JP4416066B2 - カートリッジ式トレー容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘性のある内容物を収納するカートリッジ式トレー容器に関するものであり、例えば事務用印刷機、複写機、各種プリンター等に粘性のあるインキを送るためにインキを充填した状態で、印刷機、複写機等に装着するに好適なカートリッジ式トレー容器に関する。このカートリッジ式トレー容器は、インキ以外の他の粘性流体の吸引取出し用容器としても適している。
【0002】
【従来の技術】
従来より、事務用印刷機、複写機、各種プリンター等に粘性のあるインキを供給するには、容器ごとの交換が可能なカートリッジ式の容器が使用されている。このカートリッジ式の容器では、内容物が液状あるいは粘性状のインキの場合、容器内のインキが空気に触れずに、インキの減量に伴って、容器が折り畳まれたり、収縮して減容化されて、内部への空気の流入が防止され、排出されるように構成されている。
【0003】
このようなカートリッジ式容器としては、バッグインボックス形式の容器が広く使用されており、化粧段ボールなどの外箱の中に、プラスチック製の内袋が装着され、内袋から外箱までを貫通する注出入口が取り付けられ、その注出入口が取り付けられている面から半分程度までの内袋が外箱の内面に接着されている。このことにより、内袋に充填されたインキの減量に伴って、内袋の底部側が徐々に注出入口側に吸引され、内袋が減容化され、内部への空気の流入を防ぎながら排出させることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなバッグインボックス形式のカートリッジ式容器は、機能の面では、概ね満足できるものの、印刷機などへの取付ける際に、テーパーがないので、手早く簡単にセットする点、あるいは外箱に段ボールなど嵩張る材料を使用してことから廃棄の点では不十分であるという問題があった。
【0005】
本発明は、印刷機などへのセットが手早く簡単にでき、材料の軽量化を図ることができ、プラスチックと紙との分別が簡単にでき、また、注出入口から袋内のインキを吸引するにつれ、トレー内のインキを全部きれいに使いきることができるカートリッジ式トレー容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、紙を主材料とするブランクを組み立ててなるフランジ部を有する紙トレーの内面にプラスチックフィルム層を密着したトレー容器下部体と、紙を主材料とするブランクを組み立ててなるフランジ部を有する紙トレーの内面にプラスチックフィルム層を密着したトレー容器上部体とを前記フランジ部同志で接合してなる容器の側面又は底面に注出入口を設けたことを特徴とするカートリッジ式トレー容器である。
【0007】
また、第一の形態は、前記トレー容器下部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を前記フランジ部を除いて剥離可能に密着し、前記トレー容器上部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を前記フランジ部を除いて剥離可能に密着してなることを特徴とする。
【0008】
また、第二の形態としては、前記トレー容器下部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を強く密着し、前記トレー容器上部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を前記フランジ部を除いて剥離可能に密着してなることを特徴とし、前記トレー容器上部体の容積が、前記トレー容器下部体の容積より小さいことを特徴とする。
【0009】
さらに、前記紙トレーが、一つのブランクから組み立てられ、前記フランジ部が段差のない平面であること、あるいは、前記紙トレーが、前記フランジ部を主とするブランクと、底面を主とするブランクとの二つのブランクから組み立てられ、前記フランジ部が段差のない平面であることを特徴とする。
【0010】
さらにまた、前記フランジ部に予め熱接着性樹脂を塗布してあることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、紙製のトレー形状のカートリッジ式容器にすることによって、印刷機などへのセットが手早く簡単にでき、材料の軽量化を図ることができ、プラスチックと紙との分別が簡単にでき、また、注出入口から袋内のインキを吸引するにつれ、トレー容器の内面のプラスチック層が剥離し、吸引によってトレー内のインキを全部きれいに使いきることができるカートリッジ式トレー容器を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一の実施の形態について説明する。
【0013】
本発明の第一の実施の形態の一実施例であるカートリッジ式トレー容器Aは、図1に示すように、保形性を持った開口部にフランジ部11を備えたテーパーを有する図示の例では四角形のトレー容器下部体1と、保形性をもった開口部にフランジ部21を備えたテーパーを有する図示の例では四角形のトレー容器上部体2と、注出入口3とにより構成されている。トレー容器下部体1とトレー容器上部体2とは、フランジ部11とフランジ部21とで接合された形状となっている。
【0014】
トレー容器下部体1は、図2に示すように、基本層が紙層1aからなり、内面にプラスチックフィルム層1bが密着された構成であり、トレー容器上部体2を熱シールにより接合することにより、密封性の高いカートリッジ式トレー容器Aとなっている。なお、トレー容器下部体1の紙層1aとプラスチックフィルム層1bとの密着は、フランジ部11を除いて容易に剥離できる状態となっている。また、フランジ部11は段差のない平面状となっている。平面状にすることによって、トレー容器上部体2との熱シールにより密封性が高いカートリッジ式トレー容器Aを得ることができる。
【0015】
トレー容器下部体1の形状としては、本図のように開口部と底面が共に四角形であるもの以外に八角形などの多角形であるものでもよい。また、開口部が四角形で底面が八角形であるものなど特に限定されるものではない。
【0016】
この紙層1aとしては、例えば、坪量150〜600g/m2程度の各種の板紙、加工紙等を使用することができる。
【0017】
また、プラスチックフィルム層1bを形成する熱可塑性樹脂からなるプラスチックフィルムとしては、耐水性、密封性、そして熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよく、例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカ−ボネ−ト、ポリブテン、ポリビニルアルコ−ル、その他等の各種の熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネ−トして使用することができる。特に、容器にガスバリヤー性を付与したい場合には、例えば、中間層にエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリヤー性材料を積層した積層シート、具体的には、PE/EVOH/PE、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PET/EVOH/PEなどの層構成の積層シートを用いることができる。
【0018】
このプラスチックフィルム層1aの厚さは、30〜250μmの範囲とし、フィルム自体の成形性、および成形する容器の容量、深絞りの比率(深さ/口径)などにより、適宜決定するが、好ましくは50〜100μmの範囲とする。ただ、容器の強度は、主に外側の紙層1aで付与されるため、プラスチック単独の成形容器の場合よりは、厚さを極端に薄くすることができる。環境対応の観点から、プラスチックの構成比率を少なくするために、必要最小限の厚さとすることが好ましいが、薄すぎた場合には、バリアー性が劣ること、ピンホールが発生しやすくなるなどの問題があるので、フィルムの種類、容器のサイズなどを勘案して適宜設定する必要がある。
【0019】
なお、トレー容器下部体1において、紙層1aの内面に熱可塑性樹脂よりなるプラスチックフィルムを密着させるが、トレー容器下部体1のフランジ部11では、トレー容器上部体2を熱シールして密封することから充分な密着強度を必要とする。そのために、フランジ部11の紙層1aに、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材などの熱接着性樹脂を塗布しておく。このことによって、フランジ部11では、トレー容器下部体1の製造工程あるいはトレー容器上部体2との熱シール加工において、紙層1aとプラスチックフィルム層1bとを熱接着することができる。
【0020】
トレー容器上部体2は、トレー容器下部体1と同様に、図2に示すように、基本層が紙層2aからなり、内面にプラスチックフィルム層2bが密着された構成であり、トレー容器下部体1との熱シールにより接合することにより、密封性の高いカートリッジ式トレー容器Aとなっている。なお、トレー容器上部体2の紙層2aとプラスチックフィルム層2bとの密着は、フランジ部21を除いて容易に剥離できる状態となっている。また、フランジ部21は段差のない平面状となっている。平面状にすることによって、トレー容器下部体1との熱シールによる密封性が高いカートリッジ式トレー容器Aを得ることができる。
【0021】
トレー容器上部体2の形状としては、本実施例ではトレー容器下部体1と同形としているが、フランジ部でトレー容器下部体1を接合できれば、異なった形状としてもよい。
【0022】
この紙層2aおよびプラスチックフィルム層2bとしては、トレー容器下部体1と同様の材料を使用することができる。
【0023】
なお、トレー容器上部体2においても、トレー容器下部体1と同様に、紙層2aの内面に熱可塑性樹脂よりなるプラスチックフィルムを密着させるが、トレー容器上部体2のフランジ部21では、トレー容器下部体1と熱シールして密封することから充分な密着強度を必要とする。そのために、フランジ部21の紙層2aに、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材などの熱接着性樹脂を塗布しておく。このことによって、フランジ部21では、トレー容器上部体2の製造工程あるいはトレー容器下部体1との熱シール加工において、紙層2aとプラスチックフィルム層2bとを熱接着することができる。
【0024】
注出入口3は、カートリッジ式トレー容器Aのトレー容器下部体1あるいはトレー容器上部体2の側面のいずれかの部分に設けており、カートリッジ式トレー容器Aの内面に当接するフランジ部3aを有し、キャップ4が装着される。また、注出入口3の内方に閉塞防止リブ3bを設けることもできる。この注出入口3およびキャップ4は、PP、PEなどの樹脂を使用して射出成形により作製することができる。
【0025】
つぎに、実際に、カートリッジ式トレー容器Aを作製する工程の一例を説明する。
【0026】
まず、トレー容器下部体1を作製するが、トレー容器下部体1を構成するフランジ部11と底面12と側面13とを一体にしてなる図3に示すようなブランク10Aを作製する。あるいは、図4に示すようなフランジ部11を主としたブランク10Bと底面12を主としたブランク10B´の二つのブランクとからなるものでもよい。いずれにしろ、ブランクの状態で、フランジ部11に熱接着性樹脂を塗布しておく。
【0027】
つぎに、図5−aに示すように、このブランク10A、あるいはブランク10Bとブランク10B´とを真空ないし圧空成形する成形型内に入れてその型内で組み立ててトレー容器下部体1を構成する紙層1aからなる紙トレーを作製し、図5−bに示すように、その紙トレーを構成するフランジ部11と底面12と側面13とを加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなるプラスチックフィルムを密着させることによって紙層1aの内面にプラスチックフィルム層1bが密着した状態のトレー容器下部体1を製造することができる。
【0028】
つぎに、トレー容器上部体2を製造する。トレー容器下部体1と同様の形状のブランク20A、あるいはブランク20Bとブランク20B´とを真空ないし圧空成形する成形型内に入れてその型内で組み立ててトレー容器下部体2を構成する紙層2aからなる紙トレーを作製し、その紙トレーを構成するフランジ部21と天面22と側面23とを加熱状態にある熱可塑性樹脂よりなるプラスチックフィルムを密着させることによって紙層2aの内面にプラスチックフィルム層2bが密着した状態のトレー容器下部体2を製造することができる。
【0029】
なお、フランジ部11を主としたブランク10Bと底面12を主としたブランク10B´の二つのブランクとからトレー容器下部体1とトレー容器上部体2を作製する場合には、別々に作製するのではなく、図6に示すように、トレー容器下部体1のフランジ部11とトレー容器上部体2のフランジ部21とを一辺において折れ線aを介して連結した一つのブランク10Cからトレー容器下部体1とトレー容器上部体2とが一体となっているトレー容器を作製することができる。この形状のトレー容器の場合には、折れ線aで折り曲げて、トレー容器下部体1とトレー容器上部体2をフランジ部11とフランジ部21で重ねて熱シールすることによって、カートリッジ式トレー容器Aを作製することができる。
【0030】
つづいて、トレー容器下部体1の側面12に注出入口3を設ける。トレー容器上部体2の側面23に設けてもよい。
【0031】
さらに、トレー容器下部体1のフランジ部11と、トレー容器上部体2のフランジ部21とを熱シールすることによって、密封性の高いカートリッジ式トレー容器Aを作製することができる。このように注出入口3を設けた密封したトレー容器下部体1とトレー容器上部体2の段階で、注出入口3から内容物を充填する。
【0032】
カートリッジ式トレー容器A内に内容物を充填した時は、その形状は図7−aに示すようになるが、内容物を注出入口3から吸引により完全に取り出してしまうと、図7−bに示すように、トレー容器下部体2の内面に密着していたプラスチックフィルム層2bが剥離し、また、トレー容器下部体1の内面に密着していたプラスチックフィルム層1bが剥離してカートリッジ式トレー容器A内に内容物の収納スペースが縮少した状態となる。
【0033】
以上に説明したカートリッジ式トレー容器は、次のようにして使用される。
【0034】
事務用印刷機に供給するインキ容器として用いる場合について説明すると、カートリッジ式トレー容器Aに、高粘度のインキを充填するには、トレー容器上部体2を熱シールして密封したカートリッジ式トレー容器Aの注出入口3から行う。このインキが充填されたカートリッジ式トレー容器Aを印刷機に装着する。キャップ4をはずした後、注出入口3からプランジャポンプ等で吸引することによりカートリッジ式トレー容器A内のインキが取り出されて印刷機に供給される。インキの消費により、トレー容器下部体2の内面に密着していたプラスチックフィルム層2bが剥離し、同時に、トレー容器下部体1の内面に密着していたプラスチックフィルム層1bが吸引力により剥離し、最後に図7−cに示すようにカートリッジ式トレー容器Aの内容物の収納スペースが縮少し、インキは殆ど残ることなく消費される。そして、吸引力が作用する注出入口3の近傍には空間があるので、そこに最後のインキが集まり外部へ吸い出される。
【0035】
つぎに、本発明の第二の実施の形態について説明する。
【0036】
本発明の第二の実施の形態の一実施例であるカートリッジ式トレー容器Bは、外観においては、図1の第一の実施の形態と同様であり、保形性を持った開口部にフランジ部11を備えたテーパーを有する図示の例では四角形のトレー容器下部体1と、保形性をもった開口部にフランジ部21を備えたテーパーを有する図示の例では四角形のトレー容器上部体2と、注出入口3により構成されている。トレー容器下部体1とトレー容器上部体2とは、フランジ部11とフランジ部21とで接合された形状となっている。また、注出入口3は、トレー容器下部体1の底面に設けられている。
【0037】
トレー容器下部体1は、第一の実施の形態と同様に、図2に示すように、基本層が紙層1aからなり、内面にプラスチックフィルム層1bが密着された構成であり、トレー容器上部体2を熱シールにより接合することにより、密封性の高いカートリッジ式トレー容器Bとなっている。第一の実施の形態と異なる点は、トレー容器下部体1の紙層1aとプラスチックフィルム層1bとの密着において、第一の実施の形態では、フランジ部11を除いて容易に剥離できる状態となっているのに対して、第二の実施の形態では、フランジ部11、底面12、側面13、つまり紙層1aによりなる紙トレーの内面とプラスチックフィルム層1bとが強く密着して使用時に剥離しない状態となっている点である。
【0038】
従って、トレー容器下部体1において、紙層1aの内面に熱可塑性樹脂よりなるプラスチックフィルムを強く密着させるが、そのために、プラスチックフィルムに熱接着層を設けるか、あるいは、紙トレーのフランジ部11、底面12、側面13の内面に、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材などの熱接着性樹脂を塗布しておく。このことによって、フランジ部11、底面12、側面13では、トレー容器下部体1の製造工程あるいはトレー容器上部体2との熱シール加工において、紙層1aとプラスチックフィルム層1bとを強力に密着させることができる。
【0039】
また、フランジ部11は段差のない平面状となっており、トレー容器上部体2との熱シールにより密封性が高いカートリッジ式トレー容器Bを得ることができる。
【0040】
トレー容器下部体1の形状としては、本図のように開口部と底面が共に四角形であるもの以外に八角形などの多角形であるものでもよい。また、開口部が四角形で底面が八角形であるものなど特に限定されるものではない。
【0041】
この紙層1aおよびプラスチックフィルム層1bとしては、第一の実施の形態のトレー容器下部体1と同様の材料を使用することができる。
【0042】
一方、トレー容器上部体2は、第一の実施の形態と同様に、図2に示すように、基本層が紙層2aからなり、内面にプラスチックフィルム層2bが密着された構成であり、トレー容器下部体1との熱シールにより接合することにより、密封性の高いカートリッジ式トレー容器Bとなっている。なお、トレー容器上部体2の紙層2aとプラスチックフィルム層2bとの密着は、フランジ部21を除いて容易に剥離できる状態となっている。また、フランジ部21は段差のない平面状となっている。平面状にすることによって、トレー容器下部体1との熱シールによる密封性が高いカートリッジ式トレー容器Bを得ることができる。
【0043】
トレー容器上部体2の形状としては、本実施例ではトレー容器下部体1と同形としているが、フランジ部21でトレー容器下部体1のフランジ11と接合できれば、異なった形状としてもよい。ただし、この第二の実施の形態においては、トレー容器上部体2の容積は、トレー容器下部体1の容積より小さいことが好ましい。このことによって、トレー容器上部体2から剥離するプラスチックフィルム層2bがトレー容器下部体1に入り込む容積がトレー容器下部体1の容積より小さく、インキの排出が最後までスムースに行うことができる。
【0044】
この紙層2aおよびプラスチックフィルム層2bとしては、第一の実施の形態のカートリッジ式トレー容器Aのトレー容器下部体1と同様の材料を使用することができる。
【0045】
なお、トレー容器上部体2においては、トレー容器下部体1と同様に、紙層2aの内面に熱可塑性樹脂よりなるプラスチックフィルムを密着させるが、トレー容器上部体2のフランジ部21では、トレー容器下部体1と熱シールして密封することから充分な密着強度を必要とする。そのために、フランジ部21の紙層2aに、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材などの熱接着性樹脂を塗布しておく。このことによって、フランジ部21では、トレー容器上部体2の製造工程あるいはトレー容器下部体1との熱シール加工において、紙層2aとプラスチックフィルム層2bとを強力に密着することができる。
【0046】
注出入口3は、カートリッジ式トレー容器Bのトレー容器下部体1の底面12に設ける。
【0047】
カートリッジ式トレー容器B内に内容物を充填した時は、その形状は図8−aに示すようになるが、内容物を注出入口3から吸引により完全に取り出してしまうと、図8−bに示すように、トレー容器上部体2の内面に密着していたプラスチックフィルム層2bが剥離してカートリッジ式トレー容器B内に内容物の収納スペースが縮少した状態となる。最後に図8−cに示すように、インキは殆ど残ることなく消費される。そして、吸引力が作用する注出入口3の近傍には空間があるので、そこに最後のインキが集まり外部へ吸い出される。従って、最後にインキが残る空間があることによって、インキが残ることなく排出される。そのためには、トレー容器上部体2から剥離するプラスチックフィルム層2bがトレー容器下部体1に入り込む容積がトレー容器下部体1の容積より小さいほうがよい。つまり、トレー容器上部体2の容積が、トレー容器下部体1の容積より小さいことが好ましい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、紙製のトレー形状のカートリッジ式容器にすることによって、印刷機などへのセットが手早く簡単にでき、材料の軽量化を図ることができ、プラスチックと紙との分別が簡単にでき、また、注出入口から袋内のインキを吸引するにつれ、トレーの内面のプラスチック層が剥離し、吸引によってトレー内のインキを全部きれいに使いきることができるカートリッジ式トレー容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジ式トレー容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のカートリッジ式トレー容器の一実施例を示す概略断面図である。
【図3】本発明のカートリッジ式トレー容器の一実施例のトレー容器下部体あるいはトレー容器上部体を組み立てるブランクの展開図である。
【図4】本発明のカートリッジ式トレー容器の一実施例のトレー容器下部体あるいはトレー容器上部体を組み立てる別のブランクの展開図である。
【図5】本発明のカートリッジ式トレー容器の一実施例のトレー容器下部体を作製する工程を示す概略図である。
【図6】本発明のカートリッジ式トレー容器の一実施例のトレー容器下部体とトレー容器上部体とが連結した形態を組み立てるブランクの展開図である。
【図7】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例の使用後を示す概略断面図である。
【図8】本発明のカートリッジ式トレー容器の第二の実施の形態の一実施例の使用後を示す概略断面図である。
【符号の説明】
A カートリッジ式トレー容器(第一の実施の形態)
B カートリッジ式トレー容器(第二の実施の形態)
1 トレー容器下部体
1a 紙層
1b プラスチック層
2 トレー容器上部体
2a 紙層
2b プラスチック層
3 注出入口
3a フランジ
3b リブ
4 キャップ
5 内容物
10A ブランク
10B ブランク
10B´ ブランク
10C ブランク
11 フランジ部(トレー容器下部体)
12 底面
13 側面
20A ブランク
20B ブランク
20B´ ブランク
21 フランジ部(トレー容器上部体)
22 天面
23 側面
a 折れ線

Claims (6)

  1. 紙を主材料とするブランクを組み立ててなるフランジ部を有する紙トレーの内面にプラスチックフィルム層を密着したトレー容器下部体と、紙を主材料とするブランクを組み立ててなるフランジ部を有する紙トレーの内面にプラスチックフィルム層を密着したトレー容器上部体とを前記フランジ部同志で接合してなる容器の側面又は底面に注出入口を設けたカートリッジ式トレー容器であって、
    前記トレー容器下部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を、前記フランジ部を除いて剥離可能に密着し、前記トレー容器上部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を、前記フランジ部を除いて剥離可能に密着してなることを特徴とするカートリッジ式トレー容器。
  2. 紙を主材料とするブランクを組み立ててなるフランジ部を有する紙トレーの内面にプラスチックフィルム層を密着したトレー容器下部体と、紙を主材料とするブランクを組み立ててなるフランジ部を有する紙トレーの内面にプラスチックフィルム層を密着したトレー容器上部体とを前記フランジ部同志で接合してなる容器の側面又は底面に注出入口を設けたカートリッジ式トレー容器であって、
    前記トレー容器下部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を強く密着し、前記トレー容器上部体の前記紙トレーの内面に前記プラスチックフィルム層を、前記フランジ部を除いて剥離可能に密着してなることを特徴とするカートリッジ式トレー容器。
  3. 前記トレー容器上部体の容積が、前記トレー容器下部体の容積より小さいことを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ式トレー容器。
  4. 前記紙トレーが、一つのブランクから組み立てられ、前記フランジ部が段差のない平面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカートリッジ式トレー容器。
  5. 前記紙トレーが、前記フランジ部を主とするブランクと、底面を主とするブランクとの二つのブランクから組み立てられ、前記フランジ部が段差のない平面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカートリッジ式トレー容器。
  6. 前記フランジ部に予め熱接着性樹脂を塗布してあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のカートリッジ式トレー容器。
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