JP6904035B2 - 立体造形物を造形する装置、立体造形物を造形する方法、立体造形物 - Google Patents

立体造形物を造形する装置、立体造形物を造形する方法、立体造形物 Download PDF

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Description

本発明は立体造形物を造形する装置、立体造形物を造形する方法、立体造形物に関する。
立体造形物(三次元造形物)を造形する装置として、例えば粉体積層造形法で造形するものがある。これは、例えば、造形ステージに粉体を敷き詰めて平坦化し、平坦化された層状の粉体(これを「粉体層」という。)に対して粉体を結合させる造形液を付与して、粉体が結合された層状造形物(これを「造形層」という。)を形成する。そして、この造形層上に粉体層に形成し、再度、造形層を形成する動作を繰り返して、造形層を積層することで立体造形物を造形する。
従来、例えば、造形液よりも比重の大きい粉末材料を使用することで、造形液が粉末材料に浸透するときの粉末材料の移動を抑制して、造形物の表面を平滑化しようとするものが知られている(特許文献1)。
特開2012−125996号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、使用できる粉体又は造形液が制限され、例えば造形液よりも比重の小さい粉体を使用した場合には表面平滑性が得られず、造形品質が低下するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、造形品質を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る立体造形物を造形する装置は、
敷き詰められた粉体に対し、前記粉体を結合する造形液の液滴を付与して層状造形物を造形する造形液付与手段と、
前記粉体を敷き詰める動作と、前記造形液付与手段から前記造形液の液滴を付与させて前記層状造形物を造形する動作を繰り返して、前記層状造形物を積層した立体造形物を造形する制御をする手段と、を備え、
前記制御をする手段は、重なって隣り合う2つの第1液滴の間に、前記第1液滴の滴量よりも少ない滴量の第2液滴を付与する制御をし、
複数の前記第1滴のうち、前記重なって隣り合う2つの前記第1液滴は、前記第1液滴の面積の半分以下しか部分的に重ならない
構成とした。
本発明によれば、造形品質を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る装置の平面説明図である。 同じく側面説明図である。 同じく造形部の断面説明図である。 同装置の制御部の概要の説明に供するブロック図である。 造形の流れの説明に供する模式的説明図である。 本発明の第1実施形態における粉体層表面に対する各液滴の吐出パターンの説明図である。 同じく第1液滴及び第2液滴を重ねた吐出パターンの説明図である。 粉体層に造形液が付与されたときの造形液及び粉体の状態の説明に供する模式的説明図である。 比較例として第1液滴のみを付与した場合の造形液付与部分の断面プロファイルの説明に供する説明図である。 同実施形態の造形液付与部分の断面プロファイルの説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態における造形液付与部分の断面プロファイルの説明に供する説明図である。 本発明の第3実施形態における第1液滴及び第2液滴の吐出パターンの説明図である。 同じく第1液滴及び第2液滴を重ねた吐出パターンの説明図である。 同じく造形液付与部分の断面プロファイルの説明に供する説明図である。 第2滴の滴量を変化させた場合の断面プロファイルの説明図である。 同じく高低差の説明図である。 本発明の第4実施形態の説明に供する平面説明図である。 本発明の第5実施形態の説明に供する平面説明図である。 本発明の第6実施形態の説明に供する平面説明図である。 本発明の第7実施形態の説明に供する平面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る装置の一例の概要について図1ないし図3を参照して説明する。図1は同装置の概略平面説明図、図2は同じく概略側面説明図、図3は同じく造形部の断面説明図である。なお、図3は造形時の状態で示している。
この立体造形物を造形する装置(立体造形装置という。)は、粉体積層造形装置であり、粉体(粉末)が結合された層状造形物である造形層30が形成される造形部1と、造形部1の層状に敷き詰められた粉体層31に対して造形液10を吐出付与して造形層30を造形する造形ユニット5とを備えている。
造形部1は、粉体槽11と、平坦化部材(リコータ)である回転体としての平坦化ローラ12などを備えている。なお、平坦化部材は、回転体に代えて、例えば板状部材(ブレード)とすることもできる。
粉体槽11は、造形槽22に供給する粉体20を保持する供給槽21と、造形層30が積層されて立体造形物が造形される造形槽22と、粉体層31を形成するときに平坦化ローラ12によって移送供給される粉体20のうち、粉体層31を形成しないで落下する余剰の粉体20を溜める余剰粉体受け槽29を有している。
供給槽21の底部は供給ステージ23として鉛直方向(高さ方向)に昇降自在となっている。同様に、造形槽22の底部は造形ステージ24として鉛直方向(高さ方向)に昇降自在となっている。造形ステージ24上に造形層30が積層された立体造形物が造形される。余剰粉体受け槽29の底面には粉体20を吸引する機構が備えられた構成や、余剰粉体受け槽29が簡単に取り外せるような構成となっている。
供給ステージ23は、後述するモータ27によって矢印Z方向(高さ方向)に昇降され、造形ステージ24は、同じく、モータ28によって矢印Z方向に昇降される。
平坦化ローラ12は、供給槽21の供給ステージ23上に供給された粉体20を造形槽22に移送して供給し、平坦化手段である平坦化ローラ12によって供給した粉体の層の表面を均して平坦化して、粉体層31を形成する。
この平坦化ローラ12は、造形ステージ24のステージ面(粉体20が積載される面)に沿って矢印Y方向に、ステージ面に対して相対的に往復移動可能に配置され、後述する往復移動機構25によって移動される。また、平坦化ローラ12は、後述するモータ26によって回転駆動される。
一方、造形ユニット5は、造形ステージ24上の粉体層31に造形液10を吐出する液体吐出ユニット50を備えている。
液体吐出ユニット50は、キャリッジ51と、キャリッジ51に搭載された造形液付与手段である2つ(1又は3つ以上でもよい。)の液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)52a、52bを備えている。
キャリッジ51は、ガイド部材54及び55に移動可能に保持されている。ガイド部材54及び55は、両側の側板70、70に昇降可能に保持されている。
このキャリッジ51は、後述するX方向走査機構550を構成するX方向走査モータによってプーリ及びベルトを介して主走査方向である矢印X方向(以下、単に「X方向」という。他のY、Zについても同様とする。)に往復移動される。
2つのヘッド52a、52b(以下、区別しないときは「ヘッド52」という。)は、造形液を吐出する複数のノズルを配列したノズル列がそれぞれ2列配置されている。一方のヘッド52aの2つのノズル列は、シアン造形液及びマゼンタ造形液を吐出する。他方のヘッド52bの2つのノズル列は、イエロー造形液及びブラック造形液をそれぞれ吐出する。なお、ヘッド構成はこれに限るものではない。
これらのシアン造形液、マゼンタ造形液、イエロー造形液、ブラック造形液の各々を収容した複数のタンク60がタンク装着部56に装着され、供給チューブなどを介してヘッド52a、52bに供給される。
また、X方向の一方側には、液体吐出ユニット50のヘッド52の維持回復を行うメンテナンス機構61が配置されている。
メンテナンス機構61は、主にキャップ62とワイパ63で構成される。キャップ62をヘッド52のノズル面(ノズルが形成された面)に密着させ、ノズルから造形液を吸引する。ノズルに詰まった粉体の排出や高粘度化した造形液を排出するためである。その後、ノズルのメニスカス形成(ノズル内は負圧状態である)のため、ノズル面をワイパ63でワイピング(払拭)する。また、メンテナンス機構61は、造形液の吐出が行われない場合に、ヘッドのノズル面をキャップ62で覆い、粉体20がノズルに混入することや造形液10が乾燥することを防止する。
造形ユニット5は、ベース部材7上に配置されたガイド部材71に移動可能に保持されたスライダ部72を有し、造形ユニット5全体がX方向と直交するY方向(副走査方向)に往復移動可能である。この造形ユニット5は、後述するY方向走査機構552によって全体がY方向に往復移動される。
液体吐出ユニット50は、ガイド部材54、55とともに矢印Z方向に昇降可能に配置され、後述するZ方向昇降機構551によってZ方向に昇降される。
ここで、造形部1の詳細について説明する。
粉体槽11は、箱型形状をなし、供給槽21と造形槽22と、余剰粉体受け槽29の3つの上面が開放された槽とを備えている。供給槽21内部には供給ステージ23が、造形槽22内部には造形ステージ24がそれぞれ昇降可能に配置される。
供給ステージ23の側面は供給槽21の内側面に接するように配置されている。造形ステージ24の側面は造形槽22の内側面に接するように配置されている。これらの供給ステージ23及び造形ステージ24の上面は水平に保たれている。
造形槽22の隣りには、造形槽22外に排出される余剰な粉体を受ける余剰粉体受け部29が配置されている。余剰粉体受け槽29は、ロート形状をなし、底部に粉体20を排出可能な排出口29aを有している。
余剰粉体受け槽29には、粉体層31を形成するときに平坦化ローラ12によって移送供給される粉体20のうちの余剰の粉体20が落下する。余剰粉体受け槽29に落下した余剰の粉体20は、例えば粉体回収再生装置を経由して、供給槽21に粉体を供給する後述する粉体供給装置554に戻される。
粉体供給装置554は供給槽21上に配置される。造形の初期動作時や供給槽21の粉体量が減少した場合に、粉体供給装置554を構成するタンク内の粉体を供給槽21に供給する。粉体供給のための粉体搬送方法としては、スクリューを利用したスクリューコンベア方式や、エアーを利用した空気輸送方式などが挙げられる。
平坦化ローラ12は、供給槽21から粉体20を造形槽22へと移送供給して、表面を均すことで平坦化して所定の厚みの層状の粉体である粉体層31を形成する。
この平坦化ローラ12は、造形槽22及び供給槽21の内寸(即ち、粉体が供される部分又は仕込まれている部分の幅)よりも長い棒状部材であり、往復移動機構によってステージ面に沿ってY方向(副走査方向)に往復移動される。
この平坦化ローラ12は、往復移動機構のモータによって回転されながら、供給槽21の外側から供給槽21及び造形槽22の上方を通過するようにして水平移動する。これにより、粉体20が造形槽22上へと移送供給され、平坦化ローラ12が造形槽22上を通過しながら粉体20を平坦化することで粉体層31が形成される。
また、図2にも示すように、平坦化ローラ12の周面に接触して、平坦化ローラ12に付着した粉体20を除去するための粉体除去部材である粉体除去板13が配置されている。
粉体除去板13は、平坦化ローラ12の周面に接触した状態で、平坦化ローラ12とともに移動する。また、粉体除去板13は、平坦化ローラ12が平坦化を行うときの回転方向に回転するときにカウンタ方向でも、順方向での配置可能である。
次に、上記立体造形装置の制御部の概要について図4を参照して説明する。図4は同制御部のブロック図である。
制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501に本発明に係わる制御を含む立体造形動作の制御を実行させるための本発明に係るプログラムを含むプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、造形データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)504を備えている。また、制御部500は、画像データに対する各種信号処理等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505を備えている。
制御部500は、外部の造形データ作成装置600から造形データを受信するときに使用するデータ及び信号の送受を行うためのI/F506を備えている。
なお、造形データ作成装置600は、最終形態の造形物(立体造形物)を各造形層毎にスライスしたスライスデータである造形データを作成する本発明に係る立体造形物を造形するデータを作成する装置であり、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で構成されている。
制御部500は、各種センサの検知信号を取り込むためのI/O507を備えている。
制御部500は、液体吐出ユニット50のヘッド52を駆動制御するヘッド駆動制御部508を備えている。
制御部500は、液体吐出ユニット50のキャリッジ51をX方向(主走査方向)に移動させるX方向走査機構550を構成するモータを駆動するモータ駆動部510と、造形ユニット5をY方向(副走査方向)に移動させるY方向走査機構552を構成するモータを駆動するモータ駆動部512を備えている。
制御部500は、液体吐出ユニット50のキャリッジ51をZ方向に移動(昇降)させるZ方向昇降機構551を構成するモータを駆動するモータ駆動部511を備えている。なお、矢印Z方向への昇降は造形ユニット5全体を昇降させる構成とすることもできる。
制御部500は、供給ステージ23を昇降させるモータ27を駆動するモータ駆動部513と、造形ステージ24を昇降させるモータ28を駆動するモータ駆動部514を備えている。
制御部500は、平坦化ローラ12を移動させる往復移動機構25のモータ553を駆動するモータ駆動部515と、平坦化ローラ12を回転駆動するモータ26を駆動する516を備えている。
制御部500は、供給槽21に粉体20を供給する粉体供給装置554を駆動する供給系駆動部517と、液体吐出ユニット50のメンテナンス機構61を駆動するメンテナンス駆動部518を備えている。
制御部500は、粉体後供給部80から粉体20の供給を行わせる後供給駆動部519を備えている。
制御部500のI/O507には、装置の環境条件としての温度及び湿度を検出する温湿度センサ560などの検知信号やその他のセンサ類の検知信号が入力される。
制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル522が接続されている。
制御部500は、上述したように、造形データ作成装置600から造形データを受領する。造形データは、目的とする立体造形物の形状をスライスしたスライスデータとしての各造形層30の形状データ(造形データ)を含む。
そして、主制御部500Aは、造形層30の造形データに基づいてヘッド52からの造形液の吐出を行わせる制御をする。
なお、造形データ作成装置600と立体造形装置(粉体積層造形装置)601によって造形装置が構成される。
次に、造形の流れについて図5も参照して説明する。図5は造形の流れの説明に供する模式的説明図である。
ここでは、造形槽22の造形ステージ24上に、1層目の造形層30が形成されている状態から説明する。
この1層目の造形層30上に次の造形層30を形成するときには、図5(a)に示すように、供給槽21の供給ステージ23をZ1方向に上昇させ、造形槽22の造形ステージ24をZ2方向に下降させる。
このとき、造形槽22の粉体層31の表面(粉体面)の上面と平坦化ローラ12の下部(下方接線部)との間隔(積層ピッチ)がΔt1となるように造形ステージ24の下降距離を設定する。の間隔Δt1が次に形成する粉体層31の厚さ(積層ピッチ)に相当する。間隔Δt1は、数十〜100μm程度であることが好ましい。
この場合、平坦化ローラ12は供給槽21及び造形槽22の上端面に対してギャップを置いて配置している。したがって、造形槽22に粉体20を移送供給して平坦化するとき、粉体層31の表面(粉体面)は供給槽21及び造形槽22の上端面よりも高い位置になる。
これにより、平坦化ローラ12が供給槽21及び造形槽22の上端面に接触することを確実に防止できて、平坦化ローラ12の損傷が低減する。平坦化ローラ12の表面が損傷すると粉体層31の表面にスジが発生して平坦性が低下する。
次いで、図5(b)に示すように、供給槽21の上面レベルよりも上方に位置する粉体20を、平坦化ローラ12を逆方向(矢印方向)に回転しながらY2方向(造形槽22側)に移動することで、粉体20を造形槽22へと移送供給する(粉体供給)。
さらに、図5(c)に示すように、平坦化ローラ12を造形槽22の造形ステージ24のステージ面と平行に移動させ、造形ステージ24の造形層30上で所定の厚さΔt1になる粉体層31を形成する(平坦化)。このとき、粉体層31の形成に使用されなかった余剰の粉体20は余剰粉体受け槽29に落下する。
粉体層31を形成後、平坦化ローラ12は、図5(d)に示すように、Y1方向に移動されて初期位置(原点位置)に戻される(復帰される)。
ここで、平坦化ローラ12は、造形槽22及び供給槽21の上面レベルとの距離を一定に保って移動できるようになっている。一定に保って移動できることで、平坦化ローラ12で粉体20を造形槽22の上へと搬送させつつ、造形槽22上又は既に形成された造形層30の上に均一厚さΔt1の粉体層31を形成できる。
その後、図5(e)に示すように、液体吐出ユニット50のヘッド52から造形液10の液滴を吐出して、次の粉体層31に所要形状の造形層30を積層形成する(造形)。
なお、造形層30は、例えば、ヘッド52から吐出された造形液10が粉体20と混合されることで、粉体20に含まれる接着剤が溶解し、溶解した接着剤同士が結合して粉体20が結合されることで形成される。
次いで、上述した粉体供給・平坦化よる粉体層31を形成する工程、ヘッド52による造形液吐出工程を繰り返して新たな造形層30を形成する。このとき、新たな造形層30とその下層の造形層30とは一体化して三次元形状造形物(立体造形物)の一部を構成する。
以後、粉体の供給・平坦化よる粉体層31を形成する工程、ヘッド52による造形液吐出工程を必要な回数繰り返すことによって、三次元形状造形物(立体造形物)を完成させる。
次に、本実施形態で使用している粉体(立体造形用粉末材料)及び造形液について説明する。
立体造形用粉末材料は、基材と、この基材を平均厚み5nm〜500nmで被覆し、造形液としての架橋剤含有水の作用により溶解し架橋可能な水溶性有機材料(バインダー)とを有してなる。
この立体造形用粉末材料においては、基材を被覆する水溶性有機材料が、架橋剤含有水の作用により溶解し架橋可能であるため、水溶性有機材料に架橋剤含有水が付与されると、水溶性有機材料は、溶解すると共に、架橋剤含有水に含まれる架橋剤の作用により架橋する。
これにより、上記立体造形用粉末材料を用いて薄層(粉体層31)を形成し、粉体層に架橋剤含有水を造形液として吐出することで、粉体層31においては、溶解した水溶性有機材料が架橋する結果、粉体層31が結合硬化して造形層30が形成される。
次に、本発明の第1実施形態における粉体層表面に対する液滴の吐出パターンについて図6及び図7を参照して説明する。図6は第1液滴の吐出パターン及び第2液滴の吐出パターンの説明図、図7は第1液滴及び第2液滴を重ねた吐出パターンの説明図である。なお、図6及び図7では粉体層に着弾した液滴の浸透領域でパターンを示している(以下同様である。)。
本実施形態では、第1滴量の第1液滴D1と、第1滴量よりも少ない第2滴量の第2液滴D2とを吐出させる。図6などでは第1液滴D1の浸透領域も「D1」と表記し、同様に第2液滴D2の浸透領域も「D2」と表記する。
第1液滴D1は、図6(a)及び図7に示すように、中心位置が所定の間隔P1でX方向及びY方向に格子状に並べて付与される。なお、図6において、X方向、Y方向、格子の交点を斜めに結ぶ方向(斜め方向)は、それぞれ液滴の並び方向である。
ここでは、説明を簡単にするため、ヘッド52のノズル間隔をP1(例えば300dpi相当)とし、X方向においても、吐出タイミングを制御して間隔P1で第1液滴D1を吐出することで、格子状(列方向:X方向及び行方向:Y方向)に第1液滴D1を付与する。
このとき、粉体層31上では、X方向で隣り合う2つの第1液滴D1、D1の浸透領域の一部が重なり、Y方向で隣り合う2つの第1液滴D1、D1の浸透領域の一部も重なるものとする。
第2液滴D2は、図6(b)及び図7に示すように、隣り合う2つの第1液滴D1、D1の間であって、少なくとも当該2つの第1液滴D1、D1が重ならない部分に付与する。なお、当該2つの第1液滴D1、D1が重ならない部分に付与された第2液滴D2が、当該2つの第1液滴D1、D1以外の他の第1液滴D1と重なってもよい。
ここでは、格子状に付与された隣り合う4つの第1液滴D1の中央部に第2液滴D2を付与している。
これにより、粉体層31上では、図7に示すパターンで第1液滴D1及び第2液滴D2が付与される。
なお、第1液滴D1の付与と第2液滴D2の付与は、2つのヘッド52a、52bを使い分けることで行うことができる。あるいは、異なる滴量の液滴を吐出するヘッドを別途追加することもできる。
次に、粉体層に造形液が付与されたときの造形液及び粉体の状態について図8を参照して説明する。図8は同説明に供する模式的説明図である。
なお、粉体20は、粉末、粒子など(単に「粒子」と総称し、「粒子20a」と表記する。)の集合体である。
図8(a)に示すように、造形液10の液滴Dを粉体層31の表面に付与したとき、図8(b)に示すように、造形液10が粉体層31内に浸透し、造形液10による液架橋力と粒子間の結合(バインディング)の進行によって粒子20aが移動して粉体20が凝集する。
このとき、図8(c)に示すように、造形液10の浸透は、液滴Dの中央部で深く、周囲で相対的に浅くなり、1つの液滴Dの浸透領域で見た場合、中央部で凝集が進行しやすく、周囲で凝集が進行し難くなって表層があまり圧縮されない。したがって、液滴Dが付与された部分では球冠状の凹部が形成される。
次に、比較例として第1液滴のみを付与した場合の造形液付与部分の断面プロファイルについて図9を参照して説明する。図9は同説明に供する説明図であり、(a)は平面説明図、(b)は(a)のS−S線に沿う断面の断面プロファイル、(c)は同じくS−S線に沿う断面の模式的説明図である。
前記実施形態と同様、図9(a)に示すように第1液滴D1を浸透領域の一部が重なるように付与した場合、図9(a)のS−S線断面における断面形状(断面プロファイル)は図9(b)に示すようになる。
すなわち、格子状に配置された4つの第1液滴D1の中央部には、図9(c)にも示すように、凸状部301が形成される。その結果、造形層30の表面には図9(b)に示すように高低差がΔh1の凹凸が生じる。
次に、本実施形態の造形液付与部分の断面プロファイルについて図10を参照して説明する。図10は同説明に供する説明図であり、(a)は平面説明図、(b)は(a)のS−S線に沿う断面の断面プロファイル、
本実施形態では、図10(a)にも示すように、格子状に配置された隣り合う4つの第1液滴D1の中央部に、第1液滴D1の第1滴量よりも滴量の少ない第2滴量の第2液滴D2を付与する。
このとき、第2液滴D2で局所的に凝集が進行するので、図10(b)に示すように、凸状部301の高さが低下する。
これにより、造形層30の表面の凹凸の高低差はΔh2(Δh2<Δh1)となり、比較例に比べて高低差が小さくなって、平滑性が向上し、造形品質が向上する。
このように、粉体20に付与された液滴の並び方向において、隣り合う2つの第1液滴D1、D1の間であって、少なくとも当該隣り合う2つの第1液滴D1、D2が重ならない部分に、第1液滴D1の滴量よりも少ない滴量の第2液滴D2を付与する制御を行うことで、平滑性を向上でき、画像品質を向上できる。
なお、第2液滴D2は、隣り合う2つの第1液滴D1、D1が重ならない部分を含めば、隣り合う2つの第1液滴D1、D1が重なる部分や他の第1液滴D1と重なる部分を含めて付与されてもよいし、重ならない部分の一部を残して付与されてもよい。
なお、造形液の液滴の位置関係は、例えば、造形装置の稼働中に、装置を一時停止させて、造形槽22を光学顕微鏡等で観察することによって確認することができる。また、紙等の薄いメディアを、装置稼働中に、液体吐出ヘッド52と造形槽22の間に差し込み、メディア上に造形液を着弾させた後、メディアを光学顕微鏡等で観察することによっても造形液の液滴の位置関係を確認することができる。
本実施形態によって造形された立体造形物の最表面は、造形液の液滴の並び方向において、隣り合う2つの第1液滴D1、D1で結合された各領域の間であって、少なくとも、隣り合う2つの第1液滴D1、D1で結合された各領域が重ならない部分に、第1液滴D1の滴量よりも少ない滴量の第2液滴D2で結合された部分があることになる。
この場合、第2液滴D2で結合されている部分の面積は、第1液滴D1で結合されている部分の面積よりも小さくなる。また、本実施形態では、立体造形物の最表面は、層状造形物の積層方向において、第2液滴D2で結合された部分の深さが、第1液滴D1のみで結合された部分の深さよりも小さくなっている(図10(b)参照)。
次に、本発明の第2実施形態について図11を参照して説明する。図11は同実施形態における造形液付与部分の断面プロファイルの説明に供する説明図であり、(a)は平面説明図、(b)は(a)のS−S線に沿う断面の断面プロファイルである。
本実施形態では、粘度の異なる二種類の造形液を使用し、第1液滴D1の造形液10と第2液滴D2の造形液10の粘度を異ならせている。具体的には、第2液滴D2の造形液10の粘度は、第1液滴D1の造形液10の粘度よりも低い。
例えば、第1液滴D1の造形液10の粘度を8mPa・sとし、第2液滴D2の造形液10の粘度を4mPa・sとしている。
このように構成することで、第2液滴D2を付与したときに、造形液10が水平方向(粉体層31の面内方向)に拡散しにくくなり、粉体層31内部へ浸透し易くなる。
これにより、図11(b)に示すように、造形層30の表面の凹凸の高低差はΔh3(Δh3<Δh2)となり、第1実施形態に比べても小さくなり、平滑性が高くなって造形品質が向上する。
同様に、二種類の表面張力の異なる造形液を使用し、第1液滴D1の造形液10の表面張力より第2液滴D2の造形液10の表面張力を高くすることで、同様な効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について図12ないし図14を参照して説明する。図12は第1液滴及び第2液滴の吐出パターンの説明図、図13は第1液滴及び第2液滴を重ねた吐出パターンの説明図である。図14は造形液付与部分の断面プロファイルの説明に供する説明図であり、(a)は平面説明図、(b)は(a)のS−S線に沿う断面の断面プロファイルである。
本実施形態では、格子状に配置された隣り合う4つの第1液滴D1の中央部に、4つの第2液滴D2を付与している。
このとき、4つの第2液滴D2で局所的に凝集が進行するので、造形層30の表面の凹凸の高低差Δh4(Δh4<Δh2)が小さくなり、第1実施形態に比べて、平滑性が高くなって造形品質が向上する。
ここで、第1滴及び第2滴の滴量について図15及び図16を参照して説明する。図15は第2液滴D2の滴量を変化させた場合の断面プロファイルの説明図、図16は同じく高低差の説明図である。
第1液滴、第2液滴の最適な滴量は、吐出パターンにも依存する。図15は、第1液滴D1として滴量が200pLの液滴を300dpiで吐出し、第2液滴D2の滴量を10、20、50、60、80、100、120pLで吐出した場合の断面プロファイルである。
各断面プロファイルにおける高低差Δhを求めると図16に示すようになる。
この例では、第2液滴D2の滴量を50〜100pLにしたときに高低差が相対的に小さくなることが分かる。したがって、第2液滴D2の滴量は第1液滴D1の滴量の半分以下にすることが好ましい。
上記各実施形態において、平滑性が求められるのは立体造形物の最表面であるので、第2液滴を付与する粉体層31は少なくとも立体造形物の最表面を構成する粉体層31であある。第2液滴を付与する粉体層31を少なくすることで、造形速度の低下を抑えることができる。もちろん、最表面を構成する粉体層31を含めて複数の粉体層31に第2液滴を付与することもできる。
次に、本発明の第4実施形態について図17を参照して説明する。図17は同説明に供する平面説明図である。
本実施形態では、造形層30と粉体20のまま残る部分との境界部分302に位置して隣り合う第1液滴D1、D1間で、第1液滴D1、D1が重ならない部分にも、第2液滴D2を付与している。
これにより、造形層30の積層方向と交差する方向における端面の平滑性を向上することができる。
この場合、境界部分302に付与する第2液滴D2の滴量は、境界部分以外に付与する第2液滴D2の滴量と同じでもよいが、第1液滴D1のオーバーラップが少ないことから、境界部分以外に付与する第2液滴D2の滴量の半分程度とすることが好ましい。
次に、本発明の第5実施形態について図18を参照して説明する。図18は同説明に供する平面説明図である。
本実施形態では、X方向において隣り合う2つの第1液滴D1、D1と、Y方向において隣り合う2つ第1液滴D1、D1との4つの第1液滴D1を、重ならない部分が存在しないピッチで配置している。
そして、4つの第1液滴D1が重なる部分に第2液滴D2を付与している。
すなわち、4つの第1液滴D1が重なっている場合でも、4つの第1液滴D1の重なり部分の中央部においては、図9(b)に示したと同様に、積層方向において第1液滴D1の最浸透部に対して凸状部となる部分が生じるので、造形層30の表面に高低差がある凹凸が生じる。
そこで、4つの第1液滴D1が重なる部分に第2液滴D2を付与することで凸状部の高さを低くすることができる。
このように、隣り合う2つの第1液滴が重なり合う部分に、第1液滴よりも滴量の少ない第2液滴を付与することで、平滑性を向上することができる。
本実施形態によって造形された立体造形物の最表面は、造形液の液滴の並び方向において、隣り合う2つの第1液滴D1、D1で結合された各領域の間であって、少なくとも、隣り合う2つの第1液滴D1、D2の重なる領域で結合される部分には、2つの第1液滴D1、D1と第1液滴D1の滴量よりも少ない滴量の第2液滴D2で結合された部分があることになる。
次に、本発明の第6実施形態について図19を参照して説明する。図19は同説明に供する平面説明図である。
本実施形態では、X方向(又はY方向)において隣り合う2つの第1液滴D1、D1の一部が重なるピッチで配置し、2つの第1液滴D1、D1が重なる部分に第2液滴D2を付与している。
隣り合う2つの第1液滴D1、D1の一部を重ね合わせて配置しても、重ね合わせ部分では、積層方向において第1液滴D1の最浸透部に対して凸状部となる部分が生じるので、造形層30の表面に高低差がある凹凸が生じる。
そこで、2つの第1液滴D1が重なる部分に第2液滴D2を付与することで凸状部の高さを低くすることができ、平滑性を向上できる。
次に、本発明の第7実施形態について図20を参照して説明する。図20は同説明に供する平面説明図である。
本実施形態では、第6実施形態と同様に、隣り合う2つの第1液滴D1、D1を一部が重なるピッチで配置し、2つの第1液滴D1、D1が重なる部分に第2液滴D2を付与しするとともに、隣り合う2つの第1液滴D1、D1が重ならない部分にも第2液滴D2を付与している。
これによって、前記第4実施形態と同様に、造形層30の積層方向と交差する方向における端面の平滑性も併せて向上することができる。
上記実施形態では、供給槽と造形槽の2層構造の立体造形装置で説明したが、造形槽の1層構造とし、造形槽に直接粉体を供給してブレードやローラなどの平坦化手段で平坦化する構成の立体造形装置にも本発明を適用することができる。
上記各実施形態における立体造形物を造形する装置は、敷き詰められた粉体に対し、粉体を結合する造形液の液滴を付与して層状造形物を造形する造形液付与手段と、粉体を敷き詰める動作と、造形液付与手段から造形液の液滴を付与させて層状造形物を造形する動作を繰り返して、層状造形物を積層した立体造形物を造形する制御をする手段と、を備え、制御をする手段は、少なくとも立体造形物の最表面となる層状造形物を造形するとき、粉体に付与された液滴の並び方向において、隣り合う2つの第1液滴の間であって、少なくとも、隣り合う2つの第1液滴が重ならない部分、又は、隣り合う2つの第1液滴が重なる部分に、第1液滴の滴量よりも少ない滴量の第2液滴を付与する制御を行う装置である。
1 造形部
5 造形ユニット
10 造形液
12 平坦化ローラ(平坦化手段)
20 粉体
21 供給槽
22 造形槽
23 供給ステージ
24 造形ステージ
30 造形層(層状造形物)
31 粉体層(層状の粉体)
50 液体吐出ユニット
51 キャリッジ
52 液体吐出ヘッド
500 制御部

Claims (20)

  1. 敷き詰められた粉体に対し、前記粉体を結合する造形液の液滴を付与して層状造形物を造形する造形液付与手段と、
    前記粉体を敷き詰める動作と、前記造形液付与手段から前記造形液の液滴を付与させて前記層状造形物を造形する動作を繰り返して、前記層状造形物を積層した立体造形物を造形する制御をする手段と、を備え、
    前記制御をする手段は、重なって隣り合う2つの第1液滴の間に、前記第1液滴の滴量よりも少ない滴量の第2液滴を付与する制御をし、
    複数の前記第1滴のうち、前記重なって隣り合う2つの前記第1液滴は、前記第1液滴の面積の半分以下しか部分的に重ならない
    ことを特徴とする立体造形物を造形する装置。
  2. 前記隣り合う2つの第1液滴は、前記液滴の並び方向において半分以下の領域で重なっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体造形物を造形する装置。
  3. 格子状に配置された4つの前記第1液滴の中央部に、前記第2液滴を付与する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の立体造形物を造形する装置。
  4. 複数の前記第2液滴を異なる位置に付与する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の立体造形物を造形する装置。
  5. 前記層状造形物と前記粉体のまま残す部分との境界に前記第2液滴を付与する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の立体造形物を造形する装置。
  6. 前記第2液滴の滴量が前記第1液滴の滴量の半分以下である
    ことを特徴とする請求項5に記載の立体造形物を造形する装置。
  7. 粘度の異なる二種類の造形液を付与可能であり、
    前記第2液滴は前記第1液滴よりも粘度が低い
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の立体造形物を造形する装置。
  8. 表面張力の異なる二種類の造形液を付与可能であり、
    前記第2液滴は前記第1液滴よりも前記表面張力が高い
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の立体造形物を造形する装置。
  9. 粉体を敷き詰める動作と、前記敷き詰められた粉体に対し、前記粉体を結合する造形液の液滴を付与して層状造形物を造形する動作を繰り返し、前記層状造形物を積層した立体造形物を造形する方法であって、
    重なって隣り合う2つの第1液滴の間、前記第1液滴の滴量よりも少ない滴量の第2液滴を付与し、
    複数の前記第1滴のうち、前記重なって隣り合う2つの前記第1液滴は、前記第1液滴の面積の半分以下しか部分的に重ならない
    ことを特徴とする立体造形物を造形する方法。
  10. 前記隣り合う2つの第1液滴は、前記液滴の並び方向において半分以下の領域で重なるように付与する
    ことを特徴とする請求項9に記載の立体造形物を造形する方法。
  11. 格子状に配置された4つの前記第1液滴の中央部に、前記第2液滴を付与する
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の立体造形物を造形する方法。
  12. 複数の前記第2液滴を異なる位置に付与する
    ことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の立体造形物を造形する方法。
  13. 前記層状造形物と前記粉体のまま残す部分との境界に前記第2液滴を付与する
    ことを特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の立体造形物を造形する方法。
  14. 前記第2液滴の滴量が前記第1液滴の滴量の半分以下である
    ことを特徴とする請求項13に記載の立体造形物を造形する方法。
  15. 粘度の異なる二種類の造形液を付与可能であり、
    前記第2液滴は前記第1液滴よりも粘度が低い
    ことを特徴とする請求項9ないし14のいずれかに記載の立体造形物を造形する方法。
  16. 表面張力の異なる二種類の造形液を付与可能であり、
    前記第2液滴は前記第1液滴よりも前記表面張力が高い
    ことを特徴とする請求項9ないし15のいずれかに記載の立体造形物を造形する方法。
  17. 粉体が造形液で結合された層状造形物が積層された立体造形物であって、
    少なくとも、前記立体造形物の最表面は、前記造形液の液滴の並び方向において、重なって隣り合う2つの第1液滴で結合された領域の間に、前記第1液滴の滴量よりも少ない滴量の第2液滴で結合された部分があり、
    複数の前記第1滴のうち、前記重なって隣り合う2つの前記第1液滴は、前記第1液滴の面積の半分以下しか部分的に重ならない
    ことを特徴とする立体造形物。
  18. 粉体が造形液で結合された層状造形物が積層された立体造形物であって、
    重なって隣り合う2つの第1液滴で結合された各領域の間に、前記2つの第1液滴と前記第1液滴の滴量よりも少ない滴量の第2液滴で結合された部分があり、
    複数の前記第1滴のうち、前記重なって隣り合う2つの前記第1液滴は、前記第1液滴の面積の半分以下しか部分的に重ならない
    ことを特徴とする立体造形物。
  19. 前記立体造形物の最表面は、前記第2液滴で結合されている部分の面積が、前記第1液滴で結合されている部分の面積よりも小さい
    ことを特徴とする請求項17又は18に記載の立体造形物。
  20. 前記立体造形物の最表面は、前記層状造形物の積層方向において、前記第2液滴で結合された部分の深さが、前記第1液滴のみで結合された部分の深さよりも小さい
    ことを特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載の立体造形物。
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