JP4477095B1 - 無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構 - Google Patents

無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4477095B1
JP4477095B1 JP2009267388A JP2009267388A JP4477095B1 JP 4477095 B1 JP4477095 B1 JP 4477095B1 JP 2009267388 A JP2009267388 A JP 2009267388A JP 2009267388 A JP2009267388 A JP 2009267388A JP 4477095 B1 JP4477095 B1 JP 4477095B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release
brake
spring
bracket
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009267388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011112113A (ja
Inventor
信明 河野
浩輝 森本
Original Assignee
株式会社ツバキエマソン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ツバキエマソン filed Critical 株式会社ツバキエマソン
Priority to JP2009267388A priority Critical patent/JP4477095B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4477095B1 publication Critical patent/JP4477095B1/ja
Publication of JP2011112113A publication Critical patent/JP2011112113A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】回転軸と平行でブラケット側から簡単な操作で、ブレーキの手動解放を行うことを可能とし、且つ、手動解放操作時の部材の破損、及び、装置の振動等による誤作動や異音の発生を防止することができる、電磁ブレーキのばね式手動解放機構を提供すること。
【解決手段】本発明の手動解放機構は、主として、解放ボルト10、解放ピン12、解放ばね14、解放ばね用ホルダ16から構成される。解放ボルト10は、ブラケット20の貫通孔20aに設けられる。解放ばね用ホルダ16は、ブラケット20に固定されたブレーキカバー36の反ブラケット側内部に取付けられる。解放ばね14は、解放ばね用ホルダ16に収納される。解放ボルト10と解放ピン12は、同軸上に配置される。このような構成により、解放ボルトをねじ込んだり緩めたりするだけで、ブレーキの作動、手動解放を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁ブレーキに関し、特に、無励磁作動形電磁ブレーキを手動で解放するためのばね式手動解放機構に関する。
減速機や直線作動機等に搭載される無励磁作動形電磁ブレーキは、励磁コイルの励磁(通電)時にブレーキが解放され、無励磁(非通電)時に被制動軸を制動するように動作する。従って、例えば、停電等、運転中に異常が発生した場合や電源のない試運転時等、励磁することができない状態においても、ブレーキを手動で解放できるようにしておくことが要請される。
このような電磁ブレーキの手動解放機構として、特許文献1及び2に示すものがある。
特開2001−304314号公報 特許第3396016号公報
特許文献1の発明は、電磁コイル、アーマチュア、ブレーキディスク、サイドプレート等からなる電磁ブレーキ部分を覆うブレーキカバーを、サイドプレートに設けたねじ孔に螺合させたねじにより、カラーとシール材を介して取付けている。これによれば、複数のブレーキ手動解放用のねじをブレーキカバー側からサイドプレートにねじ込み、制動ばねの力よりも強い力で、アーマチュアをフィールドコアに押し当てることで、ブレーキを手動解放する。
特許文献2の発明は、電磁コイルを装着したブレーキヨークを保持するブラケットに、軸方向に貫通する貫通孔を設けている。貫通孔にはブレーキ解除用ねじと弾性部材を挿通させ、ブレーキ手動解放時は、ブレーキ解除用ねじを締めることで、ねじの一端が磁性板に螺合し、磁性板をブレーキディスクから離間させる。また、ブレーキ解除用ねじの一端が磁性板に螺合していないときは、ねじの他端が弾性部材によって、貫通孔の開口部付近まで押し出される。貫通孔の開口部の一部を覆うストッパーを設けることで、ねじの移動範囲が制限されるため、ブレーキの手動解放の有無を容易に認識することができる、とされている。
しかし、特許文献1の発明は、複数箇所のねじを、ブレーキ解放用のものに取替え、改めてねじ込む必要があり、作業が煩雑である上、ねじの保管中や交換時にねじを紛失する可能性がある。また、ねじを交換しているため、一見してブレーキが手動解放状態か、作動状態かを判別することが困難であり、誤ってねじをねじ込み過ぎた場合は、アーマチュア等に変形、又は破損が生じる恐れがある。さらに、特許文献1の発明の構成では、ギヤモータのボディ端部側からの手動解放操作ができず、ブレーキカバー側しか手動解放操作ができない。よって、ブレーキカバー側以外から手動解放操作を行う場合には、特許文献1の発明を採用することはできない。
特許文献2の発明は、ねじと磁性板のねじ孔が螺合しているか否かを目視確認しながらねじ込むことができないため、ねじのねじ込み過ぎや、無理に螺合させようとした結果、ねじや磁性板の破損及び変形を招く危険性がある。また、ねじは、常に貫通孔の中にあるため、一見して手動解放の有無を判別することは困難である。さらに、ブレーキ手動解放時以外は、ねじや弾性部材は固定されていないため、モータ回転中に、ブラケット内でねじや弾性部材が振動することで、異音や衝突音が発生し各部品を破損する可能性がある上、誤ってねじと磁性板が螺合され、手動解放状態となる恐れがある。
そこで、本発明は、従来技術のような上記問題点に鑑み、回転軸と平行でブラケット側又はブレーキカバー側から簡単な操作で、ブレーキの手動解放を行うことを可能とし、且つ、手動解放操作時の部材の破損、及び、装置の振動等による誤作動や異音の発生を防止することができる、電磁ブレーキのばね式手動解放機構の提供をその目的とする。
本発明は、ブラケットに固定されたブレーキカバー内に収納された制動ばね、摩擦板、制動板、アーマチュア及びヨークを具えた無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、
前記無励磁作動形電磁ブレーキは、前記ブラケット又は前記ブレーキカバーの貫通雌ねじ孔に螺合された解放ボルト、根元部、鍔部、及び先端部からなる解放ピン、解放ばね、及び前記ブレーキカバー又は前記ブラケットに取付けられた解放ばね用ホルダを有し、
前記解放ばねは、解放ばね用ホルダに収納され、
前記アーマチュアには、前記解放ピンの前記先端部を挿通させる孔又は凹部が設けられ、
前記解放ばねは無励磁作動時に締め込まれた前記解放ボルト及び解放ピンにより圧縮されており、前記解放ボルトが緩められることにより、前記制動ばねの弾性反発力よりも大きく設定された弾性反発力により前記解放ピンが押し出され、前記解放ピンの前記鍔部が前記アーマチュアを押圧してブレーキが手動解放されることを特徴とする無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構により前記課題を解決した。
なお、請求項2のように、ブラケットに座繰りを設け、ブレーキを作動させるために解放ボルトをねじ込んだ時に、解放ボルトの頭部が当該座繰りに収納されるようにすれば、ブレーキ作動状態か手動解放状態であるかの判別がよりし易くなる。
本発明によると、ブラケット又はブレーキカバーに取付けた解放ボルトを緩めることで、ブレーキの手動解放を行なうようにしたため、ブラケット側か反ブラケット側のいずれかにしか手動解放スペースがない場合においても、有効に機能するブレーキの手動解放機構を提供することができる。また、ブレーキを手動で作動させる時は、ブラケット又はブレーキカバーに当接するまで解放ボルトを締め込めばよく、逆に手動解放したいときは、解放ボルトを緩めるだけでよいことから、下記6つの効果を有する。
1.ブレーキの作動、手動解放によってボルトを使い分けなくてよい。
2.手動解放時は、解放ボルトがブラケット又はブレーキカバーから離間しているため、ブレーキが手動解放状態か否かの判別が容易である。
3.解放ボルトは、常にブラケット又はブレーキカバーの貫通雌ねじ孔にあるため、ブラケット又はブレーキカバーと解放ボルトが螺合しているか否かを確認しながら作業をする必要がない。従って、解放ボルトと貫通雌ねじ孔の螺合不良により、解放ボルトを無理にねじ込んだ結果生じる、解放ボルト、ブラケットやブレーキカバーの破損を防ぐことができる。
4.解放ボルトはアーマチュアと接しておらず、剛性が高いブラケット又はブレーキカバーにねじ込まれているためねじ込み過ぎによりアーマチュアを変形させることがない。
5.ブレーキ作動中は、解放ボルトがブラケット又はブレーキカバーの貫通雌ねじ孔にねじ込まれ、固定されているため、装置の振動により、解放ボルトが緩むことはなく、誤ってブレーキが手動解放される恐れがない。
6.ブレーキの作動時には解放ボルトがブラケット又はブレーキカバーに完全にねじ込まれているため、装置の密封度が向上し、屋外使用も可能となる。
さらに、解放ピンや解放ばね等他の手動解放部品も固定されていることから、部品自体が振動することにより、異常音が発生したり、部品が破損することもない。
(a)は、本発明の第1実施形態の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキBの作動時の状態を示した縦断面図、(b)は、X−X線での縦断面図、(c)は、Y−Y線での拡大縦断面図。 本発明の第1実施形態の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキBの手動解放時の状態を示した縦断面図。 本発明の第1実施形態の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキBの通電解放時の状態を示した縦断面図。 本発明の第2実施形態を示した図で、(a)は、無励磁作動形電磁ブレーキB’の作動時の状態を示した拡大縦断面図、(b)は、無励磁作動形電磁ブレーキB’の手動解放時の状態を示した拡大縦断面図。 (a)、(b)は、アーマチュアに解放ピンの先端部を挿通させる凹部を設けた実施形態の縦断面図。 本発明の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキBを配置した装置の縦断面図。 無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構の縦断面図で、解放ピンの根元部が解放ばね用ホルダに接触している状態を示す図。 本発明の第3実施形態を示した図で、(a)は、無励磁作動形電磁ブレーキB’’の作動時の状態を示した拡大縦断面図、(b)は、本発明の第3実施形態の手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキB’’を配置した装置の縦断面図。
以下、添付図面1〜8を参照して、本発明の実施形態を説明する。但し、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構について説明する。
図1の(a)は、本発明の第1実施形態の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキBの作動時の状態を示した縦断面図、(b)は、X−X線での縦断面図、(c)は、Y−Y線での縦断面図である。
本発明の手動解放機構は、主として、解放ボルト10、解放ピン12、解放ばね14、解放ばね用ホルダ16から構成される。
解放ボルト10は、ブラケット20の貫通雌ねじ孔20aに螺合される。解放ばね用ホルダ16は、ブラケット20に固定されたブレーキカバー36の反ブラケット側内部に取付けられる。解放ばね14は、解放ばね用ホルダ16に収納される。解放ピン12の根元部12aは、解放ばね14に挿入され、鍔部12b及び先端部12cは、解放ばね14から突出している。アーマチュア22には、解放ピン12の先端部12cを挿通させる孔18が設けられる(図1(b)参照)。解放ボルト10と解放ピン12は、解放ボルト10をねじ込んだ際、解放ピン12の先端部12cに解放ボルト10が接するよう、同軸上に配置される。
なお、本発明の手動解放機構は、図示したブレーキに限定されるものではなく、例えば、摩擦板と制動板は一体化され、回転軸とともに回転するブレーキでも使用可能である。
なお、アーマチュア22の孔18の替わりに、アーマチュア22に凹部19を設け、凹部19に解放ピン12の先端部12cを設置してもよい(図5(a)(b)参照)。
また、手動解放機構を複数設ける場合、等間隔に配置しなくてもよいが、等間隔に配置すると(図1(b)、図5(a)(b)参照)、ブレーキBの手動解放時に、アーマチュア22とヨーク32の間に隙間が生じることなく、アーマチュア22がヨーク32に当接されるため、手動解放を確実に行うことができる。
図1(a)に示すように、ヨーク32内部のコイル30に通電されていない場合に、無励磁作動形電磁ブレーキB(以下、「ブレーキB」と略称する。)を作動状態にするには、解放ボルト10の頭部がブラケット20に当接するまで、解放ボルト10をねじ込む(G1=0)。この際、回転軸40の回転等で発生する装置の振動により、解放ボルト10が緩まないよう、しっかりとねじ込む。これにより、解放ピン12の先端部12cが解放ボルト10により押圧されるため(G2=0)、解放ピン12及び解放ばね14は固定される。
解放ボルト10がブラケット20に当接するまでねじ込まれても、解放ピン12の根元部12aの先端は、解放ばね用ホルダ16の底面に接触せず、解放ピン12の根元部12aと解放ばね用ホルダ16の底面には隙間がある(G4>0)ように設定する。その理由は、図7に示すように、解放ばね用ホルダ16の底面に接触する大きさの解放ピン12’を用いた場合(図7において、G4=0。)、解放ボルト10をブラケット20に当接するまでねじ込むことができなくなるからである(図7において、G1>0。)。また、解放ピン12の根元部12aが解放ばね用ホルダ16に接触していると、ブラケット20に当接するまで解放ボルト10を確実にねじ込むことができず、振動等で解放ボルト10が緩みやすくなるため、誤って手動解放状態になる可能性がある。また、無理なねじ込みにより、解放ボルトや貫通雌ねじ孔等を破損させる危険性もある。従って、解放ボルト10がブラケット20に当接するまでねじ込まれても(G1=0)、解放ピン12の根元部12aが、解放ばね用ホルダ16に接触しないようにしておくことが必要である。
さらに、解放ボルト10がブラケット20に当接していないにも拘らず、コイル状の解放ばね14の隣接する一巻き分のコイル同士が互いに密着してそれ以上縮まないようになった場合も、前述した場合と同じ問題が生じる。従って、解放ボルト10をねじ込んでブラケット20に当接させたときでも、解放ばね14が完全に縮んだ状態にはならず、若干伸びた状態になるように、解放ばね14の長さや線径等を設定することも必要である。
解放ピン12の先端部12cが押圧されると、解放ピン12の鍔部12bがアーマチュア22から離間し、解放ばね14を押圧する。そうすると、制動ばね34の弾性反発力により、アーマチュア22がヨーク32から離間する。
これにより、摩擦板24がアーマチュア22と制動板26に挟まれ、ブレーキBは作動状態となる(図1(c)参照)。
なお、制動ばね34の弾性反発力は、解放ばね14の弾性反発力よりも小さく設定されるが、ブレーキ作動状態においては、解放ばね14の弾性反発力は、解放ピン12の鍔部12b、ひいては、解放ボルト10により受け止められているので、解放ばね14の弾性反発力により、ブレーキBが誤って解放されることはない。
ブレーキ作動状態において、アーマチュア22とヨーク32の隙間G5が増大しても、常にG3>0であることも必要である。
このG5の値が増大し、G3=0となると、ブレーキ作動時にも拘らず、解放ピン12がアーマチュア22をヨーク32側に押し込み手動解放状態になってしまう危険がある。従って、常に、G3>0であることが必要である。
次に、図2を参照して、本発明の第1実施形態の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキBの手動解放について説明する。
ブレーキBを手動解放する場合は、解放ボルト10を緩め、解放ボルト10の頭部をブラケット20から離間させる。前述したとおり、解放ばね14の弾性反発力は、制動ばね34の弾性反発力よりも大きく設定されている。従って、解放ボルト10による押圧から解放されると、解放ばね14の弾性反発力により解放ピン12が、制動ばね34の弾性反発力に抗して、ブラケット20側に押し出される。これにより、鍔部12bがアーマチュア22をヨーク32に当接させるまで押し出し、アーマチュア22と摩擦板24が離間する。このとき、図2におけるG1は、図1(a)におけるG3よりも大きくなければならない。
仮に、図2におけるG1が、図1(a)におけるG3以下であると、アーマチュア22をヨーク32に押し出しても、アーマチュア22と摩擦板24を離間させることができないためである。かくして、アーマチュア22と摩擦板24が離間すると、アーマチュア22と制動板26による摩擦板24への制動力が発生しなくなるため、ブレーキBは解放状態となる。
なお、図2におけるG1、すなわち、解放ボルト10の移動距離は、下記の式により求められる。
G1=G2+図1(a)におけるG3+G6
手動解放時は、G2>0であるから、手動解放させるための解放ボルト10の移動距離の条件は、
G1>図1(a)におけるG3+G6
となる。G2>0の場合、解放ピン12による解放ボルト10への押圧力がなくなるため、解放ボルト10の緩めトルクが小さくなり、力を入れずに解放ボルト10を緩めることができる。これにより、手動解放状態であることが解放ボルト10の緩めトルクの変化から判別できる。
より確実に手動解放状態であることが判別できるようにするためには、解放ボルト10の移動距離を、オペレータに見えるように表示しておくことが望ましい。
最後に、図3を参照して、本発明の第1実施形態の無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構を具えた無励磁作動形電磁ブレーキBの通電解放について説明する。
図3に示すように、解放ボルト10がブラケット20に当接されていることから、ブレーキBは作動状態である。
ブレーキBが作動状態であっても、ヨーク32に内蔵されたコイル30に通電すると、制動ばねの弾性反発力よりも大きく設定されている吸引力がコイルに発生するため、アーマチュア22がヨーク32に吸引され、アーマチュア22は摩擦板24から離間する。これにより、摩擦板24は、アーマチュア22と制動板26による制動力から解放されるため、ブレーキBは通電解放状態となる。
さらに、図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態においては、ブラケット20に座繰り28を設けることで、ブレーキ作動状態か手動解放状態かをより判別し易くする。
図4(a)に示すように、無励磁作動形電磁ブレーキB’(以下、「ブレーキB’」と略称する。)が作動状態(非通電時)の場合は、解放ボルト10が座繰り28の底面に当接するまでねじ込まれ、解放ボルト10の頭部は座繰り28に収納される。ブレーキB’を手動解放する場合は、解放ボルト10を緩めることにより、解放ボルト10の頭部が座繰り28から突出する(図4(b)参照)。
つまり、作動時に、解放ボルト10を座繰り28の底面に当接するまでねじ込み、解放ボルト頭部上面がブラケット20の上面より低くなるようにし、手動解放時に、解放ボルト10の頭部の上面がブラケット20の上面と同じ高さ以上になるようにする。
このようにすることで、ブラケット20から解放ボルト10が突出しているか否かでブレーキB’の状態が把握できるため、ブラケット20の座繰り28付近を見ただけで、ブレーキB’が作動状態か手動解放状態かを判別できる。
次に、図8を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態においては、反ブラケット側に手動解放機構を設けている。図8(b)に示すように、ブラケット側に手動解放操作をするスペースがなく、反ブラケット側に手動解放操作をするスペースがある場合は、手動解放機構を設ける場所を反ブラケット側にするのが好適である。
図8(a)に示すように、解放ボルト10は、ブレーキカバー36に設けられた貫通雌ねじ孔20bにねじ込まれる。解放ばね用ホルダ16は、ブラケット20の内部に設けられる。
無励磁作動形電磁ブレーキB’’(以下、「ブレーキB’’」と略称する。)を作動状態にするには、解放ボルト10の頭部がブレーキカバー36に当接するまで、解放ボルト10をねじ込む。
ブレーキB’’の作動、手動解放及び通電解放の各状態の詳細については、第1実施形態と同様のため、説明は省略する。
なお、図示はしないが、ブレーキカバー36に座繰りを設けてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、解放ボルトをねじ込んだり緩めたりするだけで、ブレーキの作動、手動解放を行うことができる上、解放ボルトの頭部がブラケットに当接しているか否か又は座繰りに収納されているか否かでブレーキの状態を把握できる。また、解放ボルトの設置場所はブラケットでもブレーキカバーでもよいため、例えば、図6及び図8(b)に示すように、ブラケット側か反ブラケット側のどちらかにしか手動解放を行うことができるスペースのない装置であっても、採用することができる。
B、B’、B’’ 無励磁作動形電磁ブレーキ
10 解放ボルト
12 解放ピン
12a 根元部
12b 鍔部
12c 先端部
14 解放ばね
16 解放ばね用ホルダ
18 孔
19 凹部
20 ブラケット
20a、20b 貫通雌ねじ孔
22 アーマチュア
24 摩擦板
26 制動板
28 座繰り
32 ヨーク
34 制動ばね
36 ブレーキカバー

Claims (2)

  1. ブラケットに固定されたブレーキカバー内に収納された制動ばね、摩擦板、制動板、アーマチュア及びヨークを具えた無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、
    前記無励磁作動形電磁ブレーキは、前記ブラケット又は前記ブレーキカバーの貫通雌ねじ孔に螺合された解放ボルト、根元部、鍔部、及び先端部からなる解放ピン、解放ばね、及び前記ブレーキカバー又は前記ブラケットに取付けられた解放ばね用ホルダを有し、
    前記解放ばねは、解放ばね用ホルダに収納され、
    前記アーマチュアには、前記解放ピンの前記先端部を挿通させる孔又は凹部が設けられ、
    前記解放ばねは無励磁作動時に締め込まれた前記解放ボルト及び解放ピンにより圧縮されており、前記解放ボルトが緩められることにより、前記制動ばねの弾性反発力よりも大きく設定された弾性反発力により前記解放ピンが押し出され、前記解放ピンの前記鍔部が前記アーマチュアを押圧してブレーキが手動解放されることを特徴とする、
    無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構。
  2. 前記ブラケットに座繰りが設けられ、ブレーキ作動時は、前記解放ボルトの頭部が前記座繰りに収納される、請求項1の無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構。
JP2009267388A 2009-11-25 2009-11-25 無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構 Active JP4477095B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009267388A JP4477095B1 (ja) 2009-11-25 2009-11-25 無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009267388A JP4477095B1 (ja) 2009-11-25 2009-11-25 無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4477095B1 true JP4477095B1 (ja) 2010-06-09
JP2011112113A JP2011112113A (ja) 2011-06-09

Family

ID=42330924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009267388A Active JP4477095B1 (ja) 2009-11-25 2009-11-25 無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4477095B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105697617A (zh) * 2016-01-26 2016-06-22 芜湖大中机电制造有限公司 一种免测气隙的失电电磁制动器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60151433A (ja) * 1984-01-13 1985-08-09 Mitsubishi Electric Corp ブレ−キ解放機構
JP2001304314A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Ogura Clutch Co Ltd 無励磁作動型電磁ブレーキ
JP2002054664A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 Meidensha Corp 無励磁電磁ブレーキ
JP3396016B2 (ja) * 1996-10-11 2003-04-14 株式会社三協精機製作所 ブレーキ付きモータ
JP2007002897A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Tsubaki Emerson Co 無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60151433A (ja) * 1984-01-13 1985-08-09 Mitsubishi Electric Corp ブレ−キ解放機構
JP3396016B2 (ja) * 1996-10-11 2003-04-14 株式会社三協精機製作所 ブレーキ付きモータ
JP2001304314A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Ogura Clutch Co Ltd 無励磁作動型電磁ブレーキ
JP2002054664A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 Meidensha Corp 無励磁電磁ブレーキ
JP2007002897A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Tsubaki Emerson Co 無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105697617A (zh) * 2016-01-26 2016-06-22 芜湖大中机电制造有限公司 一种免测气隙的失电电磁制动器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011112113A (ja) 2011-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5084822B2 (ja) 2系統方形ブレーキの形の電磁解放式ばね圧ブレーキ
JP4725980B2 (ja) モータの制動装置
US5873434A (en) Brake apparatus for an elevator hoisting machine
CN107848761B (zh) 电梯用曳引机和电梯
CN215487347U (zh) 一种失电式制动器的释放手柄及失电式制动器
JP4477095B1 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキのばね式手動解放機構
JP4846747B2 (ja) ブレーキ装置
JP6335820B2 (ja) マグネットブレーキ装置の分解・組立治具
JP3224233U (ja) モータブレーキ装置
JP2010106981A (ja) 手動ブレーキ解放機構を有する無励磁作動形電磁ブレーキ付モータ
JP5288420B2 (ja) 無励磁ブレーキのカバー取付構造
JP2012507825A (ja) 機械の安全装置の状態を監視するための装置
JP2008144786A (ja) 摩擦板の摩耗検知手段を備えた電磁ブレーキ及び電磁クラッチ
JP2011112187A (ja) 無励磁作動型電磁ブレーキ及びその製造方法
JP2007002897A (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキの手動解放機構
US9905379B2 (en) Charging ram assembly, and pin assembly and securing method therefor
JP4009286B2 (ja) 巻上機用の制動装置
JP4742310B2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ付き回転電機
JP2010014139A (ja) 電磁連結装置
JP2005113965A (ja) 電磁制動装置
JP2009108928A (ja) 無励磁作動ブレーキの手動解放装置
KR200480477Y1 (ko) 모터의 브레이크 구조
JP2008261355A (ja) 電磁制動装置
JP3900919B2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキおよびこれを備えたモータならびにモータの製造方法
CN114906764B (zh) 制动器释放装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4477095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350