JP5380974B2 - パウチ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、積層フィルムの周囲をシールしてなる自立可能なパウチ本体と、該パウチ本体の周囲の一側部に接合される、熱可塑性樹脂からなる充填口部材と、を有する、パウチ容器に関し、特に、パウチのハンドリング性、胴部保型性および自立安定性、使用性を向上したパウチ容器に関する。
従来、主に店頭で販売されるドレッシングや各種味付け用のタレ類など、図15(a)に示すように、ガラス瓶容器Gなどのボトル形状の容器を用いることが多い。このようなガラス瓶容器Gは、容器Gの耐久性や自立時の安定性に優れるものの、ガラス瓶Gは重量が重く、さらには落とすと割れてしまう危険性がある。そこで、近年、図15(b)に示すように、プラスチック成型品からなるブローボトルBに注出口を設けた容器Bを用いる場合がある。
他方、シャンプーやリンス、液体洗剤などは、ボトル容器Bからフィルム袋状のパウチPへと移行が進んでおり、このようなパウチPは、減容性および廃棄性に優れており、環境に配慮した容器形態となっている。そして、このようなパウチを用いた容器の一例としては、図16に示すように、主に、清涼飲料などを内容物とした、前記パウチPにスパウトS(注出口)を取り付けたスパウト付きパウチPがあり、スパウトSのノズル部分に口を当て吸い出すことにより内容物を摂取するものである。
しかしながら、このようなパウチPでは、内容物の内圧によりパウチ本体Pの膨らみを維持しており、内容物の量によってはパウチ本体のフィルムが変形するため、内容物の減少に伴い、パウチPの胴部にシワが生じてしまい、パウチPの見栄えが良くないという問題や、前記シワ部分を起点にパウチ本体Pが折れ曲ってしまうという問題など、パウチPの胴部保型性および自立安定性に問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、内容物が減少した場合であっても、パウチが折れ曲ることなく、優れた胴部保型性および自立安定性、意匠性を有するパウチ容器を提供することを課題とする。また、内容物の充填性や注出性を向上した、使用性の高いパウチ容器を提供することを課題とし、さらには、従来のガラス瓶やブローボトル等のボトル容器に代えて、廃棄性や減容性に優れた、新しい形態のパウチ容器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載の発明は、積層フィルムの周囲をシールしてなる自立可能なパウチ本体と、該パウチ本体の周囲の一側部に接合される、熱可塑性樹脂からなる充填口部材と、を有するパウチ容器であって、前記パウチ本体の両面部、或いは、一方の面部に、熱可塑性樹脂のシートからなる胴部保型部材が取り付けられ、前記胴部保型部材は前記パウチ本体に取り付けるための基底面と、前記パウチ本体の底部から上部に向かって伸びる凸部を有することを特徴とする、パウチ容器である。
また、請求項2記載の発明は、前記胴部保型部材は、前記面部の内側面、或いは、外側面に、取り付けられることを特徴とする、パウチ容器である。
また、請求項3記載の発明は、前記胴部保型部材は、前記充填口部材の直下から前記充填口部材とは反対側の前記パウチ本体の一側部の直上にかけて取り付けられることを特徴とする、パウチ容器である。
また、請求項4記載の発明は、前記充填口部材は、注出部を有する注出口部材を備えることを特徴とする、パウチ容器である。
また、請求項5記載の発明は、前記注出口部材若しくは前記充填口部材に、開閉自在なキャップを形成したことを特徴とする、パウチ容器である。
また、請求項6記載の発明は、前記充填口部材の開口部、若しくは注出口部材の開口部分に、初期開封シールを形成したことを特徴とする、パウチ容器である。
また、請求項7記載の発明は、前記充填口部材と前記注出口部材とが、一体に形成されることを特徴とする、パウチ容器である。
本発明の請求項1記載の発明は、積層フィルムの周囲をシールしてなる自立可能なパウチ本体と、該パウチ本体の周囲の一側部に接合される、熱可塑性樹脂からなる充填口部材と、を有するパウチ容器であって、前記パウチ本体の両面部、或いは、一方の面部に、熱可塑性樹脂のシートからなる胴部保型部材が取り付けられ、胴部保型部材は前記パウチ本体に取り付けるための基底面と、パウチ本体の底部から上部に向かって伸びる凸部を有することを特徴とするから、パウチの胴部にシワが生じることなく、パウチの内容物が減少した場合であっても、パウチが折れ曲ることなく、優れた胴部保型性および自立安定性、意匠性を有するパウチ容器を提供することが可能である。
また、請求項2記載の発明は、前記胴部保型部材は、前記面部の内側面、或いは、外側面に取り付けられることを特徴とするから、パウチ容器の胴部保型性および自立安定性をさらに向上することが可能である。
また、請求項3記載の発明は、前記胴部保型部材は、前記胴部保型部材は、前記充填口部材の直下から前記充填口部材とは反対側の前記パウチ本体の一側部の直上にかけて取り付けられることを特徴とするから、パウチ容器の胴部保型性および自立安定性をさらに向上することが可能である。
また、請求項4記載の発明は、前記充填口部材は、注出部を有する注出口部材を備えることを特徴とするから、内容物を充填するための充填口と使用時に内容物を注ぎだすための注出口とを別部材で構成して、スムースかつ安定して内容物を充填することが可能であるとともに、使用時においても、内容物を安定して適量注ぎだすことが可能である。
また、請求項5記載の発明は、前記注出口部材若しくは前記充填口部材に、開閉自在なキャップを形成したことを特徴とするから、注出口部材若しくは充填口部材の開口を閉封して、パウチ容器の内容物を密封、保存することが可能である。
また、請求項6記載の発明は、前記充填口部材の開口部、若しくは注出口部材の開口部分に、初期開封シールを形成したことを特徴とするから、酸素ガス、炭酸ガス、水蒸気等の透過を遮断する耐透過性を向上して、内容物の品質保持性を向上したパウチ容器を提供することが可能である。
また、請求項7記載の発明は、前記充填口部材と前記注出口部材とが、一体に形成されることを特徴とするから、充填口部材に一体に形成された注出口部材の注出部を用いて、スムースかつ安定して内容物を充填することが可能であるとともに、使用時においても、内容物を安定して適量注ぎだすことが可能である。
本発明に係るパウチ容器A(容器A)の一例としては、図1に示すように、積層フィルムの周囲をヒートシールしてなるパウチ本体1の上部分(パウチ本体1の周囲の一側部)に、筒状の充填口部材2がパウチ本体1と一体に形成されてなるパウチ容器Aであって、さらには、前記充填口部材2へと、内容物を注出するための注出口部材3およびキャップ4が取り付けられている。
特に、前記パウチ本体1の正面および背面(両面部)のフィルム裏面(内側部)には、前記充填口部材2の直下から底部14(充填口部材2とは反対側のパウチ本体1の一側部)の直上にかけて、熱可塑性樹脂シートからなる複数の胴部保型部材5(保型部材5)が取り付けられており、該保型部材5により、パウチ本体1の膨らみを良好に維持して、パウチ本体1の胴部保型性および自立安定性を向上したパウチ容器Aを提供することが可能である。
また、後述する、前記充填口部材2の大きな開口から、内容物を充填することが可能であり、例えば、液体や粘体さらには固形物や粉末などの内容物の種類によって、適した開口形状を有する充填口部材2を用いることが可能である。また、前記注出口部材3も、同様に内容物の種類によって適した注出部33を有する注出口部材3を用いることが可能である。
さらには、従来の成型ボトルやガラス瓶を用いることなく、積層フィルムをシールしてなるパウチ本体1を用いることにより、従来の成型ボトルやガラス瓶等のボトルに比べて、使用性、減容性、廃棄性を向上するとともに環境に配慮した、ボトルタイプのパウチ容器Aを提供することが可能である。
以下に、本発明の容器Aを構成する、保型部材5、パウチ本体1、充填口部材2、について、それぞれ説明する。
まず、熱可塑性樹脂の縦長形状のシートからなる前記保型部材5は、図2(a)(b)(c)(d)に示すように、パウチ本体1へと取り付けるための平らなシート形状からなる基底面51を有し、該基底面51から垂直に、様々な形状の凸部52を有している。そして、基底面51に形成された凸部52により、保型部材5の強度を向上して、縦方向の折れ曲りに強い保型部材とすることが可能である。
そして、パウチ本体1は、図2(e)に示すように、積層フィルムの左右シール12および底部シール13が施されてなる上方に開口11を有するパウチ本体1であって、該パウチ本体1は、後述する、内容物の充填に伴いパウチ本体1の底部が膨らみ、自立可能な底部14を形成するスタンドパウチである。該スタンドパウチとしては、図示の舟形の底部14を有するスタンドパウチに限らず、ガセットタイプのスタンドパウチや、1ピースのスタンドパウチなど、スタンドパウチの形態は特に限定されるものではない。
そして、前記保型部材5の前記基底面51と、パウチ本体1の正面および背面のフィルムの内側面と、をヒートシール等により一体成型することにより、図2(e)に示すように、保型部材5を有するパウチ本体1を形成することが可能である。このとき、パウチ本体1の正面と背面とに取り付けられた前記保型部材5の形状をそれぞれ異ならせてもよく、例えば、フィルムの正面には、保型部材の左右に凸部52を有し中央に窪みを有する保型部材5を取り付け、フィルムの背面には、保型部材の中央に凸部52を有する保型部材5を取り付けてもよく、これにより、凸部52と窪み部分とが嵌合して平らな形状からなるパウチ本体1を形成することが可能である。
次に、前記充填口部材2は、詳しくは、図3(a)(b)に示すように、略円筒状部材からなる筒状部材22と、該筒状部材22の上方部分が外方へと凸形状からなる複数段のフランジ23、24(上段フランジ24、下段フランジ23)を有し、前記上段フランジ24は、後述する、注出口部材3を充填口部材2へと嵌合するための嵌合フランジ24であり、前記下段フランジ23は、後述する、パウチ本体1の開口端11と接する位置まで充填口部材2を挿入するための位置決めフランジ23である。
特に、前記充填口部材2をパウチ本体1へと接合することにより、後述する、パウチ本体1を直接手で把持することが可能な、前記筒状部材22からなる把持部22を形成することが可能である。
そして、図4(a)に示すように、前記保型部材5を有するパウチ本体1の、開口11へと、図4(b)に示すように、前記充填口部材2の筒状部材22を挿入した後、筒状部材22の下段フランジ23と、パウチ本体1の開口端11と、が接する位置において、前記筒状部材22に沿ってパウチ本体1にヒートシール(上部シール15)を施すことにより、図5(a)に示すように、パウチ本体1の上部シール15が、前記充填口部材2の筒状部材22に沿って形成され、本発明のパウチ容器Aを形成するものである。
そして、充填口部材2の大きな開口21から内容物を充填することにより、パウチ本体1が膨らみ、図5(b)に示すように、パウチ本体1の底部14が自立可能な底部14を形成して、パウチ容器Aを自立させることが可能である。また、前記充填口部材2の上段フランジ24の上面へと初期開封シールPを形成してもよく、パウチ容器Aの内容物を密封、保存することが可能である。
よって、酸素ガス、炭酸ガス、水蒸気等の透過を遮断する耐透過性を向上して、内容物の品質保持性を向上したパウチ容器Aを提供することが可能である。また、内容物を収容するパウチ本体1は、柔軟性があるため、商品搬送時においても、ガラス瓶やブローボトルのように破損や傷を生じることなく、商品(パウチ容器A)を扱いやすいという効果がある。
特に、本発明のパウチ容器Aは、前記上部シール15が、充填口部材2の筒状部材22に沿って形成されており、この部分がパウチ本体1を把持する把持部22を形成するため、パウチ容器Aの使用時においては、図6に示すように、パウチ容器Aの前記把持部22を持ち、パウチ容器Aを安定して取り扱うことが可能であり、優れたハンドリング性を奏するパウチ容器Aを提供することが可能である。
このように、本発明のパウチ容器Aは、積層フィルムの周囲をシールしてなる自立可能なパウチ本体1と、該パウチ本体1の周囲の一側部に接合される、熱可塑性樹脂からなる充填口部材2と、を有する、パウチ容器Aであって、前記パウチ本体1の正面および背面の両面部、或いは、一方の面部に、胴部保型部材5を取り付けることにより、パウチ容器Aの胴部保型性および自立安定性を向上することが可能である。また、前記胴部保型部材5は、前記面部(フィルム)の、内側部、或いは、外側部に取り付けてもよく、保型部材の形成箇所は、特に限定されるものではない。
また、本発明のパウチ容器Aは、前記充填口部材2に、内容物の注出性に優れた、各種開口形状からなる注出部33(ノズル33)を有する注出口部材3を、前記充填口部材2へと取り付けてもよく、パウチ容器Aの充填性のみならず注出性をも向上することが可能である。
この場合の前記注出口部材3の一例としては、図7(a)に示すように、注出口部材3の開口31を塞ぐ、プルリング35付き閉塞面32を有する注出口部材3であってもよく、パウチ容器Aの、初期開封前の不正開封を防止する効果がある。
また、前記注出口部材3は、下方部分に内方へと凸形状からなる段部39が形成されており、該段部39が、後述する、前記充填口部材2の上段フランジ24へと嵌合することにより、注出口部材3を充填口部材2へと取り付けることが可能である。
前記注出口部材3は、パウチ容器Aの初期開封時において、前記プルリング35をつまみ上方へと引くことにより、注出部33(ノズル33)の開口31を塞ぐ閉塞面32が、薄肉部34に沿って破断し、図7(b)に示すように、注出口部材3の開口31を形成するものである。
そして、前記ノズル33は、該ノズル33の先端部分が、薄肉かつ外方へと開いた略ラッパ形状を有しており、液体等の内容物を注ぐ際にも液切れがよく、内容物がノズル33の外側部分へと付着することを防ぐ効果がある。
また、本発明のパウチ容器Aは、前記注出口部材3若しくは前記充填口部材2に、開閉自在なキャップを形成してもよく、この場合の一例としては、図8に示すように、前記注出口部材3の前記ノズル33を閉封するための、キャップ4を形成し、該キャップ4の内側に形成された内ネジ46を、前記注出口部材3のノズル33に形成された外ネジ36へと螺着することにより、キャップ4を注出口部材3へと開閉自在に形成することが可能である。
そして、図9に示すように、前記注出口部材3および前記キャップ4を、前記充填口部材2の上段フランジ24へと、打栓若しくは螺着して取り付けることにより、パウチ容器Aを形成することが可能である。
このようにして形成したパウチ容器Aは、注出口部材3の開口31がプルリング35付き閉塞面32により密封されており、この状態で商品として店頭に並べることが可能であるとともに、注出口部材3に形成された前記プルリング35付き閉塞面32により、初期開封前の不正開封防止の効果がある。
そして、本発明のパウチ容器Aの使用時には、前記注出口部材3に取り付けられた前記キャップ4を取り外して、注出口部材3のプルリング35付き閉塞面32を切除することにより、図10に示すように、内容物の注出性に優れた、各種開口形状からなる注出部33(ノズル33)を有するパウチ容器Aを形成することが可能である。
特に、本発明のパウチ容器Aは、図10(b)に示すように、パウチ本体1の正面および背面に取り付けられた複数の保型部材5により、正面および背面のフィルムが略直線形状の斜辺を形成するため、パウチ本体1の優れた胴部保型性、自立安定性を奏することが可能である。
また、パウチ本体1の上部シール15である充填口部材2の前記筒状部材22が、パウチ1を良好に保持可能な把持部22を形成しており、優れたハンドリング性を有するパウチ容器Aを提供することが可能である。
よって、パウチ使用時において、図11に示すように、パウチ本体1の前記把持部22を持ち、パウチ容器Aを安定かつ強固に保持することが可能であり、パウチ容器Aのハンドリング性を向上するとともに、注出口部材3のノズル部33を用いて、内容物を安定して注ぎ出すことが可能である。
また、前記注出口部材3と前記キャップ4とは、上記例に限らず、図12(a)(b)に示すように、キャップ4と注出口部材3とが、屈曲自在なヒンジHを介して一体に形成された、ヒンジキャップ4付き注出口部材3であってもよく、ヒンジキャップ4を片手で容易に開くことが可能であり、パウチ容器Aの使用性をさらに向上することが可能である。
また、前記注出口部材3は、図13(a)(b)に示すように、円盤状の弾性部材の中央部分に、略十字形状の溝が形成されてなる逆支弁gを、前記注出口部材3の内部に設けた、逆止弁付き注出口部材3であってもよく、パウチ容器Aの内容物が、ハチミツ、マヨネーズ、整髪量などの、粘性を有する液体である場合であっても、所望量の内容物を容易かつ確実に注出することが可能であり、内容物の液切れがよく、さらなる使用性を向上したパウチ容器Aを提供することが可能である。
さらには、上記例では、充填口部材2と注出口部材3とが、別体で形成される例を示したが、これに限らず、充填口部材2と注出口部材3とが、着脱不可に一体をなす形状であってもよく、図14(a)(b)に示すように、充填口部材2と一体に形成された注出口部材3の注出部33を用いて、スムースかつ安定して内容物を充填することが可能であるとともに、使用時においても、内容物を安定して適量注ぎだすことが可能な構成としてもよい。
以上のように、本発明のパウチ容器Aは、積層フィルムの周囲をシールしてなる自立可能なパウチ本体1と、該パウチ本体1の周囲の一側部に接合される、熱可塑性樹脂からなる充填口部材2と、を有するパウチ容器Aであって、前記パウチ本体Aの正面および背面の両面部、或いは、一方の面部に、胴部保型部材5を取り付けることにより、パウチ本体1にシワが生じることなく、パウチ1の内容物が減少した場合であっても、パウチ本体1が折れ曲ることなく、優れたハンドリング性、胴部保型性、自立性、意匠性を有する、パウチ容器Aを提供することが可能である。また、前記充填口部材2へと、さまざまな形態の注出口部材3を取り付けることで、パウチ容器Aの注出性、使用性を向上した、新しい形態のパウチ容器Aを提供することが可能である。
また、上記例では、保型部材5を、パウチ本体1を構成する積層フィルムの正面および背面の両面部に形成した場合を示したが、これに限らず、正面あるいは背面の一方の面部に、胴部保型部材5を取り付けることにより、パウチ容器Aの胴部保型性および自立安定性を向上することが可能である。さらには、前記胴部保型部材5は、前記面部の、内側部、或いは、外側部に、取り付けてもよく、何れにせよ、パウチ本体1の胴部保型性や自立安定性を向上することが可能であれば、胴部保型部材の取付箇所は、特に限定されるものではない。そして、上述では、保型部材5を、パウチ本体1を構成する積層フィルムの正面および背面の両面部にそれぞれ2本ずつ取り付けた例を図とともに説明したが、この発明はこれに限定されず、保型部材5を、例えば、積層フィルムの正面および背面の両面部にそれぞれ3本以上奇数本設けてもよく、さらに、保型部材5を、積層フィルムの正面に奇数本、背面に偶数本、あるいは正面に偶数本、背面に奇数本設けるような適宜構成にすることができる。
前記保型部材5は、パウチ本体1を構成する積層フィルムの面部にスポットシールなどで仮止めした後、フィルムとともに、熱成形によりこれらを溶着させても良い。したがって、前記保型部材5は、熱成形が可能であるとともに、フィルムと熱溶着可能である必要があり、この点から、特に限定はされないが、プラスチックの単体または積層体などで形成され、少なくともフィルムは、シーラント層と熱溶着が可能なポリオレフィン系などの熱接着性樹脂で形成することが好ましい。
前記保型部材5を、パウチ本体1に取り付ける方法としては、例えば、テープ状の保型部材5を予め所定の長さにカットした状態に作製し、パウチ本体1に貼着する際に、貼着装置の保型部材供給部に積み重ねた状態に供給し、そこから一つずつ繰り出してパウチ本体1の所定の位置にスポットシールなどで貼着してもよく、または、テープ状の保型部材5を長尺の巻き取り状に作製し、パウチ本体1に貼着する際に、巻取りから繰り出しながら所定の長さにカットして、パウチ本体1の所定の位置にスポットシールなどで貼着する方法を採ることが、前記保型部材5の長さを、使用の都度、任意の長さに設定することができるとともに、パウチ本体1の製袋とインラインで前記保型部材5をパウチ本体1に貼着することも容易になるので、胴部保型性を有するパウチ本体1を効率的に、かつ、生産性よく製造できる点で一層好ましい。
前記保型部材5の厚みは、0.15mm〜1mmの範囲が好ましく、0.2〜0.5mmの範囲がさらに好ましい。保型部材5の厚みが0.15mm未満の場合は、保型部材7をパウチ本体1に取り付けた際に、保型部材5の剛性、保型性の効果が少なくなり、他方、保型部材5の厚みが1mmを超える場合では、熱成形に時間がかかるため、生産性が低下してしまう恐れがある。
前記パウチ本体1の積層フィルムとしては、主にプラスチックを主体とする積層フィルムが用いられ、簡単な構成では、基材フィルム層にシーラント層を積層した構成の積層フィルムが用いられるが、パウチ本体1に充填される内容物や、内容物充填後の加熱処理の有無などの使用条件、或いは、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など必要とされる性能に応じて、更に上記基材フィルム層とシーラント層との間などに水蒸気その他のガスバリア層や、遮光層、強度向上層などを積層した構成の積層フィルムを使用することができる。上記基材フィルム層や水蒸気その他のガスバリア層や、遮光層、強度向上層、シーラント層などは、それぞれを単独の層で形成してもよいが、複数の層を積層して形成してもよい。
前記充填口部材2、前記注出口部材3、前記キャップ4の材質としては、前記パウチ本体1の内層に用いる熱接着性樹脂と相溶性を有する樹脂からなるものであれば、特に限定されるものではなく、適宜選択して用いることが可能である。
前記充填口部材2、前記注出口部材3、前記キャップ4の材質の一例としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂で成形したものを用いることができる。
前記充填口部材2の開口部21の開口径は、20mmφ〜30mmφであることが望ましく、これにより、パウチA製造時において、内容物を充填する充填ノズルを前記充填口部材2へと直接挿入して内容物を充填することが可能であり、充填口部材2の内側に内容物が付着することを防ぐことが可能である。
また、前記充填口部材2の前記筒状部材22は、パウチ容器Aを把持する際の把持部22となるため、筒状部材22の上下方向の高さは、パウチ容器Aを把持する際に、安定かつ強固に把持可能な高さを有することが望ましく、少なくとも15mm以上、より望ましくは20mm以上の高さが望ましい。これにより、パウチAの開封時や閉封時にパウチ容器Aを安定して保持することが可能である。
本発明のパウチ容器の一例を示す図である。 (a)パウチ容器の略正面視図である。 (b)パウチ容器の略側面視図である。 胴部保型部材およびパウチ本体を示す説明図である。 (a)(b)(c)(d)胴部保型部材の一例を示す図である。 (e)パウチ本体および胴部保型部材を示す説明図である。 充填口部材を示す説明図である。 (a)充填口部材を示す図である。 (b)充填口部材の一部切断説明図である。 パウチ本体に充填口部材を取り付ける際の一例を示す説明図である。 (a)パウチ本体を示す説明図である。 (b)パウチ本体に充填口部材を挿入した場合を示す説明図である。 パウチ本体に充填口部材を取り付ける際の一例を示す説明図である。 (a)パウチ本体に充填口部材を接合した場合を示す説明図である。 (b)内容物を充填後、初期開封シールを形成した場合の一例を示す説明図である。 本発明のパウチ容器の使用例を示す説明図である。 注出口部材の一例を示す説明図である。 (a)初期開封前を示す注出口部材の一部切断説明図である。 (b)初期開封後を示す注出口部材の一部切断説明図である。 注出口部材にキャップを取り付ける際の一例を示す一部切断説明図である。 パウチ容器を示す一部切断説明図である。 パウチ容器を示す説明図である。 (a)パウチ容器の略正面視図である。 (b)パウチ容器の略側面視図である。 パウチ容器の使用例を示す説明図である。 注出口部材の別の例を示す説明図である。 (a)ヒンジキャップの閉封時を示すパウチ容器の説明図である。 (b)ヒンジキャップの開封時を示すパウチ容器の説明図である。 注出口部材のさらに別の例を示す説明図である。 (a)キャップ閉封時を示す逆止弁付き注出口部材の一部切断説明図である。 (b)キャップ開封時を示す逆止弁付き注出口部材の一部切断説明図である。 注出口部材のさらに別の例を示す説明図である。 (a)キャップ閉封時を示すパウチ容器の一部切断説明図である。 (b)キャップ開封時を示すパウチ容器の一部切断説明図である。 従来のボトル容器の一例を示す図である。 (a)ガラス瓶容器の一例を示す図である。 (b)ブローボトルの一例を示す図である。 従来のスパウト付きパウチの一例を示す図である。
符号の説明
1 パウチ本体
11 開口(開口端)
12 左右シール
13 底部シール
14 底部分(自立部分)
15 上部シール(接合部分、把持部)
2 充填口部材
21 開口部(充填口)
22 筒状部材(把持部)
23、24 フランジ
3 注出部
31 開口
32 閉塞面
33 注出部(ノズル)
35 プルリング
36 外ネジ
39 段部
4 キャップ
46 内ネジ
5 胴部保型部材(保型部材)
51 基底面
52 凸部
A パウチ容器(パウチ)
P 初期開封シール
H ヒンジ
g 逆止弁

Claims (7)

  1. 積層フィルムの周囲をシールしてなる自立可能なパウチ本体と、該パウチ本体の周囲の一側部に接合される、熱可塑性樹脂からなる充填口部材と、を有する、パウチ容器であって、前記パウチ本体の両面部、或いは、一方の面部に、熱可塑性樹脂のシートからなる胴部保型部材が取り付けられ、前記胴部保型部材は前記パウチ本体に取り付けるための基底面と、前記パウチ本体の底部から上部に向かって伸びる凸部を有することを特徴とする、パウチ容器。
  2. 前記胴部保型部材は、前記面部の内側面、或いは、外側面に取り付けられることを特徴とする、請求項1記載のパウチ容器。
  3. 前記胴部保型部材は、前記充填口部材の直下から前記充填口部材とは反対側の前記パウチ本体の一側部の直上にかけて取り付けられることを特徴とする、請求項1乃至2のいずれかに記載のパウチ容器。
  4. 前記充填口部材は、注出部を有する注出口部材を備えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のパウチ容器。
  5. 前記注出口部材若しくは前記充填口部材に、開閉自在なキャップを形成したことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のパウチ容器。
  6. 前記充填口部材の開口部、若しくは注出口部材の開口部分に、初期開封シールを形成したことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のパウチ容器。
  7. 前記充填口部材と前記注出口部材とが、一体に形成されることを特徴とする、請求項4乃至6のいずれかに記載のパウチ容器。
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