JP2872700B2 - チューブ容器並びにその製法 - Google Patents

チューブ容器並びにその製法

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JP2872700B2 JP1191400A JP19140089A JP2872700B2 JP 2872700 B2 JP2872700 B2 JP 2872700B2 JP 1191400 A JP1191400 A JP 1191400A JP 19140089 A JP19140089 A JP 19140089A JP 2872700 B2 JP2872700 B2 JP 2872700B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明はチューブ容器並びにその製法に関するもの
で、より具体的には大径の外側スリーブと小径の内側ス
リーブとを同心状に配設して夫々のスリーブ内に異種ま
たは異色のクリーム状内容物を別々に収納し、使用時に
これらの両クリーム状内容物を注出口部からストライプ
形態で同時に吐出させるようにしたチューブ容器並びに
その製法に関するものである。
《従来の技術》 従来、この種のチューブ容器としては実開昭60−1881
50,実公昭63−11091,63−41339,63−41340に係るものが
公知となっている。
これら公知のチューブ容器では口頚部と肩部とを一体
化した大径の外側スリーブの内側に口頚部と肩部を一体
的に成形した小径の内側スリーブを配設してスリーブを
2重構造とし、外側スリーブの口頚部と内側スリーブの
口頚部との間に内側スリーブ内の第1のクリーム状内容
物と外側スリーブ内の第2のクリーム状内容物とを混合
吐出するノズル片を設けている。
《発明が解決しようとする課題》 一般的に、単一のスリーブの先端に肩部と口頚部とが
取付いたチューブ容器の製造に当っては、先ずスリーブ
を押出し成形にて形成し、次いでこのスリーブの先端を
金型内に設置して肩部と口頚部とを射出成形によって形
成している。
従って、上記のようにスリーブを2重構造とした公知
のチューブ容器では外側スリーブだけでなく内側スリー
ブにも肩部と口頚部とを射出成形によって形成する必要
があり、少なくとも大小2つのチューブ容器を作るのと
同様の成形工程が必要とされる。そして、このように形
成された内外スリーブの両口頚部間に、第1と第2のク
リーム状内容物を混合した状態で吐出させるノズル片を
配設するのであるが、公知のチューブ容器ではこのノズ
ル片の下端は内側スリーブに形成された口頚部内に嵌合
するようになっているため、内側スリーブ内の第1のク
リーム状内容物と連通するノズル片の中心に設けられる
吐出通路の径は内側スリーブの口頚部の径に比べて更に
小さなものとなり、第1のクリーム状内容物の吐出抵抗
が大きなものとなる。逆に、内側スリーブに形成される
口頚部の径を大きくしてノズル片の中心部における吐出
道路を径を大きくすると、ノズル片と外側スリーブの口
頚部との間の隙間が狭くなり、第2のクリーム状内容物
の吐出抵抗が大きなものとなってしまうと言った問題が
生ずる。
従って本発明の目的は内側スリーブに口頚部及び肩部
を設けることなくノズル片を内側スリーブの内側に直接
的に配設することによって第1のクリーム状内容物及び
第2のクリーム状内容物を小さな吐出抵抗で吐出混合さ
せることのできるチューブ容器並びにこのようなチュー
ブ容器を従来より少ない成形工程で簡単に製造すること
のできる方法を提供するにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するため、本発明に係るチューブ容器
によれば、口頚部と肩部とが一体形成され、該口頚部の
上端に単一の注出口が開口された成形ノズル体と、該成
形ノズル体の上記肩部の外周端部にその上端が一体的に
溶着され、その内部に第2のクリーム状内容物が充填さ
れる大径の外側スリーブと、上記成形ノズル体の上記肩
部の内周側下面にその上端が一体的に溶着されて上記外
側スリーブ内に配設され、その内部に第1のクリーム状
内容物が充填されるとともに、その下端が該外側スリー
ブの下端とともに一体的に密閉される小径の内側スリー
ブと、該内側スリーブの上端縁部にその周方向に沿って
適宜の間隔で形成され、上記外側スリーブ内部と連通す
る複数の開口と、上記内側スリーブと上記成形ノズル体
との間に設けられ、上記注出口近傍に達する上端が該成
形ノズル体の内周面に液密に嵌合されるとともに、下端
が上記開口よりも下方位置で該内側スリーブの内周面に
液密に嵌合される混合ノズル片と、上記注出口に臨ませ
て、上記混合ノズル片の外周面にその周方向に沿って間
隔を隔てて放射状配列で複数形成され、互いに隣接する
もの同士が交互に上記外側スリーブ及び上記内側スリー
ブ内部と連通される案内溝と、上記混合ノズル片にその
内部を貫通して形成され、上記内側スリーブ内部を上記
内側スリーブ用の案内溝に連通される第1の案内通路
と、上記混合ノズル片の下端部外周に形成され、上記外
側スリーブ内部を、上記開口を介して上記外側スリーブ
用の案内溝に連通される第2の案内通路と、からなるの
である。
また、本発明に係る上記チューブ容器の製法によれ
ば、口頚部と肩部とが一体形成され、該口頚部の上端に
単一の注出口が開口された成形ノズル体と、該成形ノズ
ル体の上記肩部の外周端部にその上端が一体的に溶着さ
れ、その内部に第2のクリーム状内容物が充填される大
径の外側スリーブと、上記成形ノズル体の上記肩部の内
周側下面にその上端が一体的に溶着されて上記外側スリ
ーブ内に配設され、その内部に第1のクリーム状内容物
が充填されるとともに、その下端が該外側スリーブの下
端とともに一体的に密閉される小径の内側スリーブと、
該内側スリーブの上端縁部にその周方向に沿って適宜の
間隔で形成され、上記外側スリーブ内部と連通する複数
の開口と、上記内側スリーブと上記成形ノズル体との間
に設けられ、上記注出口近傍に達する上端が該成形ノズ
ル体の内周面に液密に嵌合されるとともに、下端が上記
開口よりも下方位置で該内側スリーブの内周面に液密に
嵌合される混合ノズル片と、上記注出口に臨ませて、上
記混合ノズル片の外周面にその周方向に沿って間隔を隔
てて放射状配列で複数形成され、互いに隣接するもの同
士が交互に上記外側スリーブ内部及び上記内側スリーブ
内部と連通される案内溝と、上記混合ノズル片にその内
部を貫通して形成され、上記内側スリーブ内部を上記内
側スリーブ用の案内溝に連通させる第1の案内通路と、
上記混合ノズル片の下端部外周に形成され、上記外側ス
リーブ内部を、上記開口を介して上記外側スリーブ用の
案内溝に連通させる第2の案内通路と、からなるチュー
ブ容器の製法であって、上記外側および内側両スリーブ
の内容積を画成する中コアと外コアとの夫々にこれら内
側スリーブと外側スリーブとを嵌挿するとともに該両ス
リーブの上端を各コアの上面から露出させて配置し、次
いで、上記両コアに対して上型を閉じた時に該両コアと
該上型との間に上記成形ノズル体を形成するためのキャ
ビティーを画成し、次いで、上記キャビティー内に溶融
した熱可塑性樹脂を射出して上記成形ノズル体を形成す
るとともに該成形ノズル体の上記肩部に上記両スリーブ
の上端を一体的に溶着し、次いで、上記内側スリーブの
下端から上記混合ノズル片を挿入してその上下端を上記
成形ノズル体および該内側スリーブにそれぞれ液密に嵌
合し、次いで、上記両スリーブ内にそれぞれ上記クリー
ム状内容物を充填した後、上記両スリーブの下端を一体
的にシールするのである。
《実 施 例》 以下に本発明の好適な実施例について添附図面を参照
にして説明する。
第1図及び第2図は本発明の第1実施例に係るチュー
ブ容器を示し、このチューブ容器は2種または2色の化
粧料を別々に分離収納し、吐出時にこれらをストライプ
状に吐出させるようにしている。
本実施例は基本的には、口頚部5と肩部6とが一体形
成され、口頚部5の上端に単一の注出口としての吐出口
7が開口された成形ノズル体4と、成形ノズル体4の肩
部6の外周端部にその上端が一体的に溶着され、その内
部に第2のクリーム状内容物として化粧料21が充填され
る大径の外側スリーブ1と、成形ノズル体4の肩部6の
内周側下面にその上端が一体的に溶着されて外側スリー
ブ1内に配設され、その内部に第1のクリーム状内容物
として化粧料20が充填されるとともに、その下端が外側
スリーブ1の下端とともに一体的に密閉される小径の内
側スリーブ2と、内側スリーブ2の上端縁部にその周方
向に沿って適宜の間隔で形成され、外側スリーブ1内部
と連通する複数の開口としての透孔3と、内側スリーブ
2と成形ノズル体4との間に設けられ、吐出口7近傍に
達する上端側の頭部13および胴部15が成形ノズル体4の
内周面に液密に嵌合されるとともに、下端の環状鍔部11
が透孔3よりも下方位置で内側スリーブ2の内周面に液
密に嵌合される混合ノズル片10と、吐出口7に臨ませ
て、混合ノズル片10の外周面にその周方向に沿って間隔
を隔てて放射状配列で複数形成され、互いに隣接するも
の同士が交互に外側スリーブ1内部及び内側スリーブ2
内部と連通される案内溝12a〜12dと、混合ノズル片10に
その内部を貫通して形成され、内側スリーブ2内部を内
側スリーブ用の案内溝12a,12cに連通される第1の案内
通路としての縦孔16および横孔17と、混合ノズル片10の
下端部外周に形成され、外側スリーブ1内部を、透孔3
を介して外側スリーブ用の案内溝12b,12dに連通させる
第2の案内通路としての案内溝14とから構成される。
このチューブ容器は大径の円筒状外側スリーブ1と小
径の円筒状内側スリーブ2とを有し、内側スリーブ2の
上端縁部には第3図に示すように4個の透孔3が周方向
に等間隔を置いて穿設され、また内側スリーブ2の長さ
は外側スリーブ1より若干短かくなっている。これらの
内外スリーブ1,2の上端には成形ノズル体4が一体的に
溶着されている。この成形ノズル体4は口頚部5と肩部
6とを一体的に形成してなり、口頚部5の頂面には吐出
口7が設けられまたその下方外周部には螺子山8が形成
されている。この肩部6の外周端部には外側スリーブ1
の上端が一体的に溶着され、また肩部6の内周側下面で
口頚部5より若干外周側の鍔部9には内側スリーブ2の
上端が溶着されている。内側スリーブ2の上方で成形ノ
ズル体4の口頚部5の内側には混合ノズル片10が収納さ
れている。
この混合ノズル片10は第4図に一部切断して示すよう
に、下端に環状鍔部11と上方部に4つの案内溝12a〜12d
を有する頭部13とこれらの中間部に2つの案内溝14を有
する胴部15とを備えている。この胴部15の軸心に沿って
下端が開口するとともに上端が閉塞した縦孔16が穿設さ
れ、この縦孔16の上端には胴部15を水平に貫通する横孔
17が設けられ、この横孔17の両開口端部は前記4つの案
内溝のうちの相対向する2つの案内溝12a,12cと連通し
ている。一方、4つの案内溝のうちの残りの案内溝12b,
12dは胴部15に形成された2つの案内溝14と上下に直線
的に連続するようになっている。また、頭部13と胴部15
との間には環状の棚部18が形成されている。
内外のスリーブ1,2と成形ノズル体4とが一体的に溶
着された後に、混合ノズル片10は内側スリーブ2の下端
開口端から挿入され、混合ノズル片10の環状の棚部18が
成形ノズル体4の口頚部5の内側段部19に当接するまで
圧入される。この時、混合ノズル片10の胴部15は口頚部
5の内面に密着嵌合するともに下端の環状鍔部11も内側
スリーブ2の上方部を拡径するように密着嵌合してい
る。そしてこの時、環状鍔部11は内側スリーブ2の上端
縁部における透孔4の下方に位置する。
上記のように混合ノズル片10を組付けた後に内側スリ
ーブ2の下端開口部から第1のクリーム状化粧料20を充
填し、内側スリーブ2と外側スリーブ1との間の環状空
間に第2のクリーム状化粧料21を充填し、両スリーブ1,
2の下端を第2図に示すように熱シールする。この第1
と第2のクリーム状化粧料20,21は相互に異色とし或い
は異種のものとすることで、使用時に混合することが好
ましい化粧料を選択することである。このようにして形
成されたチューブ容器の成形ノズル体4にはキャップ22
が螺着されて、吐出口7を封口するようになっている。
上記のようなチューブ容器の使用に当っては、第2図
の外側スリーブ1の外面を指で挟むようにして押圧する
と、第1のクリーム状化粧料20は混合ノズル10の中央下
端に開口した縦孔16から横孔17を通り、その頭部13の案
内溝12a,12cを経由して吐出口7に至る。一方、第2の
クリーム状化粧料21は内側スリーブ2の上端縁部の透孔
3を通って、環状鍔部11の上方から混合ノズル片10の胴
部15の案内溝14に入り、これと上下に直線的に連通した
頭部13の案内溝12b,12dを通って吐出孔7に至る。そし
て、この突出口で第1と第2のクリーム状化粧料20,21
は放射状のストライプ形態で吐出されることになる。
第6図及び第8図は本発明の第2実施例に係るチュー
ブ容器を示し、この実施例が前記第1実施例と同一な構
成部材については同一の参照番号を付し、異なる点につ
いてのみ以下に説明する。
この実施例におけるチューブ容器は3色または3種の
クリーム状化粧料をストライプ状に吐出させるためのも
ので、スリーブは大・中・小径の3つのスリーブ1,2,23
とからなっている。また、混合ノズル片24はその頭部13
の周面に、第8図に示すように、6つの案内溝25a〜25f
を有し、そのうちの2つの案内溝25a,25dは第1実施例
と同様に混合ノズル片24の中央縦孔16と横孔17を介して
小径のスリーブ内の第1のクリーム状化粧料20と連通す
るようになっている。残りの4つの案内溝のうち2つの
案内溝25c,25fは混合ノズル片24の胴部15及び裾部15aに
上記案内溝25c,25fに連続して形成された案内溝26から
中径のスリーブ2の上端縁部における透孔3を通して第
2のクリーム状化粧料21と連通するようになっている。
そして、他の残りの案内溝25b,25eは第7図に示すよう
に、混合ノズル片24の胴部15にこれら案内溝25b,25eと
連続して形成された2つの案内溝27及び裾部15aを下方
に連通して形成された2つの透孔28を通して中・小径の
スリーブ2,23間の第3のクリーム状化粧料29と連通する
ようになっている。
尚、小径のスリーブ23と混合ノズル片24との結合は、
このスリーブ23の上端部を混合ノズル片24の下端基部30
に強制的に嵌着することによってなされている。
本考案の第2実施例におけるチューブ容器では、上記
のように、混合ノズル片24の頭部に形成した6つの案内
溝の2つづつが夫々第1,第2,第3のクリーム状化粧料2
0,21,29と別々に連通しているため、大径のスリーブ1
の外側からこれを挟むように押圧すると、これら3つの
クリーム状化粧料は嵌合ノズル片24の頂部に放射状に分
離した状態で案内され、吐出口7からストライプ形態で
吐出される。
第9図〜第11図は本発明に係るチューブ容器を製造す
る方法を示し、本実施例は基本的には、上記外側および
内側両スリーブ1,2の内容積を画成する中コア31と外コ
ア32との夫々にこれら内側スリーブ2と外側スリーブ1
とを嵌挿するとともに両スリーブ1,2の上端を各コア31,
32の上面から露出させて設置し、次いで、両コア31,32
に対して上型たる上金型34を閉じた時に両コア31,32と
上金型34との間に上記成形ノズル体4を形成するための
キャビティ35を画成し、次いで、キャビティ35内に溶融
した熱可塑性樹脂38を射出して成形ノズル体4を形成す
るともに成形ノズル体4の上記肩部6に両スリーブ1,2
の上端を一体的に溶着し、次いで、内側スリーブ2の下
端から上記混合ノズル片10を挿入してその上下端を成形
ノズル体4および内側スリーブ2にそれぞれ液密に嵌合
し、次いで、両スリーブ1,2内にそれぞれ上記化粧料20,
21を充填した後、両スリーブ1,2の下端を一体的にシー
ルするようになっている。下型30内には形成されるチュ
ーブ容器の内容積を画成する中コア31と外コア32とが同
心状に配設され、中コア31と外コア32との間には内側ス
リーブ2の内厚に相当する間隙が設けられ、中コア31は
外コア32に対して移動可能となっている。中コア31には
上端縁部に透孔3を穿設した内側スリーブ2が嵌挿され
るが、この嵌挿を容易ならしめるため、先ず第9図に示
すように、中コア31が成形時の位置よりも上方に突出さ
れ、この中コア31の上方から内側スリーブ2が挿入され
る。そして、内側スリーブ2の下方部が中コア31と外コ
ア32との間の間隙内に挿入された後、中コア31を降下さ
せながら内側スリーブ2を両コア間に間隙内に押し込
み、中コア31の降下終了時に内側スリーブ2が所定の位
置まで完全に押し込まれるようにする。
第10図に示されているように、中コア31の肩部外周と
外コア32の肩部内周は一部切欠されて、両コア31,32の
上記周縁間には環状溝33が画成され、内側スリーブ2が
完全に押し込まれた位置では内側スリーブ2の上端部が
この環状溝33内にその深さ分だけ突出している。
次いで、第10図に示すように、外側スリーブ1が外コ
ア32の上方から嵌挿され、矢印で示すように下方に押し
込まれる。この外側スリーブ1の押し込み完了時点で
は、外側スリーブ1の上端縁部は外コア32の肩部上面よ
りも若干突出した状態となっている。
上記のように外側スリーブ1と内側スリーブ2との嵌
挿が終了した後に、第11図に示すように上金型34が両コ
ア31,32及び下金型30に対して閉じられる。これによ
り、両コア31,32と上金型34との間に第1図に示した成
形ノズル体4を成形するためのキャビティ35が画成さ
れ、前記外側スリーブ1の上端は上金型34内においてキ
ャビティ35の内面に密着した状態で折曲げられる。この
キャビティ35には上金型34の湯道36を通して成形機のノ
ズル37から溶融した樹脂38が射出され、冷却固化後に上
下の金型34,30及び両コア31,32が分離されると、第1図
に示したような成形ノズル体4と外側スリーブ1及び内
側スリーブ2とが一体化的に溶着されたチューブ容器の
主要部が製造されるのである。
その後は、口頚部の頂面に注出口を穿設した後、第1
図〜第5図の説明で述べたように、内側スリーブの内部
上方に混合ノズル片10が取付けられ、成形ノズル体4に
キャップ22が冠着され、外側スリーブ1と内側スリーブ
2の夫々の内方に例えば異色の化粧料が充填され、両ス
リーブ1,2の下方端部をシールすることによってチュー
ブ容器が完成するのである。
尚、上記実施例では中コアを外コアに対して移動可能
としているが、中コアを第9図の状態で固定的とし、こ
の固定的とした中コアと外コアとの間に中間スリーブを
挿入するようにしても良い。この場合、内側スリーブの
挿入と外コアに対する外側スリーブの挿入は同時でも良
い。
《効 果》 以上のように本発明のチューブ容器では口頚部と肩部
とを一体形成した成形ノズル体に外側スリーブだけでな
く内側スリーブも一体的に溶着しているため、内側スリ
ーブには従来のように外側スリーブ用の成形ノズル体と
は別に口頚部及び肩部を射出成形にて設ける必要がない
から、成形ノズル体内に配設される、2種以上の内容物
をストライプ状に吐出する混合ノズル片の外周部と中心
部の各通路径を大きくして、クリーム状内容物の吐出抵
抗を小さくすることができる。
また、本発明の方法では請求項1記載のチューブ容器
の製法に関し、内側スリーブ用の口頚部と肩部とを特別
に成形する必要はなく、外側スリーブ用の成形ノズル体
を射出成形する時に内側スリーブと外側スリーブの上端
部が一体的に溶着されるため、その成形工程は簡略化さ
れ、低コストでチューブ容器を製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るチューブ容器の内容物充填前にお
ける縦断面図で、混合ノズル片については第5図のI−
I線に沿った断面であり、第2図は本発明に係るチュー
ブ容器の完成状態における第1図同様の縦断面図、第3
図は内側スリーブを示す斜視図、第4図は混合ノズル片
の一部切断した斜視図、第5図は第1図におけるV−V
線に沿った断面図、第6図〜第8図は本発明の第2実施
例に係るチューブ容器を示し、第6図はその縦断面図
で、混合ノズル片については第8図のVI−VI線に沿った
断面であり、第7図は第8図のVII−VII線に沿って混合
ノズル片を切断した断面図、第8図は第6図のVIII−VI
II線に沿った断面図、第9図〜第11図は本発明に係るチ
ューブ容器の主要部分を製造する方法を工程順に示す断
面図である。 1……外側スリーブ、2……内側スリーブ 3……透孔、4……成形ノズル体 5……口頚部、6……肩部 7……吐出口、10……混合ノズル片 12,25……案内溝、30……下金型 31……中コア、32……外コア 34……上金型
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−196441(JP,U) 実開 昭54−52439(JP,U) 実開 昭61−11542(JP,U) 実開 昭61−43131(JP,U) 実開 昭61−62843(JP,U) 実開 平1−150545(JP,U) 実開 昭63−166943(JP,U) 実開 昭61−97133(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 35/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口頚部と肩部とが一体形成され、該口頚部
    の上端に単一の注出口が開口された成形ノズル体と、 該成形ノズル体の上記肩部の外周端部にその上端が一体
    的に溶着され、その内部に第2のクリーム状内容物が充
    填される大径の外側スリーブと、 上記成形ノズル体の上記肩部の内周側下面にその上端が
    一体的に溶着されて上記外側スリーブ内に配設され、そ
    の内部に第1のクリーム状内容物が充填されるととも
    に、その下端が該外側スリーブの下端とともに一体的に
    密閉される小径の内側スリーブと、 該内側スリーブの上端縁部にその周方向に沿って適宜の
    間隔で形成され、上記外側スリーブ内部と連通する複数
    の開口と、 上記内側スリーブと上記成形ノズル体との間に設けら
    れ、上記注出口近傍に達する上端が該成形ノズル体の内
    周面に液密に嵌合されるとともに、下端が上記開口より
    も下方位置で該内側スリーブの内周面に液密に嵌合され
    る混合ノズル片と、 上記注出口に臨ませて、上記混合ノズル片の外周面にそ
    の周方向に沿って間隔を隔てて放射状配列で複数形成さ
    れ、互いに隣接するもの同士が交互に上記外側スリーブ
    内部及び上記内側スリーブ内部と連通される案内溝と、 上記混合ノズル片にその内部を貫通して形成され、上記
    内側スリーブ内部を上記内側スリーブ用の案内溝に連通
    させる第1の案内通路と、 上記混合ノズル片の下端部外周に形成され、上記外側ス
    リーブ内部を、上記開口を介して上記外側スリーブ用の
    案内溝に連通させる第2の案内通路と、からなることを
    特徴とするチューブ容器。
  2. 【請求項2】口頚部と肩部とが一体形成され、該口頚部
    の上端に単一の注出口が開口された成形ノズル体と、該
    成形ノズル体の上記肩部の外周端部にその上端が一体的
    に溶着され、その内部に第2のクリーム状内容物が充填
    される大径の外側スリーブと、上記成形ノズル体の上記
    肩部の内周側下面にその上端が一体的に溶着されて上記
    外側スリーブ内に配設され、その内部に第1のクリーム
    状内容物が充填されるとともに、その下端が該外側スリ
    ーブの下端とともに一体的に密閉される小径の内側スリ
    ーブと、該内側スリーブの上端縁部にその周方向に沿っ
    て適宜の間隔で形成され、上記外側スリーブ内部と連通
    する複数の開口と、上記内側スリーブと上記成形ノズル
    体との間に設けられ、上記注出口近傍に達する上端が該
    成形ノズル体の内周面に液密に嵌合されるとともに、下
    端が上記開口よりも下方位置で該内側スリーブの内周面
    に液密に嵌合される混合ノズル片と、上記注出口に臨ま
    せて、上記混合ノズル片の外周面にその周方向に沿って
    間隔を隔てて放射状配列で複数形成され、互いに隣接す
    るもの同士が交互に上記外側スリーブ内部及び上記内側
    スリーブ内部と連通される案内溝と、上記混合ノズル片
    にその内部を貫通して形成され、上記内側スリーブ内部
    を上記内側スリーブ用の案内溝に連通させる第1の案内
    通路と、上記混合ノズル片の下端部外周に形成され、上
    記外側スリーブ内部を、上記開口を介して上記外側スリ
    ーブ用の案内溝に連通させる第2の案内通路と、からな
    るチューブ容器の製法であって、 上記外側および内側両スリーブの内容積を画成する中コ
    アと外コアとの夫々にこれら内側スリーブと外側スリー
    ブとを嵌挿するとともに該両スリーブの上端を各コアの
    上面から露出させて設置し、 次いで、上記両コアに対して上型を閉じた時に該両コア
    と該上型との間に上記成形ノズル体を形成するためのキ
    ャビティーを画成し、 次いで、上記キャビティー内に溶融した熱可塑性樹脂を
    射出して上記成形ノズル体を形成するとともに該成形ノ
    ズル体の上記肩部に上記両スリーブの上端を一体的に溶
    着し、 次いで、上記内側スリーブの下端から上記混合ノズル片
    を挿入してその上下端を上記成形ノズル体および該内側
    スリーブにそれぞれ液密に嵌合し、 次いで、上記両スリーブ内にそれぞれ上記クリーム状内
    容物を充填した後、 上記両スリーブの下端を一体的にシールすることを特徴
    とするチューブ容器の製法。
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