JP2013208878A - 立体造形装置および立体造形データ作成プログラム - Google Patents

立体造形装置および立体造形データ作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】立体造形物の強度を高めることができ、また、下部層に水分が溜まりにくい立体造形物を造形可能な立体造形装置、立体造形データ作成プログラムを提供する。
【解決手段】立体造形装置により造形される立体造形物70では、粒子114は、下層の4個の粒子113と接触して支持される。また、粒子114は、上層の4個の粒子115とも接触して支持される。従って、粒子114は、8個の粒子に支持されるので、立体造形物70強度及び密度が高まる、また、4個の粒子113の隙間を粒子114が塞ぐ形になるので、粒子の間の空間が上下方向に繋がらないので、下方に水分が流れ込み難くなり、下方に水分が溜まりにくい。
【選択図】図19

Description

本発明は、立体造形粉体に造形液を吐出して固化することで立体造形物を造形する立体造形装置、および、前記立体造形装置を制御するデータを作成するための立体造形データ作成プログラムに関する。
従来、立体造形粉体と造形液とを混合して固化することで立体造形物を造形する立体造形装置が知られている。例えば、立体造形装置は、平坦に配置した立体造形粉体に対し、インクジェットヘッドを用いて造形液を吐出する。立体造形粉体と造形液とが混合されると、立体造形粉体に含まれる接着剤が溶解し、溶解した接着剤同士が結合して層(以下、「造形層」という)を形成する。以上の工程が繰り返されて造形層が重ねられることで、作業者が所望する形状の立体造形物が造形される(例えば、特許文献1参照)。
一般的に、上記のような立体造形装置は、一定の厚みで立体造形粉体を積層方向(以下「z方向」ともいう)に積層しつつ、一定量の造形液で立体造形粉体を固化させている。従って、複数の前記造形層のうち、各層での造形液の液滴を吐出する位置は、その層に隣接する層でもx方向及びy方向においては同じ位置になっている。従って、造形液の一つの液滴により造形される1個の粒子は、z方向においては上下の粒子により支持され、x方向においては左右の粒子により支持され、y方向においては前後の粒子により支持される。従って、1個の粒子は6個の粒子により支持される構造となる。
特開2008−302701号公報
しかしながら、従来の立体造形装置により造形された立体造形物では、1個の粒子は6個の粒子により支持されているため構造強度が十分でない場合あった。また、z方向においては隙間が上部層から下部層まで連続するために、立体造形物の乾燥時に上部層から下部層まで、水分が流れ易く下部層に水分が溜まり、上部層と下部層で乾燥具合が異なり、形状が同一に成らないという問題点があった。
本発明の目的は、立体造形物の強度を高めることができ、また、下部層に水分が溜まりにくい立体造形物を造形可能な立体造形装置、立体造形データ作成プログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第一態様に係る立体造形装置は、造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、前記造形液の液滴を吐出可能な吐出手段と、前記吐出手段による前記液滴の吐出を制御する制御手段とを備え、前記吐出手段によって前記液滴を吐出して前記立体造形粉体を粒子に固化することで複数の前記粒子から成る造形層を形成し、前記造形層を複数重ねることで立体造形物を造形する立体造形装置であって、複数の前記造形層のうち一の層での前記液滴を吐出する位置を、当該一の層と隣接する層での前記液滴を吐出する位置と、前記吐出手段の主走査方向及び副走査方向において前記液滴を吐出する間隔の1/2ずつずらし、且つ、隣接する層間で斜め方向に配置される前記粒子が接触するように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする。
前記立体造形装置によると、造形液の液滴により形成される立体造形粉体の各粒子が従来より多くの隣接する粒子で支持されるため、強度的に強く、構造的に安定である。また、立体造形物の密度も高められる。
また、前記一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、各粒子間のピッチをPとし、前記各粒子の半径をrとした場合に、P=4r/√3となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させるようにしてもよい。この場合には、立体造形物を構成する各粒子が全方向に対称でバランス良く構成され、粒子の間の空間が上下方向に繋がらないので、下方に水分が流れ込み難くなり、下方に水分が溜まりにくい。
また、前記各粒子の半径をrとし、前記一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、前記造形層の積層方向であるz方向に隣接する複数の前記前記一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、前記造形層の積層方向であるz方向に隣接する複数の前記粒子間のピッチをPzとした場合に、Pz=r×2√2となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させるようにしてもよい。この場合には、各層において隣接する各粒子が密着し、下方に水分が流れ込み難くなり、下方に水分が溜まりにくい。また、各粒子は8点に加え更にXy方向の4点でも支持される。
また、前記各粒子の半径をrとし、複数の前記造形層の一の層において、前記吐出手段の主走査方向であるx方向に隣接する各粒子間のピッチをPxとし、前記吐出手段の副走査方向であるy方向に隣接する各粒子間のピッチをPyとした場合に、Px=Py=r×√6となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させるようにしてもよい。この場合には、前記隣接する複数の層間において隣接する各粒子が密着する。また、各粒子は8点に加え更にz方向の2点でも支持される。
また、前記一の層及び当該一の層に隣接する他の層において、前記一の層の前記粒子の径と前記他の層の前記粒子の径とが異なるように前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させるようにしてもよい。この場合には、全ての粒子が隣接する他の粒子と接触するようにできる。
また、前記造形層の外周面が傾斜するように形成される場合において、前記傾斜が内側へ傾く部分は、前記一の層の最外周を、前記一の層の下部の層の最外周よりも順次狭めるようにし、前記傾斜が外側へ傾く部分は、前記一の層の最外周を、前記一の層の下部の層の最外周よりも順次広めるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させるようにしてもよい。この場合には、外周面が滑らかに造形できる。
また、少なくとも前記造形層の最外周面において、前記一の層及び当該一の層に隣接する層を挟んで形成される他の層において、前記吐出手段の主走査方向であるx方向及び前記吐出手段の副走査方向であるy方向で同一の吐出位置となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させるようにしてもよい。この場合には、外周面が滑らかに造形できる。
また、前記吐出手段からカラー造形液を吐出する場合、少なくとも前記造形層の最外周面において、前記一の層及び当該一の層に隣接する他の層において、前記吐出手段の主走査方向であるx方向及び前記吐出手段の副走査方向であるy方向で、当該カラー造形液の吐出位置は同一となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させるようにしてもよい。このようにカラー造形物を作成する場合には、外周面が滑らかに造形できる。従って、色ムラを生じない。
本発明の第二態様に係る立体造形データ作成プログラムは、造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、前記造形液の液滴を吐出可能な吐出手段と、前記吐出手段による前記造形液の前記液滴の吐出を制御する制御手段とを備え、前記吐出手段によって前記造形液の前記液滴を吐出して前記立体造形粉体を粒子に固化することで複数の前記粒子から成る造形層を形成し、前記造形層を複数重ねることで立体造形物を造形する立体造形装置を制御するデータを作成するための立体造形データ作成プログラムであって、複数の前記造形層のうち一の層での前記液滴を吐出する位置を、当該一の層と隣接する層での前記液滴を吐出する位置と、前記吐出手段の主走査方向及び副走査方向において前記液滴を吐出する間隔の1/2ずつずらし、且つ、隣接する層間で斜め方向に配置される前記粒子が接触するように、前記制御手段が前記吐出手段から前記液滴を吐出させる制御を立体造形データ作成装置のコントローラに実行させるための指示を含むことを特徴とする。この立体造形データ作成プログラムによりに立体造形物を造形すると、造形液の液滴により形成される立体造形粉体の各粒子が従来より多くの隣接する粒子で支持されるため、強度的に強く、構造的に安定である。また、立体造形物の密度も高められる。
立体造形装置1の外観斜視図である。 造形台6の斜視図である。 図2におけるA−A線矢視方向断面図である。 立体造形装置1の内部構成を右側面から見た図である。 粉体供給部15および平坦化ローラ16の近傍の拡大斜視図である。 立体造形装置1の電気的構成を示すブロック図である。 PC100の電気的構成を示すブロック図である。 立体データ98のデータ構成の一例を示す図である。 立体造形データ90のデータ構成の一例を示す図である。 PC100が実行する立体造形データ作成処理のフローチャートである。 PC100が実行する吐出データ作成処理のフローチャートである。 x,y,z方向における各粒子のピッチを算出する方法を説明するための各粒子の位置を示す概念図である。 立体造形物70の構造をx方向からみた図である。 立体造形物70の構造における粒子105とその周りの粒子との接触状態を示す図である。 立体造形装置1が実行する立体造形処理のフローチャートである。 立体造形物70のz方向の層構造の一例を示す図である。 立体造形物70の粒子の配置状態をz方向から見た図である。 立体造形物70の粒子の配置状態をz方向から見た図である。 立体造形物70の粒子の配置状態をy方向から見た図である。 立体造形物70の最外周の傾斜が垂直か内側傾斜の場合の粒子の配置状態を示す図である。 立体造形物70の最外周の傾斜が外側傾斜の場合の粒子の配置状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図1及び図2の紙面左下側、右上側、左側、右側、上側、下側が、それぞれ立体造形装置1の正面側、背面側、左側、右側、上側、下側である。図4の左側、右側、上側、下側、紙面手前側、紙面奥側は、それぞれ、立体造形装置1の正面側、背面側、上側、下側、右側、左側である。図5の左側、右側、上側、下側、紙面右手前側、紙面左奥側は、それぞれ、立体造形装置1の正面側、背面側、上側、下側、右側、左側である。立体造形装置1の右方をX座標の正方向、後方をY座標の正方向、上方をZ座標の正方向とする。また、X座標方向(x方向)がヘッド20の主走査方向、Y座標の方向(y方向)がヘッド20の副主走査方向、Z座標の方向がz方向とする。
本実施形態では、立体造形装置1及びパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)100により、本発明の立体造形装置が構成されるものとする。図1を参照して、立体造形装置1の概略構成について説明する。立体造形装置1は、立体造形データ90(図9参照)に従ってヘッド20等を駆動することで、立体造形物を造形することができる。PC100は、物体の三次元形状を示す立体データに基づいて立体造形データ90を作成し、ネットワーク等を介して立体造形装置1に送信する。立体造形装置1は、PC100から受信した立体造形データ90に従って立体造形物を造形する。なお、立体造形装置1は、立体データを他のデバイスから取得し、取得した立体データに基づいて自ら立体造形データ90を作成することもできる。
本実施の形態の立体造形装置1では、ヘッド20が造形液の1つの液滴を立体造形粉体に吐出することにより1つの粒子が形成されるものとする。尚、粒子の半径rは、ヘッド20が吐出する造形液の1つの液滴の量により決まるものとする。本実施の形態の立体造形装置1では立体造形物の各層で造形液を吐出して粒子を形成する位置を、隣接する層での造形液を吐出して粒子を形成する位置の中間点になるようにすることを特徴としている。従って、ある層の1個の粒子は隣接する上層の4個の粒子、下層の4個の粒子の合計8個の粒子にバランス良く支持される構造となる。以下、図面を参照して、このような造形を可能にする立体造形装置1及びPC100の構造と動作について説明する。
図1に示すように、立体造形装置1は、土台2と、造形台6と、粉体供給部15と、平坦化ローラ16と、ヘッド20と、粉体回収部23とを主に備える。土台2は、左右方向(x方向)を長手方向とする矩形板状に形成されており、立体造形装置1の全体を支持する。造形台6はステージ11を備え、ステージ11上で立体造形物が造形される。粉体供給部15は、造形台6のステージ11上に立体造形粉体を供給する。平坦化ローラ16は、ステージ11上に載置された立体造形粉体の上面を平坦化し、立体造形粉体の層(以下、「粉体層」という。)を形成する。ヘッド20は、ステージ11上に形成された粉体層に造形液を吐出する。粉体回収部23は、ステージ11上で固化せずに残存した立体造形物周辺の余分な立体造形粉体(以下、「未硬化粉体」という。)を回収する。以下、各構成について説明する。
造形台6について説明する。図2に示すように、造形台6は、造形台6を支持する基部7と、基部7の上部に支持される枠部9とを備える。基部7の左右の各々には、前後方向(y方向)に貫通する貫通孔8が形成されている。図1に示すように、土台2の略中央には、前後方向に平行に延びる2本のレール3が設けられている。2本のレール3は、土台2の正面側端部に設けられた支持部4と、背面側端部に設けられた支持部(図示せず)とによって、土台2の上面から所定の高さで支持されている。2本のレール3の各々は、造形台6の基部7に形成された2つの貫通孔8の各々を貫通する。さらに、土台2の背面側端部には、造形台6を前後動させるための造形台前後動モータ41(図6参照)が設けられる。造形台前後動モータ41が駆動すると、キャリッジベルト(図示せず)を介して動力が造形台6に伝わり、造形台6は2本のレール3に沿って前後方向(y方向)に移動する。つまり、造形台前後動モータ41が駆動すると、粉体供給部15、平坦化ローラ16、およびヘッド20は、造形台6のステージ11に対して前後方向(ステージ面と平行な方向)に相対移動する。
図2に示すように、枠部9は、略立方体の箱型形状を成す。枠部9は、上面が開放された平面視矩形状の凹部であるステージ保持部10を有している。ステージ保持部10の内側には、立体造形物が造形されるステージ11が昇降可能に保持される。ステージ11は、ステージ保持部10の内周面に接するように平面視矩形状に形成されており、且つ、ステージ11の上面は水平に保たれている。つまり、枠部9は、ステージ11の側面に接し、且つステージ11の昇降範囲の外周を取り囲む。枠部9の右側面には、未硬化粉体をステージ保持部10内から粉体回収部23(図1参照)に導くための回収路12が接続している。ステージ保持部10の背面側には、上面が開放された平面視矩形の凹部である粉体落下口13が設けられている。粉体落下口13には、粉体層を形成する際に平坦化ローラ16によって集積された余剰粉体が落下する。粉体落下口13に落下した余剰粉体は、作業者によって、造形台6の上方に位置する粉体供給部15(図1、図4、および図5参照)内に戻される。しかし、立体造形装置1は、粉体落下口13に落下した余剰粉体を吸引等によって回収し、粉体供給部15に自動的に戻してもよい。
図3に示すように、ステージ11は、上部ステージ51および下部ステージ52を備える。上部ステージ51は矩形板状の部材であり、水平に配置される。上部ステージ51には、厚み方向に貫通する孔71(図2参照)が複数設けられている。下部ステージ52は、上部ステージ51と略同一形状の板状部材であり、上部ステージ51の下方において上部ステージ51と平行に配置される。下部ステージ52にも、上部ステージ51と同様に複数の孔(図示せず)が設けられている。しかし、平面視において、上部ステージ51に設けられた孔71の位置と、下部ステージ52に設けられた孔の位置とが重複しないように、上部ステージ51および下部ステージ52が形成されている。従って、上部ステージ51に立体造形粉体が載置されると、孔71が設けられていない位置では、上部ステージ51の上面に立体造形粉体が堆積する。孔71が設けられている位置では、立体造形粉体は孔71から下部ステージ52に落下する。しかし、落下地点には下部ステージ52の孔は形成されていない。よって、上部ステージ51から落下した立体造形粉体は、下部ステージ52の上面に堆積する。その結果、ステージ11上に立体造形粉体が堆積する。
下部ステージ52の下方には、上部ステージ51および下部ステージ52を支持する受け皿53が設けられている。受け皿53は、下部ステージ52の全体の下部を覆うように、平面視略矩形状に形成されている。受け皿53の右端部近傍における前後方向略中心には、下部ステージ52から落下した未硬化粉体を回収路12に導く誘導口55が形成されている。受け皿53は、誘導口55に近づく程高さが低くなるように傾斜している。誘導口55の鉛直下方には、回収路12の入口である回収口65が配置されている。
受け皿53の中心下部にはボールねじ57が接続している。ボールねじ57は、受け皿53から鉛直下方へ延び、ナット(図示せず)に装着されている。造形台6の下部には、ボールねじ57を回転させるためのステップモータであるステージ昇降モータ42(図6参照)が設けられている。ステージ昇降モータ42が駆動すると、ボールねじ57が回転して昇降し、ボールねじ57に接続している受け皿53が昇降する。その結果、受け皿53によって支持されているステージ11が昇降する。なお、造形台6には、ステージ11を振動させるための加振モータ46(図6参照)が配置されている。
立体造形装置1は、立体造形物を造形する場合、回収口65よりも高い位置にステージ11を位置させる。詳細には、立体造形装置1は、昇降範囲の上部からステージ11を徐々に下降させながら立体造形物を造形する。立体造形装置1は、立体造形物の造形が完了すると、ステージ11を昇降範囲の下端まで下降させて、誘導口55を回収口65の近傍に近づける。次いで、加振モータ46の駆動を開始してステージ11を振動させる。ステージ11が振動すると、ステージ11上の未硬化粉体は受け皿53に落下し、誘導口55および回収口65を通じて回収される。
粉体供給部15について説明する。図4および図5に示すように、粉体供給部15は、上方へ向けて徐々に前後方向の幅が広がる箱状に形成されており、内部に立体造形粉体を収容する。粉体供給部15は、造形台6の上方に位置するように、粉体回収部23(図1参照)の左側面に固定されている。粉体供給部15の下面には、左右方向を長手方向とする開口である供給口(図示せず)が形成されている。供給口は、ステージ11上の左右方向(x方向)に線状に延びる全領域に立体造形粉体を供給できるように、ステージ11の左右方向の幅以上の幅に形成されている。供給口には、供給口を開閉するシャッター(図示せず)が設けられている。立体造形装置1は、粉体供給モータ44(図6参照)によってシャッターの開閉を制御することで、ステージ11上に立体造形粉体を供給する。
平坦化ローラ16について説明する。平坦化ローラ16は、ステージ11上に供給された立体造形粉体の上面を平坦化して粉体層を形成するために設けられる。図4および図5に示すように、平坦化ローラ16の回転軸17は、ステージ11の上面と平行な状態で、造形台6の移動方向と交差する方向(左右方向)に延びる。回転軸17は、粉体回収部23(図1参照)に配置されたローラ回転モータ43(図6参照)に接続している。ローラ回転モータ43が駆動すると、平坦化ローラ16は、図5に示す矢印方向(右側面視反時計回りの方向)に回転する。立体造形装置1は、粉体層を形成する場合、粉体供給部15のシャッターを開放させた状態で、平坦化ローラ16を回転させながら造形台6を後方から前方へ(Y軸の負の方向へ)移動させる。その結果、ステージ11(図2および図3参照)に載置された立体造形粉体の上面は、平坦化ローラ16によって平坦化される。平坦化ローラ16の背面側に集積した余剰粉体は、造形台6の背面側に形成された粉体落下口13に落下する。
図4および図5に示すように、粉体供給部15の正面には板状のブレード18が固定されている。ブレード18は、平坦化ローラ16に付着した立体造形粉体を除去するために設けられる。ブレード18は、粉体供給部15の正面の壁面から前方斜め下方へ延び、平坦化ローラ16の背面側に隙間無く接触している。図5に示すように、平坦化ローラ16のうち、ブレード18が接触する位置Pは、回転軸17の高さH以下の高さに調整されている。従って、立体造形粉体は、ブレード18と平坦化ローラ16との間に堆積することなく、平坦化ローラ16の表面から容易に剥がれ落ちる。さらに、ブレード18の板面は、平坦化ローラ16の正面側の空間と背面側の空間との間を遮断する。従って、ブレード18は、平坦化ローラ16の背面側の立体造形粉体が正面側に飛散することを防止することができる。よって、平坦化ローラ16によって形成された粉体層の上面は平坦に保たれる。飛散した立体造形粉体がヘッド20に付着する可能性も低下する。
ヘッド20について説明する。図示しないが、ヘッド20は、シアンヘッド、マゼンタヘッド、イエローヘッド、ブラックヘッド、およびクリアヘッドを備える。立体造形装置1の左胴部25(図1参照)の内部には、シアン造形液、マゼンタ造形液、イエロー造形液、ブラック造形液、およびクリア造形液(無色の造形液)の各々を収容した複数のタンクが装着されている。ヘッド20が備える各色のヘッドの各々は、可撓性を有するチューブ(図示せず)によって、対応する色の造形液を収容したタンクに接続されている。ヘッド20は、CPU30(図6参照)の制御によって、各色の造形液を粉体層に吐出する。なお、前記ヘッド20は、造形液用のクリアヘッドと着色用のヘッドを含めばいかなるものであってもよく、例えば、シアンヘッド、マゼンタヘッド、イエローヘッド、クリアヘッドの合計4つのヘッドを備えていてもよい。この場合、印刷用のブラックヘッドをクリアヘッドとして代用することでも実施でき、量産などによる低コスト化が期待できる。
図1に示すように、造形台6の上方、且つ粉体供給部15の前方には、ヘッド20の左右方向の移動を案内するためのガイドレール21が設けられている。ガイドレール21は、立体造形装置1の左胴部25の右側面から右方へ真っ直ぐに水平に延び、粉体回収部23の左側面に接続する。ガイドレール21は、ヘッド20を左右方向に貫通しており、ヘッド20はガイドレール21に沿って左右に移動できる。立体造形装置1の左胴部25には、ヘッド20を移動させるためのヘッド移動モータ45(図6参照)が設けられている。ヘッド移動モータ45が駆動すると、キャリッジベルト(図示せず)を介して動力がヘッド20に伝わり、ヘッド20が左右方向(x方向)に移動する。
粉体回収部23は、図1に示すように、造形台6と右胴部26との間に配置される。粉体回収部23は、造形台6のステージ保持部10(図2および図3参照)内の未硬化粉体を吸引するための粉体吸引ポンプ48(図6参照)を備える。粉体吸引ポンプ48が吸引を開始すると、ステージ保持部10内の未硬化粉体は、回収路12(図2、図3、および図5参照)および粉体回収部23を通じて、粉体供給部15に戻される。
なお、立体造形装置1の右胴部26の正面には操作パネル27が設けられている。操作パネル27は、各種操作キーと表示部とを有する。作業者は、表示部を見ながら操作キーを操作することで、立体造形装置1に対する操作指示を入力する。
図6を参照して、立体造形装置1の電気的構成について説明する。立体造形装置1は、立体造形装置1の制御を司るCPU30を備える。CPU30には、RAM31、ROM32、モータ駆動部33、ヘッド駆動部35、粉体吸引ポンプ48、操作パネル27、および外部通信I/F37が、バス39を介して接続されている。
RAM31には、PC100から受信した立体造形データ90等の各種データが一時的に記憶される。ROM32には、立体造形装置1の動作を制御するための制御プログラム、初期値等が記憶されている。モータ駆動部33は、造形台前後動モータ41、ステージ昇降モータ42、ローラ回転モータ43、粉体供給モータ44、ヘッド移動モータ45、および加振モータ46の各々の動作を制御する。ヘッド駆動部35はヘッド20に接続しており、ヘッド20の各吐出チャンネルに設けられた圧電素子を駆動する。外部通信I/F37は、立体造形装置1をPC100等の外部機器に接続する。なお、立体造形装置1は、USBインタフェース、インターネット等を介して、他のデバイス(例えば、USBメモリ、サーバ等)からデータを取得することも可能である。
図7を参照して、PC100の電気的構成について説明する。PC100は、PC100の制御を司るCPU80を備える。CPU80には、RAM81、ROM82、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)83、表示制御部84、操作処理部85、CD−ROMドライブ86、および外部通信I/F87が、バス89を介して接続されている。
RAM81は、各種情報を一時的に記憶する。ROM82には、CPU80が実行するBIOS等のプログラムが記憶されている。HDD83は不揮発性の記憶装置であり、立体造形データ作成プログラム、立体データ、立体造形データ90(図9参照)等を記憶している。表示制御部84は、モニタ91の表示を制御する。操作処理部85は、ユーザが操作入力を行うためのキーボード92およびマウス93に接続し、操作入力を検知する。CD−ROMドライブ86には、記憶媒体であるCD−ROM94が挿入される。CD−ROM94に記憶されているデータは、CD−ROMドライブ86によって読み出される。PC100は、CD−ROM94およびインターネット等を介して、本発明に係る立体造形データ作成プログラム等を取得し、HDD83に記憶させる。外部通信I/F87は、PC100を立体造形装置1等の外部機器に接続する。
図8を参照して、立体データ98のデータ構成について説明する。立体データ98とは、物体の三次元形状を示すデータである。本実施形態における立体データ98は、物体の外形の形状と、外表面の色を示す。詳細には、図8に示すように、本実施形態における立体データは、外形座標データと色データとを含む。外形座標データは、物体の外形の位置を示す座標情報である。色データは、座標情報が示す位置における物体の外表面の色をRGB値で示す。従って、本実施形態では、立体データには物体の内部の情報は含まれない。なお、図8に示す立体データ98は一例に過ぎない。立体データ98は、CADソフトで作成されるデータ形式(例えば、STL形式)、CGソフトで作成されるデータ形式(例えば、VRML形式、OBJ形式、3DS形式、PLY形式)等であってもよい。
図9を参照して、立体造形データ90のデータ構成について説明する。立体造形データ90は、立体造形装置1の動作を制御するためのデータである。立体造形装置1は、立体造形データ90を取得してRAM31に記憶し、記憶したデータに従って各部を動作させる。図9に示すように、立体造形データ90は、積層される複数の層(粉体層および造形層)の各々に対して作成されている。各層のデータには、最初に形成される層からの積層順Nが付されている。各層のデータには、吐出データおよび厚みデータが含まれる。
吐出データは、造形台前後動モータ41、ヘッド移動モータ45、およびヘッド20(図6参照)を駆動するためのデータであり、ヘッド20からの造形液の吐出を制御する。詳細には、吐出データは、座標(X,Y)の情報と、座標の情報が示すドットに対して各色の造形液を吐出するか否かを示す情報とを含む。図9では、「1」は吐出、「0」は不吐出、「−」はいずれの造形液も吐出しない(造形範囲外のドットである)ことを示す。
厚みデータは、ステージ昇降モータ42(図6参照)を駆動するためのデータである。詳細は後述するが、粉体層を形成する場合、立体造形装置1は、厚みデータに従ってステージ11の下降量を調整することで、粉体層のz方向の厚みを調整する。つまり、粉体層および造形層の厚みは、厚みデータによって定められる。なお、図9に示す立体造形データ90は、立体造形物を作成するための一例であり、立体造形物の形状や色等によって、データの内容は変化する。
次に、図10を参照して、PC100が実行する立体造形データ作成処理について説明する。PC100のHDD83には立体造形データ作成プログラムが記憶されている。PC100のCPU80は、立体造形データ90の作成指示が入力されると、立体造形データ作成プログラムに従って、図10に示す立体造形データ作成処理を実行する。
立体造形データ作成処理では、まず、ユーザによって指定された物体の三次元形状を示す立体データ98(図8参照)が取得される(S1)。次いで、S1で取得された立体データ98に対応する立体造形物を作成するために、立体データ98が複数の層に分割される(S2)。
次いで、S2で分割された複数の層のうち、データを作成する層を特定するための積層順Nの値が、最初に形成される層を示す「1」とされる(S3)。次いで、積層順Nの立体造形データ90(図9参照)が作成される(S4〜S5)。S4では、層(粉体層および造形層)の厚みを定めるための厚みデータが作成される。本実施形態では、厚みデータは「300μm」で一定であるとする。S5の吐出データ作成処理では、造形液の吐出を制御するための吐出データが作成される。
図11を参照して、吐出データ作成処理(S5)について説明する。吐出データ作成処理では、造形液の一つの液滴により造形される1個の粒子は、z方向で隣接する上層で4個の粒子、z方向で隣接する下層で4個の粒子の合計8個の粒子により支持される構造となる立体造形物が作成できるように吐出データが作成される。まず、造形しようとするN番目の層の積層方向における位置が特定される(S21)。次いで、S21で特定された層での各粒子を造形する造形液の液滴の吐出位置が決定される(S22)。具体的には、N番目の造形層を作成するための、造形液を吐出する座標(X,Y)や吐出する色が決定され、吐出データが作成される(S23)。
ここで、図12〜図14を参照して、立体造形物70の各層間の吐出位置の決定処理(S22)の原理について説明する。図12〜図14では、z方向の符号の順番は、説明の便宜上、上から下へ番号が増える説明となっているが、実際のz方向の層の積層の順番は、後述するように下から上へ積層するので、図16及び図19等では、符号は下から上へ番号が増えている。以下では、一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、隣接する各粒子間のピッチをPとし、前記各粒子の半径をrとする。吐出される造形液の一つの液滴の量と形成される造形粉体の粒子の半径rとの関係は予め実験により調べて、半径rの造形粉体の粒子を形成するために必要な造形液の液滴の量はHDD83に記憶されているものとする。また、一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、造形層の積層方向であるz方向に隣接する複数の前記粒子間のピッチをPzとする。即ち、前記各層における印刷位置が同じ(X,Yの値が同じ)層の隣接する複数の層間において隣接する各粒子間のピッチがPzとなる。例えば、図13に示す粒子101と粒子102とのピッチがPzである。この図13の例では、「一の層」が粒子102の層、「他の層」が粒子101の層、挟まれている層が粒子105の層である。また、各層においてx方向に隣接する各粒子間のピッチをPxとし、各層においてy方向に隣接する各粒子間のピッチをPyとする。例えば、図14に示す粒子106と粒子108とのピッチがPxであり、図13に示す粒子102と粒子104とのピッチがPyである。
図12〜図14に示すように、x方向のi番目、y方向のj番目、z方向のk番目の粒子101の中心点(以下「粒子点」という。)をDijkとし、其の位置を(i,j,k)とする。ヘッド20から吐出される造形液の液滴は、この粒子点に向けて吐出される。
k層の各点の座標:粒子101の粒子点Dijkの座標は、(i,j,k)となり、粒子点Di2jkの座標は、(i+2,j,k)となる。
k+2層の各点の座標:粒子102の粒子点Dijk2の座標は、(i,j,k+2)となり、粒子104の粒子点Dij2k2の座標は、(i,j+2,k+2)となり、Di2j2k2の座標は、(i+2,j+2,k+2)となる。
k+1層の座標:粒子105の粒子点Di1j1k1の座標は、(i+1,j+1,k+1)となる。
各粒子の半径をrとすると、k層とk+2層の各粒子点と隣接するk+1層の各粒子点との間隔は2rとなる。従って、図12及び図14に示す粒子106の粒子点Di2jkと粒子104の粒子点Dij2k2との間隔は4rとなる。また、図12に示す粒子点Dijkと粒子点Di2j2k2との間隔は4rとなる。
図12に示すように、
(i,j,k)と(i+2,j,k)との間隔(ピッチ)=Px
(i,j,k)と(i,j,k+2)との間隔(ピッチ)=Pz
(i,j,k+2)と(i,j+2,k+2)との間隔(ピッチ)=Py
(i,j,k)と(I,j+2,k+2)との間隔=Pyz
(i+2,j,k)と(I,j+2,k+2)との間隔=Pxyz
とすると、
Pz+Py=Pyz (式1)
Pyz+Px=Pxyz (式2)
Pz+Py+Px=Pxyz=16r (式3)
となる。
ここで、Pz=Py=Px=P の場合は、
(式1)〜(式3)より、
3P=16r
=r×16/3
P=4r/√3 となる。
また、
Py=Px=2r の場合は、
Pz=8r
Pz=r×2√2 となる。
また、
Pz=2r、 Py=Pxの場合は、
2Px=2Py=16r−4r=12r なので、
Px=Py=6r
Px=Py=r×√6 となる。
従って、立体造形物70の一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、隣接する各粒子間のピッチをPとし、前記各粒子の半径をrとした場合に、
P=4r/√3
となるように、CPU80は、造形液の液滴を吐出させるピッチPを決める。
また、各粒子の半径をrとし、
各層における印刷位置が同じの層の隣接する複数の層間においてz方向で隣接する各粒子間のピッチをPzとした場合に、
Pz=r×2√2
となるように、CPU80は、造形液の液滴を吐出させるピッチPzを決める。
また、各粒子の半径をrとし、
各層においてx方向に隣接する各粒子間のピッチをPxとし、
各層においてy方向に隣接する各粒子間のピッチをPyとした場合に、
Px=Py=r×√6
となるように、CPU80は、造形液の液滴を吐出させるピッチPx及びPyを決める。
従って、図11に示す吐出位置決定(S22)では、上記の条件に従って、CPU80が造形液の液滴の吐出位置を決定する。S22では、造形液を吐出する座標(X,Y)と厚みデータと色とが決定される。このとき、x方向の隣接する造形液の吐出位置(粒子点)の間隔は、上記のPxに設定される。また、y方向の隣接する造形液の吐出位置(粒子点)の間隔は、上記のPyに設定される。厚みデータは、上記Pzの1/2に決定される。ここで、厚みデータをPzの1/2にしているのは、Pzは、一例として、一層目と三層目の粒子点の間隔であり、二層目は、一層目の4個の粒子と、三層目の4個の粒子に支えられる空間に配置されるからである。また、一の層と、当該一の層とz方向において隣接する層(例えば、図13において、粒子101の層と粒子105の層)とでは、x方向における造形液の液滴の吐出位置をPxの1/2ずらし、y方向における造形液の液滴の吐出位置をPyの1/2ずらすように吐出位置が決定される。また、一の層と、当該一の層とz方向において一層挟んで隣接する層(例えば、図13において、粒子101の層と粒子102の層)では、x方向における造形液の液滴の吐出位置及びy方向における造形液の液滴の吐出位置が各々同じになるように吐出位置が決定される。次いで、S23の処理で、S22で決定された吐出位置に従って、吐出データが作成される(S23)。S23の処理が行われると、処理は立体造形データ作成処理(図10参照)へ戻る。
1つの層の立体造形データの作成(S4及びS5)が完了すると、全ての層の立体造形データが完成したか否かが判断される(S6)。完成していなければ(S6:NO)、積層順Nがインクリメントされて(S7)、処理はS4へ戻り、1つ上の層の立体造形データが作成される。全ての層の立体造形データが作成され、立体造形データ90が完成すると(S6:YES)、作成された立体造形データ90が立体造形装置1に出力され(S8)、立体造形データ作成処理が終了する。S8で出力された立体造形データは、立体造形処理(図15参照)で立体造形装置1に入力される。
次に、図15を参照して、立体造形装置1が実行する立体造形処理について説明する。前述したように、立体造形装置1のROM32には、立体造形装置1の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。立体造形装置1のCPU30は、造形の開始指示を入力すると、制御プログラムに従って、図15に示す立体造形処理を実行する。
まず、初期化処理が実行される(S41)。初期化処理では、図示しないヘッドクリーニング機構によって、ヘッド20の下面がワイプされ、また、ノズルに造形液が達するまで吸引が行われる。吸引によって、ヘッド20が造形液を吐出できる状態となる。また、ステージ11の上面の高さが、造形台6の上端部近傍まで移動され、立体造形を実行する際の土台となる粉体層が形成される。詳細には、ステージ11の上面の高さが、造形台6の上端部よりも3〜10mm程度下方に調整され、立体造形粉体の供給および平坦化が繰り返されることで、3〜10mm程度の厚みを有する平坦化された粉体層が土台として形成される。土台となる粉体層を予め形成しておくことで、その上部に積層される粉体層の上面を正確な平坦面とすることができる。また、初期化処理では、RAM31に記憶されているデータが一旦消去される。
立体造形データ作成処理のS8(図10参照)で出力された立体造形データ90(図9参照)が入力されたか否かが判断される(S42)。立体造形データ90が入力されていなければ(S42:NO)、S42の判断が繰り返される。立体造形データ90が入力されると(S42:YES)、複数の層(粉体層および造形層)のうち、処理対象の層を特定するための積層順Nの値が、最初に作成する層を示す「1」とされる(S43)。
立体造形データ90のうちのN層目のデータが読み出される(S44)。ステージ昇降モータ42が駆動されて、ステージ11の上面の高さが、N層目の厚みデータが示す厚み分(ピッチPzの1/2、本実施形態では300μm)だけ下降される(S45)。ステージ11に立体造形粉体が供給されて上面が平坦化され、粉体層が形成される(S46)。詳細には、粉体供給モータ44が駆動されて、ステージ11上への立体造形粉体の供給が開始される。ローラ回転モータ43が駆動されて、平坦化ローラ16が回転される。造形台前後動モータ41が駆動されて、造形台6が前方へ移動される。粉体層が形成されると、造形台前後動モータ41およびヘッド移動モータ45が駆動されて、ヘッド20が成形領域の初期位置に相対移動される。N層目の吐出データに応じて、ヘッド20の相対移動および吐出制御が実行されて、ヘッド20から造形液が吐出される(S47)。S44〜S47の処理によって、N層目の造形層が形成される。
次いで、立体造形物の造形が完了したか否かが判断される(S48)。完了していなければ(S48:NO)、処理対象の層を特定するための積層順Nがインクリメント(「1」が加算)されて、1つ上の層が処理対象の層とされる(S49)。処理はS44へ戻り、次の粉体層および造形層が形成される(S44〜S47)。具体例では、S44〜S49が繰り返されることで、造形層が積層方向に積み重ねられ、立体造形物70が作成される。立体造形物の造形が完了すると(S48:YES)、ステージ11が下降されて、加振モータ46および粉体吸引ポンプ48が駆動され、未硬化粉体が回収される(S50)。立体造形処理は終了する。
次に、図16〜図19を参照して、上記立体造形装置1で造形された立体造形物70の各層の粒子の構造の一例について説明する。図17では、z方向は紙面と直交する方向であり、図18では、z方向は紙面と直交する方向であり、図19では、y方向は紙面と直交する方向である。図16に示すように、立体造形物70のX軸側またはY軸側からみたz方向の層構造では、一番下から上に向けて粒子111の層、粒子112の層、粒子113の層、粒子114の層、粒子115の層の順で積層されている。図17に示すように、一つの粒子114は、z方向で隣接する下層の粒子113の4個に各々接触して支持されている。また、図18に示すように、一つの粒子114は、z方向で隣接する上層の粒子115の4個に各々接触して支持されている。従って、図17〜図19に示すように、図一つの粒子114は、z方向で隣接する上層の4個の粒子115とz方向で隣接する下層4個の粒子113との合計8個の粒子で支持される。
次に、図20を参照して、立体造形物70の最外周の傾斜が垂直か内側傾斜の場合について説明する。立体造形物70の最外周の傾斜が垂直の場合には、下側の粒子111の層を形成し、その後、粒子111の層の上に粒子112の層を形成する。次いで、粒子112の層上に粒子111の層と同様の層を形成する。以後、これを必要なz方向の厚みを得るまで繰り返す。従って、立体造形物70の最外周面において、一層挟んで隣接する各層間では、x方向及びy方向で同一の吐出位置となるように、前記制御手段は前記液滴を吐出させる。この場合には、外周面が滑らかに造形できる。また、最外周の傾斜が内側傾斜の場合には、下側の粒子111の層を形成し、その後、粒子111の層の上に粒子112の層を形成する。次いで、粒子112の層上に傾斜方向に粒子を減らした層を形成する。以後、これを必要なz方向の厚みを得るまで繰り返す。これにより、傾斜が内側へ傾く部分は、上部層の印刷領域の最外周を、下部層の印刷領域の最外周よりも順次狭めるように造形液の液滴を吐出させることができる。
次に、図21を参照して、立体造形物70の最外周の傾斜が外側傾斜の場合について説明する。最外周の傾斜が外側傾斜の場合には、下側の粒子112の層を形成し、その後、粒子112の層の上に粒子113の層を形成する。粒子113の層の上には、傾斜方向に粒子を増やした層を形成する。以後、これを必要なz方向の厚みを得るまで繰り返す。これにより、前記傾斜が外側へ傾く部分は、上部層の印刷領域の最外周を、下部層の印刷領域の最外周よりも順次広めるように造形液の液滴を吐出させることができる。
以上説明したように、本実施形態における立体造形装置1では、造形液の液滴により形成される立体造形粉体の各粒子が隣接する周囲8個の粒子で支持されるため、立体造形物は強度的に強く、構造的に安定となる。また、立体造形物の密度も高められる。また、立体造形物を構成する各粒子が全方向に対称でバランス良く構成される。また、図17に示すように、4個の粒子113の隙間を粒子114が塞ぐ形になるので、粒子の間の空間が上下方向に繋がらないので、下方に水分が流れ込み難くなり、下方に水分が溜まりにくい。
上記実施形態において、ヘッド20が「吐出手段」の一例である。S47の処理(図15参照)を行うCPU30が本発明の「制御手段」の一例である。また、図10に示す立体造形データ作成処理のプログラムが「立体造形データ作成処理のプログラム」の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、図17〜図19に示す粒子114の大きさを粒子113,粒子115より小さくして、各粒子113及び各粒子115が各々密着するようにしてもよい。この場合には、立体造形物の強度及び密度を高められる。
また、ヘッド20からカラー造形液を吐出する場合、少なくとも前記造形層の最外周面において隣接する各層間では、当該カラー造形液の吐出位置は同一のX座標、Y座標となるように、カラー造形液の液滴を吐出させるようにしてもよい。このようにカラー造形物を作成する場合には、外周面が滑らかに造形できる。また、各粒子間のピッチPは、上記の実施形態で求めたP=4r/√3よりやや狭めてもよい。このようにすることにより各粒子の密着度が高まる。
1 立体造形装置
11 ステージ
16 平坦化ローラ
30,80 CPU
42 ステージ昇降モータ
70 立体造形物
90 立体造形データ
98 立体データ
100 PC

Claims (9)

  1. 造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、
    前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、前記造形液の液滴を吐出可能な吐出手段と、
    前記吐出手段による前記液滴の吐出を制御する制御手段とを備え、
    前記吐出手段によって前記液滴を吐出して前記立体造形粉体を粒子に固化することで複数の前記粒子から成る造形層を形成し、前記造形層を複数重ねることで立体造形物を造形する立体造形装置であって、
    複数の前記造形層のうち一の層での前記液滴を吐出する位置を、当該一の層と隣接する層での前記液滴を吐出する位置と、前記吐出手段の主走査方向及び副走査方向において前記液滴を吐出する間隔の1/2ずつずらし、且つ、隣接する層間で斜め方向に配置される前記粒子が接触するように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする立体造形装置。
  2. 前記一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、隣接する各粒子間のピッチをPとし、
    前記各粒子の半径をrとした場合に、
    P=4r/√3
    となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  3. 前記各粒子の半径をrとし、
    前記一の層及び当該一の層に一層挟んで隣接する他の層において、前記造形層の積層方向であるz方向に隣接する複数の前記粒子間のピッチをPzとした場合に、
    Pz=r×2√2
    となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  4. 前記粒子の半径をrとし、
    複数の前記造形層の一の層において、前記吐出手段の主走査方向であるx方向に隣接する各粒子間のピッチをPxとし、前記吐出手段の副走査方向であるy方向に隣接する各粒子間のピッチをPyとした場合に、
    Px=Py=r×√6
    となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  5. 前記一の層及び当該一の層に隣接する他の層において、前記一の層の前記粒子の径と前記他の層の前記粒子の径とが異なるように前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  6. 前記造形層の外周面が傾斜するように形成される場合において、
    前記傾斜が内側へ傾く部分は、前記一の層の最外周を、前記一の層の下部の層の最外周よりも順次狭めるようにし、
    前記傾斜が外側へ傾く部分は、前記一の層の最外周を、前記一の層の下部の層の最外周よりも順次広めるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  7. 少なくとも前記造形層の最外周面において、前記一の層及び当該一の層に隣接する層を挟んで形成される他の層において、前記吐出手段の主走査方向であるx方向及び前記吐出手段の副走査方向であるy方向で同一の吐出位置となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の立体造形装置。
  8. 前記吐出手段からカラー造形液を吐出する場合、少なくとも前記造形層の最外周面において、前記一の層及び当該一の層に隣接する他の層において、前記吐出手段の主走査方向であるx方向及び前記吐出手段の副走査方向であるy方向で、当該カラー造形液の吐出位置は同一となるように、前記制御手段は前記吐出手段から前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の立体造形装置。
  9. 造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、前記造形液の液滴を吐出可能な吐出手段と、前記吐出手段による前記造形液の前記液滴の吐出を制御する制御手段とを備え、前記吐出手段によって前記造形液の前記液滴を吐出して前記立体造形粉体を粒子に固化することで複数の前記粒子から成る造形層を形成し、前記造形層を複数重ねることで立体造形物を造形する立体造形装置を制御するデータを作成するための立体造形データ作成プログラムであって、
    複数の前記造形層のうち一の層での前記液滴を吐出する位置を、当該一の層と隣接する層での前記液滴を吐出する位置と、前記吐出手段の主走査方向及び副走査方向において前記液滴を吐出する間隔の1/2ずつずらし、且つ、隣接する層間で斜め方向に配置される前記粒子が接触するように、前記制御手段が前記吐出手段から前記液滴を吐出させる制御を立体造形データ作成装置のコントローラに実行させるための指示を含む立体造形データ作成プログラム。
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