JP5589817B2 - 粉末材料、粉末材料を用いた3次元造形装置、粉末材料を用いた3次元造形方法。 - Google Patents

粉末材料、粉末材料を用いた3次元造形装置、粉末材料を用いた3次元造形方法。 Download PDF

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本発明は、堆積された粉末材料に対し造形液を吐出することで3次元構造物を形成する3次元造形に用いられる粉末材料、粉末材料を用いた3次元造形装置、粉末材料を用いた3次元造形方法に関する。
従来より、3次元構造物を形成する3次元造形装置が種々提案されている。その一例として、特許文献1に開示されている3次元造形装置は、堆積された粉末材料に対し造形液を吐出することで3次元構造物を形成している。即ち、特定の領域に粉末材料を堆積させる。堆積された粉末材料の層をローラーやヘラ等により平坦化する。造形液を粉末材料の特定領域に吐出する。造形液が粉末材料に吐出されることで、粉末材料の粒子同士が接着される。次に堆積された粉末材料の層の上に更に粉末材料が堆積される。そして、堆積された粉末材料に対し、平坦化、及び造形液の吐出を行う。この粉末材料の堆積、及び造形液の吐出を繰り返すことで、3次元構造物が形成される。
特表2004−538191号公報
粉末材料の層の平坦化は、最終的に形成される3次元構造物の形状精度を出すために行われる。しかしながら、このような平坦化を行ってもなお、3次元構造物を形成するための粉末材料の特性によっては、粉末材料の層の高い平坦性を得ることが出来ず、高精度に3次元構造物を形成することができなかった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、高精度に3次元構造物を形成するための粉末材料、粉末材料を用いた3次元造形装置、粉末材料を用いた3次元造形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、粉末材料が堆積された堆積面と、前記堆積面に平行な下端面を有する平坦化部とが、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、平坦化された前記粉末材料の特定領域に対し、造形液を吐出することで3次元構造物を造形する3次元造形に用いられる粉末材料であって、体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え回転翼の先端スピードが70mm/s、回転翼の侵入角度が−5°の測定条件下におけるパウダーレオメータ測定により、前記粉末材料の充填表面から深さ90mmまでのトータルエネルギー量が1460mJ以上、且つ1790mJ以下と測定される流動性を備え、前記粒子は、少なくともポリビニルアルコールを含むことを特徴とするものである。
請求項2記載の本発明は、粉末材料が堆積された堆積面と、前記堆積面に平行な下端面を有する平坦化部とが、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、平坦化された前記粉末材料の特定領域に対し、造形液を吐出することで3次元構造物を造形する3次元造形に用いられる粉末材料であって、体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え、粉末材料のかさ密度/真比重が、0.31以上、且つ0.47以下であり、前記粒子は、少なくともポリビニルアルコールを含むことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記粒子の体積平均粒子径は、53μmより大きく、且つ75μm未満であることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の前記粉末材料が堆積される前記堆積面と、前記粉末材料を前記堆積面に供給して前記堆積面に堆積させる粉末供給部と、前記堆積面に平行な下端面を有し、前記粉末材料が堆積された堆積面に対して、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、前記粉末材料を平坦化する平坦化部と、平坦化された前記粉末材料に対し前記造形液を吐出する吐出部と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の前記粉末材料を前記堆積面に供給して前記堆積面に堆積させる粉末供給ステップと、粉末材料が堆積された堆積面と、前記堆積面に平行な下端面を有する平坦化部とが、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、平坦化された前記粉末材料を平坦化する平坦化ステップと、平坦化された前記粉末材料に対し前記造形液を吐出する吐出ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明者は、堆積面に堆積された粉末材料の特定領域に対し、造形液を吐出することで3次元構造物を造形する3次元造形に用いられる粉末材料を開発し、改良を重ねてきた。本発明者は、この粉末材料に対し、実験を行うことにより、体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え、回転翼の先端スピードが70mm/s、回転翼の侵入角度が−5°の測定条件下におけるパウダーレオメーター測定により、前記粉末材料の充填表面から深さ90mmまでのトータルエネルギー量が1460mJ以上、且つ1790mJ以下と測定される流動性を備える粉末材料により、粉末材料の層の高い平坦性を得ることが出来ることを確認した。
従って、請求項1記載の粉末材料によれば、粉末材料の層の高い平坦性を得ることが出来るため、高精度に3次元構造物を形成することが可能となる。
また、請求項2記載の粉末材料によれば、体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え、かさ密度/真比重が0.31以上、且つ0.47以下の粉末材料により、粉末材料の層の顕著に高い平坦性を得ることが出来、高精度に3次元構造物を形成することが可能となることが分かる。また、粒子が、潮解性、及び吸湿性の少ないポリビニルアルコールを少なくとも含むことにより、高強度な3次元構造物を形成することが可能となる。
本発明者は、この粉末材料に対し、実験を行うことにより、粒子の体積平均粒子径が、53μmより大きく、且つ75μm未満である場合に、粉末材料の層の高い平坦性を得ることが出来ることを確認した。
従って、請求項記載の粉末材料によれば、粉末材料の層の高い平坦性を得ることが出来るため、高精度に3次元構造物を形成することが可能となる。
請求項4記載の3次元造形装置、及び請求項5記載の3次元造形方法によれば、粉末材料の層の高い平坦性を得ることが出来るため、高精度に3次元構造物を形成することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る3次元造形装置1を示す外観図である。 上記3次元造形装置1の内部構成を示す図である。 上記3次元造形装置1の内部構成の主要部を示す図である。 上記3次元造形装置1の電気的構成を示す機能ブロック図である。 上記3次元造形装置1の一連の処理を示すフローチャートである。 図5のS3に示す構造形成処理を示すフローチャートである。 図5のS4に示す吐出処理を示すフローチャートである。 粉末材料の流動性を測定するために用いたパウダーレオメータPRを説明するための説明図である。 上記パウダーレオメータPRにより測定されるトータルエネルギー量を説明するための説明図である。 上記パウダーレオメータPRにより測定されたトータルエネルギー量と粉末材料の層の最大凹凸平均値との相関関係を示すグラフである。 粉末材料のかさ密度/真比重と粉末材料の層の最大凹凸平均値との相関関係を示すグラフである。
(実施形態)
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
[3次元造形装置の外観]
図1は、本実施形態に係る3次元造形装置1の斜視図である。3次元造形装置1は、造形部2と、設定部3と、を備える。造形部2の開放部2aの図1に示すX軸正方向側には、イエロータンク111a、マゼンタタンク112a、シアンタンク113a及びクリアタンク114aが配置される。イエロータンク111a、マゼンタタンク112a、シアンタンク113a及びクリアタンク114aは、各々、造形部2内に配置され、図2に示すヘッド110に対して各色の造形液を供給するためのタンクである。設定部3は操作部500と外部インターフェース600とを備える。操作部500は、電源スイッチや造形開始ボタン等、各種設定スイッチを備える。3次元造形装置1は、外部インターフェース600を介して、PC等の外部装置と接続することができる。
図2、及び図3を用いて、造形部2について詳細に説明する。図2は、図1に示す造形部2の内部構成の一部をX軸正方向側から見た場合の側面図である。図3は、3次元造形装置1の内部の造形部2の一部を説明するための説明図である。造形部2は、図2に示すように、ヘッド110、ガントリ130、ヘッド吸引機構150、ステージ310、平坦化部320、粉末材料供給部330、粉末回収タンク340、及び制御部4を備える。以後、図2、及び図3に示すステージ310の堆積台310aの堆積面SFに平行な面をXY平面、XY平面に垂直な方向をZ軸方向と定義する。この定義は、他の図面においても共通のものとする。なお、図2、及び図3において、簡略化のため、図1におけるイエロータンク111a、マゼンタタンク112a、シアンタンク113a及びクリアタンク114aから伸び、ヘッド110に接続される造形液供給用のチューブ等は省略している。
ヘッド110は、図3に示すように、イエローヘッド111と、マゼンタヘッド112と、シアンヘッド113と、クリアヘッド114とを有する。イエローヘッド111は、イエローの造形液を吐出可能に構成される。マゼンタヘッド112は、マゼンタの造形液を吐出可能に構成される。シアンヘッド113は、シアンの造形液を吐出可能に構成される。クリアヘッド114は、無色透明であるクリアの造形液を吐出可能に構成される。イエローヘッド111、マゼンタヘッド112、シアンヘッド113及びクリアヘッド114は、図1において示した中空のチューブTBを介して、イエロータンク111a、マゼンタタンク112a、シアンタンク113a、クリアタンク114aに各々接続される。
イエローヘッド111と、マゼンタヘッド112と、シアンヘッド113と、クリアヘッド114とは、各々、複数の吐出口を有する。複数の吐出口は、Y軸方向に並列されている。イエローヘッド111、マゼンタヘッド112、シアンヘッド113、及びクリアヘッド114は、X軸方向に並列されている。イエローヘッド111、マゼンタヘッド112、シアンヘッド113、及びクリアヘッド114が有する複数の吐出口から、各々、イエロー、マゼンタ、シアン、及びクリアの造形液が吐出される。
ガントリ130は、ヘッド110をステージ310の上側に保持する。ガントリ130は、Y軸方向に延出したレール160により、レール160に沿って摺動可能に保持される。ガントリ130は、図3に示すように、X軸方向に平行に延出するガイドシャフト130aを有する。ヘッド110は、図3に示すように、ガイドシャフト130aに沿って摺動可能に、ガイドシャフト130aに取り付けられる。ヘッド110は、図示しないタイミングベルトとそのタイミングベルトを移動させるモータとによってガイドシャフト130aに沿ってX軸方向に移動される。ガントリ130は、図示しないタイミングベルトとそのタイミングベルトを移動させるモータとによってレール160に沿ってY軸方向に移動される。このように、ヘッド110とガントリ130とが移動されることにより、ヘッド110が堆積面SFに対し、X軸方向、及びY軸方向に相対移動される。
ヘッド吸引機構150はキャップ150aを有する。ヘッド吸引機構150は、非図示の昇降機構によってZ軸方向に昇降可能に構成される。ヘッド吸引機構150は、非図示のポンプによって、キャップ150aの内部を吸引可能に構成される。ヘッド110が、ヘッド吸引機構150の上側に移動されると、ヘッド吸引機構150はZ軸正方向に上昇する。上昇したヘッド吸引機構150は、ヘッド110のZ軸負方向側の面に密着し、各色のヘッド111〜114の下面に存在する複数の吐出口に各色の造形液が達するまで吸引を行う。
ステージ310は、堆積台310aと堆積台移動部310bとを備える。粉末材料供給部330から供給される粉末材料が堆積台310aの堆積面SF上に堆積される。堆積台移動部310bは、図示しない堆積台移動モータにより駆動される。堆積台移動部310bが駆動されると、堆積台移動部310bは、堆積台310aをZ軸方向に移動させる。この移動により、ヘッド110が、堆積面SFに対し、Z軸方向に相対移動される。
平坦化部320は、図2に示すように、造形部2のY軸負方向側に固定される。平坦化部320は、ヘラ部320aとヘラシャフト320bとを備える。ヘラ部320aは、ヘラシャフト320bに沿って摺動可能に、ヘラシャフト320bに取り付けられる。ヘラ部320aは、図示しないモータによりヘラシャフト320bに沿って摺動される。ヘラシャフト320bは、図2に示すように造形部2のY軸負方向側に固定される。ヘラシャフト320bは、Y軸正方向側に延出する。堆積面SFに堆積された粉末材料は、ヘラシャフト320bに沿って摺動するヘラ部320aによって平坦化される。平坦化処理の基本構成は、特表2004−538191号公報に開示されている。
粉末材料供給部330は、粉末材料を収容可能な粉末材料タンク330aと粉末供給路330bとを備える。粉末材料タンク330aに収容された粉末材料は、粉末供給路330b内を通って、堆積面SFに供給される。造形対象領域を形成しない不要な粉末材料は、粉末回収タンク340により回収される。
制御部4は、CPU、RAM、フラッシュROM等を有するコンピューターにより構成される。制御部4は、ヘッド110、ガントリ130、及び堆積台移動部310bの駆動制御を行う。ヘッド110のX軸方向への移動やガントリ130のY軸方向への移動により、ヘッド110が堆積面SF上に配置されることで、堆積面SFに堆積された粉末材料に各色の造形液が吐出可能となる。
[3次元造形装置の電気的構成]
図4を用いて、3次元造形装置1の電気的構成について説明する。図4は、3次元造形装置1の電気的構成を示す図である。制御部4と、図4に示す3次元造形装置1の各電気的構成部分とは、バス700により接続される。
図4に示すX軸モータ210xは、ヘッド110をX軸方向に移動させる。Y軸モータ210yは、ガントリ130をY軸方向に移動させる。Z軸モータ210zは、堆積台移動部310bをZ軸方向に移動させる。X軸モータ210x、Y軸モータ210y、及びZ軸モータ210zは、各々、エンコーダを内蔵するステッピングモータと、モータドライバとにより構成される。X軸モータ210x、Y軸モータ210y、及びZ軸モータ210zは、エンコーダを有するため、各々、ヘッド110、ガントリ130、堆積台移動部310bの移動量及び原点位置を検出可能である。検出されたステージ310の移動量及び原点位置のデータはバス700を介して制御部4に供給される。
吐出制御回路120は、制御部4から供給される吐出信号と色データとに従って、造形液の吐出タイミングと吐出すべき造形液の色を決定する。決定された造形液の色は、色選択信号としてヘッド110に供給される。ヘッド110は、色選択信号に従って、各色のヘッド111〜114の内、吐出すべき色のヘッドから造形液を吐出する。
ヘッド吸引機構150は、制御部4から供給される信号に従い、Z軸方向への昇降、キャップの装着、及び吸引を行う。
制御部4は、図4に示すように、CPU41と、RAM42と、ROM43と、を備える。CPU41は、3次元造形装置1の各構成の駆動制御等の制御を行う。RAM42は、3次元造形装置1により造形される3次元構造物の色データ、及び座標データ等の各種データを記憶する。ROM43は、CPU41により実行される造形の手順に関するプログラム等の各種プログラムをあらかじめ記憶している。
CPU41は、ヘッド110を制御し、ヘッド110に着色造形液、及び無色造形液を吐出させる。具体的には、ヘッド110に着色造形液、及び無色造形液を吐出させるための吐出信号を、ヘッド110に供給する。吐出信号は、各ヘッド111〜114に内蔵されているピエゾ素子に供給される電圧値の時間変化を示す信号である。
CPU41は、吐出制御回路120に吐出信号と色データとを供給することで、ヘッド110を制御する。色データは、RAM42に記憶されている。吐出制御回路120は、色データに基づき、吐出すべき造形液の色を決定する。造形液の色は、色選択信号としてヘッド110に供給される。ヘッド110は、吐出制御回路120からの色選択信号に従って、各色のヘッド111〜114の内、吐出すべき色のヘッドから造形液を吐出する。
CPU41は、X軸モータ210x、Y軸モータ210y、及びZ軸モータ210zを制御する。CPU41は、X軸モータ210x、Y軸モータ210y、及びZ軸モータ210zの各々に駆動信号を供給する。駆動信号が供給されると、X軸モータ210x、Y軸モータ210y、及びZ軸モータ210zは、各々、ヘッド110、ガントリ130、及び堆積台移動部310bを、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動させる。
CPU41は、粉末供給部330を制御し、粉末供給部330に粉末材料を堆積面SFに供給させる。CPU41は、平坦化部320を制御し、堆積面SFに堆積された粉末材料を平坦化させる。CPU41は、ヘッド吸引機構150を制御する。この制御により、ヘッド吸引機構150はZ軸方向への昇降、及びキャップの吸引を行う。
CPU41は、ROM43に記憶されている各種プログラムに基づいて、3次元造形装置1を制御する。ROM43に記憶されている各種プログラムは、3次元造形装置1による造形の手順に関するプログラムを含む。CPU41は、ROM43に記憶されている手順に関するプログラムに基づいて、ある時点において着色、平坦化、及び吸引などの処理のうちどの処理を行うかを決定する。CPU41により、3次元造形装置1の各構成による処理の順序が決定され、また、異なる複数の処理の開始時点の同期がとられる。
RAM42により記憶される座標データ、及び色データは、ユーザが外部装置であるパーソナルコンピューター(Personal Computer、以後「PC」と記す)800を操作することにより生成される。生成されたデータは外部インターフェース600、及びバス700を介して、RAM42に供給される。
座標データは、3次元造形装置1により造形される3次元構造物の座標(X、Y、Z)のデータである。色データは、座標(X、Y、Z)における3次元構造物の色のデータである。ユーザがPC800を操作し、仮想の3次元構造物の立体データが生成される。PC800により立体データに基づいて座標データ、及び色データが生成される。RAM42により記憶される座標データは、PC800上の仮想の堆積面上の空間に対し割り振られた直交座標系における座標位置(X、Y、Z)である。仮想の堆積面上の空間に対し割り振られた直交座標系における座標位置(X、Y、Z)は、堆積面SF上の直交座標系における座標位置(X、Y、Z)と対応している。色データは座標位置(X、Y、Z)における仮想の3次元構造物の色のデータである。
CPU41は、RAM42から、特定の座標位置Zにおける座標(X、Y)の座標データを読み出す。CPU41は、特定の座標位置Zにおける全ての座標(X、Y)に対し、粉末材料が供給されるように、粉末供給部330を制御する。具体的には、CPU41は、全ての座標(X、Y)により構成される領域の面積と堆積台移動部310bのZ軸方向の移動距離とから規定される1層分の堆積容積以上の量の粉末材料を、堆積面SFに対し粉末供給部330に供給させる。堆積面SFに対し供給された粉末材料は、平坦化部320により平坦化される。このように、特定の座標位置Zにおける全ての座標(X、Y)に対し、粉末材料が供給され、平坦化されることで、特定の座標位置Zにおける造形対象領域が堆積面SF上に形成される。造形対象領域が堆積面SF上に形成された後、ヘッド110により造形液が吐出されることで、着色、及び造形が行われる。
CPU41は、ヘッド110、ガントリ130、及び堆積台移動部310bの移動量及び原点位置のデータとRAM42に記憶されている座標データとに基づいて、ヘッド110の現在位置の座標位置(X、Y、Z)を決定する。ステージ310の移動量及び原点位置のデータはX軸モータ210x、Y軸モータ210y、及びZ軸モータ210zの各エンコーダにより検出される。ヘッド110、ガントリ130、及び堆積台移動部310bの移動量及び原点位置のデータは、バス700を介して、CPU41に供給される。
[3次元造形装置の処理]
以下、図5を用いて3次元造形装置1の一連の処理について説明する。図5は、3次元造形装置1の一連の処理を示すフローチャートである。図6は、図5に示す一連の処理のうちの構造形成処理を示すフローチャートである。図7は、図5に示す一連の処理のうちの吐出処理を示すフローチャートである。一連の処理は、制御部4により実行される。
図5に示す処理では、先ず、制御部4に電源ONの指令が供給され、3次元造形装置1の駆動が開始される。3次元造形装置1の駆動が開始されると、初期化処理が行われる(ステップS1、以後S1と記す)。具体的には、ヘッド吸引機構150により、各色のヘッド111〜114の下面に存在する複数の吐出口に各色の造形液が達するまで吸引が行われる。この吸引により、各色のヘッド111〜114が吐出可能な状態となる。また、RAM42に記憶されているデータが一旦消去される。
初期化処理が行われると、データが記憶されているか否かが判定される(S2)。RAM42によりデータが記憶されていないと判定されると(S2:No)、ユーザにより3次元構造物に関するデータがPC800、及びバス700を介して制御部4に供給されていないため、処理がS2に戻る。RAM42によりデータが記憶されていると判定されると(S2:Yes)、処理がS3に移る。最初にS2からS3に処理が移るとき、RAM42により記憶されている座標位置Zのうち、最小の座標位置Zが現在の座標位置Zとして指定される。座標位置Zは、造形される3次元構造物のZ軸方向の座標位置Zとして、RAM42に記憶されている。この現在の座標位置Zの指定は、制御部4により行われる。
処理がS3に移ると、構造形成処理が行われる(S3)。S3における構造形成処理により、堆積面SFにある座標位置Zにおける1層分の粉末材料が供給される。また、堆積面SFに供給された粉末材料が平坦化される。この際、余分な粉末材料は平坦化部320により堆積面SFから回収タンク340へ落下回収される。
構造形成処理が行われると、吐出処理が行われる(S4)。S4における吐出処理により、堆積面SFに供給された粉末材料に造形液が吐出される。造形液の吐出により、粉末材料が結合される。粉末材料が結合されることで、造形される3次元構造物のうちの1層の造形がなされる。なお、下層がある場合は、現在造形された層と下層との結合造形もなされる。また、造形液の吐出により、造形と同時に着色がなされる。
吐出処理が行われると、造形終了か否かが判定される(S5)。具体的には、制御部4に電源OFFの指令が供給されたか、または図7において示したRAM42に記憶されている全ての座標位置Zに対する処理が完了したかが判定される。造形終了でないと判定されると(S5:No)、処理がS6に移る。処理がS6に移ると、現在の座標位置Zが、RAM42に記憶されている座標位置Zのうち、現在の座標位置Zの次の座標位置Zに変更される(S6)。S6において次の座標位置Zは、RAM42に記憶されている座標位置Zのうち、現在の座標位置ZよりもZ軸正方向に大きい座標位置Zである。S6における変更は、制御部4により行われる。座標位置Zは、造形される3次元構造物のZ軸方向の座標位置Zとして、RAM42に記憶されている。複数の層から形成される3次元構造物のうちの1層に対応した座標位置Zと対応付けられた座標位置(X、Y)の座標データ、及び色データに基づき、構造形成処理、及び吐出処理が行われる。そして、S6において、座標位置Zが、現在の座標位置Zの次の座標位置Zに変更されることで、S3、及びS4の処理により、各々、3次元構造物のうちの次の層の構造形成処理、及び次の層に対する吐出処理が行われる。このように、3次元構造物の着色、及び造形が1層ずつ為される。S5において、造形終了と判定されると(S5:Yes)、全ての処理が終了する。
図6を用いて、図5に示す動作制御におけるS3の構造形成処理について具体的に説明する。図6に示す構造形成処理では、まず現在の座標位置ZにおけるデータがRAM42から読み出される(SA1)。読み出されるデータは、座標位置Zにおける座標(X、Y)の座標データである。
座標データが読み出されると、粉末供給処理が行われる(SA2)。具体的には、CPU41により、粉末供給部330が制御される。この制御により、現在の座標位置Zにおける堆積面SF上の全ての座標(X、Y)に対し、粉末材料が供給される。即ち、堆積面SFに平行な面における所定の造形対象領域を含む領域の全面に対し、粉末材料が供給される。
粉末供給処理が行われると、粉末材料の平坦化処理が行われる(SA3)。具体的には、CPU41により、平坦化部320が制御される。この制御により、堆積面SFに堆積された粉末材料が平坦化される。
平坦化処理が行われると図6に示す構造形成処理が完了し、処理が図5に示すS4の吐出処理に移る。例えば、現在の座標位置ZがRAM42により記憶されている最初の座標位置Zである場合、図6に示す構造形成処理により、粉末材料の層が形成される。以後、説明する吐出処理によりこの層の造形対象領域に対し造形液が吐出される。図6に示す構造形成処理により、形成される造形対象領域外の領域は、単に粉末材料が堆積された領域である。従って、この造形対象領域外の領域に、造形液は吐出されない。
図7を用いて、図5に示す動作制御におけるS4の吐出処理について具体的に説明する。図7に示す吐出処理では、まず現在の座標位置ZにおけるデータがRAM42から読み出される(SB1)。読み出されるデータは、座標位置Zにおける座標位置(X、Y)の座標データ、及びその座標データにおける各座標位置(X、Y)と対応付けて記憶されている色データである。データが読み出されると、ヘッド110が初期位置に相対移動される(SB2)。
ヘッド110が初期位置に相対移動されると、移動吐出処理が実行される(SB3)。即ち、ヘッド110が相対移動されながら、造形液の吐出が行われる。具体的には、ヘッド110が移動され、SB1において読み出された特定の座標位置(X、Y)にヘッド110が到達すると、その座標位置(X、Y)と対応付けられている色の造形液が吐出される。SB1において読み出された全ての座標データに関し、このSB1の処理が行われることにより、図5のS3に示す構造形成処理により形成された粉末材料の層に対する造形、及び着色がなされる。SB1において読み出された全ての座標データに関し、このSB1の処理が行われると、図7に示す吐出処理が終了する。
[実験結果]
グラフ等を用いて、粉末材料の層の平坦性に関する実験結果を示す。本発明者は、上記のような3次元造形に用いられる粉末材料を開発し、改良を重ねてきた。本発明者は、この粉末材料に対し、実験を行うことにより、粉末材料の流動性と粉末材料により形成される層の平坦性との間に相関関係があることを確認した。
本発明者は、粉末材料の流動性を測定するために、図8に示すような、パウダーレオメータPRによる測定を行った。パウダーレオメータPRとして、具体的には、Freeman Tecnology社製のパウダーレオメータFT4を用いた。測定装置を、以下に示す条件下で用いた。
ブレード(回転翼)BL:48mmブレード
チップスピード(回転翼の先端スピード):70mm/s
容器VLの体積:160ml(内径50ml)
ブレードBLの侵入角度:−5°
トータルエネルギー量は、以下に示すように測定した。即ち、図8に示すように、ブレードBLが容器VL内に充填された粉末材料の中を、例えば、H1からH2へと移動する際に得られた垂直荷重と回転トルクとが、図9に示すように高さごとのエネルギー勾配としてプロットされる。これらが積算されて得られた図9に示すハッチング部分の面積がトータルエネルギー量として粉末材料の流動性の指標とされる。
測定前の準備として、160mlの体積の容器に粉末材料を充填した後、粉末材料のコンディショニングを行った。即ち、ブレードBLをゆるやかに回転することで、粉末材料の層内の過剰空気、又は部分的ストレスを除去して粉末材料の層を均一な状態にした。コンディショニング後、粉末材料の充填表面から深さ90mmまでのトータルエネルギー量を流動性の指標として測定した。
粉末材料の粒子としては、体積平均粒子径が、25μm未満のポリビニルアルコール(以後、「PVA」と記す)、25μm以上、且つ53μm未満(以後、「25〜53μm」と記す)のPVA、53〜75μmのPVA、75〜150μmのPVA、150μm以上のPVAの5種類の粒子を用いた。5種類の粒子により構成される粉末材料の各々に対して、上述のパウダーレオメータによる流動性測定を行った。更に、各粒子の粉末材料の流動性、即ち、トータルエネルギー量と粉末材料により形成される層の平坦性との間に相関関係があることを実験により確認した。層の平坦性は、層の最大凹凸値を測定し、最大凹凸平均値を算出することで決定した。各粉末材料の最大凹凸平均値は、150μm以上の粒径である粒子の最大凹凸平均値209μmにより規格化した。
図10は、測定により確認された粉末材料の流動性と粉末材料の層の平坦性との相関関係を示すグラフである。横軸は、トータルエネルギー量を示す。縦軸は、規格化された最大凹凸平均値を示す。図10において、トータルエネルギー量が600mJ近傍のプロットは、体積平均粒子径が、25μm未満のPVAの測定結果を示す。図10において、トータルエネルギー量が1400mJ近傍のプロットは、体積平均粒子径が、25〜53μmのPVAの測定結果を示す。図10において、トータルエネルギー量が1600mJ近傍のプロットは、体積平均粒子径が、53〜75μmのPVAの測定結果を示す。図10において、トータルエネルギー量が1800mJ近傍のプロットは、体積平均粒子径が、75〜150μmのPVAの測定結果を示す。図10において、トータルエネルギー量が1900mJ近傍のプロットは、体積平均粒子径が、150μm以上のPVAの測定結果を示す。体積平均粒子径が、25〜53μmのPVAの粉末材料のトータルエネルギー量に対する測定値は、正確には1460mJであった。体積平均粒子径が、75〜150μmのPVAの粉末材料のトータルエネルギー量に対する測定値は、正確には1790mJであった。
図10に示すように、最大凹凸平均値は、トータルエネルギー量が600mJから大きくなるにつれ、下がっていく。即ち、層の平坦性が向上する。しかし、1600mJ近傍を境に、最大凹凸平均値は、トータルエネルギー量が大きくなるにつれ、上がっていく。即ち、層の平坦性が低下する。複数の層が積層されることで形成される3次元構造物の形状精度は、粉末材料の層の平坦性に依存する。即ち、例えば、1層の平坦性が低下すると、高精度に3次元構造物を形成することができない。一方、1層の平坦性が向上すると、高精度に3次元構造物を形成することができる。また、図10に示すように、体積平均粒子径が大きくなるにつれ、トータルエネルギー量は大きくなる。即ち、流動性が上昇する。しかし、体積平均粒子径を150μm以上に大きくすると、層の平坦性の他にも3次元造形における種々の問題が起き得る。種々の問題とは、例えば、積層ピッチが粒子径の増加と伴に厚みを増し、造形精度が低下すること、造形物表面の滑らかさが低減すること、造形物の輪郭領域を形成する粒子の剥離欠陥が生じた場合、寸法精度の低下が大きくなること、造形物の空隙率が増加し、造形強度が低下するなどの問題である。
以上、図10を用いて示したように、体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え、トータルエネルギー量が1460mJ以上、且つ1790mJ以下と測定される流動性を備える粉末材料により、粉末材料の層の高い平坦性を得ることが出来、高精度に3次元構造物を形成することが可能となることが分かる。
更に、図10に示すように、53〜75μmの粒子を備える粉末材料により、粉末材料の層の顕著に高い平坦性を得ることが出来、高精度に3次元構造物を形成することが可能となることが分かる。
また、粉末材料の粒子が、潮解性、及び吸湿性の少ないPVAを少なくとも含むことにより、高強度な3次元構造物を形成することが可能となる。
なお、本発明者は、上述のパウダーレオメータ測定の他に、上述の5種類の粒子のかさ密度/真比重と層の平坦性との間にも相関関係があることを確認した。図11は、粒子のかさ密度/真比重と層の平坦性との間の相関関係を示すグラフである。横軸は、粒子のかさ密度/真比重を示す。縦軸は、規格化された層の最大凹凸平均値を示す。なお、本実験のPVAの真比重は1.25g/cmである。図11において、かさ密度/真比重が0.2近傍のプロットは、体積平均粒子径が、25μm未満のPVAの測定結果を示す。図11において、かさ密度/真比重が0.3近傍のプロットは、体積平均粒子径が、25〜53μmのPVAの測定結果を示す。図11において、かさ密度/真比重が0.4近傍のプロットは、体積平均粒子径が、53〜75μmのPVAの測定結果を示す。図11において、かさ密度/真比重が0.45近傍のプロットは、体積平均粒子径が、75〜150μmのPVAの測定結果を示す。図11において、かさ密度/真比重が0.55近傍のプロットは、体積平均粒子径が、150μm以上のPVAの測定結果を示す。体積平均粒子径が、25〜53μmのPVAの粉末材料のかさ密度/真比重は、正確には0.31であった。体積平均粒子径が、75〜150μmのPVAの粉末材料のかさ密度/真比重は、正確には0.47であった。
図11に示すように、最大凹凸平均値は、かさ密度/真比重が0.2近傍から大きくなるにつれ、下がっていく。即ち、層の平坦性が向上する。しかし、0.4近傍を境に、最大凹凸平均値は、かさ密度/真比重が大きくなるにつれ、上がっていく。即ち、層の平坦性が低下する。また、図11に示すように、体積平均粒子径が大きくなるにつれ、かさ密度/真比重は大きくなる。即ち、流動性が上昇する。しかし、体積平均粒子径を150μm以上に大きくすると、層の平坦性の他にも3次元造形における種々の問題が起き得る。
以上、図11を用いて示したように、体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え、かさ密度/真比重が0.31以上、且つ0.47以下の粉末材料により、粉末材料の層の顕著に高い平坦性を得ることが出来、高精度に3次元構造物を形成することが可能となることが分かる。
(変形例)
本実施形態において、座標データ、及び色データは、PC800から、外部インターフェース600、及びバス700を介して取得していた。しかし、これに限らず、例えば、PCから取得した各種データを基に、制御部により座標データ、及び色データを生成してもよい。この場合、制御部は、座標データ、及び色データを生成する演算部を備える。データ記憶部は、演算部により生成された座標データ、及び色データを取得する。
本実施形態において、ヘッド110、ガントリ130、及び堆積台移動部310bが各々X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動されることにより、ヘッド110が堆積面SFに対しX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に相対移動されていた。しかし、これに限らず、例えば、ステージがX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動されることによりヘッドが堆積面に対しX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に相対移動されてもよい。
本実施形態において、粉末材料の供給は、粉末供給部330によりなされていた。また、第1、及び第2の実施形態において、堆積面SFに堆積された粉末材料の平坦化は、平坦化部320によりなされていた。しかし、これに限らず、例えば、粉末材料の供給、及び平坦化は、作業者によりなされてもよい。
本実施形態において、複数の層により3次元構造物が形成されていたが、これに限らず、例えば、1層のみで3次元構造物が形成されてもよい。また、この場合、RAM等のデータ記憶部に記憶されるZ座標位置は、1つとなる。
本実施形態において、粉末材料が接着性を有し、粉末材料が造形液により活性化されることで固化される態様と、造形液が接着性を有し、造形液が粉末材料に吐出されることで粉末材料が固化される態様とが考えられるが、いずれの態様であってもよい。
本実施形態において、粉末材料は、PVAであったが、これに限らず、例えば、石膏、シリカ粒子、変性ポリビニルアルコール樹脂、及びアクリル系樹脂などであってもよい。
1 3次元造形装置
110 ヘッド
111 イエローヘッド
112 マゼンタヘッド
113 シアンヘッド
114 クリアヘッド
130 ガントリ
210x X軸モータ
210y Y軸モータ
210z Z軸モータ
310 ステージ
310a 堆積台
310b 堆積台移動部
330 粉末供給部
4 制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
SF 堆積面

Claims (5)

  1. 粉末材料が堆積された堆積面と、前記堆積面に平行な下端面を有する平坦化部とが、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、平坦化された前記粉末材料の特定領域に対し、造形液を吐出することで3次元構造物を造形する3次元造形に用いられる粉末材料であって、
    体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え、
    回転翼の先端スピードが70mm/s、回転翼の侵入角度が−5°の測定条件下におけるパウダーレオメータ測定により、前記粉末材料の充填表面から深さ90mmまでのトータルエネルギー量が1460mJ以上、且つ1790mJ以下と測定される流動性を備え、前記粒子は、少なくともポリビニルアルコールを含むことを特徴とする粉末材料。
  2. 粉末材料が堆積された堆積面と、前記堆積面に平行な下端面を有する平坦化部とが、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、平坦化された前記粉末材料の特定領域に対し、造形液を吐出することで3次元構造物を造形する3次元造形に用いられる粉末材料であって、
    体積平均粒子径が、25μmより大きく、且つ体積平均粒子径が、150μm未満である粒子を備え、
    粉末材料のかさ密度/真比重が、0.31以上、且つ0.47以下であり、
    前記粒子は、少なくともポリビニルアルコールを含むことを特徴とする粉末材料。
  3. 前記粒子の体積平均粒子径は、53μmより大きく、且つ75μm未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉末材料。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の前記粉末材料が堆積される前記堆積面と、
    前記粉末材料を前記堆積面に供給して前記堆積面に堆積させる粉末供給部と、
    前記堆積面に平行な下端面を有し、前記粉末材料が堆積された堆積面に対して、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、前記粉末材料を平坦化する平坦化部と、
    平坦化された前記粉末材料に対し前記造形液を吐出する吐出部と、を備えることを特徴とする3次元造形装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の前記粉末材料を前記堆積面に供給して前記堆積面に堆積させる粉末供給ステップと、
    粉末材料が堆積された堆積面と、前記堆積面に平行な下端面を有する平坦化部とが、前記堆積面に平行な方向に相対移動し、平坦化された前記粉末材料を平坦化する平坦化ステップと、
    平坦化された前記粉末材料に対し前記造形液を吐出する吐出ステップと、を備えることを特徴とする3次元造形方法。
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