JP4258074B2 - 吸引排出用液体容器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の高粘度の液体内容物を収納し、自吸式機械により内容物を吸引排出できるようにした吸引排出用液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の高粘度の液体を収納し、自吸式機械により内容物を吸引排出できるようにした従来の吸引排出方式による液体容器は、図16の側断面図に示すように、略直方体状又は筒形状の密閉された容器であり、一側面に孔設した注出孔CAに接着等にて取り付けた注出口Dより内容物を排出可能又は充填・排出可能な柔軟な肉薄フィルム状の内側容器Aと、該内側容器Aの注出口Dを装通する孔設部CBを備え且つ該内側容器Aとほぼ同じ形状でその容器Aの外面を壁内面に密接する硬質の肉厚状の外側容器Bとからなり、前記外側容器Bとその容器Bの壁内面に非接着状態で密着する柔軟な肉薄状の内側容器Aとの二重壁面構造となっているものである。
【0003】
特に従来、硬質の肉厚状の外側容器は、段ボールや厚紙で作成した紙箱とし、主としてソースや醤油、酒などの液状食品、あるいは現像液などの薬液を収納する業務用容器として使われてきた。
【0004】
図16に示すように、上記液体容器内のインク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の液体内容物Iは、肉薄の柔軟なプラスチックフィルムaにより形成された内側容器A内に充填収容されていて、その容器Aの外形面は外側容器Bによって覆われている。
【0005】
吸引排出前の上記液体容器は、注出口Dをキャップ(図示せず)にて施蓋されていて、このキャップを注出口Dより取り外し、この注出口Dをエアー吸引することにより生じる内側容器A内の負圧により、図17に示すように、肉薄の柔軟なプラスチックフィルムaにより形成されている内側容器Aの外面は、硬質の外側容器Bの壁内面より離反し、その内容積を縮小して内容物を注出口Dから排出できるようになっている。
【0006】
ところで、上記容器に収容された粘度が高い内容物、例えば、豚カツ用ソースや、謄写版やシルク印刷用のインク、マヨネーズなどの内容物は、単に重力だけでは容器内からスムーズには排出されず、注出口Dから容器内を吸引することにより初めてスムーズに排出される。
【0007】
その場合、上記図16に示すような吸引排出用の液体容器においては、図17に示すように内容物Iは注出口Dより吸引すると、例えばa1、a2、a3、a4というような順序で排出されるが、注出口Dの近傍の内容物が先に排出され、粘度が高いために注出口Dの近傍の排出された内容物分の容積を埋めるために注出口Dの近傍の内側容器Aのプラスチックフィルムaが引っ張られてa5のように接近して注出口Dを閉塞したりして、吸引力が注出口Dから離れた所にまで及ばない場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、高粘度の内容物を確実に吸引排出できる吸引排出容器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明では、略直方体の対峙する2面の平行な対角線を含んだ平面で切断した三角柱状の切断部の外周にフランジ状のシール部を有する柔軟な第1の成形容器と、第1の成形容器と同じ成形容器の一側面に注出口を設けた柔軟な第2の成形容器とを、互いのシール部で重ね合わせて接着した内側容器と、
略直方体の対峙する2面の平行な対角線を含んだ平面で切断した三角柱状の一側面に注出口を装通する孔設部を有し第の成形容器の外面に密接する硬質の外壁とを備え、
少なくとも、内側容器の注出口を有する側面の外面が、外壁の孔設部を有する側壁面の内面に接着されており、
上記外壁とは独立した硬質の可動板が、上記第1の成形容器の隣接する2つの略長方形の側面に接着され、それらの側面が交わる稜に、前記稜と平行な第1の折り目を設け、前記稜とは垂直な方向で、それらの側面の長さに差がある場合、前記稜から、長い方の側面の上を、前記稜とは垂直な方向へ、その差の絶対値だけ進んだ箇所にも、前記稜と平行な第2の折り目を設け、それらの折り目を介して回転することを特徴とする吸引排出用液体容器としたものである。
【0011】
また請求項の発明では、第1の成形容器及び第2の成形容器それぞれのシール部を融着したものを、注出口を有する側面に連なる延長上に延ばし、吊り下げ用の持ち手を形成したことを特徴とした請求項1記載の吸引排出用容器としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
1:内側容器
本発明容器における内側容器は、液体を密閉状態で収容可能で柔軟なものである。本発明容器における内側容器を、図1及び図2に示す。図1は外観、図2は側断面を表わしている。
【0014】
内側容器は、例えば、ポリアマイド/エチレン酢酸ビニル共重合体の鹸化物/変形ポリエチレン/ポリエチレン等のような、油脂や水分等に対してバリア性を付与した柔軟な(軟質の)プラスチックフィルムaで作成され、一側面に孔設した孔設部CAの外周に熱融着などにより接着して取り付けられた注出口Dを備え、且つその形状は、略直方体又は立方体である。
【0015】
図2に示すように、内側容器に取り付けた注出口Dは、筒状部1とフランジ部2とを備え、通常のプラスチックボトル容器の出口のように、0.6〜2.0mm程度の肉厚のポリエチレン等で作成されており、柔軟な内側容器を形成するプラスチックフィルムaの一側面に孔設した孔設部CAの周辺部にフランジ部2を重ね合わせて密着して熱融着などにより接着して取り付けられている。
【0016】
この内側容器は、図3に示すような、略直方体の対峙する2平面の平行な対角線を含んだ平面で切断した三角柱状の切断部の周囲にフランジ状のシール部Sを持ち、内側容器のほぼ半分の容量を有するプラスチックフィルムaの成形容器を、2つ(成形容器A1、成形容器A2)組み合わせて作られる。すなわち、成形容器A1の側面に孔を開け、そこに注出口Dのフランジ部2を熱融着などにより接着し、もう1つの成形容器A2と互いのシール部Sを重ね合わせて熱融着などにより接着することにより、内側容器が出来上がる。
【0017】
内側容器のシール部Sを、図4に示すように、注出口Dを備える側面に連なる延長上に延ばし、吊り下げ用の持ち手Hを設けても良い。
【0018】
成形容器A2を内側に折込んだときの内側容器の外観斜視図を図5、側断面図を図6に示す。
【0019】
2:外壁
外壁は、内側容器の注出口Dを設けた成形容器A1を、密接して覆う硬質の壁である。従って、外壁は、図7の外観斜視図に示すように、略直方体の対峙する2平面の平行な対角線を含んだ平面で切断した三角柱状の一面が無いものに、注出口Dを装通する孔設部CBが孔設された形状をしている。
【0020】
図8に、外壁の展開図の一例を示す。この展開図は、材質が例えば厚紙などの硬質材料で作成されていている。図示するように、折り目を介して4つの各側壁面11、12、13、14が連設されている。また、側壁面13、14の脇には折り目を介して各フラップ板13a、14aが連設されている。さらに、側壁面11には、内側容器の注出口Dに対応する位置に、その注出口Dを装通する孔設部CBが孔設されている。
【0021】
3:可動板
可動板は、高粘度液体の内容物を吸引排出するとき、内側容器が注出口Dを塞がないようにするために、内側容器を構成する成形容器A2の外側に接着する硬質の壁で、その材質は厚紙等である。図9のように、可動板は、好ましい例として、2つの平行な折り目線O1、O2が設けられ、3つの可動板15、16、17にからなっている。折れ目線O1を介して、可動板15、16は回転できる。また、折り目線O2を介して、可動板16、17は回転できる。
【0022】
可動板15の縦の長さLd、可動板16の縦の長さLe、及び可動板17の縦の長さLfは、図2に示す内側容器の奥行の長さLa、及び縦の長さLbに依存する。
【0023】
La>Lbのときは、Ld<Lb、Le=La−Lb、Lf<Lbである。
【0024】
また、La=Lbのときは、Ld<La、Le=0、Lf<Lbである。従って、LaとLbが等しいときは、折り目線O1とO2とは一致し、可動板は、可動板15、17の2つに分離される。
【0025】
また、La<Lbのときは、Ld<La、Le=Lb−La、Lf<Laである。
【0026】
可動板の横の長さLaは、図1に示す内側容器の横の長さLcと比較して、La<Lcである。また、角(K2)は、丸い形状にして、内側容器にその角が当たっても破れ難いようにしている。
【0027】
4:本発明容器の組立
本発明の容器は、ほぼ直方体、立方体の柔軟な(軟質の)プラスチックフィルムにより密封可能状態に形成される内側容器を、内側容器の半分の形状に組み立てられる硬質の外壁内に一面が互いに接着した状態で組み立てられるものであるが、その両方の組み立て順序は、本発明においては特に限定されるものではない。以下に、本発明容器の組立順序の1例を説明する。
【0028】
予め、プラスチックフィルムaに、真空成形で形状を付与し、図3に示す成形容器を作っておく。上述したように、この成形容器を、2つ(成形容器A1、成形容器A2)組み合わせて、内側容器が作られる。
【0029】
成形容器A1に孔設部CAを開け、注出口Dを内側より挿入する。そして、外側より、テフロンシートを介して加熱し、注出口Dのフランジ部2を、プラスチックフィルムaに融着する。図8に示す外壁の展開状態(ブランクシート状態)の側壁面11の内面に両面テープを着けるか、糊印刷を施しておいて、成形容器A1のプラスチックフィルムaに取り付けられている注出口Dを、外壁の孔設部CBに装通させながら、成形容器A1の注出口Dを備える側面の外面と、外壁の展開状態(ブランクシート状態)の側壁面11の内面とを接着させる。
【0030】
可動板の内面に両面テープを貼り、その内面と、成形容器A2の外面とを接着する。この接着の仕方は、図2に示す内側容器の奥行の長さLa、及び縦の長さLbに依存する。
【0031】
La>Lbのときは、図10に示すように、可動板15、16及び折り目線O1が成形容器A2の上面bに、そして可動板17が成形容器A2の側面cに来るように、折り目線O2を成形容器A2の角K1の上に重ねて、可動板を成形容器A2に貼る。角K1のRが大きい場合、折り目線O2を、図10に示すように、2重の折り目線にすると、より内容物の排出がし易くなる。
【0032】
また、La=Lbのときは、図11に示すように、可動板15が成形容器A2の上面bに、そして可動板17が成形容器A2の側面cに来るように、折り目線O1を成形容器A2の角K1の上に重ねて、可動板を成形容器A2に貼る。角K1のRが大きい場合、折り目線O1を、図11に示すように、2重の折り目線にすると、より内容物の排出がし易くなる。
【0033】
La<Lbのときは、図12に示すように、可動板15が成形容器A2の上面bに、そして可動板16、17及び折り目線O2が成形容器A2の側面cに来るように、折り目線O1を成形容器A2の角K1の上に重ねて、可動板を成形容器A2に貼る。角K1のRが大きい場合、折り目線O1を、図12に示すように、2重の折り目線にすると、より内容物の排出がし易くなる。
【0034】
成形容器A1に接着した外壁のフラップ13aを側壁面13に、フラップ14aを側壁面14にホットメルト接着剤等で接着し、これを治具の中に挿入し、可動板を接着した成形容器A2を被せ、成形容器A1のシール部と成形容器A2のシール部とを互いに融着する。
【0035】
このようにして出来上がった吸引排出用容器は、図13のように、可動板を接着した成形容器A2を、成形容器A1の内部に折込むと、嵩張らず輸送し易い。
【0036】
尚、成形容器A2の外面は、側壁面11以外に、側壁面12、13、14と接着しても良い。
【0037】
5:本発明容器の機能
以下に、充填密封された高粘度液体の内容物Iを吸引排出するときの本発明容器の機能を、詳細に説明する。
【0038】
図14は、本発明容器の内側容器A内に、高粘度液体の内容物Iを充填密封したときの側断面図である。図14のキャップCを取り外し、注出口Dに内容物吸引用の管(図示せず)を接続して、内側容器A内の内容物Iの吸引を開始すると、内側容器A内は負圧になって、内容物Iは注出口Dより内容物吸引用の管を通って外方に排出が開始される。
【0039】
このとき、成形容器A1は、図15に示すように、その形状を保持する。なぜなら、成形容器A1の注出口Dを備える側面の外面が、硬質の外側容器Bの側壁11の内面に接着し、内側容器Aのシール部Sが厚くかつ腰が出るために、成形容器A1の外面が外壁Eの側壁面12、13、14の内面に接着していなくても、それら側壁面12、13、14に接触した状態でプラスチックフィルムaの形状を保持するからである。
【0040】
他方、成形容器A2は、折り目O1、O2を介して、可動板15、16、17、及びそれらに接着しているプラスチックフィルムaが回転可能なため、図15に示すように、内側容器Aの内容積を縮小させるように、変形して行く。
【0041】
さらに、高粘度液体の内容物Iの排出を継続すると、可動板15、16、17は、折り目線O1、O2を介して、ますます側壁面11の内面に対接して接着しているプラスチックフィルムa方向に接近し、それと共にそれら可動板に接着されているプラスチックフィルムaは、側壁面11の内面に対接して接着しているプラスチックフィルムa方向に接近して、内側容器Aの内容積をさらに縮小する。
【0042】
そして、図13に示すように内側容器Aにほとんど内容物Iが無くなった状態で、可動板15、16は外壁Eの側壁板11内面に略平行になって注出口Dの内面に当接して、可動板15、16、17の動きは止まる。
【0043】
その後、側壁面11及び可動板15、16、17に接着して形状を保持しているプラスチックフィルムaによって、注出口Dの方向への内容物Iの排出経路を確保しつつ、内側容器Aの自由に形状変動可能な状態にあるプラスチックフィルムaだけが、さらに引っ張られて、ほとんど全ての内容物Iが排出される。このとき、内側容器内Aの注出口Dの口元に接するのは、硬質の可動板15、16によって接着支持された変形し難いプラスチックフィルムaであるために、プラスチックフィルムaが複雑に(皺などが生じて)変形することによって口元を塞ぐことを回避できる。
【0044】
但し、注出口Dのフランジ部2の内側にリブを設けるなどの方法を採用すれば、可動板15、16、17を無くすことができる。
【0045】
以下の表1に、従来例、本発明のそれぞれ吸引排出容器の性能を評価した結果を示す。
【0046】
【表1】
Figure 0004258074
【0047】
上記表1に示すように、本発明の容器は、内容物の残存率が少なく、また、その再現性があることが判明した。
【0048】
6:本発明容器のその他の事項
本発明の容器は、主として粘度の高い液体、例えば、インク、チョコレート、マヨネーズ、ケチャップ、液体洗剤、衣料柔軟剤、ペンキ、接着剤、蜂蜜などのようなものを収納し、基本的には、この容器からエアー吸引等によって機械的に内容物を抜き取って使用することを対象にしている。
【0049】
外壁Eの材質は、剛性の高い厚紙でもよいし、硬質の高密度ポリエチレンやポリプロピレン単体でも良いし、その他の剛性のある肉厚体であってもよい。
【0050】
また、内側容器Aに使用するプラスチックフィルムaとしては、ポリアマイド/変性ポリエチレン/ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体鹸化物/変性ポリエチレン/ポリエチレン、ポリアマイド/エチレンー酢酸ビニル共重合体鹸化物/変性ポリエチレン/ポリエチレンなどのバリヤ性を持たせた共押し出しフィルムなどが考えられる。変性ポリエチレンは無水マレイン酸変性等が考えられる。
又、内側容器Aを構成する成形容器において、三角形をした側壁は、シール部Sがなす面との接線での垂直面に対し、2〜8度の勾配をつける方がよい。これは、製造時に、スタック性が出る事による効率化、生産性向上の他、内側容器を構成する成形容器A1に成形容器A2が反転してスタックと同様な位置に納まる必要があり、2度以下では、スタック性が失われる問題が出る。又、8度以上であると、容器容量の減少が大きく、内側容器の変形量も大きくなりやすく、外壁の12,13,14等に内側容器を接着する必要が出てくるからである。
【0051】
容器の注出口Dには、例えばポリエチレン製を使用する。勿論、バリヤ性が必要な場合には、サンドイッチ成形の多層射出成形品を使用しても良いし、共押し出し品のシート成形注出口でも良い。
【0052】
液体内容物Iを充填、排出するには、注出口Dの口元の直ぐ下に設けた鍔で支えて行い、本発明容器では、鍔は円形、6角形、5角形、4角形などの形状を取る。鍔は、吸引又は排出のノズルの位置決めためや支えるためにも用いられる。
【0053】
本発明の容器は、液体内容物Iの充填前に、予めプラスチックフィルムaを用いて液体内容物Iを充填収納可能な密封箱状の柔軟な内側容器Aの形成や、そのためのプラスチックフィルムaのシール加工や、その内側容器Aを構成するフィルムaに対する注出口Dの融着による取り付けや、その内側容器Aと硬質の外壁Eとの接着などの組み立てを行うものであるが、外壁Eの最終的な組み立てや、内側容器Aと可動壁板14、15、16との接着などについては、その順序は本発明においては特に限定されないが、充填直前や充填後に行うことが好ましい。即ち、その方が空の容器の輸送や在庫をする場合に、平らになるので、嵩ばりにくく、輸送コストや倉庫代が抑えられるためである。
【0054】
また、本発明の容器を廃棄する時には、上記プラスチックフィルムaによる内側容器Aから外壁E及び可動板を剥がすことも容易であり、且つ容器全体としてプラスチックの使用量も少なく作製でき、またその処理がし易いものである。
【0055】
【発明の効果】
本発明の吸引注出用液体容器は、注出口部分を塞がずに、確実にフィルム体である内側容器の成形容器A2が成形容器A1内にて織り込まれるので、内容物の排出が確実になるという効果がある。
【0056】
フィルム体による内側容器が吸引されて、注出口部を塞がないで折り畳まれることによって、空容器の搬送及び内容物の排出後の容器保管や搬送に場所を取らない容器が得られ、また、本発明の容器は自動充填機や自動吸引機に充分使用できるという効果がある。
【0057】
また、内容物の排出状況が確認しやすいばかりでなく、可動板15、16、17が、内側容器の保護も兼ねているので、真空成形等で、その部分が薄肉になっていても、傷つけにくく、品質が安定しているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器における内側容器の外観斜視図。
【図2】本発明容器における内側容器の側断面図。
【図3】本発明容器における内側容器を作るための成形容器の外観斜視図。
【図4】吊り下げ用の持ち手を設けた内側容器の外観斜視図。
【図5】成形容器A2を内側に折込んだ内側容器の外観斜視図。
【図6】成形容器A2を内側に折込んだ内側容器の側断面図。
【図7】本発明容器における外壁の外観斜視図。
【図8】本発明容器における外壁の展開図。
【図9】本発明容器における可動板の平面図。
【図10】La>Lbとき可動板を貼った成形容器A2の側断面図。
【図11】La=Lbとき可動板を貼った成形容器A2の側断面図。
【図12】La<Lbとき可動板を貼った成形容器A2の側断面図。
【図13】可動板を折込んだ本発明容器の側断面図。
【図14】内容物を充填した本発明容器の側断面図。
【図15】内容物を吸引吸引排出中の本発明容器の側断面図。
【図16】内容物を充填した状態にある従来の吸引排出容器を示す側断面図。
【図17】内容物を吸引排出途中の状態にある従来の吸引排出容器を示す側断面図。
【符号の説明】
1…筒状部
2…フランジ部
11…側壁面
12…側壁面
13…側壁面
14…側壁面
15…可動板
16…可動板
17…可動板
13a…フラップ板
14a…フラップ板
A…内側容器
B…外側容器
C…キャップ
D…注出口
E…外壁
H…持ち手
I…内容物
K…可動板
S…シール部
A1…成形容器
A2…成形容器
K1…角
K2…角
A…孔設部
B…孔設部
La…長さ
Lb…長さ
Lc…長さ
Ld…長さ
Le…長さ
Lf…長さ
Lg…長さ
a…プラスチックフィルム
b…上面
c…側面

Claims (2)

  1. 略直方体の対峙する2面の平行な対角線を含んだ平面で切断した三角柱状の切断部の外周にフランジ状のシール部を有する柔軟な第1の成形容器と、第1の成形容器と同じ成形容器の一側面に注出口を設けた柔軟な第2の成形容器とを、互いのシール部で重ね合わせて接着した内側容器と、
    略直方体の対峙する2面の平行な対角線を含んだ平面で切断した三角柱状の一側面に注出口を装通する孔設部を有し第の成形容器の外面に密接する硬質の外壁とを備え、
    少なくとも、内側容器の注出口を有する側面の外面が、外壁の孔設部を有する側壁面の内面に接着されており、
    上記外壁とは独立した硬質の可動板が、上記第1の成形容器の隣接する2つの略長方形の側面に接着され、それらの側面が交わる稜に、前記稜と平行な第1の折り目を設け、前記稜とは垂直な方向で、それらの側面の長さに差がある場合、前記稜から、長い方の側面の上を、前記稜とは垂直な方向へ、その差の絶対値だけ進んだ箇所にも、前記稜と平行な第2の折り目を設け、それらの折り目を介して回転することを特徴とする吸引排出用液体容器。
  2. 第1の成形容器及び第2の成形容器それぞれのシール部を融着したものを、注出口を有する側面に連なる延長上に延ばし、吊り下げ用の持ち手を形成したことを特徴とした請求項1記載の吸引排出用容器。
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