JP2000007031A - 詰め替え用ポンプ付き容器 - Google Patents
詰め替え用ポンプ付き容器Info
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Abstract
に、突刺し位置がずれたり、斜めに突き刺されたりして
突き刺し部における密封性が悪くなるのを防止した詰め
替え用ポンプ付き容器を提供することである。 【解決手段】 容器本体とポンプ部材を備えた蓋体とが
ヒンジにより開閉可能に連結され、ヒンジの内側に設け
られた支持腕固定部に一方の端部に嵌合凹部と突刺し筒
を備えた支持腕の他方の端部が固定され、嵌合凹部にポ
ンプ部材の筒体先端が嵌合され、突刺し筒をヒンジの中
心と容器本体の開口部の中心間の距離を半径として蓋体
の開閉方向に円弧状に湾曲させた構成からなる詰め替え
用ポンプ付き容器である。
Description
に突き刺して内容物を小出しするための詰め替え用ポン
プ付き容器に関する。
剤等の詰め替え用の包装袋としては自立性袋の形状が一
般的であり、小出し容器に洗剤を詰め替えるには、通常
の自立性袋の場合は上端角部をカットして開口を形成し
てその開口から小出し容器に詰め替える方法により、ま
た、上端部に注出口が形成された自立性袋の場合は注出
口から小出し容器に詰め替える方法により行われてい
る。しかしながら、上記のようにして詰め替える場合に
は、小出し容器の口部が狭いこともあって、詰め替えに
手間がかかる上に詰め替えの際に内容物を零してしまう
おそれがあった。また、詰め替え時に内容物に外気が混
入するので内容物の変質や微生物の繁殖等の4題があ
り、液体歯磨き等のように口に入れて使用する内容物の
包装用としては好ましくないという欠点があった。
容物を詰め替える必要のない詰め替え用ポンプ付き容器
としては、特開平7−172466号に記載されている
ような、合成樹脂からなる筒状で自立型の袋の上端を、
未延伸ナイロンとポリオレフィン系樹脂フィルムからな
るラミネートフィルムをヒートシールして閉じた液体収
納袋を、小出し用の容器本体の内部に収納し、ポンプ部
材を備えた蓋体を容器本体の上端に取り付け、ポンプ部
材のチューブを液体収納袋に突き刺して内容物を取り出
す構成のもの、特願平9−257690号に記載されて
いるような、可撓性のカップ状容器に内容物を充填し突
刺し密封性フィルムにて口部を密封した内容器を小出し
用の容器本体の内部に収納し、ポンプ部材を備えた蓋体
を小出し容器本体の上端に取り付けてポンプ部材の突刺
し筒を内容器の突刺し密封性フィルムに突き刺して内容
物を取り出す構成のもの等が知られている。上記の小出
し容器においては、ポンプ部材のチューブを自立型の液
体収納袋に突き刺す際に、ないしはポンプ部材の突刺し
筒を内容器の突刺し密封性フィルムに突き刺す際に、突
き刺しが完了するまで、突き刺し位置をずらさないよう
に且つ突き刺す角度が変わらないようにするのが困難で
あり、突き刺し部における密封性を確保して気密性を保
持するのが難しいという欠点があった。
し筒を突刺密封性フィルムに突き刺してポンプ部材を備
えた蓋体を取り付ける際に、突刺密封性フィルムへの突
刺し筒の位置がずれたり、斜めに突き刺されることによ
り突き刺し部における密封性が悪くなるのを防止できる
ようにした詰め替え用ポンプ付き容器を提供することで
ある。
備えた蓋体とがヒンジにより開閉可能とされており、ヒ
ンジの内側に設けられた支持腕固定部に一方の端部に嵌
合凹部と突刺し筒を備えた支持腕の他方の端部が固定さ
れ、嵌合凹部にポンプ部材の筒体先端が嵌合され、突刺
し筒がヒンジの中心と容器本体の開口部の中心間の距離
を半径として蓋体の開閉方向に円弧状に湾曲させた構成
からなる詰め替え用ポンプ付き容器である。この場合、
突刺し筒を突き刺す位置は内容器の開口部の中心であ
り、突き刺しが完了するまでその位置が変化しない。ま
た、突き刺しの角度に関しては内容器の開口部を密封し
ている突刺し密封性フィルムに対して垂直方向であり、
突き刺しが完了するまでその角度は変化しない。したが
って、突刺し筒を突き刺した部分における突刺し筒と突
刺し密封性フィルム間の密封性が確保されるので気密性
を保持することができ、内容物を取り出していった際
に、内容器内に空気が進入することがなく、取り出され
た容積だけ内容器の容積が減少して内容器が圧潰されて
ゆくので、内容物を最後まで残さず取り出すことができ
る。
て、ヒンジと対向する蓋体の周縁部に係合部が形成さ
れ、係合部を容器本体のフランジに係合することによ
り、容器本体のフランジと蓋体の周縁下端の間で内容器
フランジを挟持した状態で、蓋体を容器本体に固定する
ように構成することにより、蓋体の係合部を容器本体の
フランジに係合することにより、容器本体に蓋体を容易
に固定することができるとともに、容器本体のフランジ
と蓋体の周縁下端間で内容器のフランジを挟持した状態
で取り付けることができる。
施の形態を説明する。図1は本発明の実施形態を示す蓋
体を閉じた状態の縦断面図、図2は実施形態の嵌合凹部
と突刺し筒を備えた支持腕を示す(イ)は側面図で
(ロ)は平面図、図3は実施形態の蓋体を示す(イ)は
側面図で(ロ)は底面図、図4は実施形態の容器本体を
示す(イ)は側面図で(ロ)は平面図、図5は実施形態
の蓋体を開いた状態を示す縦断面図であって、1は容器
本体、2は蓋体、3はヒンジ、4はポンプ部材、5は筒
体先端、6は支持腕、7は嵌合凹部、8は突刺し筒、9
は支持腕固定部、10は係合部、11は容器本体フランジ、
12は内容器、13は内容器フランジ、14は突刺し密封性フ
ィルム、15は内容物、16は周縁下端を表す。
形態は、図1に示すとおり、フランジ11を有する容器本
体1とポンプ部材4を備えた蓋体2とからなり、容器本
体1のフランジ11と蓋体2の周縁下端を連結するヒンジ
3により開閉可能とされており、ヒンジ3の内側に支持
腕固定部9が設けられ、一方の端部に嵌合凹部7と突刺
し筒8を備えた支持腕6の他方の端部が支持腕固定部9
に固定され、嵌合凹部7にポンプ部材4の筒体先端5が
気密状態で嵌合され、突刺し筒8がヒンジ3の中心と容
器本体1の開口部の中心間の距離Dを半径として蓋体2
の開閉方向に円弧状に湾曲している構成となっている。
持腕6は、図2(イ)、(ロ)に示すとおり、支持腕6
の一方の端部に、ポンプ部材4の筒体先端5が気密状態
で嵌合できる嵌合凹部7を備え、嵌合凹部7の下部にヒ
ンジ3の中心と容器本体1の開口部の中心間の距離Dを
半径として蓋体2の開閉方向に円弧状に湾曲している突
刺し筒8が形成されている構成である。
とおりであり、蓋体2の周縁下端16の外方にヒンジ片3a
が設けられ、ヒンジ片3aが形成された箇所の蓋体2の内
側に蓋体2の中心方向に延びる平行な2枚の突出板から
なる支持腕固定部9が設けられ、ヒンジ片3aと対向する
蓋体2の周縁下端16に係合部10が形成されている。支持
腕固定部9の平行な2枚の突出板間に支持腕6の他方の
端部が挿入されて固定されるようになっている。容器本
体1の構成は図4(イ)、(ロ)に示すとおりであり、
容器本体1はフランジ11を有するカップ状であって、容
器本体1のフランジ11の外方にヒンジ片3bが形成されて
いる。蓋体2にポンプ部材4を取り付けて蓋体2のヒン
ジ片3aを容器本体1のヒンジ片3bに嵌合させることによ
り、蓋体2と容器本体1が開閉可能に連結される。この
状態で、ポンプ部材4の筒体先端5を気密状態で嵌合凹
部7に嵌合して支持腕6の他方の端部を支持腕固定部9
にて固定することにより、突刺し筒8の湾曲方向が蓋体
2の開閉方向と一致した状態で取り付けられる。
器本体1内に内容器12を装填して蓋体2を閉じる前の状
態は、図5に示すとおりである。内容器12はフランジ13
を備えた容器本体1とほぼ同形状のカップ状の圧潰可能
な容器であり、内容器12のフランジ13を容器本体1のフ
ランジ11に重ねた状態で装填される。図5に示す状態か
ら、蓋体2を閉じて係合部10を容器本体1のフランジ11
に係合させて固定することにより内容器12の内容物15を
取り出すことができる状態となる。蓋体2を閉じる際
に、ポンプ部材4の筒体先端5に嵌合凹部7を介して取
り付けられた突刺し筒8が、内容器12の突刺し密封性フ
ィルム14を突き刺して内容器12の内部に挿入されて図1
に示す状態となる。内容器12はフランジ13が容器本体1
のフランジ11と蓋体2の周縁下端16との間で挟持された
状態で装填される。蓋体2を閉じる際に、突刺し筒8は
ヒンジ3の中心と容器本体1の開口部の中心間の距離D
を半径として蓋体2の開閉方向に円弧状に湾曲している
ので、突刺し筒8の先端が突刺し密封性フィルム14に接
触した状態から突き刺しが完了するまで、容器本体1の
開口部の中心位置にて密封性フィルム14の面に垂直に突
き刺すことになり、突き刺す位置および角度がずれるこ
とがなく突き刺し部における突刺し筒8と突刺し密封性
フィルム14間の密封性が確保され気密性が保持される。
することにより、突刺し筒8をとおして内容物15を取り
出すことができる。内容物15が取り出されて内容器12内
の内容物15が減少してゆくと、突刺し筒8と突き刺され
た突刺密封性フィルム14の突き刺し部の気密性が保持さ
れているので、外部の空気が内容器12内に進入すること
がない。また内容器12のフランジ13が容器本体1のフラ
ンジ11と蓋体2の周縁下端16との間で挟持された状態で
あるが、内容器12のフランジ13と容器本体1のフランジ
11間にはわずかな隙間があり、この隙間を通して容器本
体1と内容器12の間に外気が進入してくる。したがっ
て、内容物15の減少した容積分だけ内容器12の容積が減
少して圧潰され、ポンプ部材4を操作して内容物15を取
り出し続けると、内容物15の取り出された容積だけ内容
器12の容積が減少して圧潰されてゆき、内容器12に収納
された内容物を残らず取り出された状態では、内容器12
が完全に圧潰されて突刺し筒8の周辺および突刺密封性
フィルム14の内面に密着した状態となる。この詰め替え
用ポンプ付き容器を家庭に備えておくことにより、使い
終わった際に新しい内容器を新しいものと取り替えるだ
けで繰り返し使用できる。
用する内容器12は圧潰可能な容器である。内容器の構成
は、ポリオレフィン系樹脂層とエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体(EVOH)ないしはポリ塩化ビニリデン
(PVDC)からなるガスバリアー性樹脂層とポリオレ
フィン系樹脂層との積層体にて構成される。ポリオレフ
ィン系樹脂層としては、低密度ポリエチレン(LDP
E)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプ
ロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(E
P)等が使用できる。圧潰可能容器2の積層構成の具体
例としては、LDPE/EVOH/LDPE、LLDP
E/EVOH/LLDPE、LDPE/EVOH/E
P、LLDPE/EVOH/EP、LDPE/EVOH
/PP、LLDPE/EVOH/PP、EP/EVOH
/EP等である。上記積層フイルムは多層押出により製
造されるものであり、各層間の接着強度を強くするため
に各層間に接着樹脂層を入れた多層押出フイルムとして
もよい。厚さが0.5〜1.0mmの多層シートを使用
して真空成形ないしは圧空成形することにより製造され
るが、多層のブロー成形により製造することもできる。
また、ガスバリヤー性を必要としない内容物を包装する
用途の場合には、低密度ポリエチレン(LDPE)、線
状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン
(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)等か
らなる成形容器が使用できる。
リエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(L
LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー(I
O)およびエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、
エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エ
チレン−メタクリル酸共重合体(EMA)、エチレン−
メチルメタクリレート共重合体(EMMA)等のエチレ
ン−アクリル酸系モノマー共重合体からなるポリオレフ
ィン系フィルム、ないしは上記の2種類以上の樹脂から
なる多層フィルムが使用される。多層構成のフィルムと
することにより突き刺し性、突き刺し密封性の優れたも
のとすることができる。突刺密封性フィルムの積層構成
は、例えば、LLDPE/MDPE/LLDPE、LL
DPE/EVA/LLDPE、LLDPE/IO/LL
DPE、LLDPE/EAA/LLDPE、LLDPE
/EEA/LLDPE、LLDPE/EMA/LLDP
E、LLDPE/EMMA/LLDPE等である。多層
の突刺密封性フィルムを製造するには共押出しが適して
おり、必要により層間に接着樹脂層を入れてもよい。突
刺密封性フィルムの厚さとしては、0.10〜0.20mm
が好ましく、3層構成とする場合の厚さの比率は、1.
0:0.2〜0.8:1.0が好ましい。
ムとしては、上記のポリオレフィン系フィルムの外側
に、ガスバリヤー性の優れたプラスチック層を積層した
構成のものが使用できる。ガスバリヤー性の優れたプラ
スチック層としては、未延伸ナイロン(CN)、ポリ塩
化ビニリデン(PVDC)コート未延伸ナイロン、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等が使用
できる。ガスバリヤー性の優れた突刺密封性フィルムの
構成としては、CN/接着層/LLDPE、CN/接着
層/LLDPE/MDPE/LLDPE、PVDCコー
トCN/接着層/LLDPE、PVDCコートCN/接
着層/LLDPE/MDPE/LLDPE、EVOH/
接着層/LLDPE/MDPE/LLDPE等である。
ヒンジにより開閉可能とされており、ヒンジの内側に設
けられた支持腕固定部に一方の端部に嵌合凹部と突刺し
筒を備えた支持腕の他方の端部が固定され、嵌合凹部に
ポンプ部材の筒体先端が嵌合され、突刺し筒がヒンジの
中心と容器本体の開口部の中心間の距離を半径として蓋
体の開閉方向に円弧状に湾曲させた構成の詰め替え用ポ
ンプ付き容器であるので、突刺し筒を突き刺す位置は内
容器の開口部の中心であり、突き刺しが完了するまでそ
の位置が変化しない。また、突き刺しの角度に関しては
内容器の開口部を密封している突刺し密封性フィルムに
対して垂直方向であり、突き刺しが完了するまでその角
度は変化しない。したがって、突刺し筒を突き刺した部
分における突刺し筒と突刺し密封性フィルム間の密封性
が確保されるので気密性を維持することができ、内容物
を取り出していった際に、内容器内に空気が進入するこ
とがなく、取り出された容積だけ内容器の容積が減少し
て圧潰され、内容物を最後まで残さずに取り出すことが
できるものである。上記の詰め替え用ポンプ付き容器に
おいて、ヒンジと対向する蓋体の周縁部に係合部が形成
され、係合部を容器本体のフランジに係合することによ
り、容器本体のフランジと蓋体の周縁下端の間で内容器
フランジを挟持した状態で、蓋体を容器本体に固定する
ように構成することにより、容器本体に蓋体を容易に固
定することができる。
断面図。
を示す(イ)は側面図で(ロ)は平面図。
は底面図。
(ロ)は平面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 容器本体とポンプ部材を備えた蓋体とが
ヒンジにより開閉可能とされており、前記ヒンジの内側
に設けられた支持腕固定部に一方の端部に嵌合凹部と突
刺し筒を備えた支持腕の他方の端部が固定され、前記嵌
合凹部に前記ポンプ部材の筒体先端が嵌合され、前記突
刺し筒が前記ヒンジの中心と前記容器本体の開口部の中
心間の距離を半径として前記蓋体の開閉方向に円弧状に
湾曲した構成からなることを特徴とする詰め替え用ポン
プ付き容器。 - 【請求項2】 前記ヒンジと対向する前記蓋体の周縁部
に係合部が形成され、前記係合部を前記容器本体のフラ
ンジに係合することにより、前記容器本体のフランジと
蓋体の周縁下端の間で内容器フランジを挟持した状態
で、前記蓋体を前記容器本体に固定するように構成され
たことを特徴とする請求項1記載の詰め替え用ポンプ付
き容器。
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ID=16249680
Family Applications (1)
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-
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- 1998-06-19 JP JP18993598A patent/JP4108831B2/ja not_active Expired - Fee Related
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