたメインウィンドウを例示した図である。 車両情報画面が表示されたメインウィンドウを例示した図である。 明細画面が表示されたメインウィンドウと検索メニューダイアログ画面とを例示した図である。 車種別セット検索ダイアログの概略構成を示す図である(その1)。 車種別セット検索ダイアログの概略構成を示す図ある(その2)。 車種別セット検索ダイアログにおける整備内容の検索及び処理の流れの一例を示すフローチャートである。 型式対応付けテーブルの一例を示す図である。 車種別セットテーブルの一例を示す図である。 選択項目表示部に表示されていた整備項目が整備内容編集部に反映された状態の明細画面が表示されたメインウィンドウを例示した図である(その1)。 選択項目表示部に表示されていた整備項目が整備内容編集部に反映された状態の明細画面が表示されたメインウィンドウを例示した図である(その2)。 確認画面が表示されたメインウィンドウを例示した図である。 印刷された伝票の裏面の構成と伝票の封入方法を説明する図である。 設定メニューダイアログ画面の一例を示す図である。 車種別セット明細検索ダイアログを説明する図である。 セット明細画面が表示されたメインウィンドウを例示した図である。
次に、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置、方法あるいはプログラムを例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[車両整備情報管理システム]
以下、本発明の一実施形態の車両整備情報管理システムを説明する。
図1は、本実施形態の車両整備情報管理システムを説明するための機能ブロック図である。本実施形態の車両整備情報管理システム1は、ディスプレイ装置11、本体13及び本体13に対してユーザが情報を入力するユーザインターフェース15を備えている。以下、車両整備情報管理システム1の各構成について説明する。
<ディスプレイ装置>
ディスプレイ装置11は、例えば一般的な液晶ディスプレイである。ディスプレイ装置11は、ディスプレイ画面110と、表示すべき画像に合わせて液晶に電圧を印加するためのディスプレイ駆動部111を備えている。ディスプレイ画面110は、後に図示するように正面視において長方形の形状を有するものとする。本実施形態による車両整備情報管理システム1は、ディスプレイ画面110上にマルチウィンドウとして、メインウィンドウ(第1ウィンドウの一例)及びサブウィンドウ(第2ウィンドウの一例)の2つのウィンドウを表示させることができる。フィッティング制御部130および作業制御部170の詳細は後述する。
<本体>
本体13は、ハードウェアとしてワーキングメモリ131、CPU(Central Processing Unit)133、プログラム用メモリ135、整備情報データベース147及び作業画面データベース149を備えている。このような本体13は、汎用的なコンピュータで構成することができる。また、図1では不図示であるが、本体13には、車両整備情報管理システム1の動作制御に用いられる設定情報が保存された設定情報ファイルが配置されている。
整備情報データベース147は、顧客情報や車両情報と整備等の内容や履歴に関する整備情報とを対応付けて蓄積している。なお、顧客情報とは、例えば、車両の所有者の氏名や住所といった個人情報である。車両情報とは、例えば、車両の車種、製造メーカ、型式、製造年月日及びエンジン等の部品といった車両の製造時に決まる情報である。整備情報とは、例えば、車両の購入から以降に行われた整備、修理、補修、保守、点検及び車検等の内容に関する情報である。さらに、整備情報データベース147には、整備情報に加えて整備事業所において販売されている車両の情報である車両販売情報も蓄積されている。
作業画面データベース149は、車両の購入または購入以降に行われた整備、修理、補修、保守、点検及び車検等に係る情報に係る作業を行うための作業画面を表示するためのデータを保存するデータベースである。
本実施形態では、整備情報データベース147を整備事業所における車両整備情報管理システム1の管理側が用意する。作業画面データベース149は、車両整備情報管理システム1の提供側が予め用意したものであってもよいし、管理側が作成したオリジナルのものであってもよい。整備情報データベース147及び作業画面データベース149は、車両整備情報管理システム1内に保存され、CPU133によって必要に応じて読みだされ、ディスプレイ画面110に表示される。ただし、整備情報データベース147及び作業画面データベース149は、図1に示す車両整備情報管理システム1内に保存される構成に限定されるものではない。整備情報データベース147及び作業画面データベース149は、ネットワークを介して接続されたサーバ装置上に保存されるものであってもよい。
CPU133は、本体13で実行される演算処理を統括的に制御する。プログラム用メモリ135は、CPU133が実行する処理に使用されるソフトウェアとしてのプログラムを保存するメモリである。ワーキングメモリ131は、CPU133の処理に使用されるメモリである。
プログラム用メモリ135には、マルチウィンドウのフィッティングに係るフィッティング制御部130と、車両整備情報管理システム1における作業に係る作業制御部170とを備えている。なお、プログラム用メモリ135には、本実施形態の車両整備情報管理用のプログラムの他、図示しないワープロ機能や表計算、インターネットといった公知のプログラムも保存されている。
操作判定部145は、ユーザによってなされた操作を判定する。ここで、操作とは、例えばマイクやスピーカー、イヤフォンによる音声入出力、キーボード等による文字入力、マウスやペンタブレット、タッチパネル、ジョイスティック等による(画面上の)位置や方向の入力、カメラ等による画像、映像入力、及びこれらの組み合わせによって行われる。このため、ユーザインターフェース15としては、マイクやスピーカー、イヤフォン、キーボード、マウス、ペンタブレット、タッチパネル、ジョイスティック及びカメラ等が使用される。ただし、本実施形態では、マウス及びキーボードを使って車両整備情報管理システム1を操作するものとして説明をする。
フィッティング制御部130は、ウィンドウ間距離判定部137、表示画像生成部139を含んでいる。また、作業制御部170は、表示制御部177及び情報抽出部179を備えている。プログラム用メモリ135に保存されている各プログラムは、CPU133が各プログラムを読み込んで実行することによって、それぞれの機能を発揮する。ただし、説明を容易にするため、図1では、プログラム用メモリ135に保存されている各プログラムを機能ブロックとして示している。
(マルチウィンドウのフィッティング)
本実施形態では、先ず、車両整備情報管理システム1のマルチウィンドウのフィッティングに係る機能について説明する。
操作判定部145は、ユーザによってドラッグ操作の指示がなされたと判定すると、判定の結果を表示画像生成部139に渡す。また、操作判定部145は、クリック等の操作によってフィッティング制御部130以外のプログラムの起動が指示されたと判定すると、起動されたプログラムに判定の結果を渡す。
表示画像生成部139は、ユーザの操作に応じてディスプレイ画面110に表示された画像を生成する。例えば、ユーザがディスプレイ画面110上に表示されたウィンドウをドラッグして移動させた場合、表示画像生成部139は、ウィンドウの移動後の画像を作成してワーキングメモリ131に展開する。また、ユーザがウィンドウの大きさを変更する操作を行った場合、表示画像生成部139は、ウィンドウの変更後の画像を作成してワーキングメモリ131に展開する。ワーキングメモリ131に展開された画像のデータは、表示画像生成部139からディスプレイ装置11にディスプレイ駆動部111に対する
制御信号と共に出力される。
ディスプレイ装置11は、表示画像生成部139から出力された制御信号にしたがってディスプレイ駆動部111を駆動する。このような動作により、ディスプレイ画面110には表示画像生成部139によって生成された画像が表示される。
表示画像生成部139は、フィッティング表示部141及びウィンドウ操作部143を含んでいる。また、本実施形態では、フィッティング制御部130にウィンドウ間距離判定部137が保存されている。フィッティング表示部141、ウィンドウ操作部143及びウィンドウ間距離判定部137は、本実施形態のマルチウィンドウ表示機能に特有のプログラムである。
図2は、本実施形態の車両整備情報管理システム1においてディスプレイ画面110に表示されるマルチウィンドウ(メインウィンドウ121及びサブウィンドウ123)を示した図である。図示するように、メインウィンドウ121及びサブウィンドウ123は、いずれも長方形形状の外形を有している。サブウィンドウ123はメインウィンドウ121と並んで配置される。なお、メインウィンドウ121及びサブウィンドウ123は、正方形形状の外形を有していてもよい。
メインウィンドウ121は、主に整備情報データベース147に保持される情報(以降、「整備DB情報」と称する場合がある)の入力及び情報の編集を含む作業に係る表示に用いられる。また、サブウィンドウ123は、主にメインウィンドウ121における作業に使用される情報の表示に用いられる一方で、整備DB情報の入力及び編集に係る表示には用いられない。
図2のサブウィンドウ123に示した画面は、車両整備情報管理システム1が起動されたとき最初にディスプレイ画面110に表れる初期画面の一例である。ディスプレイ画面110の初期画面ではメインウィンドウ121及びサブウィンドウ123が同時に表示されている。ただし、車両整備情報管理システム1では、プログラム内のフラグを切替えることによってサブウィンドウ123を表示するか否かをユーザが任意に選択することが可能である。
図2に示した例では、メインウィンドウ121に「顧客」、「入金」、「集計」、「帳票注文」、「分析」、「車両」、「合計請求書」、「促販」及び「申請書」といった閲覧を希望する情報を選択する情報選択ボタン125が表示されている。また、メインウィンドウ121には、車両に関する情報管理や書類作成のための作業画面を表示させるための画面表示ボタン127が表示されている。画面表示ボタン127には、「整備」「車販」「鈑金」といった選択ボタンが表示されている。画面表示ボタン127の右側領域には、選択したボタンに関する作業を選択するためのボタン(作業選択ボタン)が表示される。図2では、画面表示ボタン127のうち「整備」のボタンを選択すると「受付」、「一括処理」及び「入庫一覧表」といった整備に関する情報の管理を行うための作業や「概算見積書」、「作業指示書」、「整備請求書」及び「諸費用請求書」といった車両の整備に関する書類(伝票ともいう)を作成する作業を選択するボタンが表示される。これらの作業選択ボタンを選択すると、作業を行うための作業画面が表示される。また、画面表示ボタン127のうち「車販」や「鈑金」といったボタンを選択すると、「整備」に代わって「車販」や「鈑金」に関する情報管理や書類作成のための作業を選択する作業選択ボタンが表示される。
また、メインウィンドウ121の上部には、ヘッドライン表示部128が表示されている。ヘッドライン表示部128には、自動車に関するニュースを提供する所定のホームページ(以降、「自動車ニュースサイト」と称する場合がある)に表示されているニュース見出しの情報(ヘッドライン情報)が表示される。さらに、メインウィンドウ121には、カレンダー129が表示される。カレンダー129には、例えば現在の月のスケジュールや選択された日のスケジュールの詳細が表示される。
サブウィンドウ123には、顧客情報、車両情報及び整備情報の少なくとも1つが表示される。本実施形態では、サブウィンドウ123上で整備DB情報の編集をすることが制限されている。ユーザは、サブウィンドウ123に表示された情報の中から情報を絞り込む、あるいは表示された情報を選択して関連する情報や情報のさらに詳細な内容をメインウィンドウ121に表示させることができる。
本実施形態の車両整備情報管理システム1では、サブウィンドウ123が「検索モード」、「任意指定モード」、「集計モード」、「照会モード」、「予約モード」、「分析モード」及び「印刷モード」の7つのモードで動作することができる。図2に示したサブウィンドウ123は、「検索モード」の状態の画面である。各モードは、例えばサブウィンドウ123内の上側領域に設けられたモード選択ボタン部に配置されている7つのボタンを押下することで切替えられる。また、メインウィンドウ121に表示された情報に基づいて、自動的にサブウィンドウ123のモードが切替わる場合もある。各モードの詳細は後述する。なお、車両整備情報管理システム1は、初期画面におけるサブウィンドウ123のモードをユーザが任意に設定可能に構成されている。
次に、図2に示したメインウィンドウ121及びサブウィンドウ123に対してマルチウィンドウ表示機能の1つであるフィッティングに係る処理について説明する。マルチウィンドウ機能では、メインウィンドウ121とサブウィンドウ123とを隙間なく表示するフィッティングと、フィッティング後に行われるマルチウィンドウドラッグとが実現される。
<フィッティング>
図3(a)から図3(c)は、本実施形態のフィッティングを説明するための模式図である。なお、図3では、説明の簡単のため、図2に示したメインウィンドウ121及びサブウィンドウ123を簡略化して図示している。
図1に示したウィンドウ間距離判定部137は、メインウィンドウ121とサブウィンドウ123との距離を判定する。フィッティング表示部141は、表示画像生成部139において、ウィンドウ間距離判定部137によって判定されたメインウィンドウ121、サブウィンドウ123間の距離が予め定められた閾値より短くなった場合、メインウィンドウの一辺とこの一辺に平行なサブウィンドウの一辺とが一致するようにメインウィンドウ121とサブウィンドウ123とを表示する動作であるフィッティングを行う。
本実施形態では、ウィンドウ間距離判定部137が、メインウィンドウ121の頂点を基準とする予め定められた範囲内にサブウィンドウ123の一部が入ったときにメインウィンドウ121とサブウィンドウ123との距離が予め定められた閾値より短くなったと判定する。
具体的には、図3(a)に示したように、長方形形状のメインウィンドウ121は、一対の長辺121a、121bと一対の短辺121c、121dを有している。また、サブウィンドウ123は、一対の短辺123a、123bと一対の長辺123c、123dを有している。本実施形態では、図3(b)に示すように、メインウィンドウ121の長辺121aと短辺121dとの交点を中心とする仮想的な正方形aが予め設定されている。正方形aの一辺の長さは、ディスプレイ画面110のピクセルの数によって規定することができる。本実施形態では、正方形aの一辺を例えば40ピクセルに設定した。
ウィンドウ間距離判定部137は、サブウィンドウ123のいずれかの部分が正方形aの範囲内にあるか否かを監視する。そして、サブウィンドウ123の一部が正方形aの範囲内にあることを検出すると、メインウィンドウ121とサブウィンドウ123との距離が閾値より短くなったと判定する。
ウィンドウ間距離判定部137は、メインウィンドウ121とサブウィンドウ123との距離が閾値より短くなったことを表示画像生成部139のフィッティング表示部141に通知する。
このとき、図3(c)に示すように、フィッティング表示部141は、表示画像生成部139にあって、メインウィンドウ121の短辺121dとサブウィンドウ123の長辺123cとが一致するようにメインウィンドウ121とサブウィンドウ123とを表示するフィッティングを行っている。
以上の処理により、本実施形態は、ユーザがメインウィンドウ121とサブウィンドウ123とを並べて表示しようとしていることを自動的に検知する。そして、ユーザがメインウィンドウ121及びサブウィンドウ123の位置を微調整しなくても両者を隙間なく一体的に表示することができる。このため、本実施形態によれば、操作に不慣れなユーザであっても、簡易かつ短時間のうちにメインウィンドウ121及びサブウィンドウ123を間にずれや隙間がないようにディスプレイ画面110上に配置することができる。
さらに、本実施形態のフィッティング表示部141は、メインウィンドウ121の互いに平行な一対の二辺のうちのいずれかにサブウィンドウ123の一辺をフィッティングする。つまり、本実施形態では、メインウィンドウ121の互いに平行な2辺のいずれに対してもサブウィンドウ123をフィッティングすることができる。
サブウィンドウ123をメインウィンドウ121のいずれの辺にフィッティングするかは、次のようにして決定される。すなわち、フィッティング表示部141は、メインウィンドウ121の左右の中心であるメイン中心c1とサブウィンドウ123の左右の中心であるサブ中心c2とを特定する。そして、フィッティング表示部141は、サブ中心c2の位置がメイン中心c1の位置よりも右にあるときにはサブウィンドウ123の左側の一辺123cをメインウィンドウの右側の一辺121dにフィッティングする。一方、サブ中心c2の位置がメイン中心c1の位置よりも左にあるときにはサブウィンドウ123の右側の一辺123dをメインウィンドウ121の左側の一辺121cにフィッティングする。
次に、上述したフィッティングの処理をより具体的に説明する。
図4−1(a)、(b)、図4−2(c)は、メインウィンドウ121のいずれの辺にサブウィンドウ123をフィッティングするかを決定する処理を説明するための図である。本実施形態では、図4−1(a)、(b)及び図4−2(c)のいずれにおいても、x−y座標を示している。x−y座標の中心点oを基準としてx側を「左側」とする。また、x−y座標の中心点oを基準として−x側を「右側」とする。したがって、中心点oは、メインウィンドウ121及びサブウィンドウ123の左右の中心線上にある。メイン中心c1は、メインウィンドウ121の左右の中心を通る直線である。サブ中心c2は、サブウィンドウ123の左右の中心を通る直線である。
サブウィンドウ123がメインウィンドウ121の図3に示した正方形aの範囲内に入った場合、フィッティング表示部141は、サブ中心c2がメイン中心c1の左右いずれの側にあるかを判定する。そして、図4−1(a)のように、サブ中心c2がメイン中心c1の右側にあると判定した場合、フィッティング表示部141は、サブウィンドウ123の長辺123cをメインウィンドウ121の短辺121dにフィッティングする。
また、本実施形態は、メインウィンドウ121の長辺121aと短辺121cとの交点を中心として図3(b)に示した正方形aを予め設定しておくことができる。そして、サブウィンドウ123が長辺121aと短辺121cとの交点を中心とするように設定された正方形aの範囲内に入った場合、フィッティング表示部141は、サブ中心c2がメイン中心c1の左右いずれの側にあるかを判定する。そして、図4−1(b)のように、サブ中心c2がメイン中心c1の右側にあると判定した場合、フィッティング表示部141は、サブウィンドウ123の長辺123dをメインウィンドウ121の短辺121cにフィッティングする。
図4−2(c)は、サブウィンドウ123がメインウィンドウ121の左右のいずれにあるかを判定する処理を説明するための図である。図4−2(c)に示した例では、ポジションp1にあったサブウィンドウ123がポジションp2を通ってポジションp3にドラッグされたものとする。フィッティング表示部141は、ドラッグの過程でメイン中心
c1とサブ中心c2の座標を順次読み込んでいる。そして、フィッティング表示部141は、サブウィンドウ123がポジションp2通過時にサブ中心c2がメイン中心c1と一致したタイミングでサブウィンドウ123がメインウィンドウ121の右側から左側に移動したと判断する。
さらに、サブウィンドウ123が正方形aの範囲内に入る条件を満たすと、フィッティング表示部141は、メインウィンドウ121とサブウィンドウ123との相対的な左右の位置関係に基づいてサブウィンドウ123をメインウィンドウ121にフィッティングする。
このような処理によれば、本実施形態は、メインウィンドウ121に対して左右いずれの方向からもサブウィンドウ123をフィッティングすることができる。このため、本実施形態は、ユーザが自身の利き手や作業環境に応じてディスプレイ画面110を操作しやすいようにメインウィンドウ121及びサブウィンドウを配置することができる。
なお、本実施形態は、上記したように、サブウィンドウ123をメインウィンドウ121の左右いずれか一方にフィッティングする構成に限定されるものではない。例えば、本実施形態によれば、メインウィンドウ121の長辺121aまたは長辺121bの一方にサブウィンドウ123の短辺123bまたは短辺123aをフィッティングすることも可能である。
<マルチウィンドウドラッグ>
次に、本実施形態のマルチウィンドウドラッグについて説明する。マルチウィンドウドラッグは、図1に示した表示画像生成部139のウィンドウ操作部143によって行われる。ウィンドウ操作部143は、フィッティングが行われたメインウィンドウ121に対してドラッグ操作が行われた場合にはフィッティングを維持したままメインウィンドウ121と共にサブウィンドウ123に対してドラッグ操作を行う。一方、ウィンドウ操作部143は、フィッティングが行われたサブウィンドウに対してドラッグ操作が行われた場合には、フィッティングを解除してサブウィンドウ123に対してのみドラッグ操作を行う。このような動作を、本実施形態ではマルチウィンドウドラッグと記す。
具体的には、表示画像生成部139は、ユーザがドラッグの操作を指示すると、この操作の指示を有効としてメインウィンドウ121やサブウィンドウ123が移動されたとき、ドラッグの方向や量に応じてメインウィンドウ121やサブウィンドウ123が移動した状態の表示画像を生成する。このとき、本実施形態では、ウィンドウ操作部143が表示画像生成部139にあってメインウィンドウ121とサブウィンドウ123とがフィッティングされているか否かを判断する。そして、ユーザインターフェース15から入力されるカーソルの座標によりドラッグがメインウィンドウ121上で指示されたかサブウィンドウ123上で指示されたかを判定する。
ウィンドウ操作部143は、メインウィンドウ121上でドラッグが指示されたと判定した場合、この操作を有効としてメインウィンドウ121をドラッグの方向及び量に応じて移動する。また、ウィンドウ操作部143は、メインウィンドウ121の移動と同時に、サブウィンドウ123もメインウィンドウ121と同じ方向及び同じ量だけ移動させる。
一方、ウィンドウ操作部143は、サブウィンドウ123上でドラッグが指示されたと判定した場合、メインウィンドウ121とサブウィンドウ123とのフィッティングを解除する。そして、ウィンドウ操作部143は、サブウィンドウ123だけについてドラッグの指示を有効とし、サブウィンドウ123をドラッグの方向及び量に応じて移動する。
以上の動作により、本実施形態は、フィッティングの後にメインウィンドウ121をドラッグすればフィッティングされたメインウィンドウ121とサブウィンドウ123とを一体的にドラッグすることができる。このため、コンピュータの操作に不慣れなユーザがメインウィンドウ121を移動させたことによって意図せずにサブウィンドウ123とのフィッティングが解除され、再度フィッティングを行う煩雑さを回避できる。
また、以上の動作によれば、サブウィンドウ123上でドラッグを指示することによってメインウィンドウ121とサブウィンドウ123とのフィッティングを必要に応じて解除することができる。このような操作は、メインのディスプレイにサブディスプレイを着脱する物理的な動作と直感的に近いので、コンピュータに不慣れなユーザであっても操作を円滑に行うことができる。
[マルチウィンドウの表示方法、マルチウィンドウ表示プログラム]
図5、図6は、本実施形態による車両整備情報管理システム1におけるマルチウィンドウ表示方法及びマルチウィンドウ表示プログラムを説明するためのフローチャートである。図5は、上記したフィッティングを実行するマルチウィンドウ表示方法を説明している。図6は、マルチウィンドウドラッグを実行するマルチウィンドウ表示方法を説明している。図5及び図6に示したフローチャートは、いずれもコンピュータ上で動作するプログラムによって実現される。
図5に示すように、本実施形態では、先ず、S51において、図1に示した操作判定部145が順次ユーザインターフェース15からカーソルの座標を順次取得する。次に、操作判定部145は、ステップS52において、取得した座標、あるいは連続する座標の軌跡によってユーザによってなされたドラッグやクリック等の操作を判定する処理を実行する。図1に示した表示画像生成部139は、ステップS53において、操作に応じて変化した表示画像を生成する。
図1に示したウィンドウ間距離判定部137は、ステップS54において、生成された画像におけるサブウィンドウ123のメインウィンドウ121に対する距離を判定する。ウィンドウ間距離判定部137がメインウィンドウ121とサブウィンドウ123とが正方形aの範囲内にある(図中に「ウィンドウ間の距離<a」と記す)と判断すると(ステップS54:Yes)、ステップS55において、図1に示したフィッティング表示部141がメインウィンドウ121にサブウィンドウ123をフィッティングする。
フィッティング後、ステップS56において、フィッティング表示部141は、フィッティング表示部141として機能するプログラムにおいてフィッティングがなされていることを示すフラグをONする。また、ステップS54において、サブウィンドウ123が正方形aの範囲外にあると判断されると(ステップS54:No)、フィッティング表示部141は、ステップS57においてフィッティングフラグをOFFさせる。
以上の処理の後、図1に示した表示画像生成部139は、ステップS58において、生成された表示画像をワーキングメモリに展開する。そして、ディスプレイ駆動部111を制御して展開された表示画像をディスプレイ画面110に表示させる。なお、図6に示したフローチャートは、システムのシャットダウンがなされると割込み処理によって終了する。
図6に示したフローチャートは、図6に示したステップS52において実行される操作判定処理を説明するための図である。図1に示した操作判定部145は、ステップS61において、ユーザインターフェース15から入力された情報が特定のタスクを指示するコマンドであるか否か判定する。ステップS61においてコマンドに係る操作がされたと判定された場合(ステップS61:Yes)、図1に示したCPU133は、ステップS62においてコマンドに応じたプログラムに処理を指示する。
操作判定部145は、操作をコマンドの入力でないと判定した場合(ステップS61:No)、ステップS63においてドラッグ操作の指示がなされたか否か判定する。ドラッグ操作の指示であった場合(ステップS63:Yes)、操作判定部145は、ステップS64においてドラッグがメインウィンドウ121上において指示されたか否か判定する。ドラッグ操作がメインウィンドウ121上で行われたと判定されると(ステップS64:Yes)、ウィンドウ操作部143は、ステップS65において、フィッティングフラグのON、OFFを判定する。
フィッティングフラグがONされている場合(ステップS65:Yes)、ウィンドウ操作部143は、ステップS66においてメインウィンドウ121と同時にサブウィンドウ123についてドラッグの指示を有効とするマルチウィンドウドラッグを行う。また、ステップS63においてドラッグ操作が指示された座標がメインウィンドウ121上ではないと判定された場合(ステップS64:No)及びフィッティングフラグがOFFされていると判定された場合(ステップS65:No)、ウィンドウ操作部143は、ドラッグされた対象についてだけをドラッグの指示を有効とする(図中では通常ドラッグ処理と記す)。
さらに、操作判定部145は、ステップS63において、ユーザインターフェース15から入力された指示がドラッグ操作でないと判定した場合(ステップS63:No)、操作判定部145は、ステップS67において文字入力のための操作が指示されたか否か判定する。そして、文字入力の操作が指示されたと判定した場合(ステップS67:Yes)、操作判定部145は、マルチウィンドウ表示プログラムの文字の入力処理を行うプログラムに文字入力が指示されたことを通知する。
操作判定部145の通知により、マルチウィンドウ表示プログラムは、ステップS68において、マルチウィンドウ表示プログラムとして独立して動作する文字入力のプログラムを起動する入力処理を実行する。また、ステップS67において、操作が文字入力を指示するものでもないと判定された場合(ステップS67:No)、操作判定部145は、操作の種別が判定できないとして処理を終了する。このとき、表示画像生成部139は、操作がされていないものとして表示画像の生成に移行する。
なお、以上説明した本実施形態では、マルチウィンドウ表示プログラムが、マルチウィンドウ表示機能の実現に用いられる汎用的なプログラムのシステム画面とは独立したマルチウィンドウの画面を提供する。このため、マルチウィンドウ表示プログラムは、汎用コンピュータのプログラムとは独立して動作する。
このような本実施形態は、マルチウィンドウの処理の実行中にコンピュータのメインプログラムを動作させることができる。また、コンピュータのメイン画面の動作が制限されることがない。このため、本実施形態は、マルチウィンドウの操作中にユーザに係るストレスを軽減することができる。
(メインウィンドウにおける情報閲覧及び作業)
次に、図2に戻って、本実施形態のメインウィンドウ121において閲覧可能な情報及びメインウィンドウ121において実行可能な作業について説明する。車両整備情報管理システム1では、メインウィンドウ121及びサブウィンドウ123を利用した作業を行う際、図1に示した作業制御部170の情報抽出部179は、整備情報データベース147から車両情報や顧客情報、あるいは整備情報を抽出する。また、情報抽出部179は、作業画面データベース149から作業画面の表示に用いられる情報を抽出する。また、情報抽出部179は本体13に配置された設定情報ファイル(不図示)から各種の設定情報を抽出する。表示制御部177は、情報抽出部179によって抽出された整備情報等をメインウィンドウ121に自動的に表示する。
(伝票作成補助機能)
図7から図18を用いて本実施形態による車両整備情報管理システム1における伝票作成補助機能について説明する。伝票作成補助機能は、車両の整備に関する作業や作業に係る料金を含む伝票(見積書、請求書等)の作成を補助する機能である。伝票作成補助機能を有する車両整備情報管理システム1は、整備情報データベース147及び作業画面データベース149に蓄積されている情報のうち伝票作成に適した情報をメインウィンドウ121における作業画面に表示することでユーザによる円滑な伝票作成を補助することができる。このため、車両整備情報管理システム1を用いることで、効率的に伝票作成を行うことができる。以降、車両整備に関する種々の伝票のうち請求書を例にとって、車両整備情報管理システム1における伝票作成補助機能の詳細を説明する。
図7は、請求書を作成する際に最初に設定する受付情報の入力作業用の受付情報画面121jが初期表示されたメインウィンドウ121を例示した図である。受付情報とは、例えば顧客や整備工場における担当者、請求書の送付先に関する情報をいう。図7に示す受付情報画面121jは、例えばユーザが図2に示した初期画面の画面表示ボタン127のうち、「整備請求書」を選択することによってメインウィンドウ121に表示される。画面表示ボタン127のうち「整備請求書」が選択されると、図7に示すようにメインウィンドウ121は、複数のタブ画面を切り替え表示可能なタブ表示状態となる。複数(本例では、11個)のタブ画面は、タブそれぞれの名称が表示されたタブ名称部210において各タブ画面の名称を選択することで切替え表示される。
車両整備情報管理システム1において伝票(ここでは、請求書)を作成する操作の流れの一例としてユーザは、11個のタブ画面のうち、タブ名称部210の左端に表示された「受付情報」タブを選択して受付情報画面121jにおける作業を行う。次にユーザは、タブ名称部210の左から2番目に表示された「車両情報」タブを選択して後述の車両情報画面121kにおける作業を行う。次にユーザは、タブ名称部210の左から3番目に表示された「明細」タブを選択して後述の明細画面121lにおける作業を行う。車両整備情報管理システム1では、このような手順で各タブ画面を表示し、それぞれの画面において伝票に関する情報(伝票情報)を入力する。最後にユーザは、タブ名称部210の右から3番目に表示された「確認」タブを選択して後述の確認画面121mを表示させ、伝票情報の内容を確認して印刷する。以降、受付情報画面121j、車両情報画面121k、明細画面121l及び確認画面121mの順で各画面について説明する。なお、受付情報画面121j、車両情報画面121k、明細画面121l及び確認画面121mの表示中において、ディスプレイ画面110には、メインウィンドウ121と合わせてサブウィンドウ123も表示され得る。しかしながら、図7、図9から図11及び図16から図18においてサブウィンドウ123の図示は省略している。
図7に示すように、受付情報画面121jには、伝票作成に用いる基本情報の入力が可能な基本情報欄211が設けられている。基本情報欄211は、例えば整備の対象となる車両を示す整備車両情報を入力可能な整備車両情報欄211a、伝票の発行日等を含む日付情報を入力可能な日付情報欄211b、伝票の種類や分類の情報を示す伝票種別情報を入力可能な伝票種別情報欄211c、整備の担当者を示す担当者情報を入力可能な担当者情報欄211d及び1工数(例えば、1時間)あたりの工賃を示すレバーレート情報を入力可能なレバーレート情報欄211eを有している。さらに、受付情報画面121jには整備を依頼した顧客の情報を入力可能な顧客情報欄213及び伝票の送付先を入力可能な請求先情報欄215が設けられている。図7に示すように、初期表示時の受付情報画面121jにおいて、基本情報欄211、顧客情報欄213及び請求先情報欄215の入力欄は一部を除いてほぼ空白状態となっている。
ここで、図7に示すメインウィンドウ121の下部に表示された新規ボタン122を押下すると、図8に示す車両・顧客検索ダイアログ画面511が表示される。車両・顧客検索ダイアログ画面511は、例えば車両ナンバーや車名といった車両に関する情報や、顧客を識別する顧客コードや顧客名といった顧客に関する情報を検索条件として車両及び顧客の検索を行うダイアログ画面である。検索条件となる情報の種類は、車両・顧客検索ダイアログ画面511の左側領域に設けられた検索条件選択欄513から選択できる。車両・顧客検索ダイアログ画面511は初期表示時には、検索条件選択欄513に表示された選択ボタンのうち検索条件として車両ナンバーが選択されている。
車両ナンバーが検索条件として選択されている場合、車両・顧客検索ダイアログ画面511には、車両ナンバーを入力するナンバー入力欄515と、ナンバー入力欄515にユーザが入力した車両ナンバーに合致する車両と車両に対応する顧客に関する情報を一覧表示する車両・顧客一覧表示部517とが表示される。ナンバー入力欄515及び車両・顧客一覧表示部517は、初期表示時には空白状態で表示される。
ユーザがキーボードによる文字入力によってナンバー入力欄515に車両ナンバーの下4桁(例えば、「1111」)を入力してエンターキーを押下すると、ユーザが入力した条件に合致する車両及び顧客に関する情報が情報抽出部179によって整備情報データベース147から抽出され、抽出された情報が表示制御部177によって車両・顧客一覧表示部517に一覧表示される。図8に示す例では、車両・顧客一覧表示部517に車両に関する情報として車両ナンバー「新宿 ぬ 1111」及び車名「bB」が表示されるとともに、顧客に関する情報として顧客コード「001021」及び顧客名「A川 B夫」が表示される。図8には、車両・顧客一覧表示部517に1件の情報が表示されているが、車両のナンバーの下4桁は重複し得るため、車両・顧客一覧表示部517には複数件の情報が表示される場合がある。
車両・顧客検索ダイアログ画面511の下部には、確定ボタン519が設けられている。確定ボタン519は、初期表示時においてはユーザの操作を受け付け不可能な無効状態であるが、車両・顧客一覧表示部517に検索条件に合致する車両及び顧客に関する情報が表示されると、ユーザの操作を受け付け可能な有効状態に遷移する。ユーザが車両・顧客一覧表示部517に表示された情報のうち整備の対象となる車両、すなわち伝票作成の対象となる車両をユーザがマウスクリック等の操作で選択し、有効状態の確定ボタン519を押下すると、表示制御部177が車両・顧客検索ダイアログ画面511を閉じるとともに、ユーザに選択された情報を適用した受付情報画面121jを表示する。車両・顧客一覧表示部517に表示された情報が1件であれば、この1件の情報が自動的に選択状態となるため、ユーザは確定ボタン519を押下するだけでよい。
図9は、車両・顧客一覧表示部517においてユーザに選択された車両及び顧客に関する情報が適用された状態の受付情報画面121jを示している。図9に示すように、受付情報画面121jの基本情報欄211、顧客情報欄213及び請求先情報欄215には、車両・顧客検索ダイアログ画面511において選択された車両ナンバー「新宿 ぬ 1111」に対応する車両及び顧客名「A川 B夫」に対応する顧客に関する情報が適用されている。
図10は、タブ名称部210において左から2番目に表示されているタブ名称「車両情報」を選択した場合にメインウィンドウ121に表示される車両情報画面121kを示す図である。車両情報画面121kには、車両・顧客検索ダイアログ画面511(図8参照)の車両・顧客一覧表示部517で選択した車両ナンバー「新宿 ぬ 1111」に対応する車両のより詳細な情報(詳細情報)が表示されている。ここで車両の詳細情報には、例えば車両の型式や車台番号といった情報や走行距離の情報が含まれる。ここで、型式とは、車両の外形や構造、仕様を示す情報であって、車両を識別するための情報をいう。また、車台番号とは個々の車両に割り当てられた固有の番号をいう。
車両情報画面121kには、ユーザが走行距離を入力可能な走行距離入力部221が設けられている。走行距離入力部221は、車両情報画面121kの初期表示時には空白状態である。図10に示す走行距離入力部221は、ユーザが走行距離として「50000」を入力して「50,000km」を表示している状態である。
図11は、タブ名称部210において左から3番目に表示されているタブ名称「明細」を選択した場合に表示される明細画面121lと、明細画面121lの下部に設けられた検索ボタン231を押下することで表示される検索メニューダイアログ画面520を示す図である。図11では、理解を容易にするため、検索メニューダイアログ画面520は明細画面121lの右側に図示されているが、実際には、検索メニューダイアログ画面520は明細画面121lの前面に重なって表示される。明細画面121lには、伝票に記載する車両の整備内容に関する情報を編集するための整備内容編集部(作業情報入力部の一例)230が設けられている。整備内容編集部230については後述する。明細画面121lの初期表示時において、整備内容編集部230は、作業情報が1件もされていない空白状態で表示される。
ユーザがマウス操作によって明細画面121lの下部に設けられた検索ボタン231を押下すると、図8に示す検索メニューダイアログ画面520が表示される。検索メニューダイアログ画面520には、メニュー表示部521が設けられている。メニュー表示部521にはユーザの押下操作を受け付ける8つのメニュー選択画像が表示されている。メニュー表示部521に表示されている各メニュー選択画像を押下することで、車種に応じた整備内容や車両整備における作業、作業に用いる部品等、検索対象の異なる種々の検索メニューに応じたダイアログ画面が表示される。図11では、メニュー表示部521において、「セット検索」、「車種別セット検索」、「作業検索」、「作業メニュー検索」、「作業工数選択」、「部品検索」、「部品メニュー選択」及び「部品価格検索」の8つのメニュー選択画像が表示されている。各メニュー選択画像を押下して表示される各ダイアログ検索した整備内容等に関する情報は、整備内容編集部230に反映することができる。これにより、ユーザが一から伝票の記載内容を入力しなくても、容易に伝票の記載内容を設定することができる。なお、検索メニューダイアログ画面520の下部に設けられた戻るボタン523を押下すると、検索メニューダイアログ画面520が閉じられる。
ここで、メニュー表示部521におけるメニュー選択画像のうち、上から2番目に表示されているメニュー選択画像「車種別セット検索」を押下したことに基づいて表示される車種別セット検索ダイアログ600について、図12から図15を用いて説明する。車種別セット検索ダイアログ600は、車種に応じた整備内容を検索し、検索した整備内容から任意の整備項目を選択することができる。詳しくは後述するが、車種別セット検索ダイアログ600では、車両の型式と走行距離に応じた整備項目を検索し、検索された整備項目から任意の項目をユーザが選択して整備内容編集部230に反映させることができる。
また、詳しい説明は省略するが、メニュー表示部521におけるメニュー選択画像のうち、上から1番目に表示されているメニュー選択画像「セット検索」と表示された画像を押下するとセット検索ダイアログが表示される。セット検索ダイアログでは、「車検」や「一般整備」、「鈑金・塗装」等を含む大分類と、車両のサイズや排気量、整備対象の部品等を含む小分類との組み合わせに応じて整備項目を検索し、検索された整備項目から任意の項目をユーザが選択して整備内容編集部230に反映させることができる。
図12(図12A及び図12B)は、車種別セット検索ダイアログ600の概略構成を示す図である。また、図13は、車種別セット検索ダイアログ600における整備内容の検索及び処理の流れの一例を示す図である。また図14は、作業画面データベース149が有する複数のテーブルの1つである型式対応付けテーブル800の一例を示す図である。また、図15は、型式対応付けテーブル800と同様に作業画面データベース149が有するテーブルの1つである車種別セットテーブル900の一例を示す図である。型式対応付けテーブル800及び車種別セットテーブル900には、車種別セット検索ダイアログ600における整備内容の検索処理に用いられる情報が記憶されている。
まず、図12Aを用いて車種別セット検索ダイアログ600の概略構成を説明する。図12Aに示すように、車種別セット検索ダイアログ600には、整備内容の検索条件を入力するための検索条件入力部610が設けられている。検索条件入力部610は、車両のメーカーの名称を入力可能なメーカー名入力部611と、車種の名称を入力可能な車名入力部613と、車両の型式を入力可能な型式入力部615と、車両の走行距離の値を入力可能な走行距離入力部617と、実施する整備の項目数が異なる3つの整備コースから整備コースを入力可能なコース入力部619とを有する。本実施形態において、検索条件入力部610におけるメーカー名入力部611、車名入力部613、型式入力部615、走行距離入力部617及びコース入力部619の各入力部は、プルダウンメニューから一の値を選択して入力するよう構成されている。
検索条件入力部610の右側領域には、検索車両連携表示部620が設けられている。検索車両連携表示部620には、メーカー名入力部611、車名入力部613及び型式入力部615での入力内容に連携して、入力内容に応じた車両の情報(メーカー名、車種名及び型式)が一覧形式で表示される。
また、検索条件入力部610の下側領域には、検索条件入力部610に入力した検索条件に合致する整備内容示す項目を一覧表示する整備項目表示部630が設けられている。また、整備項目表示部630の右上領域には、全選択ボタン631及び全解除ボタン633が設けられている。
さらに、整備項目表示部630の右側領域には、整備項目表示部630に表示された整備項目セットに含まれる所定数の整備項目のうちユーザが選択した整備項目を表示するための選択整備項目表示部640が設けられている。また、選択整備項目表示部640の右上領域には、クリアボタン641が設けられている。さらに、選択整備項目表示部640下側には、確定ボタン601と戻るボタン603とが設けられている。また、図12Bは、整備項目表示部630から選択された整備項目が選択整備項目表示部640に表示されている状態を示している。
次に、車種別セット検索ダイアログ600における整備内容の検索及び検索された整備内容の選択方法の流れの一例について図12、図14及び図15を参照しつつ図13を用いて説明する。
(ステップS31)
ステップS31においてユーザは、検索条件入力部610において、メーカー名入力部611に車両のメーカー名を入力する。具体的には、ユーザは、メーカー名入力部611において情報抽出部179が作業画面データベース149から抽出した所定数のメーカー名が表示されたプルダウンメニューから一のメーカー名を選択する。これにより、検索条件の1つであるメーカー名がメーカー名入力部611に入力される。またこのとき、検索車両連携表示部620には、ユーザがメーカー名入力部611に入力したメーカー名に応じた車両の車種名及び型式が一覧表示される。具体的には、メーカー名入力部611に車両のメーカー名が入力されると、情報抽出部179は、ユーザがメーカー名入力部611に入力したメーカー名に応じた車両の車種名及び型式の情報を作業画面データベース149から抽出して表示制御部177に受け渡す。表示制御部177は、受け渡された情報を検索車両連携表示部620に表示する。
(ステップS32)
ステップS32においてユーザは、車名入力部613に車種名を入力する。ユーザは、車名入力部613において情報抽出部179が作業画面データベース149から抽出した所定数の車種名が表示されたプルダウンメニューから一の車種名を選択する。これにより、検索条件の1つである車種名が車名入力部613に入力される。図12Aは、車名入力部613に車種名「bB」が入力された状態を示している。ここで、プルダウンメニューに表示される車名は、ステップS31においてユーザがメーカー名入力部611に入力したメーカー名に応じて情報抽出部179が作業画面データベースから抽出した車名である。したがって、メーカー名入力部611にメーカー名が入力されていない場合は、車名入力部613のプルダウンメニューには車種名は表示されない。またこのとき、検索車両連携表示部620には、ステップS31においてメーカー名入力部611にメーカー名が入力された際に表示された情報のうち、ステップS32において入力された車種名に応じた情報が表示される。このように、検索車両連携表示部620の表示内容は、検索条件入力部610の入力内容と連携している。
(ステップS33)
ステップS33においてユーザは、型式入力部615において車両の型式を入力する。ユーザは、型式入力部615において情報抽出部179が作業画面データベース149から抽出した所定数の型式が表示されたプルダウンメニューから一の型式を選択する。これにより、検索条件の1つである型式が型式入力部615に入力される。図12Aは、型式入力部615に型式「NCP30」が入力された状態を示している。ここで、プルダウンメニューに表示される型式は、ステップS31においてユーザがメーカー名入力部611に入力したメーカー及びステップS32においてユーザが車名入力部613に入力した車名に基づいて情報抽出部179が作業画面データベース149における型式対応付けテーブル800から抽出した型式である。したがって、検索条件入力部610にメーカー及び車名が入力されていない場合は、型式入力部615のプルダウンメニューには型式は表示されない。またこのとき、検索車両連携表示部620は、ステップS32において車名入力部613にメーカー名が入力された際に表示された情報のうち、ステップS33において入力された型式に応じた情報が表示される。ここで、型式対応付けテーブル800の一例について図14を用いて説明する。
図14は、型式対応付けテーブル800に記憶されている情報の一部を抜粋して示す図である。図14に示すように、型式対応付けテーブル800は、「メーカー名」列、「車種名」列及び「型式」列の3列で構成されている。「メーカー名」列には型式に対応する車両を製造したメーカーの名称が記憶され、「車種名」列には型式に対応する車種の名称が記憶され、「型式」列には車両を識別するための型式が記憶されている。各行のデータは、メーカー名及び車種名と型式とを対応付けるデータになっている。車両には、車種名が同一であっても外形や内部構造の仕様の違いに応じて異なる型式が割り当てられる。このため、1つのメーカー名(例えば、B社)と車種名(例えば、bB)に、複数の異なる型式(例えば、「NCP30」と「NCP31」等)が対応付けられている。
このように、図14に示す型式対応付けテーブル800には、所定数(例えば、6つ)の型式(車両識別情報の一例)と対応づけてメーカー名及び車種名を含む情報(車両概要情報)が記憶されている。これにより、本実施形態による車両整備情報管理システム1では、ユーザが検索条件入力部610において入力したメーカー及び車種名に対応する所定数の型式を情報抽出部179が型式対応付けテーブル800から抽出し、表示制御部177が型式入力部615のプルダウンメニューに表示することができる。これにより、型式入力部(指定部の一例)615は、メーカー名入力部611(車両概要情報入力部の一例)及び車名入力部(車両概要情報入力部の一例)613に入力された車両概要情報に対応する型式の中から一の型式をユーザが指定可能に構成されている。このため、ユーザは、メーカー名及び車名に基づいて絞り込まれて型式入力部615のプルダウンメニューに表示された型式の中から整備対象となる車両の型式を選択するだけで、容易に型式を入力することができる。また、型式対応付けテーブル800は、少なくとも型式と、型式に対応するメーカー名及び車種名の情報が記憶されていればよい。したがって、メーカー名及び車種名以外にも、型式と対応づいた情報が記憶されていてもよい。なお、車種別セット検索ダイアログ600の検索車両連携表示部620には、例えば情報抽出部179が型式対応付けテーブル800から抽出した情報が表示される。
(ステップS34)
図13に戻って、ステップS34においてユーザは、走行距離入力部617において車両の走行距離を入力する。走行距離入力部617のプルダウンメニューには、車両整備情報管理システム1において予め登録されている複数の走行距離情報が表示される。走行距離情報は、走行距離の範囲を示す情報である。車両整備情報管理システム1には、例えば「〜3万km」、「3万km〜5万km」、「5万km〜7万km」、「7万km〜9万km」、「9万km〜10万km」及び「10万km〜」の6種類の走行距離情報が予め登録されている。6種類の走行距離情報において、例えば、「〜3万km」は、0km以上且つ3万km以下の範囲を示す。また、例えば「3万km〜5万km」は、3万km超え且つ5万km以下の範囲を示す。このように、6種類の走行距離情報において範囲の始めを示す値は走行距離の範囲がその値を超過した値から始まる範囲であることを示し、範囲の終わりを示す値は走行距離の範囲がその値以下までの範囲であることを示す。ユーザは、走行距離入力部617において、6種類の走行距離情報が表示されたプルダウンメニューから整備対象の車両の走行距離が含まれる一の走行距離情報を選択する。これにより、整備内容の検索条件の1つである走行距離情報が走行距離入力部617に入力される。図12Aは、走行距離入力部617に走行距離情報「3万km〜5万km」が入力された状態を示している。
(ステップS35)
ステップS35においてユーザは、コース入力部619において整備コースを入力する。コース入力部619のプルダウンメニューには、車両整備情報管理システム1において予め登録されている複数の整備コースが表示される。本例では、車両整備情報管理システム1には、例えば「スタンダード」、「デラックス」、「ウルトラ」の3種類の走行距離情報が予め登録されている。整備コース「スタンダード」は標準的な整備を実施するための整備コースであって、3種類のうち最も項目数の少ない整備を実施するコースである。整備コース「デラックス」は「スタンダード」よりも入念な整備を実施するコースである。なお、整備コース「デラックス」には、「スタンダード」における整備項目が含まれる。また、整備コース「ウルトラ」は「デラックス」よりもさらに入念な整備を実施するコースである。なお、整備コース「ウルトラ」には、「デラックス」における整備項目が含まれる。ユーザは、コース入力部619において、3種類の走行距離情報が表示されたプルダウンメニューから一の整備コースを選択する。これにより、整備内容の検索条件の1つである整備コースがコース入力部619に入力される。図12Aは、コース入力部619に整備コース「スタンダード」が入力された状態を示している。なお、車種別セット検索ダイアログ600では、少なくとも車両の型式と走行距離に応じた整備内容が検索可能であればよい。このため、車種別セット検索ダイアログ600には、コース入力部619が設けられていなくてもよい。
本例では、車両・顧客検索ダイアログ画面511(図8参照)において予め整備対象の車両(メーカー名:B社、車名:bB、型式:NCP30)が選択されている。また、車両情報画面121k(図10参照)において走行距離入力部221に走行距離として「50,000km」が入力されている。このため、車種別セット検索ダイアログ600の初期表示時において、メーカー名入力部611には車両・顧客検索ダイアログ画面511で選択された車両のメーカー名「B社」が入力され、車名入力部613には同じく選択された車両の名称「bB」が入力され、型式入力部615には「NCP30」が入力され、走行距離入力部617には「3万km〜5万km」が入力されている。また、車両情報管理システム1では、整備コースの初期値を設定情報ファイルに設定可能である。本例では、設定情報ファイルにおいて整備コースの初期値が「スタンダード」に設定されていることに基づいて、車種別セット検索ダイアログ600の初期表示時にコース入力部619において整備コース「スタンダード」が入力されている。
(ステップS36)
図13に戻って、ステップS36において表示制御部177は、情報抽出部179が作業画面データベースから抽出した検索条件入力部610の入力内容に合致する整備項目を整備項目表示部630に表示する。まず、情報抽出部179は、ステップS31からステップS35においてユーザが検索条件入力部610に入力した検索条件に対応する整備内容を作業画面データベース149の車種別セットテーブル900から抽出する。図12Aに示す例では、情報抽出部179は、型式「NCP30」、走行距離「3万km〜5万km」及び整備コース「スタンダード」という条件に対応する整備内容を車種別セットテーブル900から抽出する。
ここで、作業画面データベース149における車種別セットテーブル900の一例について図15を用いて説明する。図15に示すように、車種別セットテーブルは、「型式」列、「走行距離」列、「コース」列、「整備項目」列、「工数」列、「技術料」列、「部品数量」列及び「部品単価」列の6列で構成されている。
車種別セットテーブル900において「型式」列には車両の型式が記憶されている。車種別セットテーブル900に含まれる型式は、型式対応付けテーブル800に記憶されている型式に含まれる型式である。また、「走行距離」列には車両の走行距離の範囲を示す走行距離情報が記憶される。この走行距離情報は、走行距離入力部617のプルダウンメニューに表示される6種類の走行距離情報と同等の情報である。すなわち、「走行距離」列に記憶される値は、「〜3万km」、「3万km〜5万km」、「5万km〜7万km」、「7万km〜9万km」、「9万km〜10万km」及び「10万km〜」の6種類の走行距離情報を示す値である。また、「コース」列には、整備コースを示す値が記憶される。整備コースを示す値は、コース入力部619のプルダウンメニューに表示される3種類の整備コースと同等の情報である。すなわち、「コース」列に記憶される値は、「スタンダード」、「デラックス」、「ウルトラ」の3種類の整備コースを示す値である。また、「整備項目」列には、車両の整備内容を示す整備項目の値が記憶される。整備項目には、車両整備における作業を示す項目と、作業に用いられる部品(オイル等の消費物も含む)を示す項目とが含まれる。
また、「工数」列には、整備項目のうち作業を示す項目に対応する工数が記憶される。「工数」列において、「1」は「1時間」を示す。また、「技術料」列には、整備項目のうち作業を示す項目に対応する1工数あたりの技術料が記憶される。また、「部品数量」列には、整備作業に用いられる車両部品(消費物を含む)の数量が記憶される。また、「部品単価」列には、作業に用いる部品の単価が記憶される。なお、本実施形態において車種別セットテーブル900に記憶されているデータは、車両整備情報管理システム1の提供側から管理側に対して提供されたデータである。整備作業の工数や技術料、部品数量、部品単価は、各整備工場や市場の状況等によって異なる場合がある。このため、車両整備情報管理システム1の提供側から管理側に最初に提供された状態(デフォルト状態)での車種別セットテーブル900において、「工数」列、「技術料」、「部品数量」列及び「部品単価」列には、値が記憶されていない場合がある。
ここで、車種別セットテーブル900に記憶されている情報の対応関係を説明する。車種別セットテーブル900には、1種類の型式の値に対応して6種類の走行距離情報が対応付けられている。また、6種類の走行距離情報のそれぞれに対して、3種類の整備コースが対応付けられている。さらに、3種類の整備コースのそれぞれに所定数の整備項目(整備項目セット)が対応付けられている。したがって、車種別セットテーブル900には、1種類の型式に対して18種類(=走行距離6種類×整備コース3種類)の整備項目セットが対応付けられている。図15には、車種別セットテーブル900に記憶されている整備項目セットのうち、型式列の値「NCP30」、走行距離列の値「3万〜5万km」、コース列の値「スタンダード」に対応し、19個の整備項目(整備項目列の値)を含む整備項目セットの一例が図示されている。
車種別セット検索ダイアログ600にコース入力部619が設けられていない場合は、車種別セットテーブル900にコース列が設けられていなくてもよい。また、コース列、工数列、技術料列、部品数量列及び部品単価列は、別のテーブルに設けられていてもよい。すなわち、車種別セットテーブル900は、少なくとも型式列、走行距離列、整備項目列で構成されていればよい。
このように、作業画面データベース149には、少なくとも車両の型式、車両の走行距離を示す走行距離情報及び、車両の型式及び該走行距離情報に対応付けられ車両の整備内容を示す所定数の整備項目を含む整備項目セット(整備項目情報の一例)が記憶されている。
情報抽出部179は、車両の型式及び走行距離情報に対応する整備項目セットを作業画面データベース149から抽出すると、抽出した整備項目セットに含まれる整備項目を表示制御部177に受け渡す。本例では、情報抽出部179は、検索条件入力部610においてユーザが入力した型式「NCP30」と走行距離情報「3万km〜5万km」)に対応し、さらに整備コース「スタンダード」に該当する整備項目セットと、この整備項目セットに含まれる各整備項目に対応する「技術料」列、「部品数量」列及び「部品単価」列の値を車種別セットテーブル900から抽出し、抽出した整備項目を表示制御部177に受け渡す。
こうして表示制御部177は、検索条件入力部610の入力内容に合致する整備項目を整備項目表示部630に表示する。すなわち、表示制御部177は、情報抽出部179が抽出した整備項目セットに含まれる整備項目を図12Aに示す整備項目表示部630に表示する。整備項目表示部630は、「整備内容」、「技術料」、「部品数量」及び「部品単価」の4つの項目に大別される。「整備内容」欄には、情報抽出部179が車種別セットテーブル900から抽出した整備項目セットに含まれる整備項目が一覧形式で表示される。また、「技術料」欄、「部品数量」欄、「部品単価」欄には、車種別セットテーブル900において各整備項目に対応する「技術料」列、「部品数量」列及び「部品単価」列の値が表示される。このように、整備項目表示部630には、検索条件入力部610においてユーザが入力した型式(例えば「NCP30」)と走行距離情報(例えば「3万km〜5万km」)に対応づけられた整備項目(整備内容を示す項目)が車種別セットテーブル900から抽出されて表示される。
車両の整備内容は、車種名が同一の車両であっても型式の違いに応じて異なる場合がある。また、整備内容は、走行距離の長短によっても異なる。しかしながら、整備作業の経験が浅い整備担当者や、整備作業の担当者ではない整備工場の従業員(例えば、事務担当者等)は、顧客からの問い合わせ等に対して、整備対象の車両の型式と走行距離とを考慮した上で適切な整備内容を提案することは困難である。このため、経験豊富な整備作業担当者が提案する整備内容とそれ以外の従業員が提案する整備内容とが大きく異なってしまう場合がある。
本実施形態による車両整備情報管理システム1における車種別セットテーブル900では、同じ型式に対して複数種類(本例では6種類)の走行距離情報が対応づいている。さらに、型式と一の走行距離情報との組み合わせに対してそれぞれ所定数の整備項目情報が対応付けられている。これにより、車種別セット検索ダイアログ600による検索によって、整備対象の車両の条件に見合った整備内容すなわち、型式と走行距離とを考慮した整備内容を顧客に提案することができる。また、型式及び一の走行距離情報の組み合わせと車種別セットテーブル900における整備項目情報とは、数々の整備工場における整備実績や経験豊富な整備担当者等の経験則に基づいて対応付けられている。このため、整備作業の経験が浅いユーザや、整備作業の担当者ではないユーザであっても、整備項目表示部630に表示された整備項目を参照することで、整備作業の経験が長く専門知識を有する整備作業担当者と同等の整備内容を顧客に提案することができる。
なお、本例では、車種別セットテーブル900において型式「NCP30」、走行距離「3万km〜5万km」に対応する整備項目の値に紐つく「技術料」列及び「部品単価」列にデータが記憶されていない。このため、整備項目表示部630における「技術料」欄、「部品単価」欄は空白状態となっている。
(ステップS37)
ステップS37において操作判定部145は、整備項目表示部630においてユーザが整備項目を選択したか否かを判定する。ここで、整備項目表示部630における整備項目の選択について、図12Bを用いて説明する。整備項目表示部630は、一覧形式で表示された整備項目を選択可能に構成されている。図12Bは、整備項目表示部630においてユーザが「整備内容」欄に表示された整備項目のうち、9つの項目を選択した状態を示している。より具体的には、図12Bは、ユーザが「整備内容」欄に表示された整備項目のうち「車検整備(24か月法定点検)「日常点検項目の点検」、「ブレーキ給油、清掃」、「エンジンオイル交換」、「オイルエレメント交換」、「ワイパーブレード交換」、「ブレーキオイル」、「エンジンオイル」、「オイルエレメント」の順で9つの整備項目を選択した状態を示している。
整備項目表示部630において「整備内容」欄の左側、すなわち左端の列は、「整備内容」欄においてユーザが各整備項目を選択した順番(選択順)が表示される選択順欄である。このように、整備項目表示部630は、「整備内容」欄においてユーザが各整備項目を1つずつ選択することが可能に構成されている。また、「整備内容」欄に表示された整備項目は、全選択ボタン631を押下することにより、表示中の全ての整備項目が選択された状態である全選択状態とすることができる。また、全解除ボタン633を押下すると、整備項目表示部630における整備項目の選択状態を解除することができる。選択状態が解除されると、選択順欄に表示された選択順もクリアされる。
操作判定部145は、ステップS37において整備項目表示部630に表示された整備項目が選択されたと判定すると、ステップS38の処理に移る。一方、操作判定部145は、整備項目表示部630において整備項目が選択されていないと判定すると、ステップS43の処理に移る。
(ステップS38)
ステップS38において、表示制御部177は、整備項目表示部630において選択された整備項目を選択整備項目表示部640に表示する。選択整備項目表示部640には、整備項目が整備項目表示部630において選択された順に表示される。図12Bは、選択整備項目表示部640に9つの整備項目が選択された順(選択順欄の番号の昇順)で表示されている状態を示している。選択整備項目表示部640の右上には、クリアボタン641が設けられている。クリアボタン641を押下することにより、選択整備項目表示部640に表示された整備項目はクリアされる。また、選択整備項目表示部640に表示された整備項目は、上述した全解除ボタン633が押下された場合もクリアされる。
(ステップS39)
ステップS39において表示制御部177は、確定ボタン601がユーザの操作(マウスクリック)を受け付けない無効状態であるか否かを判定する。表示制御部177は、確定ボタン601が無効状態であると判定すると、ステップS40の処理に移る。一方、表示制御部177は、確定ボタンがユーザの操作を受け付ける有効状態であると判定すると、ステップS41の処理に移る。
(ステップS40)
ステップS40において表示制御部177は、確定ボタン601を有効状態に設定してステップS41の処理に移る。このように、確定ボタン601は、整備項目表示部630において整備項目が選択されたと判定され(ステップS37のYES)、選択整備項目表示部640に整備項目が表示された場合に、ユーザの操作を受け付ける有効状態となる。
(ステップS41)
ステップS41において操作判定部145は、確定ボタン601が押下(マウスクリック)されたか否かを判定する。操作判定部145は、確定ボタン601が押下されたと判定すると、表示制御部177に確定ボタン601が押下されたことを通知し、表示制御部177はステップS42の処理を実行する。一方、操作判定部145は、確定ボタン601が押下されていないと判定すると、ステップS43の処理に移る。
(ステップS42)
ステップS42において、表示制御部177は、選択整備項目表示部640に表示されている整備項目を明細画面121lの整備内容編集部230に反映し、車種別セット検索ダイアログ600を閉じる。これにより、ユーザは車種別セット検索ダイアログ600での検索及び選択処理を終了して、明細画面121lでの作業に戻る。
(ステップS43)
ステップS43において、操作判定部145は、戻るボタン603が押下(マウスクリック)されたか否かを判定する。操作判定部145は、戻るボタン603が押下されたと判定すると、表示制御部177に戻るボタン603が押下されたことを通知し、表示制御部177はステップS44の処理を実行する。一方、操作判定部145は、戻るボタン603が押下されていないと判定すると、ステップS37の処理に戻る。
(ステップS44)
ステップS44において、表示制御部177は、車種別セット検索ダイアログ600を閉じて検索メニューダイアログ画面520(図11参照)を表示する。これにより、ユーザは車種別セット検索ダイアログ600での検索及び選択処理を終了して、検索メニューダイアログ画面520での検索メニューの選択作業に戻る。
次に、明細画面121lにおける整備内容に関する作業情報の入力について図16及び図17を用いて説明する。ここで、作業情報は、車両の整備作業の工数及び車両の整備作業に係る料金を含む情報をいう。
図16は、選択整備項目表示部640に表示されていた整備項目が整備内容編集部230に反映された状態を示している。ここで、整備内容編集部230について説明する。整備内容編集部230は、伝票に記載する車両の整備内容に関する情報を表示するだけでなく、ユーザによる入力操作を受け付けることが可能な構成になっている。整備内容編集部230は、「行」、「作業」、「部品」、「名称」、「工数」、「技術料」、「数量」、「単位」、「部品単価」及び「部品小計」の10項目に大別されている。
「行」欄には、一覧表示形式で構成されている整備内容編集部230の各行の番号が表示される。「行」欄は、ユーザの入力操作を受け付けない。また、「作業」欄には、整備項目のうち作業を示す項目(作業項目)ごとに割り当てられた作業コードが表示、入力可能である。また、「部品」欄には、整備項目のうち作業に用いられる部品を示す項目(部品項目)ごとに割り当てられた部品コードが表示、入力可能である。また、「名称」欄には整備項目が表示、入力可能である。本例では、選択整備項目表示部640に表示されていた9つの整備項目が表示されている。
また、「工数」欄には、情報抽出部179によって車種別セットテーブル900(図15参照)の「工数」列から抽出された工数であって、作業項目を示す「整備項目」列の値と対応付けて記憶されている工数が表示制御部177によって表示される。ただし、上述のように、車種別セットテーブル900には「工数」列において工数の値が記憶されていない場合がある。この場合、「工数」欄には、作業画面データベース149から抽出された標準工数が表示される。例えば、本実施形態による車両整備情報管理システム1では、作業画面データベース149に、各整備項目と対応付けて「社団法人 日本整備振興会連合会」が規定した標準工数が記憶されている。車種別セットテーブル900に工数が記憶されていない場合、情報抽出部179は、整備内容編集部230に選択整備項目表示部640に表示されていた整備項目を反映する際に、作業画面データベース149から各整備項目に対応する標準工数を抽出して、表示制御部177に受け渡す。これにより、表示制御部177によって「工数」欄に標準工数が表示される。ただし、作業画面データベース149において標準工数が対応付けられていない整備項目も存在する。本例では、6行目の名称欄に表示された「ワイパーブレード交換」に対応する標準工数が作業画面データベース149に存在しないため、6行目の「工数」欄は、空白状態となっている。
また、「技術料」欄には、情報抽出部179によって車種別セットテーブル900(図15参照)の「技術料」列から抽出された技術料であって、作業項目を示す「整備項目」列の値と対応付けて記憶されている技術料が表示される。ただし、上述のように、車種別セットテーブル900には「技術料」列において技術料が記憶されていない場合がある。この場合、「技術料」欄には、「工数」欄に表示された工数に1時間あたりのレバーレートを乗算した値が技術料として表示される。レバーレートは、整備工場が独自に設定している1時間あたりの工賃を示している。図16では、レバーレートを6,000円として算出した技術料が「技術料」欄に表示されている例を示している。例えば、1行目の「技術料」欄には、「12,600(円)」(=レバーレート「6,0000(円)」×1行目の「工数」欄の工数「2.10」)が表示されている。これにより、「名称」欄1行目の整備項目「車検整備(24か月法定点検)」の技術料は、12,600円となる。本実施形態による車両整備情報管理システム1において、技術料の算出に用いるレバーレートは、受付情報画面121j(図7参照)のレバーレート情報欄211eにおける「一般レバーレート」に入力された値が用いられる。
また、「数量」欄には、情報抽出部179によって車種別セットテーブル900(図15参照)の「部品数量」列から抽出された部品数量であって、部品項目を示す「整備項目」列の値と対応付けて記憶されている部品数量が表示される。図16では、例えば車種別セットテーブル900において部品項目である「ブレーキオイル」に対応付けて記憶されている部品数量「0.50」が、7行目の「部品数量」欄に部品項目「ブレーキオイル」と対応付けて表示されている。ただし、「名称」欄に表示されている部品項目に対応する部品数量が車種別セットテーブル900の「部品数量」列に記憶されていない場合は、「数量」欄は空白状態で表示される。
また、「単位」欄には、部品項目に対応する単位(リットル、個等)が表示される。「単位」欄に表示される単位は、情報抽出部179が、部品コードに対応づけられ単位を作業画面データベース149から抽出した値である。また、例えば車種別セットテーブル900に「単位」列が設けられ、選択整備項目表示部640に表示されていた整備項目が整備内容編集部230に反映される際に、情報抽出部179が「単位」列に記憶されている単位を抽出してもよい。
また、「部品単価」欄には、情報抽出部179によって車種別セットテーブル900(図15参照)の「部品単価」列から抽出された部品単価であって、部品項目を示す「整備項目」列の値と対応付けて記憶されている部品単価が表示される。本例の車種別セットテーブル900には、部品項目「オイルエレメント」に対応する「部品単価」列には、「1050」が記憶されているが、部品項目を示す「整備項目」列の値「ブレーキオイル」及び「エンジンオイル」に対応する「部品単価」列には、値が記憶されていない。このため、図16に示すように、部品項目「ブレーキオイル」及び「エンジンオイル」に対応する「部品単価」欄は空白状態で表示され、部品項目「オイルエレメント」に対応する。「部品単価」欄には、車種別セットテーブル900に記憶されている値(1050)が表示されている。
また、「部品小計」欄には、「部品単価」欄の値と「数量」欄の値とを乗算して算出された値が表示される。図16では、「部品小計」欄の9行目において部品小計「1,050」=(部品単価「1,050(円)」×数量「1」)が表示されている。
このように、選択整備項目表示部640に表示されていた整備項目が整備内容編集部230に反映される際に、情報抽出部179は反映される整備項目と対応付けられた情報を車種別セットテーブル900が含まれる作業画面データベース149等から抽出し、表示制御部177は抽出された情報を整備項目と対応付けて整備内容編集部230に表示する。これにより、コンピュータの操作に不慣れなユーザであっても、伝票(例えば、請求書)に記載する内容を一から入力する場合に比べ、速やか且つ容易に伝票の記載内容を設定することができる。また、車両整備の専門知識が浅いユーザであっても、車両整備の専門知識が豊富なユーザと同等の伝票を作成することができる。
上述したように、本実施形態による車両整備情報管理システム1において整備内容編集部230は、整備内容に関する作業の工数及び整備内容に関する作業に係る料金(技術料、部品単価)を含む作業情報をユーザが入力可能に構成されている。したがって、ユーザは、選択整備項目表示部640に表示されていた整備項目が整備内容編集部230に反映されると、不足している情報の入力や、反映された情報の修正を行うことができる。図17は、図16に示す整備内容編集部230において不足している情報がユーザによって入力された状態を示している。
図17に示す整備内容編集部230では、「工数」欄の6行目に作業項目「ワイパーブレード交換」と対応する工数として「0.50」が入力され、「技術料」欄に「3,000」=(レバーレート「6,0000(円)」×工数「0.5」)が入力されている。また、「部品単価」欄の7行目に、部品項目「ブレーキオイル」に対応する部品単価として「2,000」が入力され、「部品小計」欄の7行目に「1,000」(=部品単価「2,000」×数量「0.50」)が入力されている。また、「部品単価」欄の8行目に、部品項目「エンジンオイル」に対応する部品単価として「900」が入力され、「部品小計」欄の8行目に「3,600」(=部品単価「900」×数量「4」)が入力されている。
このように、本実施形態による車両整備情報管理システム1において整備内容編集部230は、ユーザの入力操作を受け付けるように構成されている。このため、車種別セットテーブル900等に記憶された情報を利用しつつ、伝票作成時の状況(部品の価格の変動や、一時的な技術料の変更等)に応じた内容の情報を反映した伝票を作成することができる。
図18は、タブ名称部210において右から3番目に表示されているタブ名称「確認」を選択した場合に表示される画面であって、車両整備に関する伝票を表示する確認画面(伝票表示部の一例)121mの一例を示す図である。確認画面121mは、明細画面121lで入力された情報を反映した伝票の内容及び印刷レイアウトを確認するための画面である。図18に示すように、確認画面121mには、図17に示す整備内容編集部230に入力された内容を反映した伝票3が表示されている。このため、伝票3には、選択整備項目表示部640(図12B参照)に表示された整備項目とユーザが整備内容編集部230に入力した作業情報とが含まれ得る。本例において伝票3は、整備請求書である。
伝票3には、顧客情報330a、伝票名331、事業所情報332a、請求金額335が表示されている。顧客情報330aには、顧客の氏名(顧客が組織であれば組織名)や顧客の住所、連絡先(電話番号、FAX番号等)が表示されている。図18では、顧客情報330aとして「A川 B夫 様」の情報が印刷されている。また、伝票名331には伝票の名称(図18では「請求書」)が表示されている。事業所情報332aには、伝票を発行する事業所の名称や住所が印刷されている。図18では、事業所情報332aとして「○×自動車整備工場」の情報が表示されている。
また、整備項目費用欄333には、整備内容編集部230(図17参照)に入力された情報が反映されている。整備項目費用欄333の「作業内容/使用部品」欄には、整備内容編集部230の「名称」欄の各行の整備項目(本例では9個)が表示されている。また、整備項目費用欄333の「作業工賃」欄には、整備内容編集部230の「技術料」欄の各行の技術料の値が表示されている。また、整備項目費用欄333の「数量」欄には、整備内容編集部230の「数量」欄の値が表示されている。また、整備項目費用欄333の「部品代」欄には、整備内容編集部230の「部品小計」欄の値が表示されている。また、請求金額335には、顧客に提示する請求金額として整備項目費用欄333の作業工賃の合計と部品代の合計を合算した金額(整備金額)に消費税を加算した金額が表示されている。
確認画面121mの下部には、印刷ボタン201が設けられている。ユーザが伝票3の表示内容を確認し、印刷ボタン201を押下すると車両整備情報管理システム1に接続された印刷機(不図示)から伝票3が出力される。なお、図18に示す伝票3の印刷レイアウトは一例であって、伝票3の印刷レイアウトはこれに限られない。確認画面121mの上部には、印刷レイアウト選択部203が設けられている。印刷レイアウト選択部203では、種々の印刷レイアウト(例えば、縦向きレイアウトや横向きレイアウト等)を選択することができる。確認画面121mに表示される伝票3には、印刷レイアウト選択部203で選択された印刷レイアウトが適用される。これにより、ユーザは伝票3を印刷しなくても、伝票3に適用される印刷レイアウトを確認することができる。なお、図18に示す伝票3には、横向きレイアウトが適用されている。
(宛名印刷機能)
次に、本実施形態による車両整備情報管理システム1における宛名印刷機能について、図18を参照しつつ図19を用いて説明する図19(a)は、図18に示す伝票3の裏面側を示す図である。また、図19(b)は三つ折りされた状態の伝票3の裏面側を示す図であり、図19(c)は図19(b)に示す三つ折りされた状態の伝票3が封入された窓付き封筒5を示す図である。
従来、伝票のレイアウトとしては縦向きのものが多かった。しかし、最近では情報の視認性やデザイン性の向上等の理由により横向きレイアウトの伝票も増えている。特に自動車関連の伝票は、費用の分類が手数料や税金など多岐に亘るため、整備項目費用欄333のように整備項目ごとに分類された費用を明細情報とは別に表記できる横向きレイアウトに適している。しかしながら、横向きレイアウトの伝票では、顧客情報330aの位置が一般的な窓付き封筒の窓の位置と一致しないという課題があった。本実施形態による車両整備情報管理システム1では、横向きレイアウトの伝票3の裏面側において窓付き封筒の窓に一致する位置に、縦向きレイアウトで顧客情報(顧客名、顧客住所)を印刷する。これにより、横向きレイアウトの伝票においても窓付き封筒を利用可能となる。
具体的には、図19(a)に示すように、伝票3の裏面3bには縦向きレイアウトによって顧客情報330b、整備事業所メッセージ381、自由イメージ383、及び整備事業所情報332bが印刷されている。本実施形態による車両整備情報管理システム1は、横向きレイアウトの伝票3が印刷される際には、印刷選択ダイアログ(不図示)を表示する。ユーザは、この印刷選択ダイアログにおいて、裏面3bに縦向きレイアウトによる顧客情報330b、整備事業所メッセージ381、自由イメージ383、及び整備事業所情報332b(以下、これらの情報を総称して「裏面縦向き印刷情報」と称する場合がある)を印刷するか否かを選択することができる。
顧客情報(宛先情報の一例)330bには、図18に示す伝票3の表面に印刷されている顧客情報330aと同内容の顧客氏名(本例では、「A川 B夫 様」)及び顧客住所が印刷されている。ただし、各顧客情報の印刷態様は同じでなくともよい。顧客情報330bに印刷されている情報は、伝票の宛先として使用される情報である。また、顧客情報330bの下側に配置された整備事業所メッセージ381には、整備事業所から顧客に向けたメッセージが印刷されている。また、整備事業所メッセージ381の下側であって裏面3bの中央領域に配置された自由イメージ383には、ユーザが設定した任意の画像イメージが印刷される。自由イメージ383に印刷される画像(自由イメージ画像)は、車両整備情報管理システム1に予め登録された画像でもよいし、ユーザが別途用意した画像でもよい。また、自由イメージ383の下側には整備事業所情報332bが印刷されている。整備事業所情報332bには、伝票3の表面に印刷されている事業所情報332aと同内容の情報(「○×自動車整備工場」の情報)が印刷されている。ただし、各事業所情報の印刷態様は同じでなくともよい。
また、伝票3の裏面3bには、窓付き封筒への封入時において伝票3を3つ折りする際に用いられる三つ折りガイド線L1a,L1b,L2a,L2bが印刷されている。図19(a)に示すように、三つ折りガイド線L1a,L2aは矩形状の伝票3の同じ長辺と直交して印刷され、三つ折りガイド線L1b,L2bは三つ折りガイド線L1a,L2aが印刷されているのとは逆側の長辺と直交して印刷されている。また、三つ折りガイド線L1a,L1bは対向して設けられている。同様に、三つ折りガイド線L2a,L2bも対向して設けられている。例えば、ユーザは、印刷した伝票3を窓付き封筒へ封入する際に、まず三つ折りガイド線L2a,L2bを結ぶ仮想直線に沿って山折りし、さらに三つ折りガイド線L1a,L1bを結ぶ仮想直線に沿って山折りする。図19(b)は、このようにして三つ折りされた伝票3を示す図である。
図19(b)に示す領域αは図19(a)に示す三つ折りガイド線L1aとL1bを結ぶ仮想直線で区切られた裏面3bの上側領域である。図19(b)に示すように、領域αは、顧客情報330b及び整備事業所メッセージ381の印刷領域に該当する。ユーザは、領域αに印刷された顧客情報330bが窓から視認できるように、伝票3を窓付き封筒へ封入する。伝票3を窓付き封筒へ封入すると、図19(c)に示すように、窓付き封筒5の窓部5aから、伝票3の裏面3bに縦向きレイアウトで印刷された顧客情報330bが顧客名、顧客住所等の詳細情報まで視認可能な状態となる。また、領域αに整備事業所メッセージ381が印刷されていることで、伝票3を郵送された顧客が窓付き封筒から伝票3を取り出す際に、整備事業所メッセージ381が顧客に視認され易い。これにより、車両整備情報管理システム1により設定された裏面縦向き印刷情報を印刷した伝票3によれば、整備事業所が顧客に与える印象を向上させることができる。
このように、車両整備情報管理システム1では、伝票3が出力された面の裏面3bにおいて伝票3の向きとは異なる向きに、少なくとも伝票3の顧客情報330bを含む裏面縦向き印刷情報が印刷されるように伝票出力制御が行われる。すなわち、車両整備情報管理システム1では、横向きレイアウトの伝票3の裏面3bにおいて少なくとも顧客情報330bを縦向きレイアウトに設定する。このため、車両整備情報管理システム1は情報の視認性及びデザイン性に優れた横向き伝票においても、一般的な窓付き封筒による伝票の顧客への送付が可能となる。これにより、横向きレイアウトの伝票の送付時において、別途顧客情報を印字した宛名シールを用意する等の追加作業を行う必要がなく、ユーザは効率的に横向きレイアウトの伝票の送付作業を行うことができる。
ただし、整備事業所においては、車両整備情報管理システム1に接続されている印刷機(不図示)が両面印刷に対応していない場合もある。このため、車両整備情報管理システム1では、接続されている印刷機が両面印刷非対応であるときは伝票3の印刷に続いて裏面縦向き印刷情報を印刷するように印刷機へ対する指示を出力する。例えば伝票3が印刷された用紙と裏面縦向き印刷情報が印刷された用紙とを非印刷面同士を対面させて、これらの用紙を図19(b)に示すように折り畳むことで、窓部5aから顧客情報330bが視認可能な状態で窓付き封筒5に封入することができる。このように、印刷機が両面印刷非対応であっても、ユーザは効率的に横向きレイアウトの伝票の送付作業を行うことができる。
(車種別セットテーブル編集機能)
次に、本実施形態による車両整備情報管理システム1における車種別セットテーブル編集機能について図15を参照しつつ図20から図22を用いて説明する。車種別セットテーブル編集機能は、車種別セットテーブル900の内容を編集するための機能である。図20は、設定メニューダイアログ画面550の一例を示す図である。設定メニューダイアログ画面550は、車両整備情報管理システム1の初期画面(図2参照)においてメインウィンドウ121の下部に設けられている設定ボタン501がユーザによって押下操作されることに基づいてディスプレイ画面110に表示される。設定メニューダイアログ画面550には、ユーザが設定可能な情報を示す設定メニュー画像が複数表示される設定メニュー表示部551が設けられている。ここで、設定メニュー表示部551に表示されている設定メニュー画像のうち「車種別セット内容」と表示された設定メニュー画像551aを押下すると、図21に示す車種別セット明細検索ダイアログ600bがディスプレイ画面110に表示される。
図21に示す車種別セット明細検索ダイアログ600bには、検索条件入力部610bと、検索車両連携表示部620bと整備項目表示部630bとが設けられている。検索条件入力部610b、検索車両連携表示部620b及び整備項目表示部630bは、車種別セット検索ダイアログ600(図12参照)における検索条件入力部610、検索車両連携表示部620及び整備項目表示部630と同等の作用効果を有するため、詳細な説明は省略する。車種別セット明細検索ダイアログ600bでは、検索条件入力部610への各検索条件の入力によって、車種別セットテーブル900のうち編集対象となる整備項目セットを特定することができる。本例では、検索条件入力部610において、型式「NCP30」、走行距離「3万km〜5万km」及び整備コース「スタンダード」という条件が入力されている。また、整備項目表示部630bには、検索条件入力部610bに入力された条件に合致する整備項目セットが一覧表示されている。車種別セット明細検索ダイアログ600bの下部には、確定ボタン605と戻るボタン607とが設けられている。ユーザにより確定ボタン605が押下操作されると、図22に示すセット明細画面121nがメインウィンドウ121に表示される。また、戻るボタン607が押下操作されると、車種別セット明細検索ダイアログ600bが閉じられる。
図22に示すように、セット明細画面121nには、条件表示部650及び整備内容編集部230bが設けられている。条件表示部650には、検索条件入力部610b(図21参照)に入力された検索条件の内容が表示される。また、整備内容編集部230bには、整備項目表示部630bに表示された整備項目とこの整備項目に関連する情報が情報抽出部179により車種別セットテーブル900から抽出され、表示制御部177によって表示される。整備内容編集部230bの構成は、整備内容編集部230(図16参照)と同じであるため、詳細な説明は省略する。整備内容編集部230bにおいてユーザが入力した内容は、セット明細画面121nの下部に設けられた保存ボタン609の押下操作によって車種別セットテーブル900に登録される。このため、セット明細画面121nにおいてユーザは、条件表示部650に表示された条件に対応する整備項目セットについて新たな整備項目の追加や、既存の整備項目に対応付けた情報(工数、技術料、数量、部品単価等)を登録することができる。図22では、ユーザが整備項目(作業項目)「エアクリーナー交換」に対応付けて、「工数」欄の11行目に工数「1」を入力し、「技術料」欄の11行目に技術料「7,000」を入力した例を示している。このように、本実施形態による車両整備情報管理システム1では、車種別セットテーブル900に記憶されている情報を、ユーザが任意にカスタマイズすることができる。これにより、車種別セットテーブル900には、数々の整備工場における整備実績に加えてユーザが所属するそれぞれの整備工場の実情が反映された情報が蓄積される。これにより、ユーザは、整備工場での勤務期間の長短に関わらず、勤務する整備工場の実情に合った内容の伝票作成や、顧客への整備態様の提案が可能となる。
(変形例)
上記実施形態において、車種別セットテーブル900(図15参照)の「走行距離」列には、走行距離入力部617(図12A参照)のプルダウンメニューに表示される6種類の走行距離情報と同等の情報が表示されるとしたが、本発明はこれに限られない。「走行距離」列には、例えば6種類の走行距離情報と同等の情報を示す値が記憶されてもよい。例えば、6種類の走行距離情報と同等の情報を示す値とは、6種類の走行距離情報のそれぞれに対応付けられた「0」から「5」までの6つの数値である走行距離コードであってもよい。例えば、走行距離コード「0」は走行距離情報「〜3万km」を示し、走行距離コード「1」は走行距離情報「3万km〜5万km」を示し、走行距離コード「2」は走行距離情報「5万km〜7万km」を示し、走行距離コード「3」は走行距離情報「7万km〜9万km」を示し、走行距離コード「4」は走行距離情報「9万km〜10万km」を示し、走行距離コード「5」は走行距離情報「10万km〜」を示す。
また、上記実施形態において、車種別セットテーブル900の「コース」列には、コース入力部619(図12A参照)のプルダウンメニューに表示される3種類の整備コースと同等の情報が表示されるとしたが、本発明はこれに限られない。「コース」列には、例えば3種類の整備コースと同等の情報を示す値が記憶されてもよい。3種類の整備コースと同等の情報を示す値とは、3種類の整備コースのそれぞれに対応付けられた「0」から「2」までの3つの数値である整備コースコードであってもよい。例えば、整備コースコード「0」は整備コース「スタンダード」を示し、整備コースコード「1」は整備コース「デラックス」を示し、整備コースコード「2」は整備コース「ウルトラ」を示す。
また、車種別セットテーブル900の「走行距離」列に走行距離コードが入力される場合、作業画面データベース149には、走行距離コードと走行距離コードが示す走行距離情報とを対応付ける対応付けテーブルが設けられていてもよい。また、車種別セットテーブル900の「コース」列に整備コースコードが入力される場合も同様に、整備コースコードと整備コースコードが示す整備コースとを対応付ける対応付けテーブルが設けられていてもよい。
また、上記実施形態において、メインウィンドウ121における種々の作業画面や作業画面から派生して表示されるダイアログ画面の処理において車種別セットテーブル900を参照する例を説明したが、本発明はこれに限られない。車種別セットテーブル900は、サブウィンドウ123やサブウィンドウ123から派生して表示されるダイアログ画面の処理において参照されてもよい。例えば、サブウィンドウ123に新たなモードとして「伝票」モードを追加してもよい。例えば、「伝票」モードにおけるサブウィンドウは、車種別セット検索ダイアログ600(図12A参照)が有する検索条件入力部610や検索車両連携表示部620、整備項目表示部630等と同様の機能を利用可能とし、車種別セットテーブル900の情報を参照できるように構成されてもよい。これにより、ユーザは、メインウィンドウ121において伝票作成に関する作業とは別の作業を行いながら、サブウィンドウ123において車種別セットテーブル900の内容を参照することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態及びその変形例について説明した。
本発明の一部または全ては、ハードウェアまたはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、ステートマシン、ゲートアレイ等を含む)に組み入れることができる。さらに、本発明は、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読の記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとることができ、この媒体には、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読のプログラムコードが組み入れられる。コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読の媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって、またはそれらとともに使用されるプログラムを、収録する、記憶する、通信する、伝搬する、または搬送することのできる、任意の媒体とすることができる。
また、本発明はかかる実施形態等に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両の販売、購入及び販売以降の整備等に係る情報を一元管理する分野であれば、どのような構成にも適用することができる。
1 マルチウィンドウ表示装置
11 ディスプレイ装置
13 本体
15 ユーザインターフェース
110 ディスプレイ画面
111 ディスプレイ駆動部
121 メインウィンドウ
121a,121b,123c,123d 長辺
121c,121d,123a,123b 短辺
121j 受付情報画面
121k 車両情報画面
121l 明細画面
121m 確認画面
121n セット明細画面
123 サブウィンドウ
131 ワーキングメモリ
133 CPU
137 ウィンドウ間距離判定部
141 フィッティング表示部
143 ウィンドウ操作部
145 操作判定部
147 整備情報データベース
149 作業画面データベース
135 プログラム用メモリ
170 作業制御部
177 表示制御部
179 情報抽出部
230,230b 整備内容編集部
600 車種別セット検索ダイアログ
610,610b 検索条件入力部
611 メーカー名入力部
613 車名入力部
615 型式入力部
617 走行距離入力部
619 コース入力部
620,620b 検索車両連携表示部
630,630b 整備項目表示部
800 型式対応付けテーブル
900 車種別セットテーブル

Claims (4)

  1. 車両の種類を識別する車両識別情報、車両の走行距離を示す走行距離情報、該車両識別情報及び該走行距離情報に対応付けられ車両の整備内容を示す所定数の整備項目を含む整備項目情報、及び前記所定数の整備項目のうち複数の整備項目の組合せと対応付けられた複数の整備コース情報が記憶されたデータベースと、
    前記車両識別情報、前記走行距離情報及び前記整備コース情報に対応する前記整備項目情報を前記データベースから抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した前記整備項目情報に含まれる所定数の整備項目のうち、ユーザが選択した選択整備項目を表示する選択整備項目表示部と
    前記選択整備項目表示部に表示された前記選択整備項目が示す整備内容に関する作業の工数及び該作業に係る料金を含む作業情報の入力が可能な作業情報入力部と、
    を備え
    前記選択整備項目と、前記作業情報入力部で入力された作業情報とを含む伝票を表示可能である、車両整備情報管理システム。
  2. 所定数の前記車両識別情報と対応づけて前記データベースに記憶されて車両のメーカーを示すメーカ情報及び該車両の車種の名称を示す車名情報を少なくとも含む車両概要情報を、ユーザが入力可能な車両概要情報入力部と、
    前記車両概要情報入力部に入力された車両概要情報に対応する車両識別情報の中から一の車両識別情報をユーザが指定可能な指定部と、
    前記走行距離情報をユーザが入力可能な走行距離入力部と、
    を備え、
    前記抽出部は、前記指定部において指定された車両識別情報及び前記走行距離入力部において入力された走行距離情報に対応する前記整備項目情報を前記データベースから抽出する請求項1記載の車両整備情報管理システム。
  3. コンピュータが実行する車両整備情報管理方法であって、車両の種類を識別する車両識別情報、車両の走行距離を示す走行距離情報、該車両識別情報及び該走行距離に対応付けられ車両の整備内容を示す所定数の整備項目を含む整備項目情報、及び前記所定数の整備項目のうち複数の整備項目の組合せと対応付けられた複数の整備コース情報が記憶されたデータベースから、前記車両識別情報、前記走行距離情報及び前記整備コース情報に対応する前記整備項目情報を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程において抽出された前記整備項目情報に含まれる所定数の整備項目のうち、ユーザが選択した選択整備項目を表示する選択整備項目表示工程と
    前記選択整備項目表示工程において表示された前記選択整備項目が示す整備内容に関する作業の工数及び該作業に係る料金を含む作業情報を入力する作業情報入力工程と、
    を含み、
    前記選択整備項目と、前記作業情報入力工程において入力された作業情報とを含む伝票を表示可能である、車両整備情報管理方法。
  4. コンピュータを、
    車両の種類を識別する車両識別情報、車両の走行距離を示す走行距離情報、該車両識別情報及び該走行距離情報に対応付けられ車両の整備内容を示す所定数の整備項目を含む整備項目情報、及び前記所定数の整備項目のうち複数の整備項目の組合せと対応付けられた複数の整備コース情報が記憶されたデータベースから、前記車両識別情報、前記走行距離情報及び前記整備コース情報に対応する前記整備項目情報を抽出する抽出部前記抽出部が抽出した前記整備項目情報に含まれる所定数の整備項目のうち、ユーザが選択した選択整備項目を表示する選択整備項目表示部、及び
    前記選択整備項目表示部に表示された前記選択整備項目が示す整備内容に関する作業の工数及び該作業に係る料金を含む作業情報の入力が可能な作業情報入力部として機能させ
    前記選択整備項目と、前記作業情報入力部で入力された作業情報とを含む伝票を表示可能であ車両整備情報管理プログラム。
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