JP4413403B2 - カートリッジ式トレー容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘性のある内容物を収納するカートリッジ式トレー容器に関するものであり、例えば事務用印刷機、複写機、各種プリンター等に粘性のあるインキを送るためにインキを充填した状態で、印刷機、複写機等に装着するに好適なカートリッジ式トレー容器に関する。このカートリッジ式トレー容器は、インキ以外の他の粘性流体の吸引取出し用容器としても適している。
【0002】
【従来の技術】
従来より、事務用印刷機、複写機、各種プリンター等に粘性のあるインキを供給するには、容器ごとの交換が可能なカートリッジ式の容器が使用されている。このカートリッジ式の容器では、内容物が液状あるいは粘性状のインキの場合、容器内のインキが空気に触れずに、インキの減量に伴って、容器が折り畳まれたり、収縮して減容化されて、内部への空気の流入が防止され、排出されるように構成されている。
【0003】
このようなカートリッジ式容器としては、バッグインボックス形式の容器が広く使用されており、化粧段ボールなどの外箱の中に、プラスチック製の内袋が装着され、内袋から外箱までを貫通する注出口が取り付けられ、その注出口が取り付けられている面から半分程度までの内袋が外箱の内面に接着されている。このことにより、内袋に充填されたインキの減量に伴って、内袋の底部側が徐々に注出口側に吸引され、内袋が減容化され、内部への空気の流入を防ぎながら排出させることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなバッグインボックス形式のカートリッジ式容器は、機能の面では、概ね満足できるものの、印刷機などへの取付ける際に、テーパーがないので、手早く簡単にセットすることが難しいこと、外箱と一次包装容器である注出口付き内袋とを一体化する工程が必要であること、そして、使用後に外箱と注出口付き内袋とを簡単に分離することができないなどの問題があった。
【0005】
本発明は、容器の組み立てが簡単にでき、印刷機などへのセットが手早く簡単にでき、材料の軽量化を図ることができ、プラスチックと紙との分別が簡単にでき、また、注出口から袋内のインキを吸引するにつれ、トレー内のインキを全部きれいに使いきることができるカートリッジ式トレー容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、注出口付き内袋を一次包装容器とし、該一次包装容器に対応した形状の紙製のトレー部と蓋部とからなるトレー容器本体を外装とし、前記トレー容器本体内に収納された前記注出口付き内袋の注出口頚部が、前記トレー部の懸架用孔に固定されているトレー形状のカートリッジ式トレー容器であって、前記トレー部が、フランジ部と重合片とからなるブランクと、底面と側面とからなるブランクとの二つのブランクから組み立てられ、前記側面に設けた前記懸架用孔に前記注出口頚部を差し込み固定し、前記重合片に設けた切り込みで上から固定したことを特徴とする。さらに、前記注出口付き内袋には、注出口組合わせ体が装着され、該注出口組合わせ体は注出口本体とキャップとからなり、前記注出口本体の接着基部に連結部を介して閉塞防止リブを設けたことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、一次包装容器としては、注出口付き内袋を用い、外装としては、一次包装容器に対応した形状の紙製のトレー形状のカートリッジ式容器にすることによって、容器の組み立てが簡単にでき、印刷機などへのセットが手早く簡単にでき、材料の軽量化を図ることができ、プラスチックと紙との分別が簡単にでき、また、吸引によってトレー内のインキを全部きれいに使いきることができるカートリッジ式トレー容器を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態について説明する。
【0009】
図1に示すように、本発明の第一の実施の形態の一実施例であるカートリッジ式トレー容器Aは、一次包装容器としての注出口付き内袋30と、外装としてのトレー容器本体1とから構成されている。トレー容器本体1は、保形性を持った開口部にフランジ部を備えたテーパーを有する図示の例では四角形のトレー部10と、蓋部20とから形成されている。注出口付き内袋30は、内袋40に注出口組合わせ体50が装着された形状であり、この注出口組合わせ体50の注出口頚部56で、トレー部10の所定の位置に固定されている。
【0010】
トレー容器本体1を構成するトレー部10は、底面11と、その底面11の各辺から立ち上がっている側面12、13、14、15と、フランジ部16とからなっている。そして、注出口付き内袋30がトレー部10の中に収納された時に、一つの側面12の懸架用孔Uに、注出口組合わせ体50の注出口頚部56が差し込まれ固定されている。
【0011】
トレー部10の形状としては、本図のように開口部と底面11とが共に四角形であるもの以外に八角形などの多角形であってもよい。また、開口部が四角形で底面が八角形であるものなど特に限定されるものではない。
【0012】
本実施例の四角形状のトレー部10は、ブランク10aとブランク10bの二つのブランクを組み立てて形成されており、図2は、そのブランク10aとブランク10bの形状を示している。ブランク10aは、底面11と、その底面11の各辺に連接して設けた側面12、13、14、15とからなっている。ブランク10bは、フランジ部16と、そのフランジ部16の内側の各辺から各側面の上縁と重なる重合片16a、16b、16c、16dとからなっている。そして、ブランク10aの一つの側面12の上縁には、注出口付き内袋30の注出口組合わせ体50の注出口頚部56を懸架して固定するU字状の懸架用孔Uを設け、対応するブランク10bの重合片16aには、注出口頚部56を上から固定するU字状の切り込みVを設けている。また、本図では示していないが、各側面に、糊代片を設けて側面同志を連結することもできる。
【0013】
なお、トレー部10は、一つのブランクからも組み立てることができる。例えば、図3に示すようなブランク10Cからも組み立てることができる。この場合、注出口頚部56を上から固定する切り込みVがないため、蓋部20で注出口頚部56を上から固定することになる。
【0014】
トレー部10の材料は、主に紙層からなり、内面にプラスチックフィルム層を貼り合わせてもよい。内面に熱接着性のあるプラスチックフィルム層とすることによって、蓋部20を熱シールによりこのトレー容器本体1のフランジ部16に接合することができる。
【0015】
この紙層としては、例えば、坪量150〜600g/m2程度の各種の板紙、加工紙等を使用することができる。また、保形性をよくするために、E段ボールあるいはミニ段ボールを使用することもできる。
【0016】
トレー容器本体1を構成するもう一方の蓋部20は、第一の実施の形態において、形状は平面状であり、材料は、トレー部10と同様に、基本的には紙からなっている。または、基本層が紙層であり、内面にプラスチック層を貼り合わせた積層体でもよい。トレー部10のフランジ部16と蓋部20とを接着してカートリッジ式トレー容器Aとするが、蓋部20の内面およびトレー部10の内面をプラスチックフィルム層とすることによって、蓋部20の内面とをトレー部10のフランジ部16と熱接着することができる。
【0017】
一次包装容器としての注出口付き内袋30は、ピロータイプ、ガゼットタイプなどの形態であってもよいが、トレー形状の外装と対応するためには、厚みのあるガゼットタイプが好ましい。以下に、ガゼットタイプの注出口付き内袋30について説明する。その構造は、図4−aに模式的に示すように、前面部材31、後面部材32とをヒートシール層の面を対面させ、左右から側面部材33および34をヒートシール層の面を外面としてつ二つに折り返された側面部材33、34が、前面部材31、後面部材32の間に挿入し、図4−bに示すように、その周縁をヒートシールしてヒートシール部A、B、C、Dとしたものである。ただし、内容物の充填口として、C´を形成している。また、図5に示すように、内袋の角隅部に斜めシール部E、F、G、Hを形成し、これらの斜めシール部の外側部分35、36、37、38を切り落としてもよい。
【0018】
実際に、内袋40の製造は、少なくとも片面がヒートシール性を有する複合フィルムを用い、図4に示すように、前面部材31および後面部材32をヒートシール面同志が密着する状態に配し、その両側部から側面部材33、34をそのヒートシール面が外側になるようにして二つ折りにし、その折り目33a、34aを内側として、前面部材31と後面部材32との間に挿入して側壁端縁をヒートシールして側壁シール部A、Bを形成し、ついで、底部に下部シール部Dを形成して一次製品の内袋40とする。
【0019】
つぎに、図5に示すように、作製した一次製品の内袋40の角隅部を斜めシールして斜めシール部E、F、G、Hを形成し、その斜めシール部D、E、F、Gの外側部分35、36、37、38を切り落として二次製品の内袋40を得ることができる。斜めシール部D、E、F、Gを設け、その外側部分35、36、37、38を切り落とすことによって、内容物を充填した場合に、デッドスペースとなる部分を減らすことができる。
【0020】
この内袋に使用するフィルム材料としては、インフレーション法により製造された単層フィルムを使用することができるが、耐内容物性の点から複合フィルムを使用することが好ましい。
【0021】
この複合フィルムとしては、少なくとも基材層とヒートシール層とからなるものとし、その間に中間層を設けた3層以上の構成となっている。
【0022】
基材層としては、内袋40を構成する基本材料となることから、機械的、化学的などの点で良好な機能を有するプラスチックを用いる。例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などからなるフィルムを使用することができる。これらのフィルムでは、未延伸フィルムあるいは一軸または二軸方向に延伸した延伸フィルムを使用することができるが、剛性があり、印刷などの加工適性のよいことから延伸フィルムを好適に使用することができる。
【0023】
基材層の厚さとしては、12〜30μmの範囲が好ましい。厚さが12μm未満の場合、強度、剛性が低下してしまう。また、厚さが30μmを超えた場合、ヒートシールに時間がかかり作業性が低下し、生産コストが高くなる。
【0024】
ヒートシール層としては、複合フィルムを製袋する時にヒートシールできるものであれがよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニール共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などの樹脂の一種類ないしそれ以上からなる樹脂あるいはシートを使用することができる。
【0025】
ヒートシール層の厚さとしては、30〜500μmの範囲が好ましい。厚さが30μm未満の場合、密着性不良が起こり易く、落下衝撃などで破袋することがある。また、厚さが500μmを超えた場合、ヒートシールに時間がかかり作業性が悪くなる。
【0026】
中間層は、通常、基材層とヒートシール層との二層構成では、内袋40としての機能が充分でない場合に設けら、二層以上としてもよい。
中間層の求められる機能は、ガスバリア性、機械的強度、剛性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐寒性、耐薬品性などであり、使用される材料としては、例えば、アルミニウム、銅などの金属箔、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニール共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などのフィルム、これらのフィルムにポリ塩化ビニリデンを塗布したフィルム、あるいはアルミニウム、酸化珪素などを蒸着したフィルムを使用することができる。
【0027】
注出口付き内袋30に装着する注出口組合わせ体50は、図6に示すように、注出口本体51とキャップ52とからなり、注出口本体51は少なくとも内袋の辺縁に熱融着する接着基部53と、内袋40に装着した時に内袋40の外側に位置し、内容物の取り出し口となる筒部54とから構成されている。筒部54には、キャップ52が螺合により冠着される螺合用ねじ55の部分とトレー容器本体20の孔に固定する注出口頚部56とからなっている。また、内袋40に装着する時の熱融着が確実にできるように、接着基部53は断面がシャトル状であることが望ましい。
【0028】
また、注出口組合わせ体50の内袋40への装着は、内袋40の上部に設けた未シール部C´を開口して、接着基部53を内袋の中に挿入して、接着基部53の表面と内袋の未シール部C´の内面とを加圧加熱して熱融着することによって得ることができる。
【0029】
また、筒部54の外面には、キャップ52との螺合用ねじ55を設けているが、さらに、注出口付き内袋30の移送を確実にするフランジ部59を設けてもよい。
【0030】
さらに、接着基部53に連結部57を介して閉塞防止リブ58を設けることが好ましい。この場合の閉塞用リブ58は、内容物の取り出しの最終段階において、内袋40の閉塞防止機能とともに、内袋の奥に残存する液を吸引する際の流路としての機能を示すものである。このような閉塞防止リブ58を設けることによって、内容物の取り出しが最後まで安定して行えるようになった。
【0031】
注出口組合わせ体50の注出口本体51の成形に用いる樹脂としては、内袋40の内面と熱接着可能で、キャップ52との螺合性のよいものが好ましく、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂を使用することができる。
キャップ52は、注出口本体51とは別であり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂を射出成形することによって作製することができる。
この注出口組合わせ体50は、内袋40の未シール部C´を開口して挿入師、外側からの熱圧により内袋40と接着基部53とを熱融着して一体化する。
【0032】
つぎに、実際に、第一の実施の形態の一実施例のカートリッジ式トレー容器Aを作製する工程の一例を説明する。
【0033】
まず、トレー部10を作製するが、図2に示すような、トレー部10を構成する底面11と側面12、13、14、15からなるブランク10aと、フランジ16と重合片16a、16b、16c、16dからなるブランク10bとの二つのブランクを作製する。
【0034】
つぎに、図7−aに示すように、底面11と側面12、13、14、15からなるブランク10aにおいて、底面11から側面12、13、14、15を折り曲げてトレー形状とする。そして、図7−bに示すように、その中に注出口付き内袋30を収納する。その時、側面12の上縁に設けられたU字状の懸架用孔Uに注出口付き内袋30の注出口頚部56を差し込む。
【0035】
つづいて、図7−cに示すように、フランジ部16と重合片16a、16b、16c、16dとからなるブランク10bを組み合わせる。重合片16a、16b、16c、16dを各々対応する側面12、13、14、15の裏面の上縁に接着剤で貼り合わせてトレー部10を作製する。この時、重合片16aに設けたU字形状の切り込みVを注出口付き内袋30の注出口頚部56に嵌め込み上部から固定する。
【0036】
さらに、トレー部10のフランジ部16において、蓋部20をホットメルト接着剤などの接着剤を使用して貼り合わせるか、熱シールすることによって貼り合わせて、カートリッジ式トレー容器Aを作製することができる。
【0037】
つぎに、本発明のカートリッジ式トレー容器の第二の実施の形態について説明する。
【0038】
図8に示すように、本発明の第二の実施の形態の一実施例であるカートリッジ式トレー容器Bは、一次包装容器としての注出口付き内袋30と、外装としてのトレー容器本体1とから構成されている。トレー容器本体1は、保形性を持った開口部にフランジ部を備えたテーパーを有する四角形の二つの同じトレー形状のトレー部10と蓋部20とからなり、両方のフランジ部を貼り合わせて形成されている。注出口付き内袋30は、内袋40に注出口組合わせ体50が装着されており、この注出口組合わせ体50の注出口頚部56が、トレー部10に設けた懸架用孔Uと蓋部20に設けた切り込みVとで挟まれた状態でトレー容器本体1の所定の位置に固定されている。
【0039】
トレー部10と蓋部20は、必ずしも同一形状である必要はないが、共にフランジ部を有するトレー形状をしており、互いのフランジ部同志で接合できる形状であればよい。
【0040】
トレー部10および蓋部20の形状としては、本図のように開口部と底面11あるいは天面とが共に四角形であるもの以外に八角形などの多角形であってもよい。また、開口部が四角形で底面あるいは天面が八角形であるものなど特に限定されるものではない。
【0041】
本実施例の四角形状のトレー容器本体1は、同一形状の二つのブランクであるブランク10cとブランク20aから組み立てられたトレー部10と蓋部20とをフランジ部で接合して一体とした形状であり、そのブランク10c(ブランク20cも同様)の展開図は図9に示す通りであり、図3と同様の形状である。ブランク10cは、底面11と、その底面11の各辺に側面12、13、14、15を連設し、さらに、各側面にフランジ片12a、13a、14a、15aを連設している。このフランジ片12a、13a、14a、15aが一体となってフランジ部16となる。そして、ブランク10cの一つの側面12およびフランジ片12aに跨って、注出口付き内袋30の注出口組合わせ体50の注出口頚部56を懸架するU字状の懸架用孔Uを設けている。
【0042】
同様に、ブランク20cも、天面21と、その天面21の各辺に側面22、23、24、25を連設し、さらに、各側面にフランジ片22a、23a、24a、25aを連設している。このフランジ片22a、23a、24a、25aが一体となってフランジ部26となる。そして、ブランク20の一つの側面22およびフランジ片22aに跨って、注出口付き内袋30の注出口組合わせ体50の注出口頚部56を上部から固定するU字状の切り込みVを設けている。また、各側面に、糊代片を設けて側面同志を連結することもできる。
【0043】
なお、第二の実施の形態の別の実施例においては、トレー容器本体1は、一つのブランクから組み立てることができる。図10に示すように、トレー部10のブランク10cと蓋部20のブランク20cとが一体となった形状とすることもできる。
【0044】
一次包装容器としての注出口付き内袋30は、第一の実施の形態のカートリッジ式トレー容器Aと同様にピロータイプ、ガゼットタイプなどの形態であってもよいが、トレー形状の外装のトレー容器本体1と対応するためには、厚みのあるガゼットタイプが好ましい。
【0045】
つぎに、実際に、第二の実施の形態の一実施例のカートリッジ式トレー容器Bを作製する工程の一例を説明する。
【0046】
まず、トレー部10および蓋部20を組み立ててトレー容器本体1を形成するために図9に示すようなブランク10cおよびブランク20cを作製する。
【0047】
つぎに、図11−aに示すように、ブランク10cからトレー部10を組み立てる。底面11と側面12、13、14、15とフランジ片12a、13a、14a、15aからなるブランク10cにおいて、底面11から側面12、13、14、15を折り曲げてトレー形状とする。そして、図11−bに示すように、その中に注出口付き内袋30を収納する。その時、側面12とフランジ片12aに跨って設けられたU字状の懸架用孔Uに注出口付き内袋30の注出口頚部56を差し込む。
【0048】
つづいて、トレー部10と同様にしてブランク20cから蓋部20を組み立てる。
【0049】
さらに、図11−cに示すように、組み立てられた蓋部20をフランジ部16とフランジ部26とで貼り合わせてトレー部10と接合する。この時、蓋部20の側面22とフランジ部26aに跨って設けられたU字状の切り込みVを注出口付き内袋30の注出口頚部56に嵌め込み上部から固定することによって、カートリッジ式トレー容器Bを作製することができる。
【0050】
以上に説明したカートリッジ式トレー容器は、次のようにして使用される。
【0051】
事務用印刷機に供給するインキ容器として用いる場合について説明すると、カートリッジ式トレー容器に、高粘度のインキを充填するには、カートリッジ式トレー容器の注出口本体51から行う。このインキが充填されたカートリッジ式トレー容器を印刷機に装着する。キャップ52をはずした後、注出口本体51からプランジャーポンプ等で吸引することによりカートリッジ式トレー容器内のインキが取り出されて印刷機に供給される。
【0052】
インキの消費により、最後に、トレー容器本体の内容物の収納スペースが縮小し、インキは殆ど残ることなく消費される。そして、吸引力が作用する注出口本体51の近傍には空間があるので、そこに最後のインキが集まり外部へ吸い出される。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカートリッジ式トレー容器によれば、紙製のトレー形状のカートリッジ式容器にすることによって、印刷機などへのセットが手早く簡単におこなうことができる。また、一次包装容器としては、注出口付き内袋を用い、外装としては、一次包装容器に対応した形状の紙製のトレーとしたトレー形状のカートリッジ式容器にすることによって、容器の組み立てが簡単にでき、プラスチックと紙との分別が簡単にでき材料の軽量化を図ることができ、プラスチックと紙との分離が簡単にできることから、環境対応の観点から良好である。さらに、閉塞防止リブを有する注出口組合わせ体を内袋に装着したことにより、残液が殆どなくなるという効果有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例のトレー容器本体を組み立てるブランクの展開図である。
【図3】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例のトレー容器本体を組み立てる別のブランクの展開図である。
【図4】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例の注出口付き内袋の分解図およびシール後の正面図である。
【図5】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例の注出口付き内袋の斜めシールおよび切り落としを説明する正面図である。
【図6】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例の注出口付き内袋に装着する注出口組合わせ体の一実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例を作製する工程を示す概略図である。
【図8】本発明のカートリッジ式トレー容器の第二の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明のカートリッジ式トレー容器の第二の実施の形態の一実施例のトレー容器本体を組み立てるブランクの展開図である。
【図10】本発明のカートリッジ式トレー容器の第二の実施の形態の一実施例のトレー容器本体を組み立てる別のブランクの展開図である。
【図11】本発明のカートリッジ式トレー容器の第一の実施の形態の一実施例を作製する工程を示す概略図である。
【符号の説明】
A カートリッジ式トレー容器(第一の実施の形態)
B カートリッジ式トレー容器(第二の実施の形態)
1 トレー容器本体
10 トレー部
10a ブランク
10b ブランク
10c ブランク
11 底面
11a フランジ片
12 側面
12a フランジ片
13 側面
13a フランジ片
14 側面
14a フランジ片
15 側面
15a フランジ片
16 フランジ部
16a 重合片
16b 重合片
16c 重合片
16d 重合片
20 蓋部
20c ブランク
21 天面
21a フランジ片
22 側面
22a フランジ片
23 側面
23a フランジ片
24 側面
24a フランジ片
25 側面
25a フランジ片
26 フランジ部
30 注出口付き内袋
31 前面部材
32 後面部材
33 側面部材
34 側面部材
35 外側部分(切り落とし部分)
36 外側部分(切り落とし部分)
37 外側部分(切り落とし部分)
38 外側部分(切り落とし部分)
40 内袋
40a 基材層
40b ヒートシール層
40c 中間層
50 注出口組合わせ体
51 注出口本体
52 キャップ
53 接着基部
54 筒部
55 螺合用ネジ
56 注出口頚部
57 連結部
58 閉塞用リブ
59 フランジ部

Claims (2)

  1. 注出口付き内袋を一次包装容器とし、該一次包装容器に対応した形状の紙製のトレー部と蓋部とからなるトレー容器本体を外装とし、前記トレー容器本体内に収納された前記注出口付き内袋の注出口頚部が、前記トレー部の懸架用孔に固定されているトレー形状のカートリッジ式トレー容器であって、
    前記トレー部が、フランジ部と重合片とからなるブランクと、底面と側面とからなるブランクとの二つのブランクから組み立てられ、前記側面に設けた前記懸架用孔に前記注出口頚部を差し込み固定し、前記重合片に設けた切り込みで上から固定したことを特徴とするカートリッジ式トレー容器。
  2. 前記注出口付き内袋には、注出口組合わせ体が装着され、該注出口組合わせ体は注出口本体とキャップとからなり、前記注出口本体の接着基部に連結部を介して閉塞防止リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ式トレー容器。
JP2000286019A 2000-09-20 2000-09-20 カートリッジ式トレー容器 Expired - Fee Related JP4413403B2 (ja)

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