JP4164950B2 - 吸引排出用液体容器 - Google Patents

吸引排出用液体容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4164950B2
JP4164950B2 JP20014399A JP20014399A JP4164950B2 JP 4164950 B2 JP4164950 B2 JP 4164950B2 JP 20014399 A JP20014399 A JP 20014399A JP 20014399 A JP20014399 A JP 20014399A JP 4164950 B2 JP4164950 B2 JP 4164950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
wall
spout
inner container
outer container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20014399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001031140A (ja
Inventor
正孝 桜田
茂幸 吉永
正実 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP20014399A priority Critical patent/JP4164950B2/ja
Publication of JP2001031140A publication Critical patent/JP2001031140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4164950B2 publication Critical patent/JP4164950B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の高粘度の液体内容物を収納し、自吸式機械により内容物を吸引排出できるようにした吸引排出用液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の内容物を収納し、自吸式機械により内容物を吸引排出できるようにした従来の吸引排出方式による液体容器は、図16の側断面図に示すように、直方体、立方体又は筒形状の密閉された容器であり、一側面に孔設した注出孔CAに接着等にて取り付けた注出口Dより内容物を排出可能又は充填・排出可能な肉薄フィルム状の内側容器Aと、該内側容器Aの注出口Dを装通する孔設部CBを備え且つ該内側容器Aとほぼ同じ形状でその容器Aの外面を壁内面に密接する硬質の肉厚状の外側容器Bとからなり、前記外側容器Bとその容器Bの壁内面に非接着状態で密着する柔軟な肉薄状の内側容器Aとの二重壁面構造となっているものである。
【0003】
特に従来、硬質の肉厚状の外側容器は、段ボールや厚紙で作成した紙箱とし、主としてソースや醤油、酒などの液状食品、あるいは現像液などの薬液を収納する業務用容器として使われてきた。
【0004】
図16に示すように、上記液体容器内のインク、マヨネーズ、ケチャップ、ソース等の液体内容物Iは、肉薄の柔軟なプラスチックフィルムaにより形成された内側容器A内に充填収容されていて、その容器Aの外形面は外側容器Bによって密着状態で覆われている。
【0005】
使用前の上記液体容器は、注出口Dをキャップ(図示せず)にて施蓋されていて、このキャップを注出口Dより取り外し、この注出口Dをエアー吸引することにより生じる内側容器A内の負圧により、図17に示すように、肉薄の柔軟なプラスチックフィルムaにより形成されている内側容器Aの外面は、硬質の外側容器Bの壁内面より離反し、その内容積を縮小して内容物を注出口Dから排出できるようになっている。
【0006】
ところで、上記容器に収容された粘度が高い内容物、例えば、豚カツ用ソースや、謄写版やシルク印刷用のインク、マヨネーズなどの内容物は、単に重力だけでは容器内からスムーズには排出されず、注出口から容器内を吸引することにより初めてスムーズに排出される。
【0007】
その場合、上記図16に示すような吸引排出用の液体容器においては、図17に示すように内容物Iは注出口Dより吸引すると、例えばa1、a2、a3、a4というような順序で排出されるが、注出口Dの近傍の内容物が先に排出され、粘度が高いために注出口Dの近傍の排出された内容物分の容積を埋めるために注出口Dの近傍における内側容器Aのプラスチックフィルムaが引っ張られてa5のように接近して注出口Dを閉塞したりして、吸引力が注出口Dから離れた所にまで及ばないことが多く、内容物の残留量が無視できないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題に対処するために、図16の外側容器Bの注出口Dを挟む2側壁面3及び4の内面に、内側容器Aの対接する外面を接着することが考えられる。しかし、このように対処しても、内側容器Aを構成するプラスチックフィルムaが注出口Dの口元を塞がないこともあれば、塞ぐこともあることもあり、再現性よく安定して確実に内容物を排出できないという問題がある。
【0009】
そこで本発明は、吸引排出用の液体容器において、高粘度の内容物を収納しても内容物の吸引排出時に内側容器Aを構成するプラスチックフィルムaが注出口Dの口元を塞がないようし、これによって内容物の残留量を最小限に小さくし、しかも再現性よく安定して確実に内容物を排出できるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明では、注出口を備える一側面を有する柔軟な内側容器と、前記注出口を装通する孔を設けた第1の壁面を有し内側容器を収納する直方体又は立方体形状で硬質の外側容器とからなり、
内側容器の外面が、外側容器の第1の壁面及びその壁面と隣接する外側容器の第2の壁面のそれぞれの内面の略全面に接着し、
第1の壁面に隣接し且つ第2の壁面には隣接していない外側容器の壁板が、第1の壁面側の端部近傍に設けた折目を軸に回転可能な可動壁板を含み、しかも可動壁板の内面全体が内側容器の外面に接着している、
ことを特徴とする吸引排出用液体容器としたものである。
【0011】
また請求項2の発明では、注出口を備える一側面を有する柔軟な内側容器と、前記注出口を装通する孔を設けた第1の壁面を有し内側容器を収納する直方体又は立方体形状で硬質の外側容器とからなり、
内側容器の外面が、外側容器の第1の壁面及びその壁面と隣接する外側容器の第2の壁面の各内面の略全面、そして第1の壁面と第2の壁面双方に隣接する外側容器の第3及び第4の壁面の各内面の一部に、それぞれ接着し、
第1、第3及び第4の壁面に隣接し且つ第2の壁面に隣接していない外側容器の壁板が、第1の壁面側の端部近傍に設けた折目を軸に回転可能な可動壁板を含み、しかも可動壁板の内面全体が内側容器の外面に接着している、
ことを特徴とする吸引排出用液体容器としたものである。
また請求項3の発明では、前記可動壁板は、第1壁面の長さと略同じだけ前記軸から離れた位置に、回転可能な第2の軸を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の吸引排出用液体容器としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
1:内側容器
本発明容器における内側容器は、液体を密閉状態で収容可能で柔軟なものである。本発明容器における内側容器の第1例を、図1及び図2に示す。図1は外観、図2は断面を表わしている。
【0014】
第1例に見られるように、内側容器は、例えば、ポリアマイド/エチレン酢酸ビニル共重合体の鹸化物/変形ポリエチレン等のような、油脂や水分等に対してバリア性を付与した柔軟なプラスチックフィルムaで作成され、一側面に孔設した孔設部CAの周辺に熱融着などにより接着して取り付けた注出口Dを備え、且つその形状は、直方体又は立方体である。
【0015】
図2に示すように、内側容器に取り付けた注出口Dは、筒状部1とフランジ部2を備え、通常のプラスチックボトル容器の注出口のように、0.6〜2.0mm程度の肉厚のポリエチレン等で作成されており、柔軟な内側容器を形成するプラスチックフィルムaの一側面に孔設した孔設部CAの周辺部にフランジ部2を重ね合わせて密着して熱融着などにより接着して取り付けられていている。
【0016】
第1例の内側容器は、図3に示すような、シール部Sを周囲に持ち、その内側容器のほぼ半分の容量を持つ材料を2つ組み合わせて作られる。すなわち、一つの材料に孔を開け、そこに注出口Dのフランジ部2を熱融着などにより接着し、もう一つの材料と互いのシール部2を重ね合わせて熱融着などにより接着することにより、第1例の内側容器が出来上がる。
【0017】
内側容器の第2例を、図4に示す。第2例の内側容器は、プラスチックフィルムaに注出口Dのフランジ部2を熱融着し、さらにシールすることによって直方体等の容器に成形したものである。
【0018】
内側容器の第3例を、図5に示す。第3例の内側容器は、図6に示すような真空成形等で升の形状に成形した容器を作成し、平らなシートに孔を開け、そこに注出口Dのフランジ部2を熱融着して、さらに上記の升形状の容器に熱融着することによって作られる。
【0019】
2:外側容器
本発明容器における外側容器は、硬質の直方体又は立方体形状であり、その内面に、内側容器の外面が密着して収納されるような形状をしている。さらに、本発明容器における外側容器は、回転可能な可動壁板を有している。
【0020】
図7は、外側容器の第1例を作るための展開図である。この展開図は、例えば材質が厚紙などの硬質材料で作成されていて、図示するように平行折目を介して各側壁面11、12、13が連設されている。また、前記側壁面13の端部には平行折目を介して、壁板10が連設されている。また、各側壁面11、12、13の左右には平行折目を介して、それぞれフリップ板11a、11b、12a、12b、13a、13bが連設されている。さらに、側壁面13には、内側容器の注出口Dに対応する位置に,その注出口Dを装通する孔設部CBが孔設されている。
【0021】
壁板10は、折目18及び19によって、固定壁板14、可動壁板15、可動壁板16の三つに分かれている。図7の展開図を組み立てると、図8のような外側容器となる。図9から分かるように、側壁板13の端部近傍にある折目18は、外側容器表面に現れ、この折目18を軸にして可動壁板15及び16が回転可能になっている。また、折目19は、丁度側壁板11の端部で折れ曲がるようになっている。
【0022】
図9に示す第2例の外側容器のように、側壁板12の長さが側壁板13の長さより小さい場合、折目19の側壁板16側の近傍に、新たに折目20を設けて側壁板16を側壁板16aと側壁板16bとに二分し、折目18を軸に側壁板15及び16aを内側に直角に曲げ、折目20を軸に側壁板16bを外側に直角に曲げたとき、折目20がほぼ側壁板12に達し、側壁板16bが側壁板12にほぼ接するようにしても良い。この第2例の外側容器でも、折目19は、丁度側壁板11の端部で折れ曲がるようになっている。後述の説明から分かるように、こうすることによって、内側容器に充填されている内容物を吸引排出するとき、注出口Dの口元を塞ぐこと無く内容物を排出することができるようになる。
【0023】
また図10に示す第3例の外側容器のように、側壁板12の長さが側壁板13の長さより大きい場合、折目19の側壁板15側の近傍に、新たに折目20を設けて側壁板15を側壁板15aと側壁板15bとに二分し、折目18を軸に側壁板15aを内側に直角に曲げ、折目20を軸に側壁板15b及び16を外側に直角に曲げたとき、折目20がほぼ側壁板12に達し、側壁板15b及び16が側壁板12にほぼ接するようにしても良い。この第3例の外側容器でも、折目19は、丁度側壁板11の端部で折れ曲がるようになっている。後述の説明から分かるように、こうすることによって、内側容器に充填されている内容物を吸引排出するとき、注出口Dの口元を塞ぐこと無く内容物を排出することができるようになる。
【0024】
3:本発明容器の組立
本発明容器は、プラスチックフィルムから形成される内側容器の外面を、外側容器の内面の一部に接着することにより組み立てられるが、この組立方法には様々なものが有り得る。
【0025】
図1及び2に示す第1例の内側容器を、図7に示す第1例の外側容器に接着して組み立てる場合、その内側容器を直方体状のまま図7に示す展開図状態(ブランクシート状態)の外側容器の側壁面12、側壁面13、可動壁板15、可動壁板16に貼り合わせても良い。しかし、その内側容器を図10及び11に示すように三角柱形状に折り畳んでから、展開図状態(ブランクシート状態)の外側容器の側壁面12、側壁面13、可動壁板15、可動壁板16に貼り合わせる方が、貼り付けるとき圧力をかけ易いので、より好ましい。
【0026】
図5に示す第3例の内側容器も、図1及び2に示す第1例の内側容器の場合と同様にして、図7に示す第1例の外側容器に接着して組み立てられる。
【0027】
図4に示す第2例の内側容器を、図7に示す第1例の外側容器に接着して組み立てる場合には、第1及び第3例と同様にしても良いが、次のようにしても良い。すなわち、図4に示すような直方体形状又は立方体形状に成形する前に、筒状体(スリーブ状体)にして平坦シート状に折り畳んだプラスチックフィルムaを、図7に示す展開図状態(ブランクシート状態)の外側容器の各側壁面11、12、13及び壁板10上に重ね合わせ、そのプラスチックフィルムaに取り付けられている注出口Dを外側容器の孔設部CBに装通する。そして、プラスチックフィルムaを、それと相対する外側容器の側壁面12、側壁面13、可動壁板15、可動壁板16に貼り合わせる。その後、筒状体両端開放部を加熱により密封シールして、内側容器を図4に示すような直方体又は立方体形状に成形する。
【0028】
上記のようにして、第1〜3例の内側容器を、図7に示す第1例の外側容器に接着した後に、外側容器の各側壁面11、12、13をそれぞれの折目を介して、また壁板10を折目17を介して、さらに可動壁板16を折目19を介して、それぞれ同一方向に折り曲げる。そして、それぞれの面のフリップ板11a、11b、12a、12bを内側に曲げ、それぞれのフリップ板の外端部外面を、さらに折り曲げる13a、13bの面に重ね合わせて接着剤などにて貼着して、外側容器を直方体又は立方体形状にする。この際、13c(斜線部分)、13d(斜線部分)に、内側容器の外面を貼り付けても良い。
【0029】
第1〜3の例の内側容器を、図9の示す第2例又は図10に示す第3例の外側容器に接着して組み立てる場合も、図7に示す第1例の外側容器に接着して組み立てるのと同様にして行うことができる。
【0030】
以上のようにして、本発明の吸引排出用液体容器が完成する。第1例の内側容器と、第2例の外側容器に接着して組み立ててできた本発明容器を図13に示す。この図は、液体を充填していない空の本発明容器を表わしている。図13から分かるように、注出口Dのフランジ部2は、内側容器の孔設部CAの周縁部において熱接着したプラスチックフィルムaを介して、外側容器の側壁面13に孔設した孔設部CBの周縁部に接着している。この注出口Dを用いて、内容物を充填収納し、また排出することになる。
【0031】
4:本発明容器の機能
本発明容器では、内側容器を構成するプラスチックフィルムが注出口の口元を塞ぐことなく、充填された高粘度の液体である内容物が排出されることを、図13に示す本発明容器の一例を用いて説明する。
【0032】
図14は、図13の本発明容器に高粘度の液体である内容物Iを充填し、キャップCにて注出口Dに施蓋したときの側断面を表わしている。キャップCを外し、注出口Dにエアー吸引用の管(図示せず)を接続し、内部容器A内の内容物Iを自吸式機械により吸引を開始すると、内部容器A内は負圧になって、内容物Iは注出口Dからエアー吸引用の管を通って外方に排出が開始される。
【0033】
内側容器A内から内容物Iの排出が開始されると、図15に示すように、その内側容器Aを構成しているプラスチックフィルムaの内、注出口Dを挟む2つの側壁板12及び13に対接して接着しているプラスチックフィルムaは、それら側壁板12及び13に接着した状態でプラスチックフィルムaの形状を保持する。他方、プラスチックフィルムaが対接して接着している外側容器Bの可動壁板15、16a、及び16b(側壁面11に非接着状態)は、折目18を軸にして、外側容器Bの内部方向に回転することによって側壁面11から離反する。そして、外側容器Bの側壁板11及び外側容器Bを構成する容器内面側の各フラップ板面(フラップ板11a、12a、13aのうち外側容器Bの最内面側となるフラップ板面、そしてフラップ板11b、12b、13bのうち外側容器Bの最内面側となるフラップ板面)に対して非接着状態のプラスチックフィルムaが、それら側壁板11及び外側容器Bを構成する容器内面側の各フラップ板面から離反する。これらの離反の結果、柔軟な内側容器Aの内容積は縮小することになる。
【0034】
さらに、内容物Iの排出が継続すると、前記可動壁板15、16a、及び16bは、折目18を軸にして、ますます側壁板11から離反し、側壁板13の内面に対接して接着しているプラスチックフィルムaに接近する。それと共に、側壁板11及び最内側のフリップ板から離反したそれぞれのプラスチックフィルムaは、側壁板12に対接して接着しているプラスチックフィルムaに接近し、内側容器Aの内容積が一層縮小する。
【0035】
そして、図4に示すように内側容器A内にほとんど内容物Iが無くなった状態で、可動壁板15及び16aは外側容器Bの側壁面13に略平行になって注出口Dの内面に当接して、可動壁板15、16a、16bの動きは止まる。このとき、側壁板13、12及び可動壁板15、16a、16bに接着して形状を保持しているプラスチックフィルムaによって、注出口Dの方向への内容物Iの排出経路を確保しつつ、内側容器Aの自由に形状変動可能な状態にあるプラスチックフィルムaだけが、さらに引っ張られ、ほとんどの内容物Iが排出される。また、内側容器A内の注出口Dの口元に接するのは、硬質の可動壁板15、16a、16bによって接着支持された変形し難いプラスチックフィルムaであるために、プラスチックフィルムaが複雑に(皺などが生じて)変形することによって口元を塞ぐことを回避できる。。
【0036】
表1に、従来例、比較例、本発明のそれぞれの吸引排出用液体容器の性能を評価した結果を示す。
【0037】
【表1】
Figure 0004164950
【0038】
上記表1に示すように、本発明の容器は、内容物の残存率が少なく、また、その再現性があることが判明した。
【0039】
5:本発明容器についてのその他の事項
本発明の容器は、主として粘度の高い液体、例えば、インク、チョコレート、マヨネーズ、ケチャップ、液体洗剤、衣料柔軟剤、ペンキ、接着剤、蜂蜜などのようなものを収納し、基本的には、この容器からエアー吸引等によって機械的に内容物を抜き取って使用することを対象にしている。
【0040】
外側容器Bの材質は、剛性の高い厚紙でもよいし、硬質の高密度ポリエチレンやポリプロピレン単体でも良いし、その他の剛性のある肉厚体であってもよい。
【0041】
また、内側容器Aに使用するプラスチックフィルムaとしては、ポリアマイド/変性ポリエチレン/ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体鹸化物/変性ポリエチレン/ポリエチレン、ポリアマイド/エチレンー酢酸ビニル共重合体鹸化物/変性ポリエチレン/ポリエチレンなどの共押し出しフィルムや、接着剤で各種フィルムを貼り合わせたフィルムが考えられる。変性ポリエチレンは無水マレイン酸変性等が考えられる。
【0042】
本発明容器の注出口Dには、例えばポリエチレン製を使用する。勿論、バリヤ性が必要な場合には、サンドイッチ成形の多層射出成形品を使用しても良いし、共押し出し品のシート成形注出口でも良い。
【0043】
高粘度の液体である内容物Iを充填、排出するには、注出口Dの口元の直ぐ下に設けた鍔で支えて行い、本発明では、鍔は円形、6角形、5角形、4角形などの形状を取る。鍔で吸引又は排出のノズルの位置決めや支えるために用いられる。
【0044】
本発明容器は、内容物Iの充填前に、予めプラスチックフィルムaを用いて液体内容物Iを充填収納可能な密封箱状の柔軟な内側容器Aの形成や、そのためのプラスチックフィルムaの背シール加工や、その内側容器Aを構成するプラスチックフィルムaに対する注出口Dの融着による取り付けや、その内側容器Aと硬質の外側容器Bとの接着などの組み立てを行うものであるが、外側容器Bの最終的な組み立てや、内側容器Aと可動壁板との接着などについては、その順序は本発明においては特に限定されないが、充填直前や充填後に行うことが好ましい。即ち、その方が空の容器の輸送や在庫をする場合に、平らになるので、嵩ばりにくく、輸送コストや倉庫代が抑えられるためである。
【0045】
また、本発明の容器を廃棄する時には、上記プラスチックフィルムaによる内側容器Aから外側容器Bを剥がすことも容易であり、且つ容器全体としてプラスチックの使用量も少なく作製でき、またその処理がし易いものである。
【0046】
【発明の効果】
本発明の吸引注出用液体容器は、以下のような効果がある。
【0047】
第1に、注出口部分を塞がずに、確実にプラスチックフィルム体である内側容器が外側容器内にて織り込まれるので、内容物の排出が確実になり、プラスチックフィルム体による内側容器が吸引されて、注出口部を塞がないで折り畳まれることによって、空容器の搬送及び内容物の排出後の容器保管や搬送に場所を取らない容器が得られ、また、本発明の容器は自動充填機や自動吸引機に充分使用できる。
【0048】
第2に、内容物の排出状況が確認しやすいばかりでなく、可動壁板が、内側容器の保護も兼ねているので、真空成形等で、その部分が薄肉になっていても、傷つけにくく、品質が安定している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器における内側容器の第1例を示す外観斜視図。
【図2】本発明容器における内側容器の第1例を示す側断面図。
【図3】本発明容器における内側容器の第1例を作るための材料を示す外観斜視図。
【図4】本発明容器における内側容器の第2例を示す外観斜視図。
【図5】本発明容器における内側容器の第3例を示す外観斜視図。
【図6】本発明容器における内側容器の第3例を作るための材料を示す外観斜視図。
【図7】本発明容器における外側容器の第1例を作るための展開図。
【図8】本発明容器における外側容器の第1例を示す外観斜視図。
【図9】本発明容器における外側容器の第2例の側断面図。
【図10】本発明容器における外側容器の第3例の側断面図。
【図11】本発明容器における内側容器の第1例を折り畳んだ状態を示す外観斜視図。
【図12】本発明容器における内側容器の第1例を折り畳んだ状態を示す側断面図。
【図13】空の状態にある本発明容器の一例を示す側断面図。
【図14】内容物を充填した状態にある本発明容器の一例を示す側断面図。
【図15】内容物を吸引排出途中の状態にある本発明容器の一例を示す側断面図。
【図16】内容物を充填した状態にある従来の吸引排出用容器を示す側断面図。
【図17】内容物を吸引排出途中の状態にある従来の吸引排出用容器を示す側断面図。
【符号の説明】
1…筒状部
2…フランジ部
10…壁板
11…側壁板
12…側壁板
13…側壁板
14…固定壁板
15…可動壁板
16…可動壁板
17…折目
18…折目
19…折目
11a…フラップ板
11b…フラップ板
12a…フラップ板
12b…フラップ板
13a…フラップ板
13b…フラップ板
13c…接着部
13d…接着部
15a…可動壁板
15b…可動壁板
16a…可動壁板
16b…可動壁板
A…内側容器
B…外側容器
C…キャップ
D…注出口
I…内容物
S…シール部
A…孔設部
B…孔設部
a…プラスチックフィルム

Claims (3)

  1. 注出口を備える一側面を有する柔軟な内側容器と、前記注出口を装通する孔を設けた第1の壁面を有し内側容器を収納する直方体又は立方体形状で硬質の外側容器とからなり、
    内側容器の外面が、外側容器の第1の壁面及びその壁面と隣接する外側容器の第2の壁面のそれぞれの内面の略全面に接着し、
    第1の壁面に隣接し且つ第2の壁面には隣接していない外側容器の壁板が、第1の壁面側の端部近傍に設けた折目を軸に回転可能な可動壁板を含み、しかも可動壁板の内面全体が内側容器の外面に接着している、
    ことを特徴とする吸引排出用液体容器。
  2. 注出口を備える一側面を有する柔軟な内側容器と、前記注出口を装通する孔を設けた第1の壁面を有し内側容器を収納する直方体又は立方体形状で硬質の外側容器とからなり、
    内側容器の外面が、外側容器の第1の壁面及びその壁面と隣接する外側容器の第2の壁面の各内面の略全面、そして第1の壁面と第2の壁面双方に隣接する外側容器の第3及び第4の壁面の各内面の一部に、それぞれ接着し、
    第1、第3及び第4の壁面に隣接し且つ第2の壁面に隣接していない外側容器の壁板が、第1の壁面側の端部近傍に設けた折目を軸に回転可能な可動壁板を含み、しかも可動壁板の内面全体が内側容器の外面に接着している、
    ことを特徴とする吸引排出用液体容器。
  3. 前記可動壁板は、第1壁面の長さと略同じだけ前記軸から離れた位置に、回転可能な第2の軸を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の吸引排出用液体容器。
JP20014399A 1999-07-14 1999-07-14 吸引排出用液体容器 Expired - Fee Related JP4164950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20014399A JP4164950B2 (ja) 1999-07-14 1999-07-14 吸引排出用液体容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20014399A JP4164950B2 (ja) 1999-07-14 1999-07-14 吸引排出用液体容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001031140A JP2001031140A (ja) 2001-02-06
JP4164950B2 true JP4164950B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=16419512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20014399A Expired - Fee Related JP4164950B2 (ja) 1999-07-14 1999-07-14 吸引排出用液体容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4164950B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9260233B2 (en) 2013-02-08 2016-02-16 Colormatrix Holdings, Inc. Formulations
JP5385479B1 (ja) * 2013-06-06 2014-01-08 株式会社和光 流動体入り抽出容器及びその装着構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001031140A (ja) 2001-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3750703B2 (ja) 液用可撓容器
US20030230604A1 (en) Flexible pouch having dispensing nozzle and frangible seal
AU7747398A (en) Container formed of lamination sheet
US20070194042A1 (en) Disposable dispenser
JP3789270B2 (ja) 液体収容容器
JP4164950B2 (ja) 吸引排出用液体容器
JP2006143245A (ja) 注出補助部材およびその注出補助部材を袋の注出口部に貼着した注出口部付き袋
JP5390329B2 (ja) 流体の包装容器
JP4287006B2 (ja) バッグインボックス用部材およびバッグインボックス
JP2985650B2 (ja) 粘稠液用のバッグインボックス
JP3338831B2 (ja) 混合して使用する前に成分を別々に充填するための多数のチャンバーを有する容器
JP4244429B2 (ja) 吸引排出用液体容器
JP4258074B2 (ja) 吸引排出用液体容器
JP3935567B2 (ja) パウチ用注出口
JP3067575U (ja) 包装袋及び噴射器付き包装袋
JP4615074B2 (ja) 吸引排出用液体容器。
JP2000142720A (ja) リブ付き軟包装容器
JPH11236053A (ja) 詰め替え用袋
JP2002037271A (ja) 液体用容器
JP3403522B2 (ja) 液体収納袋
US5492410A (en) Container and method for forming the same
JPH1129174A (ja) 包装袋
JP4794730B2 (ja) 液体容器
JPH10203562A (ja) 粘性内容物用容器
JP4069703B2 (ja) 注出機能付き袋状容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees