JP2001009545A - 金型交換用グリッパ - Google Patents

金型交換用グリッパ

Info

Publication number
JP2001009545A
JP2001009545A JP11186191A JP18619199A JP2001009545A JP 2001009545 A JP2001009545 A JP 2001009545A JP 11186191 A JP11186191 A JP 11186191A JP 18619199 A JP18619199 A JP 18619199A JP 2001009545 A JP2001009545 A JP 2001009545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
finger
holding
gripper
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11186191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yamada
政宏 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP11186191A priority Critical patent/JP2001009545A/ja
Publication of JP2001009545A publication Critical patent/JP2001009545A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型落下防止用のロックピンを不要にし、係
止爪の摩耗もなく、しかも手動での金型装着が容易に行
え、かつ位置決め装置に対する負荷の軽減を図ることの
できる金型交換用グリッパを提供する。 【解決手段】 金型をセットにして同時に把持して交換
する金型交換用グリッパであって、各金型に対応して設
けられる各一対のフィンガ15と、これら各フィンガの
操作によって各金型を同時に保持もしくは保持解除する
単一の保持解除操作手段を備える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型交換用グリッ
パに関し、より詳しくはパンチプレス機の自動金型交換
装置に用いられ、少なくともパンチとダイとよりなる金
型を同時に把持して交換するための金型交換用グリッパ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パンチプレス機における金型交換
用グリッパとして、例えば特公昭54−6751号公報
に開示されている構造のものが知られている。図12
(a)に示されるように、この公報に記載のグリッパ5
0は、パンチおよびダイを保持する一対の保持アーム5
1,51の先端部に保持ピン52,53が取り付けら
れ、一方の保持ピン53が矢印54の方向に移動可能に
された構成とされている。このグリッパ50において
は、保持アーム51,51自体の弾性変形と、保持アー
ム51先端の保持ピン53の弾性付勢とによってパンチ
およびダイが保持されるようになっている。
【0003】また、他の従来例として、例えば実公平3
−21770号公報に開示されるものがある。図12
(b)に示されるように、この公報に記載のグリッパ6
0においては、金型を保持する一対のフィンガ61,6
1の基部をフィンガホルダ62に枢着するとともに、こ
れらフィンガ61,61を圧縮スプリング63により互
いに接近する方向に弾性付勢し、この弾性付勢力に抗す
るようにシリンダよりなる離反装置を作動させ、この離
反装置のピストンロッド64の先端部をテーパ面(くさ
び)にしてフィンガ61,61による保持を解除するよ
うにされている。
【0004】しかしながら、図12(a)に示される従
来例の構造では、保持アーム51自体の弾性変形を利用
しているために、繰り返して使用したときにその保持ア
ーム51の塑性変形によって金型が保持できなくなる恐
れがあったり、また保持アーム51先端の保持ピン53
を弾性付勢する方式であるために、保持のためのストロ
ークを大きく取ることができず、保持が確実に行えない
といった問題点がある。
【0005】一方、図12(b)に示される従来例の構
造では、一対のフィンガ61をスプリング63により金
型保持方向に弾性付勢する構造であることから、前記前
者の公報に開示された技術における問題点についてはあ
る程度解消することが可能である。しかし、このグリッ
パ構造の場合、圧縮スプリング63による保持力よりも
大きな離反力が必要になることから、離反装置が大掛か
りになって装置全体の大型化が避けられないという問題
点がある。また、この構造では、パンチおよびダイに対
応して設けられている2つのグリッパを1つの離反装置
で作動させるのが極めて困難であるという問題点があ
る。さらに、フィンガ61に付勢力を付与する圧縮スプ
リング63を装着するスペースを確保するのが難しく、
図示のようにフィンガ61に切欠き65を設けてその切
欠き65内に装着した場合にはフィンガの強度低下を招
いてしまうという問題点がある。
【0006】そこで、このような問題点に対処するため
に、本出願人は、図13(a)(b)に示されるよう
に、パンチ71、ダイ72およびストリッパ73にそれ
ぞれ対応して設けられる把持片(フィンガ)74をピン
75の周りに回動自在に装着し、この把持片74の後端
部にコイルばね76を設けて、先端部の係止爪77によ
ってパンチ71、ダイ72およびストリッパ73をそれ
ぞれ把持するようにした金型ハンドを提案している(特
開平7−51768号公報参照)。
【0007】この金型ハンドにおいては、コイルばね7
6のばね力を小さめにして、金型落下防止用のロックピ
ン78を併用するようにしている。このロックピン78
は太径部79と細径部80とを有し、各把持片74のロ
ックピン挿通孔内に太径部79が位置する際には各把持
片74はロック状態にあり、前記ロックピン78が金型
マガジンにおける金型保持体もしくは加工センター側の
固定ドグ(図示せず)に接触して押上げられると、ロッ
クピン挿通孔内に細径部80が位置してロック状態が解
除されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示される構造のグリッパでは、次のような問題点があ
る。 a)ロックピン78のロック解除用の固定ドグを金型マ
ガジンにおける各金型保持体側等に設ける必要があるた
めに、金型マガジンに多数個(例えば300個)の金型
を収納している場合にはその金型保持体の数に対応する
数だけ固定ドグを用意する必要があってコスト高になっ
てしまう。 b)グリッパに保持されている金型の保持解除はコイル
ばね76の付勢力に抗して強制的に行われることから、
フィンガ先端の係止爪77が摩耗し易い。 c)使用金型の研磨時や新金型の装着時のように手動で
金型をグリッパに装着する際に、その装着をコイルばね
76の付勢力に抗して行う必要があることから、その装
着操作が困難である。 d)金型を脱着する力はグリッパを位置決めするモータ
で行うことになるが、この脱着時の反力がグリッパ位置
決め装置全体にかかることになり、この位置決め装置に
その反力に抗し得る剛性を持たせる必要があり、その分
装置が大掛かりになってしまう。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、金型落下防止用のロックピンを不
要にすることができるとともに、係止爪の摩耗もなく、
しかも手動での金型装着が容易に行え、かつ位置決め装
置に対する負荷の軽減を図ることのできる金型交換用グ
リッパを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、本発明による金型交換用グリッパ
は、少なくともパンチとダイとよりなる金型を同時に把
持して交換するための金型交換用グリッパにおいて、各
金型に対応して設けられる各一対のフィンガと、これら
各フィンガの操作によって各金型を同時に保持もしくは
保持解除する単一の保持解除操作手段を備えることを特
徴とするものである。
【0011】本発明においては、単一の保持解除操作手
段によって、少なくともパンチとダイとよりなる金型に
それぞれ対応して設けられる各一対のフィンガが操作さ
れて、それらフィンガが同時に金型保持位置および金型
保持解除位置に来るように移動され、金型の保持もしく
は保持解除がなされる。したがって、金型落下防止用の
ロックピン等を付設する必要がなくなり、ロック解除機
構を例えば金型マガジンにおける各金型保持体側に設け
ることも不要となって、装置構成を全体として極めて簡
素化することができ、装置がコスト高になるのを回避す
ることができる。また、単一の保持解除操作手段によっ
て複数対のフィンガを作動させることができるので、装
置構成がコンパクトになって重量低減を図ることがで
き、これにより金型自動交換装置全体の動作速度を上げ
ることができる。さらに、グリッパに保持されている金
型の保持解除を例えばばねの付勢力に抗して強制的に行
う必要がないので、フィンガ先端の係止爪が摩耗した
り、あるいは手動で金型を装着する際の操作が困難であ
るといった不具合の発生をなくすことができる。また、
当該グリッパの位置決め装置には、金型の脱着時に生じ
る反力が負荷されることがないので、位置決め装置に対
する負荷が軽減され、より位置決め速度を上げることが
可能になる。
【0012】本発明において、前記フィンガは、中間部
に配される支点周りに揺動自在に支持され、先端部に金
型を保持する凸状の保持部材を有するとともに、後端部
に前記保持解除操作手段からの操作力を受けて金型を保
持もしくは保持解除する弾性支持された被操作部材を有
している構成とするのが好ましい。このような構成によ
れば、被操作部材が弾性支持されていることによって、
金型等の寸法誤差を吸収して複数の金型をそれぞれ保持
する複数対のフィンガによってそれら金型を確実に保持
することが可能となる。
【0013】ここで、一態様として、前記被操作部材を
ローラ受けを備えるものとし、前記保持解除操作手段
を、前記ローラ受けに係合してそのローラ受けを介して
前記フィンガを開閉方向に作動させるローラと、このロ
ーラを支持するローラ支持部材と、各ローラ支持部材を
駆動する単一のアクチュエータとを備え、このアクチュ
エータを前記フィンガの開閉方向と略直交する方向に作
動させることでそのフィンガを開閉させるように構成す
ることができる。
【0014】また、他の態様として、前記被操作部材を
ローラ式カムフォロアを備えるものとし、前記保持解除
操作手段を、前記ローラ式カムフォロアに係合してその
ローラ式カムフォロアを介して前記フィンガを開閉方向
に作動させるカムと、このカムを駆動する単一のアクチ
ュエータとを備え、このアクチュエータを前記フィンガ
の開閉方向と略直交する方向に作動させることでそのフ
ィンガを開閉させるように構成することもできる。
【0015】さらに、他の態様として、前記被操作部材
を摺動式カムフォロアを備えるものとし、前記保持解除
操作手段が、前記摺動式カムフォロアに係合してその摺
動式カムフォロアを介して前記フィンガを開閉方向に作
動させるカムと、このカムを駆動する単一のアクチュエ
ータとを備え、このアクチュエータを前記フィンガの開
閉方向と略直交する方向に作動させることでそのフィン
ガを開閉させるように構成することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明による金型交換用グ
リッパの具体的な実施の形態について、図面を参照しつ
つ説明する。
【0017】図1には、本発明の一実施例に係る金型交
換用グリッパを備えた金型ハンドの平面図が示され、図
2には、同金型ハンドの側面図が示されている。
【0018】本実施例の金型ハンド1は板材加工用のパ
ンチプレス機に用いられるものである。このパンチプレ
ス機は、加工センターを有するメインフレームと、多数
個の金型を収納する金型マガジンと、これらメインフレ
ームおよび金型マガジン間で金型を搬送する金型搬送装
置を主要な構成要素とし、金型マガジンが多数個の金型
保持体を支持して水平支持軸周りに回転するように構成
されるとともに、金型搬送装置が前記金型保持体と加工
センターとの間で金型の受渡し動作を行うように構成さ
れている。
【0019】前記金型搬送装置においては、図示されな
い移動軸フレームに沿って移動可能なキャリヤー2が設
けられ、このキャリヤー2に対して前記金型ハンド1が
水平方向に所要角度旋回可能で、かつ金型受渡しレベル
と金型供給交換レベルとの間で昇降可能に設けられてい
る。また、前記金型ハンド1には、旋回中心となる基部
から突き出す平面視略V字形の2本のアーム3,3が設
けられ、各アーム3の先端部に金型交換用グリッパ(以
下、単に「グリッパ」という。)4が設けられている。
【0020】ここで、本実施例のパンチプレス機で使用
される金型5は、図3および図4に示されるように、パ
ンチ(上金型)6と、このパンチ6に付設されるストリ
ッパ(板押え)7と、ダイ(下金型)8とからなってお
り、これら三者がセットにして取り扱われるようになっ
ている。
【0021】パンチ6は、所要形状のパンチチップ9
と、外周部が加工ヘッドに装着されて係止保持されるク
ランプシャンク10とがボルト11により一体的に連結
されてなり、クランプシャンク10の基部に搬送用の把
持リング12が被嵌固着されて構成されている。そし
て、この把持リング12には外周部に円周方向のV形の
把持溝12aが設けられるとともに、軸心を通る平面上
で相対向する位置に軸心に向かって一対のV形切込み1
2b,12bが設けられている。さらに、把持リング1
2には、上面に軸線と平行な位置決めピン12cが突設
されており、また上面の適所には収納時のずれ防止用の
係止凹部12dが設けられている。一方、ストリッパ7
は、パンチ6に被嵌されて上下に摺動可能に支持され、
外周部に円周方向のV形の把持溝7aを有するととも
に、パンチ6と同様のV形切込み7b(図1参照)を有
している。
【0022】ダイ8は、外周部に把持用のV形の把持溝
8aと、一対のV形切込み8b,8bとを有しており、
さらにこれらV形切込み8b,8bから90°変位した
外周部に位置決め用の切込み8cを有し、かつ下面側に
少なくとも1個の係止溝8dを有している。また、上面
の適所にはパンチ6と同様の係止凹部8eが設けられて
いる。
【0023】次に、本実施例におけるグリッパ4の詳細
構造について、図5(図2のA矢視図)、図6(図2の
B−B断面図)、図7(図2のC−C断面図)および図
8(図1のD−D断面図)を参照しつつ説明する。
【0024】このグリッパ4は、パンチ6を把持する左
右一対の第1フィンガ13と、ストリッパ7を把持する
左右一対の第2フィンガ14と、ダイ8を保持する左右
一対の第3フィンガ15とを備えている。これら各フィ
ンガ13,14,15は、鉤形に屈曲形成されたアーム
3先端に鉛直向きに固着されるブラケット16の両ウイ
ング部16a,16bにピン(支点)18,19によっ
て枢支されて各ピン18,19周りに水平面内で揺動自
在とされ、先端に設けられた凸状の係止爪(保持部材)
20,21,22がパンチ6の把持リング12、ストリ
ッパ7およびダイ8の各V形切込み12b,7b,8b
にそれぞれ係合するように構成されている。
【0025】また、図9(図2のE−E断面図)に示さ
れるように、各フィンガ13,14,15は、その先端
部が、偏平にされるとともに上下に勾配をつけて先すぼ
み形状に形成され、これによってパンチ6の把持リング
12、ストリッパ7およびダイ8におけるV形の把持溝
12a,7a,8aにそれぞれ嵌り込むようにされてい
る。
【0026】各フィンガ13,14,15の後端部に
は、それらフィンガ13,14,15に水平向きに穿設
された貫入孔13a,14a,15a内にそれぞれ摺動
ロッド23,24,25が嵌挿されている。各摺動ロッ
ド23,24,25は、内方端側に、当接面が平面状に
形成された皿状のローラ受け23a,24a,25aを
備えるとともに、これらローラ受け23a,24a,2
5aとフィンガ13,14,15側面との間に圧縮コイ
ルばね23b,24b,25bが介挿されてなり、外方
端側に抜け止め用のナット23c,24c,25cを備
える構成とされている。こうして、ローラ受け23a,
24a,25aが外方へ向けて押圧されることで、摺動
ロッド23,24,25が圧縮コイルばね23b,24
b,25bを圧縮しつつ摺動され、これら圧縮コイルば
ね23b,24b,25bの付勢力によって各フィンガ
13,14,15がピン18,19周りに回動して、フ
ィンガ先端に設けられた凸状の係止爪20,21,22
がパンチ6、ストリッパ7およびダイ8の各V形切込み
12b,7b,8bに係合されるようになっている。
【0027】一方、各対のローラ受け23a,24a,
25aに対向する内側空間には摺動ブロック(ローラ支
持部材)26が配されている。この摺動ブロック26
は、後端面に2本のガイドロッド27,28を有してな
り、これらガイドロッド27,28がアーム3に穿設さ
れるガイド孔29,30にそれぞれ嵌入されることで前
記摺動ブロック26が前後に摺動できるようにされてい
る。また、この摺動ブロック26の後面には、アーム3
に取り付けられたエアシリンダ(アクチュエータ)31
のピストンロッドが固着されている。こうして、エアシ
リンダ31が操作されると、摺動ブロック26が図7、
図8で実線位置と鎖線位置との間で前後に移動される。
なお、これら実線位置および鎖線位置はエアシリンダ3
1におけるピストンロッドの最引き込み位置および最伸
長位置をそれぞれ示している。
【0028】前記摺動ブロック26には、各対のローラ
受け23a,24a,25aに対応してローラ32,3
3,34が回転自在に支持されている。これらローラ3
2,33,34は、エアシリンダ31のピストンロッド
が最も引き込んだ位置(ストロークエンド)にあるとき
には、図7の実線にて示されるように、皿状のローラ受
け23a,24a,25aの平面状の当接面に接当して
それらローラ受け23a,24a,25a、言い換えれ
ば摺動ロッド23,24,25を外方へ押圧する。これ
により、第1フィンガ13、第2フィンガ14および第
3フィンガ15が各ピン18,19周りに揺動され、先
端に設けられた凸状の係止爪20,21,22がパンチ
6の把持リング12、ストリッパ7およびダイ8の各V
形切込み12b,7b,8bにそれぞれ係合してそれら
パンチ6、ストリッパ7およびダイ8を保持する。ま
た、エアシリンダ31のピストンロッドが最も伸長した
位置(ストロークエンド)にあるときには、図7の鎖線
にて示されるように、ローラ32,33,34とローラ
受け23a,24a,25aとの接当状態は解除され
て、係止爪20,21,22によるパンチ6、ストリッ
パ7およびダイ8の保持が解除される。
【0029】このように本実施例のグリッパ4によれ
ば、単一のエアシリンダ31の操作によって、パンチ
6、ストリッパ7およびダイ8にそれぞれ対応して設け
られている各フィンガ13,14,15を同時に開閉操
作して、3個の金型をセットにして保持し、もしくは保
持解除することができる。この場合、グリッパ4の金型
保持機構として、摺動ブロック26と摺動ロッド23,
24,25とを用いるとともに、これに圧縮コイルばね
23b,24b,25bを併用した保持機構を採用して
いる、言い換えれば圧縮コイルばね23b,24b,2
5bを金型等の寸法誤差を吸収する目的で使用している
ので、図12(b)もしくは図13に示される従来例の
ように圧縮コイルばねの付勢力に抗して保持解除を行う
必要がなく、またロックピンとの併用が不要であって、
装置構成をコンパクトにすることができるとともに、フ
ィンガ先端の係止爪が摩耗したりすることがなく、しか
も金型の保持および保持解除動作を確実に行うことがで
きるという効果を奏するものである。また、ロック解除
機構を金型マガジンにおける各金型保持体側に設ける必
要がないことから、装置構成を全体として極めて簡素化
することができ、コストダウンを図ることができる。さ
らに、グリッパの位置決め装置には、金型の脱着時に生
じる反力が負荷されないので、位置決め装置に対する負
荷が軽減され、より位置決め速度を上げることが可能と
なり、金型交換時間を短縮することができる。
【0030】本実施例においては、グリッパ4の揺動機
構として、ローラ32,33,34とローラ受け23
a,24a,25aとの係合・非係合を利用するものに
ついて説明したが、この揺動機構としては他にいろいろ
な実施例が可能である。
【0031】図10(a)(b)(c)および図11
(a)(b)には、この揺動機構の他の例が示されてい
る。図10(a)に示される例では、エアシリンダ31
によりカム35を出没させるようにし、このカム35に
前記ローラ受けと同様の形状の摺動式カムフォロア36
を摺接させてフィンガ13等を揺動させるように構成し
たものである。なお、圧縮コイルばね23bを設ける点
については前記実施例と同様である。また、図10
(b)に示される例では、エアシリンダ31によりカム
35を出没させるようにし、このカム35にローラ式カ
ムフォロア37を接当させてフィンガ13等を揺動させ
るように構成したものである。さらに、図10(c)に
示される例では、図10(b)に示される実施例におい
て圧縮コイルばね23bに代えて、皿ばね38を用いた
ものである。
【0032】また、図11(a)に示される例では、前
記皿ばね38に代えて、板ばね39を用いたものであ
る。また、図11(b)に示される例では、エアシリン
ダ31により前後動される摺動ブロック26にリンク4
0,40を枢支し、各リンク40,40の先端部をフィ
ンガ13,13の後端部に枢支するように構成したもの
である。このように構成されたものでは、摺動ブロック
26が前後に移動されると、摺動ブロック26とフィン
ガ13後端部との間の距離が変化してフィンガ13が揺
動されることになる。
【0033】前記各実施例においては、パンチ6、スト
リッパ7およびダイ8よりなる3個の金型をセットにし
て同時に把持するものを説明したが、本発明は、パンチ
6とダイ8とよりなる2個の金型を同時に取り扱う装置
に対しても勿論適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る金型交換用グ
リッパを備えた金型ハンドの平面図である。
【図2】図2は、本実施例に係る金型ハンドの側面図で
ある。
【図3】図3(a)(b)は、パンチおよびストリッパ
を示す図である。
【図4】図4(a)(b)は、ストリッパを示す図であ
る。
【図5】図5は、図2のA矢視図である。
【図6】図6は、図2のB−B断面図である。
【図7】図7は、図2のC−C断面図である。
【図8】図8は、図1のD−D断面図である。
【図9】図9(a)(b)(c)は、図2のE−E断面
図である。
【図10】図10(a)(b)(c)は、グリッパの他
の実施例(1)を示す図である。
【図11】図11(a)(b)は、グリッパの他の実施
例(2)を示す図である。
【図12】図12(a)(b)は、従来のグリッパ構造
を示す図である。
【図13】図13(a)(b)は、従来の他のグリッパ
構造を示す図である。
【符号の説明】
1 金型ハンド 3 アーム 4 金型交換用グリッパ 5 金型 6 パンチ 7 ストリッパ 8 ダイ 13 第1フィンガ 14 第2フィンガ 15 第3フィンガ 16 ブラケット 18,19 ピン 20,21,22 係止爪(保持部材) 23,24,25 摺動ロッド 23a,24a,25a ローラ受け 23b,24b,25b 圧縮コイルばね 26 摺動ブロック 31 エアシリンダ(アクチュエー
タ) 32,33,34 ローラ 35 カム 36 摺動式カムフォロア 37 ローラ式カムフォロア 38 皿ばね 39 板ばね 40 リンク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともパンチとダイとよりなる金型
    を同時に把持して交換するための金型交換用グリッパに
    おいて、 各金型に対応して設けられる各一対のフィンガと、これ
    ら各フィンガの操作によって各金型を同時に保持もしく
    は保持解除する単一の保持解除操作手段を備えることを
    特徴とする金型交換用グリッパ。
  2. 【請求項2】 前記フィンガは、中間部に配される支点
    周りに揺動自在に支持され、先端部に金型を保持する凸
    状の保持部材を有するとともに、後端部に前記保持解除
    操作手段からの操作力を受けて金型を保持もしくは保持
    解除する弾性支持された被操作部材を有している請求項
    1に記載の金型交換用グリッパ。
  3. 【請求項3】 前記被操作部材がローラ受けを備え、前
    記保持解除操作手段が、前記ローラ受けに係合してその
    ローラ受けを介して前記フィンガを開閉方向に作動させ
    るローラと、このローラを支持するローラ支持部材と、
    各ローラ支持部材を駆動する単一のアクチュエータとを
    備え、このアクチュエータを前記フィンガの開閉方向と
    略直交する方向に作動させることでそのフィンガを開閉
    させるように構成されている請求項2に記載の金型交換
    用グリッパ。
  4. 【請求項4】 前記被操作部材がローラ式カムフォロア
    を備え、前記保持解除操作手段が、前記ローラ式カムフ
    ォロアに係合してそのローラ式カムフォロアを介して前
    記フィンガを開閉方向に作動させるカムと、このカムを
    駆動する単一のアクチュエータとを備え、このアクチュ
    エータを前記フィンガの開閉方向と略直交する方向に作
    動させることでそのフィンガを開閉させるように構成さ
    れている請求項2に記載の金型交換用グリッパ。
  5. 【請求項5】 前記被操作部材が摺動式カムフォロアを
    備え、前記保持解除操作手段が、前記摺動式カムフォロ
    アに係合してその摺動式カムフォロアを介して前記フィ
    ンガを開閉方向に作動させるカムと、このカムを駆動す
    る単一のアクチュエータとを備え、このアクチュエータ
    を前記フィンガの開閉方向と略直交する方向に作動させ
    ることでそのフィンガを開閉させるように構成されてい
    る請求項2に記載の金型交換用グリッパ。
JP11186191A 1999-06-30 1999-06-30 金型交換用グリッパ Pending JP2001009545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11186191A JP2001009545A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 金型交換用グリッパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11186191A JP2001009545A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 金型交換用グリッパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001009545A true JP2001009545A (ja) 2001-01-16

Family

ID=16183991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11186191A Pending JP2001009545A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 金型交換用グリッパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001009545A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019059003A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 株式会社ハーモ ロボットハンド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019059003A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 株式会社ハーモ ロボットハンド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3135147B2 (ja) 親子ハンド
JP2653760B2 (ja) 単一グリッパ搬送装置
JP6708340B2 (ja) ロボットハンドの爪部交換機構およびこの爪部交換機構を用いた爪部交換方法
EP1004410B1 (en) Adjustable stoppers for limiting the opening angle of a gripper
CN113199190B (zh) 治具及装配设备
JP4534961B2 (ja) 物品グリッパ
JP3814577B2 (ja) 搬送車
JP2001009545A (ja) 金型交換用グリッパ
EP0546512B1 (en) Sheet gripper assembly
JP3854246B2 (ja) ワーク移載装置
CN215158979U (zh) 掰开抓手及搬运系统
CN113211483B (zh) 机械手的端拾器、机械手和商品分拣系统
WO1995000267A1 (fr) Poinçonneuse et procede de montage des matrices
US20220388183A1 (en) Gripper device for a robot gripper and method for operating a gripper device
JP4984301B2 (ja) ボルト締付け方法及び装置
JP7443113B2 (ja) 吊り具
CN218255201U (zh) 夹持手爪及夹持装置
TW201446176A (zh) 滑件組合機的拉片保持裝置
JP3020740U (ja) 圧造成形機の素材移送用チャック装置
CN215158975U (zh) 一种应用于钳体的自动化加工设备
CN212124610U (zh) 非标激光打印机
CN218195264U (zh) 一种补偿式夹爪
US20240001498A1 (en) Tool exchanging arm
CN214217389U (zh) 一种抓取结构
JPH11277476A (ja) グリッパ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080924