JP6885592B2 - ロボットハンド - Google Patents

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本発明は、ロボットハンドに関する。
従来、樹脂成形金型から成形品を取り出す成形品取出装置に付設され、成形品を把持する開閉チャックが知られている(特許文献1:特開2009−220243号公報、特許文献2:特開2009−220244号公報)。一例として、開閉チャックは、エア供給によって指部が開き、エア供給の停止によって指部が閉じることで成形品のスプールやランナを把持して樹脂成形金型の外に成形品を取り出す構成となっている。
特開2009−220243号公報 特開2009−220244号公報
特許文献1と特許文献2に例示されるような従来の開閉チャックは、開閉動作可能な2つの指部を備え、2つの指部が向かい合う面の後方に弾性部材として圧縮ばねが設けられており、エア供給されると指部が開き、エア供給が停止されると前記圧縮ばねの復元力によって指部が閉じる構成となっている。
ここで、本明細書では、ワーク等の対象物を移動させるために把持する機構をロボットハンドと表現する。ロボットハンドには、既知の開閉チャックが含まれる。また、本明細書では、弾性変形を利用してエネルギーを蓄積したり放出したりする機械要素を弾性部材と表現する。
前記弾性部材は動作を繰り返すことで疲労破壊に至る。前記弾性部材が疲労破壊すると、破片が飛散し脱落する場合がある。しかし、前記弾性部材が疲労破壊に至る動作寿命は予測できない。従来技術では、前記弾性部材は露出しており、前記弾性部材が疲労破壊して破片が飛散し脱落すると、成形品や金型等に異物混入するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、指部の先端側が閉じる方向に付勢する弾性部材を備えたロボットハンドにおいて、前記弾性部材が疲労破壊しても飛散し脱落しない構造とし、成形品等のワークや金型等のツールへの異物混入を防止して信頼性を高めた構造のロボットハンドを提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係るロボットハンドは、先端側の向かい合う把持面が接離する2つの指部と、前記指部それぞれの後端側を収納するフレームと、前記フレームに組み込まれる補強部材と、前記指部を互いに開閉可能に連結する軸部材と、前記軸部材と直交する方向に駆動力を生じさせる駆動手段と、前記駆動手段によって前記指部それぞれの後端側を押し開く所定位置に設けられた楔部材と、前記把持面を互いに離す方向に付勢する弾性部材とを備え、前記駆動手段は、前記軸部材と直交する方向に配されて前記フレームと連結固定されるシリンダと、前記シリンダ内に供給されるエアの圧力によって摺動し前記楔部材を押すピストンを有しており、前記弾性部材は、ねじりコイルばねであり、前記ねじりコイルばねは、前記軸部材が挿通された状態で前記指部の作動室に密閉されており、樹脂成形金型から成形品を取り出す成形品取出装置に付設される構成であり、各前記指部の後端側に形成された貫通穴にそれぞれピンが取り付けられ、各前記ピンにそれぞれローラが回転可能に取り付けられており、前記軸部材を支点として前記指部が開閉動作する構成であることを特徴とする。前記フレームに形成された貫通穴と前記指部の連結部に形成された貫通穴とに前記軸部材が挿通されているとともに、前記軸部材に形成された溝部に前記補強部材に形成されたスリットが挿入されており、前記フレームと前記シリンダと前記補強部材とがボルトまたはネジによって連結固定されていることが好ましい。一例として、前記指部と前記楔部材とを互いに離す方向に付勢する圧縮コイルばねと、前記楔部材の先端側を挿通させる円環形状の軸受をさらに備え、前記ピストンと前記楔部材の後端側とが連結固定されており、前記圧縮コイルばねは、前記楔部材が挿通された状態で前記シリンダにおけるシリンダ室に密閉されている構成である。
この構成によれば、前記弾性部材は、前記軸部材が挿通される前記指部の作動室に閉じ込められているので、前記弾性部材が疲労破壊したときに破片が飛散する虞がなく、脱落することもないため、成形品等のワークや金型等のツールへの異物混入が防止できる。ここで、前記指部は、後端側を力点とし、先端側を作用点とし、前記軸部材を支点として開閉動作する構成である。
前記駆動手段は、アクチュエータであり、空圧式、油圧式、電気式のいずれかである。前記駆動手段としては、例えば、空圧シリンダ、油圧シリンダ、ソレノイド、電動モータ、圧電アクチュエータ、その他既知の駆動手段が挙げられる。
前記ロボットハンドは、前記フレームに組み込まれる補強部材をさらに備え、前記フレームに形成された貫通穴と前記指部の連結部に形成された貫通穴とに前記軸部材が挿通されているとともに、前記軸部材に形成された溝部に前記補強部材に形成されたスリットが挿入されていることが好ましい。この構成によれば、前記軸部材を前記フレームから取り外すことで前記フレームと前記補強部材と前記指部と前記弾性部材とを分解することができ、また、前記軸部材を前記フレームに取り付けることで前記フレームと前記補強部材と前記指部と前記弾性部材とを組み立てることができるので、前記指部や前記弾性部材の交換が容易となる。例えば、前記弾性部材に不具合が生じたときに、前記弾性部材のみを迅速に交換することができる。また例えば、前記指部の開閉回数や前記指部先端側の把持面の摩耗状態によって前記指部のみを迅速に交換することができる。したがって、必要最小限の部品交換によって前記ロボットハンドの動作寿命を延ばすことができ、メンテナンスコストを抑えることができる。
前記弾性部材は、前記指部に回転運動をさせる構造体である。前記弾性部材としては、例えば、コイルばね、板ばね、ゴムばね等が挙げられる。
前記弾性部材は、ねじりばねであることが好ましい。この構成によれば、前記作動室を小型化しつつ前記指部が閉じるために必要なエネルギーを蓄積したり放出したりすることが容易となり、且つ、前記作動室に形成される密閉空間において前記軸部材を挿通させることが容易となる。
前記駆動手段は、前記軸部材と直交する方向に配されて前記フレームと連結固定されるシリンダと、前記シリンダ内に供給される流体の圧力によって摺動し前記楔部材を押すピストンを備えることが好ましい。この構成によれば、シンプルな構成とすることが容易であるとともに、防爆仕様にすることが容易である。
また、前記弾性部材は第1の弾性部材であり、前記指部と前記楔部材とを互いに離す方向に付勢する第2の弾性部材をさらに備え、前記第2の弾性部材は、前記シリンダにおけるシリンダ室に密閉されることが好ましい。この構成によれば、エア供給の停止によって前記指部が閉じる際に、前記第1の弾性部材の復元力に加えて、前記第2の弾性部材の復元力によって、前記楔部材が前記指部の後端側から離れる方向に付勢するので、長期的に確実な開閉動作が保証される。さらに、前記第2の弾性部材は、前記シリンダにおけるシリンダ室に閉じ込められているので、前記第2の弾性部材が疲労破壊したときに破片が飛散する虞がなく、脱落することもない。前記第2の弾性部材は、前記ピストンを押し戻す構造体である。前記第2の弾性部材としては、例えば、コイルばね、板ばね、ゴムばね等が挙げられる。
本発明によれば、前記指部の前記把持面を互いに離す方向に付勢する前記第1の弾性部材や前記第2の弾性部材が疲労破壊したときに破片が飛散する虞がなく、脱落することもないため、成形品等のワークや金型等のツールへの異物混入が防止でき、信頼性を高めた構造のロボットハンドが実現する。
本発明の第1の実施形態に係るロボットハンドの例を示す概略図であり、斜め上方からの斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 上記実施形態に係るロボットハンドの概略図であり、構造展開図である。 本発明の第2の実施形態に係るロボットハンドの例を示す概略図であり、構造展開図である。 本発明の第3の実施形態に係るロボットハンドの例を示す概略図であり、断面図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態は、一例として、樹脂成形金型から成形品を取り出す成形品取出装置に付設され、成形品を把持するロボットハンド1である。図1は、ロボットハンド1を斜め上方から見た斜視図である。図2は、図1におけるII−II線断面図である。図3は、ロボットハンド1の構造展開図である。ロボットハンド1は、樹脂成形品のスプールやランナ等を掴むための指部12と、フレーム13と、シリンダ15とを備え、シリンダ15には、成形品取出装置等のロボット本体に付設する接続面15aが形成される。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
ロボットハンド1は、シリンダ15の後端の接続面15aに形成されたエア供給口15b、またはシリンダ15の側面に形成されたエア供給口15cからのエア供給によって指部12の先端側が互いに開き、エア供給の停止によって指部12の先端側が互いに閉じる構成となっている。
ここで、ロボットハンド1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。エア供給口15bから指部12の先端側はZ方向下向きで描画しているが、ロボットハンド1を実際に使用する際には、これらの向きに限定されず、どのような向きで使用しても支障ない。
図1〜図3に示すように、本実施形態のロボットハンド1は、先端側の向かい合う把持面12cが接離する2つの指部12と、各指部12の後端側を収納するフレーム13と、指部12を互いに開閉可能に連結する軸部材14を備える。また、本願の駆動手段として、軸部材14と直交する方向に配されて、ボルトやネジ等の固定手段によってフレーム13と連結固定されるシリンダ15と、シリンダ15内に供給される流体の圧力によって摺動し楔部材17(ウエッジ)を押すピストン16を備える。図1の例では、フレーム13とシリンダ15とは六角穴付きボルト51によって連結固定される。フレーム13は箱形状であり、中心軸P1上に配されている。軸部材14は円柱状であり、中心軸P1と直交する中心軸P2上に配されている。
シリンダ15は、内部に流路15eが形成されており、流路15eと接続されたシリンダ室15dには、ピストン16および楔部材17が配されている。ピストン16は、樹脂製または金属製であり、一例として、外周側面にパッキンが設けられている。楔部材17は、鉄やステンレス等の硬質金属製であり、先端部17aが円錐状となっており、本体が円柱状で、後端部17bが段付きの凸形状となっている。図2と図3の例では、ピストン16の後端面に形成された貫通穴16aに、ネジ25を通し、楔部材17の後端部17bに円環状のワッシャ24の穴24aを取り付けた状態で、ピストン16と楔部材17とが連結固定される。そして、シリンダ室15dには、楔部材17の先端側を挿通させる貫通穴23aが形成された円環形状の軸受23が配される。
指部12は、鉄やステンレス等の硬質金属製であり、中心軸P2上に貫通穴12aが形成され、指部12が中心軸P2上で互いに向かい合う面に作動室12dが形成され、作動室12dに弾性部材としてねじりばね18が配されている。指部12の後端側には貫通穴12bが形成され、ピン21が貫通穴12bに取り付けられ、ピン21にローラ22が回転可能に取り付けられている。指部12の先端側の把持面12cには、滑り止めの鋸歯状の溝(セレーション)や凹凸(ギザギザ)が適宜形成される(不図示)。
指部12は、ローラ22が配された後端側を力点とし、把持面12cが形成された先端側を作用点とし、軸部材14を支点として開閉動作する構成である。
箱形状のフレーム13には、U型またはコの字型に板金が折り曲げ加工された補強部材19(ステー)が組み込まれる。補強部材19には、楔部材17を挿通させる貫通穴19bが形成される。また、補強部材19は、折り曲げ加工された2つの面にU形状またはコの字形状のスリット19aが形成される。この構成により、フレーム13のY方向の巾寸法を小さくすることが容易となり、樹脂成形金型が開いたときの隙間を小さくしても成形品を取り出すことが可能となる。よって、樹脂成形金型の型開きを小さくして成形サイクルタイムを短くすることができる。
軸部材14の両端面にはドライバーやレンチ等の工具を使うためのマイナス形状の溝、プラス形状の溝、または六角形状の窪みが形成される。また、軸部材14の両方の端部側には、補強部材19に形成されたスリット19aを挿入させるための溝部14bが形成されている。
軸部材14は、中心軸P2を中心として回転可能な構成である。軸部材14としては、上述の構成に限られず、例えば、シャフト、ショルダーボルト、ストリッパボルト、六角穴付きボルト等が適用可能である。
ロボットハンド1を組み立てする際は、フレーム13に形成された貫通穴13aと指部12の連結部12eに形成された貫通穴12aとに軸部材14が挿通される。また、軸部材14に形成された溝部14aに補強部材19に形成されたスリット19aが挿入され、フレーム13とシリンダ15と補強部材19とが六角穴付きボルト51によって連結固定される。これにより、フレーム13と補強部材19とは位置決めされて固定される。
作動室12dは、軸部材14がねじりばね18に挿通された状態で密閉空間となる。よって、ねじりばね18が指部12の連結部12eに形成された作動室12dに密閉された状態となる。これにより、フレーム13と指部12とねじりばね18とは位置決めされる。図3の例では、ねじりばね18として、ねじりコイルばねを採用している。
作動室12dは、軸部材14が挿通された状態で密閉空間となる。この構成により、仮に、ねじりばね18が疲労破壊によりその微小部分が外れたとしても作動室12dから外に脱落する虞はない。
このようにして、組み立てられたロボットハンド1は、エア供給口15b(またはエア供給口15c)からのエア供給によってシリンダ室15dのピストン16が摺動し、ピストン16と連結された楔部材17が指部12の後端側のローラ22を押し開くことで、指部12において把持面12cが形成された先端側が互いに開く。そして、エア供給が停止すると、ねじりばね18の復元力によって楔部材17およびピストン16が押し戻されて指部12の後端側が互いに閉じるとともに指部12の先端側が互いに閉じる。
本実施形態によれば、ねじりばね18(本願の弾性部材)が指部12の互いの連結部12eに閉じ込められた構造となるので、ねじりばね18が疲労破壊したときに破片が飛散する虞がなく、脱落することもないため、成形品や金型等への異物混入が防止できる。そして、ドライバーやレンチ等の工具が1本あれば、簡単に、軸部材14をフレーム13から取り外すことができ、それによってフレーム13と補強部材19と指部12とを分解することができる。また、ドライバーやレンチ等の工具が1本あれば、簡単に、軸部材14をフレーム13に取り付けることができ、それによってフレーム13と補強部材19と指部12とを組み立てることができる。したがって、指部12やねじりばね18の交換が容易となる。例えば、指部12に不具合が生じたときや、指部12の開閉回数や指部先端側の把持面12cの摩耗状態によって指部12のみを迅速に交換することができる。例えば、ねじりばね18に不具合が生じたときや、指部12の開閉回数や指部12の状態によってねじりばね18のみを迅速に交換することができる。このようにして、必要最小限の部品交換によってロボットハンド1の動作寿命を延ばすことができるので、メンテナンスコストを抑えることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のロボットハンド1は、上述のねじりばね18(本願の第1の弾性部材)に加えて、補強部材19と楔部材17を互いに離す方向に付勢する圧縮ばね28(本願の第2の弾性部材)を備えた構成である。
図4は、本実施形態に係るロボットハンドの例を示す概略図であり、構造展開図である。第2の実施形態では、第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
図4の例では、ピストン16の後端面に形成された貫通穴16aに、ネジ25を通し、楔部材17の後端部17bに円環状でマグネット製のワッシャ24の穴24aを取り付けた状態で、ピストン16と楔部材17とが連結固定される。そして、楔部材17は、圧縮ばね28に挿通されて、ワッシャ24の磁力によって圧縮ばね28の端面が吸着された状態となり、位置決めされる。そして、楔部材17の先端側を挿通させる貫通穴23aが形成された円環形状の軸受23が配される。圧縮ばね28は、軸受23とワッシャ24との間に配されて、楔部材17およびピストン16を押し戻す方向に付勢する。ここで、圧縮ばね28は、シリンダ15のシリンダ室15dに閉じ込められた状態となり、軸部材14は、ねじりばね18に挿通されて軸受23とワッシャ24とに挟まれて位置決めされる。図4の例では、圧縮ばね28として、圧縮コイルばねを採用している。
シリンダ室15dは、軸受23とワッシャ24とが配された状態で密閉空間となる。この構成により、仮に、圧縮ばね28が疲労破壊によりその微小部分が外れたとしてもシリンダ室15dから外に脱落する虞はない。
このようにして、組み立てられたロボットハンド1は、エア供給口15b(またはエア供給口15c)からのエア供給によってシリンダ室15dのピストン16が摺動し、ピストン16と連結された楔部材17が指部12の後端側のローラ22を押し開くことで、指部12において把持面12cが形成された先端側が互いに開く。そして、エア供給が停止すると、ねじりばね18の復元力に加えて、圧縮ばね28の復元力によって楔部材17およびピストン16が押し戻されて指部12の後端側が互いに閉じるとともに指部12の先端側が互いに閉じる。
本実施形態によれば、ねじりばね18(本願の第1の弾性部材)が指部12同士の作動室12dに閉じ込められた構造となり、また、圧縮ばね28(本願の第2の弾性部材)がシリンダ15のシリンダ室15dに閉じ込められた構造となるので、ねじりばね18と圧縮ばね28とのいずれかないしは両方が疲労破壊したときに破片が飛散する虞がなく、脱落することもないため、成形品や金型等への異物混入が防止できる。そして、ドライバーやレンチ等の工具が1本あれば、簡単に、ねじりばね18と圧縮ばね28とのいずれかないしは両方の交換が容易となる。例えば、ねじりばね18や圧縮ばね28に不具合が生じたときや、指部12の開閉回数や指部12の状態によってねじりばね18や圧縮ばね28を迅速に交換することができる。このようにして、必要最小限の部品交換によってロボットハンド1の動作寿命を延ばすことができるので、メンテナンスコストを抑えることができる。そして、この構成によれば、エア供給の停止によって指部12が閉じる際に、ねじりばね18に加えて、圧縮ばね28は、楔部材17が指部12の後端側から離れる方向に付勢するので、長期的に確実な開閉動作が保証される。
(第3の実施形態)
第3の実施形態のロボットハンド1は、駆動手段を、上述のシリンダ15およびピストン16による構成に替えて、ソレノイドによる構成とした構成である。
図5は、本実施形態に係るロボットハンドの例を示す概略図であり、断面図である。図5は、図1におけるII−II線断面図と同様である。第3の実施形態では、第1の実施形態および第2の実施形態と相違する点を中心に説明する。
図5の例では、楔部材17は、可動鉄心(プランジャ)として機能させるために、その全長を長くして、コイル76に挿通させて、後端部に止め輪78が取り付けられて、コイル76内を往復動作可能に配されている。コイル76は、筒状のボビン77に巻線用電線が巻回され外部接続用の外部電線と接続され、直流電圧が印加される構成である。コイル76およびボビン77は、アダプタ75に内蔵されており、アダプタ75には、成形品取出装置等のロボット本体に付設する接続面75aが形成される。フレーム13とアダプタ75とは六角穴付きボルト51によって連結固定される。
本実施形態のロボットハンド1は、コイル57に通電することによってアダプタ75内の楔部材17が作動し、楔部材17が指部12の後端側のローラ22を押し開くことで、指部12において把持面12cが形成された先端側が互いに開く。そして、通電が停止すると、ねじりばね18の復元力によって楔部材17が押し戻されて指部12の後端側が互いに閉じるとともに指部12の先端側が互いに閉じる。
本実施形態によれば、指部12の開閉速度を高めることが容易な構成となる。また、例えば、電磁力によって楔部材17を往復動作させて指部12を開閉動作させ、指部12が閉じる際に、ねじりばね18(本願の第1の弾性部材)の付勢力を補助動力とすることが可能である。これによって、ねじりばね18の仕様の自由度が高くなるので小型化が容易となり、また、長期的に確実な開閉動作が保証される。
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、フレーム13に補強部材19が組み込まれる構成を例示したが、フレーム13および補強部材19を一体構造体とすることも可能である。例えば、指部12にセンサを設けて、指部12が成形品(ワーク)を把持した際に電気信号を出力して成形品(ワーク)把持を検知可能な構成としてもよい。なお、本実施形態のロボットハンドは、仕様等に合わせて適宜仕様変更する場合がある。
1 ロボットハンド
12 指部
12c 把持面
12d 作動室
12e 連結部
13 フレーム
14 軸部材
14b 溝部
15 シリンダ
15d シリンダ室
16 ピストン
17 楔部材
18 弾性部材(第1の弾性部材、ねじりばね)
19 補強部材
28 第2の弾性部材(圧縮ばね)

Claims (3)

  1. 先端側の向かい合う把持面が接離する2つの指部と、前記指部それぞれの後端側を収納するフレームと、前記フレームに組み込まれる補強部材と、前記指部を互いに開閉可能に連結する軸部材と、前記軸部材と直交する方向に駆動力を生じさせる駆動手段と、前記駆動手段によって前記指部それぞれの後端側を押し開く所定位置に設けられた楔部材と、前記把持面を互いに離す方向に付勢する弾性部材とを備え、前記駆動手段は、前記軸部材と直交する方向に配されて前記フレームと連結固定されるシリンダと、前記シリンダ内に供給されるエアの圧力によって摺動し前記楔部材を押すピストンを有しており、前記弾性部材は、ねじりコイルばねであり、前記ねじりコイルばねは、前記軸部材が挿通された状態で前記指部の作動室に密閉されており、樹脂成形金型から成形品を取り出す成形品取出装置に付設される構成であり、各前記指部の後端側に形成された貫通穴にそれぞれピンが取り付けられ、各前記ピンにそれぞれローラが回転可能に取り付けられており、前記軸部材を支点として前記指部が開閉動作する構成であること
    を特徴とするロボットハンド。
  2. 前記フレームに形成された貫通穴と前記指部の連結部に形成された貫通穴とに前記軸部材が挿通されているとともに、前記軸部材に形成された溝部に前記補強部材に形成されたスリットが挿入されており、前記フレームと前記シリンダと前記補強部材とがボルトまたはネジによって連結固定されていること
    を特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
  3. 前記指部と前記楔部材とを互いに離す方向に付勢する圧縮コイルばねと、前記楔部材の先端側を挿通させる円環形状の軸受をさらに備え、前記ピストンと前記楔部材の後端側とが連結固定されており、前記圧縮コイルばねは、前記楔部材が挿通された状態で前記シリンダにおけるシリンダ室に密閉されている構成であること
    を特徴とする請求項1または2記載のロボットハンド。
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