JP2014076499A - キー抜取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的小さな力で簡単に頭付キーの引抜作業ができるキー抜取装置を提供する。
【解決手段】油圧装置が、油圧ポンプとオネジ部を内部の貫通穴に挿通させた中空型油圧シリンダと油圧ポンプと油圧シリンダを結ぶホースとから構成することにより、頭付キーを外すためプーリ側にキー抜取要部と保持筒および中空の油圧シリンダをのみを配設し、押圧力を加える油圧ポンプを所定の長さのホースで延長させて、押圧作業がし易い別の位置に配置することができるので、例えばプーリを含む回転機器が高所に頭付キーが設置されていたとしても引抜作業は、それとは別の場所に設けた油圧ポンプのハンドルレバーを押圧するだけで良く作業が地上や作業机上等の場所で行うことができ、少ない力であっても効率良く無理なくキーの抜取作業を行うことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、モータ等の回転機器の軸にプーリ等を固着するために用いるキーを確実かつ容易に抜き取ることができるキー抜取装置に関する。
モータ等の回転機器の軸にプーリなどを固着する場合、予め軸に設けたキー溝に、軸の端面側からキー(頭付キー)を打ち込み、プーリ等を確実に取り付ける方法がある。
しかし、キーはキー溝にハンマー等を用いて強力に打ち込むものであるため、キーの抜取作業には、抜取装置などを利用するが強力な抜取力が必要となっていた。
例えば抜取装置は、下記の先行技術文献に記載された構造のものがある。この抜取装置は、軸受によって支持される軸の端面から離れた位置に平行状態に一定の長さの平板を設け、同板の両側に軸受アームの基端を連結し、アームの先端に、軸受と係合可能な係合フックを設け、さらに、基板の中央に螺杆の基端を螺着し、同螺杆の基端を軸の端面に当接している。
そして、かかる軸受抜取装置の本来的な使用形態としては、係合フックを軸受の外周縁に係合し、その後、螺杆を進出させることによって、反力を利用してキーを抜き取るものである。
この従来の方法では、ナット7を直接工具等により手動で回動するとき、モータにプーリを高強度で取り付けてあるため、両者間を固定する頭付キー10が強固に差し込まれており、非常に強力な回動力が必要となり、熟練作業者でないと簡単に抜き取ることが出来ないという問題があった。さらにキー10が取り付けられた回転機器(モータ)が高所等に設けられている場合、高所での抜取作業が必要になるため、より一層抜取作業が困難になってしまうという欠点があった。
また、係止片3がねじ切られた螺杆2と一体に形成されているため、非常に強力な抜取力を頭付キー10に与えてしまうと係止片3の係合用突出部4の一点に集中した力が加わったことにより、この部分が破断して壊れてしまう場合があった。このように壊れてしまうと、係止片3を一体にした螺杆2ごと壊れていない部分も含めて交換する必要があり、結果的に部品コストが高くなる問題があった。
また、前記係合用突出部4とともに頭付キー10を両側から挟持している固定用ネジ5が係合用突出部4と同一軸線状に相当する位置にのみ設けられているため、強固に取り付いている頭付キー10の係合用突出部4に強力な引抜力が加わったときに、頭付キー10の頭部分が引抜方向にうまく抜けず、ネジ5側に変形して反ってしまうことがあり、このように反った変形をしてしまうと頭付キー10を引っ掛けるようにして係合している部分が浮き上がり前記係合用突出部4からあっさりと外れやすくなってしまい、確実にキー10を引き抜くことができないという問題があった。
実用新案出願公告:昭和47−12233号公報
本発明が解決しようとする課題は、モータ等の回転機器にプーリ等を取り付けている頭付キーを特に強い回動力を用いることなく、比較的小さな力で効率よく簡単でかつ確実に抜取でき、しかも万一抜取部品が破断するというトラブルが発生したときでも必要最低限の小部品のみを取り換えるだけでよく部品コストを抑えることができるキー抜取装置を提供することにある。
本発明による該キー抜取装置は、前記頭付キーのキー頭部分を両側から着脱自在に挟持する挟着部と前記頭付キーの引抜き方向に移動可能に設けられた略棒状のオネジ部と該オネジ部に係合するメネジ部とからなるキー抜取要部と、前記ネジ部に引抜力を与える油圧装置と、該油圧装置の引抜力をキー抜取要部に与える保持筒とから構成されており、前記油圧装置が、油圧ポンプと前記オネジ部を内部の貫通穴に挿通させた中空型の油圧シリンダと該油圧ポンプと油圧シリンダ間を繋ぐホースよりとから構成することにより、プーリ側に頭付キーを外すためのキー抜取要部と保持筒および中空の油圧シリンダを配設し、ホースにより引抜力を与える油圧ポンプをプーリとは別の位置に配設することを特徴とするものである。
また本発明にあっては、油圧装置から伝達される引抜力を頭付キーに直接与える略L形をした係合突出部3aを設けている可動挟着部3を固定挟着部4と別体に形成するのが好ましい。
また本発明にあっては、前記固定挟着部の構成を、両腕にネジ部を設け中間にオネジ部を挟んで可動挟着部に係止される別体の略U型の固定用ネジ部を設けることが好ましい。
本発明のキー抜取装置は、引抜力を与える油圧装置が、油圧ポンプと前記オネジ部を内部の貫通穴に挿通させた中空型の油圧シリンダとこの油圧ポンプと油圧シリンダを繋ぐホースから構成することにより、モータのプーリ側に頭付キーを外すためのキー抜取要部と保持筒および中空の油圧シリンダを配設し、抜取力(押圧力)直接加える油圧ポンプをホースにより、モータ等が設けられている位置と別の押圧作業のし易い位置に分離して配置することができるので、例えばプーリを含む回転機器が高所に設置されていたとしても、油圧ポンプを地上や作業机の上に配置しハンドル(レバー)を押圧するだけで良く、抜取作業が地上や作業机上等で行うことができるので少ない力であっても効率良く、無理なくキーの抜取作業を行うことができる。
また本発明では、油圧装置から伝達される引抜力を頭付キーに与える略L形をした係合突出部3aを有した可動挟着部3をオネジ部1と一体になった固定挟着部4と別体に形成しているので、仮に非常に強力な引抜力が係合突出部3aに集中してかかった時に、この係合突出部3aが反って変形したり、もし仮に破断したとしても、変形または破断した小部品である可動挟着部3のみを交換するだけでよく、他の部品は継続して使用できるとともに、予め小型部品である別の新しい可動挟着部3の部品のみを準備しておけば、現場で可動挟着部3のみを交換すれば良く、迅速に再度抜取作業を開始することができる。
また、前記固定挟着部4の構成を、両腕にネジ部を設け中間にオネジ部1を挟んで可動挟着部3に係止される別体の略U型の固定用ネジ部を設けることにより、前記固定挟着部に段差部や長孔加工を設ける必要がなく、固定挟着部を有するオネジ部の制作加工を容易にすることができる。
本発明の第一実施例におけるキー抜取本体の要部断面図(1) 本発明の第一実施例におけるキー抜取本体の分解斜視図 本発明の第一実施例における実装状態のキー抜取本体の斜視図 本発明の第一実施例における実装状態のキー抜取装置全体の斜視図 本発明の第一実施例におけるキー抜取装置全体の分解斜視図 本発明の第一実施例におけるキー抜取状態の要部断面図(1) 本発明の第一実施例におけるキー抜取状態の要部断面図(2) 本発明の第一実施例におけるキー抜取本体の要部断面図(2) 本発明の第二実施例におけるキー抜取本体の分解斜視図
以下、本発明のキー抜取装置の一実施例を第1図乃至第8図に示す。
第1図乃至第4図において、オネジ部1は、一端に平坦部分1bと肉厚の段差部1cからなる基部からなる固定挟着部1aを設けた略棒状をしており、当該オネジ部1はモリブデン鋼等の金属材料で形成される。また、平坦部分1bの裏面には、高さの異なる(高さが低い)平坦部1dを設けており、頭付キー10の頭が低い場合に裏返して利用できるようにしている。前記固定挟着部1aの段差部1cには、挟着ネジ4の中間部分が軸方向に移動可能な状態で挿通される長孔形状の孔部1eが設けられている。
前記挟着ネジ4は、第2図に示すように、長孔形状の孔部1eに移動可能な状態で設けられており、固定挟着部1aに対して後記する可動挟着部3を取着するときに該可動挟着部3を頭付キー5の挿抜方向に対して必要な位置に自在に取着できるようになっている。
可動挟着部3は略L型をしたモリブデン鋼等の金属材料で形成され、前記挟着ネジ4を締付けることにより、固定挟着部1aに挟着されるとともに、その一端部の折曲した内側に頭付キー5の頭基部に弾接する係合部3aを形成しており、他端にはメネジ部2の一部に設けた突出部が挿入係合される孔部3bが形成されている。
前記メネジ部2は、第2図乃至第3図に示す如く回転させることでオネジ部1の必要な位置に配置されるようオネジ部1に移動自在に設けられており、前記可動挟着部3の孔部3bに挿入し、当該可動挟着部3の基部に設けた孔部3bに突出部2a挿入することにより両者が一体的なるようにしており、このメネジ部2がオネジ部1を介して油圧装置からの引抜力を可動挟着部3に与えるようになっている。なお、メネジ部2の挿入部2aを除く基部2bは、幅広に形成されており、前記可動挟着部3の孔部3b周辺に当接するようになっており、前記挟着ネジ4を締付けて可動挟着部3が固定挟着部1ともに頭付キー10を挟み付けたとき、可動挟着部3が固定挟着部1に対して傾かないようオネジ部1と平行になるように構成されている。
前記までの取付工程を行うことで、第4図に示すようにキー抜取要部が所定位置に設けられるようになり、その後、略円筒状の筒部7をキー抜取要部の外側より被せる。この状態で前記筒部7の一端は、回転機器(図示せず)の取付部材である、例えばプーリ6等の端面に係合するようになっている。
前記筒部7の他端部は、第4図に特に示すように油圧装置Aの一端に設けられた中空型油圧シリンダ8に連接するようになるが、それとともに油圧シリンダ8の孔部には、略棒状のオネジ部1の中間部分が挿通されるように設けられており、油圧シリンダ8の孔部から外方に突出したオネジ部1の端部に取付ネジ9を取着することにより、頭付キー5の頭部分にキー抜取要部からの抜取力の全てがかかるように構成されている。油圧シリンダ8らの抜取力がかかる経路は、オネジ部1−メネジ部2−可動挟着部3−係合部3a−頭付キー5となる。
油圧装置Aは、第5図に示すようにハンドル11により駆動される手動式の油圧ポンプ10と、前記中空型の油圧シリンダ8と、その両者を繋ぐホースとから構成されている。なお、前記油圧ポンプ10は、手動式に限定されるものでなく電動式等であってもかまわない。頭付キー5を引抜く過程は、第5図乃至第7図に示すように油圧ポンプ10のハンドルレバー12を複数回押し下げることでポンプ10からの油圧が油圧シリンダ8に加わり、第6図の状態から第7図の状態のようにシリンダ8の中空内部のプランジャが外部に移動し、それに伴い取付ネジによってこのプランジャに取着されたオネジ部1が引抜方向に移動し、この動きに伴って挟着された頭付キー5がキー抜取要部により抜き取られる。
この油圧装置Aでは、キー抜取要部に抜取力を直接与える油圧シリンダ8と油圧ポンプ10を分離してホースで繋ぐことにより、力を与える油圧ポンプ10を頭付キー5設けられているプーリ6を有する回転機器の配置位置から所定の距離だけ離して配置することができるので、例えば回転機器が高所に配置されていたとしても油圧ポンプ10は、ホースで地上やテーブル等油圧ポンプ10を操作し易い位置まで離して配置することができるため、作業者が極めて楽に抜取作業を行うことができ、高所で力仕事である抜取作業を行う必要がなくなる利点がある。
また本実施例では、油圧装置から伝達される引抜力を頭付キー5に与える略L形をした係合突出部3aを有した可動挟着部3がオネジ部1と一体になった固定挟着部4と別体に形成されている。このため仮に非常に強力な引抜力が係合突出部3aに集中してかかった時に、この係合突出部3aが反って変形したり、仮に破断したとしても、変形または破断した小部品である可動挟着部3のみを交換するだけでよく、他の部品は継続して使用できるとともに、予め小部品である別の新しい可動挟着部3の部品のみを準備しておけば、現場で可動挟着部3のみを交換すれば良く、迅速に再度抜取作業を開始することができる。
第9図は、本発明の他の実施例を示しており、前記固定挟着部4の構成を、両腕にネジ部を設け中間にオネジ部1を挟んで可動挟着部3に係止される別体の略U型の固定用ネジ部4を設けることにより、前記固定挟着部に段差部や長孔加工を設ける必要がなく、固定挟着部1を有するオネジ部の制作加工を容易にすることができる。
なお抜取作業が終了した後に、キー抜取要部から頭付キー5を外す場合は、可動挟着部3の一端を頭付キー5に係止している状態で、挟着ネジ4を緩めることにより、前記可動挟着部3が固定挟着部1aから離れて、前記頭付キー5の係止状態が外れるので、キーの挿抜方向にキー抜取要部の全体を移動させることで外すことができる。
1 オネジ部
1a 固定挟着部
1b 平坦部分
1c 段差部
1d 平坦部
2 メネジ部
2a 突出部
3 可動挟着部
3a 係合部
3b 穴部
4 挟着ネジ
5 頭付キー
6 プーリ
7 保持筒
8 中空型油圧シリンダ
9 取付ネジ
10 油圧ポンプ
11 シャフト
12 ハンドルレバー
13 ホース


































Claims (3)

  1. モータ等の回転機器の回転軸にプーリ等を取付けるため前記回転軸の端部に打ち込み取着される頭付キーを抜き取るキー抜取装置であって、
    該キー抜取装置は、前記頭付キーのキー頭部分を両側から着脱自在に挟持する挟着部と前記頭付キーの引抜き方向に移動可能に設けられた略棒状のオネジ部と該オネジ部に係合するメネジ部とからなるキー抜取要部と、前記ネジ部に引抜力を与える油圧装置と、該油圧装置の引抜力をキー抜取要部に伝える保持筒とから構成されており、
    前記油圧装置が、油圧ポンプと前記オネジ部を内部の貫通穴に挿通させた中空型の油圧シリンダと該油圧ポンプと油圧シリンダ間を繋ぐホースよりなることを特徴とするキー抜取装置。
  2. 前記挟着部が、頭付キーの頭に略L型の先端部を係止して引抜力を与える可動挟着部と、頭付キーの頭の裏側全面と弾接し前記可動挟着部の先端部とともに頭付キーを挟持する固定挟着部とよりなり、可動挟着部がオネジ部に一体に形成された固定挟着部と別体に設けられた請求項1記載のキー抜取装置。
  3. 前記固定挟着部が、両腕にネジ部を設け中間にオネジ部を挟んで可動挟着部に係止される別体の固定用ネジ部を有する請求項1記載のキー抜取装置。






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* Cited by examiner, † Cited by third party
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