JPH054641A - 合成樹脂製容器およびその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製容器およびその製造方法

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JPH054641A
JPH054641A JP1452491A JP1452491A JPH054641A JP H054641 A JPH054641 A JP H054641A JP 1452491 A JP1452491 A JP 1452491A JP 1452491 A JP1452491 A JP 1452491A JP H054641 A JPH054641 A JP H054641A
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JP
Japan
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synthetic resin
main body
plug
resin container
molding
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Withdrawn
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JP1452491A
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English (en)
Inventor
Tsugio Katsumata
次夫 勝間田
Katsumi Sone
勝己 曽根
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Kamaya Kagaku Kogyo Co Ltd
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Kamaya Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体と栓体とを一体成形してなる合成樹脂製
容器として使用する材料の適用範囲が広く、かつその成
形が容易で製造コストの低減を有効に図れる合成樹脂製
容器およびその製造方法を提供する。 【構成】 内容物を収容する合成樹脂製の本体10と、こ
の本体の内容物出口12を密閉する栓体11とを互いに相溶
性の低い材質から構成し、これら本体10と栓体11を互い
に分離可能に仮溶着する構成とする。また、内容物を収
容する合成樹脂製の本体11と、この本体の内容物出口12
を密閉する栓体11とを互いに相溶性の低い材質により構
成し、一つの金型内で、一方を射出により一次成形した
後、他方を射出により二次成形し、両者を一体成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品、食品、薬品等
の使い捨て容器などに使用して好適な合成樹脂製容器と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の使い捨て容器として、図13に
示す構造のアンプル容器が知られている(実公昭41ー
7191号)。このアンプル容器は、飲料水などを入れ
た合成樹脂製の本体1とその頭体2とを薄肉部3を介し
て中空成型法等により一体成形したもので、使用の際に
は頭体2を手で折り曲げて本体1から分離切断して使用
するようにしている。また、図14および図15は使い
捨てタイプの中栓に関する従来技術(特開昭53ー11
3687号)を示しており、この中栓は合成樹脂製の栓
4の注出口5に栓4と異材質の合成樹脂からなる取手付
シール蓋6をインサート成形により一体的に熱溶着した
もので、取手付シール蓋6を除去して容器内の内容物を
注出口5から取り出すようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来例は本体1と一体成形された頭体2を薄肉部3から
折り曲げてこれを切断するものであるため、その材質は
比較的だれでも折りやすいものに限られて硬質の材料は
使用できず、また従来例のような方法では厚さ寸法を薄
くする程成形が困難であり、特に薄肉部3の成形が難し
かった。また、後者の従来例は、一つの金型で中栓4を
成形した後に、この中栓4を別の金型の所定位置に固定
し、さらに中栓4の注出口5に樹脂を流し込んで取手付
シール蓋6を熱溶着した状態で形成するようにしている
ため、金型が2台以上必要であるとともに、成形に要す
る工程が多く、その分だけ製造コストが高くなる欠点が
あった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、本体と栓体とを一体成形してなる合成樹脂製容器と
して使用する材料の適用範囲が広く、かつその成形が容
易で製造コストの低減を有効に図れる合成樹脂製容器お
よびその製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の合成樹
脂製容器は、内容物を収容する合成樹脂製の本体と、こ
の本体の内容物出口を密閉する栓体とを互いに相溶性の
低い材質から構成し、これら本体と栓体を互いに分離可
能に仮溶着する構成とした。
【0006】なお、前記本体と前記栓体は互いに異材質
から構成する場合があり、また一方に滑剤が添加された
同材質から構成する場合もある。
【0007】また本発明に係る合成樹脂製容器の製造方
法は、内容物を収容する合成樹脂製の本体と、この本体
の内容物出口を密閉する栓体とを互いに相溶性の低い材
質により構成し、一つの金型内で、一方を射出により一
次成形した後、他方を射出により二次成形し、両者を一
体成形するようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明の合成樹脂製容器によれば、本体と栓体
とを互いに相溶性の低い材質から構成するから、本体と
栓体は完全に相溶着することなくあるいは単に接触して
いるだけに止まることなく弱接着の状態で一体に仮溶着
されて本体内の完全密封を保証する。また栓体は外部か
らの力により本体から容易にかつ奇麗に剥離して除去さ
れ、内容物出口からの内容物取り出しが可能となる。
【0009】また本発明に係る合成樹脂製容器の製造方
法によれば、上記作用の得られる合成樹脂製容器を一つ
の金型内で、少ない成形工程でかつ良好な成型性で製造
し、さらには上記したように本体と栓体との一体成形に
より本体の完全密封を保証する。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0011】図1ないし図3は本発明の第1実施例を示
すもので、図1は本発明の製造方法により成形された合
成樹脂製容器を示している。この図において符号10は
内容物を収容する本体、符号11は本体10の内容物出
口12を密閉する栓体を示している。
【0012】前記本体10は両端部が開口された筒状体
とされており、本体10の底部開口は底栓13により密
閉され、反対側の内容物出口12は栓体11により密閉
されている。また前記栓体11は本体10の内容物出口
12を覆うように天面に仮溶着された基端部14と、基
端部14の裏面より本体10内に進入する垂下部15
と、基端部14の上面より突出する頭部16とから成る
形状とされている。
【0013】次ぎに上記構成の合成樹脂製容器の材質を
説明する。
【0014】本体10と栓体11は基本的に互いに相溶
性の低い材質から構成されている。本実施例では、本体
10と栓体11は低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン
などの異種の合成樹脂から適宜選択して成形し、または
一方をオレフィン樹脂、他方を他のオレフィン系やスチ
レン系樹脂から成形することも可能である。さらには一
方に滑剤を添加した同一合成樹脂により両者を成形する
ことも可能である。この場合、滑剤は成形性を向上させ
る成形助剤としてよく知られており、ステアリン酸、ス
テアリン酸鉛、カルナバワックス、パラフィン、シリコ
ンオイル、鉱油などが用いられる。そして本実施例では
たとえばシリコンオイルを合成樹脂に0.01〜3.0
%重量比で添加し、使用する合成樹脂と滑剤との組み合
わせによる相溶性低下効果の程度、本体10天面と栓体
11の基端部14裏面との接着面積の大きさに応じて滑
剤の添加量を調節することによって、一定の水平力で栓
体11を剥離して外すことができかつ本体10天面と栓
体11の基端部14とを互いに弱接着させて完全密閉を
図ることができる。
【0015】次ぎに上記構成の合成樹脂製容器に作用を
説明する。
【0016】この合成樹脂製容器の用途としては、化粧
品、食品、薬品等の使い捨て容器が主に挙げられるが、
これらの内容物は本体10と栓体11とを一体成形後、
本体10の底部開口から収納し、底栓13を装着するこ
とにより未使用時に内容物を完全密封状態に保存する。
【0017】そして使用時には、栓体11の頭部16を
親指などで側方へ押圧し、栓体11を折って溶着部を剥
離し、栓体11を本体10から取る。このとき栓体11
の基端部14は本体10に完全に相溶することなく弱接
着状態で仮溶着されているから栓体11に強い力を加え
ることなく一定の押圧力で本体10の天面から溶着部1
7が容易にかつ奇麗に剥離し、簡単に栓体11を取るこ
とができる。この状態で内容物が内容物出口12から取
り出しできるようになる。
【0018】次ぎに、以上のような構成を有しかつ作用
を奏する合成樹脂製容器の製造方法を図2および図3を
参照して説明する。
【0019】本実施例で用いられる成形装置(金型)は、
図2に示すように本体10と栓体11とを一体成形する
ためのものである。この成形装置(金型)は、図2に示す
ようにベースコア20と、本体10を一次成形するため
のキャビティC1を形成する側部コア21と、栓体11
を二次成形するためのキャビティC2を形成する摺動コ
ア22とを有する構成とされている。前記側部コア21
にはキャビティC1に開口する第1湯道23が設けら
れ、ベースコア20にはキャビティC2に開口する第2
湯道24が設けられ、それぞれ射出機(図示せず)に連絡
されている。
【0020】このような構成の成形装置を用いて本体1
0と栓体11を一体成形するには、摺動コア22を図2
に示す前進位置に位置させた状態で、第1湯道23から
キャビティC1にたとえばポリエチレン樹脂などからな
る第1の合成樹脂P1を射出する(一次成形)。この合成
樹脂P1がキャビティC1にゆきわたったら、摺動コア
22を図3に示す後退位置に位置させた上で、連続して
第1湯道24から第1の合成樹脂P1と相溶性の低い異
種の合成樹脂P2をキャビティC2内に射出し(二次成
形)、これを必要な時間冷却した後、各コアを開き、脱
型すれば図1に示す本体10と栓体11との一体成形品
が出来上がる。なお、残りの底蓋13は通常の方法によ
り成形し、これにより各部材が出来上がる。なお、たと
えば合成樹脂P1にPET等を使用すれば本体10の密
封性が向上するだけでなく、美的外観も向上する利点が
ある。
【0021】本実施例によれば、摺動コア22を前進位
置および後退位置に摺動させるだけで本体10と栓体1
1とをそれぞれ独自に形成するキャビティC1、C2を
形成することができ、それぞれのキャビティに相溶性の
低い合成樹脂を連続して射出成形することにより、互い
に相溶性の低い樹脂材から成る本体10と栓体11とを
容易に一体成形でき、成形工程を減らすことができて製
造コストの低減化を図ることができる。しかも、これを
金型の構造上特別な付加はなく成形性等からもきわめて
容易な手段により実現することができる。
【0022】図4ないし図6は本発明の第2実施例を示
している。本実施例では、図4に示すように本体10の
内容物出口12の周囲には口部30が形成され、この口
部30の上端に有頭筒状の栓体11が仮溶着されてい
る。本実施例の合成樹脂製容器も、栓体11を倒すこと
により溶着部31が分離し、栓体11が外れるようにな
っている。
【0023】本実施例で使用される成形装置は、前記第
1実施例で使用された成形装置と基本構成は同じである
が、図5に示すように、栓体11を成形するためのキャ
ビティC3を形成する摺動コア22はベースコア20側
に配置されており、上型となる上部コア25に栓体11
を形成するキャビティC4に開口する第2湯道24が設
けられた構造とされている。したがって、第1湯道23
から第1の合成樹脂P1をキャビティC3に射出した
後、摺動コア22を後退させ、連続して第2湯道24か
らキャビティC4に第2の合成樹脂P2を射出して、本
体10に栓体11を仮溶着することで両者を一体成形し
ている。なお、本実施例においても第1実施例と同様の
効果を奏することができる。
【0024】図7および図8は本発明の第3実施例を示
している。図7の合成樹脂製容器は、手拭きなどに使用
される含浸パックシート40を収容する使い捨て容器で
あり、底蓋13を備えた筒状の本体41に前記含浸パッ
クシート40を収容し、本体41の上端には上端開口を
覆う有頭筒状の栓体42が仮溶着された構成とされ、図
8のように使用時には栓体42に取り付けられた環状取
手43に指を掛けて栓体42を引き上げて溶着部を剥離
し、栓体42を外すようになっている。
【0025】また、図9および図10は本発明の第4実
施例を示している。図9の合成樹脂製容器も含浸パック
シート40を収容する使い捨て容器であるが、底蓋13
を備えた本体44と、高さ寸法が比較的大きく含浸パッ
クシート40を上から保持する有頭筒状の栓体45とが
仮溶着された構成とされ、使用時には栓体45を側方に
倒して外し、栓体45と共に含浸パックシート40を取
り出すようになっている。
【0026】さらに、図11および図12は本発明の第
5実施例を示している。図11の合成樹脂製容器は、液
状物を収容する本体46の上端開口に椀形の栓体47が
仮溶着され、図12のように使用時には指先で栓体47
を本体46内に押し込み、落下させるようになってい
る。
【0027】なお各実施例のいずれの合成樹脂製容器で
あっても、栓体を容易に取り外しすることができ、その
使用勝手に優れている。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は以
下の効果を奏する。本発明に係る合成樹脂製容器では、
内容物を収容する合成樹脂製の本体と、この本体の内容
物出口を密閉する栓体とを互いに相溶性の低い材質から
構成し、互いに分離可能に仮溶着するようにしたから、
本体を完全に密封して内容物の保存を完全に行うととも
に、使用時には栓体を本体から容易にかつきれいに剥離
して外すことができる。しかも、かかる本体と栓体の一
体成形品に使用する材料を広い範囲で適用できる。ま
た、本発明に係る合成樹脂製容器の製造方法では、内容
物を収容する合成樹脂製の本体と、この本体の内容物出
口を密閉する栓体とを互いに相溶性の低い材質により構
成し、一つの金型内で、一方を射出により一次成形した
後、他方を射出により二次成形し、両者を一体成形する
ようにしたから、上記のような優れた効果を奏する合成
樹脂製容器を、金型の構造上からも成形性等からもきわ
めて容易な手段により得ることができ、成形工程を減ら
して製造コストの低減化を有効に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す合成樹脂製容器の断
面図である。
【図2】同合成樹脂製容器の製造に使用される成形装置
の断面図である。
【図3】同合成樹脂製容器の製造に使用される成形装置
の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す合成樹脂製容器の断
面図である。
【図5】同合成樹脂製容器の製造に使用される成形装置
の断面図である。
【図6】同合成樹脂製容器の製造に使用される成形装置
の断面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す合成樹脂製容器の断
面図である。
【図8】同合成樹脂製容器の使用状態図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す合成樹脂製容器の断
面図である。
【図10】同合成樹脂製容器の使用状態図である。
【図11】本発明の第5実施例を示す合成樹脂製容器の
断面図である。
【図12】同合成樹脂製容器の使用状態図である。
【図13】従来例を示す使い捨て容器の断面図である。
【図14】他の従来例を示す中栓の断面図である。
【図15】同中栓の斜視図である。
【符号の説明】
10 本体 11 栓体 12 内容物出口 13 底蓋。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を収容する合成樹脂製の本体(10)
    と、この本体(10)の内容物出口(12)を密閉する栓体(11)
    とが互いに相溶性の低い材質から構成され、これら本体
    (10)と栓体(11)は互いに分離可能に仮溶着されているこ
    とを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 前記本体(10)と前記栓体(11)は互いに異
    材質から構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の合成樹脂製容器。
  3. 【請求項3】 前記本体(10)と前記栓体(11)は一方に滑
    剤が添加された同材質から構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の合成樹脂製容器。
  4. 【請求項4】 内容物を収容する合成樹脂製の本体(10)
    と、この本体(10)の内容物出口(12)を密閉する栓体(11)
    とを互いに相溶性の低い材質により構成し、一つの金型
    内で、一方を射出により一次成形した後、他方を射出に
    より二次成形し、両者を一体成形することを特徴とする
    合成樹脂製容器の製造方法。
JP1452491A 1991-02-05 1991-02-05 合成樹脂製容器およびその製造方法 Withdrawn JPH054641A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19980514