JP4781805B2 - 中栓の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、調味料等の容器の開口部に嵌着されて該開口部を密閉する中栓の製造方法に関する。
従来、ドレッシング、調味料等の容器や清涼飲料等の飲料容器として用いられる紙容器、ガラス製容器またはポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製容器の開口部を密封するために、図7及び図7のVIII―VIII線断面図である図8に示す合成樹脂製の中栓100が用いられている。
合成樹脂製の中栓100は、一般に、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリアクリレート、ポリアミド、アイオノマー等の合成樹脂の射出成形により形成される。
合成樹脂製の中栓100は、容器200(図中の仮想線部)の開口部210を密閉して遮蔽する遮蔽部110と、遮蔽部110の外周縁から容器200側に延設されて容器200の開口部端220と嵌着する嵌着部120とを備える。嵌着部120は、容器200の開口部端220の内壁と圧接する内壁圧接部121と、容器200の開口部端220の外壁と圧接する外壁圧接部122とからなり、内壁圧接部121と外壁圧接部122との間に容器200の開口部端220を嵌入することによって容器200と嵌着される。
また、合成樹脂製の中栓100は、遮蔽部110から容器200と逆方向に突出して設けられた筒状のノズル部130を備え、ノズル部130の外周にはノズル部130を被う外蓋(図示せず)と螺着される螺着部131が設けられている。
さらに、合成樹脂製の中栓100は、ノズル130の内周側に注出口を形成するスコア部140と、スコア部140の内周位置から容器200と逆方向に延設した連結部150を介してノズル部130の内周側に設けられたプルリング160とを備える。該スコア部140は、プルリング160を引くことによって開封可能な、例えば約0.2mmの厚さに構成されている。
かかる合成樹脂製の中栓100によれば、容器200の開口部210を密封し、内容物である調味料等が該開口部210から漏出することを防止することができる。また、合成樹脂製の中栓100は、使用時にはプルリング160を引くことにより、スコア部140を切り裂いて注出口を形成することができる。
ところで、合成樹脂は一般に炭酸ガス、酸素ガス等の低分子ガスを透過する性質があるので、合成樹脂製の中栓100は、遮蔽部110において特に前記厚さに形成されたスコア部140を介して容器200の内外のガスが透過し易い。この結果、外部の酸素ガス等がスコア部140から容器200内に侵入し内容物の品質を劣化させるとの問題がある。
そのため、図8に仮想線で示すように、遮蔽部110の容器200側表面にガスバリア性に優れたフィルム170を配置し、外部の酸素ガス等がスコア部140から容器200内に侵入することを防止するようにした合成樹脂製の中栓100が提案されている(例えば特許文献1等参照。)。
しかしながら、かかるガスバリア性に優れたフィルム170を遮蔽部110に配置した合成樹脂製の中栓100であっても、ガスバリア性を十分に確保することができないことがあるという不都合がある。
特開2002−362608公報
本発明は、かかる不都合を解消して、ガスバリア性に優れた合成樹脂製の中栓の製造方法を提供することをその課題としている。
本発明者は、ガスバリア性に優れたフィルム170を遮蔽部110に配置した合成樹脂製の中栓100であっても、ガスバリア性を十分に確保できない理由について検討した。前述の従来技術において、合成樹脂製の中栓100は、その外形形状に沿った形状のキャビティを備える金型を用いて射出成形により製造される。このとき、該キャビティのスコア部140に対応する部分は、図9に示すように、スコア部140を前記厚さに構成するために下金型181と上金型185とに挟まれた狭窄部(d=約0.2mm)となっている。そのため、本発明者の検討によれば、該キャビティを形成する下金型181の遮蔽部110の容器200側表面を形成する位置にフィルム170を配置し、溶融した合成樹脂を該キャビティに射出して合成樹脂製の中栓100を形成すると、溶融した合成樹脂が該狭窄部を通過するときに、図10に示すように、高温で流速が大きくなった溶融した合成樹脂に該狭窄部に位置するフィルム170が抉り取られるものと考えられる。この結果、スコア部140のガスバリア性が低下するとの知見を得た。
そこで、前記知見に基づき、本発明の中栓の製造方法は、有底筒状容器の開口端部を密封して遮蔽する遮蔽部と、該遮蔽部の外周縁から該容器側に延設されて該容器の開口端部と嵌着する嵌着部と、該遮蔽部から該容器と逆方向に突出して設けられた筒状のノズル部と、該ノズル部の内周側に注出口を形成するスコア部と、該スコア部の内周位置から該容器と逆方向に延設した連結部を介して、該ノズル部の内周側に設けられたプルリングと、該遮蔽部の該容器側表面に配置したガスバリア性を有するフィルムとを備える合成樹脂製の中栓の製造方法において、前記遮蔽部と、前記嵌着部と、前記ノズル部と、前記スコア部と、前記プルリングとを備え、該スコア部は、該プルリングを引くことによって開封可能な第1スコア部と、平面視該プルリングの内方部分に位置し、第1スコア部よりも肉厚な第2スコア部とからなる前記中栓の予備成形体の外形形状に沿った形状のキャビティを備える金型の前記遮蔽部の前記容器側表面を形成する位置に、前記フィルムを配置するフィルム配置工程と、前記フィルムが配置された前記金型を閉じて、該金型の前記遮蔽部の前記容器と逆方向側表面を形成する位置の中央部に設けられたゲートから前記キャビティに溶融した合成樹脂を射出する射出成形工程と、前記射出成形工程により射出成形された前記中栓の予備成形体の前記第2スコア部に切込み形成手段を押圧して第2スコア部を第1スコア部とともに開封可能とする切込みを形成するプレス工程と、前記プレス工程により切込みが成形された前記中栓を脱型する脱型工程とを備えることを特徴とする。
本発明の中栓の製造方法によれば、まず、フィルム配置工程にて、前記金型の遮蔽部の前記容器側表面を形成する位置に前記ガスバリア性を有するフィルムが配置される。次に、射出成形工程にて、該金型が閉じられて該金型のキャビティに溶融した合成樹脂が射出されて該中栓の予備成形体が成形される。ここで、該予備成形体のスコア部は、プルリングを引くことによって開封可能な第1スコア部と、平面視該プルリングの内方部分に位置する該スコア部であって第1スコア部よりも肉厚な第2スコア部とから構成される。
このため、前記金型において、前記予備成形体の外形形状に沿った形状のキャビティは、該キャビティのスコア部に対応する部分のうち、第1スコア部に対応する部分は狭窄部となるが、第2スコア部に対応する部分は第1スコア部に対応する狭窄部よりも広い間隔となる。これにより、該キャビティを備える金型の前記遮蔽部の容器側表面にガスバリア性を有するフィルムを配置し、溶融した合成樹脂を該キャビティに射出して該予備成形体を形成するとき、該溶融した合成樹脂は該キャビティの第2スコア部に対応する部分を通過する際に、流速及び温度が然程大きくなることがない。そのため、第2スコア部に対応する部分に位置するフィルムが溶融した合成樹脂により抉り取られることがない。この結果、該金型により射出形成された前記予備成形体は、スコア部のガスバリア性が確保される。一方で、該予備成形体の状態では、開封の際に、プルリングを引いても、第1スコア部よりも肉厚な第2スコア部が切り裂けず開封が困難になる。
そこで次に、射出成形された該金型を開いた後に、プレス工程にて、射出成形された予備成形体の第2スコア部に切込み形成手段を押圧して第2スコア部を第1スコア部とともに開封可能とする切込みが形成される。
そして最後に、脱型工程により、第2スコア部に切り込みが形成された該中栓が脱型される。
このように、本発明の製造方法によれば、第2スコア部は、第1スコア部よりも肉厚に形成されているので、スコア部に臨むフィルムが溶融した合成樹脂により抉り取られることがなく、ガスバリア性を改良することができる。さらに、第2スコア部には開封可能な切込みが形成されるため、ガスバリア性を維持しつつ容易に開封できる中栓を製造することができる。
また、本発明の中栓の製造方法において、前記金型は、上金型と下金型とからなり、前記下金型は、前記フィルム配置工程を行う第1位置と、射出成形工程を行う第2位置と、プレス工程を行う第3位置と、脱型工程を行う第4位置とのそれぞれに各1つ配置され、各下金型は第1〜第4位置の間で移動自在に設けられていることが好ましい。
本発明の中栓の製造方法によれば、第1位置において、下金型の前記遮蔽部の前記容器側表面を形成する位置に前記フィルムが配置され、次いで、この下金型が第2位置に移動する。そして、該第2位置において、上金型が閉じられ前記予備成形体が射出成形される。さらに、射出成形された金型を開いた後、該下金型は、射出成形された該予備成形体を保持した状態で、第3位置に移動する。そして、該第3位置において、該下金型に保持された該予備成形体は、第2スコア部に切込み形成手段が押圧されて第1スコア部とともに開封可能な切込みが形成される。さらに、第2スコア部に切込みが形成された前記中栓を保持した該下金型が第4位置に移動して、該第4位置において、該中栓が下金型から脱型される。
このように、本発明の中栓の製造方法によれば、射出成形された前記予備成形体は、前記下金型に保持した状態で第2位置から第3位置に移動される。このため、第3位置において該予備成形体の第2スコア部に切込みが形成される位置は、予備成形体が保持された下金型との関係で把握することができる。これにより、該下金型により加工する形状と位置を把握できるので、該予備成形体に対して特別な位置決めを必要とすることなく、第3位置において予備成形体の第2スコア部に確実に切込みを形成することができる。
また、本発明の中栓の製造方法によれば、前記金型は複数の下金型を有することから、各下金型を第1〜第4位置に逐次移動させて前記各処理工程を行なうことができ、合成樹脂製の中栓を効率的に製造することができる。
さらに、本発明の中栓の製造方法は、前記フィルム配置工程を行う第1位置と、プレス工程を行う第3位置と、脱型工程を行う第4位置とが同一位置であることが好ましい。これにより本発明の製造方法に用いる製造装置の構成を簡略化することができる。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1は本実施形態の方法により製造された合成樹脂製の中栓の予備成形体の平面図、図2は図1のII―II線断面図、図3は本実施形態の方法を実施するための装置構成を示す側面図及び平面図、図4は本実施形態の中栓の予備成形体の製造方法を示す説明的断面図、図5は図4の要部拡大断面図、図6は本実施形態の中栓の製造方法を示す説明的断面図である。
本実施形態における合成樹脂製の中栓の予備成形体1aは、図1及び図2に示すように、有底筒状容器200(図中の仮想線部)の開口部210を密閉して遮蔽する遮蔽部10と、遮蔽部10の外周縁から容器200側に延設されて容器200の開口部端220と嵌着する嵌着部20とを備える。嵌着部20は、容器200の開口部端220の内壁と圧接する内壁圧接部21と、容器200の開口部端220の外壁と圧接する外壁圧接部22とからなり、内壁圧接部21と外壁圧接部22との間に容器200の開口部端220を嵌入することによって容器200と嵌着される。
また、予備成形体1aは、遮蔽部10から容器200と逆方向に突出して設けられた筒状のノズル部30を備え、ノズル部30の外周にはノズル部30を被う外蓋(図示せず)と螺着される螺着部31が設けられている。
さらに、予備成形体1aは、ノズル部30の内周側に注出口を形成するスコア部40と、スコア部40の内周位置から容器200と逆方向に延設した連結部50を介してノズル部30の内周側に設けられたプルリング60とを備える。注出口の形状は、例えば、円形、楕円形、等しい円形を重ね合わせてなるだるま形等のような点対称の形状である。
スコア部40は、プルリング60を引くことによって開封可能な第1スコア部41と、平面視該プルリング60の内方部分に位置し、第1スコア部41よりも肉厚な第2スコア部42とからなり、第1スコア部41,41は、第2スコア部42,42の両端を繋ぐ部分に位置している。第1スコア部41は、プルリング60を引くことによって開封可能な、例えば約0.2mmの厚さに構成されている。一方、第2スコア部42は、第1スコア部41よりも肉厚な、例えば0.8mmの厚さに構成されている。
また、予備成形体1aは、遮蔽部10の容器200側表面にガスバリア性に優れたフィルム70が配置されている。
尚、本実施形態における合成樹脂製の中栓は、仮想線で示すように、予備成形体1aの第2スコア部42を切込んで、第1スコア部41とともに開封可能な、例えば約0.2mmの厚さの切込み部43を設けることによって形成される。
次に、本実施形態における合成樹脂製の中栓の製造方法について説明する。合成樹脂製の中栓は、例えば、図3(a),(b)に示す射出成形装置80により製造することができる。射出成形装置80は、第1位置に配置された第1下金型81と、第2位置に配置された第2下金型82とを備えたロータリーテーブル83と、第2位置の上方に配置され、昇降手段(図示せず)を介して上下方向に移動自在に設けられた上金型85と、第2位置の側方に配置され、上金型85に溶融した合成樹脂を供給する供給手段86と、第1位置の上方に配置され、第2スコア部42の形状に沿った刃金87(本願発明における切込み手段)を上プレス面に有するプレス装置88とを備える。
第1下金型81と第2下金型82とは、互いに同一の形状であり、ロータリーテーブル83上の対向する位置に、ロータリーテーブル83を180度回転させると互いに同一の位置になるように点対称に配置されている。そのため、点対称なスコア部40を形成する部分の形状を有する第1下金型81と第2下金型82とが、ロータリーテーブル83を介して180度回転すると、第1下金型81のスコア部40を形成する部分の形状と第2下金型82のスコア部40を形成する部分の形状とは同一になる。また、第1下金型81と第2下金型82とは、ロータリーテーブル83により180度回転させ、射出成形装置80の第1位置と第2位置との間を往復する。
さらに、図4に示すように、第1下金型81、第2下金型82はそれぞれ上金型85との間に、予備成形体1aの外形形状に沿った形状のキャビティ90を形成する。
上金型85は、予備成形体1aの遮蔽部10を形成する部分の中央部に設けられたランナー85aと、ランナー85aと連通したゲート85bとを備えている。
射出成形装置80によれば、まず、図3(a),(b)に示すように、第1位置に第1下金型81が、第2位置に第2下金型82が配置された状態において、図4に示すように、第1下金型81の遮蔽部10を形成する位置に、フィルム70を配置する(本発明におけるフィルム配置工程)。
次いで、射出成形装置80の第1位置に配置された第1下金型81と第2位置に配置された第2下金型82とを、ロータリーテーブル83により180度回転移動させて、第2位置に第1下金型81を、第1位置に第2下金型82を配置した状態とする。
この状態において、射出成形装置80の第2位置では、フィルム70が配置された第1下金型81に対して、昇降手段(図示せず)により上金型85を下降させ、第1下金型81と上金型85とを閉じて、図4に示すように、予備成形体1aの外形形状に沿った形状のキャビティ90を形成する。続いて、供給手段86により上金型85のランナー85aに供給された合成樹脂が、上金型85のゲート85bからキャビティ90に射出される。その結果、予備成形体1aが成形される(本発明における射出成形工程)。
ここで、溶融した合成樹脂がキャビティ90に射出されるとき、キャビティ90は、図5に示すように、上金型85と第1下金型81とに挟まれた第2スコア部42に対応する部分が第1スコア部41に対応する部分よりも広い間隔(D=約0.8mm)となる。第1下金型81の遮蔽部10を形成する位置には、フィルム70が配置されている。フィルム70は、ガスバリア性に優れたエチレン‐ビニルアルコール共重合体(EVOH樹脂)71の両面に、接着剤72を介してポリエチレン73を接着したものである。この場合、溶融した合成樹脂は、上金型85と第1下金型81とに挟まれた第2スコア部42に対応する部分を、流速及び温度を然程大きくすることなく通過する。そのため、第2スコア部42に対応する部分に位置するフィルム70が溶融した合成樹脂により抉り取られることがない。これにより、第1スコア部41が開封可能な厚さに形成され、第2スコア部42が第1スコア部41よりも肉厚に形成された予備成形体1aが得られる。
尚、射出成形装置80の第2位置において、第1下金型81に上金型85が閉じられて、予備成形体1aが射出成形される間に、第1位置では、第2下金型82の遮蔽部10を形成する位置に、フィルム70が配置される(第2下金型82におけるフィルム配置工程)。
続いて、昇降手段(図示せず)により上金型85を上昇させて第1下金型81と上金型85とを開いた後、射出成形装置80の第2位置に配置され、射出成形された予備成形体1aを保持した第1下金型81と、第1位置に配置され、フィルム70が配置された第2下金型82とを、ロータリーテーブル83により180度回転移動させて、第1位置に第1下金型81を、第2位置に第2下金型82を配置した状態とする。
次に、射出成形装置80の第2位置では、第2下金型82に上金型85が閉じられて、予備成形体1aが射出成形されるが(第2下金型における射出成形工程)、この間に、射出成形装置80の第1位置では、射出成形された予備成形体1aを保持した第1下金型81に対して、プレス装置88の上プレス面を下降させる。上プレス面には、第2スコア部42の形状に沿った刃金87が設けられているため、第1下金型81に保持された予備成形体1aの第2スコア部42に切込み部43が形成される。この結果、第2スコア部42が、第1スコア部41とともに開封可能な、例えば約0.2mmの厚さになり、合成樹脂製の中栓が成形される(本発明におけるプレス工程)。
ここで、射出成形された予備成形体1aを保持した第1下金型81と、フィルム70が配置された第2下金型82とは、互いに同一の形状であり、ロータリーテーブル83上の対向する位置に、ロータリーテーブル83を180度回転させると互いに同一の位置になるように点対称に配置されている。そのため、点対称なスコア部40を形成する部分の形状を有する第1下金型81と第2下金型82とが、ロータリーテーブル83を介して180度回転すると、第1下金型81のスコア部40を形成する部分の形状と第2下金型82のスコア部40を形成する部分の形状とは同一になる。これにより、予備成形体1aを保持した第1下金型81により加工する形状と位置を把握できるので、予備成形体1aに対して特別な位置決めを必要とすることなく、第2スコア部42の形状に沿った刃金87を有する上プレス面を第1下金型81に保持された予備成形体1aに下降させることで、予備成形体1aの第2スコア部42に切込み部43を確実かつ容易に形成することができる。
最後に、合成樹脂製の中栓を保持した第1下金型81が射出成形装置80の第1位置に配置され、射出成形された予備成形体1aを保持した第2下金型82が第2位置に配置された状態で、合成樹脂製の中栓が第1下金型81から脱型されて、合成樹脂製の中栓が製造される。
この後、下金型81には、遮蔽部10を形成する位置にフィルム70が配置され、次の中栓の製造が準備される。
このように、本実施形態の製造方法により製造された中栓によれば、予備成形体1aの第2スコア部42が第1スコア部41よりも肉厚に形成され、第2スコア部42に臨むフィルム70が溶融した合成樹脂により抉り取られることがない。このため、スコア部40のガスバリア性を改良することができる。さらに、予備成形体1aの第2スコア部42には開封可能な切込み部43が形成されて、合成樹脂製の中栓が成形されるため、ガスバリア性を維持しつつ容易に開封できる合成樹脂製の中栓を製造することができる。
尚、本実施形態において、下金型は、互いに同一の形状の第1下金型81と第2下金型82との2つからなるが、互いに同一形状の3つ以上の下金型をロータリーテーブル83に配置してもよい。この場合、各下金型は、ロータリーテーブル83上に所定角度回転させると互いに同一の位置になるように配置される。そして、射出成形された予備成形体1aは、下金型に保持された状態で、第2位置から予備成形体1aの第2スコア部42に切込みが形成される第3位置に移動される。このため、該下金型により加工する形状と位置を把握できるので、予備成形体1aに対して特別な位置決めを必要とすることなく、第3位置において予備成形体1aの第2スコア部42に確実に切込みを形成することができる。従って、下金型が3つ以上の下金型を備える場合であっても、ロータリーテーブル83を所定角度回転させることにより本発明の効果を得ることができる。
本実施形態の方法により製造された合成樹脂製の中栓の予備成形体の平面図。 図1のII―II線断面図。 本実施形態の方法を実施するための装置構成を示す側面図及び平面図。 本実施形態の中栓の予備成形体の製造方法を示す説明的断面図。 図4の要部拡大断面図。 本実施形態の中栓の製造方法を示す説明的断面図。 従来技術の方法により製造された合成樹脂製の中栓の予備成形体の平面図。 図7のVIII―VIII線断面図。 従来技術の中栓の製造方法を示す説明的断面図。 従来技術の中栓の製造方法を示す説明的断面図。
符号の説明
1a…予備成形体、 10…遮蔽部、 20…嵌着部、 30…ノズル部、 40…スコア部、 41…第1スコア部、 42…第2スコア部、 50…連結部、 60…プルリング、 70…フィルム、 80…射出成形装置、 81…第1下金型、 82…第2下金型、 83…ロータリーテーブル、 85…上金型、 85b…ゲート、 87…刃金、 88…プレス装置、 90…キャビティ、 有底筒状容器…200、 開口部…210、 開口部端…220。

Claims (2)

  1. 有底筒状容器の開口端部を密封して遮蔽する遮蔽部と、該遮蔽部の外周縁から該容器側に延設されて該容器の開口端部と嵌着する嵌着部と、該遮蔽部から該容器と逆方向に突出して設けられた筒状のノズル部と、該ノズル部の内周側に注出口を形成するスコア部と、該スコア部の内周位置から該容器と逆方向に延設した連結部を介して、該ノズル部の内周側に設けられたプルリングと、該遮蔽部の該容器側表面に配置したガスバリア性を有するフィルムとを備える合成樹脂製の中栓の製造方法において、
    前記遮蔽部と、前記嵌着部と、前記ノズル部と、前記スコア部と、前記プルリングとを備え、該スコア部は、該プルリングを引くことによって開封可能な第1スコア部と、平面視該プルリングの内方部分に位置し、第1スコア部よりも肉厚な第2スコア部とからなる前記中栓の予備成形体の外形形状に沿った形状のキャビティを備える金型の前記遮蔽部の前記容器側表面を形成する位置に、前記フィルムを配置するフィルム配置工程と、
    前記フィルムが配置された前記金型を閉じて、該金型の前記遮蔽部の前記容器と逆方向側表面を形成する位置の中央部に設けられたゲートから前記キャビティに溶融した合成樹脂を射出する射出成形工程と、
    前記射出成形工程により射出成形された前記中栓の予備成形体の前記第2スコア部に切込み形成手段を押圧して第2スコア部を第1スコア部とともに開封可能とする切込みを形成するプレス工程と、
    前記プレス工程により切込みが成形された前記中栓を脱型する脱型工程とを備えることを特徴とする中栓の製造方法。
  2. 前記金型は、上金型と下金型とからなり、
    前記下金型は、前記フィルム配置工程を行う第1位置と、射出成形工程を行う第2位置と、プレス工程を行う第3位置と、脱型工程を行う第4位置とのそれぞれに各1つ配置され、各下金型は第1〜第4位置の間で移動自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載の中栓の製造方法。
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