JP6888385B2 - 液体用紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、主として、お酒、ジュース、乳酸飲料などの食品や、シャンプー、ボディソープ、住宅洗剤、液体肥料などの非食品などの液体を収納し、容器上端に設けたポンプディスペンサーで内容物を注出可能とする、紙を基材に用いた液体用紙容器に関する。
従来、液体用紙容器で、天面側にポンプディスペンサーを取り付けようとすると、多くの問題が発生する。
例えば、天面側は、通常に使用されている切妻型屋根形のゲーベルトップ形状であると、ポンプディスペンサーを垂直に下方へ向けるには、傾斜させたフランジを用い、取り付け角度を合わせることが必要で、非常に煩雑であった。
天板側がフラットトップ形状であると、単純な形状のポンプディスペンサーのフランジを用いることができる。しかし、天面板の半分以下の非常に狭い範囲で固定する必要があり、小さなフランジを使用することになるので、ポンプディスペンサーの取り付け部に力が無理に掛かり、変形しやすいなどの問題もあった。
さらに、底面側は通常、フラット形状なので、内容物を注出した後の残量が多くなってしまう問題があった。
このような問題に対して、特許文献1では、ポンプ着脱手段が設けられた頭部と、逆切妻型屋根形状の底部と、からなる紙容器本体を提案し、これに底部安定部材として、底部を覆って嵌合される袴を装設したポンプ注出用液体紙容器を提案している。
このポンプ注出用液体紙容器は、底面内側が凹部を形成し、内容物の大半を注出後には、この凹部に集まるので、ここにポンプディスペンサーの吸引チューブ先端を近接させることで、フラットな底面の場合よりも、内容物の残量を少なくすることができる。
しかしながら、それでも、容器の幅の長さの溝に内容物が入っているので、残量がまだまだ多く、完全に内容物を注出することにはむずかしく、より確実に残量を少なくする液体用紙容器が求められていた。
また、ポンプディスペンサーのフランジ融着面を広く取ることができず、ポンプディスペンサー取り付け部における強度不足によるぐらつきの発生が生じやすかった。
さらに、基材の紙が底の端面に露出するので、水が基材に浸透し、カビが発生する恐れがあり、不衛生の問題もあった。
特開平10−147335号公報
そこで、上面がポンプディスペンサーを取り付けやすい平らで広い面を有し、かつ、底面は局部的な凹部とそれに向って傾斜した斜面を有して残液量が少ない液体用紙容器を得ることが、本発明の課題である。
本発明は、紙を基材とし、少なくとも内面に熱可塑性樹脂からなるシーラント層を有す積層シートの両端を融着し、筒状とし、前記筒状の両端を閉じた紙容器において、
紙容器上端の注出面にポンプディスペンサーを有し、
下端の底面板が外側に突出して内側に凹となる凹部と、凹部に傾斜する傾斜面を有し、
つ、凹部中央内側に窪みを有し、
傾斜面が外側、又は内側に反り返って、傾斜面先端が底面板周縁に対し、外側に凸状、あるいは内側に凸状に移動可能であり、
傾斜面が内側に反り返って下端の底面板が内側に突出して外側に凹となったときに窪みに吸引チューブ先端を近接することを特徴とする液体用紙容器である。
本発明の紙容器は、紙容器上端の注出面にポンプディスペンサーを有し、下端の底部が外側に突出して内側に凹部と凹部に傾斜する傾斜面を有しているので、液体内容物の残量が少なくなっても、傾斜面を伝って凹部に内容物を集めることができる。
そして、この面凹部にポンプディスペンサーの吸引チューブ先端を近接しているので、内容物が少なくなっても、内容物のほとんどをポンプディスペンサーで吸引・注出することができる。
本発明の液体用紙容器の第1実施形態例を示す縦断面図である。 本発明の液体用紙容器で、第1実施形態例における紙容器本体の展開図である。 本発明の液体用紙容器で、内容物の残量が少なくなった時の第1実施形態例における底部近傍の断面図である。 本発明の液体用紙容器の第1実施形態例における容器と袴の外観を示す斜視図である。 本発明の液体用紙容器の第2実施形態例で、内容物の残量が少なくなった時に底面部を変形して凹部を外側に移動し、凹部の窪みに内容物を集めて注出する工程を示す断面図である。 本発明の液体用紙容器で、第3実施形態例における紙容器本体の展開図と、それを融着して形成される紙容器の外観を示す斜視図である。 本発明の液体用紙容器に使用する注出口と、ポンプディスペンサーの外観を示す斜視図である。
以下、本発明の液体用紙容器の実施の形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の液体用紙容器の第1実施形態例を示す縦断面図である。
紙容器本体1は紙を基材とし、少なくとも内面に熱可塑性樹脂からなるシーラント層を有す積層シートの両端を融着し、筒状とし、前記筒状の両端を閉じた紙容器になっている。紙容器上端の上面板11には、フランジを有する注出口111を介して、ポンプディスペンサー2を取り付け可能になっている。
また、紙容器本体1の底面板13が外側に突き出して内側に凹部となっており、下端内側に凹部131と、底面板周縁から凹部131に向って傾斜する底傾斜面132を有している。
この底面板の形状は、角錐台、あるいは円錐台の錘台形状や、角錐、円錐のような傾斜面を持ち、傾斜面の先に凹部を形成する形状をしている。
底面板13の凹部131内面には、ポンプディスペンサー2の吸引チューブ24先端を近接させている。
外側に突き出した紙容器本体1の底面板13には、プラスチック等で成形された袴3を嵌めて、立設可能にしている。
図2は、本発明の液体用紙容器で、第1実施形態例における紙容器本体の展開図である。
この紙容器本体のブランク10は、紙を基材とし、内面、外面に熱可塑性樹脂からなるシーラント層を有す積層シートからなる。もちろん、内側には内容物の劣化を防止するバリア層や、エンボス加工で破断しにくいよう、ポリアミド層などの伸びやすい層を設けることが望ましい。
第1実施形態例のブランク10は、右中央に上面板11があって、罫線を介し、上面板11に続いて左に左板12、底面板13、右板14、上面内板1101と繋がっている。上面内板1101は端部を折り曲げて融着し、積層シートの基材端部が内側に露出しないよう、端面処理を行なう。
上面板11の上側には、罫線を介して前外板113があって、さらに、それぞれ罫線を介し、前外板113に続いて左に、前上折り込み板121、前内板134、前下折り込み板141、前外内板1131と、繋がっている。前外内板1131は端部を折り曲げて融着し、積層シートの基材端部が内側に露出しないよう、端面処理を行なう。
上面板11の下側には、罫線を介して後外板114があって、さらに、それぞれ罫線を介し、後外板114に続いて左に、後上折り込み板122、後内板135、後下折り込み板142、後外内板1141と、繋がっている。後外内板1141は端部を折り曲げて融着し、積層シートの基材端部が内側に露出しないよう、端面処理を行なう。
底面板13は、エンボス加工によって、中央の凹部131を容器の外側に突出させると共に、形成された中央の凹部131の周縁から凹部に傾斜する底傾斜面132を成形しておく。
第1実施形態例の紙容器本体の形状をつくるには、先に、ブランク10の上面板11中央に開口孔112をプレスして開口する。その開口孔112に注出口111を内側から挿入し、注出口111のフランジを開口孔112内側周縁のシーラントに融着しておく。
次に、ブランク10の左端部の端面処理した内板と右端部の板を融着する。すなわち、右端に設けた上面板11と融着する上面内板1101、前外板113と前外内板1131、後外板114と後外内板1141、のそれぞれ両端を融着すると、断面が四角形の筒状とすることができる。
前記筒状の両端において、前上折り込み板121と前下折り込み板141は、それぞれ罫線で三角形に囲まれた部分を内側に折り込みながら、前内板134と前外板113との内側に入り込み、一旦、前側の端部をそれぞれ融着して閉鎖し、かつ、融着内側端部で下側に折り込む。
同じように、後上折り込み板122と後下折り込み板142は、罫線で三角形に囲まれた部分を内側に折り込みながら、後内板135と後外板114の内側に入り込み、一旦、後側の端部をそれぞれ融着して閉鎖し、かつ、融着内側端部で下側に折り込む。
このようにして、融着しながら折り込まれた紙容器本体1は、注出口にポンプディスペンサーを螺合して取り付け、底面板13に袴3を嵌めて立設させる。
図3は、本発明の液体用紙容器で、内容物の残量が少なくなった時の第1実施形態例における底部近傍の断面図である。
外側に突き出した紙容器本体1の底面板13には、プラスチック等で成形された袴3を嵌めて、立設可能にし、底面板を水平に固定している。
しかも、紙容器本体1の底面板13が外側に突き出しており、底部周縁から中央に向って傾斜する底傾斜面132の先に凹部131を有し、内容物はこの凹部131に集まる。
そして、底面板13の凹部131内面には、ポンプディスペンサー2の吸引チューブ24先端を近接させているので、最後まで、吸引チューブ24の先端に内容物が集まるようになっている。この為、最後まで、確実に内容物を吸引、排出可能になっている。
図4は、本発明の液体用紙容器の第1実施形態例における液体用紙容器1と袴3の外観を示す斜視図である。
図4−1の液体用紙容器は、紙容器本体1にポンプディスペンサー2が取り付けられている。この図で示すように、上面板11は、1辺のみ、端部に上面内板1101が融着しているが、大部分、一枚のブランク材で形成されているので、広い面積のフランジを持つ注
出口を融着可能である。
例えば、図7−1に示す、通常の円盤状のフランジの形状であってもかまわない。しかし、図7−2で示すように、フランジを大きく広げ、前外板側や後外板側に伸ばした四角形状にすれば、ポンプディスペンサーを押す圧力を受けやすく、変形に耐えやすい。このように、注出口のフランジは、上面板11の上面内板1101融着部以外であれば、全面積の融着が可能で、広い融着面積を設けることができる。
図4−2の袴3は、紙容器本体1の底面板を覆い、立設可能にするもので、プラスチックで製造しても、紙基材を持つ紙製袴であってもかまわない。
紙容器本体の底面板周縁に当てて、全体を支える構造が好ましい。
図4−2では、袴3の側壁途中に、段差31を設け、ここに、底面板周縁の角を乗せる構造になっている。
内部にリブ32、33で、支えるようになっているが、底面板が外側に突出しているので、その分、低く設定している。
袴3には強度を持たせる為に、底部を持たせるのが良いが、周縁の側壁をわずかに下方に伸ばし、安定して固定し易くしておくことが好ましい。(図1、図3参照)
図5は、本発明の液体用紙容器の第2実施形態例で、袴を使用しなくても立設可能な実施形態例である。
この第2実施形態例は、底面板全体がエンボス加工による4角錐台形状となっていて、この底面板は、内側に突出したり、外側に突出したり可動可能な底面板になっている。
しかも、その底面板中央の凹部131中央に、さらに窪み130をエンボス加工で設けている。
図5−1は、この液体用紙容器は、内容物の残量が少なくなった時に、液体用紙容器の側面を押して、その内圧の上昇によって底部を突出するように変形させた状態を示す縦断面図である。側面を押すことによって、底部の内部を下方に突出させ、内部に凹部を形成させ、その状態を保つ。すると、内容物は傾斜面を伝わり、その窪み130に内容物5が集まる仕組みで、図5−1は、その、窪み130に内容物を集めている状態を示す縦断面図である。
図5−2は、窪み130を持つ凹部131を、内圧を下げて、内側に引き寄せた状態を示す縦断面図で、通常の立設している状態でもある。
この液体用紙容器では、内圧を下げて、内側に引き寄せた定常状態で、窪み130に、ポンプディスペンサー3の吸引チューブ24先端が近接する。
この状態で、底面板中央の窪み130に集まった内容物を、吸引チューブ24先端から吸引し、ポンプディスペンサー2のポンプ機能によって、注出可能である。
なお、この液体用紙容器は、定常状態で底面板13の周縁に内容物5が溜まるので、何回も底面板13を変形させて、図5−1の窪みに内容物を集める動作を行なう必要がある。このような底面板13は、図6−1の底面板13のように、四角錐台でも良いが、円錐台形状であっても、又、六角錐台や八角錐台などであってもかまわない。
凹部中央内側に窪み130を設けたもので、窪み130は内側が窪んだまま、凹部131全体が平行移動して、内側に凸状態と、外側に凸状態とに、移動可能である。
図6は、本発明の液体用紙容器で、第3実施形態例における紙容器本体の展開図(図6−1)と、それを融着して形成される紙容器本体の外観を示す斜視図(図6−2)である。
第3実施形態例の第1実施形態例との大きな違いは、注出面11にする面板と、底面板13にする面板の位置が異なることである。
また、底面板13の凹部131に窪み130を設けた形状とした。
この第3実施形態例でも、紙容器本体のブランク10は、紙を基材とし、内面、外面に熱可塑性樹脂からなるシーラント層を有す積層シートからなる。
第3実施形態例のブランク10は、右中央に右板14があって、罫線を介し、右板14に続いて左に底面板13、左板12、上面板11、右内板1401と繋がっている。右内板1401は端部を折り曲げて融着し、積層シートの基材端部が内側に露出しないよう、端面処理を行なう。
右板14の下側には、罫線を介して前外板143があって、さらに、それぞれ罫線を介し、前外板143に続いて左に、前下折り込み板136、前内板123、前上折り込み板115、前外内板1431と、繋がっている。前外内板1431は端部を折り曲げて融着し、積層シートの基材端部が内側に露出しないよう、端面処理を行なう。
右板14の上側には、罫線を介して後外板144があって、さらに、それぞれ罫線を介し、後外板144に続いて左に、後下折り込み板137、後内板124、後上折り込み板116、後外内板1441と、繋がっている。後外内板1441は端部を折り曲げて融着し、積層シートの基材端部が内側に露出しないよう、端面処理を行なう。
底面板13は、エンボス加工によって、中央の凹部131を容器の内側に突出させると共に、形成された中央の凹部131の周縁から凹部に傾斜する底傾斜面132を成形しておく。さらに、凹部131の中央には、大きな窪み130がある。これもエンボス加工で成形される。
第3実施形態例の紙容器本体の形状をつくるには、先に、ブランク10の上面板11中央に開口孔112をプレスして開口する。その開口孔112に注出口111を内側から挿入させ、注出口111のフランジを開口孔112内側周縁のシーラントに融着しておく。次に、ブランク10は、積層シートの左端部の内板と右端部の板を融着する。すなわち、右端に設けた右板14と融着する右内板1401、前外板143と前外内板1431、後外板144と後外内板1441、のそれぞれ両端を融着すると、断面が4角形の筒状とすることができる。
前記筒状の両端において、前上折り込み板115と前下折り込み板136は、それぞれ罫線で三角形に囲まれた部分を内側に折り込みながら、前内板123と前外板143との内側に入り込み、一旦、前側の端部をそれぞれ融着して閉鎖し、かつ、融着内側端部で下側に折り込む。
同じように、後上折り込み板116と後下折り込み板137は、罫線で三角形に囲まれた部分を内側に折り込みながら、後内板124と後外板144の内側に入り込み、一旦、後側の端部をそれぞれ融着して閉鎖し、かつ、融着内側端部で下側に折り込む。
このようにして、融着しながら折り込まれた紙容器本体1は、注出口にポンプディスペンサーを螺合して取り付け、底面板13は内側に内反らさせ、立設可能とする。
この第3実施形態例は、図6−2で示すように、上面板11や底面板に融着部がなく、大きな面積のフランジを持つ注出口を融着できている。
また、紙容器本体1の前面側や後面側の中央に、縦に前内板123と前外板143との融着部や、後内板124と後外板144との融着部が走り、縦方向の強度が強くなっている。
図7は、本発明の液体用紙容器に使用する注出口と、ポンプディスペンサーの外観を示す斜視図である。
図7−1は、通常の注出口111で、中央に円筒状の注出筒1111、注出筒の外面にはポンプディスペンサーに付属するキャップに螺合する雄ネジ部1112、注出筒の下端から外側へ平らに広がるフランジ1113を有している。
注出筒1111の内側は、大きな注出孔1110があって、ポンプディスペンサーの弁などがある注出筒を収納すると共に、内容物が注出する通り道になっている。
フランジ1113は、円形の輪になっている。
図7−2は、フランジ1113を広げた注出口111で、四角形状のフランジで、上面板の範囲で広がっていて、ポンプディスペンサーの押し圧に耐えやすくしている。
図7−3は、ポンプディスペンサー2で、上端に注出ノズル22、その下方外側にキャップ21、ポンプ筒23があって、さらに下方に吸引チューブ24が繋がっている。
吸引チューブ24の下端には、底面板に当接して内容物を吸引できなくならないように、切り欠き241を設けておくことが好ましい。
ポンプ筒23内部には弁とバネがあって、注出ノズル22を押すことによって、弁が下降して、内容物が注出し、注出ノズル22を離すと、バネで弁が上昇し、内容物をポンプ筒内部に吸引して溜める。
本発明の液体用紙容器に使用するブランクの積層シートの構成は、最外面と最内面に熱可塑性樹脂を用い、基材として、紙を使用したものでもかまわないが、内容物の保存性能を高めるように、層構成中にバリア層を加え、ポリエチレンテレフタレート層、または、酸化珪素やアルミニウムなどの蒸着層を持つポリエチレンテレフタレートフィルムを含有する層を有する構成や、そのポリエチレンテレフタレート層の内側にシーラント層を設けている構成であってもよい。
また、エンボス加工で、高圧のプレスを行なう為、そのエンボス加工によって破断しないよう、ポリアミド樹脂層などを層間に加える構成であっても良い。
従って、積層シートの構成としては、表側からインキ層/表シーラント層/紙基材層/サンドポリオレフィン系樹脂層/バリア層/接着剤層/裏シーラント層となる。
ここで、表シーラント層は、(高圧法)低密度ポリエチレン、又は直鎖状低密度ポリエチレンで、紙基材層に対し、Tダイ押出し機の押出し加工により溶融樹脂を押し出しながら貼り合せる。
表シーラント層の表面をコロナ放電処理して、表側に印刷してインキ層を形成する。
紙基材層は、坪量200〜500g/m、密度0.6〜1.1g/cmの範囲の紙を使用する。
サンドポリオレフィン系樹脂層は、紙基材層とバリア層の間にTダイ押出し機の溶融樹脂を押し出しながら貼り合せる。
貼り合せるサンドポリオレフィン系樹脂は、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、(高圧法)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマーなどの樹脂が使用できる。厚みは10〜60μmとする。
紙基材やバリア層フィルムに、コロナ放電処理、オゾン処理、アンカーコートなどの前処理を行なって、接着強度を高めて貼り合せてもよい。
バリア層は、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリアミドフィルムに酸化金属を5〜100nm蒸着したバリアフィルムが使用できる。酸化金属としては、酸化アルミニウム、酸化珪素などが使用でき、フィルムは6〜25μmのものが使用しやすい。
その他、上記フィルムに、アルミニウム蒸着したフィルムや、アルミニウム箔を貼り合せたフィルムであっても良い。アルミニウム箔の場合、5〜15μmのものが使用しやすい。
バリア層と裏シーラント層を接着する接着剤は、ドライラミネート用接着剤や、ノンソルベント系ラミネート用接着剤を0.5〜7.0g/mの塗工により、ドライラミネート機で貼り合せできる。接着剤の代わりに、上記サンドポリオレフィン系樹脂を使用し、Tダイ押出機で成膜しながら貼り合せてもかまわない。
裏シーラント層は、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、(高圧法)低密度ポリエチレン、が使用できる。成形はTダイ押出機や、インフレーション機を用い、押出し成形し、厚みは30〜100μmがよい。
注出口の材質は、耐ストレスクラッキング性も高く、内容物からの影響を受けにくい材料で、かつ、剛性が適度にあり、裏シーラント層に融着しやすい事が必要である。
また、挿嵌性から、ポンプディスペンサーに使用するキャップとは材質を変えることが好ましい。
注出口に使用可能な材料は、高圧法の低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度と高密度ポリエチレンの混合樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体を上記に添加、混合した樹脂などである。その中でも、直鎖状の低密度ポリエチレンが好ましい。以上の注出口の材料は、射出成形で成形される。
袴3をプラスチックで製造する場合には、材料として、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリメチルメタアクリレートなどの一般的な樹脂が使用でき、射出成形金型を用いて、射出成形機で製造できる。形状によっては、上記熱可塑性樹脂のシートを用い、圧縮成形や真空成形などで製造しても良い。
本発明の液体用紙容器は、以上のようなもので、使い勝手の良いポンプディスペンサーを紙容器に使用できる。しかも、従来考えられていた紙容器における内容物の残量が多いという問題もなく、最後の一滴まで注出可能な容器であると共に、外観状も見栄えの良い容器になっている。
しかも、ブランクを成型機で製造する時に、合わせて底面板部分にエンボス加工を加えるだけで済むので、価格もほとんど上昇せず、通常の汎用機を使用して製造できるので、低価格で、量産性も高い。
また、第2実施形態例のように、袴を使用しないで立設可能な容器にすることもできるなど、本発明の液体用紙容器のメリットは大きい。
1・・・・・・・・・紙容器本体
10・・・・・・・・ブランク
11・・・・・・・・上面板
1101・・・・・・上面内板
111・・・・・・・注出口
1110・・・・・・注出孔
1111・・・・・・注出筒
1112・・・・・・雄ネジ部
1113・・・・・・フランジ
112・・・・・・・開口孔
113・・・・・・・前外板
1131・・・・・・前外内板
114・・・・・・・後外板
1141・・・・・・後外内板
115・・・・・・・前上折り込み板
116・・・・・・・後上折り込み板
12・・・・・・・・左板
121・・・・・・・前上折り込み板
122・・・・・・・後上折り込み板
123・・・・・・・前内板
124・・・・・・・後内板
13・・・・・・・・底面板
130・・・・・・・窪み
131・・・・・・・凹部
132・・・・・・・底傾斜面
134・・・・・・・前内板
135・・・・・・・後内板
136・・・・・・・前下折り込み板
137・・・・・・・後下折り込み板
14・・・・・・・・右板
1401・・・・・・右内板
141・・・・・・・前下折り込み板
142・・・・・・・後下折り込み板
143・・・・・・・前外板
1431・・・・・・前外内板
144・・・・・・・後外板
1441・・・・・・後外内板
2・・・・・・・・・ポンプディスペンサー
21・・・・・・・・キャップ
22・・・・・・・・注出ノズル
23・・・・・・・・ポンプ筒
24・・・・・・・・吸引チューブ
241・・・・・・・切り欠き
3・・・・・・・・・袴
31・・・・・・・・段差
32、33・・・・・リブ
5・・・・・・・・・内容物

Claims (3)

  1. 紙を基材とし、少なくとも内面に熱可塑性樹脂からなるシーラント層を有す積層シートの両端を融着し、筒状とし、前記筒状の両端を閉じた紙容器において、
    紙容器上端の注出面にポンプディスペンサーを有し、
    下端の底面板が外側に突出して内側に凹となる凹部と、凹部に傾斜する傾斜面を有し、かつ、凹部中央内側に窪みを有し、
    傾斜面が外側、又は内側に反り返って、傾斜面先端が底面板周縁に対し、外側に凸状、あるいは内側に凸状に移動可能であり、
    傾斜面が内側に反り返って下端の底面板が内側に突出して外側に凹となったときに窪みに吸引チューブ先端を近接することを特徴とする液体用紙容器。
  2. 底面板周縁に挿嵌し、紙容器に装着可能な袴を有したことを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
  3. 積層シートの端部同士を融着して形成される筒状の一側面板を注出面とし、対向する側面板を底面板とし、筒状の両端を各々閉鎖した紙容器からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体用紙容器。
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