JP4244429B2 - 吸引排出用液体容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の高粘度の液体内容物を収納し、自吸式機械により内容物を吸引排出できるようにした吸引排出用液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の高粘度の液体を収納し、自吸式機械により内容物を吸引排出できるようにした従来の吸引排出方式による液体容器は、図7の側断面図に示すように、ほぼ四角形箱状又は筒形状の密閉された容器であり、一側面に孔設した注出孔CA に接着等にて取り付けた注出口Dより内容物を排出可能又は充填・排出可能な柔軟な肉薄フィルム状の内側容器Aと、該内側容器Aの注出口Dを装通する孔設部CB を備え且つ該内側容器Aとほぼ同じ形状でその容器Aの外面を壁内面に密接する硬質の肉厚状の外側容器Bとからなり、前記外側容器Bとその容器Bの壁内面に非接着状態で密着する柔軟な肉薄状の内側容器Aとの二重壁面構造となっているものである。
【0003】
特に従来、硬質の肉厚状の外側容器は、段ボールや厚紙で作成した紙箱とし、主としてソースや醤油、酒などの液状食品、あるいは現像液などの薬液を収納する業務用容器として使われてきた。
【0004】
図7に示すように、上記液体容器内のインク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の液体内容物Iは、肉薄の柔軟なプラスチックフィルムaにより形成された内側容器A内に充填収容されていて、その容器Aの外形面は外側容器Bによって密着状態で覆われている。
【0005】
使用前の上記液体容器は、注出口Dをキャップ(図示せず)にて施蓋されていて、このキャップを注出口Dより取り外し、この注出口Dをエアー吸引することにより生じる内側容器A内の負圧により、図8に示すように、肉薄の柔軟なプラスチックフィルムaにより形成されている内側容器Aの外面は、硬質の外側容器Bの壁内面より離反し、その内容積を縮小して内容物を注出口Dから排出できるようになっている。
【0006】
ところで、上記容器に収容された粘度が高い内容物、例えば、豚カツ用ソースや、謄写版やシルク印刷用のインク、マヨネーズなどの内容物は、単に重力だけでは容器内からスムーズには排出されず、注出口から容器内をエアー吸引することにより初めてスムーズに排出される。
【0007】
その場合、上記図7に示すような吸引排出用の液体容器においては、図8に示すように内容物Iは注出口Dより吸引すると、例えばa1 、a2 、a3 、a4 というような順序で排出されるが、注出口Dの近傍の内容物が先に排出され、粘度が高いために注出口Dの近傍の排出された内容物分の容積を埋めるために注出口Dの近傍の内側容器Aのフィルムaが引っ張られてa5 のように接近して注出口Dを閉塞したりして、吸引力が注出口Dから離れた所にまで及ぼさない場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、吸引排出用の液体容器において、高粘度の内容物を収納しても内容物の吸引排出時に内側容器Aを構成するフィルムaが注出口Dの口元を塞がないようにすることにあり、これによって内容物の残留量を最小限に小さくすることにあり、しかも、再現性よく安定して確実に内容物を排出できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一側面に孔設した注出孔の外周に取り付けた注出口Dより内容物を排出可能又は充填・排出可能な略四角形箱状の密閉された柔軟な内側容器Aと、該内側容器Aの注出口Dを装通する孔設部を備え且つ該内側容器Aとほぼ同じ外形状の箱状若しくは筒状でその容器Aの外面を壁内面に密接する硬質の外側容器Bとからなり、前記内側容器Aとその容器Aの外面が一部接着状態で壁内面に密着する外側容器Bとの二重壁面構造となっている吸引排出用液体容器において、前記注出口が、容器内側に突出するリブを備え、内側容器Aの外面が、それと対接する外側容器Bの注出口が存在する壁面とその壁面に隣接する他の1つの隣接壁面のそれぞれ内面に接着され、前記注出口が存在する壁面の端部辺若しくはその近傍に該端部辺に平行な折目を介して前記他の1つの隣接壁面に対向する他の壁面の内面に対して密着・離反可能であって、容器内側に突出する注出口のリブに当接可能な可動壁板が連設され、該可動壁板には、それに対接する内側容器Aの外面が接着していることを特徴とする吸引排出用液体容器である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の吸引排出用液体容器を実施の形態に従って以下に詳細に説明すれば、図1(a)〜(c)は、本発明容器の一例を示す説明図であり、図1(a)は、この容器を構成する内側容器Aの外観斜視図、図1(b)〜(c)は、内側容器Aの外側面を密着状態で被覆し、且つ該容器Aの外側面の一部を壁内面に接着した外側容器Bの展開斜視図である。
【0011】
図1(a)に示す内側容器Aは、液体を密閉状態で収容可能な柔軟な内側容器であり、例えば、ポリアマイド/エチレン酢酸ビニル共重合体の鹸化物/変性ポリエチレン/ポリエチレン等のような、油脂や水分等に対してバリア性を付与した柔軟なプラスチックフィルムaで作成され、一側面に孔設した孔設部CA の外周に熱融着などにより接着して取り付けた注出口Dを備え、且つ形状が直方体、立方体など略四角形箱状である。
【0012】
外側容器Bは、硬質の箱状容器、筒状容器であり、その形状は、上記内側容器Aの外形面を密着するように覆う形状であって該容器Aと略同じ形状の直方体、立方体など略四角形箱状、又は直方筒体、立方筒体などである。
【0013】
本発明の容器に用いる外側容器Bの構造は、直方体、立方体形状の箱状の内側容器Aの全ての外形面若しくは少なくともその筒状部分の四側壁面の外形面に沿って密着する形状の構造を持つ直方体、立方体の箱状、若しくは直方筒体、立方筒状であれば、特に限定されるものではない。
【0014】
図1(b)は、箱状の外側容器Bの一例を示す展開斜視図であり、例えば材質が厚紙など硬質材料で作成されていて、図示するように、平行折目を介して四つの各側壁面11、12、13、14が連設され、前記側壁面11と側壁面14のそれぞれ端部には前記折目と平行な折目を介してそれぞれ可動壁板16、貼着板15が連設され、各側壁面11、12、13、14の上下には平行折目を介して各フラップ板11a、11a、12a、12a、13a、13a、14a、14aが連設され、側壁面11には、前記内側容器Aの注出口Dに対応する位置に注出口Dを装通する孔設部CB が孔設されている。
【0015】
なお、外側容器Bが直方筒体又は立方筒体の場合には、平行折目を介して四つの各側壁面11、12、13、14と、側壁面11と側壁面14のそれぞれ端部に前記折目と平行な折目を介してそれぞれ可動壁板16、貼着板15を連設したものが使用できる。
【0016】
内側容器Aに取り付けた注出口Dは、図6に示すように、筒状部1とフランジ部2を備えるとともに、該フランジ部2を挟んで筒状部1と反対側に、容器内方に突出するリブ3を備えてなり、通常のプラスチックボトル容器の注出口ように0.6〜2.0mm程度の肉厚のポリエチレン等で作成されており、柔軟な内側容器Aを形成するフィルムaの一側面に孔設した孔設部CA の周縁部にフランジ部2を重ね合わせ密着して接着若しくは熱融着にて取り付けられていて、外側容器Bの一壁面に孔設した孔設部CB 内に外側に向かって注出口Dの先端部を向けて装通されて、その孔設部CB の周縁部にフランジ部2を重ね合わせ密着し、注出口Dは接着若しくは熱融着にて取り付け固定されている。
【0017】
本発明の容器は、直方体、立方体の柔軟な(軟質の)プラスチックフィルムaにより密封可能状態に形成される内側容器Aを、直方体、立方体、直方筒体、立方筒体に組み立てられる硬質の外側容器B内に密着状態且つ一部が互いに接着した状態で組み立てられるものであるが、その両方の組み立て順序は、本発明においては特に限定されるものではない。
【0018】
組み立て順序の一例を下記に説明すれば、例えば、直方体、立方体の箱状に形成する前の内側容器Aとして、予め筒状体(スリーブ状体)にして平坦シート状に折り畳んだプラスチックフィルムaを、箱状又は筒状に組み立てる前の展開状態(ブランクシート状態)の外側容器Bの各側壁面11、12、13、14、及び可動壁板16上に重ね合わせ、そのプラスチックフィルムaに取り付けられている内側容器Aの注出口Dを外側容器Bの孔設部内に装通する。
【0019】
そして、内側容器Aの箱体の外面となるプラスチックフィルムaを、それと相対する外側容器Bの側壁面11、12、16の計三面に貼り合わせ、内側容器Aは、その筒状体両端開放部分を加熱により密封シールする。
そして、外側容器Bの各側壁面11、12、13、14、及び可動壁板16、貼着板15を、それぞれ折目を介して同一方向に直角に折り曲げ、側壁面11の外端部外面と貼着板15とを重ね合わせて接着剤などにて貼着して外側容器Bを筒状体にする。
その後、内側容器Aの前記両端密封シール部分を立方箱状になるように外側容器Bの筒状体内に折り込みながら、筒状体の外側容器Bの両端にある前記各々フラップ板を同一方向に直角に折り曲げ、重ね合わせられるフラップ板同士は接着剤などにて貼着して外側容器Bを直方体、立方体形状の箱体に組み立てて、内側容器Aと外側容器Bとからなり、その内側容器Aが外側容器Bの側壁面11、12、16の計三面に接着された本発明の吸引注出用液体容器が完成し、完成した液体容器の注出口Dより液体内容物Iを充填収納するものである。
【0020】
また、組み立て順序の他の例を下記に説明すれば、例えば、内側容器Aを直方体、立方体の密封箱状にプラスチックフィルムaを用いて形成し、一側面に孔設した孔設部CA のプラスチックフィルムaの外周縁に注出口Dを接着剤、熱融着等にて接着して取り付け、その内側容器A内に注出口Dより液体内容物Iを充填する。
その後、液体内容物Iが充填された直方体、立方体の箱状の内側容器Aを、箱状又は筒状に組み立てる前の展開状態(ブランクシート状態)の外側容器Bの各側壁面11、12、13、14、及び可動壁板16上に重ね合わせ、そのプラスチックフィルムaに取り付けられている内側容器Aの注出口Dを外側容器Bの孔設部内に装通する。
そして、内側容器Aの箱体の外面となるプラスチックフィルムaを、それと対接する外側容器Bの側壁面11、12、16の計三面に貼り合わせながら、該外側容器Bの各側壁面11、12、13、14、及び可動壁板16、貼着板15をそれぞれ折目を介して同一方向に直角に折り曲げ、側壁面11の外端部外面と貼着板15とを重ね合わせて接着剤などにて貼着して外側容器Bを筒状体にする。その後、筒状体の外側容器Bの両端にある前記各々フラップ板を同一方向に直角に折り曲げ、重ね合わせられるフラップ板同士は接着剤などにて貼着して外側容器Bを直方体、立方体形状の箱体に組み立てて完成する。
【0021】
液体内容物Iが充填された使用前の上記液体容器は、注出口Dをキャップ(図示せず)にて施蓋されていて、このキャップを注出口Dより取り外し、この注出口Dをエアー吸引することにより生じる内側容器A内の負圧により、肉薄の柔軟なプラスチックフィルムaにより形成されている内側容器Aの外面は、硬質の外側容器Bの壁内面より離反し、その内容積を縮小して内容物を注出口Dから排出できるようになっている。
【0022】
図2は図1(a)〜(c)に示す本発明の上記容器であって、内容物Iを充填した状態の側断面図を示し、図3〜図5は本発明の容器から内容物Iを吸引排出している途中の状態を示す側断面図を示し、図3は本発明容器の内側容器A内から液体内容物Iを注出口Dのエアー吸引により排出し始めた状態を示し、図4は容器内から大部分の液体内容物Iを排出した状態を示し、図5は容器内から液体内容物Iを排出終了した状態を示す。
【0023】
図2〜図5の図中、aは内側容器Aを構成するプラスチックフィルム、11、12、13、14は外側容器Bの各側壁面、16は側壁面11の一端部に設けた折目17を介して連設した外側容器B内に設けられている可動壁板である。可動壁板16の長さは、これが密着する側壁面14内面の長さと同一か、若しくはその側壁面14の長さよりも僅かに短く設定することが望ましい。
まず、図2に示す本発明容器の注出口Dにエア吸引用の管(図示せず)を接続して、内側容器A内の液体内容物Iの吸引を開始すると、内側容器A内は負圧になって、内容物Iは注出口Dよりエア吸引用の管を通って外方に排出が開始される。
【0024】
図3に示すように、内側容器A内から液体内容物Iが排出を開始すると、その内側容器Aを構成しているフィルムaのうち、硬質の外側容器Bの注出口Dを挟む両側壁面11、12に対接して接着しているフィルムaはその側壁面11、12に接着した状態でフィルムaの形状を保持し、他方、外側容器Bの側壁面13及び外側容器Bを構成する容器内面側の各フラップ板面(フラップ板11a、12a、13a、14aのうち外側容器Bの最内面側となるフラップ板面)に対して非接着状態のフィルムa、及びフィルムaが対接して接着している外側容器Bの可動壁板16(側壁面14に非接着状態)が折目17を介して、外側容器Bのその側壁面13、14及び外側容器Bを構成する容器内面側の各フラップ板面から離反して、柔軟な箱状の内側容器Aの形状は内容積の縮小方向に変動する。
【0025】
さらに、液体内容物Iが排出を継続すると、図4に示すように、前記可動壁板16は折目17を介してさらに側壁面14から離反し、側壁面11の内面に対接して接着しているフィルムa方向に接近し、それと共に側壁面13及び最内面側のフラップ板面から離反したそれぞれフィルムaは、側壁面12に対接して接着しているフィルムa方向に接近して、その容器Aの内容積をさらに縮小する。
【0026】
そして、図5に示すように容器A内にほとんど内容物Iが無くなった状態で、可動壁板16は外側容器Bの側壁面11内面に略平行になって注出口Dの容器内方に突出するリブ3に当接して、可動壁板16の動きは止まり、側壁面11、12及び可動壁板16に接着して形状を保持しているフィルムaによって、注出口Dの方向への内容物Iの排出経路を確保しつつ、内側容器Aの自由に形状変動可能な状態にあるフィルムaだけが、さらに引っ張られて、ほとんどの内容物が排出される。この時、容器内の注出口Dの口元に接するのは、硬質の可動壁板16によって接着支持された変形し難いフィルムaやその近傍部分のフィルムaであるため、フィルムaが複雑に(皺などが生じて)変形することによって口元を塞ぐことを回避できる。
【0027】
また、上記外側容器Bの可動壁板16は、注出口Dが設けられている側壁面11と、それに対して直角に折目を介して隣接する側壁面14との間に、その側壁面11の端部辺に沿う折目17を介して連設されているが、この他に、図6に示すように、その側壁面11の端部辺の近傍の可動壁板16側にその端部辺に平行に設けた他の折目17を介して設けるようにしてもよい。このように折目17(ヒンジ部)を側壁面11の端部辺より少しずらすことにより、容器内側の注出口Dのリブ3が無くても注出口Dを塞ぎ難くなるものである。
【0028】
表1に、従来例、比較例、本発明のそれぞれ吸引注出用液体容器の性能を評価した結果を示す。
【0029】
【表1】
【0030】
上記表1に示すように、本発明の容器は、内容物の残存率が少なく、また、その再現性があることが判明した。
【0031】
本発明の容器は、主として粘度の高い液体、例えば、インク、チョコレート、マヨネーズ、ケチャップ、液体洗剤、衣料柔軟剤、ペンキ、接着剤、蜂蜜などのようなものを収納し、基本的には、この容器からエアー吸引等によって機械的に内容物を抜き取って使用することを対象にしている。
【0032】
外側容器Bの材質は、剛性の高い厚紙でもよいし、硬質の高密度ポリエチレンやポリプロピレン単体でも良いし、その他の剛性のある肉厚体であってもよい。
【0033】
また、内側容器Aに使用するプラスチックフィルムaとしては、ポリアマイド/変性ポリエチレン/ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体鹸化物/変性ポリエチレン/ポリエチレン、ポリアマイド/エチレンー酢酸ビニル共重合体鹸化物/変性ポリエチレン/ポリエチレンなどの共押し出しフィルムや、接着剤で各種フィルムを貼り合わせたフィルムが考えられる。変性ポリエチレンは無水マレイン酸変性等が考えられる。
【0034】
容器の注出口Dには、例えばポリエチレン製を使用する。勿論、バリヤ性が必要な場合には、サンドイッチ成形の多層射出成形品を使用しても良いし、共押し出し品のシート成形注出口でも良い。
【0035】
液体内容物Iを充填、排出するには、注出口Dの口元の直ぐ下に設けた鍔で支えて行い、本発明では、鍔は円形、6角形、5角形、4角形などの形状を取る。鍔で吸引又は排出のノズルの位置決めや支えるために用いられる。
【0036】
本発明の容器は、液体内容物Iの充填前に、予めプラスチックフィルムaを用いて液体内容物Iを充填収納可能な密封箱状の柔軟な内側容器Aの形成や、そのためのフィルムaの背シール加工や、その内側容器Aを構成するフィルムaに対する注出口Dの融着による取り付けや、その内側容器Aと硬質の外側容器Bとの接着などの組み立てを行うものであるが、外側容器Bの最終的な組み立てや、内側容器Aと可動壁板16との接着などについては、その順序は本発明においては特に限定されないが、充填直前や充填後に行うことが好ましい。即ち、その方が空の容器の輸送や在庫をする場合に、平らになるので、嵩ばりにくく、輸送コストや倉庫代が抑えられるためである。
【0037】
また、本発明の容器を廃棄する時には、上記プラスチックフィルムaによる内側容器Aから外側容器Bを剥がすことも容易であり、且つ容器全体としてプラスチックの使用量も少なく作製でき、またその処理がし易いものである。
【0038】
【発明の効果】
本発明の吸引注出用液体容器は、注出口部分を塞がずに、確実にフィルム体である内側容器が外側容器内にて織り込まれるので、内容物の排出が確実になり、フィルム体による内側容器が吸引されて、注出口部を塞がないで折り畳まれることによって、空容器の搬送及び内容物の排出後の容器保管や搬送に場所を取らない容器が得られ、また、本発明の容器は自動充填機や自動吸引機に充分使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の容器における内側容器の一例を示す外観斜視図、(b)は本発明の容器における外側容器の一例を示す展開斜視図、(c)は本発明の容器における外側容器の他の例を示す展開斜視図。
【図2】本発明の容器の一例を示す側断面図。
【図3】本発明の容器の一例を示す側断面図であり、液体内容物を吸引注出し始めた状態を示す。
【図4】本発明の容器の一例を示す側断面図であり、液体内容物を大部分吸引注出した状態を示す。
【図5】本発明の容器の一例を示す側断面図であり、液体内容物を吸引注出し終えた状態を示す。
【図6】本発明の容器における外側容器の他の例を示す展開斜視図。
【図7】従来の吸引注出用液体容器を示す側断面図。
【図8】従来の吸引注出用液体容器を示す側断面図であり、液体内容物を吸引注出した状態を示す。
【符号の説明】
A…内側容器 B…外側容器 CA 、CB …孔設部 D…注出口 I…内容物
1…筒状部 2…フランジ部 3…リブ
11、12、13、14…側壁面 15…貼着板 16…可動壁板
17…折目
Claims (1)
- 一側面に孔設した注出孔の外周に取り付けた注出口Dより内容物を排出可能又は充填・排出可能な略四角形箱状の密閉された柔軟な内側容器Aと、該内側容器Aの注出口Dを装通する孔設部を備え且つ該内側容器Aとほぼ同じ外形状の箱状若しくは筒状でその容器Aの外面を壁内面に密接する硬質の外側容器Bとからなり、前記内側容器Aとその容器Aの外面が一部接着状態で壁内面に密着する外側容器Bとの二重壁面構造となっている吸引排出用液体容器において、前記注出口が、容器内側に突出するリブを備え、内側容器Aの外面が、それと対接する外側容器Bの注出口が存在する壁面とその壁面に隣接する他の1つの隣接壁面のそれぞれ内面に接着され、前記注出口が存在する壁面の端部辺若しくはその近傍に該端部辺に平行な折目を介して前記他の1つの隣接壁面に対向する他の壁面の内面に対して密着・離反可能であって、容器内側に突出する注出口のリブに当接可能な可動壁板が連設され、該可動壁板には、それに対接する内側容器Aの外面が接着していることを特徴とする吸引排出用液体容器。
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