JP6891352B2 - アルギン酸ナトリウム、その製造方法及び使用 - Google Patents

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Description

本発明は、徐放剤用のアルギン酸ナトリウムの技術分野に属し、具体的には、アルギン酸ナトリウム、その製造方法及び使用に関する。
アルギン酸ナトリウムは、徐放剤及びバインダーとして錠剤に使用されており、酸性条件下で不溶性ゲル層を形成して徐放作用を奏する。アルギン酸ナトリウムの粘度(分子量)、ゲル強度(M/G)、粉体特性などは、ゲル層の透過効果に影響を与え、生産中にこれらの要素の一致性は制御するのが困難であるため、製薬工場で使用されるときにアルギン酸ナトリウムの用量と錠剤放出度の線形関係が悪いという問題があり、製薬工場での製剤の調整に不利であり、使用できない場合もある。
アルギン酸ナトリウムの抽出過程は、褐藻を水洗して浸漬し、塩基で消化し、水を加えて希釈し、濾過して液体アルギン酸ナトリウム混合物を得、石灰化し、酸性化してアルギン酸を得、さらに脱水し、中和してアルギン酸ナトリウムを得、造粒、乾燥して製品を得ることである。各ステップにはアルギン酸ナトリウムの分解が存在し、中和ステップにおいて、アルギン酸ナトリウムの濃度が最大であり、分解の不均一の程度が最大である。中和には2つの態様がある。一つの態様は、アルギン酸がエタノール媒体中(アルギン酸とエタノール溶液との質量比<1)で液体水酸化ナトリウムと反応することであり、優位性は、アルギン酸ナトリウムが完全に変換し、粘度が安定し、エタノールが精製効果を有することである。不足は、アルギン酸ナトリウム構造に対する水酸化ナトリウムの破壊程度が高く、不均一であり、エタノールがアルギン酸ナトリウムの繊維構造を強化することで最終製品の粉体特性に影響を与えることである。もう一つの態様は、アルギン酸が固体炭酸ナトリウムと反応することである。優位性は、アルギン酸ナトリウムの構造に対する炭酸ナトリウムの破壊程度が小さく、アルギン酸ナトリウムの繊維構造が弱くなり、製品の粉体特性に有利であることである。不足は、アルギン酸ナトリウムの変換が不十分であり、乾燥ステップにおいてアルギン酸ナトリウムの分解の不均一の程度が大きいことである。
本発明は、従来のアルギン酸ナトリウムの粘度が不安定で、分子量分布が広く、粒度分布が広い欠陥を解決するために、アルギン酸ナトリウム、その製造方法及び使用を提供することを目的とする。
そのため、本発明によれば、
褐藻を水で浸漬して洗浄し、アルカリ剤と混合して消化し、その後、水を加えて希釈し、珪藻土を加えて濾過した後、カルシウムゲル酸性化法によりアルギン酸を得るステップ(1)と、
アルギン酸を30−50℃で分解するステップであって、分解時間は2時間未満であるステップ(2)と、
固体炭酸ナトリウムを中和剤としてアルギン酸と混合し、撹拌しながら反応させることで半製品アルギン酸ナトリウムが得られ、さらにエタノール溶液を加え、半製品アルギン酸ナトリウムが粉末状に分散するように撹拌した後、造粒、乾燥、粉砕することにより、アルギン酸ナトリウムが得られるステップ(3)と、を含むアルギン酸ナトリウムの製造方法が提供される。
好ましくは、上記ステップ(1)において、上記褐藻は、昆布、ワカメ、アスコフィラムノドサム、サルガッサム及びケルプのうちの1種又は複数種を含み、浸漬時間は3−15時間であり、水の用量は上記褐藻の質量の3−6倍であり、上記アルカリ剤は炭酸ナトリウム及び/又は水酸化ナトリウムを含み、上記アルカリ剤の用量は上記褐藻の質量の40%−50%であり、消化温度は45−60℃であり、消化時間は3−6時間である。
好ましくは、上記ステップ(1)において、アルギン酸の含水量は60%−75%である。
好ましくは、上記ステップ(3)において、エタノール溶液の質量濃度は30%−100%であり、添加量はアルギン酸の質量の5%−10%である。
好ましくは、上記ステップ(3)において、固体炭酸ナトリウムの添加量はアルギン酸の質量の8%−10%であり、中和時間は30−60分間である。
好ましくは、上記ステップ(3)において、乾燥温度は90℃未満である。
本発明によれば、上記アルギン酸ナトリウムの製造方法により製造されたアルギン酸ナトリウムが提供される。上記アルギン酸ナトリウムは、粘度が200−700mpasであり、粘度低下率が5%未満であり、Mw/Mnが1.85未満であり、含水量が11%未満であり、透明度が30cm超えであり、粉体の比重が0.65−0.75g/cmであり、粒度が120メッシュであり、粉体の粒度分布が狭い。
本発明の上記アルギン酸ナトリウムは徐放剤に使用される。
従来技術に比べて、本発明は以下の有益な効果を有する。
本発明は、褐藻を水で浸漬して洗浄し、アルカリ剤と混合して消化し、その後、水を加えて希釈し、珪藻土を加えて濾過した後、カルシウムゲル酸性化法によりアルギン酸を得るステップ(1)と、アルギン酸を30−50℃で分解するステップであって、分解時間は2時間未満であるステップ(2)と、固体炭酸ナトリウムを中和剤としてアルギン酸と混合し、撹拌しながら反応させることで半製品アルギン酸ナトリウムが得られ、さらにエタノール溶液を加え、半製品アルギン酸ナトリウムが粉末状に分散するように撹拌した後、造粒、乾燥、粉砕することにより、アルギン酸ナトリウムが得られるステップ(3)と、を含むアルギン酸ナトリウム、その製造方法及び使用を提供する。アルギン酸ナトリウムは、粘度が200−700mpasであり、粘度低下率は5%未満であり、Mw/Mnは1.85未満であり、含水量は11%未満であり、透明度は30cm超えであり、粉体の比重は0.65−0.75g/cm3であり、粒度は120メッシュ未満であり、粉体の粒度分布は狭い。本発明のアルギン酸ナトリウムは、徐放剤に適用できる。アルギン酸ナトリウムの相対分子量が高いほど、粘度は高くなり、薬物の放出速度は遅くなり、ゲル強度が高いほど、薬物の放出速度は遅くなり、粉体の粒度が細いほど、薬物の放出速度は遅くなる。本発明のアルギン酸ナトリウムは、粘度が安定し、分子量分布が狭く、粒度分布が狭いので、製剤徐放効果が安定し、徐放要求を満たし、従来のアルギン酸ナトリウムの徐放剤の製剤徐放効果の再現性が悪いという問題を解決する。
以下、本発明の具体的な実施形態を詳しく説明する。本明細書に記載の具体的な実施形態は本発明を説明及び解釈するものに過ぎず、本発明を制限しないことが理解されるべきである。
本発明のアルギン酸ナトリウムの製造方法は、
褐藻を水で浸漬して洗浄し、アルカリ剤と混合して消化し、その後、水を加えて希釈し、珪藻土を加えて濾過した後、カルシウムゲル酸性化法によりアルギン酸を得るステップ(1)と、
アルギン酸を30−50℃で分解するステップであって、分解時間は2時間未満であるステップ(2)と、
固体炭酸ナトリウムを中和剤としてアルギン酸と混合し、撹拌しながら反応させることで半製品アルギン酸ナトリウムが得られ、さらにエタノール溶液を加え、半製品アルギン酸ナトリウムが粉末状に分散するように撹拌した後、造粒、乾燥、粉砕することにより、アルギン酸ナトリウムが得られるステップ(3)と、を含む。
ステップ(1)において、褐藻は、昆布、ワカメ、アスコフィラムノドサム、サルガッサム及びケルプのうちの1種又は複数種であり、浸漬時間は3−15時間であり、水の用量は褐藻の質量の3−6倍である。褐藻に水を加えて浸漬して洗浄することにより褐藻における不純物粒子などが除去される。アルカリ剤は、炭酸ナトリウム及び/又は水酸化ナトリウムを含む。アルカリ剤の用量は褐藻の質量の40%−50%であり、消化温度は45−75℃であり、消化時間は3−24hである。褐藻と炭酸ナトリウム及び/又は水酸化ナトリウムとを均一に混合することにより、褐藻中の不溶性のアルギン酸塩がアルギン酸ナトリウムに変換される。
ステップ(1)において、珪藻土を加えて濾過することにより、アルギン酸ナトリウム抽出物中の色素、水不溶物などの不純物が除去され、アルギン酸ナトリウムの純度が向上する。
ステップ(1)において、カルシウムゲル酸性化法は、以下のステップを含む。珪藻土を濾過した後の生成物と塩化カルシウム溶液とを反応させることでアルギン酸カルシウムが得られ、次にアルギン酸カルシウムを塩酸に加えて脱カルシウムすることでアルギン酸が得られ、水分が60%−75%に制御されるようにアルギン酸を押出脱水する。水分が75%を超える場合、アルギン酸と炭酸ナトリウムの反応により得られたアルギン酸ナトリウムがべたつくので好ましくない一方、水分が60%未満である場合、アルギン酸と炭酸ナトリウムとの反応が遅くなり、変換が不十分である。
ステップ(3)において、エタノール溶液の質量濃度は30%−100%であり、添加量はアルギン酸の質量の5%−10%である。エタノールは、固相中和反応生成物である半製品アルギン酸ナトリウムの粘着防止剤としてアルギン酸ナトリウムの粘性を除去し、長繊維状のアルギン酸ナトリウムを粉末状に撹拌してアルギン酸ナトリウム粉体の比重を向上できるとともに、アルギン酸ナトリウムの粉砕効率の向上、アルギン酸ナトリウムの粒度分布の減少に有利であり、アルギン酸ナトリウム材料の混練効果が高くなり、アルギン酸ナトリウムの中和変換の程度が向上し、アルギン酸ナトリウムの粘度がより安定する。
ステップ(3)において、固体炭酸ナトリウムの添加量はアルギン酸の質量の8%−10%であり、中和時間は30−60分間である。
ステップ(3)において、乾燥温度は90℃未満である。
本発明のアルギン酸ナトリウムの製造方法により製造されたアルギン酸ナトリウムは、粘度が200−700mpasであり、粘度低下率は5%未満であり、Mw/Mnは1.85未満であり、含水量は11%未満であり、透明度は30cm超えであり、粉体の比重は0.65−0.75g/cmであり、粒度は120メッシュであり、粉体の粒度分布は狭い。
本発明のアルギン酸ナトリウムは、徐放剤に適用できる。アルギン酸ナトリウムの相対分子量が高いほど、粘度は高くなり、薬物の放出速度は遅くなり、ゲル強度が高いほど、薬物の放出速度は遅くなり、粉体の粒度が細いほど、薬物の放出速度は遅くなる。本発明のアルギン酸ナトリウムは、粘度が安定し、分子量分布が狭く、粒度分布が狭いので、製剤徐放効果が安定し、徐放要求を満たし、従来のアルギン酸ナトリウムの徐放剤の製剤徐放効果の再現性が悪いという問題を解決する。
<測定方法>
1、透明度の測定
チューブ法(目視法)測定:本発明のアルギン酸ナトリウムを水に溶解し、質量分数が1%のアルギン酸ナトリウムゲル液を調製し、アルギン酸ナトリウムゲル液を目盛り付き比色管に入れ、比色管をピッチ1mmの15本の黒い線が引かれた白紙上に置き、別途に50ml比色管を上記比色管の内部に置き、白紙上の黒い線がはっきりと見えるまで50ml比色管を上下移動させ、この操作を3回繰り返し、両比色管の底部間の距離を測定し、アルギン酸ナトリウムの透明度(cm表示)を得る。
2、粘度低下率の測定
試料を約5g秤量し、6×2cmの共栓試験管に入れ、栓を詰めて50℃の金属浴に入れ、温度を50℃±0.5℃に制御し、48時間保持した後、試料を取り出し、その粘度を測定する。計算式は以下の通りである。
粘度低下率(%)=(E−E)×100%/E
式中:E−初期粘度(mPa.s)
−保温後に測定した粘度(mPa.s)
(実施例1)
本実施例のアルギン酸ナトリウムの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ(1)において、昆布を水で浸漬して洗浄し、その後、炭酸ナトリウムと均一に混合した。浸漬時間は10時間であり、水の用量は昆布の質量の6倍であり、炭酸ナトリウムの用量は昆布の質量の40%であり、消化温度は54℃であり、消化時間は5時間であった。次に、水を加えて希釈し、珪藻土を加えて濾過し、カルシウムゲル酸性化法によりアルギン酸を得た。アルギン酸の含水量は70%であった。
ステップ(2)において、600Kgアルギン酸を45℃で1時間分解した。
ステップ(3)において、54Kg固体炭酸ナトリウムを中和剤としてアルギン酸と混合し、撹拌しながら30分間反応させることで半製品アルギン酸ナトリウムが得られ、さらに質量濃度が80%のエタノール溶液20Kgを加え、半製品アルギン酸ナトリウムが粉末状に分散するように20分間撹拌し、その後、造粒、乾燥、粉砕し、120メッシュの篩を通し、乳白色のアルギン酸ナトリウムを得た。
得られたアルギン酸ナトリウムは、粘度が320mpa.s、粘度低下率が3.2%、Mw/Mnが1.70、含水量が9.5%、透明度が45cm、粉体の比重が0.7g/cm、ゲル強度が290g/cmであった。
(実施例2)
本実施例のアルギン酸ナトリウムの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ(1)において、ケルプを水で浸漬して洗浄し、その後、炭酸ナトリウムと均一に混合した。浸漬時間は10時間であり、水の用量はケルプの質量の6倍であり、炭酸ナトリウムの用量は昆布の質量の40%であり、消化温度は54℃であり、消化時間は5時間であった。次に、水を加えて希釈し、珪藻土を加えて濾過し、その後、カルシウムゲル酸性化法によりアルギン酸が得られた。アルギン酸の含水量は75%であった。
ステップ(2)において、500Kgアルギン酸を45℃で1時間分解した。
ステップ(3)において、45Kg固体炭酸ナトリウムを中和剤としてアルギン酸と混合し、撹拌しながら30分間反応させることで半製品アルギン酸ナトリウムが得られ、さらに質量濃度が80%のエタノール溶液20Kgを加え、半製品アルギン酸ナトリウムが粉末状に分散するように20分間撹拌し、その後、造粒、乾燥、粉砕し、120メッシュの篩を通し、乳白色のアルギン酸ナトリウムを得た。
得られたアルギン酸ナトリウムは、粘度が350mpa.s、粘度低下率が2.1%、Mw/Mnが1.65、含水量が8.0%、透明度が60cm、粉体の比重が0.67g/cm、ゲル強度が400g/cmであった。
(比較例1)
本比較例のアルギン酸ナトリウムの製造方法は、ステップ(1)において濾過する際に珪藻土を使用しない以外、実施例1と同様である。
得られたアルギン酸ナトリウムは、外観が黄褐色、粘度が320mpa.s、粘度低下率が3.0%、Mw/Mnが1.70、含水量が9.5%、透明度が5cm、粉体の比重が0.7g/cm、ゲル強度が290g/cmである。
実施例1で得られたアルギン酸ナトリウムと比較して、比較例1で得られたアルギン酸ナトリウムは、外観の色がより深く、透明度が低く、純度が低い。
(比較例2)
本比較例のアルギン酸ナトリウムの製造方法は、ステップ(3)において、アルギン酸をエタノール媒体中で30%質量濃度の液体水酸化ナトリウムと反応させ、アルギン酸とエタノール溶液の質量比が1:3であり、液体水酸化ナトリウムの添加量がアルギン酸の質量の18−25%である以外、実施例1と同様である。
得られたアルギン酸ナトリウムは、外観が乳白色、粘度が320mpa.s、粘度低下率が9.8%、Mw/Mnが1.95、含水量が9.5%、透明度が35cm、粉体の比重が0.4g/cm、ゲル強度が290g/cmであった。
実施例1で得られたアルギン酸ナトリウムと比較して、比較例2で得られたアルギン酸ナトリウムは、粉体の比重が低く、これはアルギン酸ナトリウムの粉砕加工の効率が低く、粒度が綿状に近く、粒度分布が広いことを示しており、また、Mw/Mnが高く、分子量の分散性が相対的に高く、これは分子量の不均一の程度が高いことを示している。
(比較例3)
本比較例のアルギン酸ナトリウムの製造方法は、ステップ(3)において、撹拌して混合する際にエタノール溶液を添加しない以外、実施例1と同様である。
得られたアルギン酸ナトリウムは、外観が乳白色、粘度が320mpa.s、粘度低下率が17.3%、Mw/Mnが1.85、含水量が9.5%、透明度が35cm、透明度が35cm、粉体の比重が0.5g/cm、ゲル強度が290g/cmであった。
実施例1で得られたアルギン酸ナトリウムと比較して、比較例3で得られたアルギン酸ナトリウムの粘度低下率が顕著に増加し、これはこの反応条件下でアルギン酸と炭酸ナトリウムの反応の変換が不十分であり、得られたアルギン酸ナトリウムの安定性が比較的悪く、医薬品に適しないことを示している。
上記実施例は、本発明の技術的解決策を説明するものに過ぎず、本発明を制限しない。本発明は、前述の実施例を参照して詳細に説明されたが、当業者は、前述の実施例で説明された技術的解決策を依然として変更でき、またはその中の技術的特徴のいくつかを同等に置き換えることができる。これらの変更または置換は、本発明によって請求される技術的解決策の精神および範囲から逸脱するものではない。

Claims (3)

  1. 褐藻を前記褐藻質量の6倍の水で浸漬して洗浄し、アルカリ剤と混合して消化し、その後、水を加えて希釈し、珪藻土を加えて濾過した後、カルシウムゲル酸性化法によりアルギン酸を得るステップ(1)と、
    アルギン酸45℃で分解するステップであって、分解時間は1時間であるステップ(2)と、
    固体炭酸ナトリウムを中和剤としてアルギン酸と混合し、撹拌しながら反応させることで半製品アルギン酸ナトリウムが得られ、さらにエタノール溶液を加え、半製品アルギン酸ナトリウムが粉末状に分散するように撹拌した後、造粒、乾燥、粉砕することにより、アルギン酸ナトリウムが得られるステップ(3)と、を含み、
    前記ステップ(1)において、前記褐藻は、昆布、ワカメ、アスコフィラムノドサム、サルガッサム及びケルプのうちの1種又は複数種を含み、浸漬時間は10時間であり、
    前記アルカリ剤は炭酸ナトリウム及び/又は水酸化ナトリウムを含み、前記アルカリ剤の用量は前記褐藻の質量の40%であり、消化温度は54℃であり、消化時間は5hであり、
    前記ステップ(1)において、アルギン酸の含水量は70%−75%であり、
    前記ステップ(3)において、エタノール溶液の質量濃度は80%、添加量はアルギン酸の質量の11.1%であることを特徴とする、アルギン酸ナトリウムの製造方法。
  2. 前記ステップ(3)において、固体炭酸ナトリウムの添加量はアルギン酸の質量の8%−10%であり、中和時間は30−60分間であることを特徴とする、請求項1に記載のアルギン酸ナトリウムの製造方法。
  3. 前記ステップ(3)において、乾燥温度は90℃未満であることを特徴とする、請求項1に記載のアルギン酸ナトリウムの製造方法。
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