JP2009142965A - ノックピン抜き治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノックピン引抜作業の作業効率低下及び作業者の疲労の蓄積がなく、引き抜きを簡便に行うことができるノックピン抜き治具を提供する。
【解決手段】左オネジ部材の外周部に左オネジが設けられ、内週部の一部に貫通穴を設けかつその一端を角形形状とした左オネジ部材と、前記左オネジ部材をノックピンに取り付けるボルトと、前記左オネジ部材の一部と、前記ボルトの間に挟持するスラストベアリングと、前記左オネジ部材の外周部に装着される、内周部に左メネジが設けられ、外周部は円形状ないしは異形状とし、前記左オネジ部材と前記ノックピンより長くした左メネジホルダーから成るノックピン抜き治具である。
【選択図】図1
【解決手段】左オネジ部材の外周部に左オネジが設けられ、内週部の一部に貫通穴を設けかつその一端を角形形状とした左オネジ部材と、前記左オネジ部材をノックピンに取り付けるボルトと、前記左オネジ部材の一部と、前記ボルトの間に挟持するスラストベアリングと、前記左オネジ部材の外周部に装着される、内周部に左メネジが設けられ、外周部は円形状ないしは異形状とし、前記左オネジ部材と前記ノックピンより長くした左メネジホルダーから成るノックピン抜き治具である。
【選択図】図1
Description
本発明は、工作物の外表面に嵌合保持され、その工作物を他の工作物と位置決めする際に使用するノックピンに関し、そのノックピンの引き抜きに関するものである。
2つの工作物例えば上型と下型からなるプレス金型を、合致させて上型と下型の相互間で位置決めを行うとき、普通その合わせ面にノックピンを設けている。
このノックピンは、工作物の補修時などに抜き取ることがある。しかし、このノックピンは工作物に堅固に保持されるので、引き抜きには専用の着脱装置を使用することが多い。
このノックピンは、工作物の補修時などに抜き取ることがある。しかし、このノックピンは工作物に堅固に保持されるので、引き抜きには専用の着脱装置を使用することが多い。
例えばノックピンを引き抜く装置として、従来は、ノックピンに接続可能な連係部材と、この連係部材をその先端で保持するアダプターと、このアダプターの後端につながり該連係部材の軸心に沿う向きに配置された、端部にストッパーを設けたロットを備えたものがある。更に前記ロットには、該ロットに沿ってスライド可能な分銅を装着し、この分銅と前記ストッパーとの衝突によって衝撃を発生させる。
この衝撃によってノックピンを引き抜く構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この衝撃によってノックピンを引き抜く構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明の課題は、ノックピンの引き抜きが簡便に行うことができるノックピンを引き抜く装置にある。現在の装置では、ノックピン引抜作業の作業効率低下及び作業者の疲労の蓄積がある。
本発明は、左オネジ部材の外周部に左オネジが設けられ、内週部の一部に貫通穴を設けかつその一端を角形形状とした左オネジ部材と、前記左オネジ部材をノックピンに取り付けるボルトと、前記左オネジ部材の一部と、前記ボルトの間に挟持するスラストベアリングと、前記左オネジ部材の外周部に装着される、内周部に左メネジが設けられ、外周部は円形状ないしは異形状とし、前記左オネジ部材と前記ノックピンより長くした左メネジホルダーから成るノックピン抜き治具である。
前記ボルトと、前記スラストベアリングの間に挟持する特殊ワッシャーを設けた請求項1に記載のノックピン抜き治具である。
本発明の効果は、ノックピンを引き抜く作業をエアー等の動力で行うことによる、作業者のノックピン引き抜き作業の作業効率向上及び作業者の疲労の低減にある。
以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
図1は本発明のノックピンを引き抜く治具の一実施形態を示す断面図、図2はノックピン引抜操作開始時の一実施例を示す断面図、図3は図2の操作中の一実施例を示す断面図、図4は特殊ワッシャーを用いた一実施例を示す断面図である。
図1における左オネジ部材1は、外周部に左オネジを設けた左オネジ部1aを有する。なお、左オネジ部材1は、左オネジ部1aの一部を削除しかつ左オネジ部より外形を小さくした円筒形状部1bを設けても良い。左オネジ部材1は、その内周部の一部に貫通穴1cを設けボルト2が取付け可能な形状とし、かつその他端は六角形状1dとし、図示しない市販のインパクトレンチ等が使用可能な形状とする。前記ボルト2は、市販の六角穴付ボルトなどを使用する。ボルト2は、左オネジ部材1を介してノックピンNに装着可能とする。スラストベアリング3は、ボルト2と左オネジ部材1で挟持する。スラストベアリング3は、スラストボールベアリング・オイルレスベアリング・焼入れワッシャーなどを用いる。状況によっては、スラストベアリング3を用いないで省略することもできる。
図1は本発明のノックピンを引き抜く治具の一実施形態を示す断面図、図2はノックピン引抜操作開始時の一実施例を示す断面図、図3は図2の操作中の一実施例を示す断面図、図4は特殊ワッシャーを用いた一実施例を示す断面図である。
図1における左オネジ部材1は、外周部に左オネジを設けた左オネジ部1aを有する。なお、左オネジ部材1は、左オネジ部1aの一部を削除しかつ左オネジ部より外形を小さくした円筒形状部1bを設けても良い。左オネジ部材1は、その内周部の一部に貫通穴1cを設けボルト2が取付け可能な形状とし、かつその他端は六角形状1dとし、図示しない市販のインパクトレンチ等が使用可能な形状とする。前記ボルト2は、市販の六角穴付ボルトなどを使用する。ボルト2は、左オネジ部材1を介してノックピンNに装着可能とする。スラストベアリング3は、ボルト2と左オネジ部材1で挟持する。スラストベアリング3は、スラストボールベアリング・オイルレスベアリング・焼入れワッシャーなどを用いる。状況によっては、スラストベアリング3を用いないで省略することもできる。
図1に於ける左メネジホルダー4は、内周部の全域又は一部に左メネジ部4aを有し、外周部4cは形状を円形状ないし六角形状等の異形状とする。内周部の一部にメネジを有しないときは、この部分を左メネジ部4aより内径を大きくした円筒形状部4bとする。前記左オネジ部1a及び左メネジ部4aのネジ仕様は、本ノックピン抜き治具の目的を達成させる最適なものとする。外周部4cの形状は、本ノックピン抜き治具の取扱いの便宜を提供する。左メネジホルダー4は、左オネジ部材1及びノックピンNの長手方向の長さより長くする。左メネジ部4aは、左オネジ部1aとネジ結合可能とする。これにて両者の関係位置は一定に保つことができる。
左オネジ部材1と左メネジホルダー4は、材料として特殊鋼等を使用し熱処理にて硬度を高め剛性の強い部材を用いる。
左オネジ部材1と左メネジホルダー4は、材料として特殊鋼等を使用し熱処理にて硬度を高め剛性の強い部材を用いる。
本ノックピン抜き治具は、ネジ穴を有するノックピンNに結合された、ボルト2に回転力を与えノックピンの引抜を容易に行うようにした発明である。
操作はまず、図1に示すように左オネジ部材1とノックピンNを、スラストベアリング3を通したボルト2で締付けをする。次に左メネジホルダー4の左メネジ部4aは、左オネジ部材1の円筒形状部1b及び左メネジホルダー4の円筒形状部4bをガイドとして、左オネジ部1aにネジ結合可能な状態とする。
引き続き左メネジホルダー4を回転させ、左メネジホルダー4の端面を図示しない金型面に当接し図2の状態とする。
この状態で、例えば市販のエアーインパクトレンチのヘキサゴンソケツトを、左オネジ部材1の六角形状1d部に係合させ、かつ左メネジホルダー4の回転を防止するためその外周部4cを手で保持し、エアーインパクトレンチを操作して左オネジ部材1を左回転する。エアーインパクトレンチの操作を続けると、左オネジ部1aと左メネジ部4aは左ネジでのネジ結合により、図3に示すように左オネジ部材1が上方に移動する。この動作でノックピンNは、左オネジ部材1及びボルト2と一体となって移動し、ノックピンNの金型からの引抜が可能となる。
以上の説明では、エアーインパクトレンチを用いるとしたがこれに変えて、市販の六角棒スパナなどの手動工具を使用することもできる。
操作はまず、図1に示すように左オネジ部材1とノックピンNを、スラストベアリング3を通したボルト2で締付けをする。次に左メネジホルダー4の左メネジ部4aは、左オネジ部材1の円筒形状部1b及び左メネジホルダー4の円筒形状部4bをガイドとして、左オネジ部1aにネジ結合可能な状態とする。
引き続き左メネジホルダー4を回転させ、左メネジホルダー4の端面を図示しない金型面に当接し図2の状態とする。
この状態で、例えば市販のエアーインパクトレンチのヘキサゴンソケツトを、左オネジ部材1の六角形状1d部に係合させ、かつ左メネジホルダー4の回転を防止するためその外周部4cを手で保持し、エアーインパクトレンチを操作して左オネジ部材1を左回転する。エアーインパクトレンチの操作を続けると、左オネジ部1aと左メネジ部4aは左ネジでのネジ結合により、図3に示すように左オネジ部材1が上方に移動する。この動作でノックピンNは、左オネジ部材1及びボルト2と一体となって移動し、ノックピンNの金型からの引抜が可能となる。
以上の説明では、エアーインパクトレンチを用いるとしたがこれに変えて、市販の六角棒スパナなどの手動工具を使用することもできる。
左オネジ部1aと左メネジ部4a及びスラストベアリング3部分は、潤滑剤などを用い軽く摺動させるのが望ましい。また、左オネジ部1aと左メネジ部4aのネジの長さは、両者の取付け並びにノックピンの抜き操作に最適なものとする。
インパクトレンチは、エアー以外の油圧などの方式の機器を使用することもできる。
インパクトレンチは、エアー以外の油圧などの方式の機器を使用することもできる。
ノックピンNのサイズが異なるときは、左オネジ部材1を取り替えノックピンNのサイズに合致したものを使用する。
なお、ノックピンNのサイズ差が僅かなときは、ボルト2とスラストベアリング3の間に挟持する特殊ワッシャー5を設ける。特殊ワッシャー5は、スラストベアリング3の内径部にも位置する段付のある円形状又は単なる円形状のワッシャーとする。特殊ワッシャー5は、ボルト2及びノックピンNのネジサイズに合致した大きさとする。
なお、本抜き治具は、ノックピン、ダウエルピン、平行ピン等各種機器に使用される全てのピンに適用できる。
なお、ノックピンNのサイズ差が僅かなときは、ボルト2とスラストベアリング3の間に挟持する特殊ワッシャー5を設ける。特殊ワッシャー5は、スラストベアリング3の内径部にも位置する段付のある円形状又は単なる円形状のワッシャーとする。特殊ワッシャー5は、ボルト2及びノックピンNのネジサイズに合致した大きさとする。
なお、本抜き治具は、ノックピン、ダウエルピン、平行ピン等各種機器に使用される全てのピンに適用できる。
1左オネジ部材
2ボルト
3スラストベアリング
4左メネジホルダー
5特殊ワッシャー
Nノックピン
2ボルト
3スラストベアリング
4左メネジホルダー
5特殊ワッシャー
Nノックピン
Claims (2)
- 左オネジ部材の外周部に左オネジが設けられ、内周部の一部に貫通穴を設けかつその一端を角形形状とした左オネジ部材と、前記左オネジ部材をノックピンに取り付けるボルトと、前記左オネジ部材の一部と、前記ボルトの間に挟持するスラストベアリングと、前記左オネジ部材の外周部に装着される、内周部に左メネジが設けられ、外周部は円形状ないしは異形状とし、前記左オネジ部材と前記ノックピンより長くした左メネジホルダーから成るノックピン抜き治具。
- 前記ボルトと、前記スラストベアリングの間に挟持する特殊ワッシャーを設けた請求項1に記載のノックピン抜き治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007325403A JP2009142965A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | ノックピン抜き治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007325403A JP2009142965A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | ノックピン抜き治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009142965A true JP2009142965A (ja) | 2009-07-02 |
Family
ID=40914202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007325403A Pending JP2009142965A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | ノックピン抜き治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009142965A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101927429A (zh) * | 2010-08-28 | 2010-12-29 | 淄博矿业集团有限责任公司 | 双缸液压拔销器 |
CN106808409A (zh) * | 2017-03-06 | 2017-06-09 | 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 | 一种汽轮机静子部套返修时销钉拆除装置 |
CN107745358A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-03-02 | 苏州金牛精密机械有限公司 | 一种自冲击式定位销敲入机构 |
CN112847245A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-28 | 安徽舜禹水务股份有限公司 | 一种模具合销快速拔出装置 |
CN112894708A (zh) * | 2021-02-26 | 2021-06-04 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种拆枪铰刀装置及方法 |
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2007
- 2007-12-18 JP JP2007325403A patent/JP2009142965A/ja active Pending
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CN101927429B (zh) * | 2010-08-28 | 2012-05-09 | 淄博矿业集团有限责任公司 | 双缸液压拔销器 |
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