JP2005279809A - 引抜工具 - Google Patents

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Naoyuki Harada
直幸 原田
Ryuzo Hori
隆三 堀
Toshihiro Ota
敏博 太田
Hirosuke Sakai
宏祐 酒井
Yohei Kawaguchi
洋平 川口
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Abstract

【課題】簡単な構成でシャフト等に固着した環状部材の引き抜き作業を効率よくかつ短時間で安全に行うことができる引抜工具を提供する。
【解決手段】支持部材1の2つの案内部1b,1cにスライド自在に夫々支持され、2つのアーム部材2,3の対向する先端内側に爪部2c,3c夫々設ける。上記支持部材1の基部1aを貫通するように設けられたねじ穴に螺合された軸部8aを有する押圧部材8を回転させることにより、軸部8aの先端側が2つのアーム部材2,3の間の空間で出没する。支点となる回動軸13を介して回動自在に連結された2つのハンドレバー11,12の操作部14,15間を閉じて作用点間を開くことによって、コイルスプリング4,6の付勢力に抗して2つのアーム部材2,3の間を広げるように、2つのアーム部材2,3を外向に夫々スライドさせる。
【選択図】図1

Description

この発明は、引抜工具に関し、特に、リサイクルプラントで解体に用いられる引抜工具に関するものであり、より詳しくはシャフトに固着した環状部材を引き抜く工具の構造に関し、具体的には、洗濯機からプラスチック製の水槽を解体および回収するときに、シャフトに固着したベアリングを引き抜くための引抜工具の構造に関する。
近年、家電リサイクル法の施行に伴って、プラスチック部品についても盛んにリサイクルが行なわれるようになっている。このプラスチック部品のリサイクル方法としては、廃棄された製品から同一組成のプラスチック部品を分別回収し、回収されたプラスチックを粉砕した後に溶融して再利用する方法がある。一部のリサイクル工場では、このリサイクル方法に基づいて、洗濯機の構成部品である水槽のリサイクルが行なわれている。具体的な水槽の回収方法としては、洗濯機を手作業である程度解体した後、プラスチック単体部品である水槽とこれに締結されている金属部品の減速ギヤユニットを機械的に保持し、双方互いに引き離すことにより、減速ギヤユニットと洗濯兼脱水槽の軸支部分の連結を解除して、水槽を回収する方法がある。
この水槽の回収方法を採用することによって、ほとんど全ての水槽を回収可能ではあるが、作業上のミスあるいは洗濯機の構造により、水槽から減速ギアユニットを不完全に保持した状態で引き抜くと、減速ギヤユニットの構成部品であるベアリングが洗濯兼脱水槽のシャフトに固着したままになることがある。この状態では、ベアリングが水槽に引っ掛かり、水槽と洗濯兼脱水槽を分離することができないため、水槽を回収することができない。このようにベアリングが残留,固着したシャフトからベアリングを引き抜く場合、(1)バールなどの支持部材でベアリングを強引に引き上げる方法や、(2)ギヤプーラまたはベアリングプーラといった従来の引抜工具でベアリングを引き抜く方法(例えば、実開平5−85567号公報(特許文献1)参照)、または、(3)ホールソーのような既存工具でベアリング周辺部を切り落とす方法がある。
しかしながら、上記(1)〜(3)のシャフトからベアリングを引き抜く方法では、作業負担や作業効率および安全性などの観点から問題があるために、リサイクル工場への導入を実現化するには至っていない。
具体的には、上記(1)の方法において、バールのような支持部材を用いると、人力に依ることになるため、作業負担が極めて大きくなり、さらにベアリングの引抜方向が不安定となって、かえってベアリングのシャフトへの固着を促進してしまうという問題がある。
また、上記(2)の方法において、既存のギヤプーラやベアリングプーラは、確実にベアリングを引き抜くことができる反面、両手を使ってプーラの爪をベアリングに取り付ける必要があり、それに伴い作業者が締結解除用ドライバなどの工具を持ち替える手間も生じる。既存のギヤプーラやベアリングプーラは元来、修理やパーツ交換(時間的制約が比較的少ないが対象物に損傷を与えないことを重視した作業)などでの使用を想定して製作されたものであるため、リサイクル工場などのライン作業には適してないという問題がある。
また、上記(3)のベアリング周辺部をホールソーのような切り落とし工具を用いてくり抜く方法は、刃物を使用するために対象物の位置決めに手間がかかり、さらに、対象物が様々な形状を有する使用済み製品である場合は、より一層位置決めが難しいという問題がある。また、刃物を使用すること自体、作業者への安全配慮上も好ましくない。
実開平5−85567号公報
そこで、この発明の目的は、簡単な構成でシャフト等に固着した環状部材の引き抜き作業を効率よくかつ短時間で安全に行うことができる引抜工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の引抜工具は、基部と、その基部の両側から略同一直線方向外向に夫々延びる2つの案内部とを有する支持部材と、上記支持部材の上記2つの案内部にスライド自在に夫々支持され、対向する先端内側に爪部が夫々設けられた2つのアーム部材と、上記2つのアーム部材の間が狭くなるように、上記2つのアーム部材を付勢する付勢手段と、上記支持部材の上記基部に設けられたねじ穴に螺合させて挿通した軸部を有し、上記軸部の先端側が上記2つのアーム部材の間の空間に出没可能な押圧部材と、支点となる軸を介して回動自在に連結され、力点となる操作部間を閉じることにより作用点間が開く2つのハンドレバーを有し、上記2つのハンドレバーの操作部間を閉じて作用点間を開くことによって、上記付勢手段の付勢力に抗して上記2つのアーム部材の間が広がるように、上記2つのアーム部材を外向に夫々スライドさせる操作手段とを備えたことを特徴とする。
上記構成の引抜工具によれば、上記2つのハンドレバーを操作しない状態では、付勢手段の付勢力により2つのアーム部材の間が狭くなっている。そして、上記2つのハンドレバーの操作部を閉じるように片手で握り締めることによって、2つのハンドレバーの作用点間が広がり、付勢手段の付勢力に抗して2つのアーム部材の間を広げるように、2つのアーム部材を支持部材の各案内部に沿って外向に夫々スライドさせる。次に、上記2つのハンドレバーの操作部を片手で握り締めることにより2つのアーム部材の間を広げた状態で、2つのアーム部材の先端が、例えばシャフトに固着したベアリング等の被引抜対象物の外周の対向する両側に位置するようにする。そうして、ハンドレバーの操作部を握り締めていた手を緩めることによって、付勢手段の付勢力により2つのアーム部材が内向に夫々スライドして閉じられ、アーム部材の先端の爪部を上記被引抜対象物の下端面に係合させる。次に、ハンドレバーを一方の手で持った状態でこの引抜工具の姿勢を保ちながら、他方の手で持った電動あるいはエアインパクトドライバ等により押圧部材を回転させて、支持部材の基部に設けられたねじ穴に螺合させた軸部の回転により2つのアーム部材の間の空間に押圧部材の軸部の先端側を突出させる。そして、上記押圧部材の軸部の先端側で上記被引抜対象物が固着したシャフトの端面を押し続け、その反力によって、アーム部材の先端の爪部が係合する上記被引抜対象物をシャフトから引き抜く。このように、簡単な構成でシャフト等に固着した被引抜対象物の引き抜き作業を効率よくかつ短時間で安全に行うことができる。
また、一実施形態の引抜工具は、少なくとも上記2つのアーム部材により被引抜対象物を挟むとき、上記2つのアーム部材が上記押圧部材の軸部の軸に対して略対称な位置にあることを特徴とする。
上記実施形態の引抜工具によれば、ハンドレバーの操作部を握り締めていた手を緩めて閉じられたアーム部材の先端の爪部を上記被引抜対象物の下端面に係合させたときに、上記押圧部材の軸部の軸に対して略対称な位置になることによって、上記押圧部材の軸部の先端側が上記被引抜対象物が固着するシャフトの端面に当接可能な位置になり、位置合わせの必要がなくなり、作業性を向上できる。
また、一実施形態の引抜工具は、上記付勢手段がコイルスプリングであることを特徴とする。
上記実施形態の引抜工具によれば、例えば、コイルスプリングの一端を案内部側に固定して他端がアーム部材を支持部材の基部側に向けに押すように、コイルスプリングを支持部材の各案内部の外周側に夫々縮装することによって、簡単な構成で付勢手段を実現できる。
また、一実施形態の引抜工具は、上記操作手段の上記2つのハンドレバーが、上記押圧部材の出没方向に対して略直角な平面またはその平面に対して鋭角をなす平面に沿って配置されていることを特徴とする。
上記実施形態の引抜工具によれば、上記操作手段の上記2つのハンドレバーを、押圧部材の出没方向に対して略直角な平面(またはその平面に対して鋭角をなす平面)に沿って配置することによって、2つのハンドレバーの操作部を片手で握り締めやすくなると共に、ハンドレバーの操作部を握り締めていた手を緩めることにより閉じた2つのアーム部材により上記被引抜対象物を挟んだ状態で、ハンドレバーを一方の手で持ってこの引抜工具の姿勢を安定に保つことができる。
また、一実施形態の引抜工具は、上記操作手段の上記2つのハンドレバーの各作用点が、上記2つのアーム部材に回動自在に夫々連結されていることを特徴とする。
上記実施形態の引抜工具によれば、上記操作手段の上記2つのハンドレバーの各作用点が、上記2つのアーム部材に回動自在に連結されていることによって、ハンドレバーの操作による2つのアーム部材のスライド移動をスムーズに行うことができる。
また、一実施形態の引抜工具は、上記支持部材の上記基部と上記2つのアーム部材の一方との間と上記支持部材の上記基部と上記2つのアーム部材の他方との間に配置され、上記支持部材の上記2つの案内部にスライド自在に夫々支持された2つのスライド部材を備え、上記操作手段の上記2つのハンドレバーの各作用点が、上記2つのスライド部材に回動自在に夫々連結されていることを特徴とする。
上記実施形態の引抜工具によれば、上記支持部材の基部と2つのアーム部材の一方との間と支持部材の基部と2つのアーム部材の他方との間に配置された2つのスライド部材が、支持部材の2つの案内部にスライド自在に夫々支持され、その2つのスライド部材に、操作手段の2つのハンドレバーの各作用点が回動自在に夫々連結されていることによって、2つのハンドレバーの各作用点の動きが2つのスライド部材を介して2つのアーム部材に伝えられ、アーム部材のスライド移動をスムーズに行うことができる。
以上より明らかなように、この発明の引抜工具によれば、簡単な構成でシャフト等に固着した被引抜対象物の引き抜き作業を効率よくかつ短時間で安全に行うことができる引抜工具を実現することができる。
以下、この発明の引抜工具を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の引抜工具の斜視図を示している。この引抜工具は、基部1aとその基部1aの両側から同一直線方向外向に夫々延びる2つの案内部1b,1cとを有する支持部材1と、上記支持部材1の2つの案内部1b,1cにスライド自在に夫々支持された2つのアーム部材2,3と、上記2つのアーム部材2,3の間が狭くなるように付勢する付勢手段の一例としてのコイルスプリング4,6と、上記支持部材1の基部1aを貫通するように設けられたねじ穴に螺合された軸部8aを有し、その軸部8aの先端側が2つのアーム部材2,3の間の空間に出没可能な押圧部材8と、支点である回動軸13を介して回動自在に連結された2つのハンドレバー11,12とを備えている。
上記ハンドレバー11,12は、回動軸13を挟んで作用点側11a,12aと力点側11b,12bからなり、力点側11b,12bに作業者が握りやすいように樹脂で被覆された操作部14,15を夫々設けている。
また、上記引抜工具は、支持部材1の基部1aとアーム部材2との間および基部1aとアーム部材3の他方との間に配置され、案内部1b,1cにスライド自在に夫々支持された2つの環状のスライド部材16,17を備えている。上記ハンドレバー11,12の操作部14,15と反対の側の各作用点が、スライド部材16,17に連結部16a,17a(図3に示す)を介して回動自在に夫々連結されている。上記ハンドレバー11,12とスライド部材16,17で操作手段を構成している。
また、上記2つのアーム部材2,3は、支持部材1の2つの案内部1b,1cに、その案内部1b,1cの長手方向に沿ってスライド自在に夫々外嵌された厚肉部2a,3aと、その厚肉部2a,3aに連なり先端に向かって徐々に薄肉になる薄肉部2b,3bと、その薄肉部2b,3bの対向する先端内側に設けられた爪部2c,3cとを有する。上記アーム部材2,3の爪部2c,3cは、被引抜対象物の一例としての環状部材(図示せず)の挟み込みと保持が容易な円弧形状をしている。
また、上記支持部材1の案内部1b,1cの夫々の先端には、バネ止め部5,7が固定され、バネ止め部5とアーム部材2との間の案内部1bの外周にコイルスプリング4を縮装する一方、バネ止め部7とアーム部材3との間の案内部1cの外周にコイルスプリング6を縮装している。
さらに、上記押圧部材8は、ねじ溝が外周に形成された軸部8aと、その軸部8aの上端(アーム部材2,3の先端と反対の側)に設けられた六角柱形状の連結部8bと、上記軸部8aの下端に、軸部8aの軸中心に回動自在に取り付けられた円柱形状の押圧部10とを有している。上記連結部8bは、引抜作業時に電動あるいはエアインパクトドライバ(図示せず)に取り付けられた六角ソケット(図示せず)と連結する。本実施例では連結部8bは六角ソケットと連結できるような形状であるが、これを工程で使用する電動あるいはエアインパクトドライバの取り付け形状(六角形、四角形など)に合わせ、直接取り付けてもよい。
図2は上記引抜工具の側面図を示しており、図3は上記引抜工具の上面図を示している。図3の16a,17aは、スライド部材16,17に設けられ、ハンドレバー11,12の各作用点と回動自在に夫々連結された連結部である。
図2に示すように、ハンドレバー11,12は、押圧部材8の出没方向に対して略直角な平面に沿って配置されている。これにより、アーム部材2,3(図2では3のみを示す)により環状部材(図示せず)を挟んだ状態で、ハンドレバー11,12を一方の手で持ってこの引抜工具の位置決めをしながら、他方の手で電動あるいはエアインパクトドライバを用いて押圧部材8を突出させることができ、作業性が向上する。
また、図4は上記引抜工具の2つのアーム部材2,3が閉じた状態の側面図を示している。図4に示すように、コイルスプリング4,6の付勢力により支持部材1の基部1aの両端面にスライド部材16,17の一方の端面が夫々当接し、そのスライド部材16,17の他方の端面に2つのアーム部材2,3の端面が夫々当接して、2つのアーム部材2,3の間が狭くなっている。そして、2つのハンドレバー11,12の操作部14,15を片手で握り締めることによって、コイルスプリング4,6の付勢力に抗して2つのアーム部材2,3の間を広げるように、2つのアーム部材2,3を外向に夫々スライドさせる。そうすることによって、図5に示すように、2つのアーム部材2,3が夫々外向にスライドしてアーム部材2,3の間が広がり、コイルスプリング4,6は圧縮される。
次に、図6〜図8を用いて上記引抜工具により洗濯機の水槽のシャフトに固着された環状部材の一例としてのベアリングの引抜作業について説明する。
まず、図6は洗濯機の減速ギヤユニットと水槽および洗濯兼脱水槽を示す要部断面図を示しており、図6では上下が逆の状態を示している。
図6において、21は洗濯機から取り外された水槽、22はその水槽21内に配置された洗濯兼脱水槽、23はパルセータ、24は上記パルセータ23と洗濯兼脱水槽22に一端が固定され、ベアリング26を介して水槽21に回転自在に支持されたシャフト、25は上記シャフト24の他端に接続され、水槽21に固定された減速ギアユニットである。上記シャフト24の他端が減速ギアユニット25を介して回転駆動される。
図6の状態から図7に示すように、減速ギアユニット25を取り外すと、シャフト24にベアリング26が固着された状態で残る場合がある。ここで、天地反転した水槽21に対して、洗濯兼脱水槽22のみ底上げすることにより、水槽21がベアリング26に対して相対的に下がるため、ベアリング26をこの引抜工具のアーム部材2,3の爪部2c,3cに合わせ易くなる。
そこで、図8に示すように、本実施形態の引抜工具のアーム部材2,3の先端側でベアリング26を両側から挟み込む。このとき、上述したとおり、上記引抜工具の2つのハンドレバー11,12(図1に示す)の操作部14,15を片手で握り締めることによって、2つのアーム部材2,3を外向に夫々スライドさせ、コイルスプリング4,6の付勢力に抗して2つのアーム部材2,3の間を広げ、アーム部材2,3の間を広げた状態でその先端がベアリング26の両側に位置するように操作する。そうして、ハンドレバー11,12の操作部を握り締めていた手を緩めることによって、コイルスプリング4,6が伸張してアーム部材2,3が内向に夫々スライドして閉じられる。上記アーム部材2,3が閉じたときに、アーム部材2,3の先端の爪部2c,3cがベアリング26の下端面に係合するようにする。
このとき、上記アーム部材2,3が押圧部材8の軸部8aの軸に対して略対称な位置になることによって、押圧部材8の軸部8aの先端側の押圧部10がベアリング26が固着するシャフト24の端面に当接可能な位置になり、位置合わせの必要がなくなるので、作業性を大幅に向上できる。尚、本実施例ではアーム部材を2本で構成しているが、さらに位置合わせの精度を上げる為には、これを3本あるいはそれ以上の本数にすると良い。
次に、ハンドレバー11,12を一方の手で持った状態で引抜工具の姿勢を保ちながら、他方の手で電動あるいはエアインパクトドライバ(図示せず)を持って押圧部材8の六角柱形状の連結部8bに電動あるいはエアインパクトドライバの回転部を連結する。そして、上記電動あるいはエアインパクトドライバの回転部を回転させて、押圧部材8の回転により軸部8aの先端がシャフト24側に突出して押圧部10がシャフト24の端面に当接し、さらに押圧部10がシャフト24の端面を押し続ける反力によって、アーム部材2,3の先端の爪部2c,3cが係合するベアリング26をシャフト24から引き抜く。なお、引抜後、次回使用するときに備え、押圧部10を没方向に移動するために電動あるいはエアインパクトドライバを逆回転させる。このとき、押圧部10を戻し過ぎると押圧部の背面が支持部材1に当接および押圧され、押圧部10と軸部8aの取り付け機構が破損する恐れがある。これを防ぐ為、押圧部10から連結部8bの間の適当な位置に固定ボルト(図示せず)などを取り付けたり、軸部8aのネジ山を溶接により機能破壊するなどして、ストッパー機能を付加しておくと良い。
このように、上記実施の形態の引抜工具によれば、簡単な構成でシャフト等に固着した環状部材の引き抜き作業を効率よくかつ短時間で安全に行うことができる。
上記実施の形態では、ハンドレバー11,12とスライド部材16,17からなる操作手段を用いたが、操作手段とは別に取手部を設けてもよく、その場合より安定に支持することができる。
また、上記2つのハンドレバー11,12を、押圧部材8の出没方向に対して略直角な平面に沿って配置することによって、2つのハンドレバー11,12の操作部14,15を片手で握り締めやすくなると共に、ハンドレバー11,12の操作部14,15を握り締めていた手を緩めることにより閉じたアーム部材2,3によりベアリング26を挟んだ状態で、ハンドレバー11,12を一方の手で持ってこの引抜工具の姿勢を安定に保つことができる。なお、上記2つのハンドレバーを押圧部材の出没方向に対して略直角な平面でなく、その平面に対して鋭角をなす平面に沿って配置してもよく、ほぼ同様の効果が得られる。
また、上記支持部材1の基部1aと一方のアーム部材2との間と支持部材1の基部1aと他方のアーム部材3との間に配置されたスライド部材16,17が、支持部材1の2つの案内部1b,1cにスライド自在に夫々支持され、その2つのスライド部材16,17に、2つのハンドレバー11,12の操作部14,15と反対の側の作用点が回動自在に夫々連結されていることによって、ハンドレバー11,12の操作による作用点の動きが2つのスライド部材16,17を介して2つのアーム部材2,3に伝えられ、アーム部材2,3のスライド移動をスムーズに行うことができる。
なお、上記実施の形態では、上記ハンドレバー11,12とスライド部材16,17で操作手段を構成したが、操作手段はこれに限らず、スライド部材なしに、ハンドレバーの各作用点が2つのアーム部材に回動自在に夫々連結されていてもよい。
また、上記実施の形態では、支持部材1の基部1aを貫通するように設けられたねじ穴に押圧部材8の軸部8aを螺合させたが、押圧部材と支持部材のねじ穴との螺合を解除する解除手段を設けてもよい。これにより、ベアリング引抜作業毎に突出した押圧部材を再び没入させて先端側を戻す必要がなくなる。例えば、上記解除手段としては、押圧部材と支持部材の螺合及び解除を、操作手段によるアーム部材の開閉動作と連動するようにする。また、上記解除手段としては、支持部材のねじ穴部分を少なくとも2分割し、そのねじ穴部分の分割と結合により押圧部材と支持部材の螺合及び解除を行ってもよい。
また、上記実施の形態では、上記押圧部材8は、軸部8aの上側に設けられた六角柱形状の連結部8bに連結した電動あるいはエアインパクトドライバにて押圧するが、これに限らず、エアシリンダ、油圧シリンダなどの流体動力を採用してもよい。
さらに、上記実施の形態では、付勢手段にコイルスプリング4,6を用いたが、付勢手段はこれに限らず、2つのアーム部材の間が狭くなるように、2つのアーム部材を付勢するものであればよい。例えば、ゴム,板バネなどの弾性部材や、電磁石,永久磁石などの磁力を付勢手段として用いたものでもよい。
図1はこの発明の実施の一形態の引抜工具の斜視図である。 図2は上記引抜工具の側面図である。 図3は上記引抜工具の上面図である。 図4は上記引抜工具の2つのアーム部材が閉じた状態を示す側面図である。 図5は上記引抜工具の2つのアーム部材が開いた状態を示す側面図である。 図6は洗濯機の減速ギヤユニットと水槽および洗濯兼脱水槽を示す要部断面図である。 図7は上記洗濯機の洗濯兼脱水槽から減速ギヤユニットが取り外された状態を示す断面図である。 図8は上記洗濯兼脱水槽のシャフトに固着したベアリングに引抜工具を装着した状態を示す図である。
符号の説明
1…支持部材
2,3…アーム部材
2a,3a…厚肉部
2b,3b…薄肉部
2c,3c…爪部
4,6…コイルスプリング
5,7…バネ止め部
8…押圧部材
8a…軸部
8b…連結部
10…押圧部
11,12…ハンドレバー
13…回動軸
14,15…操作部
16,17…スライド部材
21…水槽
22…洗濯兼脱水槽
23…パルセータ
24…シャフト
25…減速ギヤユニット
26…ベアリング

Claims (6)

  1. 基部と、その基部の両側から略同一直線方向外向に夫々延びる2つの案内部とを有する支持部材と、
    上記支持部材の上記2つの案内部にスライド自在に夫々支持され、対向する先端内側に爪部が夫々設けられた2つのアーム部材と、
    上記2つのアーム部材の間が狭くなるように、上記2つのアーム部材を付勢する付勢手段と、
    上記支持部材の上記基部に設けられたねじ穴に螺合させて挿通した軸部を有し、上記軸部の先端側が上記2つのアーム部材の間の空間に出没可能な押圧部材と、
    支点となる軸を介して回動自在に連結され、力点となる操作部間を閉じることにより作用点間が開く2つのハンドレバーを有し、上記2つのハンドレバーの操作部間を閉じて作用点間を開くことによって、上記付勢手段の付勢力に抗して上記2つのアーム部材の間が広がるように、上記2つのアーム部材を外向に夫々スライドさせる操作手段とを備えたことを特徴とする引抜工具。
  2. 請求項1に記載の引抜工具において、
    少なくとも上記2つのアーム部材により被引抜対象物を挟むとき、上記2つのアーム部材が上記押圧部材の軸部の軸に対して略対称な位置にあることを特徴とする引抜工具。
  3. 請求項1または2に記載の引抜工具において、
    上記付勢手段がコイルスプリングであることを特徴とする引抜工具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の引抜工具において、
    上記操作手段の上記2つのハンドレバーは、上記押圧部材の出没方向に対して略直角な平面またはその平面に対して鋭角をなす平面に沿って配置されていることを特徴とする引抜工具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の引抜工具において、
    上記操作手段の上記2つのハンドレバーの各作用点が、上記2つのアーム部材に回動自在に夫々連結されていることを特徴とする引抜工具。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の引抜工具において、
    上記支持部材の上記基部と上記2つのアーム部材の一方との間と上記支持部材の上記基部と上記2つのアーム部材の他方との間に配置され、上記支持部材の上記2つの案内部にスライド自在に夫々支持された2つのスライド部材を備え、
    上記操作手段の上記2つのハンドレバーの各作用点が、上記2つのスライド部材に回動自在に夫々連結されていることを特徴とする引抜工具。
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