JP7127411B2 - 注出用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、主として、お酒、ジュース、乳酸飲料などの飲料や、シャンプー、ボディソープ、住宅洗剤、液体肥料などの液体を収納し、容器に設けたポンプディスペンサーで内容物を注出可能とする、注出用包装袋に関する。
従来、ブロー成形ボトルにポンプディスペンサーを取り付けた注出容器は高価で、それに供給する内容物の詰め替え用包装袋を採用することによって、資源の節約を図り、廉価をめざす試みが行なわれてきた。
しかしながら、それでも、ブロー成形ボトルの注出容器は高価であると共に、詰め替えに際して、内容物が洩れてしまうロスが大きく、又、詰め替え容器に残留する内容物も決して無視できない量になっている問題があった。
そこで、詰め替え用の包装袋内部にポンプディスペンサーを直に挿入し、ポンプディスペンサーの付替えによって、詰め替え用包装袋をそのまま容器として使用する方法が考えられた。
例えば、特許文献1では、
樹脂シートからなり、自立性を有する袋状に形成された本体部と、該本体部に取付けられる口具と、該口具に対して着脱可能に取付けられるディスペンサとを備えたディスペンサ付き包装袋であって、
前記ディスペンサには、前記口具に挿入されて前記本体部の内部に配置されるとともに、下方側に向かって与えられる力を受け止める支持部材が設けられており、
前記支持部材は、その上部を構成する管状の支持体と下部を構成する有底筒状の当接体とを備え、前記本体部の上下方向に直交する断面において、前記支持体の断面積よりも前記当接体の断面積の方が大きく形成されており、
前記当接体の周面には、前記本体部の内部に収容された内容物を前記支持部材の内部に流入させる流入孔が形成されており、前記当接体の下端面は、外方ほど上方に反り上がる曲面部を有するように形成されているとともに、当該下端面には、開口が形成されておらず、
前記支持部材は、前記本体部の自立状態において前記当接体の下端面と前記本体部の底面との間に隙間が生じるように形成されており、前記下方側に向かって与えられる力に伴って前記本体部が変形したときに前記当接体の下端面が前記本体部の底面に当接することを特徴とするディスペンサ付き包装袋を提案している。
このディスペンサ付き包装袋では、下方側に向かって与えられる力を受け止める支持部材が設けられているので、ディスペンサを押す下方側に向かって与えられる力は、支持部材で受けるようになっているが、支持体よりも当接体の断面積を大きくしているだけで対応している。この為、この包装袋は、自立の安定性が低く、下位の請求項で包装袋の外面に補強材などを加える対応を行なっているが、補強することによって、詰め替え用容器の重量が上昇し、資源のロスや価格が低減されないなどの問題をはらんでいた。
また、特許文献2では、
手押しポンプの吸い上げパイプ先端に、詰め替え用袋の口径と同一のねじ切り付き口部を設け、パイプ下部に、パイプから取り外し可能な開脚部を設けた手押しポンプを提案している。
この手押しポンプでは、開脚部を狭く変形させて注出口から挿入し、挿入後、開脚部を
包装袋の中で広げて使用する。この為、開脚部は強度がなく、破損しやすく、かつ、容易に変形するので、自立性が低い、などの問題があった。
特許第5551897号公報 特開2016-222339号公報
そこで、ポンプディスペンサーを取り付けた包装袋が、ノズルヘッドを押圧によって、確実に内容物を注出可能で、かつ、自立性が高く、かつ、詰め替え用の包装袋の重量を低く抑えた容器とすることが、本発明の課題である。
本発明の請求項1は、口栓を溶着した包装袋と、口栓に対して螺合可能なポンプディスペンサーと、吸引保護台と、からなる注出用包装袋であって、
ポンプディスペンサーは、吸引室、管路、ノズルヘッド、係止キャップ、とからなり、
吸引保護台と口栓とが分離可能に結合し、
ポンプディスペンサーを口栓に挿嵌し、管路を包装袋内に挿入すると、
管路先端と吸引保護台とが係止し、吸引保護台は口栓から外れ、
吸引保護台が、包装袋の底部内面下端に当接可能としたことを特徴とする注出用包装袋である。
本発明の注出用包装袋は、単に分離可能な吸引保護台と結合した口栓を溶着した包装袋を詰め替え用容器とするので、シンプルで、省資源の包装袋となる。
そして、吸引保護台が、包装袋の底部内面下端に当接可能なので、自立性も高い。
本発明の請求項2は、吸引保護台の最小幅が、口栓の開孔径に対して大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の注出用包装袋である。
請求項2の注出用包装袋は、吸引保護台の最小幅が、口栓の開孔径に対して大きくしているので、ポンプディスペンサーを口栓に挿嵌したり、内容物を吸引したりする時に、口栓から吸引保護台が包装袋容器の外側に抜け出るなどの恐れがない。
本発明の請求項3は、ポンプディスペンサーの未挿嵌時に、吸引保護台と口栓とが脆弱部からなる繋止部によって結合していることを特徴とする請求項1に記載の注出用包装袋である。
請求項3の注出用包装袋は、吸引保護台と口栓とが脆弱部からなる繋止部によって結合しているので、ポンプディスペンサーを口栓に挿嵌し、管路を包装袋内に挿入すると、管路先端と吸引保護台とが係止し、吸引保護台と口栓とを繋ぐ繋止部が引き裂かれて外れるので、吸引保護台が、包装袋の底部内面下端に移動して当接することができる。
この為、確実にポンプディスペンサーを強く押して、内容物を勢いよく注出可能になる。
本発明の請求項4は、ポンプディスペンサーの未挿嵌時に、吸引保護台と口栓とが着脱可能な係止部によって結合していることを特徴とする請求項1に記載の注出用包装袋である。
請求項4の注出用包装袋は、吸引保護台と口栓とが着脱可能な係止部によって結合して
いるので、ポンプディスペンサーを口栓に挿嵌し、管路を包装袋内に挿入すると、管路先端と吸引保護台との係止部が解かれて外れるので、吸引保護台が、包装袋の底部内面下端に移動して当接することができる。
この為、確実にポンプディスペンサーを強く押して、内容物を勢いよく注出可能になる。
本発明の請求項5は、吸引保護台と口栓とが結合した状態で、口栓をキャップで閉鎖可能としたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の注出用包装袋である。
請求項5の注出用包装袋は、吸引保護台と口栓とが結合した状態で、口栓をキャップで閉鎖可能としているので、その状態で詰め替え用包装袋として使用できる。
本発明の請求項6は、吸引保護台が、底部ガゼット面積の25パーセント以上の当接面積を有する当接部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の注出用包装袋である。
請求項6の注出用包装袋は、吸引保護台が、底部ガゼット面積の25パーセント以上の当接面積を有する当接部を有することによって、安定した自立性が確保できる。
本発明の請求項7は、吸引保護台下端や管路部先端に内容物が流動可能な吸引溝を設けたことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の注出用包装袋である。
請求項7の注出用包装袋は、吸引保護台下端や管路部先端に内容物が流動可能な吸引溝を設けており、ポンプディスペンサーを強く押しても、ポンプディスペンサー内部に内容物を吸引可能になるので、内容物を勢いよく注出できる。
本発明の注出用包装袋は、単に分離可能な吸引保護台と結合した口栓を溶着した包装袋を詰め替え用容器とするので、シンプルで、省資源の包装袋となる。
そして、吸引保護台が、包装袋の底部内面下端に当接可能なので、自立性も高い。
本発明の注出用包装袋に使用する口栓と吸引保護台の第1実施形態例を示す四面図である。 本発明の注出用包装袋に使用する口栓と吸引保護台、ポンプディスペンサーの第1実施形態例を示す縦断面図と、その外観を示す斜視図である。 本発明の注出用包装袋の第1実施形態例で、底部にガゼットを有し上辺に吸引保護台と結合した口栓を溶着し口栓にキャップを螺嵌した詰め替え用の包装袋を示す外観斜視図と、前記包装袋のキャップを外して口栓にポンプディスペンサーを挿嵌した注出用包装袋の外観を示す斜視図である。 本発明の注出用包装袋に使用する口栓と吸引保護台の第2実施形態例を示す四面図である。 本発明の注出用包装袋に使用する口栓と吸引保護台の第3実施形態例を示す四面図である。 本発明の注出用包装袋に使用する口栓と吸引保護台、ポンプディスペンサーの第3実施形態例を示す縦断面図と、その外観を示す斜視図である。 本発明の注出用包装袋に使用する口栓と吸引保護台の第4実施形態例を示す四面図である。 本発明の注出用包装袋に使用するポンプディスペンサーの注出工程を示す断面図である。
以下、本発明の注出用包装袋の実施の形態例について、図を用いて詳細に説明する。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
図1は、本発明の注出用包装袋に使用する口栓2と吸引保護台3の第1実施形態例を示す四面図である。
図1-2、図1-3に示すように、第1実施形態例では、口栓2の下端と吸引保護台3の上端とは、薄肉の脆弱部からなる繋止部31によって結合し、口栓2から吸引保護台3を容易に引き裂いて分離可能に設定されている。
図2は、本発明の注出用包装袋に使用する口栓2と吸引保護台3、ポンプディスペンサー4の第1実施形態例である。
図2-1は、口栓2と吸引保護台3とが繋止部で結合している断面図。
図2-2は、口栓2と吸引保護台3とがそれぞれ分離し、ポンプディスペンサー4に螺合・係止している状態を示す縦断面図。
図2-3に、口栓2、吸引保護台3、ポンプディスペンサー4、の個別の外観を示す斜視図を示した。
図3は、本発明の注出用包装袋1の第1実施形態例で、図3-1が詰め替え用包装袋1を示す外観斜視図、図3-2がポンプディスペンサー4を挿嵌した注出用包装袋10を示す外観斜視図である。
図3-1の詰め替え用包装袋1は、底部11にガゼットを有し、上辺に吸引保護台3と結合した口栓2を溶着し、口栓2に密栓用キャップ5を螺嵌し、詰め替え用包装袋1の形態である。
図3-2は、詰め替え用包装袋1の密栓用キャップ5を外して口栓2にポンプディスペンサー4を挿嵌した注出可能状態になった注出用包装袋10の形態である。
口栓2は、上方はキャップと螺合するネジ部21と、ネジ部21の下方にフランジ22、フランジ22の下方に隙間を開けて、断面が舟形となった舟形融着部23を有し、かつ、上方から下方にかけて中央に通し孔24を有している。
第一実施形態例では、フランジ22を円盤状の形状としているが、フランジ22の外形は円形以外に、6角形や8角形などの多角形であってもかまわないし、1層だけではなく、多重のフランジであってもかまわないし、多重フランジの場合、それらフランジの間にリブを設け、リブの剛性を強化したフランジ22であってもかまわない。
フランジ22と舟形融着部23との隙間は、包装袋に対して内容物を充填するのに、包装袋を支えると共に、位置合わせを行なうU字状の治具を挿入する隙間になる。
この為、フランジ22の根元には、曲面からなる面取りを施し、かつ、フランジ22の厚み等により剛性を充分に持たせ、全体の重量を支えることができる強度を有するようにすることが好ましい。
舟形融着部23は、前フィルムと後フィルムとの間に口栓2を挟んで、口栓2と包装袋とを融着する時に、中央の通し孔24を形成すると共に、左右両端の隙間を徐々に狭め、安定して密封可能に融着可能とするようにした形状の融着部で、一部肉厚になるが、ヒケて融着が不安定にならないように、肉盗み231などを設けて、安定した溶着ができるようにすることが望ましい。
吸引保護台3は、中央に吸引孔32を有し、吸引孔32にポンプディスペンサー4の管
路先端421と係止可能な吸引筒33と、吸引筒33下端と同じ高さで周囲に当接リング34と、を有している。上記吸引筒33と当接リング34とは、それぞれの間に傾斜した複数のブリッジ35で繋止し、当接リング34を包装袋底面にバネ状に軟らかく当接可能としている。
吸引保護台3外形の最小幅Bは、通し孔24の開孔径Aに対して、充分に大きくする。このことによって、口栓2から吸引保護台3が包装袋の外に抜け出る恐れはなくなる。
また、吸引保護台3の外形で囲まれる当接面積Cは、図1-4に示すように、当接リング34の外形面積に相当し、包装袋1のガゼットで形成される底面積の25パーセント以上の面積を有するようにすることが望まれる。
当接リング34の外形面積Cが25パーセント未満の場合、ポンプディスペンサー4のピストンヘッド43を押圧する時に、底部に対して垂直に押圧しにくい。特に、内容物が透明でない場合や、包装袋が透明でない場合、吸引保護台3が見えづらく、管路を垂直に立てて押圧できているか、確認しにくい。
吸引保護台3の外形で囲まれる当接面積が、底面積の25パーセント以上の面積であれば、内容物が注出され、残量が少なくなった場合でも、自立性があって、最後まで内容物を注出することができる。
さらに、係止筒33下端には、図1-4に示すように、内容物が吸引する吸引溝331が複数個所、放射状に設けられ、管路先端421が包装袋の底部によって密着し、閉鎖することがないようにすることが好ましい。
もちろん、吸引溝331の変わりに、底部を傷つけない形状の突起で形成し、その周囲に包装袋の底部が密着して閉鎖しないようにしてもかまわない。
ポンプディスペンサー4は、吸引室41と、吸引室41下方の管路42と、吸引室41上方のノズルヘッド43と、吸引室41とノズルヘッド43との間に遊嵌している係止キャップ44と、から構成されている。
また、吸引室41は、中央に注出孔431に繋がるノズルヘッド43下部のピストンヘッド432が遊嵌し、スプリングと複数の弁体とを有する部屋から構成されている。
内容物5を注出する時には、図3-2の斜視図や図8-2に示すように、ポンプディスペンサー4先端のノズルヘッド43を押圧し、ピストンヘッド432を下方に押して沈み込ませる。
この時、ポンプディスペンサー4の管路42下方に吸引保護台3があるので、底部11が単なるフィルムでできた軟質の素材であるにもかかわらず、底部11に吸引保護台3が当接し、押圧力を底部が置かれたテーブル等で受けることができる。
この為、吸引室41の高さは維持した状態で、ノズルヘッド43が下方に押し下げられ、第一弁体411が閉じているので、吸引室41内の内容物がピストンヘッド432内に注入される。
ノズルヘッド43を離すと、図8-1に示すように、内部のスプリングによって、ピストンヘッド432が上昇し、第二弁体412が閉じると共に、第一弁体411が開き、内容物は管路42を通って吸引室41に吸い込まれる。
そして、再度ノズルヘッド43が下方に押し下げられると、ピストンヘッド432が下降し、第一弁体411が閉じ、第二弁体412が開き、吸引室41内の内容物がピストンヘッド432内に注入されると共に、ピストンヘッド432内部の内容物が注出孔431から注出される。
詰め替え用包装袋1は、図3-1に示すように、口栓2に吸引保護台3を内部に結合し
た形態で、包装袋と口栓2は、舟形融着部23によって溶着している。
口栓には、密栓用キャップ5を螺嵌し、詰め替え用包装袋1の形態となっている。
詰め替え用包装袋1を注出用包装袋10にするには、詰め替え用包装袋1の密栓用キャップ5を外し、ポンプディスペンサー4を口栓2の通し孔24に挿入する。
通し孔24は、ポンプディスペンサー4の管路42や吸引室41を通すことができるが、吸引保護台3の吸引孔32は狭く、通すことができない。
ポンプディスペンサー4の管路42を挿入すると、吸引孔32に管路先端421が挿嵌し、図2-1の拡大図で示す係止溝に、突起リングが係止する。
管路先端421に係止した吸引保護台3は、ポンプディスペンサー4を口栓2の通し孔24に挿入し、さらに包装袋内部に押し込むことによって、口栓2から繋止部31で引き裂かれ、分離し、包装袋の底部11に当接可能になるまで押し下げられる。
ポンプディスペンサー4の吸引室41が包装袋内部に挿入されると、係止キャップ44によって口栓へ螺合し、ポンプディスペンサー4を注出用包装袋10に固定され、内容物をポンプディスペンサー4によって注出可能とすることができる。
図4は、本発明の注出用包装袋10に使用する口栓2と吸引保護台3の第2実施形態例である。
第2実施形態例では、吸引保護台3の当接リング34が丸い輪の形態例で、吸引保護台3の外形で囲まれる当接面積Cは円形である。
第1実施形態例では、当接リング34は楕円形の形状をしているが、このように、第2実施形態例のように円形でも良く、その他、四角形でも、六角形や八角形などの多角形や、ハート型などのように円弧から形成された多様な形状であってもかまわない。
当接リング34が円形の場合、複数設けるブリッジ35は同じ長さになり、均等に底部に当接可能になる。
図5は、本発明の注出用包装袋10に使用する第3実施形態例の口栓2と吸引保護台3である。図6-1、図6-2は、その口栓2と吸引保護台3、ポンプディスペンサー4の縦断面図で、図6-3はその外観を示す斜視図である。
第3実施形態例では、口栓2と楕円形の当接リング34を有する吸引保護台3とが、着脱可能な係止部によって結合している。
この係止部は、口栓2の下端に係止リング25を設け、また、吸引保護台3の上端に係止爪36を設け、この係止リング25に、係止爪36を嵌合させ、係止するものである。
もちろん、逆に、口栓2の下端に係止爪を設け、吸引保護台3の上端に係止リングを設けてもかまわない。
口栓2と吸引保護台3は、単に嵌合で係止しているだけなので、ポンプディスペンサー4の管路42に吸引保護台3を係止し、そのポンプディスペンサー4と共に係止した吸引保護台3を包装袋内部へ強く押し込むと、係止爪36が係止リング24から外れ、口栓2と吸引保護台3とを引き離すことができる。
図7は、本発明の注出用包装袋に使用する口栓2と吸引保護台3の第4実施形態例である。
第4実施形態例では、口栓2と円形の当接リング34を有する吸引保護台3とが、着脱可能な係止部によって結合している。
本発明の注出用包装袋に使用する口栓や吸引保護台の材質は、耐ストレスクラッキング性も高く、内容物からの影響を受けにくい材料で、かつ、剛性が適度にあり、前フィルムや後フィルムと融着しやすい事が必要である。
また、挿嵌性から、ポンプディスペンサーに使用するキャップとは材質を変えることが好
ましい。
この為、成形樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、などとし、これらの樹脂を射出成形金型と射出成形機を用い、射出成形して製造する。
本発明の注出用包装袋に使用するポンプディスペンサーは、一般的なポンプディスペンサーでかまわない。
ただ、管路は、押圧する圧力で座屈したり、曲がったり、折れたりしないように、剛性の高い、かつ、真直ぐな管路にすることが好ましい。
その為、管路の径は一定の太さや肉厚を必要とし、かつ、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリオキシメチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、などの剛性の高い材質とする。
本発明の注出用包装袋に使用するフィルムの構成は、外側に基材層、内側にシーラント層からなるフィルムでかまわないが、中間層として、内容物の保存性を向上させるバリア層や、落下等に破袋しにくいような柔軟性を付与する層を設けることが好ましい。
基材層としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルムなどが挙げられる。機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されない。特に結晶性樹脂を用い、二軸延伸されたフィルムが好ましい。また、これらのフィルムにアルミニウム蒸着層を設けたものでもよい。
また、基材層には、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層は、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバインダー樹脂に各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加されてなるインキにより印刷された層である。印刷方法としては、例えば、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。
シーラント層としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などのポリオレフィン系樹脂が使用できる。これらの樹脂をTダイ、あるいはインフレーションなどの押出し機により製膜可能である。単層または複層でもよい。フィルムの厚みとしては、50~200μmの範囲であることが好ましい。
接着層としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。例えば、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などを使用することができる。貼り合わせ方法としては、ドライラミネート法にて可能であるが、エキストルーダーラミネーション機で、シーラント層側を製膜しながら貼り合せてもかまわないし、サンドポリエチレン加工してもかまわない。
また、積層シートの諸物性を向上する必要があれば、例えば、積層シートの剛性や落下強度、突き刺し強度などを向上させる場合、水蒸気や酸素ガスなどのバリア性を向上させる場合、などには中間層を設けることも可能である。
中間層としては、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエステルフィルム、無機酸化物蒸着ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルムなどを使用することができる。また、中間層を積層するには、接着層を介してドライラミネート法にて貼り合わせることができる。
蒸着する無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシュウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属の酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどが好ましい。
底部のガゼット用フィルムは、前フィルムや後フィルムと同じ構成でもかまわない。しかし、使い勝手や生産性から、折り畳まれる面には、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレンなどの2軸延伸フィルムを使用することが好ましい。そして、前フィルムや後フィルムよりも薄肉にして、開閉性をスムーズに行なわれやすくしておくとよい。
本発明の注出用包装袋は、以上のようなもので、分離可能な吸引保護台と結合した口栓を溶着した構造とするので、薄肉のフィルムを主体とするシンプルで、省資源の包装袋でありながら、高い注出性を得ることができる。
特に、吸引保護台が包装袋の底部内面に当接するので、自立性も高く、ポンプディスペンサーのノズルヘッドを押圧した時に、安定して内容物を注出できる。
実際には、内容物を詰め替えるのではなく、高価なポンプディスペンサーを新たな詰め替え用包装袋に差し替えるだけなので、容器の交換時に内容物をこぼしてしまう、などの問題が生じにくく、作業性も高く、かつ、口栓と吸引保護台が同材料なので、そのまま、廃棄処理し易いなどのメリットがある。
さらに、スタンディングパウチを使用するので、内容物がどこまで少なくなったのか、外観によって容易に確認できるなど、本発明の注出用包装袋のメリットは大きい。
1・・・・・・・・・詰め替え用包装袋
10・・・・・・・・注出用包装袋
2・・・・・・・・・口栓
21・・・・・・・・ネジ部
22・・・・・・・・フランジ
23・・・・・・・・舟形融着部
231・・・・・・・肉盗み
24・・・・・・・・通し孔
25・・・・・・・・係止リング
3・・・・・・・・・吸引保護台
31・・・・・・・・繋止部
32・・・・・・・・吸引孔
33・・・・・・・・筒
331・・・・・・・吸引溝
34・・・・・・・・当接リング
35・・・・・・・・ブリッジ
36・・・・・・・・係止爪
4・・・・・・・・・ポンプディスペンサー
41・・・・・・・・吸引室
411・・・・・・・第一弁体
412・・・・・・・第二弁体
42・・・・・・・・管路
421・・・・・・・管路先端
43・・・・・・・・ノズルヘッド
431・・・・・・・注出孔
432・・・・・・・ピストンヘッド
44・・・・・・・・係止キャップ
5・・・・・・・・・密栓用キャップ
A・・・・・・・・・開孔径(通し孔の開孔径)
B・・・・・・・・・最小幅(吸引保護台の最小幅)
C・・・・・・・・・当接面積

Claims (7)

  1. 口栓を溶着した包装袋と、口栓に対して螺合可能なポンプディスペンサーと、吸引保護台と、からなる注出用包装袋であって、
    ポンプディスペンサーは、吸引室、管路、ノズルヘッド、係止キャップ、とからなり、
    吸引保護台と口栓とが分離可能に結合し、
    ポンプディスペンサーを口栓に挿嵌し、管路を包装袋内に挿入すると、
    管路先端と吸引保護台とが係止し、吸引保護台は口栓から外れ、
    吸引保護台が、包装袋の底部内面下端に当接可能としたことを特徴とする注出用包装袋。
  2. 吸引保護台の最小幅が、口栓の開孔径に対して大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の注出用包装袋。
  3. ポンプディスペンサーの未挿嵌時に、吸引保護台と口栓とが脆弱部からなる繋止部によって結合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出用包装袋。
  4. ポンプディスペンサーの未挿嵌時に、吸引保護台と口栓とが着脱可能な係止部によって結合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出用包装袋。
  5. 吸引保護台と口栓とが結合した状態で、口栓をキャップで閉鎖可能としたことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の注出用包装袋。
  6. 吸引保護台が、底部ガゼット面積の25パーセント以上の当接面積を有する当接部を有することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の注出用包装袋。
  7. 吸引保護台下端や管路部先端に内容物が流動可能な吸引溝を設けたことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の注出用包装袋。
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