JP2015089823A - 紙容器用簡易開封口栓 - Google Patents

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晃孝 岩崎
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Yuki Kurita
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Abstract

【課題】蓋を設けない口栓であって、従来の紙容器の自動製造ラインを使用して製造可能であり、かつ、容易に開封可能で、シュリンク包装をしなくてもバージン性も確保できる口栓を得ること。【解決手段】紙容器に装着する口栓(2)であって、周囲に融着部(21)と中央にスパウト台座(22)とプルトップ(23)で閉鎖された注出口とを有し、プルトップは閉鎖板(231)とプルリング(232)と両者を繋げる支柱(233)からなり、閉鎖板はスパウト台座と脆弱線(2310)を介して繋がり、プルリングが支柱以外の破断可能な接続部(24)によって閉鎖板あるいはスパウト台座に繋がっていることを特徴とする紙容器用簡易開封口栓である。【選択図】図4

Description

本発明は、紙を基材に用いた紙容器に融着し、容易に開口可能で、安価な口栓に関する。
紙容器は、最近の環境保全の風潮から、再生可能な資源を利用した容器として、従来より使用されていた乳製品、果汁飲料、酒類、調味料などの食品関係のみならず、液体洗剤、現像液などの非食品関係や、液体に限らず、粉体、粒体などの内容物にも使用されるようになって来ている。
しかし、開封するのに、強固に融着した紙容器のトップ融着部を剥離して開口するのは、非常に大きな力が必要であり、剥離する層が必ずしも内面の融着層で剥離するとは限らない。特に基材の紙は、層内部が破壊されて剥離することが多く、紙がむき出しになってしまう問題もあった。その為、子供や老人など、大きな力が出せない人はもちろん、力があっても、融着部を剥離して開封することは、必ずしも良い方法ではなかった。
そこで、紙容器のトップに、開口する専用の口栓を設ける方法が採用されている紙容器がある。その口栓は、通常、口栓本体と蓋部が連結して一体となった口栓が使用されている。さらに、その口栓には、支柱で連結されたプルリングが付属し、周囲に脆弱線を設けて、取り外し可能とした閉鎖板を有する口栓本体からなる口栓になっている。
たとえば、特許文献1では、口栓本体と蓋部とが帯状連結部を介して連結する口栓において、その帯状連結部の左右両側の形状を、左右対称に円弧状に形成したことを特徴とする口栓を提案している。ここで提案している口栓は、蓋と口栓本体が一体で成形され、口栓本体の注出口周壁の内側に、支柱で連結された引張リングと、切取部を切り取るための薄肉脆弱線とを有する閉鎖板とを形成した口栓である。
このような口栓は、随時開封して、内容物を少しずつ排出するには、蓋が必要になる。しかし、一度に内容物を排出して使い切ってしまう容器の場合には、蓋は邪魔になるばかりか、ヒンジや蓋の為に射出成形金型も高価になるし、成形後に蓋を閉める工程も必要になる、ヒンジの適性を引き出す素材に限定されるなど、制約や問題が多い。
このような制約や問題を抱えた口栓に対し、使い切ってしまう紙容器に適した、蓋のない口栓が必要である。しかし、単に蓋をなくしただけでは、紙基材の孔に挿入させるガイドがなくなるので、紙容器を製造する自動機で口栓を融着させることができない。
また、バージン性を確保する口栓でないと、シュリンク包装などを施す必要が出て、結果的にコストが低減できないなどの問題がある。
実開平6−76095号公報
そこで、上記問題に鑑みて、蓋を設けない口栓であって、従来の紙容器の自動製造ラインを使用して製造可能であり、かつ、容易に開封可能で、シュリンク包装をしなくてもバージン性も確保できる口栓を得ることが本発明の課題である。
本発明の請求項1の紙容器用簡易開封口栓は、
紙容器に装着する口栓であって、
周囲に融着部と中央にスパウト台座とプルトップで閉鎖された注出口とを有し、
プルトップは閉鎖板とプルリングと両者を繋げる支柱からなり、
閉鎖板はスパウト台座と脆弱線を介して繋がり、
プルリングが支柱以外の破断可能な接続部によって閉鎖板あるいはスパウト台座に繋がっていることを特徴とする紙容器用簡易開封口栓である。
本発明の請求項2の紙容器用簡易開封口栓は、スパウト台座の表側外形とプルリングの外形の寸法が同じであることを特徴とする請求項1に記載の紙容器用簡易開封口栓である。
本発明の請求項3の紙容器用簡易開封口栓は、プルリングの表側周囲のコーナーに面取りを施したことを特徴とする請求項1又は2に記載の紙容器用簡易開封口栓である。
本発明の請求項4の紙容器用簡易開封口栓は、口栓本体の容器に融着する融着面とプルリング表面が平行であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙容器用簡易開封口栓である。
本発明の請求項5の紙容器用簡易開封口栓は、口栓本体の容器に融着する融着外周端部に、留めリブを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の紙容器用簡易開封口栓である。
本発明の紙容器用簡易開封口栓は、蓋がなく、プルトップの注出口を有するので、簡単に開封が可能であると共に、バージン性も確保できる。しかも、プルリングが閉鎖板、あるいはスパウト台座に繋がっているので、従来の紙容器自動製造機械に大幅な改造をしないで装填でき、自動的に紙容器の注出口用孔に口栓を挿入して、口栓を融着した紙容器が製造可能である。また、プルリングとスパウト台座の外形も合わせているので、一層、口栓挿入が容易に紙容器を製造できる。
本発明の口栓を用いたゲーベルトップ形状の紙容器とフラットトップ形状の紙容器の外観図である。 本発明の口栓を用いたゲーベルトップ形状の紙容器に使用されるブランクの展開図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓の外観図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓の平面図、断面図、底面図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓を製造する射出成形金型の断面図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓を製造する射出成形金型がパーティングで型開き始めた状態の断面図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓を製造する射出成形金型のスライドが開いた状態の断面図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓を製造する射出成形金型から口栓がエジェクトされている状態の断面図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓において、プルリングの起こし、脆弱線の破断、封鎖板の取り出し、開口、の各段階を示した断面図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓において、接続部をプルリング側に設けた場合の金型断面図である。 本発明の紙容器用簡易開封口栓において、接続部をプルリング側に設けた場合、金型スライドの動きを示した図である。
以下、本発明の紙容器用簡易開封口栓を実施するための形態について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の紙容器用簡易開封口栓2を用いた紙容器の例で、図1−1は紙容器本体1の上面をゲーベルトップにした紙容器、図1−2は紙容器本体1の上面をフラットトップにした紙容器である。
どちらも、上側に一定の平面を用意し、その平面に孔を開け、本発明の紙容器用簡易開封口栓2を融着している。
図2に、図1−1で示すようなゲーベルトップタイプの紙容器本体1を成形するために、積層シートを加工したブランク5の展開図を示した。
紙容器本体1は、紙基材8の両面に溶融ポリエチレンなどの融着樹脂層81をコーティングして製造された積層シートを用いて製造される。積層シートは、収納する内容物によっては、酸素ガスバリア性の向上や透湿を防ぐ為、金属箔、酸化ケイ素蒸着フィルムなどを中間に貼り合わせたシートに加工して使用される。基材は、通常、貼り合わせる前に印刷して、口栓を融着する場所に孔の位置を明確に表示し、外観だけではなく、表示義務のある内容も合わせて印刷する。
紙容器を成形するには、予め積層した積層シート上面側に孔20を開けて、そこに、本発明の紙容器用簡易開封口栓2を内側から挿入し、融着部を融着し、その口栓付き積層シートのブランク5を製造しておく。通常、孔開けの工程で、同時に折り曲げ線を加工したり、外形を切断して、ブランクは製造される。
ブランク5は、側面融着部の41と内側側面融着部412、上側面融着部42と内側上側面融着部422、底側面融着部43と内側底側側面融着部432をそれぞれ谷折線7で折り、互いに融着して紙基材の端部が内側に向かないようにしてから、内面側が外側になった内側側面融着部412、内側上側面融着部422、内側底側側面融着部432が、それぞれ、裏面側面部311、裏側上面部321、裏面底面部331の内面側に融着されることで、筒状の基本形が作られる。
その後、底面を折り曲げ、右底面332と左底面334の折り曲げ部同士と、前底面333と裏底面331を合わせるように折り曲げて融着し、底部を成形する。
紙容器は、その後、内容物を充填し、トップ部分を折り曲げて、融着する。
図3は、本発明の紙容器用簡易開封口栓2の外観を斜視図で示したものである。
簡易開封口栓2は、融着部21、スパウト台座22、プルトップ23からなっている。
ここで、プルトップ23は、閉鎖板231と、プルリング232と、両者をつなぐ支柱233からなっている。
また、スパウト台座22には、側面に留めリブ221が複数設けられている。
そして、スパウト台座22の外形とプルリング232の外形は、ほぼ同じ寸法をしており、
それらの間には、指や爪が充分入る隙間25が設けられ、プルリング232の周縁には面取り2321と指が入る引張り孔2322が施されている。
また、閉鎖板231やスパウト台座22には、プルリングとの間に切断可能な接続部24が設けられている。
図4は、本発明の紙容器用簡易開封口栓2の平面図、断面図、底面図である。
図4−1の平面図と図4−2の断面図で示すように、プルリング232の引張り孔2322周囲には、支柱233が閉鎖板231の端近傍に位置し、プルリング232と閉鎖板231が支柱で強固に繋がっている。図4−2で示すように、支柱233の付け根には面取りをして、変形や引っ張りに耐えるようにすることが好ましい。
また、支柱233以外にも、引張り孔2322周囲で、閉鎖板231やスパウト台座22から伸びた接続部24がプルリング232と繋がり、プルリング232が閉鎖板231や
スパウト台座22と一体的に固定されている。図4では閉鎖板231に2箇所、スパウト台座22に3箇所の、計5箇所で接続する接続部24を設けたが、スパウト台座22だけに設けてもかまわない。
この接続部24は、閉鎖板231やスパウト台座22との接続は厚く強固だが、プルリング232との接続点では非常に細く脆弱になっていて、手で引きちぎれば、容易に引きちぎれるような設定になっている。
また、閉鎖板231とスパウト台座22は、脆弱線2310で繋がっていて、ここも、引きちぎることが可能な設定にしてある。
図4−3で示すように、底面側からは、スパウト台座22の凹みの中に、脆弱線2310が見えるだけのシンプルな形状になっている。
本発明の紙容器用簡易開封口栓2は、射出成形で製造できる。その射出成形から紙容器用簡易開封口栓を取り出すまでの金型の動きを、図5、図6、図7、図8で示した。
ここに表わした紙容器用簡易開封口栓はキャビティが上下逆さに配置している。
図5は、射出成形における溶融樹脂が射出・充填された状態を示す。
図5−1は、縦断面図の図5−2における切断面位置aで示す留めリブ221のブランク5を固定する水平面で切断した断面図で、切断面位置bで示す支柱233の断面図も合わせて表示した。
射出成形の溶融樹脂はランナー96からゲート97を通ってキャビティ91に射出される。ここで、ゲートは閉鎖板231に落ちているので、この閉鎖板231から樹脂が流れ、支柱233を通ってプルリング232に流れる。そして、脆弱線2310を通ってスパウト台座22、融着部21に溶融樹脂が流れ、溶融樹脂は口栓全体に行き渡る。
この図5では、接続部24はスライド92に設けてあるが、引っ張り孔を形成するコア側の駒2323に接続部24を設けることもできる。
図6は、溶融樹脂が冷却・固化した後、金型を開き始めた状態を示した。
図6−1は、縦断面図の図6−2におけるaで示す留めリブ221のブランク5を固定する水平面で切断した金型を示した断面図で、切断面位置bで示す支柱233の断面図も合わせて表示した。
プルリング232とスパウト台座22との隙間25部分に入るスライドがプルリング232の引張り孔2322のセンターを左右のスライドが当接する支柱スライドパーティング94としているのに対し、スパウト台座22外形のスライドはスパウト台座22のセンターを左右のスライドが当接するスパウト台座スライドパーティング93としている。
その為、高さ方向で、プルリング232とスパウト台座22との隙間部分に入るスライド部分と、スパウト台座22外形のスライド部分では、左右のスライドの当接するスライドパーティング位置が、スパウト台座22と引張り孔2322のセンターずれている量だけずれている。
金型のコア側が下がってパーティング98が開くと、ゲート97が切れ、スパウト台座22の内側や脆弱線2310部分の金型が成形品である紙容器用簡易開封口栓2から外れる。ゲート97が切れるので、ランナー96はランナーロックピンなどで引っ張り、ランナープレートが開くなどして、ランナーは金型から抜ける。
図7はスライドが開いた状態を示した。
図7−1は、縦断面図の図7−2におけるaで示す留めリブ221のブランク5を固定する水平面で切断した金型を示した断面図で、切断面位置bで示す支柱233の断面図も合わせて表示した。
プルリング232とスパウト台座22との隙間25部分に入る支柱スライドパーティング94と、スパウト台座22外形のスパウト台座スライドパーティング93とは、左右のスライドが当接するスライドパーティングがずれているのが、スライドが開いているので、分かりやすい。
支柱233部分のスライドは、スライドする距離が特に必要になるので、このスライドがプルリング232から抜けると、製品のアンダーカットが外れる。
図8は、成形品である本発明の紙容器用簡易開封口栓2が、金型からエジェクトされている状態を示している。
スライドが開いて、金型にはプルリング232だけが入ったままであるので、エジェクタピン95が突き出すと、口栓2を容易に金型から外すことができる。
図9は、本発明の紙容器用簡易開封口栓2が紙容器本体に嵌合・融着され、内容物を取り出す時の開封状況を、段階順に示した図である。
図9−1は、密封・閉鎖状態の口栓の縦断面図である。
プルリング232に、スパウト台座22に設けられた接続部24が繋がっている。
開封の工程の第1段階は、図9−2のように、プルリング232の支柱233から離れた所とスパウト台座22との隙間25に指や爪を入れて、プルリング232を起こす工程である。
プルリング232を起こすには、プルリングの支柱233側端部を押し下げても良い。
プルリング232を起こすと、支柱233から離れた接続部24がプルリング232から外れる。
第2段階は、図9−3で、プルリング232の引張り孔2322に指を掛けて引っ張り、支柱233近傍の閉鎖板231に接続している脆弱線2310を破断させる。支柱233は、閉鎖板231の端部近傍にあって、閉鎖板231全体を引き上げるのではなく、力を集中させて、脆弱線2310の一端だけを破断するようにしてある。
脆弱線2310は、その部分だけが厚み0.15〜0.4ミリメートルの厚みを持たせ、その周囲は大きな勾配で厚くして、厚みを0.8ミリメートル以上、好ましくは1ミリメートル以上あって、脆弱線2310部分だけが際立って薄くなるようにする。もちろん、脆弱線2310の厚みは、線状の全周囲とも、均一の厚みである必要がある。
脆弱線2310の幅方向の長さは、切断しやすさからは短いほうが好ましいが、金型加工上、成形安定性上から、0.1〜0.8ミリメートル、好ましくは0.15〜0.4ミリメートルが良い。
この時、接続部24が閉鎖板231やスパウト台座22に設けてあり、プルリング232から接続部が外れているので、指が痛くなく、思いっきりプルリングを引き上げることができる。
また、接続部24を切断しやすくするには、中央の接続部はなくすか接続部先端を特に細くして、接続の強度は左右に持せることが好ましい。
第3段階は、図9−4で、プルリング232の孔2322に掛けた指を、さらに水平方向に引っ張り、支柱233近傍の閉鎖板231に接続して破断した脆弱線2310の破断開口部をもっと広げながら、閉鎖板231を引き上げて、プルトップ23全体を、スパウト台座22から引き剥がす。
このようにして、本発明の紙容器用簡易開封口栓2は開封される。
図10は、プルリング232とスパウト台座22を繋ぐ接続部234を、孔2322から離れたプルリング232側に設けた例を示した。この場合、孔2322を構成する金型の駒はスライド面に当接し、スライドは3方スライドか、4方スライドにすることで、接続部の設計の自由度は向上する。
図11に3方スライドにした場合の金型を開く動きの状態を示した。
このように、接続部24をプルリング232に設けると、金型は複雑になり、薄肉のスライドが当たり面になるなど、型合わせが難しい金型で、スライド長さも大きくなるので、高価な金型になるが、切断しやすい位置に接続部24を設けることができる。
本発明のキャップ2を成形する射出成形樹脂は、内容物に対して耐性のある材料である必要があるが、さらに、ブランク5の積層シートと強固に融着しやすいこと、脆弱線2310、接続部24など、薄肉部分の成形性があるので、高い流動性や、その接続部24や脆弱線2310の破断性も大事な要素である。
実際には、高圧法低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂などを使用する。
支柱233は、強い引張り力に対して耐えなければならないので、充分な強度や剛性が必要である。閉鎖板231とのつなぎ目やプルリング232との繋ぎ面にはアール曲面の面取りや厚みをしっかり取る必要がある。
プルリング232とスパウト台座22との隙間25は、支柱233の長さにもなるが、爪や指を入れて、接続部24を破断させやすい隙間にする必要がある。
ただ、口栓を従来の紙容器製造機械に掛けて、製造しやすくするために、極端には口栓高さを高くせず、全体に形状が歪みにくいようにする必要がある。
本発明の紙容器用簡易開封口栓2は、従来の紙容器製造機械に掛かるように、スパウト台座22の表側外形とプルリング232外形の寸法を同じにした。
もちろん、スパウト台座22の外形寸法よりプルリング232の外形寸法のほうが大きくなければ、ブランク5の穴20への挿入に大きな問題は起こりにくい。しかし、外径寸法が同じにすれば、口栓2がブランクに挿入させる挿入用治具に収まりやすく、ガタもなく、安定した生産ができる。
また、プルリング232の表側周囲のコーナーに面取り2321を施した。
さらに、口栓本体の容器に融着する融着面とプルリング表面が平行になるようにした。
これらの対応によって、ブランクの口栓挿入孔20に自動で挿入できるようになった。
その上、口栓本体の容器に融着するスパウト台座22外周端部に、留めリブ221を設けたので、ブランク5の口栓挿入孔20に口栓を挿入し、その後、融着部21の融着工程に掛かる前に、口栓がブランク5の挿入孔20から外れる問題を食い止めることができ、安定して組み立ての製造ができる。
本発明の紙容器用簡易開封口栓は以上のようなもので、従来の蓋付き口栓の自動紙容器製造機械をそのまま使用して製造が可能である。また、蓋がなく、プルトップ23の注出口を有するので、簡単に開封が可能であると共に、バージン性も確保でき、射出成形金型は1型で、一回の射出成形で完了できるので、安価に製造が可能である。従って、一度に使い切る容器に用いる用途において、本発明の紙容器用簡易開封口栓は、非常にメリットが大きい。
1・・・・・・・・・紙容器本体
2・・・・・・・・・口栓
20・・・・・・・・孔
21・・・・・・・・融着部
22・・・・・・・・スパウト台座
221・・・・・・・留めリブ
23・・・・・・・・プルトップ
231・・・・・・・閉鎖板
2310・・・・・・脆弱線
232・・・・・・・プルリング
2321・・・・・・面取り
2322・・・・・・引張り孔
2323・・・・・・コア側の駒
233・・・・・・・支柱
24・・・・・・・・接続部
25・・・・・・・・隙間
311・・・・・・・裏側面部
312・・・・・・・右側面部
313・・・・・・・表側面部
314・・・・・・・左側面部
321・・・・・・・裏上面部
322・・・・・・・右上面部
323・・・・・・・表上面部
324・・・・・・・左上面部
331・・・・・・・裏底面部
332・・・・・・・右底面部
333・・・・・・・表底面部
334・・・・・・・左底面部
41・・・・・・・・側面融着部(胴部)
410・・・・・・・側面折り返し融着部
412・・・・・・・内側側面融着部
42・・・・・・・・上側面融着部
420・・・・・・・上面折り返し融着部
422・・・・・・・内側上側面融着部
43・・・・・・・・底側面融着部
430・・・・・・・底面折り返し融着部
432・・・・・・・内側底側側面融着部
5・・・・・・・・・ブランク
6・・・・・・・・・山折線
7・・・・・・・・・谷折線
8・・・・・・・・・紙基材
81・・・・・・・・融着樹脂層
91・・・・・・・・キャビティ
92・・・・・・・・スライド
93・・・・・・・・スパウト台座スライドパーティング(aスライド部)
94・・・・・・・・支柱スライドパーティング(bスライド部)
95・・・・・・・・エジェクタピン
96・・・・・・・・ランナー
97・・・・・・・・ゲート
98・・・・・・・・パーティング
a・・・・・・・・・切断面位置a(横断面の切断面:留めリブ面)
b・・・・・・・・・切断面位置b(横断面の切断面:支柱部)

Claims (5)

  1. 紙容器に装着する口栓であって、
    周囲に融着部と中央にスパウト台座とプルトップで閉鎖された注出口とを有し、
    プルトップは閉鎖板とプルリングと両者を繋げる支柱からなり、
    閉鎖板はスパウト台座と脆弱線を介して繋がり、
    プルリングが支柱以外の破断可能な接続部によって閉鎖板あるいはスパウト台座に繋がっていることを特徴とする紙容器用簡易開封口栓。
  2. スパウト台座の表側外形とプルリングの外形の寸法が同じであることを特徴とする請求項1に記載の紙容器用簡易開封口栓。
  3. プルリングの表側周囲のコーナーに面取りを施したことを特徴とする請求項1又は2に記載の紙容器用簡易開封口栓。
  4. 口栓本体の容器に融着する融着面とプルリング表面が平行であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙容器用簡易開封口栓。
  5. 口栓本体の容器に融着する融着外周端部に、留めリブを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の紙容器用簡易開封口栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018177327A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 凸版印刷株式会社 液体用紙容器、およびその製造方法

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